JP2006145902A - 光伝送用チップおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光導波路で比較的に簡単に平坦面を確立することができる光伝送用チップおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】光伝送用チップ16は、誘電体結晶から構成され、表面に直交する1対の平坦面17a、17bで仕切られる本体17を備える。本体17内には、無機材料の拡散に基づき本体17の表面に沿って光導波路18が形成される。本体17の表面には、平坦面17a、17から引っ込んだ位置で光導波路18の先端を露出させる窪み24が形成される。こうした光伝送用チップ16では、本体17の窪み24は例えばエッチング加工に基づき比較的に簡単に形成されることができる。エッチング加工に基づき光導波路18の先端で平滑面が確立されることができる。例えば光ファイバとの間で光の損失はできる限り回避される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば光変調器といった光送受信器に用いられる光伝送用チップの製造方法に関する。
例えば特許文献1に開示されるように、光導波路を備える光伝送用チップは広く知られる。こうした光伝送用チップの製造にあたって、ウェハ上に樹脂製の光導波路が形成される。ウェハおよび光導波路にはクラッド層や保護層が覆い被さる。その後、ダイシング加工に基づきウェハ上で光導波路やクラッド層は所定の形状に切断される。こうして光導波路の先端は露出する。その後、ウェハは切り分けられる。
特開2002−22993号公報 特開2004−170608号公報
光導波路の先端は切断面で露出する。切断面にはダイシング用ブレードとの摩擦に基づき例えば多数の引っ掻き傷が形成されてしまう。こういった引っ掻き傷が光導波路の先端に存在すると、光の散乱に基づき光の損失を招く。こういった引っ掻き傷の解消にあたって切断面には例えば研磨処理が施されてもよい。しかしながら、平坦面の確立にあたって砥粒の粒度が微小化されると、研磨処理に多大な時間が費やされてしまう。生産効率は低下してしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、光導波路で比較的に簡単に平坦面を確立することができる光伝送用チップおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、誘電体結晶から構成され、表面に直交する1対の平坦面で仕切られる本体と、無機材料の拡散に基づき本体の表面に沿って本体内に形成される光導波路と、本体の表面に形成されて、平坦面から引っ込んだ位置で光導波路の先端を露出させる窪みとを備えることを特徴とする光伝送用チップが提供される。
こういった光伝送用チップでは、本体の窪みは例えばエッチング加工に基づき比較的に簡単に形成されることができる。エッチング加工に基づき光導波路の先端で平滑面が確立されることができる。例えば光ファイバとの間で光の損失はできる限り回避されることができる。こうした光伝送用チップでは、窪みは、平坦面から延びる溝で構成されればよい。
第2発明によれば、誘電体結晶から構成されるウェハを準備する工程と、ウェハの表面から無機材料の拡散を施し、ウェハの表面に沿ってウェハ内を延びる光導波路を形成する工程と、ウェハの表面でエッチング加工を施し、光導波路に直交する基準面に沿って面を切り出す工程とを備える光伝送用チップの製造方法が提供される。
こうした製造方法によれば、エッチング加工に基づき光導波路に直交する基準面に沿って面が切り出される。光導波路の先端は面で露出する。こうして光導波路の先端で比較的に簡単に平滑面は確立されることができる。
こうした光伝送用チップの製造方法は、面の切り出しにあたって、ウェハの表面に光導波路を横切る溝を形成する工程と、溝内で向き合う光導波路の先端同士の間で仮想平面に沿ってウェハを切り分ける工程とを備えればよい。
こういった製造方法によれば、例えばダイシング用ブレードの光導波路に対する接触は回避される。光導波路の先端ではひび割れは確実に回避されることができる。加えて、切り出しの速度は高められる。作業時間は短縮されることができる。
以上のように本発明によれば、光導波路で比較的に簡単に平坦面を確立することができる光伝送用チップおよびその製造方法が提供されることができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る光送受信器すなわち光変調器11の構造を概略的に示す。この光変調器11は例えばマッハツェンダ型に構成される。光変調器11はケーシング12を備える。ケーシング12には入力側光ファイバ13aおよび出力側光ファイバ13bが差し込まれる。差し込みにあたって、光ファイバ13a、13bの先端には例えばフェルール14が取り付けられる。フェルール14は例えばガラス材料から構成されればよい。フェルール14はコネクタ15に取り付けられる。コネクタ15はケーシング12に着脱自在に構成される。光ファイバ13a、13bは1直線上で延びる。周知の通り、光ファイバ13a、13bは、コアと、コアの周囲を取り囲むクラッド層と、クラッド層を覆う被覆層とを備える。
ケーシング12には光伝送用チップ16を備える。光伝送用チップ16は、光ファイバ13a、13b同士の間に配置される。光伝送用チップ16は、本体17と、本体17の表面に沿って形成される光導波路18とを備える。本体17は例えば平板状に形成される。本体17は、表面に直交する1対の平坦面17a、17bで仕切られる。光導波路18は、本体17の平坦面17a、17b同士の間で本体17の長さ方向に延びる。光導波路18は本体17内で光を伝播させることができる。
光導波路18の先端は光ファイバ13a、13bに接続される。光導波路18の中心は光ファイバ13a、13bの軸心に一致する。こうした光導波路18は、入力路18aと、入力路18aと同一直線上に規定される出力路18bと、入力路18aおよび出力路18bを接続し、所定の分岐点19、21で二股に分岐する第1および第2分岐路18c、18dとを備える。第1および第2分岐路18c、18dは相互に平行に延びればよい。
光ファイバ13aおよび光伝送用チップ16の平坦面17aの間、および、光伝送用チップ16の平坦面17bおよび光ファイバ13bの間にはレンズ22、22が組み込まれる。これらのレンズ22の働きで、光ファイバ13aから入力される入力光は光導波路18の先端に集光される。同様に、光導波路18の先端から出力される出力光は光ファイバ13bの先端に集光される。
本体17の平坦面17bおよびレンズ22の間にはフォトダイオード23が挟み込まれてもよい。こうしたフォトダイオード23に基づき光導波路18の先端から出力される出力光は電気信号に変換される。この電気信号に基づき出力光の状態はモニタされることができる。
図2に示されるように、光導波路18すなわち入力路18aおよび出力路18bの先端は、本体17の表面に形成される窪み24内で露出する。こうして入力路18aおよび出力路18bの先端は平坦面17aや平坦面17bから引っ込んだ位置で露出する。こうした窪み24は、平坦面17a、17bから延びる溝で構成されればよい。ここでは、光導波路18の先端は、本体17の表面に直交する平坦面25で露出する。
図3に示されるように、本体17の表面には、第1分岐路18c上に延びる信号電極26が形成される。本体17の表面にはさらに、信号電極26を挟んで、第2分岐路18d上に延びる第1接地電極27と、第2接地電極28とが形成される。これらの電極26、27、28の一端は信号源29に接続される。その一方で、電極26、27、28の他端は終端抵抗31に接続される。信号源29は信号電極26に電気信号を入力することができる。
図4に示されるように、光伝送用チップ16の本体17は、例えばLiNbOといった誘電体結晶から構成される基層32を備える。基層32は所定の平面に沿って広がる。基層32内には前述の光導波路18が形成される。光導波路18は例えばTiといった無機材料の熱拡散に基づき基層32の表面に沿って基層32内に形成される。
本体17は、基層32の表面に広がるSiO層33を備える。こうしてSiO層33は基層32との間に光導波路18を挟み込む。こうしたSiO層33はバッファ層として機能する。本体17は、SiO層33の表面に広がるSi層34をさらに備える。Si層34は、基層32の表面を仕切る側面および裏面を覆う。Si層34の表面には、前述の信号電極26、第1および第2接地電極27、28が受け止められる。電極26、27、28は例えばAuといった導電材料から構成されればよい。電極26、27、28およびSi層34の間にはTi層35が挟み込まれる。
第1接地電極27および信号電極26の間には溝36が区画される。こうして第1接地電極27は信号電極26から所定の間隔で隔てられる。同様に、信号電極26および第2接地電極28の間には溝37が区画される。こうして第2接地電極28は信号電極26から所定の間隔で隔てられる。こうした溝36、37の両端は、図3から明らかなように、光導波路18に平行に延びる本体17の側面に至る。
次に、光変調器11の動作を簡単に説明する。光源からの入力光が入力側光ファイバ13aを介してケーシング12内に入力されると、入力光はレンズ22から光導波路18の先端すなわち入力路18aの先端に入射する。続いて、入力光は分岐点19で第1分岐路18cおよび第2分岐路18dに分岐する。入力光は分岐点19で実質的に二等分されて第1および第2分岐路18c、18dに導かれる。
その一方で、信号電極26には信号源29から電気信号が入力される。こうした電気信号に基づき第1分岐路18cには電界がかけられる。こうして第1分岐路18cでは光の屈折率が変化する。いわゆる電気光学効果の働きで、第1および第2分岐路18c、18dの間で光の位相が変化する。位相の変化は電気信号の「1」と「0」とに対応する。第1および第2分岐路18c、18dに導かれる光は分岐点21で結合される。
分岐点21では、光の位相差に基づき、光は、出力路18bに導かれる出力光と、本体17内の基層32内に漏れる漏れ光とに分岐する。出力路18bの先端から出力される出力光はレンズ22から出力側光ファイバ13bに入射する。こうして出力側光ファイバ13bに基づき出力光すなわち光信号は伝送先に向けて伝送される。こうして伝送先では出力光の光の強度に基づき情報は読み出されることができる。
以上のような光変調器11では、光導波路18の先端は窪み24内で平坦面17a、17bから引っ込んだ位置で露出する。光導波路18は、誘電体結晶から構成される本体17内に無機材料の拡散に基づき形成される。本体17の窪み24は、後述されるように、例えばエッチング加工に基づき比較的に簡単に形成されることができる。エッチング加工に基づき光導波路18の先端で平滑面が確立されることができる。光ファイバ13a、13bとの間で光の損失はできる限り回避される。
次に、光伝送用チップ16の製造方法を詳細に説明する。まず、図5に示されるように、ウェハ41が用意される。ウェハ41は例えばLiNbOといった誘電体結晶から構成される。ウェハ41は本体17の基層32に相当する。
図6に示されるように、ウェハ41上には無機材料層すなわちTi層42がウェハ41の全面にわたって形成される。形成にあたってウェハ41は蒸着装置(図示されず)のチャンバ内に配置される。Tiの純度は4Nに設定される。チャンバ内の真空度は例えば6.6×10−4[Pa]程度に設定される。Ti層42の膜厚は例えば100nm程度に設定される。ウェハ41はチャンバから取り出される。
Ti層42の表面には全面にわたってフォトレジスト材43が塗布される。フォトレジスト材43の膜厚は例えば1μm程度に設定される。フォトレジスト材43には露光および現像が実施される。その結果、図7に示されるように、規定のパターンでフォトレジスト膜43aが形成される。フォトレジスト膜43aは、所定の間隔で隔てられつつ1直線上で延びる1対の直線部と、直線部の内端から分岐して直線部の内端同士を結ぶ1対の分岐直線部とを備える。フォトレジスト膜43aの周囲でTi層42の表面は露出する。
続いて、Ti層42にウェットエッチング加工が施される。フォトレジスト膜43aの周囲でTi層42は取り払われる。こうして、図8に示されるように、ウェハ41の表面には、規定のパターンに象られたTi層42が残存する。その後、フォトレジスト膜43aは取り払われる。
続いて、ウェハ41は拡散装置(図示されず)のチャンバ内に配置される。チャンバ内では、ウェハ41は、摂氏1000度で10時間にわたって加熱される。チャンバ内には毎分10リットルの純酸素ガスが流通する。こうした加熱に基づき、図9に示されるように、ウェハ41の表面からウェハ41内にTiが拡散する。こうしてウェハ41の表面に沿ってウェハ41内を延びる光導波路44が形成される。ウェハ41はチャンバから取り出される。
図10に示されるように、光導波路44には、所定の間隔で隔てられつつ1直線上で延びる1対の直線部44a、44bと、直線部44a、44bの内端から分岐して直線部44a、44bの内端同士を結ぶ1対の分岐直線部44c、44dとが区画される。
続いて、ウェハ41の表面には全面にわたってフォトレジスト材45が塗布される。フォトレジスト材45の膜厚は例えば15μm程度に設定されればよい。フォトレジスト材45には露光および現像が実施される。その結果、フォトレジスト膜45aには規定のパターンで空隙46が形成される。図11に示されるように、空隙46は光導波路44の直線部44a、44bを横切る。空隙46内でウェハ41の表面は露出する。
続いて、ウェハ41にドライエッチング加工が施される。ここでは、反応性イオンエッチング(RIE)法が実施される。ウェハ41はドライエッチング装置(図示されず)のチャンバ内に配置される。反応ガスには例えばArガスおよびCガスの混合ガスが用いられる。高周波電源のアンテナ出力は1200Wに設定される。バイアス電源のバイアス出力は200Wに設定される。成膜圧力は0.25Paに設定される。冷蔵室の温度は摂氏−10度程度に設定される。エッチング加工は1〜3時間にわたって実施される。
チャンバ内では、反応ガスのプラズマ化に基づきフォトレジスト材45の表面や空隙46内にはイオンが降り注ぐ。同時に、ウェハ41の表面では反応ガスに基づき化学反応が引き起こされる。こうして空隙46内で光導波路44やウェハ41は取り払われる。ウェハ41はチャンバから取り出される。その後、フォトレジスト膜45aは取り払われる。こうして、図12に示されるように、空隙46内ではウェハ41の表面に溝47が形成される。溝47は光導波路44を横切る。溝47内には光導波路44に直交する基準面に沿って平坦面48、48が確立される。こうして光導波路44の先端には平坦面48に沿って先端面49が切り出される。
続いて、図13に示されるように、ウェハ41の表面にはSiO層52が形成される。形成にあたってウェハ41はスパッタリング装置(図示されず)のチャンバ内に配置される。SiO層52の膜厚は例えば1μm程度に設定されればよい。ウェハ41はチャンバから取り出される。その後、ウェハ41は摂氏600度で10時間にわたって加熱される。チャンバ内には毎分10リットルの純酸素ガスが流通する。
その後、SiO層52の表面およびウェハ41の裏面にはSi層53が形成される。Si層53の形成にあたってウェハ41は蒸着装置(図示されず)のチャンバ内に配置される。チャンバ内の真空度は例えば1[Pa]程度に設定される。Si層53の膜厚は例えば100nm程度に設定される。ウェハ41はチャンバから取り出される。
続いて、Si層53の表面にはTi層54および第1Au層55が順次形成される。形成にあたってウェハ41は蒸着装置(図示されず)のチャンバ内に配置される。チャンバ内の真空度は例えば6.6×10−4[Pa]程度に設定される。Tiの純度は4Nに設定される。Ti層54の膜厚は例えば50nm程度に設定される。Auの純度は4N以上に設定される。第1Au層55の膜厚は例えば200nmに設定される。ウェハ41はチャンバから取り出される。
第1Au層55の表面には全面にわたってフォトレジスト材56が塗布される。フォトレジスト材56の膜厚は例えば1μm程度に設定される。フォトレジスト材56には露光および現像が実施される。その結果、フォトレジスト膜56には規定のパターンで溝57、58が形成される。溝57は前述の溝36の輪郭に象られる。同様に、溝58は前述の溝37の輪郭に象られる。
その後、第1Au層55およびTi層54にはウェットエッチング加工が施される。溝57、58内で第1Au層55およびTi層54は取り払われる。その後、フォトレジスト材55は取り払われる。こうして、図14に示されるように、溝57、58内でSi層53の表面は露出する。第1Au層55およびTi層54に基づき前述の溝36、37の輪郭が象られる。
続いて、ウェハ41の表面には全面にわたってフォトレジスト材が塗布される。フォトレジスト材の膜厚は例えば13μm程度に設定される。フォトレジスト材には露光および現像が実施される。その結果、図15に示されるように、規定のパターンでフォトレジスト膜59が形成される。すなわち、フォトレジスト膜59は溝57、58内に残存する。続いて、めっきに基づき第2Au層61が形成される。第2Au層61の膜厚は例えば4μm程度に設定される。その後、フォトレジスト膜59は取り払われる。
続いて、図16に示されるように、フォトレジスト材62の塗布、フォトレジスト材62の露光および現像並びに第3Au層63の形成が順次実施される。フォトレジスト膜62は溝57、58内に残存する。フォトレジスト膜62の膜厚は例えば13μm程度に設定される。第3Au層63の形成にあたってめっきが実施される。第3Au層63の膜厚は例えば13μm程度に設定される。その後、フォトレジスト膜62は取り払われる。
続いて、ウェハ21の表面にはフォトレジスト材64が塗布される。フォトレジスト材64の膜厚は例えば14μm程度に設定される。フォトレジスト材64には露光および現像が実施される。その結果、図17に示されるように、規定のパターンでフォトレジスト膜64が形成される。溝57、58内にはフォトレジスト膜64が残存する。
その後、第3〜第1Au層63、61、55やTi層54にウェットエッチング加工が施される。こうして第1および第2接地電極27、28の側面が切り出される。その後、フォトレジスト膜64は取り払われる。こうして、図18に示されるように、ウェハ41の表面には信号電極26、第1および第2接地電極27、28が形成される。
続いて、図19に示されるように、仮想平面65に沿ってウェハ41は切り分けられる。仮想平面65は光導波路44に平行に規定されればよい。切り分けにあたってメタルブレード(図示されず)が用いられればよい。こうして光伝送用チップ16の側面は切り出される。
続いて、図20に示されるように、溝47内で向き合う平坦面48すなわち光導波路44の先端面49同士の間で仮想平面66に沿ってウェハ41はさらに切り分けられる。仮想平面66は光導波路44に直交すればよい。切り分けにあたってレジンダイヤモンドブレード(図示されず)が用いられればよい。こうして、図21に示されるように、光伝送用チップ16の平坦面17a、17bは切り出される。
その後、光伝送用チップ16の側面にはSi層(図示されず)が形成される。Si層の膜厚は例えば100nm程度に設定されればよい。続いて、光伝送用チップ16の平坦面17a、17bにはARコートが施されればよい。こうして光伝送用チップ16は製造されることができる。
以上のような光伝送用チップ16の製造方法によれば、例えば反応性イオンエッチングといったエッチング加工に基づき光導波路44の先端面49は切り出される。先端面49は光導波路44に直交する基準面に沿って切り出される。こうしてエッチング加工に基づき光導波路44の先端面49で比較的に簡単に平滑面は確立されることができる。
しかも、光伝送用チップ16の切り出しにあたって、ウェハ41は、溝47内で向き合う光導波路44の先端面49同士の間で仮想平面66に沿って切り分けられる。その結果、ブレードの光導波路44に対する接触は回避される。光導波路44の先端面49ではひび割れは確実に回避されることができる。加えて、切り出しの速度は高められる。作業時間は短縮されることができる。
その一方で、従来では、光伝送用チップの切り出しにあたって、ウェハの表面には光導波路に直交する直線に沿って保護部材が接着される。ブレードは保護部材に沿って移動する。こうしてブレードは光導波路を切断する。切断面にはブレードとの摩擦に基づき例えば多数の引っ掻き傷が形成されてしまう。切断面には研磨処理が施されなければならない。しかも。ブレードの応力に基づき切断面ではひび割れが発生してしまう。加えて、保護部材の接着剤に基づき切断面は汚染してしまう。大きな光の損失は避けられない。
以上のような光伝送用チップ16の製造方法では、溝47の形成は例えばSi層53の形成後でTi層54の形成前に実施されてもよい。同様に、溝47の形成は、例えば信号電極26や第1および第2接地電極27、28の形成後でウェハ41の切り分け前に実施されてもよい。
図22は、本発明の第2実施形態に係る光変調器11aの構造を概略的に示す。この光変調器11aでは、光ファイバ13a、13bは直接に光伝送用チップ16に接続される。すなわち、光伝送用チップ16にはフェルール14の先端が受け止められる。その他、光変調器11aでは、コネクタ15やレンズ22、フォトダイオード23は省略されればよい。
図23に示されるように、フェルール14は窪み24に受け入れられる。光ファイバ13の先端は光導波路18の先端に受け止められればよい。光ファイバ13a、13bの軸心は光導波路18の中心に一致する。こうした光伝送用チップ16は前述と同様の製造方法に基づき製造されればよい。なお、前述の第1実施形態と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
以上のような光変調器11aでは、フェルール14は直接に光伝送用チップ16の窪み24に受け入れられる。こうして光ファイバ13a、13bは光導波路18に直接に接続されることができる。その結果、光ファイバ13の軸心は光導波路18の中心に簡単に位置決めされる。位置決めの調整にあたって作業時間は短縮されることができる。しかも、光の損失はできる限り低減されることができる。
その他、例えば図24に示されるように、窪み24の幅は平坦面17a、17bから平坦面25に向かうにつれて徐々に狭められてもよい。こういった光伝送用チップ16は前述と同様の製造方法に基づき製造されることができる。このとき、溝47は例えば六角形に形成されればよい。
その他、例えば図25に示されるように、窪み24に代えて、本体17には段差71が形成されてもよい。段差71は平坦面17a、17bに沿って本体17の幅方向に延びればよい。こういった光伝送用チップ16は、前述と同様の製造方法に基づき製造されることができる。このとき、溝47は、ウェハ41の表面で例えば光導波路44に直交しつつ複数の光導波路44に跨って形成されればよい。
本発明の第1実施形態に係る光変調器の構造を概略的に示す図である。 一具体例に係る光伝送用チップの構造を概略的に示す部分拡大斜視図である。 光伝送用チップの構造を概略的に示す平面図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 光伝送用チップの製造工程を示す図である。 図5の6−6線に沿った断面図であり、ウェハ上でTi層およびフォトレジスト材を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 光導波路を形成する工程を概略的に示すウェハの平面図である。 光導波路を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 光導波路を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 フォトレジスト材に空隙を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 溝を形成する工程を概略的に示すウェハの表面の部分拡大斜視図である。 溝を形成する工程を概略的に示すウェハの表面の部分拡大斜視図である。 信号電極や接地電極を形成する工程を概略的に示すウェハの平面図である。 信号電極や接地電極を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 信号電極や接地電極を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 信号電極や接地電極を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 信号電極や接地電極を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 信号電極や接地電極を形成する工程を概略的に示すウェハの拡大部分断面図である。 ウェハを切り分ける工程を概略的に示すウェハの平面図である。 ウェハを切り分ける工程を概略的に示すウェハの平面図である。 ウェハを切り分ける工程を概略的に示すウェハの平面図である。 本発明の第2実施形態に係る光変調器の構造を概略的に示す図である。 光伝送用チップの構造を概略的に示す部分拡大斜視図である。 一変形例に係る光伝送用チップの構造を概略的に示す部分拡大斜視図である。 一変形例に係る光伝送用チップの構造を概略的に示す部分拡大斜視図である。
符号の説明
16 光伝送用チップ、17 本体、17a 平坦面、17b 平坦面、18 光導波路、24 窪み、41 ウェハ、44 光導波路、47 溝、48 面(平坦面)、66 仮想平面。

Claims (4)

  1. 誘電体結晶から構成され、表面に直交する1対の平坦面で仕切られる本体と、無機材料の拡散に基づき本体の表面に沿って本体内に形成される光導波路と、本体の表面に形成されて、平坦面から引っ込んだ位置で光導波路の先端を露出させる窪みとを備えることを特徴とする光伝送用チップ。
  2. 請求項1に記載の光伝送用チップにおいて、前記窪みは、前記平坦面から延びる溝で構成されることを特徴とする光伝送用チップ。
  3. 誘電体結晶から構成されるウェハを準備する工程と、ウェハの表面から無機材料の拡散を施し、ウェハの表面に沿ってウェハ内を延びる光導波路を形成する工程と、ウェハの表面でエッチング加工を施し、光導波路に直交する基準面に沿って面を切り出す工程とを備えることを特徴とする光伝送用チップの製造方法。
  4. 請求項3に記載の光伝送用チップの製造方法において、前記面の切り出しにあたって、ウェハの表面に光導波路を横切る溝を形成する工程と、溝内で向き合う光導波路の先端同士の間で仮想平面に沿ってウェハを切り分ける工程とをさらに備えることを特徴とする光伝送用チップの製造方法。
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