JP2006162196A - 熱交換器 - Google Patents

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泰 西俣
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Abstract

【課題】 油側の管路抵抗による圧力損失を増大することなく、耐圧性を確保した積層型熱交換器を提供する。
【解決手段】 熱交換器は、偏平な形状のエレメントを複数積層して構成されており、エレメント内側と外側にそれぞれ第1と第2の流体を流すことにより、これらの流体間で熱交換している。該熱交換器は、入口側の第1の主通路と出口側の第2の主通路とを、エレメントの両端部に対向するように具備しており、それらは複数のエレメントを貫通する。各エレメントは、頂面と、底面と、エレメント内において全面的に配置されていて且つ複数の蛇行列状に形成される、インナーフィンと、頂面の一部と底面の一部が突き出して当接するように形成される凸部とを具備する。凸部は第1と第2の主通路附近にそれぞれ2個づつ設けられる。インナーフィンの両端は、第1と第2の主通路に隣接するように伸張される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、熱交換器に係り、より特別には積層型熱交換器に関する。
自動車において、エンジン等の搭載機器の潤滑油は、機器から受熱するため一般的に熱交換器を通して冷却されて、再利用される。この様な油の冷却のために積層型の空冷式熱交換器が広く使用されている。例えば、両端部に連通孔を有する一対の皿状金属板を逆向きに重ね合わせてエレメントを構成し、多数のエレメントを積層して全体を一体的にろう付け固定した積層型熱交換器は、インタークーラ等に用いられている。
図1に一般的な積層型熱交換器を示しており、図6はその従来例の図1における線A−A断面図である。発熱部である例えば自動車用エンジンその他の機器より受熱した油(潤滑油)は、図示していない油ポンプにより、オイルクーラの入口パイプよりオイルクーラ内に入り、油主通路(網掛け部)より油の流路を形成する各エレメントへ分配されて、図示していない冷却風によりここで冷却される。
冷却された油は反対側の油主通路に収集され油出口パイプより外部へ流出し、元のエンジンその他の発熱部へ戻される。油の流れは、この繰返しとなる。
図1、図6及び図7に示す一般的な従来例の積層型熱交換器50を説明する。熱交換器50は、エレメント3を高さ方向に積層して形成されており、各エレメント3の間にアウターフィン9が挟まれる形で介装される。前述の如くエレメント3は皿状の金属板を重ね合わせて形成されており、両端部に開口が設けられ、この両端部開口が油(潤滑油)の流入及び流出の主通路6となる。熱交換器50においては、最上部のエレメント3の両端に出入口配管8がそれぞれ取り付けられる。油は、入口8aから流入して流入側主通路6に流入し、更に各エレメント3を流れ、流出側主通路から出口8bへと流れる。アウターフィン9の部分を空気が通過して空気と油の間で熱交換が行われる。アウターフィン9は熱交換表面積を増やして熱交換を促進するためのフィンとして作用する。ここで熱交換器50において、油の流れ方向が逆方向(出口8bから入口8aへ流れる方向)であっても良い。
図6は、図1のA−A断面図であり、従来例の熱交換器50のエレメント3の部分断面を示す。エレメント3内にはインナーフィン5が配置され、熱交換表面積を増大している。エレメント3の一方の端部には、油の主通路6(網掛け部)が形成されており、主通路6とインナーフィン5の端部の間には、図6から分かるように、耐圧性確保用凸部51が3個形成されている。図7に、図6の線D−Dに沿う断面図が示されており、図7から良く分かるように、耐圧性確保用凸部51は、エレメント3の頂面及び底面を接触するように凸状に形成される。
この耐圧性確保用凸部51が設けられている理由を以下に説明する。油主通路6(網掛け部)は油の圧力損失を低くする為(油流量の低下を押さえ強いては油流量が確保される為オイルクーラの熱効率が高く小型高性能となる)面積的に大きくとることが望ましいことになるが(特に高流量にて使用される場合)、しかしながら、そこには油圧がある為、油圧と油通路部面積を乗じた荷重が発生する。その荷重に耐えうる様、図示の耐圧性確保用凸部51を従来の1〜2ケに対し、3ケ以上設け積み重ねられる同一形状のエレメント3(プレートクーリング)とろう付け等にて接合される。
上記仕様にてオイルクーラとしては成立するが、折角油側圧力損失を低くする為面積的に広く取った油主通路の効果が耐圧性確保用凸部51の個数増加により半減してしまう問題が従来技術には存在する。
また、積層型熱交換器について提案されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3,286,699号
本発明は上述した事情に鑑みなされたもので、油側の管路抵抗による圧力損失を増大することなく、耐圧性を確保した熱交換器、特には高圧用の積層型熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1の形態では、上述した目的を達成するために熱交換器は、偏平な形状のエレメントを複数積層して構成されており、前記エレメント内を第1の流体が流れており前記エレメントの外側を第2の流体が流れていることにより、前記第1の流体と前記第2の流体との間で熱交換している。この熱交換器は、複数の積層された前記エレメントを貫通する入口側の第1の主通路であって、前記第1の流体がそこへ流入していて且つ各前記エレメント内に流体連絡する第1の主通路と、複数の積層された前記エレメントを貫通する出口側の第2の主通路であって、各前記エレメント内に流体連絡していて且つ前記第1の流体がそこから流出する第2の主通路とを具備する。前記第1の主通路と前記第2の主通路は、各前記エレメントの両端部に対向するように配置される。各前記エレメントは、頂面と、底面と、前記頂面と前記底面との間で、前記エレメント内において実質的に全面的に配置されていて且つ複数の蛇行列のように形成される、インナーフィンと、前記頂面の一部と前記底面の一部が突き出して当接するように形成される凸部とを具備する。前記凸部は、前記第1の主通路附近と、前記第2の主通路附近とにそれぞれ設けられる。前記インナーフィンの両端は、前記第1の主通路と前記第2の主通路に隣接するように伸張されることを特徴とする。
この様に構成することにより、熱交換器内において、潤滑油等の第1の流体の流路の管路抵抗圧力損失を大きく増大することなく、且つ該熱交換器の耐圧性を確保することが出来る。
本発明の請求項2の形態では、上記請求項1の形態において、前記凸部は、前記第1の主通路附近と前記第2の主通路附近とに、それぞれ2個づつ設けられることを特徴とする。
本形態によれば、エレメントにおける管路抵抗を増大させない、本発明のより具体的な構成を開示する。
本発明の請求項3の形態では、上記請求項2の形態において、前記2個の凸部は、前記エレメントの長手方向に直交する同一平面内に、且つ前記エレメントの長手中心軸に対して実質的に対称に、配置されることを特徴とする。
本形態によれば、耐圧上有効な凸部の配置を開示する。
本発明の請求項4の形態では、上記請求項1の形態において、前記凸部は、前記第1の主通路附近と前記第2の主通路附近とに、それぞれ1個づつ設けられることを特徴とする。
本形態によれば、エレメントにおける管路抵抗を増大させない、別の具体的な構成を開示する。
本発明の請求項5の形態では、上記請求項4の形態において、前記1個の凸部は、実質的に前記エレメントの長手中心軸上に配置されることを特徴とする。
本形態によれば、耐圧上有効な別の凸部の配置を開示する。
また、本発明の請求項6の形態では、上記請求項1から5の形態いずれか一項において、隣り合う前記エレメントの間には、熱交換を促進するためのアウターフィンが配置されることを特徴とする。
本形態によれば、本発明の構成をより具体化する。
また、本発明の請求項7の形態では、上記請求項1から6の形態いずれか一項において、車両用の潤滑油等の油用であることを特徴とする。
本形態によれば、本発明の用途をより具体化する。
熱交換器は、内部を第1の流体が通過する複数のエレメントを積層して形成されており、これらのエレメントの外側を第2の流体が通過し、前記第1の流体と前記第2の流体とが熱交換する。この熱交換器において、前記エレメントは、対向接合され、隣接するエレメント同士を連通させる連通口(開口)が形成された一対のプレート(金属板)と、これらのプレートの内部に配され、第1の流体と第2の流体との熱交換を促進させるインナーフィンとを有しており、更にインナーフィンは前記連通口の開口縁まで配されていることを特徴とする。
本形態によれば、熱交換器内において、潤滑油等の第1の流体の流路の管路抵抗圧力損失を大きく増大することなく、且つ該熱交換器の耐圧性を確保することが出来る。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態の積層型熱交換器を詳細に説明する。図1について従来例の積層型熱交換器50として説明したが、本発明の実施の形態の熱交換器についても、その全体図として図1は使用可能である。図1は、一般的な積層型熱交換器の正面図と側面図を示しており、本発明の実施の形態の熱交換器の構成も図1によって示される。
図2及び図3は、本発明に係る積層型熱交換器の第1の実施の形態を図解的に示しており、図2は第1の実施の形態の積層型熱交換器10の図1の線A−Aにおける部分断面図であり、前述した図6と同様な図面であり、図3は図2における線B−B断面図であり、前述した図7と同様な図面である。図2と図3参照すると、図1、図6等に示される従来例の要素部分と同じ又は同様である図2と3の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
本発明の第1の実施の形態の熱交換器10は、自動車のエンジン等の機器より受熱した油(潤滑油等)を冷却するための積層型熱交換器であり、本体部であるエレメント3等はアルミ合金製である。主要構成は図1に示す通りであり、これについては既に説明したので省略する。
図2において、本実施の形態の熱交換器10のエレメント3の部分断面図が示されており、耐圧用の凸部11は、前記の従来例の3個に対して2個だけ設けられている。この凸部11の2個という数量は、耐圧用に修正された前述の従来例の前の耐圧用修正の施されていない、従来の積層型熱交換器における数量であり、管路抵抗の増大していない形態である。本実施の形態において、インナーフィン5は油の主通路6の管壁部分まで伸ばされている。エレメント3内の管路は、凸部11が2個であることによって、図7に示す従来例のように大幅に減少されていないことが、図3のエレメント3の断面図により分かる。本実施の形態の熱交換器10の従来例の熱交換器50との相違は上記の点のみであり、その他の構成は従来例と同様である。
図4及び図5は、本発明に係る積層型熱交換器の第2の実施の形態を図解的に示しており、図4は第2の実施の形態の積層型熱交換器20の図1の線A−A断面図であり、前述した図2及び図6と同様な図面であり、図5は図4における線C−C断面図であり、前述した図3及び図7と同様な図面である。図4と図5参照すると、図1、図2等に示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図4と5の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
図4において、本実施の形態の熱交換器20のエレメント3の部分断面図が示されており、耐圧用の凸部21は1個だけ設けられている。本実施の形態において、インナーフィン5は前述した第1の実施の形態と同様に、やはり油の主通路6の管壁部分まで伸ばされている。エレメント3内の管路は、凸部21が1個であることによって、図3に示す第1の実施の形態に比べてより広いこと、即ち断面積の減少量が小さいことが、図5のエレメント3の断面図により分かる。本実施の形態の熱交換器20の従来例の熱交換器50との相違は上記の点のみであり、その他の構成は従来例と同様である。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態の積層型熱交換器により以下の効果が期待できる。
・従来技術の課題である油通路面積の拡大による油側圧力損失の低減を損なうことの無い様、耐圧性確保用凸部の個数は従来の2ケのままとし耐圧性確保用凸部の個数を減らした分の耐圧性確保をインナーフィンの延長により補充する。これにより、好適な熱交換器を提供する。
本発明の第2の実施の形態の積層型熱交換器により以下の効果が期待できる。
・耐圧性確保用凸部の個数を最低限の1ケとし、その分の耐圧性確保をインナーフィンの延長により確保し、油通路の面積拡大による油側圧力損失の低減に加え更に圧力損失を低減させ、油流量増加によるオイルクーラの熱効率をさらにアップする。これにより小型高性能の好適な熱交換器を提供する。
上記の説明において、本発明の熱交換器は車両用として記載されたが、本発明はこれに限定されず、車両用以外の用途の熱交換器に適用されても良い。
また、上記において記載した、あるいは添付図面に示した実施の形態において、熱交換器の本体部を構成するエレメント3等はアルミ合金として説明されたが、本発明はこれに限定されず、これ以外の材料であっても良い。
また、図面において、上記の実施例のエレメント3の形状は楕円形状として示されたが、エレメントの形状は楕円形以外の形状であっても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
図1は、本発明の実施の形態を含む一般的な積層型熱交換器を説明する、全体的正面図及び側面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態の積層型熱交換器を説明する、図1の線A−Aによる部分断面図である。 図3は図2の線B−Bによる断面図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態の積層型熱交換器を説明する、図1の線A−Aによる部分断面図である。 図5は図4の線C−Cによる断面図である。 図6は、従来例の積層型熱交換器を説明する、図1の線A−Aによる部分断面図である。 図7は図6の線D−Dによる断面図である。
符号の説明
3 エレメント
5 インナーフィン
6 主通路
8 出入口配管
9 アウターフィン
10 熱交換器
11 凸部

Claims (8)

  1. 偏平な形状のエレメントを複数積層して構成される熱交換器において、
    前記エレメント内を第1の流体が流れており前記エレメントの外側を第2の流体が流れていることにより、前記第1の流体と前記第2の流体との間で熱交換しており、
    この熱交換器は、
    複数の積層された前記エレメントを貫通する入口側の第1の主通路であって、前記第1の流体がそこへ流入していて且つ各前記エレメント内に流体連絡する第1の主通路と、
    複数の積層された前記エレメントを貫通する出口側の第2の主通路であって、各前記エレメント内に流体連絡していて且つ前記第1の流体がそこから流出する第2の主通路と、
    を具備しており、
    前記第1の主通路と前記第2の主通路は、各前記エレメントの両端部に対向するように配置されており、
    各前記エレメントは、
    頂面と、
    底面と、
    前記頂面と前記底面との間で、前記エレメント内において実質的に全面的に配置されていて且つ複数の蛇行列のように形成される、インナーフィンと、
    前記頂面の一部と前記底面の一部が突き出して当接するように形成される凸部と、
    を具備しており、
    前記凸部は、前記第1の主通路附近と、前記第2の主通路附近とにそれぞれ設けられており、
    前記インナーフィンの両端は、前記第1の主通路と前記第2の主通路に隣接するように伸張されることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記凸部は、前記第1の主通路附近と前記第2の主通路附近とに、それぞれ2個づつ設けられることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記2個の凸部は、前記エレメントの長手方向に直交する同一平面内に、且つ前記エレメントの長手中心軸に対して実質的に対称に、配置されることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記凸部は、前記第1の主通路附近と前記第2の主通路附近とに、それぞれ1個づつ設けられることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記1個の凸部は、実質的に前記エレメントの長手中心軸上に配置されることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 隣り合う前記エレメントの間には、熱交換を促進するためのアウターフィンが配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 車両用の潤滑油等の油用であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 内部を第1の流体が通過する複数のエレメントを積層し、これらのエレメントの外側を第2の流体が通過し、前記第1の流体と前記第2の流体とが熱交換する熱交換器において、
    前記エレメントは、
    対向接合され、隣接するエレメント同士を連通させる連通口が形成された一対のプレートと、
    これらのプレートの内部に配され、第1の流体と第2の流体との熱交換を促進させるインナーフィンとを有し、
    前記インナーフィンは前記連通口の開口縁まで配されていることを特徴とする熱交換器。
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WO2018216245A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 三菱電機株式会社 プレート式熱交換器及びヒートポンプ式給湯システム

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