JP2006164459A - インシュレーターと情報記憶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハードディスク駆動機構の自励振動等を効果的に吸収する。
【解決手段】 情報記憶装置としてのHDD(ハードディスクドライブ)21は、記録媒体22及び該記録媒体22に対する情報の記録再生手段23を備えたハードディスク駆動機構24と、前記ハードディスク駆動機構24を収容した第1の筐体25と、前記第1の筐体25を収容した第2の筐体26と、を備えていて、前記第1の筐体25と前記第2の筐体26との間にインシュレーター1Aが介在されている。前記インシュレーター1Aは、共振周波数の異なる第1,第2の緩衝部材11A,12Aを積層することにより構成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、携帯型電子機器のインシュレーター、特にハードディスクドライブ等の衝撃や振動に弱い電子部品を衝撃から保護するインシュレーター、該インシュレーターを使用したハードディスクドライブ等の情報記憶装置及び前記インシュレーターや情報記憶装置を使用した電子機器に関する。
衝撃や振動に弱い電子部品、例えばハードディスクドライブ等の情報記憶装置を使用する電子機器には、前記電子部品としてのハードディスクドライブを衝撃や振動から保護するためにインシュレーターが使用されている。
図12は、情報記憶装置としてのハードディスクドライブの一例を示す。ハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)101は、破線で示す記録媒体102及び該記録媒体102に対する情報の記録再生手段103からなるハードディスク駆動機構104を収容した第1の筐体105と、前記第1の筐体105を収容した第2の筐体106と、を備えていて、前記第2の筐体106を、ばね定数の異なる複数の第1、第2のインシュレーター107…107、108…108によって、前記第1の筐体105内に支持している。
ところで、前記HDD101に使用される磁気ディスク等の記録媒体の記録密度は、年々向上し、これに伴ってディスクの高速回転化し、動作時における自励振動の問題が発生した。即ち、ディスクを高速回転させるべく前記ハードディスク駆動機構104のスピンドルを高速回転させたり、或いは磁気ヘッドのシーク動作等によって、前記ハードディスク駆動機構104に所謂自励振動が発生して、シーク時間が長くなる等のHDDの性能低下を招く原因になっていた。
そこで、従来は、前記第1、第2のインシュレーター107…107、108…108のうち、相対的ばね定数の小さい第1のインシュレーター107…107で外部から第1の筐体105に加わる衝撃を吸収し、ばね定数の大きい第2のインシュレーター108…108で前記自励振動を抑制していた。(例えば特許文献1参照)。
特開2004−127438号公報
ところで、従来は、前記第1、第2のインシュレーター107、108を一種類(単一)の素材(材料)で、かつ単層に形成していたために、次に述べるような問題点があった。
(1)前記インシュレーターに使用する素材は、固有の共振点を持つ。従って、インシュレーターとして使用する場合には、共振点を避けるか、或いは共振が起こった場合にはそれ自身で減衰させる必要がある。
(2)共振周波数を小さくする(低く抑える)ためには、ばね定数を小さくしなければならず、インシュレーターのばね定数を小さくするために肉厚を厚くすると、その分、HDD全体が厚くなって、小型化、薄肉化の要望に逆行した結果になる。また、HDDが厚くなると、これを使用する電子機器も必然的に大型になる。
本発明は、前記自励振動等による共振の発生をアクティブに抑制することのできるインシュレーター及び該インシュレーターを使用した使用した薄肉のHDD及び該HDDを使用した小型の電子機器を提供することを目的になされたものである。
請求項1の発明は、電子部品と電子部品支持体との間に介在されていて前記電子部品にかかる振動を吸収する電子機器のインシュレーターであって、前記インシュレーターを、共振周波数の異なる2種類以上の緩衝部材を積層することにより構成した。
請求項2の発明は、電子機器本体に対して着脱自在な情報記憶装置であって、該情報記憶装置を、記録媒体及び該記録媒体に対する情報の記録再生手段を備えたハードディスク駆動機構と、前記ハードディスク駆動機構を収容した第1の筐体と、前記第1の筐体を収容した第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に介在されたインシュレーターと、で構成すると共に、前記インシュレーターを、共振周波数の異なる2種類以上の緩衝部材を積層することにより構成した。
請求項3の発明は、請求項2の情報記憶装置において、前記ハードディスク駆動機構の記録再生手段を、前記記録媒体に対する情報の記録・再生を行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを支持しているヘッドアームと、該ヘッドアームを軸を中心に回動させて前記磁気ヘッドを前記記録媒体の半径方向に移動させるアクチュエータと、で構成すると共に、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に前記ヘッドアームの回動方向への衝撃を吸収するインシュレーターを配置した。
請求項4の発明は、電子機器において、該機器に内蔵されている電子部品の緩衝材として請求項1のインシュレーターを使用した。
請求項5の発明は、電子機器において、該機器に内蔵されている情報記憶装置として請求項2の情報記憶装置を使用した。
請求項1のインシュレーターは、共振点(共振周波数)の異なる2種類以上の緩衝部材を積層して構成したので、一の緩衝部材が他の緩衝部材の共振点を打ち消すように作用して、共振をアクティブに減衰させることができる。これによりインシュレーターを単層のものに比べて薄くすることができる。
請求項2の情報記憶装置は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に介在されたインシュレーターを、共振点(共振周波数)の異なる2種類以上の緩衝部材を積層して構成したので、一の緩衝部材が他の緩衝部材の共振点を打ち消すように作用して、共振をアクティブに減衰させて、前記ハードディスク駆動機構の自励振動を効果的に抑制する。
請求項3の情報記憶装置は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に、ヘッドアームの回動方向への衝撃を吸収するインシュレーターを配置したので、前記衝撃等によりヘッドアームが不必要に動くのを阻止する。
請求項4の電子機器は、該機器に内蔵されている電子部品の緩衝部材として請求項1のインシュレーターを使用したので前記電子部品衝撃や振動から効果的に保護する。
請求項5の電子機器は、電子機器に内蔵されている情報記憶装置として請求項2の情報記憶装置を使用したので、ハードディスク駆動機構の自励振動を効果的に吸収して、自励振動によってハードディスク駆動機構の磁気ヘッドのシーク時間が長くなるのを防止する等して、電子機器の性能を向上させることができる。
図1、図2は本発明のインシュレーター1の実施例を示す。図1はインシュレーター1の使用状態を示す斜視図、図2はインシュレーター1の分解斜視図である。図1に示すように、前記インシュレーター1は、例えば電子部品としてのHDD(ハードディスクドライブ)2と電子機器のHDD支持体3との間に介在されていて前記HDD2にかかる衝撃や振動を吸収する。
前記インシュレーター1は、共振点(共振周波数)の異なる第1,第2の緩衝部材11,12を積層することにより構成されている。図2に示すように、前記第1の緩衝部材11は、矩形の枠状に形成されていて、前記HDD2の外周縁部を覆うように取付けられている。また、前記第2の緩衝部材12は、略四角形に形成されていて、前記第1の緩衝部材11を覆うようにして、前記HDD2の四隅部に、前記第1の緩衝部材11上に重ね合わせた状態で取付けられる。そして、外部からの衝撃や振動は、前記第2の緩衝部材12および前記第1の緩衝部材11を介して前記HDD2に伝達されると共に、前記HDD2自身が発する自励振動を前記第1の緩衝部材11および前記第2の緩衝部材12で吸収する。
前記第1,第2の緩衝部材11,12は、エラストマ・ゴム、発泡ウレタン等の発泡性材料、板ばね等の弾性を持たせた金属、合成樹脂等によって形成されている。
前記第1の緩衝部材11を、例えば図3に実線で示すような共振点を有する材料で形成した場合には、前記第2の緩衝部材12は、図3に破線で示すように、前記第1の緩衝部材11と共振点を異にする材料で形成する。これによって、前記第1の緩衝部材11の共振点は、前記第2の緩衝部材12によってアクティブに減衰され、図3に2点鎖線で示す共振点を低く抑えられた共振特性を有するインシュレーター1が構成されることになる。なお、上記実施例においては、電子部品として、自励振動を発するHDD2の振動をインシュレーター1で抑制する場合を示したが、電子部品が自励振動を発しないものである場合には、インシュレーター1は、専ら外部からの衝撃や振動を抑制することを考慮して設計されるが、この場合においても、前記インシュレーター1は、共振周波数の異なる第1, 第2の緩衝部材11,12を積層することにより構成される。なお、上記実施例では第1, 第2の緩衝部材11,12の2つの緩衝部材を重ね合わせてインシュレーター1を構成した場合を示したが共振特性の異なる3つ以上の緩衝部材を重ね合わせてインシュレーター1を構成しても良い。
図4〜図11はインシュレーター1Aを内蔵した情報記憶装置21の実施例を示す。図4は情報記憶装置21の横断面図、図5は図4のA−A断面図である。前記情報記憶装置21は、図4に破線で示すように、記録媒体22及び該記録媒体22に対する情報の記録再生手段23を備えたハードディスク駆動機構24と、前記ハードディスク駆動機構24を収容した第1の筐体25と、前記第1の筐体25を収容した第2の筐体26と、を備えていて、前記第1の筐体25と前記第2の筐体26との間にインシュレーター1Aが介在されていて、インシュレーター内蔵型のHDD(ハードディスクドライブ)として構成されている。
前記記録再生手段23は、前記記録媒体2に対する情報の記録・再生を行う磁気ヘッド23aと、該磁気ヘッド23aを支持しているヘッドアーム23bと、該ヘッドアーム23bを軸23cを中心に回動させて前記磁気ヘッド23bを前記記録媒体2の半径方向に移動させるアクチュエータ23dと、を備えている。
前記インシュレーター1Aは、前記インシュレーター1と同様に、共振周波数の異なる第1,第2の緩衝部材11A,12Aを積層することにより構成されている。前記第1の緩衝部材11Aは、矩形の枠状に形成されていて、前記第1の筐体25の外周縁部を覆うように取付けられている。また、前記第2の緩衝部材12Aは、略四角形に形成されていて、前記第1の緩衝部材11Aを覆うようにして、前記第1の筐体25の四隅部に、前記第1の緩衝部材12A上に重ね合わせた状態で取付けられている。そして、前記ハードディスク駆動機構24のスピンドルモータや磁気ヘッドのシーク時などに発生する自励振動を前記第1の筐体25と前記第2の筐体26との間において、前記第1,第2の緩衝部材11A,12Aからなるインシュレーター1Aで吸収、減衰するようになっている。
なお、前記第2の緩衝部材12Aが薄肉で、且つ硬質の樹脂材料で形成されている場合には、図6に示すように、第2の筐体26の内面に樹脂インク等をコーティングして前記第2の緩衝部材12Aを形成しても良い。また、図7に示すように、前記第1の緩衝部材11Aの外面の全体に2色成形により第2の緩衝部材12Aを形成しても良い。また、図8に示すように、前記第1の緩衝部材11Aの外面の一部に、第2の緩衝部材12Aを形成しても良い。前記第2の緩衝部材12Aは、前記第1の緩衝部材11Aの一部の肉厚を厚くすることにより形成しても良い。
図4に示すように、前記記録再生手段23のヘッドアーム23bは、軸23cを中心にして矢印a方向に回動して、前記記録媒体2に対する情報の記録・再生を行う構成になっているので、前記矢印a方向に対する衝撃に弱い。そこで、図9に示すように、前記ヘッドアーム23bの回動方向に前記第1,第2の緩衝部材11A,12Aよりもばね定数の大きな第3の緩衝部材31を配置して、前記ヘッドアーム23bの回動方向への衝撃を吸収、緩和する構成にしても良い。
また、図10に示すように、前記第2の筐体26の外周部に前記第1,第2の緩衝部材11A,12Aよりもばね定数の大きな第4の緩衝部材41を取付け、該第4の緩衝部材41を介して前記情報記憶装置21を電子機器本体に取付けることにより、外部からの衝撃を前記第4の緩衝部材41で吸収し、前記ハードディスク駆動機構24のスピンドルモータや磁気ヘッドのシーク時などに発生する自励振動を前記第1,第2の緩衝部材11A,12Aからなるインシュレーター1Aで吸収、減衰するようにしても良い。
なお、図11に示すように、前記情報記憶装置21の一側部には、コネクタ30が設けられていて、前記情報記憶装置21は、前記コネクタ30を介して、電子機器に接続して使用される。また、本発明のインシュレーター1や情報記憶装置21を使用したテレビ等の映像機器、ミュージックプレーヤー等のオーディオ機器、或いはパーソナルコンピュータや携帯モバイル等の情報処理装置やマルチメディア装置等の電子機器は、HDDの自励振動を効果的に吸収して、自励振動が磁気ヘッドのシークに悪影響を及ぼすのを防止することができる。
本発明のインシュレーターの使用状態を示す斜視図。 本発明のインシュレーターの分解斜視図。 共振特性図。 本発明の情報記憶装置の横断面図。 図4のA−A断面図。 本発明の情報記憶装置の他の実施例の断面図。 本発明の情報記憶装置の他の実施例の断面図。 本発明の情報記憶装置の他の実施例の要部の断面図。 本発明の情報記憶装置の他の実施例の断面図。 本発明の情報記憶装置の他の実施例の断面図。 本発明の情報記憶装置の斜視図。 従来例の説明図。
符号の説明
1…インシュレーター、2…ハードディスク(電子部品)、3…ハードディスク支持体(電子部品支持体)、11,11A…第1の緩衝部材、12,12A…第2の緩衝部材、21…情報記憶装置、22…記録媒体、23…情報の記録再生手段、23a…磁気ヘッド、23b…ヘッドアーム、23c…軸、23d…アクチュエータ、24…ハードディスク駆動機構、25…第1の筐体、26…第2の筐体。

Claims (5)

  1. 電子部品と電子部品支持体との間に介在されていて前記電子部品の振動を吸収する電子機器のインシュレーターであって、
    前記インシュレーターは、共振周波数の異なる2種類以上の緩衝部材を積層することにより構成されていることを特徴とする電子機器のインシュレーター。
  2. 電子機器本体に取付けられて使用される情報記憶装置であって、
    記録媒体及び該記録媒体に対する情報の記録再生手段を備えたハードディスク駆動機構と、前記ハードディスク駆動機構を収容した第1の筐体と、前記第1の筐体を収容した第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に介在されたインシュレーターと、を備え、
    前記インシュレーターは、共振周波数の異なる2種類以上の緩衝部材を積層することにより構成されていることを特徴とする情報記憶装置。
  3. 前記ハードディスク駆動機構の記録再生手段は、前記記録媒体に対する情報の記録・再生を行う磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを支持しているヘッドアームと、該ヘッドアームを軸を中心に回動させて前記磁気ヘッドを前記記録媒体の半径方向に移動させるアクチュエータと、を備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間には前記ヘッドアームの回動方向への衝撃を吸収するインシュレーターが配置されていることを特徴とする請求項2に記載の情報記憶装置。
  4. 請求項1のインシュレーターを備えていて、該インシュレーターで内蔵されている電子部品を衝撃や振動から保護していることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項2の情報記憶装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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