JP2006194516A - 廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼炉においてNOx の発生防止と熱分解ガスの未燃焼防止と二次燃焼炉内の温度上昇抑制によるダスト融着防止を効果的に行うことができる二次燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】 廃棄物を熱分解してガス化する溶融炉から排出される熱分解ガスの二次燃焼炉内における燃焼を制御する二次燃焼制御装置において、二次燃焼後の排ガス中のNOx の発生を防止するNOx 制御手段(103)と、二次燃焼炉内における未燃焼を防止する未燃焼防止制御手段(102)と、前記二次燃焼炉内の温度を制御する温度制御手段(101)と、これらの制御間に優先順を設けて二次燃焼を制御する優先制御手段(105,106)とを備えた二次燃焼制御装置である。
【選択図】 図2
【解決手段】 廃棄物を熱分解してガス化する溶融炉から排出される熱分解ガスの二次燃焼炉内における燃焼を制御する二次燃焼制御装置において、二次燃焼後の排ガス中のNOx の発生を防止するNOx 制御手段(103)と、二次燃焼炉内における未燃焼を防止する未燃焼防止制御手段(102)と、前記二次燃焼炉内の温度を制御する温度制御手段(101)と、これらの制御間に優先順を設けて二次燃焼を制御する優先制御手段(105,106)とを備えた二次燃焼制御装置である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼炉における二次燃焼を制御する技術に関する。
廃棄物はその多くが埋め立て処分されたり、焼却処理した後に埋め立て処分されているが、年々、最終処分場の確保が困難になるにしたがって、焼却残渣であっても、その減容化が要求されるようになってきた。
近年、上記のような環境負荷に関わる問題の他に、資源の有効利用が叫ばれるようになり、廃棄物を処理した際の熱回収率の向上などが求められている。そして、環境負荷に関わる問題や熱回収率の向上に対する問題を同時に解決することができる技術として、廃棄物をガス化・溶融する技術の開発が進められている。この処理技術は、廃棄物を熱分解してガス化するので、高温の燃焼ガスを発生させ燃焼時にダイオキシン類を熱分解することができ、又、廃棄物の熱分解残渣は、溶融炉内を下方に移動し炉下部で溶融されメタルとスラグになり再資源化されると言う特徴を有している。
廃棄物をガス化溶融処理する技術には幾つかの方法があるが、その一つとして、炉底に堆積させたコークスを燃焼させて高温のコークス層を形成し、この上に廃棄物を投入してガス化・溶融させる方法がある。この方法による場合、特に、竪型炉が使用される。
竪型炉による廃棄物のガス化溶融処理は次のように行なわれる。廃棄物と共にコークスや石灰石などの副原料を装入し、炉底部にコークス層を形成させる。そして、このコークス層へ空気又は酸素富化された空気を吹き込んでコークスを燃焼させ、高温の燃焼帯を形成させながら、その上に廃棄物を投入する。投入された廃棄物は高温のコークス層の上に滞留して予熱されながら熱分解し、可燃性の熱分解ガスを生成する。この熱分解ガスは、ガス化溶融炉内で部分燃焼された後、二次燃焼炉へ送られて燃焼され、高温ガスとなって熱回収装置へ送られる。熱回収された排ガスは有害ガス除去工程へ送られて浄化され、次いで、集塵工程へ送られてダスト(飛灰)が除去され、放散される。一方、廃棄物がガス化した残渣は高温の燃焼帯へ降下して溶融し、溶融スラグとなってコークス層を通って流下し、炉底部に溜まって排出される。
ところで、この二次燃焼炉では、二次燃焼炉の下流に設置されたCO濃度やO2 濃度が所定の値になるように燃焼空気流量を調節する二次燃焼制御が実施されている。例えば、特許文献1に記載された技術では、ガス化溶融炉内に設けた炉内圧力、二次燃焼炉出側のCO濃度、O2 濃度に基づいて燃焼空気流量を制御している。
特開2003−269712号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、二次燃焼炉内の温度の制御が考慮されていない点において、なお解決すべき課題が存在していた。
即ち、二次燃焼炉内の温度が高い場合は、熱分解ガス中のダスト(飛灰)が二次燃焼炉の内壁に融着成長し、二次燃焼炉内での安定燃焼の阻害、及び成長した融着物の剥離による飛灰搬送系設備のトラブルを引き起こす問題が生じる。一方二次燃焼炉の温度はダイオキシン類の熱分解温度とされる800℃以上に常時維持されなければならない。
また、二次燃焼炉出側の排ガス中酸素濃度が低い場合には二次燃焼炉内において熱分解ガスの不完全燃焼すなわち未燃焼が発生していることを意味し、COなどの未燃ガスがそのまま排出されたり、不完全な燃焼によってダイオキシン類が生成されるなどの問題が生じる。
即ち、二次燃焼炉ではNOx の発生及び未燃焼を防止し、且つ二次燃焼炉の温度を800℃以上でダスト融着温度以下になるように燃焼を制御する必要がある。この要請を充足する点で特許文献1に開示された技術では不十分であった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、二次燃焼炉の燃焼においてNOx の発生防止と熱分解ガスの未燃焼防止と二次燃焼炉内の温度上昇抑制によるダスト融着防止を効果的に行うことのできる廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、廃棄物を熱分解してガス化するガス化溶融炉から排出される熱分解ガスの二次燃焼炉内における燃焼を制御する二次燃焼制御装置において、二次燃焼後の排ガス中のNOx の発生を抑制するNOx 制御手段と、二次燃焼炉内における未燃焼を防止する未燃焼防止制御手段と、前記二次燃焼炉内の温度を制御する温度制御手段と、これらの制御間に優先順を設けて二次燃焼を制御する優先制御手段とを備えた。
また本発明に係る請求項2に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記優先制御手段は、前記それぞれの制御手段からの制御信号のうち、1つの制御信号を選択する選択手段を有し、前記選択手段は、それぞれの制御信号同士の大小を比較して1つの制御信号を選択する。
また本発明に係る請求項3に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記優先制御手段は、前記それぞれの制御手段からの制御信号のうち、1つの制御信号を選択する選択手段を有し、前記選択手段は、信号レベルの高い制御信号を選択するハイセレクタ手段と、信号レベルの低い制御信号を選択するローセレクタ手段とを組み合わせて構成される。
また本発明に係る請求項4に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記NOx 制御手段は、排ガス中のNOx 濃度測定値に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御し、前記未燃焼防止制御手段は、排ガス中の酸素濃度測定値に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御し、前記温度制御手段は、前記二次燃焼炉内の温度測定値に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御する。
また本発明に係る請求項5に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記未燃焼防止制御手段は、前記排ガス中の酸素濃度測定値に代えて、排ガス中の一酸化炭素濃度に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御する。
また本発明に係る請求項6に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記優先制御手段は、NOx 制御、未燃焼防止制御、温度制御の順に優先順を設ける。
また本発明に係る請求項7に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記優先制御手段は、前記温度制御手段の制御信号と前記未燃焼防止制御手段の制御信号とのうち信号レベルの高い制御信号を選択するハイセレクタ手段と、前記ハイセレクタ手段が選択した制御信号と前記NOx 制御手段の制御信号とのうち信号レベルが低い制御信号を選択するローセレクタ手段とを有し、前記ローセレクタ手段が選択した制御信号に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御する。
また本発明に係る請求項8に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置は、上記記載の発明である二次燃焼制御装置において、前記二次燃焼炉の後段に配されたボイラの蒸気発生量を制御するボイラ蒸気量制御手段を更に備え、前記優先制御手段は、前記温度制御手段の制御信号と前記未燃焼防止制御手段の制御信号とボイラ蒸気量制御手段の制御信号とのうち信号レベルの最も高い制御信号を選択するハイセレクタ手段と、前記ハイセレクタ手段が選択した制御信号と前記NOx 制御手段の制御信号とのうち信号レベルが低い制御信号を選択するローセレクタ手段とを有し、前記ローセレクタ手段が選択した制御信号に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御する。
本発明によれば、二次燃焼炉においてNOx の発生防止と、熱分解ガスの未燃焼防止と二次燃焼炉内の温度上昇抑制によるダスト融着防止を効果的に行うことができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る二次燃焼制御装置を用いた廃棄物ガス化溶融処理設備を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る二次燃焼制御装置を用いた廃棄物ガス化溶融処理設備を示す図である。
11は堅型で円筒形状のガス化溶融炉本体、30はガス化溶融炉本体から導入された熱分解ガスを燃焼させるための二次燃焼炉である。そして、60は二次燃焼炉から排出される高温ガスの熱回収を行うボイラ、61は除塵処理や有害ガス処理に適する温度まで排ガスを冷却するための減温塔、62はバグフィルターなどの集塵機、64は処理された排ガスを排出する煙突である。
ガス化溶融炉本体11は炉頂部より廃棄物、コークス、及びスラグ調整剤である石灰石が投入される構造となっている。20はクレーン等の廃棄物投入装置、21は石灰石供給装置、22はコークス供給装置である。12は供給装置であり、この装置により廃棄物、コークス及び石灰石が炉頂部からガス化溶融炉本体11に供給される。
ガス化溶融炉本体11は廃棄物のガス化と熱分解残渣の溶融処理が行われるようになっており、炉の上部に位置するフリーボード部と上方に向かって拡径された朝顔部と炉底部によって構成されている。
ガス化溶融炉本体11下部に形成される堆積コークス層の位置には空気又は酸素富化空気を吹き込むための主羽口15が設けられており、空気又は酸素富化空気の吹き込みにより高温燃焼帯が形成され、廃棄物の熱分解残渣が溶融されるようになっている。又、堆積コークス層の上部には廃棄物の流動層が形成され、その位置には廃棄物を流動させる空気を吹き込むための副羽口16が設けられている。
さらに、流動層上方のフリーボード部には、生成した可燃性の熱分解ガスを部分燃焼させる空気を吹き込むための三段羽口17が設けられている。この三段羽口17に接続された空気配管に吹き込む空気の流量を調節することで熱分解ガスの燃焼量を変えられるようになっている。
19はガス化溶融炉本体11と二次燃焼炉30を接続する煙道である。
二次燃焼炉30のガス導入口より下流側の側部には、熱分解ガスの二次燃焼用空気を吹き込む複数段の送風口33がその噴出口を接線方向に向けて配置されており、この複数段の送風口33からの二次燃焼用空気の吹き込みにより、ガス化溶融炉本体11から送られてきた熱分解ガスが二次燃焼されると共に熱分解ガスと燃焼用空気の混合及び安定燃焼を目的に炉内に旋回流が形成されるようになっている。
また、廃棄物ガス化溶融処理設備には、後述する二次燃焼制御装置の検出端として使用される計測センサが設けられている。二次燃焼炉30には、二次燃焼炉内のガス温度を測定する二次燃焼炉温度計110が設けられている。また、煙突64の入り口煙道には、排出ガスの成分を測定するための排ガス酸素濃度計111及び排ガスNOx 濃度計112が設置されている。そして、二次燃焼炉の二次燃焼用空気を吹き込むノズル33に接続される二次燃焼空気配管には、二次燃焼空気流量計113と二次燃焼空気流量調節弁114とが設けられている。更に、ボイラが設備される場合には、その蒸気配管には、発生蒸気量を測定するためのボイラ蒸気流量計115が設けられている。
次に、二次燃焼制御装置の構成について説明する。
本実施の形態に係る二次燃焼制御装置100は、二次燃焼炉温度制御装置101、排ガス酸素濃度制御装置102、排ガスNOx 濃度制御装置103、二次燃焼空気流量制御装置104、ハイセレクタ105及びローセレクタ106を備えている。
二次燃焼炉温度制御装置101は、二次燃焼炉温度計110の測定信号に基づいて二次燃焼炉温度を目標温度に制御するための装置である。排ガス酸素濃度制御装置102は、排ガス酸素濃度計111の測定信号に基づいて排ガス酸素濃度を目標濃度に制御するための装置である。排ガスNOx 濃度制御装置103は、排ガスNOx 濃度計112の測定信号に基づいて排ガスNOx 濃度を目標濃度に制御するための装置である。二次燃焼空気流量制御装置104は、二次燃焼空気流量計113の測定信号に基づいて二次燃焼空気流量を目標流量に制御するための装置である。
ハイセレクタ105及びローセレクタ106は、二次燃焼炉温度制御装置101、排ガス酸素濃度制御装置102、排ガスNOx 濃度制御装置103の制御出力のうち1つの制御出力を選択して、その信号を二次燃焼空気流量制御装置104の目標値として出力する。
図2は、二次燃焼制御装置100の詳細の構成を示す図である。
二次燃焼炉温度制御装置101は、二次燃焼炉温度計110の測定信号(PV値)と、温度目標値(SV値)との偏差に基づいて演算した制御信号(MV値)をハイセレクタ105に出力する。ここで、温度目標値(SV値)が860℃であり、測定温度(PV値)が850℃であったとすると、二次燃焼空気流量を下げることで二次燃焼炉温度を上昇させる動作を行う。従って、負の偏差量に基づいて制御信号を下げる動作、即ち、正動作を行う。なお、以下の説明において、制御信号(MV値)は、二次燃焼空気流量の目標値そのものを表しているとして取り扱う。
排ガス酸素濃度制御装置102は、排ガス酸素濃度計111の測定信号(PV値)と、酸素濃度目標値(SV値)との偏差に基づいて演算した制御信号(MV値)をハイセレクタ105に出力する。ここで、酸素濃度目標値(SV値)が12%であり、測定酸素濃度(PV値)が10%であったとすると、二次燃焼空気流量を上げることで酸素濃度を上昇させる動作を行う。従って、負の偏差量に基づいて制御信号を上げる動作、即ち、逆動作を行う。
ハイセレクタ105は、二次燃焼炉温度制御装置101からの制御信号と、排ガス酸素濃度制御装置102からの制御信号のうち、大きいほうの信号を選択して、ローセレクタ106に出力する。
一方、排ガスNOx 濃度制御装置103は、排ガスNOx 濃度計112の測定信号(PV値)と、NOx 濃度目標値(SV値)との偏差に基づいて演算した制御信号(MV値)をローセレクタ106に出力する。ここで、NOx 濃度目標値(SV値)が50ppmであり、測定NOx 濃度(PV値)が100ppmであったとすると、二次燃焼空気流量を下げることでNOx 濃度を低減させる動作を行う。従って、正の偏差量に基づいて制御信号を下げる動作、即ち、逆動作を行う。
ローセレクタ106は、ハイセレクタ105からの制御信号と、排ガスNOx 濃度制御装置103からの制御信号のうち、小さいほうの信号を選択して、二次燃焼空気流量制御装置104の目標値として出力する。
そして、二次燃焼空気流量制御装置104は、ローセレクタ106からの制御信号を二次燃焼空気流量の目標値(SP値)として、二次燃焼空気流量測定値(PV値)との偏差に基づいて制御演算を行い、二次燃焼空気流量調節弁114に出力する。
続いて、この構成の二次燃焼制御装置のうちハイセレクタ105とローセレクタ106の果たす機能について説明する。上述の説明の順序を逆に辿ることで、ハイセレクタ105とローセレクタ106の機能が明らかになる。
ローセレクタ106が排ガスNOx 濃度制御装置103からの制御信号を選択した場合は、排ガスのNOx 濃度が高く、燃焼空気量を下げNOx 濃度を下げる制御が行われることを意味する。
ローセレクタ106がハイセレクタ105からの制御信号を選択した場合は、二次燃焼炉の燃焼空気量は排ガス酸素濃度制御装置102と二次燃焼炉温度制御装置101の制御信号の大きい値により制御されるが、この場合NOx 濃度制御装置の制御信号より更に二次燃焼空気流量が少ない値が選択される為、NOx 濃度値を目標値以下に下げられることとなる。即ちローセレクタ106により排ガスのNOx 濃度の低減を優先することができる。
次にハイセレクタ105が二次燃焼炉温度制御装置101の制御信号を選択した場合は、二次燃焼炉の温度が高く、排ガス中のダストの融着が起きないよう二次燃焼炉の燃焼空気量を増加させ、二次燃焼炉の温度を下げる制御が行われることを意味する。この場合、排ガス酸素濃度制御装置102からの制御信号が選択されないが、その制御信号以上に二次燃焼炉の燃焼空気量を増加することとなる為、二次燃焼炉での未燃焼も防止されることとなる。即ちハイセレクタ105により二次燃焼炉温度制御より未燃焼防止が優先されることとなる。
ハイセレクタ105が排ガス酸素濃度制御装置102からの制御信号を選択した場合は、排ガス酸素濃度が低く未燃焼状態にあり、燃焼空気量を上げ完全燃焼を行うよう制御されることを意味する。
この場合、燃焼空気量の増加により二次燃焼炉の温度低下につながることが考えられるが、ガス化溶融炉での定常操業では、二次燃焼炉において炉温が800℃以上となるよう廃棄物装入量、コークス投入量、溶融炉主羽口送風量などの操業条件が制御されているため、二次燃焼炉の温度が800℃以下になることはない。
このように、本構成の二次燃焼制御装置100では、制御対象に優先順位を設定し、(1)排ガスNOx 濃度制御(2)排ガス酸素濃度制御(未燃焼防止制御)(3)二次燃焼炉温度制御、の優先付けされた順序に従った制御が行われるように構成されている。
図3は、各制御対象の状態に対応する二次燃焼空気流量設定値の動作方向を示した図である。図3からも、上述のように、制御対象に優先順位を設けた制御が行われることが読み取れる。
以上説明した、第1の実施の形態によれば、二次燃焼炉においてNOx の発生防止と熱分解ガスの未燃焼防止と二次燃焼炉内の温度上昇抑制によるダスト融着防止が行われるように二次燃焼を制御することができる。
また、この構成によれば、ハイセレクタ105とローセレクタ106を設けただけの単純な構成であるため、例えば、従来のように特別に高度な制御装置を設けるまでもなく、二次燃焼制御装置を安価に構成することができる。
[第1の実施の形態の変形例1]
第1の実施の形態の変形例1では、排ガス酸素濃度計111に代えて、排ガスCO濃度計を用いる。未燃焼が増加すると排ガス中のCO濃度が増加するため、CO濃度が高くなったときは、二次燃焼空気流量を増加させるように、正動作の制御装置を設けることにより、第1の実施の形態の二次燃焼制御装置100と同様の機能を発揮させることができる。
第1の実施の形態の変形例1では、排ガス酸素濃度計111に代えて、排ガスCO濃度計を用いる。未燃焼が増加すると排ガス中のCO濃度が増加するため、CO濃度が高くなったときは、二次燃焼空気流量を増加させるように、正動作の制御装置を設けることにより、第1の実施の形態の二次燃焼制御装置100と同様の機能を発揮させることができる。
変形例1によれば、より直接的に未燃焼の発生を検出することができる。
[第1の実施の形態の変形例2]
第1の実施の形態の変形例2では、ボイラ60の蒸気発生量の制御も併せて実施する。
第1の実施の形態の変形例2では、ボイラ60の蒸気発生量の制御も併せて実施する。
図4は、二次燃焼制御装置の詳細の構成を示す図である。図2に示す二次燃焼制御装置と比較して、ボイラ蒸気流量制御装置107が新たに設けられている。
ボイラ蒸気流量制御装置107は、ボイラ蒸気流量計115からの測定信号に基づいてボイラ蒸気流量を目標流量に制御するための装置であり、ボイラ蒸気流量計115の測定信号(PV値)と、ボイラ蒸気流量目標値(SV値)との偏差に基づいて演算した制御信号(MV値)をハイセレクタ105に出力する。またボイラ蒸気流量制御装置107は、負の偏差量に基づいて制御信号を上げる動作、即ち、逆動作を行う。
ボイラ蒸気流量制御装置107の制御信号をハイセレクタ105に加えることにより、ハイセレクタ105は二次燃焼炉温度制御装置101の制御信号と排ガス酸素濃度制御装置102からの制御信号とボイラ蒸気流量制御装置107の出力信号のうち、一番大きい信号を選択して、ローセレクタに出力する。
ハイセレクタ105がボイラ蒸気流量制御装置107の制御信号を選択しない場合、ボイラ蒸気流量制御装置の制御信号より更に二次燃焼空気流量を増やすこととなる為、ボイラ蒸気流量は増えることとなる。
即ち、ハイセレクタ105によりボイラ蒸気流量の低下を防ぐことが優先されることとなる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明はガス化溶融炉に限らず、燃焼ボイラ等広く各種の設備に適用することができる。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウェアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、排ガス処理系に脱硝装置がある場合、実施形態に示される全構成要素のうち、排ガスNOx 濃度制御装置103が必要なくなるため、排ガス酸素濃度制御装置102と二次燃焼炉温度制御装置101及びハイセレクタの構成要素により二次燃焼空気流量の目標値として制御することができる。このように実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
11…ガス化溶融炉本体、30…二次燃焼炉、60…ボイラ、100…二次燃焼制御装置、101…二次燃焼炉温度制御装置、102…排ガス酸素濃度制御装置、103…排ガスNOx 濃度制御装置、104…二次燃焼空気流量制御装置、105…ハイセレクタ、106…ローセレクタ、107…ボイラ蒸発量補正演算装置、108…加算器、110…二次燃焼炉温度計、111…排ガス酸素濃度計、112…排ガスNOx 濃度計、113…二次燃焼空気流量計、114…二次燃焼空気流量調節弁、115…ボイラ蒸気流量計。
Claims (8)
- 廃棄物を熱分解してガス化するガス化溶融炉から排出される熱分解ガスの二次燃焼炉内における燃焼を制御する二次燃焼制御装置において、
二次燃焼後の排ガス中のNOx の発生を抑制するNOx 制御手段と、
二次燃焼炉内における未燃焼を防止する未燃焼防止制御手段と、
前記二次燃焼炉内の温度を制御する温度制御手段と、
これらの制御間に優先順を設けて二次燃焼を制御する優先制御手段と
を備えたことを特徴とする廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。 - 前記優先制御手段は、前記それぞれの制御手段からの制御信号のうち、1つの制御信号を選択する選択手段を有し、
前記選択手段は、それぞれの制御信号同士の大小を比較して1つの制御信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。 - 前記優先制御手段は、前記それぞれの制御手段からの制御信号のうち、1つの制御信号を選択する選択手段を有し、
前記選択手段は、信号レベルの高い制御信号を選択するハイセレクタ手段と、信号レベルの低い制御信号を選択するローセレクタ手段とを組み合わせて構成されることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。 - 前記NOx 制御手段は、排ガス中のNOx 濃度測定値に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御し、
前記未燃焼防止制御手段は、排ガス中の酸素濃度測定値に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御し、
前記温度制御手段は、前記二次燃焼炉内の温度測定値に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。 - 前記未燃焼防止制御手段は、前記排ガス中の酸素濃度測定値に代えて、排ガス中の一酸化炭素濃度に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御することを特徴とする請求項4に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。
- 前記優先制御手段は、NOx 制御、未燃焼防止制御、温度制御の順に優先順を設けることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。
- 前記優先制御手段は、
前記温度制御手段の制御信号と前記未燃焼防止制御手段の制御信号とのうち信号レベルの高い制御信号を選択するハイセレクタ手段と、
前記ハイセレクタ手段が選択した制御信号と前記NOx 制御手段の制御信号とのうち信号レベルが低い制御信号を選択するローセレクタ手段とを有し、
前記ローセレクタ手段が選択した制御信号に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。 - 前記二次燃焼炉の後段に配されたボイラの蒸気発生量を制御するボイラ蒸気量制御手段を更に備え、前記優先制御手段は、
前記温度制御手段の制御信号と前記未燃焼防止制御手段の制御信号とボイラ蒸気量制御手段の制御信号とのうち信号レベルの最も高い制御信号を選択するハイセレクタ手段と、
前記ハイセレクタ手段が選択した制御信号と前記NOx 制御手段の制御信号とのうち信号レベルが低い制御信号を選択するローセレクタ手段と、を有し、
前記ローセレクタ手段が選択した制御信号に基づいて前記二次燃焼炉に供給する二次燃焼空気流量を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置。
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| JP2005006381A JP2006194516A (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 廃棄物ガス化溶融炉の二次燃焼制御装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010077394A (ja) * | 2008-07-25 | 2010-04-08 | Litesso-Anstalt | 廃棄物質を熱処理する方法及び装置 |
| JP2013002684A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 流動層処理システム及び方法 |
| JP2014031927A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ガス化溶融炉のガス温度制御方法、及びガス温度制御装置 |
-
2005
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