JP2006197680A - アクチュエータドライブ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータを電流駆動するドライブ回路において、外付けコンデンサが不要となり、高速駆動が可能でIC化に適したアクチュエータドライブ回路を提供する。
【解決手段】入力信号に応じた第1の電流を受ける積分回路と、この積分回路により積分された電圧に応じてPWMパルスを発生するPWMパルス発生回路と、駆動回路の出力電圧に応じて積分コンデンサを充電あるいは放電する第2の電流を送出する電流出力回路とを備え、第1の電流が積分コンデンサを充電する電流であるときには第2の電流は積分コンデンサの電荷を放電する電流であり、第1の電流が積分コンデンサの電荷を放電する電流であるときには第2の電流は積分コンデンサを充電する電流であって、第1の電流の電流値の絶対値に対して第2の電流の電流値の絶対値が大きく出力電圧がゼロになるにつれて第1の電流の電流値と第2の電流の電流値との絶対値が実質的に等しくなっていく。
【選択図】図1

Description

この発明は、アクチュエータドライブ回路に関し、詳しくは、ソレノイドアクチュエータ、ブラッシレスモータ等のインダクタンス成分(コイル)に駆動電流を流すアクチュエータのドライブ回路において、外付けコンデンサが不要となり、高速駆動が可能でIC化に適したアクチュエータドライブ回路に関する。
ソレノイドアクチュエータは、最近では、CD,DVDの光ピックアップの進退や、イジェクト、トラッキング、フォーカス制御、チルト、スレッド、ステッパなどに利用されているが、その他に半導体製造装置のステッパの移動制御を始めとして各種の制御機器における機械要素の位置決めや移動、初期位置設定などに利用されている。
ソレノイドアクチュエータは、モータ等と同様にコイルに電流を流すことで駆動されるが、この種のアクチュエータを電流駆動するIC駆動回路として各種のアクチュエータドライバが公知である。
その回路構成は、通常、CMOS構成のH型のブリッジ回路(以下Hブリッジ回路)を出力段とする単相駆動のブラシレスモータ(ステッピングモータあるいはパルスモータ)とほぼ同様な回路となる。そのためモータドライバとしても利用されることがある。この種のモータドライバとしての公知文献として特許文献1を挙げることができる。
なお、駆動の形態に応じて出力段は、H型ではなく、プッシュ側トランジスタあるいはプル側のトランジスタあるいはこれら両者がアクチュエータのコイルに直列に入る形態のものもある。
ところで、この明細書および特許請求の範囲におけるアクチュエータドライブ回路には、特許文献1に示すようなブラシレスモータ(ステッピングモータあるいはパルスモータ)も含むものである。
特開平7−67391号公報
図5は、従来のIC化されたアクチュエータドライブ回路の一例である。
10は、アクチュエータドライブ回路であって、11はその誤差増幅器(Err)、12は反転バッファ回路、13a,13bはそれぞれコンパレータ(COM)、14は三角波発生回路、15はプリドライブ回路、16はCMOS構成のHブリッジ回路、17は出力電圧を電流に変換して帰還する電流帰還回路(V−Iアンプ)、そして18は電圧減算抵抗回路である。
また、19は、Hブリッジ回路16の出力端子16a(VOF端子),16b(VOR端子)間に接続されたソレノイドアクチュエータ(負荷RL)であって、L(コイル)とR(抵抗)の等価回路として示してある。
電圧減算抵抗回路18は、出力電圧Voに応じた帰還電圧VF(=Vo×−P%)を発生して入力電圧(指令電圧)Vinから減算するものであって、入力端子10a(その入力電圧Vin)に接続された抵抗Raと抵抗Rb、そして外付け積分コンデンサCFとの直列回路からなり、抵抗Raと抵抗Rbの接続点Nに電圧Vs=Rb・(Vin−VF)/(Ra+Rb)+VFを発生する。
なお、Rcは、誤差増幅器11の帰還抵抗である。Roは、反転バッファ回路12の帰還抵抗と基準抵抗である。また、積分コンデンサCFとV−Iアンプ17とにより積分回路が構成され、帰還電圧VFは、積分コンデンサCFの充電電圧として発生する。
V−Iアンプ17と電圧減算抵抗回路18とにより減算された電圧Vsが誤差増幅器11にフィードバックされて、検出電圧Vsが誤差増幅器11において基準電圧Vref(=+Vcc/2)と比較される。
この比較結果に応じて発生する誤差電圧VE(誤差検出信号)が誤差増幅器11からコンパレータ13aの(+)入力端子と、反転バッファ回路12を介してコンパレータ13bの(+)入力端子に加えられる。
コンパレータ13aは、非反転側の誤差に対するコンパレータであり、コンパレータ13bは、反転側の誤差に対するコンパレータである。これらコンパレータ13a,13bの基準電圧側となる(−)入力端子には、三角波発生回路14から三角波信号Sが加えられる。
コンパレータ13aの(+)入力端子には、誤差電圧VEの電圧が加えられ、コンパレータ13bの(+)入力端子には反転バッファ回路12により誤差電圧*VEの電圧が加えられる。誤差電圧*VEは、基準電圧Vref(=+Vcc/2)を基準として反転した電圧である。
その結果、デューティ比50%を基準として+、−されたデューティ比のPWMパルスがそれぞれのコンパレータ13a,13bの非反転側の出力端子Aと反転側の出力端子Bとにそれぞれ発生する。
なお、三角波信号Sの振幅基準は+Vcc/2である。
プリドライブ回路15は、非反転側の出力端子Aと反転側の出力端子BのPWMパルスのパルス幅の差を持ったPWMパルスを生成する回路であって、例えば、EXOR回路で構成されている。
そこで、例えば、ソレノイドアクチュエータでは、その作動子(ピストンロッド)を前進駆動するときには、非反転側の出力端子Aのデューティ比が50%を超えた値となり、反転側の出力端子Bのデューティ比が50%を以下の値となる。後退駆動するときにはその逆になる。そこで、プリドライブ回路15からHブリッジ回路16にこれらの差のPWMパルスが出力され、このPWMパルスに応じて前進駆動、後退駆動の駆動電流がソレノイドアクチュエータ(負荷RL)に出力される。
そして、ここでは、非反転側の出力端子Aのデューティ比と反転側の出力端子Bのデューティ比とが50%となったときにプリドライブ回路15のパルス幅の差のPWMパルスが停止してHブリッジ回路16の駆動が停止される。
Hブリッジ回路16は、PチャネルトランジスタTP1,TP2とNチャネルトランジスタTN1,TN2とからなり、ブリッジ部分が出力端子16a,16bに接続されている。そして、PチャネルトランジスタTP1のゲートとNチャネルトランジスタTN2のゲート(前進駆動)あるいはPチャネルトランジスタTP2のゲートとNチャネルトランジスタTN1のゲート(後退駆動)に先のパルス幅の差のPWMパルスに対応した駆動パルスを受ける。
基準電圧Vref(=+Vcc/2)より高い入力電圧(指令電圧)Vinが入力端子10aに入力されたときには、最初に大きな差の電圧Vs(Vs>+Vcc/2)が誤差増幅器11に入力され、誤差増幅器11に大きな誤差電圧VE(VE>+Vcc/2)が発生して、50%より大きいデューティ比のPWMパルスがコンパレータ13aの出力端子Aに発生し、50%より小さいデューティ比のPWMパルスがコンパレータ13bの出力端子Bに発生する。そこで、これらのデューティ比の差に応じたPWMパルスによりHブリッジ回路16がプリドライブ回路15により駆動されて三角波信号Sの周波数に対応するチョッパ制御により出力端子16a(VOF端子)から出力端子16b(VOR端子)へと大きな駆動電流が流れる。それに応じて出力電圧Voが発生する。これにより、例えば、ソレノイドの作動子(ピストンロッド)が前進駆動される。V−Iアンプ17からの電流によって出力電圧Voに応じた帰還電圧VFが発生して帰還電圧VFが入力電圧(指令電圧)Vinを減算していき、電圧Vsを低下させていく。
ソレノイドの作動子(ピストンロッド)が入力電圧(指令電圧)Vinに対応する目標位置に向かって前進するにつれて誤差電圧VEが+Vcc/2に近づき同時に出力端子16a(VOF端子)と出力端子16bとの出力電圧Voが小さくなる。やがて、誤差電圧VEがVE=+Vcc/2となって出力電圧Vo=0となって駆動が終了する。これにより入力電圧(指令電圧)Vinに対応して発生した誤差電圧VEを基準電圧+Vcc/2にすようなフィードバック制御で駆動電流が生成される。
なお、後退駆動の場合には、基準電圧Vref(=+Vcc/2)より低い指令電圧が入力電圧Vinとして発生して前記とは逆の動作となる。
図5に示すようなアクチュエータをPWMパルスでチョッパ駆動するドライブ回路にあっては、チョッパ周波数が100kHz〜300kHz程度であるが、帰還電圧VFを発生する積分コンデンサCFの容量は、数千pF以上でないと動作が安定しない問題がある。そのため、図4に示すように、積分コンデンサCFは、ICに外付けしなければならなくなる。特に、CDの書込/再生装置のように4〜6チャンネルの駆動系があって、そのチャネル対応にアクチュエータを設けて多チャンネル駆動する場合には、外付けコンデンサが4〜6個程度も必要になる。この外付けコンデンサによりICの端子が占有され、ICの小型パッケージ化の障害になっている。
また、このような積分コンデンサCFは、周波数対ゲイン特性(ボード線図)上でこれがポールを作り、このポールが0dBより上の位置に大きく下側に折れる第2ポールとなる(第1ポールはOPアンプをRC等価回路として表した場合にfp=1/2πRCの点である)。また、積分コンデンサCFの存在は、10kHz以上のところにピークを発生させる。これと第2ポールがあることによりPWMパルスの周波数の1/2より高くすると発振の問題が生じる。そのためオープンゲインを大きく採れず、カットオフ周波数が低くなって、あまり高速な駆動動作を期待できないのが現状である。しかも、駆動特性のリニアリティについても第2ポールがある分、悪くなる。
一方、CDやDVDの目標位置へのトラッキングなどは、これら媒体が高密度化されるにつれて、より高速な動作が要求される。そのため、周波数対ゲイン特性におけるカットオフ周波数はより高い周波数にあることが望まれている。
この発明の目的は、前記ような従来技術の問題点を解決し、このような要請に応えるものであって、アクチュエータを電流駆動するドライブ回路において、外付けコンデンサが不要となり、高速駆動が可能でIC化に適したアクチュエータドライブ回路を提供することにある。
このような目的を達成するための第1の発明のアクチュエータドライブ回路の特徴は、PWMパルスに応じてアクチュエータを電流駆動するアクチュエータドライブ回路において、
コンデンサを有するアクティブフィルタで構成され、入力端子に入力された入力信号に応じて発生する第1の電流を受けてコンデンサに積分電圧を発生する積分回路を備えていて、積分電圧に応じてPWMパルスを発生し、アクチュエータを電流駆動するときの出力電圧あるいは駆動電流に対応して第2の電流を生成してこの第2の電流をコンデンサに対する充電電流あるいは放電電流とすることで出力電圧あるいは駆動電流に対応して積分電圧の制御するものである。
また、第2の発明は、第1のコンデンサを有するアクティブフィルタで構成され、入力端子に入力された入力信号に応じて発生する第1の電流を受けて第1のコンデンサに積分電圧を発生する積分回路と、この積分電圧に応じてPWMパルスを発生するPWMパルス発生回路と、PWMパルスを受けて所定の出力端子に駆動電流を発生する駆動回路と、所定の出力端子に発生する出力電圧あるいはこれに対応する電圧に応じて第2の電流を生成しこの第2の電流に応じて第1のコンデンサを充電あるいはその電荷を放電する電流生成回路とを備えていて、
電流生成回路が、第1の電流が第1のコンデンサを充電する電流であるときには第1のコンデンサの電荷を放電する電流として第2の電流を生成し、第1の電流が第1のコンデンサの電荷を放電する電流であるときには第1のコンデンサを充電する電流として第2の電流を生成しかつ第2の電流の電流値の絶対値が第1の電流の電流値の絶対値に対して大きく出力電圧あるいはこれに対応する電圧が実質的にゼロになったときに第1の電流の電流値の絶対値と実質的に等しくなるものである。
このように第1および第2の発明にあっては、入力端子に入力された電圧(指令電圧)に対応して第1の電流を発生し、この第1の電流が積分コンデンサ(あるいは第1のコンデンサ)の電荷を放電する電流であるときには積分コンデンサを充電する第2の電流を生成し、第1の電流が積分コンデンサを充電する電流であるときには逆に積分コンデンサの電荷を放電する第2の電流を生成して積分電圧の制御するものである。
これにより、誤差増幅器を用いることなくフィードバック制御をして指令電圧値に応じて発生した積分コンデンサの電圧値を基準電圧に戻す制御をする。このフィードバック制御を積分回路の定数に応じて行うことで、指令電圧値に応じたアクチュエータに対する駆動電流を生成することができる。
特に、第2の発明における第2の電流は、第1の電流の電流値の絶対値に対して第2の電流の電流値の絶対値が大きく出力電圧がゼロになるにつれて第1の電流の電流値と第2の電流の電流値との絶対値が実質的に等しくなるようにする。
第1および第2の発明では、誤差増幅器を用いないので、電圧を減算することが不要となり、アクチュエータドライブ回路をIC化した場合に外付けコンデンサが不要になる。
さらに、積分回路の積分電圧がPWMパルスの制御電圧となるので、アクティブフィルタのオープンゲインを高い値にすることができ、誤差増幅器を使用する場合よりも周波数対ゲイン特性(ボード線図)上におけるカットオフ周波数までの帯域幅が大きく採れる。しかも外付けコンデンサがないので、第2ポールが大きく下側に折れることはなく、PWMパルスの周波数を高く設定して高速動作をさせてもこの発明のアクチュエータドライブ回路は発振が防止される。
図1は、この発明のアクチュエータドライブ回路を適用した一実施例のブロック図、図2は、他の一実施例のブロック図、図3(a)は、図2の実施例におけるボード線図、図3(b)は、入力電圧対ゲイン特性の説明図、図4は、さらに他の一実施例のブロック図である。なお、図5と同一の構成要素は同一の符号で示し、それらの説明を割愛する。
図1のアクチュエータドライブ回路1においては、図5の誤差増幅器11と電圧減算抵抗回路18と積分コンデンサCFとが削除されている。これらに換えてアクティブフィルタ(オペアンプOP/演算増幅器)で構成される積分回路2とこの積分回路2に対する充放電回路3とが設けられている。
これによりICに外付けされる積分コンデンサCFと誤差増幅器11とをなくすことができる。なお、図1の回路図において枠で示す部分がICである。
積分回路2は、反転動作のOPアンプ2aで構成され、充放電回路3は、反転、非反転動作のOPアンプ3aで構成されている。
OPアンプ2aの(+)入力端子は、基準電圧+Vcc/2に接続され、これの出力が積分コンデンサCpを介して(−)入力端子に帰還されている。(−)入力端子と入力端子4との間には入力抵抗R1が設けられている。これにより、OPアンプ2aは積分回路となり、出力端子2bに積分電圧Vaを発生する。その積分定数は、コンデンサCpの容量と入力抵抗R1、抵抗R2等により決定される。なお、入力端子4には、指令電圧として入力電圧Vinが加えられる。
充放電回路3は、出力電圧Voに応じた電流を生成する電流生成回路であって、反転、非反転動作のOPアンプ3aを有し、OPアンプ3aは、反転動作側の帰還抵抗Rf1と基準抵抗Rs1と、非反転動作側の帰還抵抗Rf2と基準抵抗Rs2とからなり、帰還抵抗Rf1に並列に位相補償用コンデンサCnf1が設けられ、帰還抵抗Rf2に並列に位相補償用コンデンサCnf2が設けられている。
これにより、OPアンプ3aの出力電流は、出力電圧Voの極性とその大きさに応じて吐き出し電流あるいはシンク電流Iを発生する。この出力電流が抵抗R2を介してOPアンプ2a(積分回路2)の(−)入力端子に加えられる。
充放電回路3の動作は、積分回路2の出力端子2bの積分電圧Vaを出力電圧Voが“0”のときに基準電圧+Vcc/2にするように出力電圧Voに応じて充電電流あるいは放電電流を生成してフィードバック制御をする回路である。
これは、出力電圧Voが+極性電圧のとき、言い換えれば、出力端子16a(VOF端子)が+側となり、出力端子16b(VOR端子)が−側となって、駆動電流が出力端子16a(VOF端子)から出力端子16b(VOR端子)に流れるときには、充電回路となり、積分回路としての積分コンデンサCpの電荷をオペアンプ3aの出力電流に応じて充電して積分電圧Vaを基準電圧+Vcc/2以下から基準電圧+Vcc/2以上に向かわせる制御をする。逆の場合には放電回路となって、積分コンデンサCpの電荷をオペアンプ2aの出力電流に応じて放電して積分電圧Vaを基準電圧+Vcc/2以上から基準電圧+Vcc/2以下に向かわせる制御を行う。
これにより基準電圧+Vcc/2に向かわせ、積分電圧Vaが+Vcc/2になったときに停止するフィードバック制御をする。そのためにために充放電回路3の出力電流の絶対値は、入力電圧(指令電圧)Vinにより発生する電流の絶対値以上の値を持っている。
OPアンプ3aの出力電圧は、入力端子4の入力電圧(指令電圧)Vinが+Vcc/2の初期状態では+Vcc/2になるように設定され、このときには、積分電圧Vaも+Vcc/2であり、駆動電流は発生せずに、そのときの出力電圧も“0”である。
入力抵抗R1は、入力電圧Vinを入力電流に変換する抵抗である。充放電回路3は、ここでは、積分回路2対しては変換電流i(入力電流)の電流方向とは逆方向の電流Iを発生する。これにより、これらの電流差でコンデンサCpが充放電されることになる。その結果としてそのきに生成されるべきPWMパルスに必要な所定の制御電圧を積分回路2が積分電圧Vaとして発生する。
充放電回路3のフィードバック制御により積分回路2の出力電圧が+Vcc/2以上あるいは+Vcc/2以下に向かうような充放電が積分定数により行われるように入力抵抗R1と抵抗R2の抵抗値、そしてコンデンサCpの容量とが適宜選択されている。なお、コンデンサCpの容量は、IC化可能な容量であって、例えば、数十pF〜百pF程度である。
出力電圧Voが+極性電圧のときには、入力抵抗R1による変換電流i(入力された充電電流)に対してOPアンプ3a(充放電回路3)の出力電流は、シンク電流となり、これがコンデンサCpに対する放電電流Iとなって変換電流iに加わる。このとき、OPアンプ3aの放電電流Iの電流値は、変換電流iの絶対値よりも大きく、変換電流iとの差電流がオペアンプ2aの(−)入力側からコンデンサCpの電荷を放電する電流となる。それにより積分コンデンサCpは、反転動作のオペアンプ2aの出力電流に応じて充電されていき、+Vcc/2以下の電圧から+Vcc/2に向かい、出力電圧Voが実質的にゼロになって変換電流iの絶対値と実質的に等しくなるように出力電圧Voに応じて積分定数に従って変化していく。
逆に、出力電圧Voが−極性電圧のときには、入力抵抗R1による変換電流i(入力された放電電流)に対してOPアンプ3a(充放電回路3)の出力電流は、吐き出し電流となり、これがコンデンサCpに対する充電電流Iとなって変換電流iに加わる。このとき、OPアンプ3aの充電電流Iの電流値は、変換電流iの絶対値よりも大きく、変換電流iとの差電流がオペアンプ2aの(−)入力側からコンデンサCpに電荷を充電する電流となる。それにより積分コンデンサCpは、反転動作のオペアンプ2aの出力電流に応じて放電されていき、+Vcc/2以上の電圧から+Vcc/2に向かい、出力電圧Voが実質的にゼロになって変換電流iの絶対値と実質的に等しくなり、そこで、コンデンサCpの電荷のオペアンプ3aの出力電流による放電が停止する。
その動作を具体的に説明すると、基準電圧Vref(=+Vcc/2)より高い指令電圧が入力端子4に入力されたときには、まず、入力電圧Vinが抵抗R1により電流値に変換されて電流iでコンデンサCpが瞬間的に充電される。これにより反転動作のオペアンプ2aの出力電流により積分電圧Vaが+Vcc/2以下となって、それが出力端子2bに発生する。このときには、まだ、出力電圧Voが発生していないので充放電回路3の放電電流Iは発生していない。出力端子2bに積分電圧Vaが発生すると、50%より大きいデューティ比のPWMパルスがコンパレータ13aの出力端子Aに発生し、50%より小さいデューティ比のPWMパルスがコンパレータ13bの出力端子Bに発生してそれらのデューティ比の差に応じたPWMパルスによりHブリッジ回路16が三角波信号Sの周波数に対応するチョッパ制御により駆動され、出力端子16a(VOF端子)から出力端子16b(VOR端子)へと大きな駆動電流が流れる。このとき流れる駆動電流に応じて、例えば、ソレノイドの作動子(ピストンロッド)が前進駆動される。
このときの発生した出力電圧Vo(VOF>VOR)に応じてOPアンプ3aが反転動作をしてシンクする電流(放電電流)Iを発生してコンデンサCpに対する積分電流値が(i−I)、ただし、|I|>|i|が発生して、コンデンサCpの電荷が積分定数と放電電流値とに従ってオペアンプ2aの(−)入力側からコンデンサCpの電荷が放電され、これにより反転動作のオペアンプ2aの出力電流でコンデンサCpに電荷が充電されて積分電圧Vaが次第に上昇して+Vcc/2に向かっていく。
そして、目標位置に向かって前進するにつれて積分電圧Vaも+Vcc/2に近づいていく。それとともに出力端子16a(VOF端子)と出力端子16bとの出力電圧Voが小さくなって、シンクする電流(放電電流)Iの電流値が変換電流iの電流値に近づきいていく。やがて、積分電圧Vaが+Vcc/2になり、出力電圧Voが“0”になると|i|=|I|のところでコンデンサCpの電荷の充電が停止され、アクチュエータドライブ回路1の駆動動作が停止する。
後退駆動の場合には、基準電圧Vref(=+Vcc/2)より低い指令電圧入力端子4に入力されて前記とは逆の動作となり、入力電圧Vinが抵抗R1により電流値に変換されて電流iでコンデンサCpの電荷が瞬間的に放電される。反転動作のオペアンプ2aの出力電流により積分電圧Vaが+Vcc/2以上となって、それが出力端子2bに発生する。このときには、まだ、出力電圧−Voが発生していないので充放電回路3の充電電流Iは発生しない。出力端子2bに積分電圧Vaが発生すると、50%より小さいデューティ比のPWMパルスがコンパレータ13aの出力端子Aに発生し、50%より大きいデューティ比のPWMパルスがコンパレータ13bの出力端子Bに発生してそれらのデューティ比の差に応じたPWMパルスによりHブリッジ回路16が三角波信号Sの周波数に対応するチョッパ制御により駆動され、出力端子16b(VOR端子)から出力端子16a(VOF端子)へと大きな駆動電流が前記とは逆方向に流れる。これによりソレノイドの作動子(ピストンロッド)が後退駆動される。
このときの発生した出力電圧−Vo(VOF<VOR)に応じてOPアンプ3aの出力電流が吐き出す電流Iとなり、コンデンサCpに対する積分電流値が(I−i)となって、コンデンサCpに電荷が積分定数と充電電流値とに従ってオペアンプ2aの(−)入力側からコンデンサCpの電荷が充電され、これにより反転動作のオペアンプ2aの出力電流でコンデンサCpの電荷が放電されて積分電圧Vaが次第に降下して+Vcc/2に向かっていく。
ただし、|I|>|i|である。
そして、目標位置に向かって後退するにつれて出力端子16bと出力端子16a(VOF端子)との出力電圧−Voが小さくなって、吐き出す電流Iの値が変換電流iの値に近づき、やがて、積分電圧Vaが+Vcc/2になり、出力電圧Voが“0”になると|i|=|I|のところでコンデンサCpの電荷の放電が停止され、出力端子2bの積分電圧Vaが+Vcc/2で停止する。
その結果、積分コンデンサCFをICに外付けしなくても、入力電圧(指令電圧)Vinに応じた駆動制御が可能になる。
ここで、積分電圧Vaが図5の誤差増幅器11の誤差電圧VEに対応するものとしてアクチュエータドライブ回路1のゲインを考えてみる。
誤差電圧VEは、入力電圧(Vs−Vcc/2)を誤差増幅器11の基準抵抗と帰還抵抗で決定される増幅率で増幅することで得られる。電圧Vsは、Vs=Ra・(Vin−VF)/(Ra+Rb)+VFである。一方、積分電圧Vaは、誤差増幅器11の帰還抵抗Rcが積分コンデンサCFが帰還抵抗に置き換わっている。
そこで、このアクチュエータドライブ回路1のゲインは、誤差増幅器11を用いる従来の回路よりも大きくなる。
オペアンプ3aの各抵抗の抵抗値をRf1=Rf2=Rfとし、Rs1=Rs2=Rsとし、コンデンサの容量をCnf1=Cnf2=Cnfとし、R1<<R2として、このアクチュエータドライブ回路1のゲインAについて式で説明すると次のようになる。
Rf/Rs×Vo=Vin …(1)
−1/S×C(Vin/R1+V1/R2)=Va…(2)
Vo=Va×K …(3)
ただし、S=1/jω,Kは変換率,V1は充放電回路3の出力電圧とする。
(1)〜(3)より、ゲインAは、
A=Vo/Vin=
(K/R1・Cp)/[S+(K・Rf/R2・Rs・Cp)×{1/(1+S・Cnf・Rf)}]
となる。
DCゲインADCは、S=0より、
ADC=(R2×Rs)/(R1×Rf)となる。
図2は、他の一実施例のブロック図である。
通常、フィードバック制御系に積分回路が入ると、積分電圧Vaに位相遅れが生じて高域周波数で制御電流に乱れを生じて振動や騒音の原因になる場合がある。
そこで、この実施例のアクチュエータドライブ回路1aにおいては、入力抵抗R1に並列に位相進みコンデンサCfを設けて、充放電電流の位相遅れを補償している。このコンデンサCfの容量としては、ここでは数十pF程度であり、ICに内蔵可能である。
前記と同様に、アクチュエータドライブ回路1aのゲインAについて式で説明すると次のようになる。
図1の実施例に対して入力抵抗R1は、図2ではインピーダンスRinとなり、Rin=R1/(1+S・Cf・R1)となる。そこで、前記の式のR1にR1/(1+S・Cf・R1)を代入すると、ゲインAは、
A=Vo/Vin=
(K(1+S・Cf・R1)/R1・Cp)/[S+(K・Rf/R2・Rs・Cp)
×{1/(1+S・Cnf・Rf)}]
となる。
DCゲインADCは、S=0より、
ADC=(R2×Rs)/(R1×Rf)となる。
図3(a)は、図2の実施例におけるボード線図、すなわち、周波数対ゲイン特性と周波数対位相特性である。
5Gが図2の実施例のゲイン特性であり、6Gが誤差増幅器を使用した場合のゲイン特性である。また、5Hが図2の実施例のゲイン特性であり、6Hが誤差増幅器を使用した場合の位相特性である。
図示するように、第1ポールを10kHzとすると、これを超える周波数帯域においてゲイン特性5Gにはピークがほとんどなく、位相特性5Hもなだらかに変化していることが理解できる。この点、誤差増幅器を使用した場合のゲイン特性6Gではピークがあり、6Hでは、位相が急激に変化している。
図3(b)は、入力電圧対ゲイン特性であり、周波数を上げた場合の不感帯についての説明図である。縦軸はゲインであり、横軸は、入力電圧(Vin−Vref)である。
5が図2の実施例の入力電圧対ゲイン特性であり、6が誤差増幅器を使用した場合の入力電圧対ゲイン特性である。
グラフ6では、−1V〜−1.5Vの所で不感帯があるが、グラフ5では不感帯がほとんんど生じていない。
その理由は、前記したゲインAで示すように、アクチュエータドライブ回路10では、誤差増幅器11の入力と出力との間に基準抵抗Rbと帰還抵抗Rcが挿入されているが、図1,図2のアクチュエータドライブ回路1,1aでは、積分回路2となり、入力と出力との間にコンデンサCpが挿入されている関係から、この発明のアクチュエータドライブ回路のオープンゲインが従来の回路よりも向上していることによるものである。
図4は、さらに他の一実施例のブロック図であり、この実施例のアクチュエータドライブ回路1bにおいては、充放電回路3をgmアンプ3cで構成したものである。
gmアンプ3bの出力電流は、抵抗R3を介してOPアンプ2aの(−)入力端子に加えられている。
その動作については図1と同様であるので割愛する。
ところで、各実施例では、充放電回路(電流生成回路)3は、積分回路2に対して充放電する電流を発生している。しかし、この充放電回路3は、積分回路2に対して充電だけあるは放電だけする回路でであってもよい。
実施例では、コンパレータ13aとコンパレータ13bとによりデューティ比50%を基準として+、−されたデューティ比のPWMパルスを非反転側の誤差に対する出力端子A、反転側の誤差に対する出力端子Bにそれぞれ発生している。しかし、この発明は、基準電圧Vrefを+Vcc/2でなく、グランド電位としてコンパレータ13bと反転バッファ回路12とを削除してコンパレータ13aをだけを動作させるドライブ回路であってもよい。
この場合には、入力端子4に加える指令電圧(入力電圧Vin)を+側の電圧だけとし、プリドライブ回路15は単なるレベル調整回路とし、コンパレータ13aで発生するPWMパルスは、指令電圧(入力電圧)に応じて0%〜100%の範囲あるいは選択された範囲でデューティ比が変化するようにすればよい。このときには、充放電回路3は放電回路となる。
また、この発明は、基準電圧Vrefを+Vcc/2でなく、グランド電位としてコンパレータ13aを削除して反転バッファ回路12とコンパレータ13bをだけを動作させるドライブ回路としてもよい。
この場合には、入力端子4に加える指令電圧(入力電圧Vin)を−側の電圧だけとし、プリドライブ回路15は単なるレベル調整回路とし、コンパレータ13bで発生するPWMパルスは、指令電圧(入力電圧)に応じて0%〜100%の範囲あるいは選択された範囲でデューティ比が変化するようにする。このときには、充放電回路3は、充電回路となる。
このように、ここでの充放電回路3は、充電回路であっても放電回路であってもよい。
また、指令電圧(入力電圧Vin)に対する基準電圧は、任意の電圧を選択することができる。
以上説明してきたが、実施例では、出力電圧Voに応じて積分回路2の積分電圧Vaを制御しているが、積分回路2の積分電圧Vaは、出力電圧Voに対応する電圧で制御されても、さらにはコイルに流す駆動電流値に応じて制御されてもよい。
また、実施例のアクチュエータは、モータ駆動等の場合であれば一方向駆動のものであってもよい。
さらに、実施例では、充放電回路3で生成する電流を出力電圧Voに対応して生成しているが、これは、出力電圧Voそのものではなく、これに対応する電圧を発生させて、この電圧に応じて生成するようにしてもよい。
さらに、実施例では、出力段回路としてHブリッジ回路を例としているが、この発明の出力段回路は、単なるスイッチ回路であってもよく、このような回路に限定されるものではない。
図1は、この発明のアクチュエータドライブ回路を適用した一実施例のブロック図である。なお、図5と同一の構成要素は同一の符号で示し、それらの説明を割愛する。図1は、この発明の一実施例の欠陥検査装置の構成図である。 図2は、他の一実施例のブロック図である。 図3(a)は、図2の実施例におけるボード線図、図3(b)は、入力電圧対ゲイン特性の説明図である。 図4は、さらに他の一実施例のブロック図である。 図5は、従来のIC化されたアクチュエータドライブ回路である。
符号の説明
1,1a,10…アクチュエータドライブ回路、
2…積分回路、2a,3a…OPアンプ、
3…充放電回路、4…入力端子、
11…誤差増幅器(Err)、12…反転バッファ回路、
13a,13b…コンパレータ、14…三角波発生回路、
15…プリドライブ回路、16…Hブリッジ回路、
17…電流帰還回路(V−Iアンプ)、18…電圧減算抵抗回路、
16a,16b…Hブリッジ回路16の出力端子、
19…ソレノイドアクチュエータ、
L…ソレノイドアクチュエータのコイル、R…ソレノイドアクチュエータの等価抵抗。

Claims (10)

  1. PWMパルスに応じてアクチュエータを電流駆動するアクチュエータドライブ回路において、
    コンデンサを有するアクティブフィルタで構成され、入力端子に入力された入力信号に応じて発生する第1の電流を受けて前記コンデンサに積分電圧を発生する積分回路を備え、前記積分電圧に応じて前記PWMパルスを発生し、前記アクチュエータを電流駆動するときの出力電圧あるいは駆動電流に対応する第2の電流を生成してこの第2の電流を前記コンデンサに対する充電電流あるいは放電電流とすることで前記出力電圧あるいは前記駆動電流に対応して前記積分電圧の制御するアクチュエータドライブ回路。
  2. 前記積分回路は、前記コンデンサとともにIC化され、前記コンデンサは、前記第1の電流と前記第2の電流に応じて所定の基準電圧の方向に向かって充電あるいは放電され、前記積分電圧が前記所定の基準電圧になったときに前記出力電圧あるいは駆動電流がゼロになるとともに前記コンデンサの充電あるいは放電が停止する請求項1記載のアクチュエータドライブ回路。
  3. PWMパルスに応じてアクチュエータを電流駆動するアクチュエータドライブ回路において、
    第1のコンデンサを有するアクティブフィルタで構成され、入力端子に入力された入力信号に応じて発生する第1の電流を受けて前記第1のコンデンサに積分電圧を発生する積分回路と、
    この積分電圧に応じて前記PWMパルスを発生するPWMパルス発生回路と、
    前記PWMパルスを受けて所定の出力端子に前記駆動電流を発生する駆動回路と、
    前記所定の出力端子に発生する出力電圧あるいはこれに対応する電圧に応じて第2の電流を生成しこの第2の電流に応じて前記第1のコンデンサを充電あるいはその電荷を放電する電流生成回路とを備え、
    前記電流生成回路は、前記第1の電流が前記第1のコンデンサを充電する電流であるときには前記第1のコンデンサの電荷を放電する電流として前記第2の電流を生成し、前記第1の電流が前記第1のコンデンサの電荷を放電する電流であるときには前記第1のコンデンサを充電する電流として前記第2の電流を生成しかつ前記第2の電流の電流値の絶対値が前記第1の電流の電流値の絶対値に対して大きく前記出力電圧あるいはこれに対応する電圧が実質的にゼロになったときに前記第1の電流の電流値の絶対値と実質的に等しくなるアクチュエータドライブ回路。
  4. 前記積分回路と前記PWMパルス発生回路と前記駆動回路と前記電流生成回路と前記第1のコンデンサとはIC化され、前記第1のコンデンサは、前記第1の電流と前記第2の電流に応じて所定の基準電圧の方向に向かって充電あるいは放電され、前記積分電圧が前記所定の基準電圧になったときに前記出力電圧あるいはこれに対応する電圧が実質的にゼロになる請求項3記載のアクチュエータドライブ回路。
  5. 前記入力信号は電圧信号であり、前記基準電圧は実質的に電源電圧の1/2の電圧であり、前記アクチュエータは前記駆動電流が流されるコイルを有する請求項4記載のアクチュエータドライブ回路。
  6. 前記積分回路は、前記第1のコンデンサを帰還コンデンサとして有する演算増幅器で構成され、前記第1の電流は、前記演算増幅器の第1の入力と前記入力端子との間に接続された第1の抵抗により生成され、前記第2の電流は、第2の抵抗を介して前記演算増幅器の前記第1の入力端子に入力され、前記演算増幅器の第2の入力に前記基準電圧が入力される請求項5記載のアクチュエータドライブ回路。
  7. 前記第1の抵抗に並列に第2のコンデンサが設けられている請求項6記載のアクチュエータドライブ回路。
  8. 前記演算増幅器は、gmアンプである請求項6記載のアクチュエータドライブ回路。
  9. さらに、第1および第2のコンパレータと反転バッファ回路と三角波発生回路とを有し、前記電流生成回路は、充放電回路であり、前記積分回路により積分された電圧が前記第1のコンパレータの一方に入力され、あらに前記反転バッファ回路を介して前記第2のコンパレータの一方に入力され、前記第1、第2のコンパレータの他方の入力に前記三角波発生回路から三角波信号が入力され、前記第1および第2のコンパレータのそれぞれに前記PWMパルスを発生する請求項6記載のアクチュエータドライブ回路。
  10. 前記アクチュエータは、ソレノイドアクチュエータである請求項9記載のアクチュエータドライブ回路。
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