JP2006200941A - アンテナ昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 支柱の側面における被測定物からの電磁波の測定用アンテナの取付け側への反射を軽減し、または測定用アンテナの取付け姿勢を安定させて電磁波の放射特性の測定精度を向上する。
【解決手段】 基台2の上面に起立された二本の支柱3a,3bと、二本の支柱3a,3bに沿って上下動可能に設けられた一対のスライダ4a,4bと、一対のスライダ4a,4bを同期して昇降させる昇降手段5と、二本の支柱3a,3bに水平に掛け渡され、先端部に被測定物1からの電磁波を受信する測定用アンテナ28を取り付け可能としたアンテナ支持棒6と、昇降手段5に対して駆動力を与えて駆動する駆動部7とを備え、二本の支柱3a,3bは、電磁波の到来方向に面する側面に、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる四角錐状の凹所14を上下方向に連続して並べた形状に形成されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、垂直に起立された支柱に沿って被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを昇降させるアンテナ昇降装置に関し、詳しくは、支柱の側面における測定用アンテナの取付け側への電磁波の反射を低減し、または測定用アンテナの取付け姿勢を安定させて放射特性の測定精度を向上しようとするアンテナ昇降装置に係るものである。
従来のアンテナ昇降装置は、基台の上面に垂直に起立された一本の支柱と、該一本の支柱に沿って昇降するスライダと、該スライダに水平に支持されて、先端部に被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを取り付けるアンテナ支持棒と、上記スライダにベルトを介して動力を伝達して該スライダを昇降させる駆動部とを備えてなる(例えば、特許文献1参照)。
実公平5−45981号公報
しかし、このような従来のアンテナ昇降装置においては、上記支柱は、断面形状が四角形の柱状体であり、該四角形の柱状体の一側面が上記電磁波の到来方向に面するように設置されていたので、その側面で反射された電磁波、特に短波長の電磁波が測定用アンテナの取付け側に反射してその多くが測定用アンテナに受信され、測定精度を悪くする虞があった。
この場合、支柱の電磁波到来方向側の面に電波吸収体を設けて電磁波の反射を低減することも考えられるが、アンテナ昇降装置を屋外に設置したときには、雨や埃等により電波吸収体の特性が変化して電磁波の放射特性が変わる虞がある。
また、上記アンテナ支持棒が一本の支柱に対してスライダで支持されていたので、長いアンテナ支持棒の先端部に測定用アンテナを取り付けたときは、その先端部が撓んで測定用アンテナが傾き、被測定物から放射される電磁波の放射特性の測定精度が悪くなる虞があった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、支柱の側面における被測定物からの電磁波の測定用アンテナの取付け側への反射を低減し、または測定用アンテナの取付け姿勢を安定させて電磁波の放射特性の測定精度を向上しようとするアンテナ昇降装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明によるアンテナ昇降装置は、基台の上面に垂直に起立された支柱と、該支柱に沿って上下動可能に設けられたスライダと、該スライダを前記支柱に沿って昇降させる昇降手段と、前記スライダに水平に支持されて、先端部に被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを取り付け可能としたアンテナ支持棒と、前記昇降手段に対して駆動力を与えて駆動する駆動部とを備え、前記支柱は、電磁波の到来方向に面する側面に、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成されたものである。
このような構成により、基台の上面に垂直に起立された支柱でスライダを上下動可能にし、上記スライダで先端部に被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを取り付け可能とされたアンテナ支持棒を水平に支持し、駆動部で昇降手段に対して駆動力を与えて上記スライダを上下に移動させ、上記測定用アンテナを昇降して被測定物からの電磁波を測定用アンテナで受信し、上記支柱の電磁波の到来方向に面する側面に上下方向に連続して並べた形状に形成され、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなる角錐状又は円錐状の凹所で電磁波の反射を低減させる。
また、第2の発明によるアンテナ昇降装置は、基台の上面に所定間隔をおいて互いに垂直に起立された二本の支柱と、該二本の支柱に沿って上下動可能に設けられた一対のスライダと、該一対のスライダを前記二本の支柱に沿って同期して昇降させる昇降手段と、前記一対のスライダに支持されて前記二本の支柱に水平に掛け渡され、先端部に被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを取り付け可能としたアンテナ支持棒と、前記昇降手段に対して駆動力を与えて駆動する駆動部とを備え、前記二本の支柱のうち、少なくとも電磁波到来方向の前方の支柱は、電磁波の到来方向に面する側面に、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成されたものである。
このような構成により、基台の上面に所定間隔をおいて互いに垂直に起立された二本の支柱で一対のスライダを上下動可能に支持し、該一対のスライダで先端部に測定用アンテナを取り付け可能としたアンテナ支持棒を支持して上記二本の支柱に水平に掛け渡し、駆動部で昇降手段に対して駆動力を与えて上記一対のスライダを上下に移動させ、上記測定用アンテナを昇降して被測定物からの電磁波を測定用アンテナで受信し、上記二本の支柱のうち、少なくとも電磁波到来方向の前方の支柱の電磁波の到来方向に面する側面に上下方向に連続して並べた形状に形成され、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなる角錐状又は円錐状の凹所で電磁波の反射を低減させる。
さらに、前記アンテナ支持棒は、その上面又は下面に、上側又は下側から内側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を長手方向に連続して並べた形状に形成されたものである。これにより、アンテナ支持棒の上面又は下面に長手方向に連続して並べた形状に形成され、上側又は下側から内側に向かって漸次狭くなる角錐状又は円錐状の凹所で電磁波の反射を低減させる。
さらにまた、前記凹所の後端部には、外部に連通する穴を設けたものである。これにより、凹所の後端部に外部に連通して設けられた穴から電磁波を後方に放射する。
そして、前記支柱は、プラスチックで形成されたものである。これにより、支柱による電磁波の反射を低減すると共に、耐候性を向上する。
請求項1に係る発明によれば、基台の上面に垂直に起立された支柱の電磁波の到来方向に面する側面を電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなる角錐状又は円錐状の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成したことにより、電磁波を上記凹所内に取り込んで測定用アンテナの取付け側へ反射する電磁波を低減することができる。したがって、支柱の側面で反射されて測定用アンテナに受信される電磁波を少なくすることができる。これにより、被測定物からの電磁波の放射特性の測定精度を向上することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、基台の上面に所定間隔をおいて互いに垂直に起立された二本の支柱のうち、少なくとも電磁波到来方向の前方の支柱の電磁波の到来方向に面する側面を電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなる角錐状又は円錐状の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成したことにより、電磁波を上記凹所内に取り込んで測定用アンテナの取付け側へ反射する電磁波を低減することができる。したがって、支柱の側面で反射されて測定用アンテナに受信される電磁波を少なくすることができる。これにより、被測定物からの電磁波の放射特性の測定精度を向上することができる。さらに、二本の支柱で一対のスライダを上下動可能に支持し、該一対のスライダで先端部に測定用アンテナを取り付け可能としたアンテナ支持棒を支持して上記二本の支柱に水平に掛け渡すものとしたことにより、アンテナ支持棒の撓みを少なくして測定用アンテナの取付け姿勢を安定させることができる。したがって、被測定物からの電磁波の放射特性の測定精度をより向上することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、アンテナ支持棒の上面又は下面に、上側又は下側から内側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を長手方向に連続して並べた形状に形成したことにより、電磁波のアンテナ支持棒による反射の影響を低減して放射特性の測定精度をより向上することができる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、凹所の後端部と外部とを連通させて穴を設けたことにより、凹所に取り込まれた電磁波を後方に放射することができる。したがって、測定用アンテナの取付け側に反射する電磁波を低減して放射特性の測定精度をより向上することができる。
また、請求項6に係る発明によれば、支柱をプラスチックで形成したことにより、支柱による電磁波の反射をより低減することができる。また、耐候性が向上して屋外で使用することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるアンテナ昇降装置の実施形態を示す正面図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図1の右側面図である。このアンテナ昇降装置は、例えば送信アンテナ、各種通信機器又は各種電子機器等の被測定物1からの電磁波を受信する測定用アンテナ39を取り付けて昇降するもので、基台2と、二本の支柱3a,3bと、一対のスライダ4a,4bと、昇降手段5と、アンテナ支持棒6と、駆動部7とからなる。
上記基台2は、平らな上面に後述の支柱3a,3bを起立状態に保持すると共に、駆動部7を設置するものであり、例えば強化プラスチック(FRP)や塩化ビニール等の非金属材料の板材で形成されたベース部材8とサブベース部材9とからなる。
ベース部材8は、矩形状に形成された板材からなり、その裏面の四隅部にそれぞれキャスター10を設けて移動が可能とされている。そして、該キャスター10の近傍部には、上下方向に貫通して設けたネジ孔に螺合してアジャスターフット11を設け、該アジャスターフット11の高さを調整して上記ベース部材8を水平に保つことができるようになっている。
上記ベース部材8の上面には、矩形状のサブベース部材9が設けられている。このサブベース部材9は、支柱3a,3bを垂直に起立させると共に駆動部7を設置するものであり、図3に示すように、上記ベース部材8に対して一側辺の両端部に水平に設けられた軸12によって矢印A方向に回動可能に軸支されている。そして、サブベース部材9の周囲の辺には、複数の貫通孔が設けられており、図2に示すように、該貫通孔を通して上記ベース部材8に設けられたネジ孔に固定ネジ13を螺合して固定できるようになっている。
上記サブベース部材9の上面には、図1に示すように、所定間隔をおいて互いに垂直に起立されて二本の支柱3a,3bが設けられている。この二本の支柱3a,3bは、後述する一対のスライダ4a,4bを上下動可能に保持するものであり、少なくとも電磁波到来方向の前方の支柱3aは、図4に示すように電磁波の到来方向(矢印B方向)に面する側面に、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状(図4においては、四角錐状で示す)の凹所14を上下方向に連続して並べた形状に形成された、例えば塩化ビニール等の低誘電率のプラスチックからなるものである。また、この凹所14の後端部には、外部に連通する複数の穴15を設けて、上記凹所14に入射した電磁波を上記穴15から後方に放射できるようになっている。なお、図1又は図2においては、支柱3bも支柱3aと同じ形状で示している。
具体的には、図4(a)に示すように、縦方向に細長形状の左右の側板16,17と、該左右の側板16,17に挟まれて電磁波の到来方向側から奥側に向って幅が狭くなった台形状の薄い上下の板部材18,19とを、上下の板部材18,19の間隔が電磁波の到来方向側から奥側に向って狭くなるようにして互いに接合し、上記左右の側板16,17及び上下の板部材18,19に囲まれて電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなる凹所14を上下方向に連続して並べて形成している。そして、図4(b)に示すように上記左右の側板16,17の上下端部近傍には、図5に示す台形状の厚い天板20及び同形状の底板21が接合されて補強されている。また、電磁波の到来方向側の面と反対側の面には、図6に示すように、上記凹所14の後端部に対応して厚み方向に貫通する穴15を形成した後板22を接合している。このような支柱3aによれば、左右の側板16,17に挟まれて上下の板部材18,19を上下方向に並べて複数備えているので、支柱の機械的強度を増すことができる。
この支柱3a,3bは、次のようにして形成することができる。先ず、例えば図7に示すように、左の側板16の内側面に電磁波到来方向側の端縁(同図において左側の端縁)から反対側の端縁に向って間隔が狭くなる一対の溝23,24を上下方向に連続して並べて形成し、上下端部近傍に厚み方向に貫通する穴25を形成する。
次に、上記台形状の厚い天板20及び底板21の側面に上記穴25に対応して図示省略のネジ穴を形成し、該ネジ穴と上記穴25とを合致させた状態で固定用のネジを螺合して上記左の側板16と天板20及び底板21とを接合する。
次に、上記台形状の薄い上下の板部材18,19の一方の斜辺端縁に接着剤を塗布する。そして、台形状の底辺側を電磁波到来方向側として上記一方の斜辺端縁を上記左の側板16の溝23,24に挿入し、上下の板部材18,19を上記左の側板16に対して直交させて接合する。
次に、上下の板部材18,19の他方の斜辺端縁に接着剤を塗布し、該斜辺端縁を上記左の側板16の溝23,24と線対称に溝を形成した右の側板17の該溝に挿入して接合する。さらに、右の側板17の上下端部近傍に形成した穴25(図4(b)参照)を通して、それに対応して天板20及び底板21の側面に形成されたネジ穴に固定用のネジを螺合して右の側板17と天板20及び底板21とを接合する。これにより、上記左右の側板16,17及び上下の板部材18,19に囲まれて電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなった凹所14が上下方向に連続して並んで形成される。
次に、上記凹所14の後端部に対応して複数の穴15を形成した後板22を、上記穴15を上記凹所14の後端部に合致させて接着剤で接合する。これにより、図4に示す支柱3aが完成する。なお、支柱3bについても同様である。また、上記支柱3a,3bは、上述のように板材を組み立てて形成するものに限られず、プラスチックを上記形状に成形してもよい。
また、図1に示すように、上記各支柱3a,3bの下端部には、補強部材26a,26bが設けられており、その設置面積を広げて設置安定性が確保されている。さらに、上記各支柱3a,3bの上端部には、両支柱3a,3bに掛け渡してヘッド部材27が設けられており、両支柱3a,3bの平行状態を維持できるようになっている。なお、この支柱3a,3bは、図3に示すように、搬送時には上記サブベース部材9を回動可能に軸支する上記軸12を中心に矢印A方向に倒伏されて、搬送が容易にされている。
上記二本の支柱3a,3bには、一対のスライダ4a,4bが設けられている。この一対のスライダ4a,4bは、二本の支柱3a,3bに沿って上下動するものであり、例えばFRP等の非金属材料で形成されており、図8(a)にスライダ4aについて示すように上下方向に貫通する第1の挿通孔28と、同図(b)に示すように第1の挿通孔28の側方に設けられ、水平方向に貫通する第2の挿通孔29とを備えている。なお、スライダ4bについても同様である。以下の説明においては、スライダ4aについて述べる。
上記第1の挿通孔28は、上記支柱3aを挿通するためのものであり、図8(a)に示すように、横断面形状が略三角形をなした支柱3aの三つの隅角部に対応する位置にコロ30が備えられてスライダ4aが支柱3aに沿って滑らかに上下動するようになっている。また、上記第2の挿通孔29は、後述するアンテナ支持棒6を挿通させて支持するためのものであり、同図(b)に示すように断面形状が四角形のアンテナ支持棒6を45度ずつ回転させて設置できるように正八角形の星型形状に形成されている。
上記駆動部7と上記一対のスライダ4a,4bとの間には、図9に示すように昇降手段5が設けられている。この昇降手段5は、駆動部7によって駆動力が与えられて上記一対のスライダ4a,4bを上記二本の支柱3a,3bに沿って同期して昇降させるものであり、駆動ギア31a,31bと、従動ギア32a,32bと、第1のタイミングプーリー33a,33bと、第2のタイミングプーリー34a,34b(図1参照)と、タイミングベルト35a,35b(図1参照)とからなる。なお、上記昇降手段5は、全て非金属材料で形成されている。
上記駆動ギア31a,31bは、駆動部7の回転軸と連結された連結シャフト36上にて上記二本の支柱3a,3bの下端部近傍にそれぞれ設けられて、上記駆動部7の回転軸の回転に伴って回転するものである。また、上記従動ギア32a,32bは、上記各駆動ギア31a,31bにそれぞれ噛み合って回転するものである。さらに、上記第1のタイミングプーリー33a,33bは、従動ギア32a,32bの軸に対して設けられてそれらと共に回転するものである。また、上記第2のタイミングプーリー34a,34bは、上記第1のタイミングプーリー33a,33bに対応して図1に示す上記ヘッド部材27の両端近傍部にそれぞれ設けられている。さらに、上記タイミングベルト35a,35bは、図1に示すように第1のタイミングプーリー33a,33b及び第2のタイミングプーリー34a,34bとに掛け回されて一端部が上記スライダ4a,4bの上端部にそれぞれ固定され、他端部がスライダ4a,4bの下端部にそれぞれ固定されて、上記駆動部7の回転軸の回転力をスライダ4a,4bの上下方向への直線運動に変換できるようになっている。
また、上記各従動ギア32a,32bの回転軸にはエンコーダ37a,37bを備え、従動ギア32a,32bの回転数及び回転角を検出して昇降部材4a,4bの高さを計測可能になっている。さらに、上記駆動ギア31aにはブレーキ38を備えて、駆動ギア31aの回転に制動を与えることができるようになっている。これにより、スライダ4a,4bを所定位置に素早く停止させて、測定用アンテナ39(図1参照)の高さの設定精度を向上することができる。
上記一対のスライダ4a,4bには、図1に示すように、アンテナ支持棒6が支持されている。このアンテナ支持棒6は、上記二本の支柱3a,3bに水平に掛け渡されて、その先端部にアンテナ取付部40を設けて測定用アンテナ39を取り付け可能としたものであり、例えばFRP等の非金属材料からなり、横断面形状が四角形の棒状体とされている。この場合、そのいずれかの角部を上下方向に合致させて設置すれば、該上下面における電磁波の反射方向が上記測定用アンテナ39の取付け側と異なる方向となり、測定用アンテナ39による電磁波の放射特性の測定精度をより向上することができる。なお、後端部には、ケーブルガイド41を設けて測定用アンテナ39と図示省略の測定器とを接続するRFケーブルを、円弧状に形成したガイドレールに沿って緩やかに曲げて、RFケーブルの芯線が折れ曲がって切断したり、インピーダンスが高くなるのを防止している。
上記サブベース部材9の上面にて電磁波の到来方向(矢印B方向)後方の支柱3b近傍には、駆動部7が設置されている。この駆動部7は、上記昇降手段5に対して駆動力を与えて駆動して上記スライダ4a,4bを上下に移動させるものであり、例えばモータである。
次に、このように構成されたアンテナ昇降装置の動作について説明する。
先ず、図3に示すように、軸12を中心にサブベース部材9を矢印Aと反対方向に回転して二本の支柱3a,3bを起立させる。そして、サブベース部材9の周囲の辺に設けられた複数の貫通孔を通してベース部材8に設けられたネジ孔に固定ネジ13を螺合してサブベース部材9をベース部材8に固定する。
また、必要に応じて、支柱3a,3bのヘッド部材27の両端部とベース部材8の四隅部とにロープを張り、このロープの張力を調整して上記二本の支柱3a,3bの起立姿勢を設置面に対して垂直となるように調整する。さらに、屋外に設置する場合には、ベース部材8の四隅部側方の地面にペグを打ち込み、該各ペグと上記ヘッド部材27の両端部とにロープを張って転倒を防止する。
次に、図8に示すように、スライダ4a,4bの第2の挿通孔29にアンテナ支持棒6を挿通して設置し、図1に示すように該アンテナ支持棒6の先端部のアンテナ取付部40に測定用アンテナ39を取り付ける。また、アンテナ支持棒6の後端部のケーブルガイド41を通して垂れ下がった図示省略のRFケーブルを測定器に接続する。
次に、駆動部7を駆動して駆動力を図9に示す昇降手段5に与える。この場合、駆動部7の駆動力は、昇降手段5の駆動ギア31bに伝えられ、さらに従動ギア32bを駆動して第1のタイミングプーリー33bを回転させる。また、第1のタイミングプーリー33bと第2のタイミングプーリー34bと間にタイミングベルト35bが掛け回され一端部がスライダ4bの上端部に固定され、他端部が該スライダ4bの下端部に固定されているので上記第1のタイミングプーリー33bの回転は、直線運動に変換されてスライダ4bを支柱3bに沿って上昇させる。同様に、駆動部7の駆動力は、連結シャフト36を介して駆動ギア31aに伝えられ、従動ギア32aが駆動される。さらに、その駆動力は、第1のタイミングプーリー33a及び第2のタイミングプーリー34aに掛け回されたタイミングベルト35aを介してスライダ4aに伝えられ、スライダ4aが上記スライダ4bと同期して支柱3aに沿って所定位置まで上昇する。これにより、測定用アンテナ39が所定の高さに設置される。このとき、上記二つのスライダ4a,4bは、上記昇降手段5によって同期して駆動されるので、アンテナ支持棒6は、水平状態を保って滑らかに移動することになる。
上記測定用アンテナ39が所定の高さに設置されると、該測定用アンテナ39に対向して所定の距離だけ離して設置された被測定物1が駆動され、該被測定物1から電磁波が放射される。そして、上記測定用アンテナ39で、この電磁波を受信して測定器で被測定物1の電磁波の放射特性を測定する。この場合、上記二つの支柱3a,3bのうち、少なくとも電磁波到来方向(図1において矢印B方向)前方の支柱3aは、図4に示すように電磁波の到来方向(矢印B方向)に面する側面を電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる四角錐状の凹所14を上下方向に連続して並べた形状に形成しているので、上記支柱3aの電磁波到来方向側の面に入射する電磁波は、図10において矢印で示すように、上記凹所14の上下の板部材18,19又は左右の側板16,17で反射されて凹所14の奥側に導かれ、該凹所14の後端部と外部とを連通する穴15から後方に放射される。これにより、測定用アンテナ39の取付け側に反射する電磁波が低減されて放射特性の測定精度が向上する。
そして、異なる偏波面の電磁波を測定する場合には、アンテナ支持棒6を所定の角度だけ回転して偏波面を切換えて行う。この偏波面の切換えは、アンテナ支持棒6を一度取り外して角度を変え再度設置して行ってもよいが、スライダ4a,4bの第2の挿通孔29の部分にアンテナ支持棒6を回転可能に支持する回転機構を設け、該回転機構に駆動部7の回転力を伝達してアンテナ支持棒6を回転させて行ってもよい。この場合、実公平5−45981号公報に開示された偏波面切換手段を適用することができる。
なお、上記実施形態においては、二つの支柱3a,3bの両方を電磁波の到来方向に面する側面が電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなった複数の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成されたものとしたが、これに限られず、電磁波の到来方向前方の支柱3aのみを上記複数の凹所14が形成されたものとしてもよい。
また、上記実施形態においては、二本の支柱3a,3bを設けた場合について説明したが、これに限られず、電磁波到来方向の前方側の支柱3aのみを設けたものであってもよい。
そして、上記実施形態においては、アンテナ支持棒6が四角形の断面形状を有する場合について説明したが、これに限られず、断面形状が円形であってもよく、または、その側面における電磁波の反射方向が測定用アンテナ39の取付け側と異なる方向となるものであればいかなる形状であってもよい。さらには、アンテナ支持棒6は、その上面又は下面に、上側又は下側から内側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を長手方向に連続して並べた形状に形成されたものであってもよい。
本発明によるアンテナ昇降装置の実施形態を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の右側面図である。 支柱の形状を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 図4(a)の平面図である。 図4(a)の背面図である。 上記支柱の左の側板を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 上記アンテナ昇降装置において、スライダの一構成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 上記アンテナ昇降装置において、駆動部とそれに接続される昇降手段の要部を示す説明図である。 上記支柱の凹所内に取り込まれた電磁波の反射を示す説明図である。
符号の説明
1…被測定物
2…基台
3a,3b…支柱
4a,4b…スライダ
5…昇降手段
6…アンテナ支持棒
7…駆動部
14…凹所
15…穴
39…測定用アンテナ
B…電磁波到来方向

Claims (5)

  1. 基台の上面に垂直に起立された支柱と、
    該支柱に沿って上下動可能に設けられたスライダと、
    該スライダを前記支柱に沿って昇降させる昇降手段と、
    前記スライダに水平に支持されて、先端部に被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを取り付け可能としたアンテナ支持棒と、
    前記昇降手段に対して駆動力を与えて駆動する駆動部とを備え、
    前記支柱は、電磁波の到来方向に面する側面に、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成されたことを特徴とするアンテナ昇降装置。
  2. 基台の上面に所定間隔をおいて互いに垂直に起立された二本の支柱と、
    該二本の支柱に沿って上下動可能に設けられた一対のスライダと、
    該一対のスライダを前記二本の支柱に沿って同期して昇降させる昇降手段と、
    前記一対のスライダに支持されて前記二本の支柱に水平に掛け渡され、先端部に被測定物からの電磁波を受信する測定用アンテナを取り付け可能としたアンテナ支持棒と、
    前記昇降手段に対して駆動力を与えて駆動する駆動部とを備え、
    前記二本の支柱のうち、少なくとも電磁波到来方向の前方の支柱は、電磁波の到来方向に面する側面に、電磁波の到来方向から奥側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を上下方向に連続して並べた形状に形成されたことを特徴とするアンテナ昇降装置。
  3. 前記アンテナ支持棒は、その上面又は下面に、上側又は下側から内側に向かって漸次狭くなって電磁波の反射を低減させる角錐状又は円錐状の凹所を長手方向に連続して並べた形状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のアンテナ昇降装置。
  4. 前記凹所の後端部には、外部に連通する穴を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ昇降装置。
  5. 前記支柱は、プラスチックで形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンテナ昇降装置。
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