図1は、本発明の実施の一形態であるキャンセルオークションサイト運営システム20の機能的構成を示すブロック図である。キャンセルオークションサイト運営システム20(以下オークションシステム20と称する)は、販売者と購買者との間で売買される商品の購買権が設定されている場合に、購買権の譲渡を希望する者から、購買権の取得を希望する者へ、購買権を移転するためのシステムである。また、オークションシステム20は、出品者から購買権が出品され、出品された購買権に対して1または複数の入札者によって入札が行われる。
ここで本発明において、「商品」は、物品のほかにサービスも含む。また出品者は、販売者との間で売買契約が成立している商品の購買権を有する購買者のうちで、その購買権の譲渡を希望する者である。また入札者は、所望とする商品の購買権の取得を希望する者である。また落札者は、1または複数の入札者のうちで、出品者から購買権を取得する者である。
オークションシステム20は、売買支援装置21と、複数のユーザ端末装置22と、販売者端末装置23と、決済関連処理外部システム24とを含んで構成される。売買支援装置21と各ユーザ端末装置22とは、予め定める通信回線を介してデータ通信可能に構成される。本実施の形態では、公衆回線網を含んで実現されるインターネット通信網50によって売買支援装置21と各ユーザ端末装置22とが相互にデータ通信可能に構成される。
ユーザ端末装置22のうちの少なくとも1つは、出品者によって操作される。またユーザ端末装置22のうちの少なくとも他の1つは、入札者によって操作される。このようにユーザ端末装置22は、売買参加者が利用する売買参加端末装置となる。本実施の形態では、各ユーザ端末装置22は、インターネット通信可能に設けられるパーソナルコンピュータおよび情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistance)の少なくともいずれかによって実現される。ここで情報携帯端末は、携帯電話装置も含む。
ユーザ端末装置22は、キーボード、マウス、ボタンまたはタッチパネルなどの入力手段と、ディスプレイなどの表示手段と、インターネット通信するための通信手段と、少なくともWebブラウザプログラムが記憶される記憶手段と、制御手段とを有する。制御手段は、記憶手段に記憶されるWebブラウザプログラムに従って、入力手段、表示手段、通信手段および記憶手段を制御する。
たとえば制御手段は、入力手段を介して操作者から、キャンセルオークションサイトの表示指令が与えられると、通信手段を介して売買支援装置21と通信し、売買支援装置21から与えられる表示用情報に基づいて、表示手段にキャンセルオークションサイトを表示させる。
ユーザ端末装置22は、出品者によって操作されることによって、出品情報の信号を売買支援装置21に送信する。またユーザ端末装置22は、入札者によって操作されることによって、入札情報の信号を売買支援装置21に送信する。ここで、出品情報は、販売者との間で売買契約が成立している商品の購買権の譲渡を希望する譲渡申出を示す。また入札情報は、出品情報に係る商品の購買権の受領に対する入札額を提示して購買権の取得を希望する取得申出を示す。
売買支援装置21は、ユーザ端末装置22から出品情報の信号を受信すると、その出品情報を記憶する。同様に売買支援装置21は、ユーザ端末装置22から入札情報の信号を受信すると、その入札情報を記憶する。また売買支援装置21に記憶された出品情報および入札情報は、ユーザ端末装置22によって読出し可能に構成される。
本実施の形態では、ユーザ端末装置22は、Webクライアントとなり、売買支援装置21は、Webサーバを含んで構成される。売買支援装置21は、ユーザ端末装置22によって要求されたキャンセルオークションサイトを示す表示用情報の信号を送信し、ユーザ端末装置22の表示手段にキャンセルオークションサイトを表示させる。キャンセルオークションサイトは、出品情報、入札情報および出品される商品の情報などが掲載される。このようにユーザ端末装置22は、ブラウザ機能を有することで、出品情報および入札情報を読出し可能に構成され、出品者および入札者は、ユーザ端末装置22に表示されるキャンセルオークションサイトを確認することで、出品情報または入札情報を把握することができる。
入札者は、ユーザ端末装置22を操作して、売買支援装置21に記憶される出品情報を確認することによって、購買権を取得可能か否かを容易に確認することができる。また、入札情報の信号を売買支援装置21に送信することによって、所望の商品における購買権の取得の希望を申出る機会を得ることができる。また出品された購買権に対して落札が決定することで、販売者は、購買者による商品の購買がキャンセルされたとしても、新たな購買者を見つけ出す手間が省かれる。
売買支援装置21は、ファイアウォールサーバ30と、Webサーバ31と、メールサーバ32と、アプリケーションサーバ33と、データベースサーバ34と、ルータ36とを含んで構成される。ファイアウォールサーバ30は、インターネット50を介して売買支援装置21に送信される信号のうち、予め許可される信号を通過させる。ファイアウォールサーバ30によって通過が許可された信号は、売買支援装置21のWebサーバ31に到達する。
Webサーバ31は、ユーザ端末装置22から、キャンセルオークションサイトの表示用情報の要求信号が与えられると、必要に応じてアプリケーションサーバ33に情報の提供を要求する。またアプリケーションサーバ33から与えられる情報に基づいて、オークションサイトの表示用情報を示す信号を、インターネット50を介してユーザ端末装置22に送信する。これによってユーザ端末装置22は、操作者の要求に応じた表示画面のキャンセルオークションサイトを表示させることができる。
アプリケーションサーバ33は、Webサーバ31から与えられる情報の要求に基づいて、データベースサーバ34に指示を与え、データベースサーバ34からオークションサイトの表示に必要な情報を示す信号を取得する。そして取得した情報を示す信号をWebサーバ31に与える。またWebサーバ31を介してユーザ端末装置22から与えられる出品情報および入札情報を、データベースサーバ34に設けられる記憶手段35に記憶させる。したがってデータベースサーバ34の記憶手段35は、出品情報を記憶する出品情報記憶手段と、入札情報を記憶する入札情報記憶手段とを兼用する。このほかアプリケーションサーバ33は、キャンセルオークションに係る業務処理を行う。
販売者端末装置23は、ルータ36と専用回線27とを介して売買支援装置21に接続され、売買支援装置21とデータ通信可能に構成される。本実施の形態では、たとえば販売者端末装置23を管理する販売者は、旅行代理店、オークション管理会社および結婚式場会社などである。販売者端末装置23は、アプリケーションサーバ33の要求によって、売買支援装置21に対するデータの送受信、記憶手段に記憶されるデータの書換えを行う。
また決済関連処理外部システム24は、ルータ36と専用回線27を介して売買支援装置21に接続される。決済関連処理外部システム24は、売買支援装置21で行われる購買権の売買に関する金銭決済を管理する。このように販売者端末装置23と決済関連処理外部システム24とを専用回線27を介して接続されることによって、高速通信を可能として、通信不良の可能性を少なくするとともに、販売者端末装置23および決済関連処理外部システム24に記憶される情報の漏洩を防止することができる。
図2は、本実施の形態のオークションシステム20を利用する販売者と、出品者と、入札者との関係を模式的に示す図である。本実施の形態のオークションシステム20を用いたオークションでは、販売者と、出品者と、入札者との3種類の当事者が係り、購買権をオークションする。このオークションでは、1つの販売者に対して、1または複数の出品者が出品可能である。そして出品者が出品した1つの購買権に対して、複数の入札者がそれぞれ入札可能である。そして売買支援装置21は、1つの購買権に対して1人の落札者を決定する。
たとえば第1の出品者aが出品した購買権に対して入札する2人の入札者α1,α2のうちで、予め定める落札条件を満たした、たとえば最も多い入札額を提示した一方の入札者α1が落札者となる。また第2の出品者bが出品した購買権に対しても同様にして落札者βが決定される。売買支援装置21が、販売者、出品者および落札者を把握するとともに、それら3者の金銭の支払を立て替えることで、購買権の移転が円滑に行うことができる。
図3は、本実施の形態のオークションシステム20を利用する販売者と、出品者と、落札者との関係を模式的に示す図である。本実施のオークションシステム20を利用する場合、まず、販売者と出品者との間で商品の売買契約が成立しており、出品者は、商品を購買する購買権を有している(I)。この状態で、出品者が購買権の譲渡を希望するとともに、販売者に支払うべきキャンセル料金Aの少なくとも一部の負担を要求する場合、出品者として、オークションサイトに購買権を出品する。
入札者が、商品の購買権の取得を希望するとともに、キャンセル料金Aのうち負担可能な負担金額Bを提示する場合、オークションサイトに出品された購買権に対して入札する。売買支援装置21は、1または複数の入札者のうちから、落札者を決定し、購買権の移転手続を行う。そして出品者は、落札者へ購買権を譲渡する(II)。これによって販売者と落札者との間で、商品の売買契約が新たに成立し、落札者は、商品を購買する購買権を有する(III)。
本実施の形態では、購買権の移転が成立した場合に、購買権の移転に関して発生する三者の金銭の受渡しを、売買支援装置21が代行する。また本実施の形態では、出品者と販売者との間では、商品の購入時に商品代金Xが支払われる後払い手続きが行われる場合を想定する。また売買支援装置21は、購買権の移転にともなって、落札者と販売者との間で、購入前に商品代金Xを支払う先払い手続を代行する。
まず販売者は、販売者端末装置23を操作して、出品者が売買契約を解除したときに発生する違約金となるキャンセル料金Aの支払要求を、売買支援装置21に与える(1)。また出品者は、ユーザ端末装置22を操作して、販売者へのキャンセル料金Aの支払いの一部または全部以上を負担する負担金額Bの支払要求を、売買支援装置21に与える(2)。
落札者は、ユーザ端末装置22を操作して、落札者が指定する口座から、売買支援装置21の指定する口座に対して、負担金額Bを入金する支払手続を行う。このとき本実施の形態では、落札者は、負担金額Bの支払いとともに、落札者が指定する口座から、売買支援装置21の指定する口座に対して、商品の価値に相当する商品代金Xから出品者が支払うキャンセル料金Aを減算した金額(X−A)を入金する支払手続も行う(3)。
出品者は、キャンセル料金Aよりも負担金額Bが小さい場合(A>B)、ユーザ端末装置22を操作して、出品者が指定する口座から、売買支援装置21の指定する口座に対して、キャンセル料金Aから負担金額Bを減算した差額金額(A−B)を入金する支払手続を行う。またキャンセル料金Aよりも負担金額Bが大きい場合(A<B)、売買支援装置21は、売買支援装置21の指定する口座から、出品者の指定する口座に対して、負担金額Bからキャンセル料金Aを減算した差額金額(B−A)を入金する支払手続を行う(4)。
また本実施の形態では、売買支援装置21は、売買支援装置21の指定する口座から、販売者の指定する口座に対して、商品代金Xを入金する支払手続を行う(5)。また売買支援装置21は、購買権の移転を販売者が受領したことを出品者および落札者に知らせる(6)。
このように販売者と、出品者と、落札者とは、購買権の移転にともなう金銭の受渡しを売買支援装置21を介して行う。これによって販売者と、出品者と、落札者との間での金銭の受渡しをそれぞれ簡略化することができ、オークションによって生じる購買権の移転を容易に行うことができる。また売買支援装置21が、商品代金Xが落札者から支払われたこととともに落札者を示す情報を販売者端末装置23に与えることによって、販売者が最終的な購買権保持者を把握することができ、販売者が把握する購買者と、最終的な購買者とを一致させることができる。
図4は、本実施の形態であるオークションシステム20の流れを示す図である。出品者と販売者との間で、商品の売買契約が成立した第1時点t1から、予め定める時間が経過すると、キャンセル料金Aの支払義務が発生する第2時点t2に達する。第2時点t2経過後の第3時点t3で、出品者は、売買契約の解除を意味する購買権のキャンセルを希望する場合、ユーザ端末装置22を用いて、第4時点t4で売買支援装置21に出品情報を与えて、オークションサイトに購買権を掲載する。
出品後に、入札時点t10,t11で、1または複数の入札者による入札が行われる。そして予め定める落札条件に達する第5時点t5で、売買支援装置21によって、入札者のうちから落札者が決定される。落札者は、入札額のうちから、キャンセル料金Aに対する負担金額Bを支払うことになる。そして譲渡時点t6で出品者から落札者へ購買権が譲渡されると、落札者は、契約締結時点t7で商品の売買を行って売買契約を履行する。
ここで、出品者から落札者へ購買権が移行される譲渡時点t6は、出品者と販売者との売買契約の解除が不可能となる契約締結時点t8よりも前の時点に設定される。したがって契約締結時点t8に達しても、落札者が決定していない場合には、出品者は、キャンセル料金Aを全額支払うか、または商品代金Xを支払うかする必要がある。
また出品者が支払う差額金額|A−B|の上限値は、落札者が決定した時点t5が、キャンセル料金Aの支払義務が生じる時点t2よりも以前か以後かによって変動する。たとえばキャンセル料金Aの支払義務が生じる時点t2よりも落札者が決定した時点t5が以前の場合には、出品者は、キャンセル料金Aを支払う必要がない。すなわち一定の金額の負担金額Bを落札者が支払う場合であっても、落札時点t5の時期によって、キャンセル料金Aに対する負担金額Bの割合が変動する。このように出品者が支払うキャンセル料金Aの上限値は、キャンセル料金Aの支払義務が生じる時点t2と、落札時点t5とによって決定される。このことは、キャンセル料金Aが、時間経過とともに徐々に変化する場合も同様である。
たとえば、第1キャンセル料金A1を払う期間と第2キャンセル料金A2を払う期間とが設定されている場合、第1キャンセル料金A1を払う期間に落札が決定されると、出品者が支払う差額金|A−B|額の上限値は、第1キャンセル料金A1となる。また第2キャンセル料金A2を支払う期間に落札が決定されると、出品者が支払う差額金額|A−B|の上限値は、第2キャンセル料金A2となる。
また1つの出品に対して、入札者が複数存在する場合には、各入札者の商品に対する価値の違いによっても、落札される商品の価値が変動する。たとえば第1入札者が提示した第1負担金額B1よりも第2入札者が提示した第2負担金額B2が大きければ、落札される商品の価値は、第2入札者の提示した第2負担金額B2に応じて変動する。したがって落札される商品の価値は、落札が決定した時点でのキャンセル料金Aと、入札者の商品に対する価値を表わす負担金額Bとによって決定される。
図5〜図7は、オークションシステム20における運用フローを説明するための図である。運用フローは、予約キャンセル発生フェーズと、キャンセルオークション開始フェーズと、オークション落札フェーズと、オークション会計フェーズとの順で行われる。ここで、出品者、落札者、入札者および販売者は、各端末装置22,23を介して、情報を売買支援装置21に与えるとともに、売買支援装置21から情報が与えられる。
予約キャンセル発生フェーズは、購買者が、購買権の譲渡の希望を申出るまでの工程を示す。キャンセルオークション開始フェーズは、購買者が、購買権の譲渡の希望を申出てから、キャンセルオークションが開始されるまでの工程を示す。オークション落札フェーズは、キャンセルオークションが開始されてから、落札者が決定されるまでの工程を示す工程である。オークション会計フェーズは、落札者が決定された後の会計処理の工程を示す。
まず販売者は、予約キャンセル発生フェーズで、予約商品を提示する。購買者は、提示された予約商品の情報を確認し、販売者に対して商品の購買予約を希望する。すなわち予約商品の売買契約の成立を希望する。そして販売者は、予約商品の購買予約を希望する購買者からの予約を登録し、購買者と販売者との間での売買契約を成立させる。販売者と購買者とは、ここまでの動作については、通信販売、電話予約、店頭予約およびインターネット売買などの多様な方法によって、商品の売買契約を達成することができる。
購買者は、予約商品の売買契約が成立した後で、予約商品の購買のキャンセルを希望する場合がある。購買者からの予約商品のキャンセルの申出に対して、キャンセル料金が発生する場合には、販売者は購買者に対して、予約商品の購買権のキャンセルオークションへの出品登録を勧める。購買者は、キャンセルオークションへの出品登録を拒否すると、販売者の指定する口座にキャンセル料金Aを入金し、キャンセル動作を終了する。
購買者が、キャンセルオークションへの出品登録を行うことで、キャンセルオークション開始フェーズに進む。本実施の形態では、出品者は、ユーザ端末装置22の表示手段にオークションサイトの出品情報送信用操作画面を表示させ、その画面に従ってユーザ端末装置22による入力動作を行う。これによってユーザ端末装置22から出品商品情報テーブルが売買支援装置21に与えられ、出品登録が行われる。ここで、出品商品情報テーブルは、予約商品の情報と、予約商品の販売者の情報と、出品者が指定するユーザ端末装置22の情報と、出品者の情報とを関連付けた出品情報である。出品者が指定するユーザ端末装置22の情報には、ユーザ端末装置22のメールアドレスも含む。
売買支援装置21は、出品者から、キャンセルオークションへの出品登録があると、出品商品情報テーブルをデータベースサーバ34の記憶手段35に記憶する。次に、売買支援装置21は、出品された購買権を識別するための出品IDを発行し、売買支援装置21は、出品内容と出品IDとを、少なくとも出品者に知らせる。本実施の形態では、売買支援装置21は、出品者のほかに販売者にも、出品内容と、出品IDとを知らせる。次に、出品者および販売者は、売買支援装置21から知らされた出品内容と出品IDとを確認する。たとえば出品者の指定するユーザ端末装置22は、出品内容と出品IDとを、Eメール表示画面またはブラウザ画面に表示させる。また売買支援装置21は、専用回線を用いて、販売者端末装置23に出品内容と出品IDとの信号を送信する。
売買支援装置21は、出品内容と出品IDとを出品者が確認したことを判断すると、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶される入札情報に基づいて、オークションサイトに出品内容と出品IDとを関連付けて掲載し、出品した購買権への入札者による入札を許可する。そして図6に示すように、オークション落札フェーズに進む。
売買支援装置21によって、オークションサイトに出品内容を掲載すると、操作者は、オークションサイトをユーザ端末装置22の表示手段に表示させることで、入札が許可される購買権について、その出品内容と出品IDとを閲覧可能となる。出品された購買権の取得を希望する入札者が存在する場合、操作者は、入札者となって、予約商品の購買権の受領に対する入札額を提示して購買権の取得を希望する入札登録を行う。
本実施の形態では、入札者は、ユーザ端末装置22の表示手段にキャンセルオークションサイトの入札情報送信用操作画面を表示させ、その画面に従ってユーザ端末装置22による入力動作を行うと、ユーザ端末装置22から入札商品情報テーブルを示す信号が売買支援装置21に与えられる。これによって入札登録が行われる。ここで、入札商品情報テーブルは、購買権の提示金額と、入札者を示す情報と、入札者が指定するユーザ端末装置22の情報と、入札する購買権とを関連づけた入札情報である。入札者が指定するユーザ端末装置22の情報には、ユーザ端末装置22のメールアドレスも含む。
売買支援装置21は、入札者から、キャンセルオークションへの入札登録があると、入札商品情報テーブルをデータベースサーバ34の記憶手段35に記憶する。次に売買支援装置21は、受け付けた入札商品情報情報テーブルが、予め定める落札条件を満たすと、その入札商品情報テーブルを落札情報テーブルとして、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶する。そして入札を識別するオークション入札IDを発行し、オークション入札IDと入札金額とを、対応する入札者に知らせる。本実施の形態では、売買支援装置21は、入札者のほかに、販売者と出品者とにも、オークション入札IDと入札金額とを知らせる。入札者と出品者とは、売買支援装置21から知らされたオークション入札IDと入札金額とを確認する。売買支援装置21が、入札IDと入札金額とを入札者および出品者に知らせる方法については、出品IDと出品内容とを知らせる方法と同様である。
売買支援装置21は、入札内容と入札IDとを入札者が確認したことを判断すると、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶される落札情報テーブルに基づいて、オークションサイトに入札内容を掲載する。他の入札者は、自身が提示した入札額よりもさらに高い入札額が入札されていることを判断すると、購買権の取得を希望する場合、ユーザ端末装置22を用いて、さらに高い入札額を売買支援装置21に与える。
このように1または複数の入札者による入札が行われた後、売買支援装置21は、予め定める入札締め切り期限に達すると、最低落札金額を超えて最も高い入札金額を提示した入札者を落札者として決定する。また落札者は、オークションサイトの入札終了画面を確認することでオークションサイトに出品された予約商品の購買権を落札したことを判断する。
売買支援装置21は、少なくとも落札した入札者に落札したことを通知する。本実施の形態では、売買支援装置21は、落札者のほかに、出品者と販売者とにも、落札した入札者のオークション入札IDと、その落札金額とを通知する。なお通知方法は上述と同様である。次に、落札者と、出品者と、販売者とは、売買支援装置21から伝えられた情報に基づいて、オークションが終了したことを判断し、オークションによって落札した入札者のオークション入札IDと、その落札金額を確認する。
また売買支援装置21は、落札した入札者のオークション入札IDと、その落札価格とを関連づけて、請求・入金情報テーブルとして、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶する。そして図7に示すように、オークション会計フェーズに進む。
売買支援装置21は、出品者と落札者との支払金額を演算し、支払請求を出品者と落札者とに通知する。落札者が支払うべき金額は、商品代金Xからキャンセル料金Aを減算し、負担金額Bを加算した金額(X−A+B)となる。また出品者が支払うべき金額は、キャンセル料金Aから負担金額Bを減算した金額(A−B)となる。
売買支援装置21は、このように出品者と落札者とが支払う金額を演算すると、それぞれに支払い請求通知を与える。出品者と落札者とは、売買支援装置21から支払請求通知を受け取ると、それらの請求通知にしたがって、売買支援装置21の管理者が予め定める口座に請求金額を入金する。
具体的には、出品者と落札者とは、ユーザ端末装置22から、オークションサイトの入金情報送信用操作画面を表示させ、その画面に従ってクレジット番号または口座番号などの入力動作を行うことで、入金動作を行うことができる。売買支援装置21は、入力された口座番号に基づいて、入力された口座番号が示す口座に請求金額以上蓄えられていることを判断すると、請求金額に相当する金額を、売買支援装置21の指定する口座に入金するように、決済関連処理外部システム24に依頼する。これによって請求金額の入金を行うことができる。
売買支援装置21は、出品者と落札者とから請求通知に従った入金が行われたことを確認すると、その入金情報を履歴情報管理テーブルとして、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶する。また売買支援装置21は、出品者または落札者からの入金が行われていないと、入金が行われていない者に対して、支払請求通知を再度伝える。そして売買支援装置21は、決済関連処理外部システム24によって、出品者と落札者との入金が確認されると、キャンセルオークション終了通知IDを発行し、キャンセルオークション終了通知IDを、販売者、出品者および落札者に通知する。
また本実施の形態では、売買支援装置21は、落札者から与えられた商品代金Xを販売者の指定する口座に入金する手続を行う。この場合、売買支援装置21は、決済関連処理外部システム24を用いて、売買支援装置21が指定する口座から、商品代金Xを販売者が指定する口座に入金する。販売者または販売端末装置23は、売買支援装置21から商品代金Xが入金されたことを示す信号が与えられることによって、商品代金Xの入金を確認する。そして入金を確認すると、出品者から落札者へ商品の購買権の譲渡処理を行う。販売者端末装置23は、譲渡処理が完了すると、商品利用可能通知を発行し、落札者および売買支援装置21に伝える。また販売者は、譲渡処理が完了すると、出品者に商品キャンセル通知を伝える。
これによって販売者は、予約商品の購買権の譲渡処理が完了する。また出品者は、予約商品の購買権の譲渡が完了する。また入札者は、予約商品の購買権の取得が完了する。また売買支援装置21は、注目する予約商品の購買権に関するキャンセルオークションを終了する。
図8は、出品者と入札者との支払金額の時間変化を示す図であり、図9は、三者の支払金額の一例を示す図である。キャンセルオークションを開始するにあたって、売買支援装置21は、与えられる入札情報に基づいて、出品者が支払う最大金額Cを設定する。なお、出品者が支払う最大金額Cは、少なくともキャンセル料金A以下に設定され、出品者が出品時に任意に設定可能である。
オークションが開始されると、1または複数の入札者が入札し、時間経過とともに提示した入札額のうち、負担金額Bが徐々に大きくなる。たとえば第3入札者が第3負担金額B3を提示し、次に第2入札者が第3負担金B3よりも高い第2負担金額B2を提示し、次に第1入札者が第2負担金額B2よりも高い第1負担金額B1を提示して落札期間に達すると、第1入札者が落札者となる。このようにして入札可能期限において最も高い負担額B1を入札した入札者が落札者となる。
出品者は、売買支援装置21を利用することによって、キャンセル料金Aから負担金額B1を減算した金額(A−B1)を支払うだけでよく、キャンセル料金Aを販売者に直接支払うよりも安い金額で、購買権をキャンセルすることができる。
また販売者は、出品者からキャンセル料金Aをもらうよりも、出品者と落札者とで商品代金Xを支払ってもらうことで、商品が無駄にならず、高い売上金額を得ることができる。また落札者は、販売者から商品を直接購入する場合には、商品代金Xが必要であるが、出品者から購買権を譲渡してもらうことで、商品代金Xの一部となる差額分(A−B1)を出品者から支払ってもらえることとなり、販売者から商品を直接購入する場合に比べて、商品の購買権を安価に購入することが可能となる。
たとえばキャンセル料金Aが500円で、商品代金Xが8000円の商品があり、落札者が200円の負担金額B1で落札する場合、出品者はキャンセル料金Aと負担金額B1の差額分(A−B1)となる300円を支払うだけでよい。また落札者は、商品代金Xのうちから出品者が支払った金額(A−B1)の残りの金額(X+B1−A)となる7700円で商品を購入することができる。また販売者は、キャンセルされることなく、8000円の商品を販売することができる。このように本実施の形態のキャンセルオークション運営システムを用いることによって、3者がともに利益を受けることができる。
図10は、出品者と入札者との支払金額の他の時間変化を示す図であり、図11は、三者の支払金額の他の一例を示す図である。出品者は、売買支援装置21を利用することによって、出品者のキャンセル料金Aを全て負担しても、購買権の取得を希望する場合がある。すなわち図10に示すように、最大入札額を提示する入札者の思う商品の価値によっては、負担金額Bがキャンセル料金Aを超えることがある。
たとえばキャンセル料金Aが500円で、商品代金Xが8000円の商品があり、落札者が600円の負担金額B1で落札する場合、出品者は、キャンセル料金Aと負担金額B1の差額分(A−B1)となる−100円を支払う。すなわち出品者は、落札者から100円を受け取ることができる。また落札者は、出品者のキャンセル料金を全額負担するので、支払う金額(X+B1−A)となる8100円のうち、商品代金Xの8000円を販売者に支払い、残りの金額(B1−A)の100円を出品者に支払う。
このように人気の高い商品などは、落札者の希望する価値で商品が決定されるので、落札者は満足して商品の購買権を落札できるとともに、出品者にも金額が支払われる。この場合であっても、本実施の形態のキャンセルオークション運営システムを用いることによって、やはり3者がともに利益を受けることができる。また売買支援装置21は、出品者に差額金額を支払う以外に、差額金額の価値に相当するポイントを付与してもよく、差額金額の価値に相当する商品を出品者に与えてもよい。
さらに本実施の形態では、キャンセルが回避されて、落札者によって商品の購買が行われることによって、産業界における需要を促進することができる。たとえば宿泊業者、旅行会社および興行会社などの商品におけるキャンセルが回避されて、落札者によって購買されることによって、落札者が商品を利用する場所で移動することによって、お土産収入、飲食収入、観光収入および税金収入など、他業種における需要の促進にも貢献することができる。
以下に具体的な売買支援装置21の動作手順について示す。Webサーバ31は、予め定めるWebサーバプログラムを実行することによって、ユーザ端末装置22とWebアプリケーションサーバ33とを中継するとともに、ユーザ端末装置22に対する画面表示処理および入力受付処理を行う。
図12は、Webサーバ31の表示用情報作成手順を示すフローチャートである。まずステップa0で、操作者によって、ユーザ端末装置22に、オークションサイトへのアクセス指示が与えられると、ユーザ端末装置22は、オークションサイトを表示するための表示用情報の送信要求を示す信号をWebサーバに与え、ステップa1に進む。そしてWebサーバ31は、表示用情報の作成動作を開始する。
ステップa1では、Webサーバ31は、ユーザ端末装置22から与えられる送信要求を示す信号を受信し、ステップa2に進む。ステップa2では、与えられた送信要求を示す信号を解読し、表示用情報を作成する。Webサーバ31は、表示用情報を作成するにあたって、必要に応じてWebアプリケーションサーバ33から情報を取得して表示用情報を作成する。Webサーバ31は、表示用情報を作成すると、ステップa3に進む。ステップa3では、Webサーバ31は、表示用情報を、送信要求のあったユーザ端末装置22に与え、ステップa4に進む。ステップa4では、Webサーバ31は、表示用情報の作成動作を終了する。
このようにして売買支援装置21は、キャンセルオークションサイトのうちの必要な表示画面をユーザ端末装置22の表示手段に表示させる。たとえば出品者は、出品情報送信用操作画面を表示させて、出品情報を入力できる。また出品者は、出品情報確認用画面および入金情報確認画面などを確認して出品情報および入札情報を知ることができる。出品情報確認用画面および入金情報確認用画面を表示する場合には、アプリケーションサーバ33がデータベースサーバ34の記憶手段35に記憶されている情報を検索し、目的の情報を抽出して、抽出した情報をWebサーバ31に与えることで、Webサーバ31は、表示用情報を作成することができる。また入札者も同様に、入札情報を入力できるとともに、入札情報確認用画面を確認して入札情報を知ることができる。
次に、アプリケーションサーバ33は、予め定めるプログラムを実行することによって動作する。アプリケーションサーバ33が実行するプログラムは、キャンセルオークションプログラム、出品/入札/落札ID割り振りプログラム、金額割り振りプログラム、商品/出品/落札請求プログラムを含む。
アプリケーションサーバ33は、キャンセルオークションプログラムを実行することで、出品された購買権が落札されるまでの図5〜図7に示す手順を行う。またアプリケーションサーバ33は、出品/入札/落札ID割り振りプログラムを実行することで、出品、入札または落札された時に、それらの動作を識別するIDを発行して、動作を行った者に通知する手順を行う。またアプリケーションサーバ33は、金額割り振りプログラムを実行することで、出品者と落札者とに請求する支払金額の割り振りを演算する。そして商品/出品/落札請求プログラムを実行することで、出品者と落札者とに前記支払い金額を請求する。
図13は、アプリケーションサーバ33による情報記憶手順を示すフローチャートである。まずステップb0で、操作者によって、ユーザ端末装置22の表示手段に表示される操作画面でした入力内容を登録する指示が与えられると、ユーザ端末装置22は、入力内容の登録要求を示す信号を、Webサーバ31を介してアプリケーションサーバ33に与え、ステップb1に進む。そしてアプリケーションサーバ33は、情報記憶動作を開始する。
ステップb1では、アプリケーションサーバ33は、ユーザ端末装置22から与えられる入力内容の登録要求を示す信号を受信し、ステップb2に進む。ステップb2では、与えられた登録要求を示す信号を解読して、登録用情報を作成し、ステップb3に進む。ステップb3では、アプリケーションサーバ33は、登録用情報を、データベースサーバ34に与えて、データベースサーバ34は、登録用情報を記憶手段35に記憶し、ステップb4に進む。ステップb4では、アプリケーションサーバ33は、情報記憶動作を終了する。
このようにして売買支援装置21は、ユーザ端末装置22から与えられる情報をデータベースサーバ34の記憶手段35に記憶させる。これによってユーザ端末装置22を操作する出品者は、出品情報送信用操作画面に従って入力した出品情報を記憶手段35に記憶することができる。同様に入札者は、入札情報送信用操作画面に従って入力した入札情報を記憶手段35に記憶することができる。また販売端末装置23を操作する販売者も同様に、購買権の譲渡に関する情報を記憶手段35に記憶させることができる。
図14は、アプリケーションサーバ33によるID発行通知確認手順を示すフローチャートである。まずステップc0で、アプリケーションサーバ33は、予め定めるID発行時点であると判断すると、ステップc1に進む。そしてアプリケーションサーバ33は、ID発行通知確認動作を開始する。
ステップc1では、アプリケーションサーバ33は、オークション出品ID、オークション入札IDおよびオークション終了通知IDなど、それぞれ動作に関連づけたIDを発行し、ステップc2に進む。ステップc2では、Webサーバ31を介して、IDを発行すべき者が指定した端末装置22,23に、ID情報を掲載した表示画面の画像情報を示す信号を送信する。またステップc2では、メールサーバ32を介して、IDを発行すべきものが指定した端末装置22,23に対してID情報をEメールとして送信する。このようにしてID情報を送信すると、ステップc3に進む。
ユーザ端末装置22を操作する操作者は、ID情報が掲載されたID掲載画面が表示手段に表示され、操作者がした動作に対応したID情報を知ることができる。ID掲載画面を確認した操作者によって、操作者がした動作に対応するID情報とを確認したことを示す指示がユーザ端末装置22に入力されると、ユーザ端末装置22は、ID情報を確認したことを示す信号を、Webサーバ31またはメールサーバ32を介してアプリケーションサーバ33に与える。
ステップc3では、アプリケーションサーバ33は、ユーザ端末装置22から与えられるID情報を確認したことを示す信号を受信すると、操作者がID情報を確認したことを判断し、ステップc4に進む。ステップc4では、アプリケーションサーバ33は、ID発行通知確認動作を終了する。このように売買支援装置21が図10〜図12に示す動作を行うことによって、図5〜図7に示すキャンセルオークション運用フローを達成することができる。
以上のように本実施の形態によれば、売買支援装置21は、出品者から与えられる出品情報を記憶するとともに、入札者から与えられる入札情報を記憶する。また記憶された情報をユーザ端末装置22の表示手段に表示させることで、入札者および出品者に出品情報および入札情報を確認させることができる。
入札者は、売買支援装置21に記憶される出品情報および入札情報を確認することによって、購買権を取得可能か否かを容易に確認することができる。また入札者は、入札情報を売買支援装置21に与えることによって、所望の予約商品における購買権の取得の希望を申出る機会が与えられる。また販売者は、購買権の出品に係る入札が行われることによって、購買者による商品の購買がキャンセルされたとしても、新たな購買者を見つけ出す手間が省かれる。
また販売者が販売者端末装置23を操作することで、販売者端末装置23によって、出品情報と落札情報とを関連付けて読出すことができる。これによって販売者は、出品情報と落札情報とを確認することができ、購買権の譲渡を希望した出品者と、購買権の取得を希望した落札者とを把握することができる。
本実施の形態では、ユーザ端末装置22から与えられる出品情報と入札情報とを記憶手段35から読出し可能とすることで、販売者を介在することなく、出品者による購買権の譲渡の申出と、入札者による購買権の取得の申出とを行うことができ、購買権の移転を円滑に行うことができる。また出品者と販売者と落札者とは、売買支援装置21を介して金銭受渡しを行うことで、金銭の受渡しを簡単化することができる。したがって本実施の形態に従えば、購買者が購買権を第3者に容易に譲渡することができる。
また本実施の形態では、Webサーバ31とアプリケーションサーバ33とを含んで売買支援装置21が構成される。したがってユーザ端末装置22として、性能の低いパーソナルコンピュータのほか、ワークステーションまたは情報携帯端末などであっても、オークションシステムを構成するユーザ端末装置22として十分使用に耐えることができる。またユーザ端末装置22は、HTML(Hyper Text Markup Language)を表示するだけでよく、ブラウザのバージョンの影響を受けにくく、オークションサイトの表示形態の変更およびバージョンアップなどを容易に行うことができる。
また本実施の形態では、入札可能期間の終了時に、売買支援装置21のアプリケーションサーバ33は、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶される入札情報のうちで、最高金額の入札金額を提示する入札情報に基づいて、購買権の落札を決定し、出品者が指定するユーザ端末装置22と、最高金額を提示する入札情報を入力した入札者が指定するユーザ端末装置22とに落札情報を送信する。
これによって落札情報を受信した各ユーザ端末装置22を操作する出品者および入札者は、出品者から入札者への商品の購買権の移転が可能となることを判断することができる。したがって出品者と入札者とは、入札可能期間が終了するまで、落札したか否かを把握するためにオークションサイトを監視する必要がなく、利便性を向上することができる。
また売買支援装置21は、メールサーバ32を用いて、出品者の指定するユーザ端末装置22に対して出品内容と出品IDを通知する。また売買支援装置21は、メールサーバ32を用いて、出品者および入札者の指定するユーザ端末装置22に対して入札IDと入札額とを通知する。また売買支援装置21は、メールサーバ32を用いて、出品者および入札者に、落札した入札情報となるオークション入札IDとその落札金額とを通知する。このようにEメールによって各種情報の通知を各ユーザ端末装置22に与えることによって、出品者および入札者は、各種情報をユーザ端末装置22のメール情報記憶部に保存することができ、任意の時間にそれら情報を確認することができる。
また、売買支援装置21は、専用回線27を介して、出品内容と出品ID、入札IDと入札額、落札した入札情報となるオークション入札IDとその落札金額とを示す情報を販売端末装置23に与える。販売者端末装置23は、予約商品のオークションの状態が記憶され、販売者が販売者端末装置23を確認することによって、予約商品の状態を知ることができる。これによって出品者および入札者は、出品のたび、入札のたびに、販売者にその旨を伝える必要がなく、出品および入札動作を簡単化することができる。
また売買支援装置21は、オークションの終了時に、販売者端末装置23に対して、落札者に関する入札IDを与える。このときに、記憶手段35に記憶される入札情報に基づいて、落札者の情報、たとえば住所、氏名、性別、生年月日および注意事項などを販売者端末装置23に送信してもよい。このように落札者の情報を販売者端末装置23に与えることで、出品者から落札者へ購買権が移転されたとしても、販売者が最終的な購買者を把握することができ、販売者と最終的な購買者との間で、不具合が生じるおそれをなくすることができる。
また売買支援装置21が、専用回線27を介して、販売者端末装置23に記憶される購買権保有者情報のうち、出品者から落札者へと購買権が移転するように、購買権保有者情報の一部を書き換えることによって、販売者が特別な処理をすることなく、購買権の移転を完了させることができる。またコンピュータによって処理することによって、商品を購買する前日であっても、迅速な処理が可能である。また購買権の移転について24時間行うことができる。また売買支援装置21に対して、複数の出品に対する入札を並列して行うことができる。
また売買支援装置21に出品者から出品情報が与えられると、出品する購買権における落札条件を、データベースサーバ34の記憶手段35または販売者端末装置23の落札条件記憶部から検索して落札条件を取得してもよい。たとえば購買権の出品が禁止されている商品であることが判断されると、その旨を出品者に通知する。また不所望な転売を防止するために、販売者側から最高落札価格が決定されていたり、落札者の最大可能保持枚数が決定されていたりする。また年代や性別などが指定されている購買権がある。
このような場合には、オークション落札フェーズにおいて売買支援装置21が、取得した落札条件に基づいて、入札者が落札条件を満足しているか否かを判断し、落札条件を満足している場合についてのみ、入札IDを付与することによって、販売者の望まない入札者が購買権を落札することを防ぐことができる。
また売買支援装置21が出品された商品の販売者に対応する販売者端末装置23にアクセスすることによって、キャンセル料金Aおよび商品代金Xを示す商品情報を取得してもよい。この商品情報に基づいて、出品者と入札者とがそれぞれ売買支援装置21に支払う請求金額を演算することによって、正確なキャンセル料金Aと商品代金Xとに基づいて支払い金額を演算することができる。また出品者にキャンセル料金Aと商品代金Xを示す商品情報を入力させる必要がない。また出品者が購買権を出品したときに、販売者端末装置23に問い合わせることによって、出品者が正当な販売権保有者であるかどうかを判断することができる。もし出品者が正当な販売権保有者でない場合には、その旨を伝えてキャンセルオークションへの出品を拒否してもよい。
またたとえばキャンセル料金Aが時間とともに変化する情報、商品代金Xが変化する情報などの出品商品に関する商品情報を販売者端末装置23から抽出することによって、出品者はキャンセル料金Aの変化を販売者に問い合わせする必要がなく、商品の出品を簡単に行うことができる。同様に入札者もまたキャンセル料金Aの変化を販売者に問い合わせる必要がない。このように販売者端末装置23と売買支援装置21とが接続されて、販売者端末装置23から出品商品に関する情報を取得することによって、利便性を向上することができ、キャンセルオークションにおける出品者と入札者の負担を減らすことができる。
また落札条件については、出品者が設定可能としてもよい。たとえばオークションの性質上、出品日から時間が経過するとともに入札者の支払う金額が増加する。これに対して予約商品の性質上、商品の購入予定日に近づくほどキャンセル料金Aが増加する。したがって、出品者は、ユーザ端末装置22を用いて、落札状況をリアルタイムで確認しながら、落札時期を売買支援装置21に与えることができる。これによって出品者は、支払うべきキャンセル料金Aを正確に設定することができる。また落札決定指令を受けた売買支援装置21は、その時点で最も高い金額を提示した入札者を落札者とする。また出品者は、自身が支払う金額が予め定める金額となると、落札を決定するような設定を入札時に行っていてもよい。
また売買支援装置21は、複数の落札判定期限日と、落札判定期限日毎に落札金額範囲が設定可能に構成されてもよい。この場合、売買支援装置21は、落札判定期限日に達したときに、出品者が支払うべき金額が落札金額範囲であると落札を決定するようにし、出品者が支払うべき金額が落札金額範囲外であると、次の落札判定期限日まで入札を継続するようにする。これによって出品者が負担しなければいけない金額の目安を設定することができ、オークションをリアルタイムで閲覧する必要がなく、利便性を向上することができる。たとえば落札金額範囲は、落札金額以上、落札金額以下または第1落札金額以上でかつ第2落札金額以下などの選択が可能であって、落札判定期限ごとに設定可能であることが好ましい。
図15は、キャンセル料金が時間経過によって変動する場合における出品者と入札者との支払金額の時間変化を示す図である。たとえば第1キャンセル料金A1を支払う期間W1が過ぎると、第2キャンセル料金A2を支払う期間W2に移行し、第1キャンセル料金A1よりも第2キャンセル料金A2のほうが高額な場合がある。
この場合、売買支援装置21は、各期間W1,W2において、出品者が支払う最大金額C1,C2をそれぞれ設定可能である。この場合、出品者が支払う最大金額C1,C2がキャンセル金額A1,A2よりも小さくなる必要があり、そのような条件を満たすように、入札者に要求される入札条件が決定される。
第1期間W1に設定される入札条件では、入札者の入札がなく、落札者が決定しない場合、売買支援装置21は、出品者に第2期間W2に進んでオークションを継続するか、キャンセル料金A1を支払うかを通知する。売買支援装置21は、出品者からの通知内容に従って、オークションの再開をするかオークションを終了するかを判断する。
出品者は、複数の入札者が現れて、図15の直線Qに示すように、第1のキャンセル料金A1よりも少ない金額(A2−B17)を支払うことになりそうだと推測すれば、第2期間W2についてオークションを継続すればよい。また図15の直線Rに示すように、第1のキャンセル料金A1よりも多い金額(A2−B14)を支払うことになりそうだと推測すれば、第2期間W2でのオークションを再開せずに、第1のキャンセル料金A1を支払う。
出品者は、売買支援装置21からオークションの継続を確認する通知を受けてオークションを終了する場合、ユーザ端末装置22を用いて、第1キャンセル料金A1を支払うことを売買支援装置21に伝える。また出品者は、第2期間W2においてもオークションを行う場合には、ユーザ端末装置22を用いて、新たに出品者が支払う最大金額C2などの落札条件を再設定し、オークションを再開することが可能である。
売買支援装置21は、入札者から、第1期間W1において、出品者が入札者に期待する支払金額(X−A1+B13)よりも小さい支払金額(X−A2+B12)、(X−A2+B15)の入札を可能に設定される。これによって出品者が、第1期間W1における落札者が不決定であって、第2期間W2でのオークションの再開を決定した場合に、自動的に入札することができる。また、当然第2期間W2においても、入札金額が最も多い入札者が落札者として決定されるので、支払金額(X−A2+B12)、(X−A2+B15)よりも多い支払金額(X−A2+B17)、(X−A2+B14)が入札されると、その金額を入札した入札者が落札権を有することになる。
図16は、キャンセル料金が時間経過によって変動する場合における出品者と入札者との支払金額の他の時間変化を示す図である。第1期間W1において、出品者が入札者に期待する支払金額(X−A1+B13)よりも大きい支払金額(X−A1+B16)が入札されている場合であって、第1期間W1が終了した場合、売買支援装置21から出品者に第2期間W2でオークションを新たに行うかどうかを通知してもよい。
この場合、出品者は、第2期間W2でオークションを再開したほうが良いと判断すると、その旨を売買支援装置21に伝える。売買支援装置21は、第2期間W2でのオークション再開指令を受けると、第1期間W1における最大の金額を入札した入札者に、第2期間W2でのオークションの再開を承諾するか否かを通知する。そしてその入札者が、第2期間W2でのオークションの再開を承諾すると、第1期間W1でのオークション内容がキャンセルされて、第2期間W2でのオークションが新たに再開される。
出品者は、図16の直線Qに示すように第2期間W2でオークションを再開するほうが、第1期間W1のオークション結果(A1−B16)より低額の支払金額(A2−B17)ですむと考えると、第2期間W2でのオークションの再開希望を売買支援装置21に与える。また第2期間W2でオークションを再開すると、図16の直線Rで示すように第1期間W1のオークション結果(A1−B16)よりも高額の支払金額(A2−B14)が発生すると考えると、第1期間W1での最大入札者を落札者として決定させるようにする。
同様に、第1期間W1での最大入札者は、図16の直線Qに示すように第2期間W2でオークションを再開すると、第1期間W1のオークション結果(X−A1+B16)より高額の支払金額(X−A2+B17)が発生すると考えると、第1期間W1での最大入札者を落札者として決定させるようにする。また第1期間W1での最大入札者は、図16の直線Rで示すように第2期間W2でオークションを再開すると、第1期間W1のオークション結果(X−A1+B16)より低額の支払金額(X−A2+B14)ですむと考えると、第2期間W2でのオークションを再開してもよい旨を売買支援装置21に与える。
したがって売買支援装置21は、出品者と第1期間W1での最大入札者がともに、第2期間W2でのオークションを望んでいる場合に、第2期間W2でのオークションを再開する。出品者は、第2期間W2においてもオークションを行う場合には、ユーザ端末装置22を用いて、新たに出品者が支払う最大金額C2などの落札条件を再設定し、オークションを再開することが可能である。同様に入札者は、第1期間W1よりも低い入札金額を入札可能である。このように図15および図16に示すように、売買支援装置21が動作することによって、より利便性を向上することができる。
またアプリケーションサーバ33は、入札可能期間の終了時に記憶手段35に入札情報が記憶されている場合、入札情報で提示される最高額の入札額を支払う落札内容での購買権の落札を決定し、落札内容での落札したことを表わす落札情報の信号を、出品情報の送信者である出品者が指定するユーザ端末装置22、および最高金額を提示する入札情報の送信者である入札者が指定するユーザ端末装置22に送信してもよい。この場合、アプリケーションサーバ33は、入札状況の情報を送信する入札情報送信手段となる。これによって落札情報を受信した各ユーザ端末装置22を操作する出品者および入札者は、落札が決定されて、出品者から入札者への商品の購買権の移転が可能となることを判断することができる。
また本実施の変形例として、データベースサーバ34の記憶手段35には、取得した入札情報のうちで、提示される入札額が最も多い入札情報を記憶するようにしてもよい。これによって記憶手段35の容量をできる限り小さくすることができる。また同じ容量であれば、出品可能な購買権の数を多くすることができる。また出品者および入札者は、ユーザ端末装置22を操作して、記憶手段35に記憶される入札情報を読み出すことによって、提示される入札額が最も多い入札情報を容易に確認することができる。これによって記憶手段35から情報を読み出した時点で、出品者は、落札金額を推定することができ、入札者は、購買権を取得する権利があるかどうかを判断することができる。
また本実施の形態の変形例として、入札情報の信号受信時に、アプリケーションサーバ33は、最も多い入札額の入札情報の信号が新たに受信されると、出品者が指定するユーザ端末装置22に、最も多い入札額の入札情報の信号を送信してもよい。この場合、アプリケーションサーバ33は、入札状況の情報を送信する入札情報送信手段となる。これによって出品者は、入札情報として最も多い入札額を判断して、入札状況を把握することができる。
また本実施の形態の変形例として、入札情報の信号受信時に、アプリケーションサーバ33は、最も多い入札額の入札情報の信号が新たに受信されると、受信した入札情報を、入札情報として最も多い入札額の額を提示した入札者に対して、その入札者が指定するユーザ端末装置22に、入札情報の信号を送信してもよい。この場合、アプリケーションサーバ33は、入札状況の情報を送信する入札情報送信手段となる。これによってユーザ端末装置22を操作する入札者は、入札者のうちで、入札情報として最も多い入札額を提示していることを判断して、入札状況を把握することができる。
また販売者から予約商品の購買権に関する購買情報テーブルが予め、データベースサーバ34の記憶手段35に記憶されていることが好ましい。これによって出品商品に関する購買権に設定される条件を売買支援装置21が把握することができ、その設定される条件に応じたキャンセルオークションを実行することができる。
またオークションサイト運営における他の形態として、売買支援装置21を管理する管理業者は、上述した金銭のやり取りをさせるとともに、出品者と、販売者とから利用手数料を徴収してもよい。さらにインターネット上のポータルサイトを運営するポータルサイト運営業者から、利用手数料を徴収してもよい。ポータルサイト運営業者は、利用手数料を支払う代わり、ポータルサイトにキャンセルオークションサイトにアクセスするためのリンクを設定することができる。これによって運営業者は、ポータルサイトを確認するユーザを増やすことができ、広告収入などを高めることができる。またユーザは、ポータルサイトを確認することで、キャンセルオークションサイトを知ることができ、オークションサイト運営者は、キャンセルオークションサイトを利用するユーザをさらに増加させることができる。
上述した本発明の実施の形態は、本発明の一例示であって、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば販売者となる業種は、鉄道業および航空業および海運業などの旅行業、運送業および運輸業などの搬送業、ホテルおよび旅館および料亭などの宿泊食事業、他のオークションサイトの管理業者、旅行代理業、結婚式場業、興行事業、催事業、ディスカウントチケット販売業、中古品販売業、新古品販売業、消費者金融業、生命および損害および火災保険などの保険業、株式取扱業、外国為替取扱業、証券投資信託業、先物商品業、金融商品販売業、土地(不動産取引)取引業、債権および抵当権および担保および質権取扱業、財産相続権移転業、ペット販売業、病院(診療、担当医、執刀医、予約ベット)の予約等などが考えられる。また上述した販売業種以外であっても、本実施の形態のオークションシステムを適用可能である。
また本実施の形態では、キャンセルオークション形式としたが、オークション形式とせずに、出品商品に対して最初に入札した入札者を落札者としてもよい。これによっても販売者と、出品者と、落札者との三者の利益を図ることができる。また本実施の形態では、落札者が負担金を支払うとしたが、キャンセル料金が発生しない商品などでは、負担金を支払わなくてもよい。たとえばキャンセル料金が500円の8000円の商品がある場合、落札者が決定することで、出品者はキャンセル料金を支払わなくてもよく、落札者は8000円で商品を購入することができる。これによって出品者は、キャンセル待ちか購入可能な状態かを正確に把握することができる。
また販売者端末装置23は、専用回線27を介して売買支援装置21に接続されているとしたが、公衆回線を含むインターネット通信網を介して売買支援装置21に接続されてもよい。これによって物理的な専用回線27を増減しなくても、売買支援装置21に接続可能な販売者端末装置23を柔軟に増減することができる。
また本実施の形態では、出品者が商品代金Xを販売者に支払っていない後払いを例に説明し、落札者が商品代金Xを売買支援装置21に支払うとしたがこれに限定しない。たとえば、落札者が負担金額Bについてのみ売買支援装置21に入金し、商品代金Xは、販売者に後払いするようにしてもよい。また出品者が商品代金Xを販売者に先払いする場合についても、本発明を適用可能である。
また本実施の形態では、コンピュータによる口座への入金例を示したが、ネットマネーなどの電子的入金方法のほか、出品者および落札者による銀行窓口での入金作業によって口座への入金作業を行ってもよい。また本発明は、売買支援装置21を上述するように動作させるプログラムおよびそのプログラムが記憶される記憶媒体についても本発明に含まれる。また売買支援装置21とユーザ端末装置22と販売端末装置を含むキャンセルオークション運営システムについても本発明に含まれる。