JP2006240077A - 印刷機のシリンダ洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷機のシリンダ洗浄装置に関し、洗浄液の飛散を防止しながらシリンダの洗浄効率を向上できるようにする。
【解決手段】 シリンダ73外周面の近傍に設けられ、シリンダ73外周面に洗浄液を噴射する第1の洗浄液噴射手段5と、第1の洗浄液噴射手段5よりも下方に設けられ、シリンダ73外周面に接触して回転しうるブラシローラ7と、シリンダ73外周面に対向する側に開口部8aが形成され、第1の洗浄液噴射手段5及びブラシローラ7をシリンダ73の周外方向から覆って開口部8aをシリンダ73外周面により閉塞して洗浄液の飛散を防止する洗浄液飛散防止部材8とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷機のシリンダ洗浄装置に関し、特に、コーティングユニットに備えられ外周面にニス版が巻着された版胴を洗浄するのに用いて好適の、印刷機のシリンダ洗浄装置に関するものである。
図10及び図11はコーティングユニットを備えた従来の片面印刷型の枚葉印刷機を示すもので、図10はその概略構成図、図11はそのコーティングユニットを示す側面図である。
図10に示すように、従来の枚葉印刷機は、主な構成要素として、シート供給装置51,複数組の印刷ユニット52a〜52d(個々に区別しない場合は符号52で示す)からなる印刷装置53,コーティングユニット54,シート搬送装置55及びシート積重装置56を備えて構成されている。
シート供給装置51は、給紙テーブル51a上に積重されている被印刷物のシート1を最上段から一枚ずつ順次次工程の印刷装置53へ供給するようになっている。
印刷装置53の各印刷ユニット52は、シート1へ所定の印刷を施すユニットであり、図示省略のインキ溜に供給されたインキは、図示省略のインキローラ群を順次転移する過程で適度に練られ、インキ被膜として版胴60に装着した刷版61へ転移供給され、更に絵柄として下流のブランケット胴62に転移される。その後、このインキが、ブランケット胴62と圧胴63との間を走行するシート1の表面へ転写されて、所定の印刷が完了した後、中間胴64を介して次工程の印刷ユニット52又はコーティングユニット54へ受け渡される。なお、1組の印刷ユニット52においては一色のみの印刷しかできないため、多色印刷を施す枚葉印刷機では、シート1走行方向に沿ってインキ色の異なる複数組の印刷ユニット52a〜52dが並設された印刷装置群として構成し、各印刷ユニット52を順次通紙させることによって目的とする多色印刷を行うようになっている。
コーティングユニット54は、一般には印刷装置53の下流側に設けられ、シート1の印刷面に光沢を施すためのニス(コーティング液)を塗布するようになっている。具体的には、図11に示すように、コーティングユニット54は、ニス舟70,ニス元ローラ71,ニス着けローラ72,版胴(シリンダ)73及び圧胴74を主に備えて構成されている。ニス元ローラ71,ニス着けローラ72,版胴73及び圧胴74は、印刷運転中及び版胴73の洗浄中は図11に示す矢印の向きにそれぞれ回転するようになっている。
ニス舟70にはニスが貯留されており、ニス元ローラ71は、このニス舟70に貯留されているニスに外周面の一部が浸された状態に配置されている。また、ニス着けローラ72は、ニス元ローラ71及び版胴73に接触して、ニス元ローラ71の外周面に付着しているニスを、版胴73に転移するようになっている。
また、版胴73の外周面には、凹凸表面形状を有するニス版(凸版)75が巻着されている。版胴73の外周面には機械幅方向に亘って帯状のギャップ(凹部)73aが形成されており、このギャップ73a内には、ニス版75の咥え側端部(一端部)及び咥え尻側端部(他端部)を係止してニス版75を版胴73の外周面に締め付けるための図示しない版締め装置が備えられている。ニス着けローラ72の外周面に付着しているニスは、このニス版75の表面に転移された後、圧胴74の外周面に支持されて搬送されてくるシート1の印刷面に転移されるようになっている。
ニス版75は、シート1の印刷面に対してニスを転写する領域(例えば印刷面の絵柄部分又は印刷面全体などの所定領域)が凸形状となるように形成されており、この凸表面に付着しているニスだけがシート1の印刷面に転写されるようになっている。
また、シート1にニスを転写するときは、図示しない駆動装置により、ニス着けローラ72及び版胴73がニス元ローラ71と圧胴7との間に連接するように駆動され、シート1へのニスの転写を停止するときは、ニス着けローラ72及び/又は版胴73が離脱するように駆動されるようになっている。
また、図10に示すように、シート搬送装置55は、コーティングユニット54で所定領域にニスを転写されたシート1を、排紙軸57で駆動されるエンドレスチェン57aに装備された図示しないチェングリッパにより把持した状態でシート積重装置56へ搬送するようになっている。
さらに、その搬送途中において、シート1の印刷面に付着しているニスを乾燥装置55aにより乾燥するようになっている。乾燥装置55aは、例えば熱風送出装置,IRランプ,UVランプであり、使用されるニスの種類によって適宜切り替えられて用いられる。例えば、使用されるニスが水性ニス又は油性ニスである場合には、熱風送出装置やIRランプを用い、また、使用されるニスがUVニス(紫外線硬化型ニス)である場合には、UVランプを用いる。
シート積重装置56は、シート搬送装置55のチェングリッパによって搬送されてきたシート1を排紙テーブル56a上へ順次積重するようになっており、この排紙テーブル56a上のシート1が設定した規定量(所定枚数)になったら外部へ搬出される。
ところで、上述した従来の枚葉印刷機においてニス版75の洗浄を行なう場合、オペレータが、運転停止及び印刷終了毎に印刷機の側まで移動して版胴73を制限寸動又は緩動(約4rpm)にて回転させながら、洗浄液(例えば水又は温水)を染み込ませた布を使ってニス版75を洗浄している。しかしながら、このような手拭による洗浄作業は、印刷機の稼働状況にもよるが、平均して1日に50回程度にもなり、オペレータにとって大きな負担となっている。UVニスはUVランプによりUVが照射されなければ乾燥しないが、水性ニスは速乾性があり数分で乾燥してしまうことから、特に水性ニスを用いた場合にはすぐにニス版75を洗浄する必要がある。また、この手拭作業は、回転している版胴73に手を伸ばして行なう作業であるため、作業中は、版胴73に手や布などが巻き込まれないように十分に注意する必要がある。
そこで、近年では、このような洗浄作業をオペレータの手拭によらず自動で洗浄を行なえるようにした洗浄装置が開発されている。例えば特許文献1には、コーティング停止時に、表面がゴム又は合成樹脂製で形成された洗浄ローラに水又は温水を供給し、この洗浄ローラをニス版に接触させることにより、ニス版の表面を濡らしてニスが乾燥するのを防止するとともに、ニス版の表面上に付着したニスを洗浄ローラ側に移して除去する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ニス版の洗浄に関するものではないが、ブランケット胴の洗浄を自動で行なえるようにした洗浄装置が開示されている。特許文献2に開示された洗浄装置は、図12に示すように、洗浄液噴射ノズル80からブランケット胴62の表面に洗浄液を供給するとともに、ブラシロール81をブランケット胴62の表面に押し付けてブランケット胴62の回転方向と同じ方向へ回転させ、ブランケット胴62の表面を擦ってブランケット胴62の表面の洗浄を行なうようにしている。
特開2004−181899 特開2002−166529
しかしながら、上述したようにニス版75の表面は凹凸形状となっているため、特許文献1に記載の洗浄ローラではニス版75の凹凸の隅々まで十分に洗浄できないおそれがある。一方、特許文献2に記載のブラシローラ81をニス版75に接触させて洗浄を行なえば、ブラシローラ81の先端がニス版75の凹凸の隅々に入り込みやすいため、特許文献1に記載の洗浄ローラに比べてニス版75の洗浄効率を高められるものと考えられる。ところが、特許文献2の技術では、図12に示すように、ブラシローラ81による洗浄時に洗浄液がブラシローラ81により弾かれて付近に飛散して付近の装置構成要素に付着してしまうという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、洗浄液の飛散を防止しながらシリンダの洗浄効率を向上できるようにした、印刷機のシリンダ洗浄装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、印刷機に設けられたシリンダの外周面を洗浄するための、印刷機のシリンダ洗浄装置であって、該シリンダ外周面の近傍に設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第1の洗浄液噴射手段と、該第1の洗浄液噴射手段よりも下方に設けられ、該シリンダ外周面に接触して回転しうるブラシローラと、該シリンダ外周面に対向する側に開口部が形成され、該第1の洗浄液噴射手段及び該ブラシローラを該シリンダの周外方向から覆って該開口部を該シリンダ外周面により閉塞して洗浄液の飛散を防止する洗浄液飛散防止部材とをそなえていることを特徴としている。
請求項2記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項1記載の装置において、該洗浄液飛散防止部材の該開口部の全周縁に可撓部材がそなえられていることを特徴としている。
請求項3記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項1又は2記載の装置において、該シリンダ外周面上に存在する洗浄液を吸引する洗浄液吸引手段がそなえられていることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項3記載の装置において、該洗浄液吸引手段が、該洗浄液飛散防止部材の内部で且つ該ブラシローラよりも下方に設けられていることを特徴としている。
請求項5記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項3又は4記載の装置において、該洗浄液吸引手段が、該シリンダ外周面に対して開口した吸引室と、該吸引室を吸引する吸引ポンプとを備えて構成されていることを特徴としている。
請求項6記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の装置において、該ブラシローラよりも下方で且つ該洗浄液吸引手段よりも上方に設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第2の洗浄液噴射手段がそなえられていることを特徴としている。
請求項7記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項6記載の装置において、該第1の洗浄液噴射手段及び該第2の洗浄液噴射手段の少なくとも一方が、洗浄液の噴射方向を変更可能に構成されていることを特徴としている。
請求項8記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項1〜7の何れか1項に記載の装置において、該ブラシローラが、該シリンダの回転方向と同方向及び逆方向へ回転するように構成されていることを特徴としている。
請求項9記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項6〜8の何れか1項に記載の装置において、該第1の洗浄液噴射手段及び該第2の洗浄液噴射手段の少なくとも一方から噴射された洗浄液を回収して再利用する洗浄液循環装置がそなえられていることを特徴としている。
請求項10記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項5〜9の何れか1項に記載の装置において、該洗浄液吸引手段の直上方に該洗浄液吸引手段に隣接して設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第3の洗浄液噴射手段がそなえられていることを特徴としている。
請求項11記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置は、請求項1〜10の何れか1項に記載の装置において、該シリンダが、コーティングユニットに設けられ表面にニス版が巻着された版胴であることを特徴としている。
請求項1記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液噴射手段により洗浄液が噴射されたシリンダ外周面をブラシローラで擦って洗浄するので、シリンダの洗浄効率を向上させることができるとともに、洗浄液飛散防止部材により洗浄液噴射手段及びブラシローラをシリンダの周外方向から覆うので、洗浄時の洗浄液の飛散も防止することができる。
請求項2記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液飛散防止部材の開口部の全周縁に可撓部材がそなえられているので、シリンダ外周面の損傷を防止することができる。
請求項3記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液吸引手段により該シリンダ外周面上に存在する洗浄液を吸引するので、洗浄液の飛散を確実に防止することができる。
請求項4記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液吸引手段が、洗浄液飛散防止部材の内部で且つブラシローラよりも下方に設けられているので、ブラシローラよりも下方に流れたり飛散したりする洗浄液を確実に吸引することができる。
請求項5記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液吸引手段が、シリンダ外周面に対して開口した吸引室と、吸引室を吸引する吸引ポンプとを備えて構成されているので、吸引室を吸引ポンプにより吸引することで洗浄液を吸引室内に吸引することができる。
請求項6記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、該ブラシローラよりも下方で且つ該洗浄液吸引手段よりも上方に設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第2の洗浄液噴射手段がそなえられているので、ブラシローラによりシリンダ外周面を擦った後に第2の洗浄液噴射手段によりさらに洗浄液を噴射することで、より確実にシリンダ外周面を洗浄することができる。また、第2の洗浄液噴射手段から噴射された洗浄液は洗浄液吸引手段により確実に吸引される。
請求項7記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、第1の洗浄液噴射手段及び該第2の洗浄液噴射手段の少なくとも一方が洗浄液の噴射方向を変更可能に構成されているので、ブラシローラに向かって噴射することによりブラシローラの洗浄も行なうことができる。
請求項8記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、ブラシローラがシリンダの回転方向に対して同方向及び逆方向へ回転するように構成されているので、シリンダ外周面が凹凸形状を有していても隅々までより確実に洗浄することができる。
請求項9記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液循環装置により洗浄液を回収して再利用するので、洗浄液の購入や廃棄にかかるコストを低減できる。
請求項10記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、洗浄液吸引手段の直上方に洗浄液吸引手段に隣接して設けられ、シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第3の洗浄液噴射手段がそなえられているので、第3の洗浄液噴射手段からシリンダ外周面に噴射された洗浄液を洗浄液吸引手段により即座に吸引することができる。
請求項11記載の本発明の印刷機のシリンダ洗浄装置によれば、シリンダが、コーティングユニットに設けられ表面にニス版が巻着された版胴であるので、洗浄液の飛散を防止しながら版胴即ちニス版の洗浄効率を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(A)第1実施形態
図1〜図7は、本発明の第1実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、図1はその要部を拡大して示す側面図、図2(a)は図3に示すA1方向から見た時の版胴に対するブラシ及びブラシローラの接触領域を模式的に示す図、図2(b)は図3に示すA2方向から見た矢視図、図3はコーティングユニットを示す側面図、図4(a)は洗浄液噴射ノズルの上面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図、図5(a)〜図5(c)及び図6(a)〜図6(c)はシリンダ洗浄装置の動作を説明するための図、図7(a)はブラシローラが版胴の回転方向と同方向へ回転している状態を示す模式図、図7(b)はブラシローラが版胴の回転方向と逆方向へ回転している状態を示す模式図である。なお、図1〜図7において、前述した従来例と同一の部位については同一の符号を用いて示している。
本実施形態にかかるシリンダ洗浄装置は、例えば枚葉印刷機やフレキソ印刷機などの印刷機の印刷ユニットやコーティングユニットに設けられたシリンダの外周面を洗浄するのに用いられる。以下では、一例として、本シリンダ洗浄装置を、枚葉印刷機のコーティングユニットに設けられた版胴を洗浄するのに用いた場合について説明する。
コーティングユニット54は、例えば印刷機の印刷装置53(従来例の説明で用いた図10参照)の下流側に設けられ、シートの印刷面に光沢を施すためのニス(コーティング液)を塗布するようになっている。具体的には、図3に示すように、コーティングユニット54は、ニス舟70,ニス元ローラ71,ニス着けローラ72,版胴(シリンダ)73及び圧胴74を主に備えて構成されている。ニス元ローラ71,ニス着けローラ72,版胴73及び圧胴74は、印刷運転中及び版胴73の洗浄中は図3に示す矢印の向きにそれぞれ回転するようになっている。
ニス舟70にはニスが貯留されており、ニス元ローラ71は、このニス舟70に貯留されているニスに外周面の一部が浸された状態に配置されている。また、ニス着けローラ72は、ニス元ローラ71及び版胴73に接触して、ニス元ローラ71の外周面に付着しているニスを、版胴73に転移するようになっている。
また、版胴73の外周面には、凹凸表面形状を有するニス版(凸版)75が巻着されている。版胴73の外周面には機械幅方向に亘って帯状のギャップ(凹部)73aが形成されており、このギャップ73a内には、ニス版75の咥え側端部(一端部)75a及び咥え尻側端部(他端部)75bを係止してニス版75を版胴73の外周面に締め付けるための図示しない版締め装置が備えられている。ニス着けローラ72の外周面に付着しているニスは、このニス版75の表面に転移された後、圧胴74の外周面に支持されて搬送されてくるシートの印刷面に転移されるようになっている。
ニス版75は、シートの印刷面に対してニスを転写する領域(例えば印刷面の絵柄部分又は印刷面全体などの所定領域)が凸形状となるように形成されており、この凸表面に付着しているニスだけがシートの印刷面に転写されるようになっている。
また、シートにニスを転写するときは、図示しない駆動装置により、ニス着けローラ72及び版胴73がニス元ローラ71と圧胴7との間に連接するように駆動され、シート1へのニスの転写を停止するときは、ニス着けローラ72及び/又は版胴73が離脱するように駆動されるようになっている。
本シリンダ洗浄装置は、ここではコーティングユニット54の版胴73の外周面に近接した位置に配設されており、より詳細には、版胴73とニス着けローラ72との接触部、及び、版胴73と圧胴74との接触部の間の版胴73外周面近傍の空間に配置されている。
また、本シリンダ洗浄装置は、図示しない移動機構により、版胴73の外周面の洗浄(詳細には版胴73の外周面に巻着されたニス版75の洗浄)を行なう場合には版胴73に対して接触した位置に配置され、洗浄を行わない場合には版胴73に対して離隔した位置に配置されるようになっている。
図1に示すように、本シリンダ洗浄装置は、第1噴射ノズル(第1の洗浄液噴射手段)5,第2噴射ノズル(第2の洗浄液噴射手段)6,ブラシローラ7,洗浄液回収パン(洗浄液飛散防止部材)8,洗浄液循環装置9を主に備えて構成されている。
第1噴射ノズル5は、版胴73の外周面の近傍に設けられ、版胴73の外周面に洗浄液を噴射するようになっている。ここでは、図4(a)に示すように、第1噴射ノズル5は、版胴73の機械幅方向(軸方向)に延設されたパイプ(第1の筒状部材)11と、このパイプ11の周面に略直角に突設された複数の噴射孔11aとを備えている。また、図4(b)に示すように、パイプ11の内部には、パイプ11と同様に版胴73の機械幅方向に延設され、周面に孔部10aが形成されたパイプ(第2の筒状部材)10が備えられている。そして、このパイプ10の内部に洗浄液を供給することで、洗浄液がパイプ10の孔部10aから、パイプ10とパイプ11との間の空間を満たし、パイプ11の噴射孔11aから噴射される。
また、第1噴射ノズル5のパイプ11は図4(b)に示す矢印C方向へ回転可能となっており、パイプ11を矢印C方向へ動かすことにより、第1噴射ノズル5から噴射される洗浄液の噴射方向を変更できるようになっている。
なお、第1噴射ノズル5の構成はこれに限定されるものではなく、例えばパイプ10を設けずに、パイプ11の内部に直接洗浄液を供給してもよい。また、版胴73の機械幅方向に亘って均一に洗浄液を噴射することが可能であれば、パイプ11の噴射孔11aの数は適宜変更してもよい。さらに、噴射孔11aの代わりに、パイプ11の長さ方向(機械幅方向)に亘って帯状のスリットを設けて、このスリットから洗浄液を噴射するようにしてももちろんよい。
第2噴射ノズル6は、版胴73の外周面の近傍の位置であって、第1噴射ノズル5の配設位置よりも下方の位置、即ち第1噴射ノズル5の配設位置よりも版胴73の印刷運転中及び洗浄中の回転方向(図1中の版胴73内に示す矢印の向き)下流側の位置に配設されており、第1噴射ノズル5と同様に、版胴73の外周面に洗浄液を噴射するようになっている。このように、ブラシローラ7により版胴73外周面を擦った後に第2噴射ノズル6によりさらに洗浄液を噴射することで、より確実に版胴73外周面を洗浄することができる。なお、第2噴射ノズル6は、上述した第1噴射ノズル5と同様の構成をしているので、ここではその説明を省略する。
ブラシローラ7は、第1噴射ノズル5と第2噴射ノズル6との間の位置、即ち第1噴射ノズルよりも下方で且つ第2噴射ノズルよりも上方の位置に配設されており、版胴73の外周面に接触して回転するように構成されている。
また、ブラシローラ7は、版胴73の機械幅方向に延設され、図示しない駆動モータにより回転する回転ローラ7aと、この回転ローラ7aの外周面の全体に周外方向へ向けて放射線状に設けられたブラシ(可撓部材,固定式ブラシ)7bとを備えて構成されている。また、ブラシローラ7のブラシ7bは、例えばナイロンやポリプロピレン(PP)、或いは洗浄液に対する耐溶剤性が高いテフロン(登録商標、PFA)により形成される。なお、ここではブラシ7bを回転ローラ7aの外周面の全体に設けるようにしているが、版胴73の外周面に接して版胴73の機械幅方向に亘って均一に擦ることが可能であれば、ブラシ7bを回転ローラ7aの全体ではなく部分的に設けるようにしてもよい。また、上記の駆動モータは、印刷運転や洗浄時運転に干渉しないように、例えば機械幅方向の一端側に設けられる。
洗浄液回収パン8は、版胴73の外周面に対向する側(面)に開口部8aが形成され、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6及びブラシローラ7を版胴73の周外方向から覆うように配置されている。つまり、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6及びブラシローラ7が洗浄液回収パン8の内部空間に収納される。そして、開口部8aを版胴73の外周面により閉塞することで洗浄液回収パン8の内部を略密閉した状態にして洗浄液の飛散を防止するようになっている。
また、洗浄液回収パン8の開口部8aの周縁部12の全体に、ボルト13などによりブラシ(可撓部材)14が取り付けられている。このブラシ14は、例えば前述したブラシローラ7のブラシ7bと同様の材質で形成されており、また、版胴73の外周面に沿う形状に形成されている。これにより、洗浄液回収パン8の周縁部12が版胴73の外周面に接触した時の版胴73の外周面の損傷を防止することができる。
図2(a)は図3に示すA1方向から見た時の版胴73に対するブラシ14の接触領域R1とブラシローラ7の接触領域R2を模式的に示す図であるが、この図2(a)からもわかるように、ブラシ14により、ブラシローラ7の版胴73に対する接触領域R2が囲まれていることで、洗浄液の外部への飛散が防止される。また、図2(b)は図3に示すA2方向から見た矢視図であるが、この図2(b)からもわかるように、洗浄液回収パン8のブラシ14が版胴73の外周面に隙間なく接しているので、洗浄液回収パン8の外部へ洗浄液が漏れてしまうのが防止される。
また、洗浄液回収パン8の内部における第2噴射ノズル6よりも下方の位置には、版胴73の外周面上に存在する洗浄液を吸引する洗浄液吸引室(吸引室又は第1の吸引室)21が設けられている。これにより、ブラシローラ7や第2噴射ノズル6よりも下方に流れたり飛散したりする洗浄液を確実に吸引することができるようになっている。具体的には、洗浄液回収パン8の底部(洗浄液回収パン8の機械上下方向における底部)8bから版胴73の外周面に向けて仕切壁22が突設されることにより、洗浄液回収パン8の内部が、上記の洗浄液吸引室21とそれ以外の空間(即ち、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6及びブラシローラ7が配置された空間)23とに仕切られている。また、仕切壁22は、版胴73の機械幅方向へ延設されているとともに、先端部が版胴73の外周面に干渉しないような長さに設定されている。
また、洗浄液吸引室21の底部には洗浄液の排出口15が設けられているとともに、空間23の底部にも洗浄液の排出口16が設けられている。そして、後述するように、版胴73外周面に対して開口した洗浄液吸引室21がポンプ(吸引ポンプ)17により吸引されることで、版胴73の外周面上及び版胴73のギャップ内に存在する洗浄液を残すことなく回収できるようになっている。また、このように版胴73のギャップ内に存在する洗浄液までも吸引して回収することができるので、ギャップに備えられている版締め装置が錆付いてしまうのを防止できる。なお、本発明にかかる洗浄液吸引手段は、上記の洗浄液吸引室21とポンプ17とを備えて構成されている。
図1に示すように、洗浄液循環装置9は、回収した洗浄液を貯留する貯留タンク20と、洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21を吸引して洗浄液吸引室21内の洗浄液を貯留タンク20へ戻すポンプ17と、洗浄液回収パン8の空間23を吸引して空間23内の洗浄液を貯留タンク20へ戻すポンプ(吸引ポンプ)18と、貯留タンク20に貯留されている洗浄液を第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6へ供給するポンプ(供給ポンプ)19とを主に備えて構成されている。なお、洗浄液回収パン8から回収した洗浄液中には、版胴73の外周面に付着していたニスなどの付着物も含まれているため、洗浄液循環装置9では、図示しないフィルタなどのろ過装置を通して浄化された洗浄液を再利用するようになっている。また、ポンプ17,18による吸引タイミングやポンプ19による供給タイミングは図示省略の制御装置によって適宜制御されるようになっている。また、この制御装置は、ここではブラシローラ7を駆動する駆動モータも制御できるようになっている。
さらに、本実施形態では、洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21が空間23よりも強く吸引されるようになっており、版胴73の外周面上に存在する洗浄液が確実に回収される。なお、貯留タンク20を洗浄液回収パン8よりも下方に設置して、洗浄液回収パン8の空間23に溜まった洗浄液をポンプ18を使用せずに自然落下で貯留タンク20に戻すようにしてもよい。
本発明の第1実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置は、上述のごとく構成されているので、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6,ブラシローラ7及び洗浄液回収パン8が、印刷運転時には版胴73の外周面から離隔した位置で待機し、運転停止後或いは印刷終了後に版胴73を洗浄する際には版胴73の外周面に接近する。そして、洗浄液回収パン8により周囲を囲まれた状態で、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6及びブラシローラ7による版胴73の外周面の洗浄が行なわれる。これにより、洗浄時の洗浄液の飛散を防止することができる。
また、第1噴射ノズル5により版胴73に洗浄液を噴射することで、版胴73に付着しているニスを取り除くことができる。さらに、洗浄液が噴射された版胴73をブラシローラ7により擦るので、より確実に版胴73の洗浄を行なうことができる。また、第1噴射ノズル5から噴射される洗浄液が、第1噴射ノズル5の下方に位置するブラシローラ7にもかかり、ブラシローラ7も同時に洗浄されるという効果もある。
さらに、第2噴射ノズル6により版胴73に洗浄液を再度噴射することで、版胴73の外周面に付着しているニスを完全に取り除くことができる。なお、この第2噴射ノズル6から噴射される洗浄液の圧力を、第1噴射ノズル5よりも高く設定することで、洗浄効果をより高めることが可能となる。
そして、第2噴射ノズル6の下方に設けた洗浄液吸引室21により、版胴73の外周面上に残存している洗浄液を完全に吸引して回収し、貯留タンク20へ戻すことができる。一方、洗浄液回収パン8の空間23に溜まったニスなどを含む洗浄液も吸引して貯留タンク20へ戻し、貯留タンク20に戻された洗浄液を浄化した後第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6へ供給することで洗浄液を循環させて再利用することができる。これにより、洗浄液の購入や廃棄にかかるコストを低減することが可能となる。
また、第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6は、洗浄液の噴射方向を変更できるようになっているので、ブラシローラ7に向かって噴射すれば、ブラシローラ7を直接洗浄することも可能である。なお、ここでは第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6の両方とも噴射方向を変更できるようにしているが、もちろん、第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6の何れか一方のみの噴射方向を変更できるようにしてもよい。
ここで、本シリンダ洗浄装置の具体的な制御の一例について説明する。なお、以下の制御は、前述した制御装置により制御できるようになっている。
まず、印刷運転中即ち洗浄を行なわないときは、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6,ブラシローラ7及び洗浄液回収パン8は版胴73から離隔した位置に配置されており、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6,ブラシローラ7や、洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21及び空間23を吸引するポンプ17,18はOFF状態(動作していない状態)となっている。
そして、図5(a)に示すように、運転停止後又は印刷終了後に洗浄を行なう場合、版胴73を緩動速度(4rpm)で回転させる。このとき、ポンプ17,18をON状態(動作している状態)として、洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21及び空間23を吸引し、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6,ブラシローラ7及び洗浄液回収パン8を版胴73の外周面に接近する方向〔図5(a)に矢印D1で示す方向〕へ移動させて、洗浄液回収パン8のブラシ14を版胴73の外周面に接触させる。
その後、図5(b)に示すように、ニス版75の咥え側端部75aがブラシローラ7を通過した時点で、第1噴射ノズル5及びブラシローラ7をON状態とする。このとき、ブラシローラ7の回転方向は版胴73の回転方向と同一方向とし、版胴73の回転速度よりも高い速度(例えば速度150rpm)で回転させる。
そして、図5(c)に示すように、ニス版75の咥え側端部75aが洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21を通過した時点で、第2噴射ノズル6もON状態とし、版胴73が一周してニス版75の咥え尻側端部75bが来るまで、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6,ブラシローラ7,ポンプ17及びポンプ18をON状態にしておく。
そして、図6(a)に示すように、版胴73が一周してニス版75の咥え尻側端部75bが洗浄液回収パン8の上端部を通過する直前(即ち、ニス版75の咥え尻側端部75bが洗浄液回収パン8で囲まれた洗浄領域に入る直前)の時点で、第1噴射ノズル5をOFF状態とする。
その後、図6(b)に示すように、ニス版75の咥え尻側端部75bが第1噴射ノズル5を通過した時点で、第2噴射ノズル6及びブラシローラ7をOFF状態とする。
そして、図6(c)に示すように、ニス版75の咥え尻側端部75bが洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21を通過した時点で、ポンプ17及びポンプ18をOFF状態とする。
次に、今度はブラシローラ7をON状態とした時の回転方向を版胴73の回転方向とは逆方向に設定した上で、上記と同じ制御を繰り返す。このように、版胴73の2回転目の洗浄時におけるブラシローラ7の回転方向を、版胴73の一回転目の洗浄時の回転方向とは逆方向にすることで、次のような効果が得られる。すなわち、例えば図7(a)に示すようにブラシローラ7の回転方向が版胴73の回転方向と同方向である場合には、ニス版75の凹状表面から凸状表面に切り替わる際の角張った部分に付着しているニスでもブラシローラ7により確実に掻き出して取り除くことができ、また、図7(b)に示すようにブラシローラ7の回転方向が版胴73の回転方向と逆方向である場合には、ニス版75の凸状表面から凹状表面に切り替わる際の角張った部分に付着しているニスでもブラシローラ7により確実に掻き出して取り除くことができるようになる。このように、洗浄中にブラシローラ7の回転方向を変えることで洗浄効率を向上することができる。
そして、2回転目の版胴73の洗浄が終了したら、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6,ブラシローラ7及び洗浄液回収パン8を版胴73の外周面から離隔する方向〔図5(a)に示す矢印D1とは逆方向〕へ移動させて、次回の洗浄まで待機させておく。
なお、版胴73の1回転目で十分な洗浄効果が得られるようであれば、版胴73の2回転目の洗浄は行なわなくてもよい。また、ブラシローラ7の回転方向も常に同一方向であってもよい。さらに、版胴73の洗浄中、第1噴射ノズル5及び/又は第2噴射ノズル6によりブラシローラ7へも洗浄液を噴射してブラシローラ7の洗浄を行なうようにしてもよい。
(B)第2実施形態
図8は本発明の第2実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、その要部を拡大して示す側面図である。なお、図8において、前述した従来例及び第1実施形態と同一の部位については同一の符号を用いて示している。
本実施形態にかかるシリンダ洗浄装置は、特に洗浄液回収パン8の構成が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態とは異なる点について説明し、その他の構成については第1実施形態と同様であるのでここではその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態では、洗浄液回収パン8の内部における第1噴射ノズル6よりも上方の位置に、版胴73の外周面上に存在する洗浄液を吸引する洗浄液吸引室(第2の吸引室)25が設けられている。具体的には、洗浄液回収パン8の内部に仕切壁24が設けられており、この仕切壁24により、洗浄液回収パン8の内部が、洗浄液吸引室21と洗浄液吸引室25とそれ以外の空間(即ち、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6及びブラシローラ7が配置された空間)23とに仕切られている。また、仕切壁24は、版胴73の機械幅方向へ延設されているとともに、先端部が版胴73の外周面に干渉しないような長さに設定されている。
さらに、洗浄液吸引室25の底部には洗浄液の排出口26が設けられており、ポンプ27により、版胴73外周面に対して開口した洗浄液吸引室25が吸引されるようになっている。なお、このように洗浄液吸引室25とポンプ27とからもう一つの洗浄液吸引手段が構成されている。
また、ポンプ27により吸引されて回収された洗浄液は貯留タンク20へ戻されて再利用される。
本発明の第2実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置は、上述のごとく構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、版胴73の外周面上に存在しているニスなどの付着物や洗浄液を洗浄液吸引室25により吸引するので、特に洗浄液回収パン8の上端部から外部への洗浄液の飛散を防止できるという効果がある。
(C)第3実施形態
図9は本発明の第3実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、その要部を拡大して示す側面図である。なお、図9において、前述した従来例及び第1実施形態と同一の部位については同一の符号を用いて示している。
本実施形態にかかるシリンダ洗浄装置は、特に洗浄液回収パン8の構成が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態とは異なる点について説明し、その他の構成については第1実施形態と同様であるのでここではその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、洗浄液回収パン8の洗浄液吸引室21と空間23との間に、版胴73の外周面に向けて洗浄液を噴射する洗浄液噴射室31が設けられている。具体的には、洗浄液回収パン8の内部に仕切壁30が設けられており、この仕切壁30により、洗浄液回収パン8の内部が、洗浄液吸引室21と洗浄液噴射室31とそれ以外の空間(即ち、第1噴射ノズル5,第2噴射ノズル6及びブラシローラ7が配置された空間)23とに仕切られている。また、仕切壁30は、版胴73の機械幅方向へ延設されているとともに、先端部が版胴73の外周面に干渉しないような長さに設定されている。
さらに、洗浄液噴射室31の底部には洗浄液の供給口32が設けられており、ポンプ19により、版胴73外周面に対して開口した洗浄液噴射室31に貯留タンク20内の洗浄液が供給されるようになっている。このように、洗浄液噴射室31は、洗浄液吸引室21の直上方に洗浄液吸引室21に隣接して設けられており、これにより、洗浄液噴射室31から版胴73外周面に噴射された洗浄液を洗浄液吸引室21により即座に吸引することができるようになっている。なお、上記の洗浄液噴射室31とポンプ19とを備えて本発明にかかる第3の洗浄液噴射手段が構成されている。
また、洗浄液噴射室31から版胴73の外周面に噴射された洗浄液は、洗浄液吸引室21から吸引されて貯留タンク20へ戻され再利用される。
本発明の第3実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置は、上述のごとく構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6に加え、洗浄液噴射室31からも洗浄液を噴射することで、版胴73の外周面の洗浄効率をより向上させることができるという効果がある。
なお、洗浄液噴射室31に洗浄液を供給する専用のポンプを別に設けて、この専用ポンプによる洗浄液噴射室31への洗浄液の供給タイミングと、ポンプ19による第1噴射ノズル5及び第2噴射ノズル6への洗浄液の供給タイミングとを別々に制御するようにしてもよい。
(D)その他
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、ブラシローラ7を機械幅方向へ僅かに振動させながら回転させるようにしてもよい。このようにすれば、洗浄効率をより高めることが期待できる。
また、洗浄液回収パン8のブラシ14の代わりに、スポンジをそなえてもよい。
さらに、ブラシローラ7を並列に(上下に)2つ設けてもよい。この場合、これら2つのブラシローラ7を互いに逆方向に回転させれば、版胴73の1回転で十分な洗浄効果を得ることが可能となる。また、2つ目のブラシローラ7又は両方のブラシローラ7を、より径の小さな小型ブラシローラとすれば、装置の大型化を回避できる。
さらに、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせて構成してもよい。即ち、第1実施形態にかかるシリンダ洗浄装置に、第2実施形態の洗浄液吸引室25を設けるとともに、第3実施形態の洗浄液噴射室31を設ける構成とする。
また、上記の実施形態では、一例として、本シリンダ洗浄装置を、枚葉印刷機のコーティングユニットに設けられた版胴(シリンダ)を洗浄するのに用いた場合について説明したが、例えば印刷ユニットに設けられる版胴やブランケット胴など、その他シリンダを洗浄するのに用いることができることはいうまでもない。
本発明の第1実施形態にかかる印刷機のシリンダ洗浄装置の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、図2(a)は図3に示すA1方向から見た時の版胴に対するブラシ及びブラシローラの接触領域を模式的に示す図、図2(b)は図3に示すA2方向から見た矢視図である。 本発明の第1実施形態にかかる印刷機のコーティングユニットを示す側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、図4(a)は洗浄液噴射ノズルの上面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、図5(a)〜図5(c)はシリンダ洗浄装置の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、図6(a)〜図6(c)はシリンダ洗浄装置の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる印刷機のシリンダ洗浄装置を説明するための図で、図7(a)はブラシローラが版胴の回転方向と同方向へ回転している状態を示す模式図、図7(b)はブラシローラが版胴の回転方向と逆方向へ回転している状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の第3実施形態としての印刷機のシリンダ洗浄装置の要部を拡大して示す側面図である。 従来の片面印刷型の枚葉印刷機を示す概略構成図である。 従来の枚葉印刷機のコーティングユニットを示す側面図である。 従来技術の課題を説明するための図である。
符号の説明
1 シート
5 第1噴射ノズル(第1の洗浄液噴射手段)
6 第2噴射ノズル(第2の洗浄液噴射手段)
7 ブラシローラ
7a 回転ローラ
7b ブラシ(可撓部材)
8 洗浄液回収パン(洗浄液飛散防止部材)
8a 開口部
8b 洗浄液回収パンの底部
9 洗浄液循環装置
10 パイプ(第2の筒状部材)
10a 孔部
11 パイプ(第1の筒状部材)
11a 噴射孔
12 周縁部
13 ボルト
14 ブラシ(可撓部材)
15,16 排出口
17,18 ポンプ(吸引ポンプ)
19,27 ポンプ(供給ポンプ)
20 貯留タンク
21 洗浄液吸引室(吸引室又は第1の吸引室)
22 仕切壁
23 空間
24 仕切壁
25 洗浄液吸引室(第2の吸引室)
26 排出口
30 仕切壁
31 洗浄液噴射室
32 供給口
51 シート供給装置
51a 給紙テーブル
52a〜52d 印刷ユニット
53 印刷装置
54 コーティングユニット
55 シート搬送装置
55a 乾燥装置
56 シート積重装置
56a 排紙テーブル
57a エンドレスチェン
60 版胴
61 刷版
62 ブランケット胴
63 圧胴
64 中間胴
70 ニス舟
71 ニス元ローラ
72 ニス着けローラ
73 版胴(シリンダ)
73a ギャップ
74 圧胴
75 ニス版(凸版)
75a ニス版の咥え側端部(一端部)
75b ニス版の咥え尻側端部(他端部)
80 洗浄液噴射ノズル
81 ブラシロール

Claims (11)

  1. 印刷機に設けられたシリンダの外周面を洗浄するための、印刷機のシリンダ洗浄装置であって、
    該シリンダ外周面の近傍に設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第1の洗浄液噴射手段と、
    該第1の洗浄液噴射手段よりも下方に設けられ、該シリンダ外周面に接触して回転しうるブラシローラと、
    該シリンダ外周面に対向する側に開口部が形成され、該第1の洗浄液噴射手段及び該ブラシローラを該シリンダの周外方向から覆って該開口部を該シリンダ外周面により閉塞して洗浄液の飛散を防止する洗浄液飛散防止部材とをそなえている
    ことを特徴とする、印刷機のシリンダ洗浄装置。
  2. 該洗浄液飛散防止部材の該開口部の全周縁に可撓部材がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項1記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  3. 該シリンダ外周面上に存在する洗浄液を吸引する洗浄液吸引手段がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  4. 該洗浄液吸引手段が、該洗浄液飛散防止部材の内部で且つ該ブラシローラよりも下方に設けられている
    ことを特徴とする、請求項3記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  5. 該洗浄液吸引手段が、
    該シリンダ外周面に対して開口した吸引室と、
    該吸引室を吸引する吸引ポンプとを備えて構成されている
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  6. 該ブラシローラよりも下方で且つ該洗浄液吸引手段よりも上方に設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第2の洗浄液噴射手段がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項4又は5記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  7. 該第1の洗浄液噴射手段及び該第2の洗浄液噴射手段の少なくとも一方が、洗浄液の噴射方向を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項6記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  8. 該ブラシローラが、該シリンダの回転方向と同方向及び逆方向へ回転するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  9. 該第1の洗浄液噴射手段及び該第2の洗浄液噴射手段の少なくとも一方から噴射された洗浄液を回収して再利用する洗浄液循環装置がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項6〜8の何れか1項に記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  10. 該洗浄液吸引手段の直上方に該洗浄液吸引手段に隣接して設けられ、該シリンダ外周面に洗浄液を噴射する第3の洗浄液噴射手段がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項5〜9の何れか1項に記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
  11. 該シリンダが、コーティングユニットに設けられ表面にニス版が巻着された版胴である
    ことを特徴とする、請求項1〜10の何れか1項に記載の印刷機のシリンダ洗浄装置。
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