JP2006249760A - 保水ブロック - Google Patents

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和彦 梅田
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Abstract

【課題】 所望の強度を得ることができるとともに、長期間にわたって保水性能を維持することができる保水ブロックを提供する。
【解決手段】 保水性を有する多孔質物質からなる保水材2の少なくとも上面2aおよび対向する2側面2bを、当該保水材2よりも強度を有し、かつ透水性を有する表面材3で覆ってなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歩道や車道等の舗装面を構成するブロックに係り、特に都市部におけるヒートアイランド現象を効果的に緩和し得る保水ブロックに関するものである。
従来より、歩道や広場等における舗装面を構成する部材として、コンクリート製のインターロッキングブロックが広く使用されている。
図6は、歩道や公園等に使用されている従来のインターロッキングブロックによる舗装構造を示すものであり、路盤1上にサンドクッション2の層を形成し、このサンドクッション2上に、直方体状の多数のコンクリート製のインターロッキングブロック3を敷き詰めたものである。
ところで、近年、都市部におけるヒートアイランド現象が大きな問題となっており、これを解決するために、屋上緑化や高反射塗装といった建物における表面温度を低下させるものや、道路や歩道等の舗装面の表面温度を低下させようとするもの等の種々の対応策が開発されつつある。
上記舗装面における表面温度対策は、主として上記インターロッキングブロック3に保水性を付与し、降雨時等に当該インターロッキングブロック3内に保水した水分を、晴天時に太陽熱のエネルギーによって蒸発させることにより、その気化熱によってインターロッキングブロック3の表面、すなわち舗装面の温度を下げようとするものである。ちなみに、上記インターロッキングブロック3に対する給水としては、降雨に伴う自然な給水による保水性舗装技術(パッシブ技術)と、上記インターロッキングブロック3の下部に埋設した給水パイプから積極的に給水する技術(アクティブ技術)とがある。
他方、上記インターロッキングブロック3に保水性を付与する従来技術としては、コンクリートに高分子ポリマー等の保水剤を含有させて当該インターロッキングブロック3を成形するものが知られている。
しかしながら、上記従来の保水性を有するインターロッキングブロック3にあっては、その保水性能を高めようとすると、上記保水剤の含有量が多くなりすぎて、十分な強度が得られ難くなるという問題点があった。
加えて、上記保水剤の持続性能自体に限界があり、例えば上記高分子ポリマーを用いたものにおいては、2年程度で分解してしまうために、長期間にわたる保水性を維持することができないという問題点もあった。
この発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、所望の強度を得ることができるとともに、長期間にわたって保水性能を維持することができる保水ブロックを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、保水性を有する多孔質物質からなる保水材の少なくとも上面および対向する2側面を、当該保水材よりも強度を有し、かつ透水性を有する表面材で覆ってなることを特徴とするものである。
ここで、上記表面材は、舗装面を構成するブロックとしての所定の強度と、透水性とを有する必要がある。そして、強度については、使用される場所により、材料強度あるいは厚さ寸法を設定することにより対応することができる。また、透水性については、請求項2に記載の発明のように、1×10-2cm/sec以上の透水性能を有することが好ましい。
このような表面材としては、例えばコンクリートを使用することが可能である。
さらに、請求項1または2に記載の発明において、上記保水材は、大きな強度を必要とするものではないが、所定の保水性を有することが必要である。この保水性としては、請求項3に記載の発明のように、吸水率10%以上であることが好ましく、このような保水材を構成する材料としては、半永久的に保水性を維持可能である軽石または煉瓦が好適である。ちなみに、煉瓦を用いる場合には、JIS規格において吸水率10%、13%あるいは15%として分類されている汎用の煉瓦を用いることができる。
請求項1〜3のいずれかに記載の保水ブロックによれば、保水性を有する多孔質物質からなる保水材の少なくとも上面および対向する2側面を、透水性を有する表面材で覆うことにより構成されているために、降雨時に表面材から浸透した水が内部の保水材に保水される。そして、晴天時に、太陽光によって表面材が熱せられると、上記保水材中の水が表面材から蒸発し、その際の気化熱によって表面材が冷やされることにより、温度上昇が抑制される。
この結果、上記保水ブロックを広範囲に敷き詰めることにより、夏季における強い照り返しや、特に都市部において問題となるヒートアイランド現象を大幅に緩和することが可能になる。
また、上記表面材は、少なくとも上面および対向する2側面によって門型に形成されているために、当該表面材に作用する加重を安定的に支承することができる。
加えて、降雨時に保水材が満水となって保水効果が飽和した場合においても、雨水を透水性を有する上記表面材の側面から直接土壌に逃がすことができる。
図1〜図5は、本発明に係る保水ブロックの実施形態およびこれを用いた舗装構造を示すものである。
先ず、図1および図3に示す保水ブロック1は、多孔性物質である直方体状の煉瓦(保水材)2を、その上面2aおよび4側面2bから表面材3で覆って一体化したものである。
また、図2および図3に示す保水ブロック5は、同様の煉瓦6の上面6aおよび2側面6bを、表面材7によって覆って一体化したものである。
ここで、表面材3、7は、いずれも1×10-2cm/sec以上の透水性能を有するコンクリートによって形成されている。また、これら表面材3、7は、例えば歩道、広場、車道、駐車場等の使用される場所または用途に対応した強度を有するように、その厚さ寸法およびコンクリート強度等が設定されている。
他方、煉瓦2、6としては、JIS規格において吸水率10%、13%あるいは15%として分類されている汎用の煉瓦が用いられている。
ここで、図1に示す形状の上記保水ブロック1を、JIS R1250に準拠した通常の外形寸法(縦21cm×横10cm)に形成した場合の煉瓦2および表面材3の具体的寸法諸元を示せば、以下の通りである。
先ず、全天日射積算量が約20MJ/m2日、最高気温30℃以上である場合の水面の蒸発量を約5kg/m2日と仮定すると、上記保水ブロック1の表面における最大蒸発量は、約0.1kg/日になる。
そこで、煉瓦2として、密度が1800kg/m3であって吸水率が10%(4種)のものを用いると、その必要体積は、0.000583m3になる。
他方、表面材3の上面および側面の厚さ寸法を、それぞれ2cmとすると、煉瓦2の平面寸法は、0.170m×0.060mになる。したがって、煉瓦2における必要高さ寸法は、0.057mになる。
以上のことから、保水ブロック1として、縦17cm×横6cm×高さ6cmの煉瓦2の上面2aおよび4側面2bを表面材3によって覆って一体化して、上記条件を満たすことができる。
なお、一般的なインターロッキングブロックの厚さ寸法を参照すると、「インターロッキングブロック舗装設計施工要領(車道編) 改訂版 平成6年5月、社団法人 インターロッキングブロック舗装技術協会編」によれば、(1)歩道、公園、広場の場合に6cmであり、(2)車道、駐車場の場合に8cmであるから、上記保水ブロック1を上記インターロッキングブロックの代替として使用することが十分に可能である。
以上の構成からなる保水ブロック1、5によれば、10%以上の吸水率を有する煉瓦2、6の上面2a、6aおよび4側面2bまたは2側面6bを、1×10-2cm/sec以上の透水性能を有するコンクリート製の表面材3、7で覆って一体化しているので、図4(b)に示すように、降雨時には、表面材1から浸透した水が内部の煉瓦2、6保水材に保水される。
そして、図4(a)に示すように、晴天時に太陽光によって表面材3、7が熱せられると、煉瓦2、6に蓄えられていた水が表面材3、7から蒸発し、その際の気化熱によって表面材3、7が冷やされる。
したがって、これらの保水ブロック1、5を広範囲に敷き詰めることにより、夏季における強い照り返しや、特に都市部において問題となるヒートアイランド現象を大幅に緩和することができる。
また、表面材3は4側面を有し、表面材7は対向する2側面を有して門型に形成されているために、これら表面材3、7に作用する加重を安定的に支承することができる。
しかも、降雨時に煉瓦2、6が満水となって保水効果が飽和した場合においても、図4(b)に示すように、雨水を表面材3、7の側面から直接土壌10に逃がすことができる。
なお、上記実施の形態においては、保水ブロック1、5を、降雨に伴う自然な給水による保水性舗装技術(パッシブ技術)に適用した場合についてのみ説明したが、これに限るものではなく、例えば図5に示すように、保水ブロック1、5の下部の土壌10内に吸水用パイプ11を埋設しておき、当該給水パイプ11から積極的に土壌10を介して煉瓦に給水する技術(アクティブ技術)にも同様に適用することが可能である。
また、上記保水ブロック1、5を用いた舗装構造においては、土壌10として、例えば素焼き煉瓦を細かく粉砕して細粒状にしたもの等の保水性材料を混ぜた保水性土壌あるいは親水性土壌を使用することが好適である。このような土壌10を用いることにより、保水ブロック1、5に対する土壌10からの保水が円滑に行われるとともに、また給水パイプ11を設ける場合にあっても、その設置個所を低減化することが可能になる。
本発明の保水性ブロックの一実施形態を示す斜視図である。 図1の変形例を示す斜視図である。 図1および図2の中央部における断面図である。 図3の保水ブロックの作用を説明するための断面図で、(a)は晴天時における蒸発の状態、(b)は降雨時における保水の状態を示す図である。 図1または図2の保水ブロックをアクティブ技術に適用した舗装構造を示す縦断面図である。 従来のインターロッキングブロックによる舗装構造を示す断面図である。
符号の説明
1、5 保水ブロック
2、6 煉瓦(保水材)
2a、6a 上面
2b、6b 側面
3、7 表面材

Claims (3)

  1. 保水性を有する多孔質物質からなる保水材の少なくとも上面および対向する2側面を、当該保水材よりも強度を有し、かつ透水性を有する表面材で覆ってなることを特徴とする保水ブロック。
  2. 上記表面材は、1×10-2cm/sec以上の透水性能を有することを特徴とする請求項1に記載の保水ブロック。
  3. 上記保水材は、吸水率10%以上の保水性を有する軽石または煉瓦であることを特徴とする請求項1または2に記載の保水ブロック。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088717A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Joshin Denki Co Ltd 駐車場床構造
JP2008308858A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Mitsubishi Materials Corp 保水性ブロックとその製造方法
CN105863034A (zh) * 2016-05-25 2016-08-17 吉林伟德墙体材料有限公司 一种用于下水道下水口的复合砂基无缝高透水地面砖

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