JP2006321069A - 中間転写型熱転写印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構成によってカードにおける転写画像の欠けやバリを防止するようにした中間転写型熱転写印刷装置を提供する。
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置は、カードSを前進させながらヒートローラ23によってフィルムFをカードSの全体に亘って貼着させる。その後、ヒートローラ23をカードS及びフィルムFから離間させ、フィルムFがカードSに貼着した状態でカードSの搬送を3〜10秒間停止させる。このように、カードSの搬送を停止させ十分に冷却した後、カードSを後端剥離ピンの方向に後退させながらカードSの後端側からフィルムを剥離する。
【選択図】 図6
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置は、カードSを前進させながらヒートローラ23によってフィルムFをカードSの全体に亘って貼着させる。その後、ヒートローラ23をカードS及びフィルムFから離間させ、フィルムFがカードSに貼着した状態でカードSの搬送を3〜10秒間停止させる。このように、カードSの搬送を停止させ十分に冷却した後、カードSを後端剥離ピンの方向に後退させながらカードSの後端側からフィルムを剥離する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、印刷画像をフィルム上に一旦転写した後、フィルム上の画像を記録媒体の表面に転写するための中間転写型熱転写印刷装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開平5−261952号公報がある。この公報に記載された熱転写印刷装置は、磁気ストライプ付きのカード、ICカードなどのカード状記録媒体の表面に所望の画像を印刷するための装置である。すなわち、この熱転写印刷装置は、透明材リボン(透明フィルム)及びカラーインクリボンをサーマルヘッドと送りローラ(プラテンローラ)とで挟み込んで、カラーインクリボンによって透明フィルム上に画像を一旦熱転写(一次転写)し、その後、透明フィルム上の画像とカードの表面とを重ね合わせながら、加熱ローラで透明フィルムを加熱させている。このとき、透明フィルムをカードに押圧することによって、カードの表面に透明フィルム上の画像が再転写(二次転写)される。
特開平5−261952号公報
このような熱転写印刷装置においては、透明フィルムからカードに画像を再転写した後、カードから透明フィルムを剥離させる必要がある。この際には、カードを十分に冷却してから剥離を行わないと、カードに再転写された画像の欠けやカードの端部における画像のバリの発生の原因となる。特に、近年ではカードの材料がポリ塩化ビニル(PVC)からポリエチレンテレフタレート(PET)まで多様化し、特にフィルムに接着層が設けられている場合には、フィルム剥離時のカードの冷却は必要不可欠となっている。
このようにフィルム剥離前にカードの冷却を行うための手段としては、再転写後のカードの搬送路を長くとったり、カードの搬送路近傍に冷却装置を設置したりすることが考えられるが、それでは装置構成の複雑化を招来する。
そこで、本発明はかかる課題に鑑みて為されたものであり、簡易な構成によってカードにおける転写画像の欠けやバリを防止するようにした中間転写型熱転写印刷装置を提供することを目的とする。
本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムの透明受像層に画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、記録媒体の表面にフィルムの透明受像層を貼着させる中間転写型熱転写印刷装置において、ヒートローラとプラテンとの間で、フィルムの搬送経路上に設けられ、記録媒体からフィルムを剥離する剥離部を備え、記録媒体を剥離部から離れる方向に前進させながら、フィルムをヒートローラによって記録媒体の全体に亘って貼着させ、ヒートローラを記録媒体及びフィルムから離間させてフィルムが記録媒体に貼着した状態で記録媒体の搬送を所定の時間停止させた後に、記録媒体を剥離部に向けて後退させながら、剥離部によって記録媒体の後端側からフィルムを剥離して、フィルムから透明受像層を分離させることを特徴とする。
この中間転写型熱転写印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンとの協働による一次転写と、ヒートローラによる二次転写とを行うタイプの印刷装置であり、フィルム及びインクリボンを搬送させながら一次転写が実施され、フィルム及び記録媒体を搬送させながら二次転写が実施される。このような装置では、再転写(二次転写)時において、フィルムから記録媒体に画像を熱転写した後、記録媒体からフィルムを適切に剥離させるため、ヒートローラによる加熱で高温となった記録媒体を十分に冷却した後に記録媒体からフィルムを剥離させる必要がある。この装置においては、フィルムを記録媒体に貼着させた後、ヒートローラを記録媒体及びフィルムから離間させ、フィルムが記録媒体に貼着した状態で記録媒体の搬送を所定の時間停止させた後に記録媒体からのフィルムの剥離を行っている。
このようにすれば、ヒートローラの加熱によりフィルムが貼着する際に高温となった記録媒体は、搬送が停止している間に放熱し、十分に冷却された状態で剥離部によるフィルムの剥離が開始される。従って、フィルム剥離時において、記録媒体に転写された画像の欠けやカードの端部における画像のバリの発生を抑えることができる。
また、本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置は、ヒートローラよりも前方に設けられ、搬送が停止された記録媒体を冷却する冷却手段を備えると好適である。このような構成を採用すると、記録媒体の搬送が停止している間に記録媒体がより効率よく冷却されるので、搬送の停止時間を短くすることができる。
本発明の中間転写型熱転写印刷装置によれば、簡易な構成によってカードにおける転写画像の欠けやバリを防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置及びそのフィルム剥離方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、中間転写型熱転写印刷装置1は、カードプリンタとも呼ばれ、印刷画像を厚さ約20μm程度の透明なフィルムFに一旦転写した後、このフィルムFから記録媒体(例えばプラスチック製のキャッシュカード、クレジットカード、プリペードカード、ICカードなど)Sに再転写する装置である。このような熱転写印刷装置1は、カードSを発行する際に利用され、高品位な画像をカードSの表面に印刷することできる。従って、セキュリティを高める目的で顔写真の入ったカードSの発行をも可能にする。
このような中間転写型熱転写印刷装置1は、印刷予定のプラスチック製カードSを積層状態でセッティングするためのストック部2を有する。カードSは、送出し爪3の進退運動によってストック部2の一番下から一枚ずつ繰り出され、ストック部2から繰り出されたカードSは、反転部4内に一旦装填される。反転部4が水平状態から90度回転した後、送りローラ6によってカードSが上昇すると、カードSは磁気読み/書き部7内に送り込まれる。そして、この磁気読み/書き部7で、カードSの磁気ストライプ内に所定の情報を書き込んだり、磁気ストライプ内の所定の情報を読み取る。
これに対して、送りローラ6によってカードSが下降すると、カードSは、非接触IC読み/書き部8内に送り込まれる。そして、この非接触IC読み/書き部8で、カードSのIC内に所定の情報を書き込んだり、IC内の所定の情報を読み取る。その後、反転部4から送り出されたカードSは、着脱自在なクリーニングローラ10を通過した後、ガイド溝12で両側を支持されながら、搬送ローラ11によりカードSは画像印刷される直前まで移動する。
なお、磁気検出や非接触IC検出が必要ない場合には、反転部4は水平に維持される。また、磁気読み/書き部7又は非接触IC読み/書き部8で不適切と判断されたカードSは、反転部4の回転後、送りローラ6によってイジェクトボックス9内に排出される。
次に、カードSへの画像転写を可能にするために、この熱転写印刷装置1は、フィルムFに画像を熱転写する記録部(一次転写部)Aと、フィルムFに転写された画像とカードSとを対向させて、カードSに画像を熱転写する再転写部(二次転写部)Bと、画像転写後のカードSの反りを矯正する反り矯正部Cとを備えている。
さらに、この熱転写印刷装置1は、抜き差しにより交換可能なフィルムカートリッジ13とリボンカートリッジ14とを有している。このフィルムカートリッジ13では、フィルムFが上下一対のボビン15,16に巻かれ、リボンカートリッジ14では、カラーインクリボンRが上下一対のボビン17,18に巻かれている。そして、リボンカートリッジ14内のカラーインクリボンRには、溶融性又は昇華性のイエロー・マゼンタ・シアンの3色(またはブラックを加えた4色)のインクを1フレームとして周期的にインクが塗布されている。
ここで、前述した記録部Aでは、水平方向に進退可能なフィルム引出しローラ19a,19bとプラテンローラ(通称「プラテン」)20との協働により、プラテンローラ20の略半周面にフィルムFが押し当てられるように巻き付けられ、サーマルヘッド21によって、プラテンローラ20上のフィルムFにカラーインクリボンRが押し当てられる。そして、フィルムFとカラーインクリボンRとを同期させながら下方に送ることで、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRの第1色目(シアン)がフィルムF上に熱転写される。
次に、ラック・ピニオン駆動機構22によってサーマルヘッド21を後退させて、フィルムFとカラーインクリボンRとを離間させた状態で、プラテンローラ20を逆転させながらフィルムFを上昇させて元の位置に復帰させる。その後、前述の転写動作を繰り返しながら、フィルムF上にマゼンタ、イエロー、ブラックの順に色を重層させて、所望のカラー画像をフィルムF上に作り出す。
その後、フィルム引出しローラ19a,19bをプラテンローラ20から離間させた状態で、供給側ボビン15及び巻取り側ボビン16の回転によってフィルムF上の記録画像をヒートローラ23の手前まで移動させる。このとき、カードSの先端は、フィルムF上の記録画像の先端と位置合わせされ、カードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態で再転写部Bに送り込まれる。
この再転写部Bにおいて、位置合わせされたカードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態でヒートローラ23と押圧ローラ24とで挟み込まれ、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と押圧ローラ24との協働により、カードSとフィルムFとを加圧搬送させながら、フィルムF上の記録画像をカードSの表面に徐々に転写させる。その後、フィルムFは、カードSから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。また、ヒートローラ23によって加熱されたカードSには反りが発生するので、カードSは、反り矯正部Cに送り込まれて加圧処理された後、真っ直ぐな状態で装置1外に排出される。
ここで、前述した再転写部(二次転写部)Bにおいては、図2に示すように、ヒートローラ23を、押圧ローラ24に対して当接/離間させる必要があり、このヒートローラ23は揺動型として構成されている。揺動型を達成するために、ヒートローラ23は、支持部材34の先端で回転自在に保持され、支持部材34の基端は、装置本体側に取り付けられた支軸35によって回転自在に保持されている。そして、支持部材34の上部に水平に固定された押圧板36を、回動レバー37によって上から押し下げることで、ヒートローラ23と押圧ローラ24との間でフィルムF及びカードSを所定の圧力で挟み付けることができる。
さらに、回動レバー37の基端部37aは、装置本体側に設けられた駆動モータ(図示せず)によって回動する駆動軸33に固定され、回動レバー37の先端には、押圧板36へのスムーズな当接を可能にするための転動ローラ38が設けられている。また、押圧板36から回動レバー37が離間した際にヒートローラ23を押圧ローラ24から自動的に離間させるために、支軸35と支持部材34とが、コイルバネ(図示せず)を介して連結されている。
よって、モータ(図示せず)によって駆動軸33が正転すると、回転レバー37の転動ローラ38が下に向かって移動し、ヒートローラ23は、バネ力に抗して押圧ローラ24に向けて押し下げられる。これに対し、駆動軸33が逆転すると、回転レバー37の転動ローラ38が上に向かって移動し、ヒートローラ23は、押圧ローラ24から離間する方向にバネ力をもって上昇する。
従って、再転写部(二次転写部)Bでは、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と回転し続ける押圧ローラ24との協働により、カードSとフィルムFとを同期して加圧搬送させることができ、これによって、フィルムF上の画像をカードSの表面に徐々に転写させることができる。そして、フィルムFは、カードSから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。
また、図3に示すように、フィルムFは、シート基材40上に剥離層41を介して透明受像層42が設けられた構造をなしている。従って、記録部(一次転写部)Aで所望の画像を透明受像層42に転写することができ、剥離層41によって、この透明受像層42を再転写部(二次転写部)Bでシート基材40から容易に剥離することができる。そして、カードSからフィルムFを剥離する際、カードSの前端Sa及び後端Sbにおいて、透明受像層42が引き裂かれたようなバリの発生を適切に抑制する必要がある。
そこで、図1及び図2に示すように、フィルムFの巻取り側ボビン16とヒートローラ23との間で、フィルムFの搬送経路上に前端剥離ピン44が配置されている。この前端剥離ピン44は、フィルムFの搬送経路においてヒートローラ23よりも下流側に配置されると共に、搬送方向に対して直交するように水平方向に延在する。さらに、この前端剥離ピン44は、装置本体側に固定されると共に、フィルムカートリッジ13の下側に一体的に設けられたガイドピン13aとヒートローラ23との間に配置されている。そして、この前端剥離ピン44は、カードSの前進時にカードSの前端側からフィルムFを剪断剥離しながら、フィルムFから透明受像層42を分離させるための部材として機能する(図10参照)。
これに対し、ヒートローラ23とプラテンローラ20との間で、フィルムFの搬送経路上に後端剥離ピン(剥離部)46が配置されている。この後端剥離ピン46は、フィルムFの搬送経路においてヒートローラ23よりも上流側に配置されると共に、搬送方向に対して直交するように水平方向に延在する。さらに、この後端剥離ピン46は、フィルムカートリッジ13に一体的に固定され、フィルムカートリッジ13の下側に設けられたガイドピンが後端剥離ピン46として機能する。そして、この後端剥離ピン46は、カードSの後退時にカードSの後端側からフィルムFを剪断剥離しながら、フィルムFから透明受像層42を分離させるための部材として機能する(図9参照)。
さらに、カードSの搬送経路上には、ヒートローラ23よりも上流側に第1のガイドローラ47が配置され、ヒートローラ23よりも下流側に第2のガイドローラ48が配置されている。この第1のガイドローラ47は、上下一対のガイドローラ47a,47bからなると共に、後端剥離ピン46の近傍で装置本体側に設けられている。また、第2のガイドローラ48は、上下一対のガイドローラ48a,48bからなると共に、前端剥離ピン44の近傍で装置本体側に設けられている。
さらに、後端剥離ピン46の近傍には、後端剥離時においてカードSの後端Sbが突き当たる位置に板状のストッパ部50が設けられている(図9参照)。このストッパ部50は、装置本体側に固定されると共に、鉛直方向に延在するストッパ面50aを有する。そして、第2のガイドローラ48とストッパ部50のストッパ面50aとの直線的な距離は、カードSの前端Saから後端Sbまでの長さ(いわゆるカード長さ)以下に設定されている。これにより、カードSのオーバーランを防止し、カードSが後退する際でも、カードSの搬送経路上にある第2のガイドローラ48からカードSの前端Saが外れることがなく、カードSの後退後にカードSを前進させる際、カードSの搬送経路内にカードSをスムーズに導き入れることができる。
ところで、上記フィルムFの透明受像層42は、前述のように、シート基材40と一緒にカードS表面に重ね合わされ、ヒートローラ23によってカードSと一緒に加熱されることで軟化して、カードSの表面に密着する。その後、この透明受像層42及びカードSの温度が下がり、透明受像層42が再び硬化することで、透明受像層42がカードS表面に強く固着される。そして、この状態でシート基材40が引っ張り上げられることによりシート基材40と透明受像層42とが剥離層41を境にして分離される。このため、カードSの温度が十分に下がっていない時にフィルム剥離が行われると、透明受像層42はカードSの表面に十分に密着していない状態で、シート基材40と一緒に引っ張り上げられることになるので、透明受像層42が部分的にカードS表面から引き剥がされてしまう。このことは、転写画像の欠けやバリの原因となり印刷品質を劣化させることになるので、フィルム剥離はカードSの温度が十分に下がってから行う必要がある。
そこで、図6に示すように、この装置1では、ヒートローラ23によってカードSにフィルムFを貼着させた後、ヒートローラ23の前方においてカードSの搬送を一旦停止させ、ヒートローラ23による加熱で高温となったカードSが十分に放熱し冷却された後に、再びカードSの搬送を再開するようにしている。そして、カードSの一旦停止中の冷却をより効率的に行うために、カードSに対して下方から冷却風を送るための冷却ファン(冷却手段)25がヒートローラ23の前方に設けられている。
次に、カードSの剥離動作について説明する。
図4に示すように、カードSの搬送経路上を前進するカードSは、第1のガイドローラ47によって案内されながら、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と押圧ローラ24とで挟まれるように流動する。このとき、フィルムFの透明受像層42に形成された画像とカードSの所定位置とが予め位置合わせされ、この状態で、図5に示すように、押圧ローラ24を駆動させながらカードSとフィルムFとを加圧搬送させる。これによって、フィルムFの透明受像層42をカードSの一表面に貼着させながら、所望の画像がカードSの表面に徐々に転写されていく。このとき、巻取り側ボビン16をフリーの状態にしておくことで、フィルムFの前進に追従して巻取り側ボビン16から所定量のフィルムFが繰り出され、これにより、カードSの前進時において、カードS表面にフィルムFが貼り付けられた状態を維持する。
そして、カードSの後端Sbがヒートローラ23の直下に移動したところで、カードSの一表面の全体に亘って透明受像層42が貼着され、フィルムFの画像がカードSに完全に転写された状態となる。その後、図6に示すように、モータ(図示せず)によって駆動軸33を逆転させて、回転レバー37の転動ローラ38を上方に向かって移動させ、ヒートローラ23を押圧ローラ24から離間する方向にバネ力をもって上昇させて、フィルムF及びカードSからヒートローラ23を離間させる。
そして、カードS表面にフィルムFが貼り付けられた状態で、カードSの搬送を一旦停止し、冷却ファン25でカードSに向けて冷却風を送る。こうして、ヒートローラ23により加熱されたフィルムF及びカードSが十分に冷却され、カードSからフィルムFを剥離させる準備が整えられる。このように、フィルムFの剥離が開始される前にカードSが十分に冷却されることで、透明受像層42が十分硬化しカードSの表面に強く固着されるので、この後に行われるフィルム剥離における転写画像の欠けやバリの発生を抑制することができる。また、冷却ファン25を用いることにより、カードSの冷却が効率よく行われるので、カードSの搬送の停止時間を短縮することができる。なお、上記のカードS搬送の停止時間は、3〜10秒間とすることが好ましい。
上記のカードSの冷却後、図7に示すように、カードSが後退する方向に供給側ボビン15を回転させながら、巻取り側ボビン16により余剰なフィルムFを巻き取る。これによって、カードSがフィルムFと一緒に後退を開始する。このとき、カードSの後端Sbが後端剥離ピン46に達するまで、フィルムFは、カードSから剥離されない。
その後、図8及び図9に示すように、カードSがさらに後退するように供給側ボビン15を回転し続けると、カードSの後端側からフィルムFの剥離が開始される。そして、カードSの後退につれて、後端剥離ピン46の位置で、カードSの後端側からフィルムFが剥離し続ける。このとき、フィルムFのシート基材40から透明受像層42が分離し、この透明受像層42はカードSの表面に貼着する。このようにして、カードSの後端側からフィルムFを剥離させ、これによって、カードSの確実な後端剥離が達成され、カードSの後端Sbにおいて透明受像層42のバリの発生が抑制される。
また、カードSの後端Sbはストッパ部50のストッパ面50aに突き当たり、この直後に供給側ボビン15の回転が停止し、カードSの後退を停止させる。これによって、第2のガイドローラ48からカードSの前端Saが外れることがなく、カードSの後退後にカードSを前進させるに際して、カードSを搬送経路内にスムーズに導き入れることができる。すなわち、後端剥離時において、ストッパ部50でカードSの後退距離を規制し、カードSが後退し過ぎることでカードSが搬送経路に戻り難くなるのを適切に防止している。
このようにカードSの後端側の部分的な剥離後、巻取り側ボビン16によるフィルムFの巻き取りを開始し、図10に示すように、カードSの前進につれて、前端剥離ピン44の位置で、カードSの前端側からフィルムFが剥離し続ける。このとき、フィルムFのシート基材40から透明受像層42が分離し、この透明受像層42はカードSの表面に貼着する。このようにして、カードSの前端側からフィルムFを剥離させ、これによって、カードSの確実な前端剥離が達成され、カードSの前端Saにおいて透明受像層42のバリの発生が抑制される。そして、フィルムFの剥離後、カードSは、反り矯正部Cに送り込まれて加圧処理された後、装置1外に排出される。
1…中間転写型熱転写印刷装置、20…プラテンローラ(プラテン)、21…サーマルヘッド、23…ヒートローラ、25…冷却ファン(冷却手段)、42…透明受像層、46…後端剥離ピン(剥離部)、S…カード(記録媒体)、Sa…カードの前端、Sb…カードの後端、F…フィルム、R…カラーインクリボン(インクリボン)。
Claims (2)
- サーマルヘッドとプラテンとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムの透明受像層に画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、前記記録媒体の表面に前記フィルムの前記透明受像層を貼着させる中間転写型熱転写印刷装置において、
前記ヒートローラと前記プラテンとの間で、前記フィルムの搬送経路上に設けられ、前記記録媒体から前記フィルムを剥離する剥離部を備え、
前記記録媒体を前記剥離部から離れる方向に前進させながら、前記フィルムを前記ヒートローラによって前記記録媒体の全体に亘って貼着させ、前記ヒートローラを前記記録媒体及び前記フィルムから離間させて前記フィルムが前記記録媒体に貼着した状態で前記記録媒体の搬送を所定の時間停止させた後に、前記記録媒体を前記剥離部に向けて後退させながら、前記剥離部によって前記記録媒体の後端側から前記フィルムを剥離して、前記フィルムから前記透明受像層を分離させることを特徴とする中間転写型熱転写印刷装置。 - 前記ヒートローラよりも前方に設けられ、搬送が停止された前記記録媒体を冷却する冷却手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の中間転写型熱転写印刷装置。
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