JP2006502002A - 剥離装置 - Google Patents
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Abstract
切削部材、特に、工作物特に曲面金属板(6)を機械切削するためのパンチ(2)、それを切削治具に固定するための少なくとも一つの固定ピース(4、28、40)、工作物の接触領域の外側に配置されたスプリング−弾性部材(21)、工作物と接触しかつ切削部(2)を取囲む剥離部材(15、34)、および剥離部材(15、34)を誘導する少なくとも一つの誘導部材(11、26、33)が設けられる切削治具(1)と共に使用するための剥離装置(3)の場合に、剥離部材(15)が回転するのを本質的に防ぐために、回転防止を確保するための装置が設けられる。
Description
本発明は、切削部材、特に、工作物特に曲面金属板を機械切削するためのパンチ、それを切削治具に固定するための少なくとも一つの固定部材、工作物の接触領域の外側に配置されたスプリング−弾性部材、工作物と接触しかつ切削部材を取囲む剥離部材、剥離部材を誘導する少なくとも一つの誘導部材が設けられる切削治具と共に使用するための剥離装置に関する。
剥離装置は、種々の切削治具との関連で公知である(ドイツ特許19605113A1、ドイツ特許4035938A1、ドイツ特許4235972A1およびWO99/67038A1)。この種の剥離装置には、特にパンチまたは他の切削部材の場合、機械切削される工作物、特に金属板が切削部材、特にパンチから取外せ得ることが求められる。切削過程、特にパンチング過程中に、剥離装置の前表面は工作物表面に対峙して配置され、パンチによって工作物へ進入中には内側に向かって幾分変形しそして、切削治具が工作物から引戻される際には、再度バネのように飛出すことにより例えば、確実にパンチが工作物から引戻される。
種々の剥離装置モデルが市販品として入手できる。それらのほとんどは、固定板を有し、それによって剥離装置が切削治具特にパンチ固定板に固定され得る。この剥離装置本体は、例えばゴムスプリングとして硬質プラスチックスから構成され、その前表面が工作物の外形に従って形成される。この際の形状はトリミングによって形成され得る。このゴムスプリングは、パンチの全側辺を取囲む。ほとんどの場合、この剥離装置の前表面形状は対称的ではない。なぜなら、機械切削される工作物が一般的に不規則な形状を有するからである。
米国特許第2,168,377号は、平らで平面状の金属板を機械切削するためのパンチと共に使用し、そこで、外側部材が特別に形成された切削治具用保持板にねじとボルトを介して固定される剥離装置を開示している。この外側部材の内部には、縦方向開口部が設けられ、その中に剥離部材がそしてその中にパンチがはめ込まれる。螺旋スプリング形状のスプリング弾性部材は、剥離部材、外側部材及びパンチの間にはめ込まれる。この剥離部材は本質的に直線領域と突出領域を有し、この外側部材の縦方向開口部内の突出部材上に支持されまたは、不注意によって部材から押出されないようにその上に確保される。
米国特許第1,723,935号は、上記公報と類似の剥離装置の構造体を開示している。上記公報と同様、米国特許第1,723,935号も、切削治具に固定するため、パンチ、剥離部材および特殊固定装置の間にある外側誘導套管の内部に配置された螺旋スプリングを使用している。この外側誘導套管は固定ピース上にねじ止めされ、更に、それがフランジを介してねじ結合によって切削治具に固定される更なる固定ピース上に固定される。
米国特許第4,993,295号は、平面状の金属板を機械切削するためのパンチと共に使用される剥離装置を開示しており、ここで米国特許第1,723,935号における如く、外側誘導套管と剥離部材の間の誘導表面は比較的短く、これは、より大きな負荷が生じた際に剥離部材が誘導套管内で傾き得ることを意味する。スプリング弾性部材として、種々のディスクスプリングが設けられ、それらは、各々の場合における曲面が互いに面と向かうように誘導套管内で互いに積層される。パンチはスプリング弾性部材内に配置される。
また剥離部材は、機械切削過程中に工作物を望ましい形状に保持する役割も有する。これは、金属板端部領域においてパンチングが実施される場合において特に重要である。なぜなら、そこではパンチング過程によって変形が起き易いからである。しかしながら、この剥離部材は自動的に工作物を変形させるよう意図されたものではなく、単に望ましい製造前の形状を保持するだけである。もし、パンチを完全に取囲み、金属板と面する不規則な前面形状を有するゴムスプリング剥離部材が設けられるならば、これはもしこの剥離部材が何回ものパンチング過程の後、パンチの周りを回転すると問題になる。剥離部材の表面形状がその際、パンチされるべき金属板の表面形状に対応しなくなるため、この場合、品質問題とクレイムが生じ得る。
この目的のため、ドイツ特許第812498号は、剥離板とパンチ頭部の間に配置される螺旋スプリングを有するパンチのための剥離装置を開示している。この螺旋スプリングがパンチ領域を取囲む。パンチ頭部と剥離板の間に固定されそして、これら2つの部材の距離を保持する三つの帯が設けられる。この固定は、剥離板とパンチ頭部の間の距離が調節できるようにねじと拡張孔を介して行われる。対照的に、この剥離板はこれらの帯のおかげでほとんど回転できない。
フランス特許第1,456,310号は、一つの態様として、螺旋スプリング含む剥離装置ともう一つ、二つの固定板の間に取付けられる弾性部材を含む剥離装置を開示している。この第二態様の場合、二つの板の安定した結合のためのドイツ特許第812498号における帯によって設けられるのと類似した状態で、二つの固定板の間にねじとボルトが配置される。このねじとボルトによって、二つの板が相対的に回転することも防ぐことができる。
しかしながら、これらの公報は、変形した金属板の特定の形状にすり合せ得る何らの可能性も開示していない。これら全ての公報においては、ただ直線状の金属板がパンチされるのみである。しかしながら、特に、自動車工業においては、変形した金属板の特別の形状にすり合されているまたは、何の問題もなくそれらにすり合すことができ、パンチされた金属板上に本質的に痕跡を残さずそして、長い操業寿命つまり、多くのストローク回数に耐えて、特に、メンテナンスなしで100万ストロークを超える安定した設計を有する剥離装置を供することが求められる。更に、この剥離装置は、簡単かつ迅速に剥離装置の変更と交換が実施できるように設計されるべきである。これは、切削治具に複雑な方法で固定される従来の装置では不可能である。
回転を防ぐために、Dayton Progress社もスプリング搭載の鋼材剥離部材を開示している。パンチのための回転防止を確保する手段が、下方領域の断面中に制約され、長方形状に平らにされたパンチによって形成される。この剥離領域がねじによって鋼材剥離部材に固定され、この領域にはめ込まれる。
この解決手段は、小さな固定ねじの領域においては安定度に制約があるため破損を受けやすいという点と、制約されているパンチの破損の危険性の点が不利であることが分かる。剥離部材の個々の部位が互いに精密にすり合わさっておりそして複雑な搭載が高頻度で要求されるため、手動で製造される代替例の場合には、1個当たり平均1800ユーロの価格になる。これとは対照的に、純粋なゴム剥離部材では更に上記で述べたごとく、1個当たり約100ユーロの価格でよい。しかしながら、これらにも既に上記した不利な点に加えて、金属板を内部からパンチする際に、ほんの数個でしかもある限られた形状を有する場合しか使用できないという不利な点がある。この鋼材剥離部材はまた、鋼材剥離部材上の関連部材を保持するためのねじが非常に小さく、生じる力、特にこのねじが横方向に負荷を受けるために、しばしば永久には耐えられないという不利な点も有する。上述のように、ゴム製剥離部材のこの耐久性は約8万回であり、これは正確な剥離がもはや確保されないまたは可能でなく、従って製造上の信頼性が損なわれることを意味する。
従って本発明は、安定で特に、100分の1ミリメーターの範囲内での回転防止が確保できそして、片側だけのせん断力が回避できる改良された剥離装置を供する目的に基づくものである。加えて、より多くのストローク数、特に百万回を超えるストローク数が可能で、特に自動車工業において使用できる、つまり、耐久性と安定性が従来技術の剥離装置と比べて改良されたものである。更に、本剥離装置は比較的コスト効果がありできるだけコンパクトであることを目的としている。
この目的は、請求項1の特性記述部に従う剥離装置によって達成される。つまり、剥離部材の回転を本質的に防ぐために設けられる回転防止を確保する装置による。本発明の展開は従属請求項において定義される。
かくて、切削部材、特にパンチを有する切削治具と共に使用するための剥離装置が設けられ、ここでは、スプリング弾性部材が工作物と接触しないためその長期耐久性が確保できる。加えて、好ましくは中心にそしてトルクがない状態で負荷がかかるため、不均一な摩耗または負荷も同様に防止できる。従って100万ストロークを越えるスプリング弾性部材の耐久性が可能となる。剥離装置を生産する互いに連結された個々の使用部品数(一目で分かる)のせいで、本願の剥離装置は従来技術の剥離装置よりも頑丈である。誘導部材、好ましくは誘導套管または誘導ブッシュの使用も、有利なことに、切削治具または切削部位、特にパンチに対する剥離装置の再現性のある動きを可能ならしめる。加えて、従来技術の多くの剥離部材において必要であった、切削治具中にしっかりと取付けることを可能ならしめるためのカラム手段による誘導がもはや必要ない。そのようなカラムは、特に、切削過程で発生し、剥離部材を回転または移動させ得る横方向の力を阻止することを意図するものである。更に、例えば、従来技術の通常の手動構造の鋼材剥離部材の場合よりもコスト効果に優れる解決策が設けられる。これは、特に、これらの製品におけるよりも製造スペースが非常に小さいという事実によって可能となる。
工作物の接触領域の外側にスプリング弾性部材を配置することにより、種々の利点が生まれる。その結果、このスプリング弾性部材を、それを徐々に腐食して破壊させる油剤とグリースにもはや常時接触させなくて済む。加えて、工作物がスプリング弾性部材の代わりに剥離部材と接触することによって、本質的に非柔軟接触表面が設けられるため、工作物の形状が保持でき、逆にいえば工作物によって変形させられない。従って、この剥離部材は工作物表面の形状にすり合せできそして、機械切削過程中に工作物によって変形させられないほど十分にしっかりしたブロンズまたはその他の材料で特別に好ましく構成される。その材料を、切削される工作物に後者をすり合わせるために前表面形状に関して切削部材個々に形成できるよう選択するのが好ましい。スプリング弾性部材は好ましくはゴムスプリングでありまたは好ましくはその他のスプリング弾性があり、回復性がありおよび/または柔軟な材料から成る。特に、ゴムスプリングを使用する場合は、例えば螺旋スプリングの疲労破壊を避け得る。
回転防止を確保する装置は好ましくは、不規則な断面形状を有する切削部材および/または誘導部材中の拡張孔または多角形孔から構成される。もし、剥離部材が確実に独特の配向、特に3つの直線側辺と一つの曲線側辺を有する拡張孔と、対応するように設計された切削部材を有して設置されるように、回転防止を確保するための装置が、剥離部材と、誘導部材中の孔または開口部の対を有し、少なくとも一つの向きに非対称的に形成されるならば特別に有利であることが証明されている。切削部材が不均一断面を有しまたは少なくとも一部特に、それにすり合わされ、切削部材が中に誘導される誘導部材における開口部の断面の一部が非対称形であると、誘導部材中における切削部材の回転と間違った向きの設置が本質的に避けられる。不規則な断面形状を有する拡張孔または多角形孔および/または切削部材を供する結果として、工作物の外形に従って前表面が形成される切削部材が、急速に位置が変っても、その位置で不注意で回転して設置されることが不可能なように明確な位置が特定される。加えて、切削部材の正確な位置を最初に決定しておかなくてもよく、むしろ切削部材および誘導部材の開口部、好ましくは誘導套管または誘導ブッシュの形状作りによって、および切削部材上の内部および外部誘導表面の好ましい供与によって事前に定めてよいため、より迅速な設置が可能である。従って従来技術の切削装置の場合よりも、切削治具上への切削装置のより迅速、より簡単そしてより正確な設置が可能である。切削部材の迅速で簡単な設置および変更と正確な配置に加え、これはまた切削される工作物の損傷の回避をも可能ならしめる。従って複雑な形状の金属板でさえ、本質的に損傷なしで機械切削でき、また特に切削部材の前表面を工作物、特に金属板の形状にすり合わせ得るため、パンチ孔周辺の工作物への痕が回避できる。従来技術の剥離装置の場合は、切削部材の前表面を、機械切削(パンチ)される工作物(形状形成金属板)の形状にすり合わせできないため、そのような痕が常時回避できない。例えば、自動車のドアの場合、その3次元形状形成の後に、下方領域に孔を空けなければならないが、この場合、回転防止もドアプロファイル形状に対する切削部材の前表面形状のすり合わせも確保できないため、従来技術の上記装置を用いた孔のパンチングはドアプロファイルに損傷を与えずには達成できない。
スプリング弾性部材は好ましくは切削部材または誘導部材と切削治具の間および/または誘導部材の中に配置される。そうすることで、スプリング弾性部材と工作物の接触が回避される。加えて、スプリング弾性部材は剥離装置の中にしっかりと保持される。この手段によって、均一な負荷が可能になりスプリング弾性部材の摩耗をできるだけ小さく保てる。更に、スプリング弾性部材の定められた位置が確立され、摩耗した際のその部材の交換もいつでも容易に可能となる。
剥離部材とスプリング弾性部材は好ましくは配向され、本質的にトルクがない状態、特に中心に負荷をかけるように切削部材を取囲む。このことにより、有利な点としてスプリング弾性部材と剥離部材の不均一摩耗と傾きが避けられる。加えて、スプリング弾性部材の再現性ある位置が事前に定められ、特に、交換する場合に対してそうであり、これは交換が迅速かつ何ら問題なく実施できることを意味する。
少なくとも一つの誘導套管が誘導部材として好ましくは剥離部材の外側に配置され、誘導するように少なくとも部分的に後者を取り囲みそして/または少なくとも一つの誘導ブッシュが誘導部材として剥離部材の中に配置されて後者を誘導する。誘導部材を供することにより、剥離部材が誘導でき、そのことにより切削部材特にパンチに沿った剥離部材の定められた動きが可能になる。更に、剥離部材はその内部に少なくとも一つの、取付けられた切削部材特にその軸と面する誘導表面を好ましくは有する。このことにより、剥離部材も切削部材特にその軸に沿って誘導されることが可能となる。従って剥離部材を内側と外側へ誘導することが可能になる。特に従来技術のゴムスプリングの場合に生じるような傾きをもはや気にする必要がない。逆に、正確な動きが100万回を越えるストロークの後も依然として保持される。
この剥離部材は好ましくは本質的に直線領域と突出領域を有し、その剥離部材の直線領域と突出領域上に誘導表面が設けられる。少なくとも一つの誘導表面が好ましくは剥離部材と誘導部材の間に設けられ、その表面長さは、傾きがない誘導を確保するために、剥離部材に作用する力、特にせん断力と横方向の力の関数として選択され得る。剥離部材の直線領域と突出領域が設けられることにより、二つの誘導表面が配列されて、特に互いに距離をおいて設けられるために、切削部材と誘導部材に関する傾き防止を確保する更に良好な手段が設けられる。一つまたは複数の誘導表面の特定の長さは、剥離装置に作用する力の関数として選択され得る。この場合好ましくは、生じる力がより大きい方でより長い誘導表面が選択される。
誘導部材内での剥離部材の滑りを改良するため、潤滑剤、特にメンテナンスフリー潤滑のために好適な潤滑剤、特に固体潤滑剤が好ましくは少なくともの直線領域の下方部分に設けられる。固体潤滑剤の使用は、特に互いに滑り合う個々の部材用のブロンズと焼入れ鋼材と対になる材料において有利である。特に、油剤と黒鉛の組合せが固体潤滑剤として好適である。特に、メンテナンスフリー潤滑を供することは、従来技術例えば、米国特許第2,168,377号、米国特許第1,723,935号および米国特許第4,993,295号では設けられていない。これらの事例では、互いに滑り合う内部表面の潤滑が装置全体を解体することによってのみもたらされ得る。しかしながら、メンテナンスフリー潤滑は潤滑場所に近づき難い場合そして、剥離装置の長期操業寿命の点からも有利であると実証される。
誘導部材は好ましくは固定ピースまたは誘導部材と一体で形成されそして、固定ピースは互いに結合させ得る部材として形成される。一体形成は、特により大きな力の場合に好適である。なぜならばその場合、不注意による誘導部材と固定ピースの互いの傾きが心配なくなるからである。従って、剥離装置の安定性とコンパクト性が増す。対照的に、互いに結合させ得る部材としての誘導部材と固定ピースの形成が、特により小さな力の場合に好適である。これも有利なことに特に一つだけの固定手段、特にねじを選択して使用する一つの結合のみを可能ならしめる。その結果、固定ピースがより小さくそしてそのためより省スペースとなるよう設計できる。
少なくとも一つの突出領域および/または突出部位、特に、爪またはクランプ形状の部位が、特に好ましくは切削治具の固定装置の周辺に関わる固定ピースの周囲または端部上に設けられる。
このことにより、固定ピースを固定装置、特に固定板上の中心に位置させることができる。その結果、一つだけの固定手段、特にねじによって、剥離装置を切削治具またはその固定装置にしっかりと中心に固定またはロックすることも可能になる。固定ピースと切削治具の標準化された固定板との適合性が非常に有利であることが実証される。なぜなら、その結果、上記従来技術の剥離装置の場合のように、個々の部品の製造を行わなくて済みそして、各々の既存固定板上の位置の点での正確性が設けられるからである。従って、熟練していない運転員であっても迅速かつ容易に剥離装置が交換可能である。
この剥離装置は、Vベルト駆動と共に特に好ましく使用される。なぜなら、このような駆動タイプを使用すると、特に大きな力が伝達できるばかりでなく、特に正確にそれが行え得るためでもある。この場合、回転防止を確保する手段は100分の1ミリメーターの範囲内の精度を実現でき、これは従来技術の剥離装置を用いては得られなかった。
本発明を更に説明するために、多くの例示態様をより詳細に図面を参照しながら以下に述べる:
図1は剥離装置3が周囲に有るパンチ2の詳細領域における切削治具1の模式図を示す。この剥離装置3は、固定板4を介してパンチの固定板5に固定されている。固定板5自身は切削治具1の上に搭載されている。固定板5は標準化された形状を有する。図1は、パンチが機械切削される工作物としての金属板6にパンチングした状態で進入している状況を示す。パンチング過程中に、この金属板は剥離装置3の前表面7に抗して耐える。金属板に進入した後、パンチは雌パンチ8中に沈み込む。金属板のパウチアウトされた部分は、雌パンチ中に設けられる通路開口部9を通って、収集容器(図示されていない)中に落下する。
図1から明らかに把握できるように、剥離装置は金属板の形状に対応する前表面を有する。その結果、金属板がパンチング過程中に支持され同時に変形を受けない。剥離装置の前表面の形状形成は個々の顧客の現場で行われ得る。以下の図に詳細に例示されているように、剥離装置は生じる力の関数として事例毎に個別に設計されてよい。図2から4は、より小さな力に対してより好適な態様を示し、図5から8は、より大きな力に対して好適な態様を示しそして、図9から11の態様は大きな力に対して好適な代替例を示す。剥離装置の前表面は個々に応じて変わるように形成できる。
図2は剥離装置3の第一態様の縦方向断面図示す。剥離装置3は、特に図3からより良く把握できるように、切削治具の固定板5に固定板4を介して固定される。この態様において、図4でより良く見られるように、これは図示されているねじ10だけで実施される。固定板4が剥離装置の誘導套管11を固定する。図2と3から把握できるように、固定板4は上方領域において内側に突出ており、固定板にはめ込まれている誘導套管の下方向に突出ている領域12の上に運転中ははめ込まれる。特に図4から把握できるように、この突出領域12は誘導套管周囲の下部領域に沿ってのみ設けられる。誘導套管をしっかりと保持しそして確実に傾きを防止するためにはこれで十分である。固定板を突抜けてねじ10でとめられた領域において、誘導套管が突出領域なしで、図4の左に見られるように、それに対して90度ずらした領域においてと同じように形成される。このため、固定板内で誘導套管を90度ずらすことが可能になる。誘導套管の上方端板13に設けられそしてその結果、多角形孔でも代替できる拡張孔14を同様に90度ずらすことができ、それは、その結果より少ない異なる剥離装置を準備すればよいため、ある用途においては有利であると証明される。
誘導套管11は本質的に円筒状であり、本質的に誘導套管の周囲表面に対して直角な端板13と共に上方領域に設けられ、そして拡張孔14を有する。剥離部材15は、誘導套管と拡張孔の内に配列される。剥離部材15は、誘導套管内を誘導されそして滑ることができる。これは、潤滑剤16、特に固体潤滑剤を供することによって可能となる。この剥離部材は直線領域17と突出領域18を有する。潤滑剤16はこの直線領域17において設けられる。突出領域18は本質的に誘導套管の内部表面19にまで滑るように突出る。特に、図3から把握できるように、突出領域18は剥離部材15の全周に亘って設けられるのではなく、縦方向辺に沿ってのみ設けられる。従って図2と3から把握できるように、直線領域は異なる肉厚を有する。
拡張孔と剥離部材は不規則な断面を有する。これは、3つの直線側辺141、142、143と一つの曲線側辺144によって区別される。各々半径を有するコーナー移行部145、146は2つの長直線側辺141、142および短直線側辺143の間に形成される。この不規則で少なくとも部分的に非対称的な断面形状のせいで、剥離部材が設置される際に、迅速かつ容易な設置と共に、正確な向きが確保できる。加えて、回転防止を確保する手段を供する際の吸収力にとって有利となるように、直線的で比較的広い表面が剥離部材上に設けられる。
減衰および回復機構を供するために、スプリング弾性部材21が、例えばゴムスプリングの形状で、突出領域18に耐えるように、その下方側辺20上に設けられる。側辺部材が、剥離部材15と同様にパンチの周りを取囲む。しかしながら、剥離部材とは対照的に、この部材はパンチの周囲に同心円状に本質的に同一肉厚を有して配置される。保持ディスク22はスプリング弾性部材の別の側辺上に配列され、その外側表面23は本質的に固定板4の外側表面24と共に配列される。このことによって、スプリング弾性部材を支持するための定義されたすり合わせ表面が生まれる。
固定板4上に、実際の外側表面24上の端部に突出した領域50と更に爪またはクランプ形状で突出した領域51が設けられる。これは図4で最も良く見られる。この突出領域50と突出領域51は、切削治具の固定板5の外側端部52の周囲にかみ合っている。その結果、固定板4の芯合わせ、ついては剥離装置3全体の芯合わせおよび切削治具の固定板5に対する安全ロックが唯一つのねじ10の手段によって可能となる。
端板14における拡張孔14の領域内で剥離部材15が外側からその通路開口部25に沿って誘導されそして、該開口部を通ってここで詰められるパンチ上の内部から誘導される。この目的に対して、スナグフィット(snug fit)がパンチ上に好ましく設計される。
剥離部材15の前表面は斜角または工作物の形状に対応した形状を有する。剥離部材中に既に設けられ、パンチを通過させるように設計されている通路開口部25もまた、図2と3において既に点線で示されているように、完全に剥離部材を通って突抜いている。この態様において、斜角αは最大で5度までが好ましく選択される。それより大きな斜角に対しては、図5から8に従う態様の一つが好ましく選択される。これらにおいて、斜角αは最大で10度までが好ましく選択される。剥離部材15の前表面の更なる形状としては、好ましくは、機械切削される工作物、特に複雑な形状の金属板の形状にすり合わされる。また剥離部材が原因で不注意によってパンチされた工作物の上に生じる痕を避けることが、このすり合わせ手段によって可能となる。そのような痕、特に円形痕が従来技術の装置の場合は常に生じて、パンチされた工作物の品質低下や廃棄物につながっている。
図2から4に従う態様とは対照的に、図5から8に従う態様においては、固定板が誘導套管と一体で形成される。更に、この誘導套管26は、その直線領域27内において、図2と3に従う誘導套管11よりも長く設計される。誘導套管26の固定板部分28は、図2と3に従う固定板4よりも大きな材料厚みを有する。更に、図6と8から把握できるように、二つの固定ねじ10と二つの固定ピン53が、それを切削治具またはパンチの固定板に固定するためにその中に設けられ得る。より厚い固定板部の方がより大きな安定性を生じるため、結果的により大きな横方向およびせん断力が補償され得る。
図2から4に従う態様とは対照的に、切削治具上に直接取付けられ得る長さになるようにそして同時に運転中には、特に標準化された形状を有するパンチの固定板5をカバーするように誘導套管が設計される。これは、特に図5と7から把握できる。このカバーは、図5から把握できるように、図2から4に従う上記領域50におけると同様、一つの辺のみにあり、そのために誘導套管の周囲が均一な長さとはならない。パンチの固定板の領域において、誘導套管は該板の上で終わるためにより短くなるように設計される。
図5から7と8に従う態様の違いは、両方の場合で拡張孔または多角形孔が設けられるももの、これが90度ずれて配列されているという事実にある。この可能性は図2から4を参照して既に論じられている。剥離部材または誘導套管の90度の回転は、図6と8から明らかである。剥離部材と誘導套管、スプリング弾性部材とその保持ディスクの残りの設計は、両態様において本質的に等しい。例示された全ての態様において、3つの直線側辺311、312、313と、半径を有するコーナー移行部315、316を有する拡張孔31または、望みの形状をした別の孔が設けられることによって、そして剥離部材の対応する設計によって、設置と固定の後、不注意による回転がもはや不可能となる。100分の1一ミリメーターの範囲での回転防止を確保する手段が設けられるためには、この剥離部材は好ましくは高品質ブロンズからなる。この誘導套管は好ましくは鋼材からなる。この材料対のおかげで、誘導套管の鋼材本体中での剥離部材の特に高品質の誘導が生まれ、その結果、剥離部材の長期耐久性または運転寿命が設けられ得る。この期間はこれまで公知の剥離装置の約5から10倍である。唯一の摩耗部分はスプリング弾性部材である。しかしながら、これは100万回を超えるストロークに耐え、従って公知の剥離装置よりも耐久性がある。
回転防止を確保するための手段に加え、寸法を除いて図2から4に従う剥離部材に対応する剥離部材の突出領域18も、ストローク制限を生む。この制限は、該部材が最大で端板13または29の少し手前まで移動可能という事実によって生じる。誘導機能に加えて、拡張孔14、31という形で回転防止を確保するための手段が設けられることおよび対応する剥離部材の設計によって、せん断力も阻止できる。用途に応じて、スプリング弾性部材のサイズが異なる通路開口部25または30、あるいはスプリング弾性部材の通路開口部32によってパンチの異なる軸径にすり合わせを行うことも可能である。生じるより大きな横方向の力も、誘導套管のより長い誘導長によって阻止できる。図2から4におけるように、剥離部材に対する誘導が内側と外側から、つまり、誘導套管26の端部板29中そして剥離部材15の通路開口部32に沿ったパンチ上で再び起こる。部分的には非常に異なる剥離部材前表面形状にも拘らず、誘導表面対と回転防止を確保する装置を供することによって剥離装置に作用するトルクを最適に阻止することができる。
図9から11は、特に大きなせん断力または横方向の力に好適な態様を示す。この態様においては、誘導ブッシュ33が誘導套管の代わりに設けられそして、誘導ブッシュ33が剥離部材34の中に配置される。誘導ブッシュ33はパンチに沿って設けられる(図示されていない)。この目的のために、それは内部通路開口部35を有する。剥離部材34は図2から8におけるよりも大きく設計されている。それは、大きな通路開口部39を有する切断された台形をしており、その中に剥離装置を切削治具へ固定する手段がはめ込まれる。剥離部材のこの領域が固定領域であり、図5から8における別の固定板と固定領域の代わりに、剥離部材自身の上に形成される。横方向の力またはせん断力をより良く吸収できるように、二つの取付肩ねじ36を介して切削治具への固定がなされる。後者は誘導ブッシュ37、38中にはめ込まれ、それらは通路開口部39内のステップにはめ込まれる。図11から把握できるように、この取付肩ねじ36は切削治具内に直接固定され、パンチ用固定板5を両側で取囲む。これは図5から8に従う構造体に対応する。図2から4および5から8に従う態様と比較すると、剥離部材の誘導長さがもう一度増大しており、この長さは剥離部材の形状と3つの誘導ブッシュを介する固定状況によって定められる。この場合、特に図9から把握できるように、パンチと取付肩ねじに沿って、外側および内側からの剥離部材の誘導が設けられる。この態様は、二つの取付肩ねじ36を取囲み、固定板5の周りに係わることを意図した剥離部材領域の特別な形成を供することによりそして、二つの取付肩ねじを介して切削治具に固定することによって、不注意による回転の防止を確保する(特に、図11を見よ)。
上記および図において例示された態様に加えて、更に多くの態様も形成し得るし、その中の各々の事例において、工作物と接触し切削部材を取囲む剥離部材と、剥離部材を誘導する少なくとも一つの誘導装置および回転防止を確保する手段が剥離部材上に設けられる。また同様に設けられるスプリング弾性部材が工作物接触領域の外側に配置されて、単に剥離装置の減衰と回復のために役立つ。
1.切削治具
2.パンチ
3.剥離装置
4.固定板
5.固定板
6.金属板
7.前表面
8.雌パンチ
9.通路開口部
10.ねじ
11.誘導套管
12.突出領域
13.端板
14.拡張孔
15.剥離部材
16.潤滑剤
17.直線領域
18.突出領域
19.内表面
20.下方側辺
21.スプリング−弾性部材
22.保持ディスク
23.外表面
24.外表面
25.通路開口部
26.誘導套管
27.直線領域
28.固定板部
29.端板
30.通路開口部
31.拡張孔
32.通路開口部
33.誘導ブッシュ
34.剥離部材
35.通路開口部
36.取付肩ねじ
37.誘導ブッシュ
38.誘導ブッシュ
39.通路開口部
40.固定領域
50.突出領域
51.突出領域
52.外部端
53.取付ピン
141.長直線側辺
142.長直線側辺
143.短直線側辺
144.曲線側辺
145.コーナー移行部
146.コーナー移行部
311.長直線側辺
312.長直線側辺
313.短直線側辺
314.曲線側辺
315.コーナー移行部
316.コーナー移行部
α 斜角
2.パンチ
3.剥離装置
4.固定板
5.固定板
6.金属板
7.前表面
8.雌パンチ
9.通路開口部
10.ねじ
11.誘導套管
12.突出領域
13.端板
14.拡張孔
15.剥離部材
16.潤滑剤
17.直線領域
18.突出領域
19.内表面
20.下方側辺
21.スプリング−弾性部材
22.保持ディスク
23.外表面
24.外表面
25.通路開口部
26.誘導套管
27.直線領域
28.固定板部
29.端板
30.通路開口部
31.拡張孔
32.通路開口部
33.誘導ブッシュ
34.剥離部材
35.通路開口部
36.取付肩ねじ
37.誘導ブッシュ
38.誘導ブッシュ
39.通路開口部
40.固定領域
50.突出領域
51.突出領域
52.外部端
53.取付ピン
141.長直線側辺
142.長直線側辺
143.短直線側辺
144.曲線側辺
145.コーナー移行部
146.コーナー移行部
311.長直線側辺
312.長直線側辺
313.短直線側辺
314.曲線側辺
315.コーナー移行部
316.コーナー移行部
α 斜角
Claims (14)
- 切削部材、特に、工作物、特に曲面金属板(6)を機械切削するためのパンチ(2)、それを切削治具に固定するための少なくとも一つの固定ピース(4、28、40)、工作物の接触領域の外側に配置されたスプリング−弾性部材(21)、工作物と接触しかつ切削部(2)を取囲む剥離部材(15、34)、および剥離部材(15、34)を誘導する少なくとも一つの誘導部材(11、26、33)が設けられる切削治具(1)と共に使用するための剥離装置(3)であって、剥離部材(15)が回転するのを本質的に防ぐための回転防止を確保する装置が設けられることを特徴とする剥離装置(3)。
- 回転防止を確保するための装置が、不規則な断面形状を有する剥離部材を含むことを特徴とする請求項1記載の剥離装置(3)。
- 回転防止を確保するための装置が誘導部材において拡張孔(14)または多角形孔を含むことを特徴とする請求項1または2記載の剥離装置(3)。
- 回転防止を確保する装置は、誘導部材中の孔または開口部(その中で剥離部材が確実に独特の配向で設置されるようにはめ込まれる)および剥離部材の対(少なくとも一つの方向に非対称的に形成される)を有し、3つの直線側辺(141、142、143、311、312、313)と一つの曲線側辺(144、314)を有する拡張孔および対応するように設計された剥離部材(15)が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 少なくとも一つの誘導套管(11,26)が誘導部材として剥離部材(15)の外側に配置され、少なくとも部分的に後者を取囲み、および/または少なくとも一つの誘導ブッシュ(33)が剥離部材(34)内の誘導部材として配置されて後者を誘導することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 少なくとも一つの誘導表面(19)が剥離部材(15)と誘導部材(11,26)の間に設けられ、傾きがない誘導を確保するために、剥離装置上に作用する力、特にせん断力と横方向の力の関数としてその表面の長さが選択できることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 剥離部(15)が本質的に直線領域(17)と突出領域(18)を有し、そして誘導表面が剥離部材(15)のその直線領域(17)と突出領域(18)上に設けられることを特徴とする請求項6記載の剥離装置(3)。
- 剥離部材(15、34)が、はめ込まれた切削部材(2)、特に、その軸と面して内側に少なくとも一つの誘導表面を有しおよび/またはその剥離部材(15、34)とスプリング−弾性部材(21)が配向されて、本質的にトルクがない状態で負荷をかけられるように、切削部材(2)を取囲むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 潤滑剤(16)、特に、固体潤滑剤が少なくとも直線領域(17)の下方域に設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 誘導部材(26)が固定ピース(28)または誘導部材(11)と一体で形成され、そして固定ピース(4)が一緒に結合できる部材として形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- スプリング−弾性部材(21)が剥離部材(15)または誘導部材(33)と切削治具(1)の間におよび/または誘導部材(11、26)の内に配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 少なくとも一つの突出領域(50)および/または突出領域(51)、特に、爪やクランプ形状の領域が、切削治具(1)、特に標準化された固定板の固定装置(5)の周りにはめ込むための固定ピース(4)の周囲上に設けられることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- 剥離部材(15、34)が、工作物に対応した形状で設けられ得るまたは設けられておりそして、特に、機械切削可能で、かつ工作物表面の形状に合致させ得るブロンズやその他の材料から成ることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
- スプリング−弾性部材(21)がゴムスプリングであるかまたはその他のスプリング−弾性、回復性または柔軟性を有する材料から成ることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の剥離装置(3)。
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