以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためハッチングを付す場合もある。また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態であるSRAMのメモリセルの等価回路図である。図1に示すように、このSRAMのメモリセル(MC)は、一対の相補性データ線(BLT、BLB)とワード線(WL)との交差部に配置された2個の転送MISFET(TR1、TR2)、2個の駆動MISFET(DR1、DR2)および2個の縦型MISFET(SV1、SV2)を有している。
メモリセル(MC)を構成する上記6個のMISFETのうち、2個の転送MISFET(TR1、TR2)および2個の駆動MISFET(DR1、DR2)は、nチャネル型MISFETを有している。また、2個の縦型MISFET(SV1、SV2)は、pチャネル型MISFETを有している。この縦型MISFET(SV1、SV2)は、周知の完全CMOS型SRAMにおける負荷MISFETに相当するものであるが、通常の負荷MISFETとは異なり、後述するような縦型構造で構成されており、かつ駆動MISFET(DR1、DR2)および転送MISFET(TR1、TR2)形成領域の上部に配置されている。
メモリセル(MC)の駆動用MISFET(DR1)および縦型MISFET(SV1)は第1のインバータINV1を構成し、駆動用MISFET(DR2)および縦型MISFET(SV2)は第2のインバータINV2を構成している。これら一対のインバータINV1、INV2はメモリセル(MC)内で交差結合され、1ビットの情報を記憶する情報蓄積部としてのフリップフロップ回路を構成している。
すなわち、駆動用MISFET(DR1)のドレインと、縦型MISFET(SV1)のドレインと、駆動用MISFET(DR2)のゲートと、縦型MISFET(SV2)のゲートとは互いに電気的に接続され、メモリセルの一方の蓄積ノード(A)を構成する。駆動用MISFET(DR2)のドレインと、縦型MISFET(SV2)のドレインと、駆動用MISFET(DR1)のゲートと、縦型MISFET(SV1)のゲートとは互いに電気的に接続され、メモリセルの他方の蓄積ノード(B)を構成する。
上記フリップフロップ回路の一方の入出力端子は、転送MISFET(TR1)のソース、ドレインの一方に電気的に接続され、もう一方の入出力端子は、転送MISFET(TR2)のソース、ドレインの一方に電気的に接続されている。転送MISFET(TR1)のソース、ドレインの他方は、一対の相補性データ線の内の一方のデータ線BLTに電気的に接続され、転送MISFET(TR2)のソース、ドレインの他方は、一対の相補性データ線の内の他方のデータ線BLBに電気的に接続されている。また、フリップフロップ回路の一端、すなわち2個の縦型MISFET(SV1、SV2)のソースは、基準電圧(Vss)よりも電位の高い、例えば3Vの電源電圧(Vdd)を供給する電源電圧線(Vdd)に電気的に接続され、他端、すなわち2個の駆動MISFET(DR1、DR2)のソースは、例えば0Vの基準電圧(Vss)を供給する基準電圧線(Vss)に電気的に接続されている。転送MISFET(TR1、TR2)、のゲート電極は、ワード線(WL)に電気的に接続されている。上記メモリセル(MC)は、一対の蓄積ノード(A,B)の一方をHigh、他方をLowにすることにより情報を記憶する。
上記メモリセル(MC)における情報の保持、読み出しおよび書き込み動作は、周知の完全CMOS型SRAMのそれと基本的に同じである。すなわち、情報の読み出し時には、選択されたワード線(WL)に例えば電源電圧(Vdd)を印加し、転送MISFET(TR1、TR2)をONにして一対の蓄積ノード(A,B)の電位差を相補性データ線(BLT、BLB)で読み取る。また、書き込み時には、選択されたワード線(WL)に例えば電源電圧(Vdd)を印加して、転送MISFET(TR1、TR2)をONにすると共に、相補性データ線(BLT、BLB)の一方を電源電圧(Vdd)に接続し、他方を基準電圧(Vss)に接続することによって、駆動MISFET(DR1、DR2)のON、OFFを反転させる。
図2は、上記メモリセル(MC)の具体的な構造を示す要部平面図、図3の左側部分は、図2のA−A’線に沿った断面図、その右隣部分は、図2のB−B’線に沿った断面図、その右隣部分は、図2のC−C’線に沿った断面図、さらにその右隣部分は、図2のD−D’線に沿った断面図である。なお、図2に示す4個の(+)印で囲んだ矩形の領域は、メモリセル1個の占有領域(メモリセル形成領域)を示しているが、この(+)印は図を解り易くするために示した印であり、実際に半導体基板上に形成されるものではない。また、図2は、図を解り易くするためにメモリセルを構成する主要な導電層とそれらの接続領域のみを示しており、導電層間に形成される絶縁膜などの図示は省略してある。
例えばp型のシリコン(Si)単結晶からなる半導体基板(以下、基板という)1の主面には、p型ウエル4が形成されている。このp型ウエル4の素子分離溝2によって周囲を規定された活性領域(L)には、メモリセル(MC)の一部を構成する2個の転送MISFET(TR1、TR2)および2個の駆動MISFET(DR1、DR2)が形成されている。素子分離溝2には、例えば酸化シリコン(SiO2等)からなる絶縁膜3が埋め込まれ、素子分離部を構成している。なお、図示しないが、周辺回路領域の基板1のn型ウエルとp型ウエルに、周辺回路を構成するnチャネルおよびpチャネルMISFETが構成される。周辺回路用MISFETによってXデコーダ回路、Yデコーダ回路、センスアンプ回路、入出力回路、論理回路などが構成されるが、これらに限らず、マイクロプロセッサ、CPUなどの論理回路を構成しても良い。
図2に示すように、活性領域(L)は、図の縦方向(Y方向)に延在する略長方形の平面パターンを有しており、メモリセル1個の占有領域には、2個の活性領域(L、L)が互いに平行に配置されている。2個の転送MISFET(TR1、TR2)および2個の駆動MISFET(DR1、DR2)のうち、一方の転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)は、一方の活性領域(L)に形成され、それらのソース、ドレインの一方を互いに共有している。また、他方の転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)は、他方の活性領域(L)に形成され、それらのソース、ドレインの一方を互いに共有している。
一方の転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)と、他方の転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)とは、素子分離部を介して図の横方向(X方向)に離隔して配置され、かつメモリセル形成領域の中心点に対して点対称に配置される。また、駆動MISFET(DR2)および駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bは、図の横方向(X方向)に延在するように配置され、X方向において、一方の転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)と、他方の転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)との間の素子分離部上でその一端が終端し、その一端部上に後述する縦型MISFET(SV1、SV2)が形成される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。また、縦型MISFET(SV1、SV2)は図の縦方向(Y方向)に隣接して配置され、縦型MISFET(SV1、SV2)の上部に、縦型MISFET(SV1、SV2)のソースに電気的に接続される電源電圧線(Vdd)90が図の縦方向(Y方向)に延在するように配置される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。また、電源電圧線(Vdd)90と相補性データ線BLT、BLBとを同じ配線層に形成し、図の縦方向(Y方向)に延在する相補性データ線BLT、BLBの間に電源電圧線(Vdd)90を形成することにより、メモリセルサイズを縮小できる。すなわち、図の横方向(X方向)において、一方の転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)と、他方の転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)との間の縦型MISFET(SV1、SV2)を配置するとともに、図の横方向(X方向)において、相補性データ線BLT、BLBの間に電源電圧線(Vdd)90を配置することによりメモリセルサイズを縮小できる。
転送MISFET(TR1、TR2)は、主としてp型ウエル4の表面に形成されたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上部に形成されたゲート電極7Aと、ゲート電極7Aの両側のp型ウエル4に形成されたn+型半導体領域14(ソース、ドレイン)とを有している。また、駆動MISFET(DR1、DR2)は、主としてp型ウエル4の表面に形成されたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上部に形成されたゲート電極7Bと、ゲート電極7Bの両側のp型ウエル4に形成されたn+型半導体領域14(ソース、ドレイン)とを有している。
転送MISFET(TR1)のソース、ドレインの一方と、駆動MISFET(DR1)のドレインとはn+型半導体領域14により一体に形成され、このn+型半導体領域14の上部には、プラグ28が埋め込まれたコンタクトホール23が形成されている。また駆動MISFET(DR2)のゲート電極7Bの上部には、プラグ28が埋め込まれたコンタクトホール22が形成され、コンタクトホール22、23の上部には、コンタクトホール22内のプラグ28とコンタクトホール23内のプラグ28とを接続する中間導電層(金属配線)42が形成されている。そして、転送MISFET(TR1)のソース、ドレインの一方および駆動MISFET(DR1)ドレインであるn+型半導体領域14と駆動MISFET(DR2)のゲート電極7Bとは、これらのプラグ28、28と中間導電層42とを介して互いに電気的に接続されている。なお、絶縁膜19は、例えば窒化シリコンからなり、絶縁膜20は、例えば酸化シリコンからなり、絶縁膜29は、例えば窒化シリコンからなり、絶縁膜30は、例えば酸化シリコンからなり、絶縁膜31は、例えば窒化シリコンからなる。また、符号の24はコンタクトホールを示し、符号の32〜35は溝を示し、符号の44、45は中間導電層を示している。
転送MISFET(TR2)のソース、ドレインの一方と、駆動MISFET(DR2)のドレインとはn+型半導体領域14により一体に形成され、このn+型半導体領域14の上部には、プラグ28が埋め込まれたコンタクトホール23が形成されている。駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bの上部には、プラグ28が埋め込まれたコンタクトホール22が形成されて、コンタクトホール22、23の上部には、コンタクトホール22内のプラグ28とコンタクトホール23内のプラグ28とを接続する中間導電層(金属配線)43が形成されている。そして、転送MISFET(TR2)のソース、ドレインの一方および駆動MISFET(DR2)のドレインであるn+型半導体領域14と駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bとは、これらのプラグ28、28と中間導電層43とを介して互いに電気的に接続されている。
プラグ28は、例えばタングステン(W)等の金属(メタル)膜で構成され、中間導電層42、43は、例えばタングステン(W)等の金属(メタル)膜で構成される。このように、中間導電層42、43を金属膜で構成することにより、抵抗を低減でき、メモリセルの特性を向上できる。
また、プラグ28および中間導電層42、43と同層のプラグ28および中間導電層46、47により、周辺回路を構成するnチャネルおよびpチャネルMISFETのソース・ドレインおよびゲート間が電気的に接続される。これにより、周辺回路を構成するMISFET間の電気的接続の自由度を向上でき、高集積化が可能となる。また、中間導電層46,47を金属膜で構成することにより、MISFET間の接続抵抗を低減でき、回路の動作スピードを向上できる。すなわち、後述するように、上層に形成される金属(メタル)配線層は、縦型MISFET(SV1、SV2)よりも上部に形成されるので、その上層の金属配線層のみで、MISFET間の電気的接続を行う場合よりも、配線の自由度を向上できるとともに、高集積化できる。
駆動MISFET(DR2)のゲート電極7Bの一端部上には、縦型MISFET(SV1)が形成され、駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bの一端部上には、縦型MISFET(SV2)が形成されている。
縦型MISFET(SV1)は、下部半導体層(ドレイン)57、中間半導体層58、上部半導体層(ソース)59を積層した四角柱状の積層体(P1:第2半導体層)と、この積層体(P1)の側壁にゲート絶縁膜63を介して形成されたゲート電極66とを有しいる。縦型MISFET(SV1)の下部半導体層(ドレイン)57は、その下部に形成されたプラグ(半導体層、第1半導体層)55および導体層48を介して前記中間導電層42に接続されており、さらにこの中間導電層42およびその下部の前記プラグ28、28を介して前記転送MISFET(TR1)のソース、ドレインの一方および駆動MISFET(DR1)のドレインであるn+型半導体領域14と、駆動MISFET(DR2)のゲート電極7Bとに電気的に接続されている。
縦型MISFET(SV2)は、下部半導体層(ドレイン)57、中間半導体層58、上部半導体層(ソース)59を積層した四角柱状の積層体(P2:第2半導体層)と、この積層体(P2)の側壁にゲート絶縁膜63を介して形成されたゲート電極66とを有している。縦型MISFET(SV2)の下部半導体層(ドレイン)57は、その下部に形成されたプラグ55および導体層48を介して前記中間導電層43に接続されており、さらにこの中間導電層43およびその下部の前記プラグ28、28を介して前記転送MISFET(TR2)のソース、ドレインの一方および駆動MISFET(DR2)のソースであるn+型半導体領域14、と駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bとに電気的に接続されている。なお、符号の53は、スルーホールを示している。
縦型MISFET(SV1、SV2)は、下部半導体層57がドレインを構成し、中間半導体層58が基板(チャネル領域)を構成し、上部半導体層59がソースを構成している。下部半導体層57、中間半導体層58、上部半導体層59の夫々は、シリコン膜で構成され、下部半導体層57および上部半導体層59はp型にドープされ、p型シリコン膜で構成される。すなわち、縦型MISFET(SV1、SV2)は、シリコン膜で形成されたpチャネル型MISFETで構成される。
また、プラグ55を構成するシリコン膜は、縦型MISFET(SV1、SV2)の下部半導体層57を構成する多結晶シリコン膜と同一の導電型(p型)とするために、成膜時または成膜後にホウ素をドープして、p型シリコン膜で構成される。ソースである下部半導体層57はシリコン膜で形成されているので、シリコン膜(プラグ55)とタングステンからなる中間導電層42、43との界面で所望しないシリサイド反応が生じるのを防ぐために、それらの間に導体層48を設けている。これにより、タングステンからなる中間導電層42、43の上部に、シリコン膜で形成される下部半導体層57、中間半導体層58、上部半導体層59を形成でき、縦型MISFET(SV1、SV2)を中間導電層42、43の上部に形成できる。すなわち、中間導電層42、43は、タングステン(W)等の金属膜で構成し、導体層48を介して中間導電層42、43の上部にシリコン膜で形成された縦型MISFETを形成することにより、MISFET間の接続抵抗を低減でき、メモリセルの特性を向上できるとともに、メモリセルサイズを縮小できる。
本実施の形態1では、後述のように、上記導体層48が、第1導体層と、第2導体層との積層膜で形成されている。第1導体層は、中間導電層42、43に接した状態でその上に形成されている。この第1導体層は、主として中間導電層42、43中の原子(タングステン)が上層のプラグ55側に拡散するのを抑制する機能する導体層であり、例えば窒化タングステン(WN)で構成されている。この第1導体層の材料は、窒化タングステンに代えて、例えばチタン(Ti)膜や窒化チタン(TiN)膜の単層膜、または、窒化タングステン膜とタングステン(W)膜との積層膜、窒化チタン膜とタングステン膜との積層膜、あるいは、それらの膜を2種以上積層した積層膜を用いても良い。このような第1導体層を設けることにより、中間導電層42、43中のタングステンがプラグ55側に拡散するのを抑制することができ、中間導電層42、43中のタングステンとプラグ55中のシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。
また、上記導体層48の第2導体層は、上記第1導体層上に積層され、プラグ55と接するように形成されている。この第2導体層は、主として多結晶シリコン等のような半導体で構成されるプラグ55と、タングステン等のようなメタルで構成される中間導電層42、43との接触抵抗を低減する機能を有する導体層であり、例えばタングステンシリサイド等のような高融点金属シリサイド(遷移金属シリサイド)で構成されている。この第2導体層の材料は、タングステンシリサイドに代えて、例えばチタンシリサイドまたはニッケルシリサイドを用いても良い。このような第2導体層を設けることにより、プラグ55と中間導電層42、43との接触抵抗を低減できる。この第2導体層は、上記導体層48の第1導体層のバリア用の導体層としての機能も有している。上記高融点金属シリサイド(遷移金属シリサイド)には、1つの高融点金属(遷移金属)に対して、シリコンの組成の異なる複数のシリサイドが存在するが、一般的に高温プロセスを経るに従って、シリコン組成比の大きい、MSi2(Mは、高融点金属(遷移金属))が安定相となる。このため、半導体装置の製造工程では、シリサイドは、シリコン組成としてMSi2あるいはさらに過剰なシリコンを含有するMSix(x>2)を用いる。タングステンシリサイド(WSi2)の融点は、例えば2167℃、抵抗率は、例えば50〜70μΩ・cm程度、シート抵抗(20nm厚)は、例えば40〜55Ω/□程度、ショットキー障壁(n+型の半導体に対する)は、例えば0.65eV程度、耐熱性は、例えば1000℃程度より高い、単位金属膜厚当たりのシリコン消費膜厚は、例えば2.53程度、フッ酸(HF)に対して不可溶、HF/HNO3に対して可溶、自然酸化膜(SiO2)との反応性無し、である。また、チタンシリサイド(TiSi2)の融点は、例えば1537℃、抵抗率は、例えば15〜20μΩ・cm程度、シート抵抗(20nm厚)は、例えば12〜18Ω/□程度、ショットキー障壁(n+型の半導体に対する)は、例えば0.61eV程度、耐熱性は、例えば800〜850℃程度、単位金属膜厚当たりのシリコン消費膜厚は、例えば2.27程度、フッ酸(HF)に対して可溶、自然酸化膜(SiO2)との反応性有り、である。
ところで、本実施の形態1では、この第2導体層およびプラグ55の両方に、後述のように、例えばホウ素等のような不純物が高濃度(例えばその後のプロセス最高到達温度での固溶限度以上)で導入されている。メタル配線(中間導電層42、43)上に導体層48および低抵抗な多結晶シリコンからなるプラグ55を下層から順に積み重ね、さらに、その上に縦型MISFET(SV1,SV2)を形成する本実施の形態のSRAM構造では、縦型MISFETの形成時の熱負荷により、プラグ55中の不純物が導体層48の第2導体層のメタルシリサイドに吸い出され、プラグ55中の第2導体層との接触界面部分で不純物濃度が著しく低下し、その接触界面にショットキーダイオードが形成されてしまう。その結果、メタル配線(中間導電層42、43)とプラグ55との接触抵抗が増大したり、その接触抵抗が非線形に上昇したりする。そして、このようなメタル配線(中間導電層42、43)とプラグ55との接触抵抗の増大が原因となって高抵抗の接触部分で電圧降下が生じ、負荷MISFETの目標のドレイン電流値が得られない場合が生じたり、その接触抵抗が非線形になることが原因でSRAMの性能が変動し、再現性が劣化したりする問題がある。これに対して、本実施の形態1では、プラグ55に不純物を高濃度で導入することにより、プラグ55自体の抵抗を下げるとともに、プラグ55中の第2導体層との接触界面部分の不純物濃度が第2導体層への不純物の吸い出しに起因して著しく低下してしまうのを抑制する一方、導体層48の第2導体層にも不純物を導入しておくことにより、プラグ55から第2導体層への不純物の拡散自体を抑制することで、第2導体層との接触界面部分でのプラグ55中の不純物濃度の著しい低下を抑制する。これにより、プラグ55と第2導体層との接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、メタル配線(中間導電層42、43)とプラグ55との接触抵抗を低くすることができる。その結果、SRAMの負荷MISFET(SV1,SV2)の目標のドレイン電流値を確保できるので、SRAMのアクセス速度を向上させることができる。また、プラグ55と第2導体層との接触抵抗を線形に近づけることができるので、SRAMの性能の変動を低減でき、SRAMの再現性を向上させることができる。上記導体層48の第2導体層に導入される不純物は、プラグ55の導電型と同一の導電型を形成する不純物であれば良く、ホウ素に限定されるものではなく種々変更可能である。
縦型MISFET(SV1、SV2)のそれぞれのゲート電極66は、四角柱状の積層体(P1、P2)のそれぞれの側壁を囲むように形成される。なお、ゲート電極66は、サイドウォール状に、四角柱状の積層体(P1、P2)に対して自己整合的に形成される。
このように、縦型MISFET(SV1、SV2)は、ソース、基板(チャネル領域)、ドレインが基板の主面に対して垂直方向に積層され、チャネル電流が基板の主面に対して垂直方向に流れる、いわゆる縦型チャネルMISFETを構成する。すなわち、縦型MISFET(SV1、SV2)のチャネル長方向は基板の主面に対して垂直な方向であり、チャネル長は基板の主面に対して垂直な方向における下部半導体層57と上部半導体層59との間の長さで規定される。縦型MISFET(SV1、SV2)のチャネル幅は四角柱状の積層体の側壁一周の長さで規定される。これにより、縦型MISFET(SV1、SV2)の占有面積を大きくせずに、縦型MISFET(SV1、SV2)のチャネル幅を大きくすることができる。
縦型MISFET(SV1)のゲート電極66は、その下端部に形成されたゲート引き出し電極51(51b)に電気的に接続されている。縦型MISFET(SV1)のゲート電極66を四角柱状の積層体(P1)に対して自己整合的にサイドウォール状に形成する工程を利用して、縦型MISFET(SV1)のゲート電極66は、ゲート電極66の下部において、例えばゲート電極66の底面がゲート引き出し電極51(51b)に対して自己整合的に接続される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。
このゲート引き出し電極51(51b)の上部にはプラグ80が埋め込まれたスルーホール75が形成されている。また、このプラグ80は、その一部が前記中間導電層43に接続されており、縦型MISFETS(SV1)のゲート電極66は、ゲート引き出し電極51(51b)、プラグ80、中間導電層43およびその下部の前記プラグ28、28を介して前記転送MISFET(TR2)のソース、ドレインの一方および駆動MISFET(DR2)のドレインであるn+型半導体領域14と、駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bとに電気的に接続されている。後述するようにプラグ80は、プラグ80より上層の配線とは電気的に接続されず、相補性データ線BLTが平面的にみてプラグ80と重なるように、プラグ80の上部を図の縦方向(Y方向)に延在して配置される。このように、プラグ80の底部を用いて、ゲート引き出し電極51(51b)と中間導電層43とを電気的に接続することにより、メモリセルサイズを縮小できる。また、プラグ80の上部に相補性データ線BLTを配置することができ、メモリセルサイズを縮小できる。
縦型MISFET(SV2)のゲート電極66は、その下端部に形成されたゲート引き出し電極51(51a)に電気的に接続されている。縦型MISFET(SV2)のゲート電極66を四角柱状の積層体(P2)に対して自己整合的にサイドウォール状に形成する工程を利用して、縦型MISFET(SV2)のゲート電極66は、ゲート電極66の下部において、例えばゲート電極66の底面がゲート引き出し電極51(51a)に対して自己整合的に接続される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。なお、符号の78はスルーホールを示している。
上記ゲート引き出し電極51(51a)の上部にはプラグ80が埋め込まれたスルーホール74が形成されている。また、このプラグ80は、その一部が前記中間導電層42に接続されており、縦型MISFET(SV2)のゲート電極66は、ゲート引き出し電極51(51a)、プラグ80、中間導電層42およびその下部の前記プラグ28、28を介して前記転送MISFET(TR1)のソース、ドレインの一方および駆動MISFET(DR2)のドレインであるn+型半導体領域14と、駆動MISFET(DR2)のゲート電極7Bとに電気的に接続されている。
プラグ80は、プラグ80より上層の配線(金属配線層)とは電気的に接続されず、相補性データ線BLBが平面的にみてプラグ80と重なるように、プラグ80の上部を延在して配置される。このように、プラグ80の底部を用いて、ゲート引き出し電極51(51a)と中間導電層42とを電気的に接続することにより、メモリセルサイズを縮小できる。また、プラグ80の上部に相補性データ線BLBを配置することができ、メモリセルサイズを縮小できる。プラグ80は、例えばタングステン(W)等の金属(メタル)膜で構成される。
このように、縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート電極66は、ゲート電極66の下部において、例えばゲート電極66の底面が導電膜であるゲート引き出し電極51(51a、51b)に接触するように、ゲート引き出し電極51(51a、51b)に対して自己整合的にサイドウォール状に接続される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。
前記駆動MISFETの上部に絶縁膜を介して形成された前記縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート(66)は、ゲート(66)の下部で下層の導電膜あるゲート引き出し電極51(51a、51b)に電気的に接続される。また、前記縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート(66)と、前記駆動MISFET(SV1、SV2)のゲート(7B)またはドレイン(14)との間の電流パスは、導電膜であるゲート引き出し電極51(51a、51b)を介して前記縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート(66)の下部を経由して形成される。すなわち、前記縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート(66)は、ゲート引き出し電極51(51a、51b)に対して自己整合的に接続され、かつそのゲート(66)の下部において、電流パスが基板の主面に対して垂直方向に流れるように、ゲート引き出し電極51(51a、51b)、導電膜である中間導電層42、43、プラグ28を経由し、その下部に形成される前記駆動MISFET(SV1、SV2)のゲート(7B)またはドレイン(14)に電気的に接続される。すなわち、前記縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート(66)は、プラグ28の上部に、プラグ28および前記縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート(66)とは、平面的に重なるように配置される。これにより、メモリセルの特性を向上できるとともに、メモリセルサイズを縮小できる。
また、プラグ80はプラグ28の上部に、プラグ28とプラグ80とは、平面的に重なるように配置される。これにより、メモリセルの特性を向上できるとともに、メモリセルサイズを縮小できる。なお、絶縁膜70およびサイドウォールスペーサ71は、例えば酸化シリコンからなり、絶縁膜72は、例えば窒化シリコンからなり、絶縁膜73は、例えば酸化シリコンからなる。
縦型MISFET(SV1)の一部を構成する積層体(P1)および縦型MISFETS(V2)の一部を構成する積層体(P2)のそれぞれの上部には、層間絶縁膜を介して電源電圧線(Vdd)90が形成されている。電源電圧線(Vdd)90は、積層体(P1)の上部のスルーホール82内に埋め込まれたプラグ85を介して縦型MISFETS(V1)の上部半導体層(ソース)59と電気的に接続され、かつ積層体(P2)の上部のスルーホール82内に埋め込まれたプラグ85を介して縦型MISFET(SV2)の上部半導体層(ソース)59と電気的に接続されている。なお、絶縁膜81は、例えば酸化シリコンからなり、符号の84はスルーホールを示し、絶縁膜86は、例えば炭化シリコンからなり、絶縁膜87は、酸化シリコンからなり、符号の88は配線溝を示している。
上記電源電圧線(Vdd)90と同じ配線層には、相補性データ線BLT、BLBが形成されている。電源電圧線(Vdd)90および相補性データ線BLT、BLBは、図2のY方向に沿って平行に延在している。すなわち、相補性データ線BLTは、平面的に見て一方の転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)と重なるように転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)の上部を図2のY方向に沿って延在するように配置される。相補性データ線BLBは、平面的に見て他方の転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)と重なるように転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)の上部を図2のY方向に沿って延在するように配置される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。
相補性データ線BLTは、前記プラグ85と同層のプラグ85、前記プラグ80と同層のプラグ80、前記中間導電層42、43と同層の中間導電層44、および前記プラグ28と同層のプラグ28を介して転送MISFET(TR1)のソース、ドレイン(n+型半導体領域14)の他方と電気的に接続されている。また、相補性データ線BLBは、前記プラグ85と同層のプラグ85、前記プラグ80と同層のプラグ80、前記中間導電層42、43と同層の中間導電層44、および前記プラグ28と同層のプラグ28を介して転送MISFET(TR2)のソース、ドレイン(n+型半導体領域14)の他方と電気的に接続されている。電源電圧線(Vdd)90および相補性データ線BLT、BLBは、例えば銅(Cu)を主体とする金属膜で構成されている。
このように、縦型MISFET(SV1、SV2)は図の縦方向(Y方向)に隣接して配置され、縦型MISFET(SV1、SV2)の上部に、縦型MISFET(SV1、SV2)のソースに電気的に接続される電源電圧線(Vdd)90が図の縦方向(Y方向)に延在するように配置される。これにより、メモリセルサイズを縮小できる。また、電源電圧線(Vdd)90と相補性データ線BLT、BLBとを同じ配線層に形成し、図の縦方向(Y方向)に延在する相補性データ線BLT、BLBの間に電源電圧線(Vdd)90を形成することにより、メモリセルサイズを縮小できる。すなわち、図の横方向(X方向)において、一方の転送MISFET(TR1)および駆動MISFET(DR1)と、他方の転送MISFET(TR2)および駆動MISFET(DR2)との間の縦型MISFET(SV1、SV2)を配置し、縦型MISFET(SV1、SV2)の上部に図の縦方向(Y方向)に延在する電源電圧線(Vdd)90を配置し、転送MISFET(TR1、TR2)および駆動MISFET(DR1、DR2)の上部に図の縦方向(Y方向)に延在する相補性データ線BLT、BLBを配置することにより、メモリセルサイズを縮小できる。
上記電源電圧線(Vdd)90および相補性データ線BLT、BLBの上層には、絶縁膜93を介して、図2のX方向に沿って平行に延在するワード線(WL)および基準電圧線(Vss)91が形成されている。ワード線(WL)は、図2のY方向において、基準電圧線(Vss)91の間に配置される。ワード線(WL)は、前記プラグや中間導電層と同層のプラグおよび中間導電層を介して転送MISFET(TR1、TR2)のゲート電極7Aと電気的に接続され、基準電圧線(Vss)91は、同じく前記プラグや中間導電層と同層のプラグおよび中間導電層を介して駆動MISFET(DR1、DR2)のn+型半導体領域(ソース)14に電気的に接続されている。ワード線(WL)および基準電圧線(Vss)91は、例えば銅(Cu)を主体とする金属膜で構成されている。なお、絶縁膜93の絶縁膜93a、93cは、例えば酸化シリコンからなり、絶縁膜93bは、例えば窒化シリコンからなり、符号の94は、配線溝を示している。
プラグ80、85、電源電圧線(Vdd)90および相補性データ線BLT、BLBと同層のプラグ80、83、85および第1金属配線層により、周辺回路を構成するnチャネルおよびpチャネルMISFETのソース・ドレインおよびゲート間が電気的に接続される。図示しないプラグ、基準電圧線91(Vss)、ワード線(WL)と同層のプラグおよび第2金属配線層により、周辺回路を構成するnチャネルおよびpチャネルMISFETのソース・ドレインおよびゲート間が電気的に接続される。第1金属配線層と第2金属配線層とは図示しないプラグにより電気的に接続される。
このように、周辺回路を構成するMISFET間の電気的接続を、縦型MISFET(SV1、SV2)よりも下部に形成されるプラグ28および中間導電層46、47で行うとともに、縦型MISFET(SV1、SV2)よりも上部に形成されるプラグ、第1および第2金属配線層を用いて行うことにより、配線の自由度を向上でき、高集積化できる。また、MISFET間の接続抵抗を低減でき、回路の動作スピード向上できる。
このように、本実施の形態のSRAMは、2個の転送MISFET(TR1、TR2)および2個の駆動MISFET(DR1、DR2)を基板1のp型ウエル4に形成し、これら4個のMISFET(TR1、TR2、DR1、DR2)の上部に2個の縦型MISFET(SV1、SV2)による負荷MISFETを形成している。この構成により、メモリセルの占有面積は、実質的に4個のMISFET(TR1、TR2、DR1、DR2)の占有面積に相当するので、6個のMISFETで構成された同一デザインルールの完全CMOS型メモリセルに比べて1個のメモリセルの占有面積を縮小することができる。また、本実施の形態のSRAMは、pチャネル型の縦型MISFET(SV1、SV2)を4個のMISFET(TR1、TR2、DR1、DR2)の上方に形成するので、pチャネル型の縦型MISFETを基板のn型ウエルに形成する完全CMOS型メモリセルと異なり、メモリセル1個の占有領域内にp型ウエルとn型ウエルとを分離する領域が不要である。従って、メモリセルの占有面積をさらに縮小することができるので、高速、大容量のSRAMを実現することができる。
次に、上記メタル配線(中間導電層42、43)の形成工程からプラグ55の形成工程までの一例を図4〜図10により説明する。なお、図4〜図10は、SRAMの製造工程中の半導体ウエハ上の配線層部分の要部断面図を示している。図4〜図10では、図面を簡単にするため、溝32、33および中間導電層42、43を合わせて図示してある。
まず、図4に示すように、溝(配線開口部)32、33内に、中間導電層42、43を形成する。溝32、33は、まず絶縁膜30をエッチングして下層の絶縁膜29の表面でエッチングを停止し、その後、絶縁膜29をエッチングすることで形成する。これにより、溝32、33の下層の絶縁膜20が過剰にエッチングされることはない。また、中間導電層42、43は、いわゆるダマシン法で形成する。すなわち、例えば溝32、33の内部を含む絶縁膜30上にスパッタリング法等で窒化チタン膜を堆積し、続いて金属膜としてCVD法等でタングステン膜を堆積した後、溝32、33の外部のタングステン膜および窒化チタン膜を化学的機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing:CMP)によって除去することで中間導電層42、43を形成する。
続いて、図5に示すように、絶縁膜30および中間導電層42、43上に、上記第1導体層48aおよび上記第2導体層48bをCVD法またはスパッタリング法等により下層から順に堆積する。
この第1導体層48aは、上記のように主として中間導電層42、43中の原子(タングステン)が上層のプラグ55側に拡散するのを抑制する機能を有するバリア用の導体層であり、例えば窒化タングステンで構成されている。このような第1導体層48aを設けることにより、中間導電層42、43中の原子がプラグ55側に拡散するのを抑制することができ、中間導電層42、43中の原子とシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。この第1導体層48aの材料は、窒化タングステンに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばチタン膜や窒化チタン膜の単層膜、または、窒化タングステン膜とタングステン膜との積層膜、窒化チタン膜とタングステン膜との積層膜、あるいは、それらの膜を2種以上積層した積層膜を用いても良い。チタン系薄膜は窒化チタン膜に比べて酸化シリコン膜との密着性や耐熱性がよいという特徴を有する。一方、窒化チタン膜は酸化により容易に不動態化するため、装置汚染の可能性が低く簡便に扱える。密着性、耐熱性、簡便性のいずれを重視するかにより選択が可能である。従って、MISFETを形成した後の配線形成工程のように、チタン系薄膜が基板(半導体ウエハ)に再付着してもMISFETの特性を変動させる虞れが少ない工程でバリア膜を必要とする場合などは、窒化チタン膜よりもチタン系薄膜を使用した方が良い。また、第1導体層48aは、タングステンからなる中間導電層42、43の表面を窒化処理して窒化タングステンに変えることで形成しても良い。
上記第2導体層48bは、上記のように主として多結晶シリコン等のような半導体で構成されるプラグ55と、タングステン等のようなメタルで構成される中間導電層42、43との接触抵抗を低減する機能を有する接触抵抗低減用の導体層であり、例えばタングステンシリサイド等のようなメタルシリサイドで構成されている。このような第2導体層を設けることにより、プラグ55と中間導電層42、43との接触抵抗を低減できる。この第2導体層の材料は、タングステンシリサイドに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばチタンシリサイドまたはニッケルシリサイドを用いても良い。なお、この第2導体層48bは、上記第1導体層48aのバリア用の導体層としての機能も有している。
その後、上記第2導体層48bに、例えばホウ素(B)等のような不純物をイオン注入法等により導入する。この時のイオン注入エネルギーは、不純物イオンの投影飛程が第2導体層48b中に位置するように設定する。また、不純物注入量は、第2導体層48bの厚さによって変わるが、第2導体層48b中のホウ素原子濃度が、その後のプロセスの最高到達温度での固溶限以上の高不純物濃度に設定することが好ましい。これにより、プラグ55の不純物が第2導体層48bへ拡散することを抑制することができるので、プラグ55中の第2導体層48bとの接触界面部分での不純物濃度の著しい低下を抑制することができる。このため、プラグ55と第2導体層48bとの接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、メタル配線(中間導電層42、43)とプラグ55との接触抵抗を低くすることができる。その結果、SRAMの負荷MISFET(SV1,SV2)の目標のドレイン電流値を確保できるので、SRAMのアクセス速度を向上させることができる。また、プラグ55と第2導体層48bとの接触抵抗を線形に近づけることができるので、SRAMの性能の変動を低減でき、SRAMの再現性を向上させることができる。第2導体層48bへの不純物導入方法は、イオン注入法に限定されるものではなく、例えば気相中での不純物ドープも可能である。また、上記第2導体層48bに導入される不純物は、プラグ55の導電型と同一の導電型を形成する不純物であれば良く、ホウ素に限定されるものではなく種々変更可能である。なお、上記最高到達温度は、ゲート絶縁膜63の形成時の温度や層間絶縁膜形成後のデンシファイ温度等で700度程度を例示できる。
その後、熱処理を施すことにより、第2導体層48bのタングステンシリサイド(WSix)の組成比xを化学量論的組成(ストイキオメトリ)にすることで、第2導体層48bの膜質を向上させる。
次いで、第1導体層48aおよび第2導体層48bの積層膜を、図6に示すように、通常のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングすることにより導体層48を形成する。続いて、図7に示すように、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜31をCVD法等により堆積した後、その上に、上記一対のゲート引き出し電極51a、51bを形成する。その後、ゲート引き出し電極51a、51bを覆うように、絶縁膜31上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜100を堆積した後、図8に示すように、絶縁膜100上に、スルーホール形成用のフォトレジストパターンPR1を形成する。その後、フォトレジストパターンPR1をマスクにして絶縁膜100をドライエッチングすることにより、導体層48(第2導体層48b)の一部が露出されるようなスルーホール53を形成する。
次いで、図9に示すように、スルーホール53の内部を含む絶縁膜100上にCVD法で低抵抗な多結晶シリコン膜(またはアモルファスシリコン膜)からなるプラグ形成膜55Aを堆積する。続いて、スルーホール53の外部のプラグ形成膜55Aを、図10に示すように、例えばCMP法またはエッチバック法によって除去することにより、スルーホール53の内部にプラグ55を形成する。その後、プラグ55の導電型を、縦型MISFET(SV1、SV2)の下部半導体層(57)を構成する多結晶シリコン膜と同一の導電型(p型)とするために、プラグ55に、例えばホウ素をイオン注入法等により導入した後、熱処理を施すことにより不純物を活性化してプラグ55の抵抗を低くする。このプラグ55への不純物の導入は、プラグ形成膜55Aの成膜時または成膜後に行っても良い。いずれにしても、プラグ55中の不純物濃度がプラグ55の深さ方向に一定になるようにイオン注入処理を複数回行う。また、不純物注入量は、プラグ55中のホウ素原子濃度が、その後のプロセスの最高到達温度での固溶限以上の高不純物濃度に設定することが好ましい。これにより、プラグ55自体の抵抗を下げるとともに、第2導体層48bとの接触界面部分のプラグ55中の不純物濃度が第2導体層48bへの不純物の吸い出しに起因して著しく低下してしまうのを抑制することができる。このため、プラグ55と第2導体層48bとの接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、メタル配線(中間導電層42、43)とプラグ55との接触抵抗を低くすることができる。その結果、SRAMの負荷MISFET(SV1,SV2)の目標のドレイン電流値を確保できるので、SRAMのアクセス速度を向上させることができる。また、プラグ55と第2導体層48bとの接触抵抗を線形に近づけることができるので、SRAMの性能の変動を低減でき、SRAMの再現性を向上させることができる。上記プラグ形成膜55Aおよびプラグ55に導入される不純物は、下部半導体層57の導電型と同一の導電型を形成する不純物であれば良く、ホウ素に限定されるものではなく種々変更可能である。
その後、上記積層体P1、P2を形成した後、その側面にゲート絶縁膜63を形成し、さらにその側面にゲート電極66を形成することで、上記縦型MISFET(SV1、SV2)を形成する。
上記積層体P1、P2を形成するには、まず、絶縁膜100上に、下部半導体層57形成用のp型シリコン膜、中間半導体層58形成用のシリコン膜および上部半導体層59形成用のp型シリコン膜を形成する。続いて、最上のp型シリコン膜上にCVD法で酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を順次堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにして窒化シリコン膜をドライエッチングすることにより、縦型MISFET(SV1、SV2)を形成する領域の上部に窒化シリコン膜を残す。その後、その残された窒化シリコン膜をマスクにして3層のシリコン膜をドライエッチングすることにより、p型シリコン膜からなる下部半導体層57、シリコン膜からなる中間半導体層58、p型シリコン膜からなる上部半導体層59によって構成される四角柱状の積層体(P1、P2)を形成する。
上記ゲート絶縁膜63は、例えば基板1を熱酸化することによって形成する。このゲート絶縁膜63は、例えば800℃以下の低温熱酸化(例えばウェット酸化)によって形成されるが、これに限定されず、例えばCVD法で堆積した酸化シリコン膜や、CVD法で堆積した酸化ハフニウム(HfO2)、酸化タンタル(Ta2O5)などの高誘電体膜で構成してもよい。この場合は、ゲート絶縁膜63をさらに低温で形成することができるので、不純物の拡散などに起因する縦型MISFET(SV1、SV2)のしきい値電圧の変動を抑制することができる。
上記ゲート電極66を形成するには、まず、四角柱状の積層体(P1、P2)およびその上部の窒化シリコン膜の側壁に縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート電極(66)の一部を構成する導電膜として、例えば第1多結晶シリコン層を形成する。この第1多結晶シリコン層を形成するには、絶縁膜100上にCVD法で多結晶シリコン膜を堆積した後、この多結晶シリコン膜を異方的にエッチングすることによって、四角柱状の積層体(P1、P2)および窒化シリコン膜の側壁を囲むようにサイドウォールスペーサ状に残す。このように、ゲート電極(66)の一部を構成する第1多結晶シリコン層は、四角柱状の積層体(P1、P2)およびゲート絶縁膜63に対して自己整合的に形成されるので、メモリセルサイズを縮小できる。その後、第1多結晶シリコン層を構成する多結晶シリコン膜には、その導電型をp型とするためにホウ素をドープする。上記多結晶シリコン膜をエッチングして第1多結晶シリコン層を形成する際は、多結晶シリコン膜のエッチングに引き続いて下層の絶縁膜100をエッチングする。これにより、四角柱状の積層体(P1、P2)の直下を除いた領域の絶縁膜100が除去され、ゲート引き出し電極51および窒化シリコンからなる絶縁膜31が露出する。続いて、第1多結晶シリコン層の表面に導電膜として、例えば第2多結晶シリコン層を形成する。第2多結晶シリコンを形成するには、基板1の表面を洗浄液でウェット洗浄した後、絶縁膜100の上部にCVD法で多結晶シリコン膜を堆積し、続いて、この多結晶シリコン膜を異方的にエッチングすることによって、第1多結晶シリコン層の表面を囲むようにサイドウォールスペーサ状に残す。第2多結晶シリコン層を構成する多結晶シリコン膜には、その導電型をp型とするためにホウ素をドープする。第2多結晶シリコン層を構成する上記多結晶シリコン膜は、四角柱状の積層体(P1、P2)の直下に残った絶縁膜100の側壁やゲート引き出し電極の表面にも堆積されるので、この多結晶シリコン膜を異方的にエッチングすると、その下端部がゲート引き出し電極の表面と接触する。このように、下端部がゲート引き出し電極に電気的に接続する第2多結晶シリコン層を第1多結晶シリコン層に対して自己整合的に形成されるので、メモリセルサイズを縮小できる。ここまでの工程により、四角柱状の積層体(P1、P2)および窒化シリコン膜の側壁に、第1多結晶シリコン層と第2多結晶シリコン膜の積層膜からなる縦型MISFET(SV1、SV2)のゲート電極66が形成される。このゲート電極66は、その一部を構成する第2多結晶シリコン膜を介してゲート引き出し電極と電気的に接続される。上記のように、ゲート電極66を2層の導電膜(第1多結晶シリコン層および第2多結晶シリコン膜)で構成する場合は、第2多結晶シリコン膜に代えてタングステンシリサイド膜やタングステン膜を用いることにより、ゲート電極66を低抵抗のシリサイド構造あるいはポリメタル構造にすることもできる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、例えばDRAMの製造方法に本発明を適用した場合について図11〜図13により説明する。なお、図11〜図13は、本実施の形態2のDRAMの製造工程中の半導体ウエハの要部断面図である。
図11は、DRAMの製造工程中の半導体ウエハを構成するp型の基板1の要部断面図を示している。基板1の活性領域には、メモリセル選択用のnチャネル型のMISFETQnsが形成されている。このMISFETQnsは、ソースおよびドレイン用の一対のn型の半導体領域101と、ゲート絶縁膜102と、ゲート電極103とを有している。p型ウエルPWL内に形成されたn型の半導体領域101には、例えばリン(P)またはヒ素(As)が導入されている。基板1の主面上に形成されたゲート絶縁膜102は、例えば酸化シリコン膜または酸窒化シリコン膜で形成されている。ゲート電極103は、例えば低抵抗な多結晶シリコンの単体膜、低抵抗な多結晶シリコン膜上にシリサイド層が形成された積層膜、または、低抵抗な多結晶シリコン膜上に窒化タングステン等のようなバリア膜を介してタングステン等のような金属膜を積層した積層膜からなり、ワード線WLが活性領域と平面的に重なる部分で形成されている。このゲート電極103(ワード線WL)の上面には、例えば窒化シリコンからなるキャップ膜104が形成されている。また、この基板1の主面には、上記ゲート電極103(ワード線WL)の表面を覆うように、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜105Aが堆積されている。さらに、基板1の主面上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106Aが堆積されている。その絶縁膜106A、105Aには、n型の半導体領域101が露出されるようなコンタクトホール107Aが形成されている。コンタクトホール107Aには、プラグ108Aが形成されている。プラグ108Aは、コンタクトホール107Aの内部を含む絶縁膜106A上にスパッタリング法等で窒化チタン膜を堆積し、続いて金属膜としてCVD法等でタングステン膜を堆積した後、コンタクトホール107Aの外部のタングステン膜および窒化チタン膜をCMP法によって除去することで形成されている。この絶縁膜106Aおよびプラグ108A上には、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜105Bが堆積されている。さらに、その上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106Bが堆積されている。中央のプラグ108Aは、絶縁膜105Bに開口されたスルーホールを通じてビット線と電気的に接続されている。その左右のプラグ108Aは、絶縁膜106B、105Bに開口されたスルーホール(配線開口部)107B内のプラグ(金属配線)108Bと電気的に接続されている。プラグ108Bの構造や形成方法は、上記プラグ108Aと同じである。
まず、このような基板1の絶縁膜106Bおよびプラグ108B上に、例えばタングステンシリサイド等のようなメタルシリサイドからなる導体層をCVD法等により堆積した後、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングすることにより、図12に示すように、上記メタルシリサイドからなる導体層(シリサイド層)109を形成する。導体層109の材料は、タングステンシリサイドに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばチタンシリサイドまたはニッケルシリサイドを用いても良い。続いて、この導体層109に、上記第2導体層48bの場合と同様の趣旨の条件で、所望の不純物を導入する。導体層109に導入される不純物は、後述のDRAMの下部電極と同一の導電型が形成される不純物を選択する。DRAMの下部電極がp型であれば、導体層109には、例えばホウ素または二フッ化ホウ素(BF2)を導入し、DRAMの下部電極がn型であれば、導体層109には、例えばリンまたはヒ素を導入する。
続いて、図13に示すように、絶縁膜106B上に、上記導体層109を覆うように、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜105CをCVD法等により堆積した後、その上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106CをCVD法等により堆積する。続いて、その絶縁膜106C、105Cに情報蓄積用の容量を形成するための開口部111を形成する。開口部111の底面からは上記導体層109が露出されている。開口部111を形成するには、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術により絶縁膜106C、105Cの一部をエッチングする際に、窒化シリコンと酸化シリコンとの選択比を大きくとることにより、窒化シリコンからなる絶縁膜105Cをエッチングストッパとして機能させる。すなわち、まず、絶縁膜106Cの上面から絶縁膜105Cの上面までをエッチングする。この時、エッチング条件を、酸化シリコン膜の方が、窒化シリコン膜よりも除去され易いような条件にすることで絶縁膜106Cのみを選択的に除去する一方、絶縁膜105Cでエッチングをストップさせる。その後、エッチング条件を、窒化シリコン膜の方が、酸化シリコン膜よりも除去され易いような条件にすることで残りの絶縁膜105Cを選択的に除去する。これにより、開口部111の掘り過ぎを抑制または防止できる。
次いで、開口部111を含む絶縁膜106C上に、例えば低抵抗な多結晶シリコンからなる導体層(半導体層)をCVD法等により堆積した後、その導体層の開口部111の外部の部分をエッチング法等により除去することにより、DRAMの情報蓄積用の容量の下部電極112Aを形成する。下部電極112Aには、例えばホウ素、二フッ化ホウ素等のようなp型を形成するような不純物か、または、リン、ヒ素等のようなn型を形成するような不純物が導入されている。下部電極112Aには前記実施の形態1と同様に、例えばその後のプロセス最高到達温度での固溶限度以上の濃度の不純物が導入されている。続いて、容量絶縁膜112Bを堆積する。容量絶縁膜112Bの材料は、例えば酸化タンタル(Ta2O5)膜とされている。ただし、容量絶縁膜112Bの材料は、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層構成を有する膜で形成しても良い。その後、容量絶縁膜112B上に、例えば低抵抗な多結晶シリコンまたはタングステンシリサイド等からなる導体層をCVD法等により堆積し、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターニングすることにより、DRAMの上部電極112Cを形成する。このようにしてDRAMの情報蓄積用の容量112を形成する。上部電極112Cは、複数の容量112に共通の電極とされている。その後、基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106DをCVD法等により堆積した後、その上にメタルからなる配線113を形成する。
本実施の形態2によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1).タングステンを主要材料とするプラグ108Bと、多結晶シリコン膜を主要材料とする下部電極112Aとの間に導体層109を設けたことにより、プラグ108Bのタングステンが下部電極112Aに拡散するのを抑制でき、タングステンとシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、DRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。
(2).タングステンを主要材料とするプラグ108Bと、多結晶シリコン膜を主要材料とする下部電極112Aとの間に導体層109を設けたことにより、プラグ108Bと下部電極112Aとの接触抵抗を低減できるので、DRAMの動作速度を向上させることができる。
(3).タングステンを主要材料とするプラグ108Bと、多結晶シリコン膜を主要材料とする下部電極112Aとの間に設けられる導体層109に所望の不純物を導入することにより、下部電極112Aの不純物が導体層109へ拡散することを抑制することができるので、下部電極112Aと導体層109との接触界面で、下部電極112A中の不純物濃度が著しく低下するのを抑制することができる。このため、下部電極112Aと導体層109との接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、プラグ108Bと下部電極112Aとの接触抵抗を低くすることができる。これにより、DRAMの動作速度を向上させることができる。また、プラグ108Bと下部電極112Aとの接触抵抗を線形に近づけることができるので、DRAMの性能の変動を低減でき、DRAMの再現性を向上させることができる。
(4).上記(1)〜(3)により、メモリセル選択用のnチャネル型のMISFETQnsと情報蓄積用の容量112の下部電極112Aとを接続するプラグ108A、108Bの材料としてタングステンを使用できる。通常のDRAMの場合、プラグ108Aの材料としてタングステンを選択すると、タングステンとシリコンとの反応による異常な体積膨張の問題やプラグ108A、108Bと下部電極112Aとの接触抵抗の増大の問題が生じるので、プラグ108A、108Bの材料として低抵抗な多結晶シリコンを用いている。このため、プラグ108A,108Bの部分での電気抵抗が高い。これに対して、本実施の形態2では、プラグ108A、108Bの材料としてタングステンを使用できるので、DRAMの動作速度を向上させることができる。
(5).上記(1)〜(3)により、メモリセル選択用のnチャネル型のMISFETQnsと情報蓄積用の容量112の下部電極112Aとを接続するプラグ108A、108Bの材料としてタングステンを使用できる。上記のように一般的なDRAMの場合、プラグ108A、108Bの材料は低抵抗な多結晶シリコンで形成している一方で、DRAMの周辺回路では動作速度の向上要求から同層のプラグをタングステン等のようなメタルで形成している。すなわち、メモリ領域と周辺回路領域とでプラグの作り分けをしている。このため、製造工程が複雑であり、また、製造時間が増大する問題がある。これに対して、本実施の形態2では、メモリ領域のプラグ108A、108Bの材料としてタングステンを使用できるので、メモリ領域のプラグ108Aと周辺回路領域の同層のプラグとを同じ工程で形成することができる。このため、DRAMの製造工程を簡略にでき、その製造時間を短縮させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、例えばアナログ回路の容量を有する半導体装置の製造方法に本発明を適用した場合について図14〜図18により説明する。なお、図14〜図18は、本実施の形態3の半導体装置の製造工程中の半導体ウエハの要部断面図である。
図14は、アナログ回路の容量を有する半導体装置の製造工程中の半導体ウエハを構成するp型の基板1の要部断面図を示している。基板1には、p型ウエルPWLおよびn型ウエルNWLが形成されている。p型ウエルPWLの活性領域には、nチャネル型のMISFETQnが形成されている。このMISFETQnは、アナログ回路を形成する能動素子であり、例えばソースおよびドレイン用の一対のn型の半導体領域115と、ゲート絶縁膜116と、ゲート電極117Aとを有している。n型の半導体領域115は、例えばリン(P)またはヒ素(As)が導入されてなり、n+型の半導体領域115aと、n−型の半導体領域115b、115cとを有している。このn+型の半導体領域115aの上面には、例えばコバルトシリサイド等のようなシリサイド層118が形成されている。ゲート絶縁膜116は、例えば酸化シリコン膜または酸窒化シリコン膜で形成されている。ゲート電極117Aは、例えば低抵抗な多結晶シリコン膜上にシリサイド層118が形成された積層膜からなる。このゲート電極117Aの側面には、例えば酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ119が形成されている。
n型ウエルNWLの活性領域には、pチャネル型のMISFETQpが形成されている。このMISFETQpは、アナログ回路を形成する能動素子であり、例えばソースおよびドレイン用の一対のp型の半導体領域120と、ゲート絶縁膜116と、ゲート電極117Bとを有している。p型の半導体領域119は、例えばホウ素(B)または二フッ化ホウ素(BF2)が導入されてなり、p+型の半導体領域120aと、p−型の半導体領域120b、120cとを有している。このp+型の半導体領域120aの上面には、上記シリサイド層118が形成されている。ゲート電極117Bは、例えば低抵抗な多結晶シリコン膜上にシリサイド層118が形成された積層膜からな。このゲート電極117Bの側面には、例えば酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ119が形成されている。上記ゲート電極117A、117B、n+型の半導体領域115aおよびp+型の半導体領域120a上のシリサイド層118は、サリサイドプロセスにより同工程時に各位置に対して自己整合的に形成されている。
このような基板1の主面上には、上記絶縁膜106AがMISFETQn、Qpを覆うように堆積されている。その絶縁膜106Aには、n型の半導体領域115に達するようなコンタクトホール(配線開口部)107Aが形成されている。コンタクトホール107Aには、前記プラグ(金属配線)108Aが形成されている。
まず、図15に示すように、このような基板1の絶縁膜106およびプラグ108上に、前記実施の形態2と同様に、前記導体層109のパターンを形成した後、この導体層109に、上記第2導体層48bの場合と同様の趣旨の条件で、所望の不純物を導入する。導体層109に導入される不純物は、後述のアナログ回路用の容量の下部電極の導電型と同じ導電型が形成される不純物を選択する。アナログ回路用の容量の下部電極がp型であれば、導体層109には、例えばホウ素または二フッ化ホウ素を導入し、アナログ回路用の容量の下部電極がn型であれば、導体層109には、例えばリンまたはヒ素を導入する。
続いて、図16に示すように、絶縁膜106A上に、例えば低抵抗な多結晶シリコンからなる導体層(半導体層)121をCVD法等により堆積する。導体層121は、上記導体層109に接触した状態で導体層109を覆うように堆積されている。この導体層121には、例えばホウ素、二フッ化ホウ素等のようなp型を形成するような不純物か、または、リン、ヒ素等のようなn型を形成するような不純物が導入されている。導体層121には前記実施の形態1と同様に、例えばその後のプロセス最高到達温度での固溶限度以上の濃度の不純物が導入されている。その後、その導体層121をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングすることにより、図17に示すように、アナログ回路用の容量の下部電極121Aを形成する。続いて、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜等を下方から順にCVD法等により堆積して容量絶縁膜122を形成する。容量絶縁膜122の材料は、例えば酸化タンタル(Ta2O5)膜とされている。ただし、容量絶縁膜122の材料は、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層構成を有する膜で形成しても良い。その後、容量絶縁膜122上に、例えば低抵抗な多結晶シリコンまたはタングステンシリサイド等からなる導体層をCVD法等により堆積し、その導体層をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターニングすることにより、アナログ回路用の容量の上部電極123を形成し、さらに容量絶縁膜122をパターニングすることにより、アナログ回路用の容量124を形成する。その後、基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106BをCVD法等により堆積した後、図18に示すように、この絶縁膜106Bにスルーホール107Bを形成する。スルーホール107Bの底部からは上部電極123の一部が露出されている。その後、スルーホール107B内に、上記プラグ108Aと同様に、プラグ108Bを形成した後、絶縁膜10B上に第1層配線125を形成する。第1層配線125は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、通常のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングされており、プラグ108Bと電気的に接続されている。その後、絶縁膜106BA上に、第1層配線125を覆うように、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106CをCVD法等により堆積する。
本実施の形態3によれば、以下の効果を得ることができる。
(1).下部電極121Aとプラグ8Aとの間に導体層109を設けたことにより、プラグ108Aのタングステンがアナログ回路用の容量119の下部電極121Aに拡散するのを抑制でき、タングステンとシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、アナログ回路用の容量を有する半導体装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。
(2).下部電極121Aとプラグ8Aとの間に導体層109を設けたことにより、プラグ108Aと下部電極121Aとの接触抵抗を低減できるので、アナログ回路用の容量を有する半導体装置の性能を向上させることができる。
(3).導体層109に所望の不純物を導入することにより、アナログ回路用の容量124の下部電極121Aの不純物が導体層109へ拡散することを抑制することができるので、導体層109との接触界面部分で下部電極121A中の不純物濃度が著しく低下してしまうのを抑制することができる。このため、下部電極121Aと導体層109との接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、プラグ108Aと下部電極121Aとの接触抵抗を低くすることができる。これにより、アナログ回路用の容量を有する半導体装置の性能を向上させることができる。また、プラグ108Aと下部電極121Aとの接触抵抗を線形に近づけることができるので、アナログ回路用の容量を有する半導体装置の性能の変動を低減でき、アナログ回路用の容量を有する半導体装置の再現性を向上させることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、例えば配線層に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)を有する半導体装置の製造方法に本発明を適用した場合について図19〜図22により説明する。なお、図19〜図22は、本実施の形態4の半導体装置の製造工程中の半導体ウエハの要部断面図である。
まず、前記実施の形態3の図14〜図15で説明したのと同様の工程を経た後、図15の絶縁膜106上に、導体層109を覆うように、例えば多結晶シリコン膜またはアモルファスシリコン膜をCVD法等により堆積し、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングすることにより、図19に示すように、半導体層(半導体層)127を形成する。半導体層127は、導体層109に接した状態で形成されている。この半導体層127には、例えばホウ素、二フッ化ホウ素、ガリウム(Ga)またはインジウム(In)等のようなp型を形成するような不純物か、または、リン、ヒ素等のようなn型を形成するような不純物が導入されている。半導体層127には前記実施の形態1と同様に、例えばその後のプロセス最高到達温度での固溶限度以上の濃度の不純物が導入されている。続いて、半導体層127の表面に、例えば酸化シリコンからなるゲート絶縁膜128を熱酸化法により形成した後、例えば低抵抗な多結晶シリコン膜をCVD法等により堆積し、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングすることにより、図20に示すように、ゲート電極129を形成する。その後、図21に示すように、ゲート電極129をマスクとして半導体層127に所望の不純物をイオン注入法等により導入することにより、半導体層127にソースおよびドレイン用の半導体領域130を形成する。このようにしてTFT131を形成する。半導体領域130の不純物は、半導体層127の上面から下面にわたって分布している。TFT131がnチャネル型ならば、半導体領域130には、例えばリンまたはヒ素が導入され、TFT131がpチャネル型ならば、半導体領域130には、例えばホウ素または二フッ化ホウ素が導入される。その後、図22に示すように、絶縁膜106A上に、TFT131を覆うように、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜106Bを堆積する。その後、絶縁膜106Bおよびゲート絶縁膜128に、ソースおよびドレイン用の半導体領域130およびゲート電極129に達するようなスルーホール7Bを形成し、その内部にプラグ8Bを形成する。
本実施の形態4によれば、以下の効果を得ることができる。
(1).導体層109を設けたことにより、プラグ108AのタングステンがTFT131の半導体層130に拡散するのを抑制でき、タングステンとシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、TFT131を有する半導体装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。
(2).導体層109を設けたことにより、プラグ108Aと半導体層127の半導体領域130との接触抵抗を低減できるので、TFT131を有する半導体装置の性能を向上させることができる。
(3).導体層109に所望の不純物を導入することにより、TFT131の半導体層127の半導体領域130の不純物が導体層109へ拡散することを抑制することができるので、導体層109との接触界面部分での半導体領域130中の不純物濃度が著しく低下してしまうのを抑制することができる。このため、TFT131の半導体領域130と導体層109との接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、TFT131の半導体領域130とプラグ108Aとの接触抵抗を低くすることができる。これにより、TFT131を有する半導体装置の性能を向上させることができる。また、TFT131の半導体領域130とプラグ108Aとの接触抵抗を線形に近づけることができるので、TFT131を有する半導体装置の性能の変動を低減でき、TFT131を有する半導体装置の再現性を向上させることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、上記図1〜3のSRAMの上記メタル配線(中間導電層42、43)の形成工程からプラグ55の形成工程までの他の一例を図23〜図26により説明する。なお、図23〜図26は、SRAMの製造工程中の半導体ウエハ上の配線層部分の要部断面図を示している。図23〜図26においても、図面を簡単にするため、溝32、33および中間導電層42、43を合わせて図示してある。
まず、前記図4で説明した工程を経た後、例えば多結晶シリコン膜またはアモルファスシリコン膜を中間導電層42、43および絶縁膜30上にCVD法により堆積した後、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターンニングすることにより、図23に示すように、半導体層48cのパターンを形成する。半導体層48cの厚さは、その後の金属膜の膜厚で変化するので一概には言えないが、例えば30〜40nm程度である。続いて、半導体層48cを覆うように、絶縁膜30上に、前記実施の形態1と同様に、絶縁膜31を堆積した後、その上に、上記一対のゲート引き出し電極51a、51bを形成し、さらに、ゲート引き出し電極51a、51bを覆うように、絶縁膜31上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜100を堆積する。その後、図24に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術により、半導体層48cに達するようなスルーホール(配線開口部)53を絶縁膜100に形成する。スルーホール53の下部の直径は、例えば0.1μm程度、スルーホール53の上部側の直径は、例えば0.12μm程度である。スルーホールの深さは、例えば500nm程度である。
次いで、スルーホール53の底部の半導体層48cの露出面の自然酸化膜等を除去した後、図25に示すように、スルーホール53の内部を含む絶縁膜100上に、例えばコバルト等のような金属膜133をCVD法またはスパッタリング法等により堆積し、さらに、その上面に、例えば窒化チタン(TiN)等のような金属膜を堆積する。スルーホール53の側壁には、なるべく金属膜133が堆積されないことが望ましいので、それを考慮すると、金属膜133をスパッタリング法で堆積することが好ましい。また、金属膜133は、コバルトに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばプラチナ(Pt)またはニッケル(Ni)でも良い。続いて、例えば400〜550度の温度範囲で数十秒程度の熱処理を施すことにより、金属膜133のコバルトと半導体層48cのシリコンとを反応させて半導体層48cに、コバルトとシリコンとの混晶で形成されるシリサイド層48dを形成する。金属膜133をプラチナにした場合、シリサイド層48dは、プラチナとシリコンとの混晶で形成され、金属膜133をニッケルにした場合、シリサイド層48dは、ニッケルとシリコンとの混晶で形成される。スルーホール53の底部の半導体層48cは、その上面から下面にわたって完全にシリサイド層48dとされている。一部のコバルトは半導体層48c中に拡散するため、シリサイド層48dは、スルーホール53の底面よりも広い範囲にわたって形成されている。その後、図26に示すように、例えばアンモニア過酸化水等のような水溶液を用いて、未反応のコバルトのみを選択的にウエットエッチングする。シリサイド層48dは、エッチングされずに残留する。その後、例えば800度、90秒程度の熱処理を施すことにより、コバルトとシリコンとの混晶をCoSi2に相変化させ低抵抗化する。金属膜133をプラチナにした場合、プラチナとシリコンとの混晶をPtSi2に相変化させ、金属膜133をニッケルにした場合、ニッケルとシリコンとの混晶をNiSi2に相変化させる。このようにして導体層48を形成する。シリサイド層48dを、コバルトシリサイドとした場合、抵抗を低くすることができるし、シリサイド層48dの微細化による抵抗上昇の問題を生じ難い。コバルトシリサイド(CoSi2)の融点は、例えば1326℃、抵抗率は、例えば〜25μΩ・cm程度、シート抵抗(20nm厚)は、例えば18〜25Ω/□程度、ショットキー障壁(n+型の半導体に対する)は、例えば0.65eV程度、耐熱性は、例えば700〜800℃程度、単位金属膜厚当たりのシリコン消費膜厚は、例えば3.64程度、フッ酸(HF)可溶(小)、自然酸化膜(SiO2)との反応性無し、である。また、ニッケルシリサイド(NiSi2)の融点は、例えば993℃、抵抗率は、NiSiの場合、例えば〜20μΩ・cm程度、NiSi2の場合は、例えば〜45μΩ・cm程度、シート抵抗(20nm厚)は、例えば〜18Ω/□程度、ショットキー障壁(n+型の半導体に対する)は、例えば0.67eV程度、耐熱性は、例えば600℃程度、単位金属膜厚当たりのシリコン消費膜厚は、NiSiで、例えば1.83程度、フッ酸(HF)可溶(小)、自然酸化膜(SiO2)との反応性無し、である。
上記導体層48の形成工程後、前記実施の形態1と同様に、スルーホール53内にプラグ55を形成する。
このように、本実施の形態5によれば、以下の効果を得ることができる。
(1).微細加工が難しいコバルトシリサイド等のようなシリサイド層48dをスルーホール53に対して、すなわち、プラグ55に対して自己整合的に形成することができる。
(2).中間導電層42、43とプラグ55との間に、コバルトシリサイド等からなるシリサイド層48dを設けたことにより、中間導電層42、43のタングステンがプラグ55に拡散するのを抑制でき、タングステンとシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。
(3).中間導電層42、43とプラグ55との間に、コバルトシリサイド等からなるシリサイド層48dを設けたことにより、プラグ55と中間導電層42、43との接触抵抗を低減できるので、SRAMの性能を向上させることができる。
(4).中間導電層42、43とプラグ55との間に、コバルトシリサイド等からなるシリサイド層48dを設けたことにより、プラグ55の不純物がシリサイド層48dへ拡散することを抑制することができるので、シリサイド層48との接触界面部分でのプラグ55中の不純物濃度が著しく低下してしまうのを抑制することができる。このため、プラグ55とシリサイド層48dとの接触界面に良好なオーミック接触を形成することができるので、プラグ55と中間導電層42、43との接触抵抗を低くすることができる。これにより、SRAMの性能を向上させることができる。また、プラグ55と中間導電層42、43との接触抵抗を線形に近づけることができるので、SRAMの性能の変動を低減でき、SRAMの再現性を向上させることができる。
(実施の形態6)
図27は、本発明の一実施の形態であるSRAMのメモリセルの等価回路図である。図27に示すように、本実施の形態6のSRAMのメモリセル(MC)は、一対の相補性データ線(BLT、BLB)とワード線(WL)との交差部に配置された2個の駆動MISFET(DR1、DR2)および2個の縦型MISFET(SV1、SV2)を有している。2個の駆動MISFET(DR1、DR2)は、nチャネル型MISFETで構成されており、2個の縦型MISFET(SV1、SV2)は、後述する縦型構造のpチャネル型MISFETを有している。
本実施の形態6の縦型MISFET(SV1、SV2)のそれぞれのゲート電極は、1本のワード線(WL)に接続されている。縦型MISFET(SV1)のソース、ドレインの一方は、相補性データ線(BLT、BLB)の一方(BLT)に接続され、ソース、ドレインの他方は、駆動MISFET(DR1)のドレインと駆動MISFET(DR2)のゲート電極とに接続されて一方の蓄積ノード(A)を構成する。また、縦型MISFET(SV2)のソース、ドレインの一方は、相補性データ線(BLT、BLB)の他方(BLB)に接続され、ソース、ドレインの他方は駆動MISFET(DR2)のドレインと駆動MISFET(DR1)のゲート電極とに接続されて他方の蓄積ノード(B)を構成する。メモリセル(MC)の蓄積ノード(A、B)のうち、一方はH(High)レベルに、他方はL(Low)レベルに保持され、1ビットの情報を記憶する。
このように、本実施の形態6のメモリセル(MC)は、駆動MISFET(DR1、DR2)と、縦型MISFET(SV1、SV2)とが交差結合(close-coupled)し、1ビットの情報を記憶する情報蓄積部を構成している。駆動MISFET(DR1、DR2)のそれぞれのソースは、例えば0Vの基準電圧(Vss)に接続されている。
本実施の形態6のメモリセル(MC)は、pチャネル型MISFETで構成される縦型MISFET(SV1、SV2)のOFF時におけるリーク電流(IOFF(P))を利用して電荷を保持する構造になっている。すなわち、スタンバイ時(情報保持時)には、ワード線(WL)および相補性データ線(BLT、BLB)のそれぞれに基準電圧(Vss)よりも電位の高い電源電圧(Vdd(>Vss))が供給される。これにより、縦型MISFET(SV1、SV2)はOFF状態となり、OFF状態の縦型MISFET(SV1、SV2)のそれぞれのソース、ドレインの一方に相補性データ線(BLT、BLB)を通じて電源電圧(Vdd)が供給される。このとき、縦型MISFET(SV1、SV2)のリーク電流(IOFF(P))をOFF状態にある駆動MISFET(DR1またはDR2)のリーク電流(IOFF(N))よりも大きくすることにより、縦型MISFETを介して相補性データ線からHレベル側の蓄積ノードに電流(リーク電流(IOFF(P))が供給され、Hレベル(Vdd)が維持される。
また、Hレベル側の蓄積ノードにゲートが電気的に接続された駆動MISFETがON状態に維持され、Lレベル側の蓄積ノードはLレベル(Vss)に保持される。このようにして、スタンバイ時(情報保持時)に電荷が保持され、情報が保持される。なお、縦型MISFET(SV1、SV2)のリーク電流(IOFF(P))は、駆動MISFET(DR1、DR2)のリーク電流(IOFF(N))よりも大きく(IOFF(N)<IOFF(P))なるように縦型MISFET(SV1、SV2)および駆動MISFET(DR1、DR2)が構成され、特に限定はされないが、例えばIOFF(P)とIOFF(N)の比が、10対1以上であると効率的に電荷が保持される。
情報の読み出しおよび書き込み動作は、前記6個のMISFETで構成される通常の完全CMOS型メモリセルと基本的に同じである。すなわち、読み出し時には、選択されたワード線(WL)に例えば基準電圧(Vss)を印加して、縦型MISFET(SV1、SV2)をONにして一対の蓄積ノードの電位差を相補性データ線(BLT、BLB)で読み取る。また、書き込み時には、選択されたワード線(WL)に例えば基準電圧(Vss)を印加して、縦型MISFET(SV1、SV2)をONにすると共に、相補性データ線(BLT、BLB)の一方を電源電圧(Vdd)に接続し、他方を基準電圧(Vss)に接続することによって、駆動MISFET(DR1、DR2)のON、OFFを反転させる。
このように、本実施の形態6のメモリセル(MC)は、6個のMISFETで構成される完全CMOS型メモリセルの転送MISFETと負荷MISFETを縦型MISFET(SV1、SV2)で兼用し、スタンバイ時には縦型MISFET(SV1、SV2)が負荷MISFETとして機能し、読み出しおよび書き込み時には縦型MISFET(SV1、SV2)が転送MISFETとして機能する構造になっている。この構造は、メモリセルを4個のMISFETで構成するので、メモリセルサイズの縮小が可能である。また、後述するように、縦型MISFET(SV1、SV2)は、駆動MISFET(DR1、DR2)の上部に形成されるので、メモリセルサイズをさらに縮小することが可能である。
図28は、上記メモリセル(MC)の具体的な構造を示す平面図、図29の左側部分は、図28のA−A’線に沿った断面図、右側部分は、図28のB−B’線に沿った断面図である。なお、図28に示す4個の(+)印で囲んだ矩形の領域は、メモリセル1個の占有領域を示しているが、この(+)印は図を解り易くするために示した印であり、実際に半導体基板上に形成されるものではない。また、図28は、メモリセルを構成する主要な導電層とそれらの接続領域のみを示しており、導電層間に形成される絶縁膜などの図示は省略してある。
基板1の主面のp型ウエル4の素子分離溝2によって周囲を規定された活性領域(L)には、メモリセル(MC)の一部を構成する2個の駆動MISFET(DR1、DR2)が形成されている。図28に示すように、活性領域(L)は、図28の縦方向(Y方向)に延在する長方形の平面パターンを有しており、メモリセル1個の占有領域には、2個の活性領域(L、L)が互いに平行に配置されている。2個の駆動MISFET(DR1、DR2)のうち、一方の駆動MISFET(DR1)は、一方の活性領域(L)に形成され、他方の駆動MISFET(DR2)は、他方の活性領域(L)に形成されている。また、一方の活性領域(L)は、Y方向に隣接する一方のメモリセル(図の上側)の活性領域(L)の一方と一体に形成され、他方の活性領域(L)は、Y方向に隣接する他方のメモリセル(図の下側)の活性領域(L)の一方と一体に形成される。さらに、Y方向に隣接するメモリセルの駆動MISFET(DR1、DR2)間は、その平面パターンが図の横方向(X方向)の境界線に対して線対称になるように構成され、X方向に隣接するメモリセルの駆動MISFET(DR1、DR2)間は、その平面パターンがX方向において点対称になるように構成される。これにより、メモリセルサイズを縮小することができる。
図28に示すように、駆動MISFET(DR1、DR2)のそれぞれは、主としてp型ウエル4の表面に形成されたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上部に形成されたゲート電極7Bと、ゲート電極7Bの両側のp型ウエル4に形成されたn+型半導体領域14(ソース、ドレイン)とを有している。すなわち、駆動MISFET(DR1、DR2)は、nチャネル型MISFETで構成されている。駆動MISFET(DR1、DR2)のそれぞれのゲート電極7Bは、例えばn型多結晶シリコンを主体とする導電膜で構成されており、活性領域(L)の延在方向(Y方向)と直交するX方向に延在する長方形の平面パターンを有している。すなわち、駆動MISFET(DR1、DR2)は、チャネル幅方向がX方向と一致し、チャネル長方向がY方向と一致するように構成される。
図29に示すように、n+型半導体領域14(ソース、ドレイン)の一方(ソース)の上部には、基準電圧線135(Vss)が形成されている。基準電圧線135(Vss)は、その下部に形成されたコンタクトホール136内のプラグ137を介してn+型半導体領域(ソース)14に電気的に接続されている。基準電圧線13およびプラグ1372は、例えばタングステン(W)を主体とする金属膜で構成され、その抵抗値が低減されている。これにより、メモリセル(MC)の読出し、書込み動作速度を向上することができる。なお、以下の説明では、タングステン(W)を主体とする金属膜を、W膜と略す場合もある。
図28に示すように、基準電圧線135(Vss)は、メモリセル1個の占有領域のY方向に沿った両端部に1本ずつ配置され、活性領域(L)の延在方向(Y方向)と直交するX方向に沿って互いに平行に延在している。同図に示す2本の基準電圧線135(Vss)、135(Vss)の一方(メモリセルの上端側)は、コンタクトホール136を通じて駆動MISFET(DR2)のn+型半導体領域(ソース)14に電気的に接続され、他方(メモリセルの下端側)は、コンタクトホール136を通じて駆動MISFET(DR1)のn+型半導体領域(ソース)14に電気的に接続されている。なお、2本の基準電圧線135(Vss)の内の一方(メモリセルの上端側)はY方向(図の上側)に隣接するメモリセルの基準電圧線135(Vss)と共有され、他方(メモリセルの下端側)はY方向(図の下側)に隣接するメモリセルの基準電圧線135(Vss)と共有される。これにより、メモリセルサイズを縮小することができる。
図28および図29に示すように、メモリセル(MC)の他の一部を構成する2個の縦型MISFET(SV1、SV2)は、上記駆動MISFET(DR1、DR2)の上方に形成されている。縦型MISFET(SV1)は、駆動MISFET(DR1)の上方に形成され、駆動MISFET(DR1)と重なるように配置されている。また、縦型MISFET(SV2)は、駆動MISFET(DR2)の上方に形成され、駆動MISFET(DR2)と重なるように配置されている。また、メモリセル(MC)の縦型MISFET(SV1)および駆動MISFET(DR1)は、縦型MISFET(SV2)および駆動MISFET(DR2)と、4個の(+)印で囲んだ矩形の領域の中心に対して点対称の位置に配置されている。これにより、メモリセルサイズを縮小することができる。
縦型MISFET(SV1、SV2)のそれぞれは、主として下部半導体層(半導体層)57、中間半導体層58および上部半導体層59がこの順に基板の主面に対して垂直方向に積層され、かつ平面パターンが四角柱状(楕円柱状)の積層体(P)と、積層体(P)の側壁の表面に形成されたゲート絶縁膜63と、積層体(P)の側壁を取り囲んで覆うように形成されたゲート電極64とを有している。
ゲート絶縁膜63は、例えばシリコン酸化膜で構成され、800℃以下の低温熱酸化(例えばwet酸化)またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成された単層膜、或いは低温熱酸化膜とCVD膜との積層膜で構成される。このように、ゲート絶縁膜63を低温プロセスで形成することにより、しきい値(Vth)などの縦型MISFET(SV1、SV2)のバラツキを低減できる。ゲート電極64は、例えばシリコン膜で構成され、n型多結晶シリコンからなる。積層体(P)の下部半導体層57は、p型のシリコン膜、例えばp型の多結晶シリコンからなり、縦型MISFET(SV1、SV2)のソース、ドレインの一方を構成している。中間半導体層58は、特に限定はされないが、ノンドープのシリコン膜、例えばノンドープの多結晶シリコンからなり、実質的に縦型MISFET(SV1、SV2)の基板を構成し、その側壁はチャネル領域を構成している。上部半導体層59は、p型のシリコン膜、例えばp型の多結晶シリコン膜からなり、縦型MISFET(SV1、SV2)のソース、ドレインの他方を構成している。また、上部半導体層49は、縦型MISFET(SV1、SV2)の上部に形成され、前記積層体(P)の上部を、前記積層体(P)を横切るように延在して配置された相補性データ線(BLT、BLB)に電気的に接続される。すなわち、縦型MISFET(SV1、SV2)は、pチャネル型MISFETで構成されている。なお、この縦型MISFET(SV1、SV2)は、下部半導体層47がソース、ドレインの一方を構成し、上部半導体層59がソース、ドレインの他方を構成しているが、以下の説明では、便宜上、下部半導体層57をソース、上部半導体層59をドレインと定義する。
このように、縦型MISFET(SV1、SV2)は、ソース・基板(チャネル領域)・ドレインが基板の主面に対して垂直方向に積層され、チャネル電流が基板の主面に対して垂直方向に流れる、いわゆる縦型チャネルMISFETを構成する。すなわち、縦型MISFET(SV1、SV2)のチャネル長方向は基板の主面に対して垂直な方向であり、チャネル長は基板の主面に対して垂直な方向における下部半導体層57と上部半導体層59との間の長さで規定される。縦型MISFET(SV1、SV2)のチャネル幅は四角柱状の積層体の側壁一周の長さで規定される。これにより、縦型MISFET(SV1、SV2)のチャネル幅を大きくすることができる。
また、縦型pチャネルMISFET(SV1、SV2)は、ゲート電極64に電源電圧(Vdd)が印加されたOFF状態において、縦型MISFETの基板である中間半導体層58が完全に空之化する完全空之化SOI(Silicon-On-Insulator)-縦型MISFETで構成されているので、ON電流(ION(P))に比べてOFFリーク電流(IOFF(P))を低減でき、メモリセル(MC)を構成できる。縦型pチャネルMISFET(SV1、SV2)のしきい値(Vth)の制御は、ゲート電極64の仕事関数によって行ない、例えば、ゲート電極64をp型シリコン膜(p型多結晶シリコン)、p型SiGe膜、ノンドープSiGe膜、n型SiGe膜、高融点金属膜で構成することができる。また、中間半導体層68としてノンドープのシリコン膜を開示しているが、これに限らず、中間半導体層68にn型またはp型の不純物を導入(チャネルドーピング)し、基板の主面に対して垂直方向においてチャネル不純物のプロファイルを調整することにより、縦型MISFETの基板である中間半導体層68を完全に空之化し、ON電流(ION(P))に比べてOFFリーク電流(IOFF(P))を低減できる。
図29に示すように、縦型MISFET(SV1)の下部半導体層(ソース)57は、その下部に形成された導電層48と、その下部に形成されたスルーホール(配線開口部)138内のプラグ(金属配線)139と、さらにその下部のコンタクトホール140内のプラグ141を介して駆動MISFET(DR1)のn+型半導体領域(ドレイン)14に電気的に接続されている。また、縦型MISFET(SV1)の下部半導体層(ソース)57と駆動MISFET(DR1)のn+型半導体領域(ドレイン)14とを接続するコンタクトホール140内のプラグ141は、同図の右側部分に示すように、駆動MISFET(DR2)のゲート電極7Aにも接続されている。図3には示していないが、縦型MISFET(SV2)の下部半導体層(ソース)47と駆動MISFET(DR2)のn+型半導体領域(ドレイン)14とを接続するコンタクトホール40内のプラグ41は、駆動MISFET(DR1)のゲート電極7Bにも接続されている。すなわち、メモリセルに形成された2個のコンタクトホール140、140内のプラグ141、141は、駆動MISFET(DR1、DR2)と縦型MISFET(SV1、SV2)とを交差結合する導電層として機能している。
プラグ139、141は、例えばWを主体とする金属膜で構成されている。このプラグ139に接触した状態で接続される導体層48は、前記実施の形態1と同様に、第1導体層48aと第2導体層48bとの積層膜で形成されている。第1導体層48aは、プラグ139に接触し、第2導体層48bは、下部半導体層57と接触した状態で設けられている。第1導体層48a、第2導体層48bの材料や形成方法等も前記実施の形態1で説明したのと同じである。したがって、本実施の形態6でも前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち、第1導体層48aを設けることにより、プラグ139中の原子が下部半導体層57側に拡散するのを抑制することができ、プラグ139中のタングステンと、下部半導体層57中のシリコンとの反応による異常な体積膨張を抑制できるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。また、第2導体層48bを設けることにより、プラグ139と下部半導体層57との接触抵抗を低減できる。この場合の第2導体層48bも、上記第1導体層48aのバリア用の導体層としての機能も有している。さらに、第2導体層48bに、例えばホウ素等のような不純物が高濃度(例えばその後のプロセス最高到達温度での固溶限度以上)で導入されていることにより、下部半導体層57から第2導体層48bへの不純物の拡散自体を抑制することで、第2導体層48bとの接触界面部分での下部半導体層57中の不純物濃度が著しく低下してしまうのを抑制することができるので、下部半導体層57と第2導体層48bとの接触界面に良好なオーミック接触を形成することができ、プラグ139と下部半導体層57との接触抵抗を低くすることができる。その結果、SRAMのアクセス速度を向上させることができる。また、SRAMの性能の変動を低減でき、SRAMの再現性を向上させることができる。上記導体層48の第2導体層48bに導入される不純物は、下部半導体層57の導電型と同一の導電型を形成する不純物であれば良く、ホウ素に限定されるものではなく種々変更可能である。
また、メモリセル(MC)に形成された2個のコンタクトホール140、140内のプラグ141、141は、一方の駆動MISFET(DR1、DR2)のゲート電極7Bと、他方の駆動MISFET(DR1、DR2)のドレイン(n+型半導体領域14)とを電気的に接続するクロスカップル(交差接続)配線を構成し、プラグ141、141上に縦型MISFET(SV1、SV2)を構成する四角柱状の積層体(P)が重なるように形成される。すなわち、平面的に見て駆動MISFET(DR1、DR2)のドレイン(n+型半導体領域14)上に四角柱状の積層体(P)が重なるように形成され、駆動MISFET(DR1、DR2)のドレイン(n+型半導体領域14)から、縦型MISFET(SV1、SV2)の下部半導体層(ソース)57、中間半導体層58(基板、チャネル)および上部半導体層59(ドレイン)への電流経路は、主に基板の主面に対して垂直方向に流れるように形成される。これにより、メモリセルサイズを縮小することができる。また、駆動MISFET(DR1、DR2)のドレイン(n+型半導体領域14)から縦型MISFET(SV1、SV2)を介して相補性データ線(BLT、BLB)への電流経路が、主に基板の主面に対して垂直方向に流れるように形成されるので、メモリセル(MC)の読出し、書込み動作速度を向上することができる。
縦型MISFET(SV1、SV2)のそれぞれのゲート電極64は、四角柱状の積層体(P)のそれぞれの側壁を囲むように形成されており、このゲート電極64のさらに外側には、ゲート電極64と電気的に接続されたワード線(WL)が、積層体(P)とその側壁のゲート電極64とを囲むように形成されている。ワード線(WL)は、例えばゲート電極64と同じくn型多結晶シリコンなどの導電膜からなる。
図29に示すように、ワード線(WL)は、積層体(P)の周囲の酸化シリコン等からなる絶縁膜142に形成された溝143の内部に埋め込まれている。また、図28に示すように、1本のワード線(WL)は、平面的に見て、メモリセル1個の占有領域の上端側と下端側とに配置された2本の基準電圧線135(Vss)、135(Vss)の間に配置され、基準電圧線135(Vss)と同じく、X方向に沿って延在している。これにより、メモリセルサイズを増大させずに、ワード線(WL)の幅を太くでき、ワード線(WL)を縦型MISFET(SV1、SV2)のソース、基板(チャネル)、ドレイン領域を構成する四角柱状の積層体(P)を取り囲むように構成できる。また、ワード線(WL)は例えばCoシリサイド層などの導電膜144を含む。また、ワード線(WL)をシリサイド膜、高融点金属膜、金属膜などで構成してもよい。これにより、その抵抗値が低減され、メモリセル(MC)の読出し、書込み動作速度を向上させることができる。
縦型MISFET(SV1、SV2)の上部には、相補性データ線(BLT、BLB)が、前記積層体(P)の上部を、前記積層体(P)を横切るように延在して配置されている。相補性データ線(BLT、BLB)の一方(BLT)は、一方の積層体(P)の最上部に形成されたプラグ145を介して縦型MISFET(SV1)の上部半導体層(ドレイン)59に電気的に接続され、他方(BLB)は、他方の積層体(P)の最上部に形成されたプラグ145を介して縦型MISFET(SV2)の上部半導体層(ドレイン)59に電気的に接続されている。すなわち、相補性データ線(BLT、BLB)は前記積層体(P)と重なるように配置され、上部半導体層59(ドレイン)と電気的に接続される。相補性データ線(BLT、BLB)は、例えば銅(Cu)を主体とする金属膜で構成され、プラグ145は、例えばWを主体とする金属膜で構成されている。これにより、メモリセル(MC)の読出し、書込み動作速度を向上することができる。
図28に示すように、相補性データ線(BLT、BLB)の一方(BLT)は、駆動MISFET(DR1)が形成された活性領域(L)と重なるように配置され、Y方向に沿って延在している。また、相補性データ線(BLT、BLB)の他方(BLB)は、駆動MISFET(DR2)が形成された活性領域(L)と重なるように配置され、Y方向に沿って延在している。これにより、メモリセルサイズを縮小することができる。
このように、本実施の形態のSRAMは、2個の駆動MISFET(DR1、DR2)および2個の縦型MISFET(SV1、SV2)でメモリセルを構成し、縦型MISFET(SV1)を駆動MISFET(DR1)の上方に形成すると共に、駆動MISFET(DR1)と重なるように配置している。また、縦型MISFET(SV2)を駆動MISFET(DR2)の上方に形成すると共に、駆動MISFET(DR2)と重なるように配置している。この構成により、メモリセルの占有面積は、実質的に2個の駆動MISFET(DR1、DR2)の占有面積に等しくなるので、6個のMISFETで構成された同一デザインルールの完全CMOS型メモリセルに比べて約3分の1となる。
また、本実施の形態のSRAMは、pチャネル型の縦型MISFET(SV1、SV2)をnチャネル型の駆動MISFET(DR1、DR2)の上方に形成するので、pチャネル型の負荷MISFETを基板のn型ウエルに形成する完全CMOS型メモリセルと異なり、メモリセル1個の占有領域内にp型ウエルとn型ウエルとを分離する領域が不要である。従って、メモリセルの占有面積はさらに縮小され、6個のMISFETで構成された同一デザインルールの完全CMOS型メモリセルの約4分の1程度となるので、高速、大容量のSRAMを実現することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態7では、メタル配線上に、前記第1、第2導体層を設ける場合に生じる問題の対策例について説明する。
図30は、本発明者が初めて見出した問題の説明図を示している。絶縁膜150に形成された配線溝151内には、例えばタングステン等を主配線材料とするメタル配線152がCMP法等により形成されている。このメタル配線152上に、前記実施の形態1等で説明したように導体層48を形成する過程において、本発明者の実験によれば、メタル配線150の表面(露出面、CMP面)に対して何ら処理を施さないと、タングステンシリサイド等からなる第2導体層が上手く成長せず、同図に示すようなタングステンシリサイドの小さな塊48b1が形成され、第2導体層が平滑に形成されない場合がある、という問題があある。この問題は、第1導体層48aが下層に存在しても生じる。そして、このように第2導体層が平滑に形成されないと、その後のプロセス、例えばフォトリソグラフィおよびドライエッチング工程で不具合が生じる、という問題がある。
そこで、本実施の形態7では、図31に示すように、半導体ウエハ上の絶縁膜150の配線溝151内にメタル配線152をCMP法等により形成した後、そのメタル配線152の表面(露出面、CMP面)に対して、例えばアンモニア(NH3)プラズマ処理を施す。すなわち、充分な真空度を確保したプラズマ処理室内に半導体ウエハを収容した状態で、プラズマ処理室内にアンモニアガスを導入し、圧力調整を行って所望の圧力に維持した後、例えば処理室内の電極に高周波電力を印加することで、半導体ウエハの表面にプラズマを形成する。これにより、メタル配線152の表面(露出面、CMP面)を改質でき、清浄にすることができる。上記プラズマ処理は、アンモニアプラズマ処理の場合が特に効果的である結果を得ているが、それに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばアルゴン(Ar)ガスを用いたプラズマ処理、窒素(N2)ガスを用いたプラズマ処理またはフッ素(F)ガスを用いたプラズマ処理を用いても良い。上記メタル配線152は、前記実施の形態1,5の中間導電層42、43、前記実施の形態2のプラグ108B、前記実施の形態3,4のプラグ108A、前記実施の形態6のプラグ139に該当する。このような工程を経た後、前記実施の形態1,6で説明したように、第1導体層48aおよび第2導体層48bを堆積する。または、前記実施の形態2〜4で説明したように、導体層109を堆積する。あるいは、前記実施の形態5で説明したように、半導体層48cを堆積する。本実施の形態7によれば、メタル配線152の表面が清浄にされているため、第2導体層48b(導体層109または半導体層48c)を平滑に形成することができる。このため、その後のプロセス、例えばフォトリソグラフィおよびドライエッチング工程で不具合が生じることもない。したがって、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記中間導電層等のようなメタル配線がダマシン法により形成された場合に適用されることに限定されるものではなく、例えばフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術でパターニングされた通常のメタル配線でも本発明を適用することもできる。
また、上記第2導体層48bおよびシリサイド層48dの材料として、例えば以下の遷移シリサイドがある。すなわち、IVA族のTi3Si、Ti5Si3、Ti5Si4、TiSi、TiSi2、Zr3Si、Zr2Si、Zr5Si3、Zr3Si2、Zr5Si4、Zr6Si5、ZrSi、ZrSi2、Hf2Si、Hf5Si3、Hf3Si2、Hf4Si3、Hf5Si4、HfSi、HfSi2がある。また、VA族のV3Si、V5Si3、V5Si4、VSi2、Nb4Si、Nb3Si、Nb5Si3、NbSi2、Ta4.5Si、Ta4Si、Ta3Si、Ta2Si、Ta5Si3、TaSi2がある。また、VIA族のCr3Si、Cr2Si、Cr5Si3、Cr3Si2、CrSi、CrSi2、Mo3Si、Mo5Si3、Mo3Si2、MoSi2、W3Si、W5Si3、W3Si2、WSi2がある。また、VIIA族のMn6Si、Mn3Si、Mn5Si2、Mn5Si3、MnSi、Mn11Si19、Mn4Si7、MnSi2、Tc4Si、Tc3Si、Tc5Si3、TcSi、TcSi2、Re3Si、Re5Si3、ReSi、ReSi2がある。また、VIIIA族のFe3Si、Fe5Si3、FeSi、FeSi2、Ru2Si、RuSi、Ru2Si3、OsSi、Os2Si3、OsSi2、OsSi1.8、OsSi3、Co3Si、Co2Si、CoSi、CoSi2、Rh2Si、Rh5Si3、Rh3Si2、RhSi、Rh4Si5、Rh3Si4、RhSi2、Ir3Si、Ir2Si、Ir3Si2、IrSi、Ir2Si3、IrSi1.75、IrSi2、IrSi3、Ni3Si、Ni5Si2、Ni2Si、Ni3Si2、NiSi、NiSi2、Pd5Si、Pd9Si2、Pd3Si、Pd2Si、PdSi、Pt3Si、Pt2Si、Pt6Si5、PtSiがある。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるSRAMに適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく、本発明は、メタル材料と半導体材料との接触部を有する半導体装置に有効である。特に、メタル材料上の半導体材料を形成する縦型MISFET構成を持ち、かつ、下地素子の形成後にプロセス熱負荷がかかる半導体装置に有効である。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、金属配線上にシリサイド層を形成する工程、前記シリサイド層に第1不純物を導入する工程、前記第1不純物を導入した後のシリサイド層上に、前記第1不純物と同一導電型の半導体相を形成する工程を有することにより、半導体装置の金属配線と半導体層との接合部の接触抵抗を低減させることができ、半導体装置の特性を向上することができる。