JP2007142043A - トランスコイルボビン - Google Patents
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Abstract
【課題】必要な沿面距離を確実に確保できる高圧トランスボビンを提供する。
【解決手段】高圧コイル4を複数に分割して巻回する複数の巻溝3と、各巻溝3間を隔てるとともに、各巻溝3に巻回した高圧コイル4のトラバース線5を通すトラバース溝6を形成した鍔2を有するトランスコイルボビンにおいて、トラバース溝6内にトラバース溝6を隔てるようにリブ7を鍔2と一体に形成したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】高圧コイル4を複数に分割して巻回する複数の巻溝3と、各巻溝3間を隔てるとともに、各巻溝3に巻回した高圧コイル4のトラバース線5を通すトラバース溝6を形成した鍔2を有するトランスコイルボビンにおいて、トラバース溝6内にトラバース溝6を隔てるようにリブ7を鍔2と一体に形成したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、高圧コイルを複数に分割して巻回する複数の巻溝と、各巻溝間を隔てるとともに、各巻溝間に巻回した巻線のトラバース線を通すトラバース溝を形成した鍔とを有するトランスコイルボビンに係り、特に隣接するコイル間の沿面距離を確実に確保することができるボビン構造に関するものである。
図8は従来例に係る高圧トランスコイルボビンを示す一部を断面した側面図、図9はその高圧トランスコイルボビンに高圧コイルが巻回された状態を示す一部拡大断面図、図10は図9の一部拡大正面図である。
図9に示すように、高圧コイル4が複数の巻溝3に巻回され、各巻溝3間は鍔2で分割されている。鍔2の一部にトラバース線5を通すための切欠き、すなわちトラバース溝6を有し、高圧コイル4はこのトラバース溝6を通り、隣接する巻溝3へ移行して巻回される。
また、高圧コイル4は細線を使用することが多く、巻始めの引出し線に複数本撚り合わせたツイスト巻線を使用する場合がある。
高圧コイル4は巻数が多いほど隣接する巻溝3間の電位差が高くなる。また、図10に示すようにトラバース溝6部分の巻線4は内側にたわみながら巻回されるため、トラバース溝6部の沿面距離を確保するには、鍔2の厚さtをある程度厚くしなければならず、そのためにコイルボビン、ひいてはそれを使用した高圧トランスが大型化する。
鍔2の厚さtが薄い場合、トラバース溝6の部分の機械的強度が不足し、鍔2が巻回した高圧コイル4のテンションによりたわみが発生し、そのために隣の巻溝3の幅が狭くなり、高圧コイル4の巻数が制限されてしまう。更に、高圧コイル4を細線で巻回した場合、巻始めの断線強度を向上させるため、ツイスト線を巻回す際は、図10に示すようにツイスト線の端部にツイスト輪8が生じるが、トラバース溝6内でこのツイスト輪8が形成されると、隣接する巻溝3間の耐圧が不足することになる。
本発明の目的は、必要な沿面距離を確保できるトランスコイルボビンを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、高圧コイルを複数に分割して巻回する複数の巻溝と、各巻溝間を隔てるとともに、各巻溝に巻回した前記高圧コイルのトラバース線を通すトラバース溝を形成した鍔とを有するトランスコイルボビンにおいて、前記トラバース溝内にそのトラバース溝を隔てるようにリブを前記鍔と一体に形成したことを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記リブの高さが前記高圧コイルの巻き高さ以下で、そのリブが前記トラバース線と接触しないように設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1の手段において、前記リブに前記トラバース線と同じ方向に傾斜した傾斜辺が設けられ、その傾斜辺が前記トラバース線よりも下位置にあってトラバース線と接触しないことを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1の手段において、前記リブに前記鍔の一方の側面側に片寄って設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は前記第1の手段において、前記リブが沿面距離を伸ばすためのリブであることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、必要な沿面距離を確保できるトランスボビンを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る高圧トランスコイルボビンの一部を断面した側面図、図2はその高圧トランスコイルボビンに高圧コイルが巻回された状態を示す一部拡大断面図、図3はその高圧トランスコイルボビンの一部を断面した斜視図、図4は本実施形態に係る高圧トランスコイルボビンと従来例の高圧トランスコイルボビンの沿面距離を比較して示す説明図である。
高圧トランスコイルボビン1は合成樹脂で成形され、図2に示すように複数の鍔2によって隔てられた巻溝3が複数形成され、その巻溝3内に高圧コイル4が所定ターン数巻回されている。又、隣接し合う巻溝3間を移行するためのトラバース線5を通すトラバース溝6が鍔2の所定の位置を貫通するように設けており、トラバース溝6の底部6aは図1ならびに図2に示すように高圧トランスコイルボビン1の巻芯部9の外周面近くまで到達している。
本実施形態では、トラバース溝6内において底部6aからトラバース溝6の開口側に向けて立設するリブ7が鍔2と一体に形成されている。このリブ7は、鍔2の厚さtの半分程度の厚さを有している。従ってリブ7を設けた部分では、鍔2との間で段差が形成されている。
このようにトラバース溝6の底部(内側)にリブ7を突設することにより沿面距離を延ばすことができる。つまり、鍔2の厚さが従来例と同じtとすれば、同じコイル高さでは、沿面距離は従来例tに対し、本実施形態ではt+2yとなり、沿面距離を延ばすことができる。
また図4に示すように鍔2の厚さをt、リブ7の高さをh1、リブ7の上面からコイル上面までの高さをh2とした場合、隣り合う巻溝31,32間の最大電位差となる高圧コイル41の巻き始め端43と高圧コイル42の巻き終わり端44間においても、従来例では沿面距離が√[t2+(h1+h2)2]であるのに対して、本実施形態ではh1+√(t2+h22)となり、沿面距離を延ばすことができる。
リブ7の高さh1は高いほど巻溝31,32に巻かれた電線間の沿面距離は伸びるが、リブ7がトラバース線5と干渉するとトラバース線5を高圧コイル42に近づけることになるため、リブ7の高さh1は高圧コイル41の巻き高さ以下とし、しかもトラバース線5に接触しない位置に設けると良い。
通常、コイルボビンを成形するための金型では、鍔2の高さ方向の中央部に金型の型合わせ面を設けていることから、リブ7の高さ(h1)は巻線高さ(h1+h2)の約1/2とするのがよい。なお、金型の型合わせ面を鍔2の外周端縁に置いた場合は、巻線高さ(h1+h2)とほぼ同じ高さまで高くすることが可能となる。
図5は、リブ7の高さ(h1)を巻線高さ(h1+h2)とほぼ同じ高さまで高くした第2の実施形態に係る高圧トランスボビンに高圧コイルが巻回された状態を示す一部拡大断面図、ならびにその高圧トランスボビンの一部を断面にした斜視図である。
図5に示されているように、本実施形態ではリブ7の断面形状はほぼ直角三角形をしており、リブ7の高さは巻線高さとほぼ同じ高さまで高くしており、リブ7の傾斜辺10はトラバース線5と同じ方向に傾斜して、かつ、トラバース線5よりも若干下側に位置しており、トラバース線5とは接触していない構造になっている。
図6は、第3の実施形態に係る高圧トランスコイルボビンの斜視図である。本実施形態の場合もリブ7の高さを巻線高さとほぼ同じ高さまで高くしており、リブ7の上端部7aが鍔2の外周端縁からトラバース溝6の内側に向けてほぼ水平方向に所定の長さ延びて角部13を形成している。トラバース線5の導入を容易にするため、前記角部13を円弧状あるいはテーパ状にすることもできる。
リブ7は鍔2の厚さt方向の中間位置に設けるのではなく、図6に示すように鍔2の一方側の側面とほぼ面一となるように鍔2の側面に片寄って設けられている。このようにリブ7を鍔2の一方側の側面に片寄って設けることは、他の実施形態においても同様である。このようにすれば、高圧トランスコイルボビンを射出成形する金型の設計が容易である。
図中の3a,3b,3cは高圧コイルが巻回される第1〜第3巻溝、11は低圧コイルが巻回される巻溝、12は端子ピンである。
図7は、第4の実施形態に係る高圧トランスコイルボビンの一部を断面にした斜視図である。図1、図5、図6で示した実施形態は最も電圧差の大きいトラバース溝6の底部6aの沿面距離を確保するだけであったが、本実施形態では図7に示すように、トラバース溝6の底部6aから側部6bにかけてリブ7を設けることにより、前記側部6bの部分にも段差を形成して、トラバース溝6全体の沿面距離を確保したものである。
前述の本発明の実施形態によれば、鍔2の厚さを従来よりも薄くしても従来の沿面距離を確保することができるため、結局、コイルボビンの小型化、ひいては高圧トランスの小型化が図れるる
また本発明の実施形態によれば、トラバース溝6の底部付近がリブ7で連結されており、図8に示す従来例のトラバース溝6のように底部まで切り込まれていないから、鍔2の機械的強度が向上する。
また本発明の実施形態によれば、トラバース溝6の底部付近がリブ7で連結されており、図8に示す従来例のトラバース溝6のように底部まで切り込まれていないから、鍔2の機械的強度が向上する。
更に図10に示すように巻溝3に巻回されたコイル3のトラバース溝6で発生するたわみによる沿面距離の不足、ツイスト輪8が入り込んだ場合の沿面距離の不足を前記リブ7により解消するとともに、ツイスト輪8が隣の巻溝3にはみ出すのを防止することができる
1:高圧トランスコイルボビン、2:鍔、3:巻溝、4:高圧コイル、5:トラバース線、6:トラバース溝、6a:トラバース溝の底部、6b:トラバース溝の側面、7:リブ、7a:リブの上端部、8:ツイスト輪、9:巻芯部、10:傾斜辺、11:巻溝、12:端子ピン、13:角部、31,32:巻溝、41,42:高圧コイル、43:巻き始め端、44:巻き終わり端、h1:リブの高さ、h1+h2:巻線の高さ。
Claims (5)
- 高圧コイルを複数に分割して巻回する複数の巻溝と、各巻溝間を隔てるとともに、各巻溝に巻回した前記高圧コイルのトラバース線を通すトラバース溝を形成した鍔とを有するトランスコイルボビンにおいて、
前記トラバース溝内にそのトラバース溝を隔てるようにリブを前記鍔と一体に形成したことを特徴とするトランスコイルボビン。 - 請求項1記載のトランスコイルボビンにおいて、前記リブの高さが前記高圧コイルの巻き高さ以下で、そのリブが前記トラバース線と接触しないように設けられていることを特徴とするトランスコイルボビン。
- 請求項1記載のトランスコイルボビンにおいて、前記リブに前記トラバース線と同じ方向に傾斜した傾斜辺が設けられ、その傾斜辺が前記トラバース線よりも下位置にあってトラバース線と接触しないことを特徴とするトランスコイルボビン。
- 請求項1記載のトランスコイルボビンにおいて、前記リブに前記鍔の一方の側面側に片寄って設けられていることを特徴とするトランスコイルボビン。
- 請求項1記載のトランスコイルボビンにおいて、前記リブが沿面距離を伸ばすためのリブであることを特徴とするトランスコイルボビン。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2005331858A JP2007142043A (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | トランスコイルボビン |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011003683A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関用点火コイル |
| JP2011113898A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Hitachi Appliances Inc | 高周波加熱装置 |
| JP2014216359A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 株式会社村田製作所 | トランス |
Citations (3)
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| JPH01133722U (ja) * | 1988-03-03 | 1989-09-12 |
-
2005
- 2005-11-16 JP JP2005331858A patent/JP2007142043A/ja active Pending
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