以下に、本発明撮像装置を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。以下に示した最良の形態は、本発明撮像装置を静止画撮影及び動画撮影を行うことができるカメラに適用したものである。
尚、本発明は携帯電話、ビデオカメラ、スチルカメラ等の動画撮影又は静止画撮影の機能を有する各種の撮像装置に適用することができる。
先ず、撮像装置1、1Aの全体構成について説明する(図1参照)。撮像装置1は以下に示す第1の最良の形態に係る撮像装置であり、撮像装置1Aは以下に示す第2の最良の形態に係る撮像装置である。
撮像装置1、1Aは、カメラブロック2とカメラDSP(Digital Signal Processor)3とハードディスク4と媒体インターフェース5と制御ブロック6と操作ブロック7と表示部コントローラー8と表示部9と外部インターフェース10とを備え、記録媒体100が着脱可能とされている。表示部9としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)が用いられている。
記録媒体100は、半導体メモリーを用いた所謂メモリーカード、記録可能なDVD(Digital Versatile Disc)や記録可能なCD(Compact Disc)等の光記録媒体、磁気ディスク等の種々のものを用いることができる。
カメラブロック2は、光学部11とCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子12と前処理回路13と光学部用ドライバー14と撮像素子用ドライバー15とタイミング生成回路16とを備えている。
光学部11は、レンズ、ズーム機構、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構等を備えている。
制御ブロック6は、CPU(Central Processing Unit)17、RAM(Random Access Memory)18、フラッシュROM(Read Only Memory)19及び時計回路20がシステムバス21を通じて接続されて構成されたマイクロコンピューターであり、撮像装置1、1Aの各部を制御する。
RAM18は、処理の途中結果を一時記憶する等、主に作業領域として用いられる。フラッシュROM19には、CPU17において実行する種々のプログラムや、処理に必要となるデーター等が記憶されている。時計回路20は、現在年月日、現在曜日、現在時刻、撮影日時等を提供するものである。
画像の撮影時においては、光学部用ドライバー14は、制御ブロック6による制御に応じて、光学部11を動作させるようにする駆動信号を生成し、生成した駆動信号を光学部11に送出して該光学部11を動作させる。光学部11においては、光学部用ドライバー14から出力された駆動信号に応じて、ズーム機構、フォーカス機構、シャッター機構、絞り機構が制御され、被写体の画像を取り込んで、これを撮像素子12に出力する。
撮像素子12は、光学部11から入力した画像情報を光電変換して出力するものであり、撮像素子用ドライバー15から送出された駆動信号に応じて動作し、光学部11から出力された被写体の画像を取り込むとともに、制御ブロック6によって制御されるタイミング生成回路16から送出されるタイミング信号に基づいて、取り込んだ被写体の画像(画像情報)を電気信号として前処理回路13に送出する。
タイミング生成回路16は、制御ブロック6からの制御に応じて、所定のタイミングを提供するタイミング信号を生成する。撮像素子用ドライバー15は、タイミング生成回路16から出力されたタイミング信号に基づいて、撮像素子12に送出する駆動信号を生成する。
前処理回路13は、これに供給された電気信号の画像情報に対してCDS(Correlated Double Sampling)処理を行ってS/N比を良好に保つようにし、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って利得を制御し、A/D(Analog/Digital)変換を行ってデジタル信号とされた画像データーを生成する。
前処理回路13から送出されデジタル信号とされた画像データーは、カメラDSP3に供給される。カメラDSP3は、これに供給された画像データーに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。このようにして種々の調整がされた画像データーは、所定の圧縮方式でデーター圧縮され、システムバス21、媒体インターフェース5を通じて記録媒体100に供給され、該記録媒体100にファイルとして記録される。
記録媒体100に記録された画像データーは、後述する各種の操作釦等によって構成された操作ブロック7を介して入力された使用者からの操作入力信号に応じて、目的とする画像データーが媒体インターフェース5を介して記録媒体100から読み出され、この読み出された画像データーがカメラDSP3に供給される。
カメラDSP3は、記録媒体100から読み出され、媒体インターフェース5を介して供給されたデーター圧縮されている画像データーについて、データーの解凍処理(伸張処理)を行い、解凍後の画像データーをシステムバス21を介して表示部コントローラー8に供給する。
表示部コントローラー8は、供給された画像データーから画像信号を生成して表示部9に送出する。表示部9に画像信号が送出されると、記録媒体100に記録されている画像データーに応じた画像が表示部9の表示画面に表示される。
外部インターフェース10は、例えば、外部のパーソナルコンピューター等の外部機器と接続される。外部インターフェース10にパーソナルコンピューターが接続されることにより、パーソナルコンピューターから取得した画像データーの記録媒体100への記録や記録媒体100に記録されている画像データーのパーソナルコンピューターへの出力を行うことが可能となる。
一方、外部インターフェース10に通信モジュールを接続することにより、例えば、インターネットなどのネットワークに接続して、ネットワークを通じて種々の画像データーやその他の情報を取得して記録媒体100に記録したり、記録媒体100に記録されているデーターを、ネットワークを通じて目的とする相手先に送信したりすることも可能となる。
外部インターフェース10は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)等の有線用インターフェースとして設けることも可能であり、光や電波による無線インターフェースとして設けることも可能である。
このように、撮像装置1、1Aにおいては、被写体の画像を撮影して記録媒体100に記録することができるとともに、記録媒体100に記録された画像データーを読み出して、これを再生し利用することもできる。また、外部のパーソナルコンピューターやネットワークを通じて、画像データーの提供を受けて記録媒体100に記録したり、読み出して再生したりすることもできる。
以下に、撮像装置の構造について説明する。
尚、以下の説明においては、撮影者側から見た状態で前後上下左右の各方向を示し、被写体側を前方、撮影者側を後方とする。
先ず、第1の最良の形態に係る撮像装置1について説明する(図2乃至図12参照)。
撮像装置1は、図2乃至図5に示すように、扁平な横長の略矩形状に形成され、カメラ本体部22と該カメラ本体部22に対して、例えば、左右方向へスライド可能な表示部23(上記表示部9と同じ)とによって構成されている。
カメラ本体部22と表示部23は、外形が略同じ大きさ及び形状に形成されている。表示部23がカメラ本体部22に対してスライドされる前の状態においては、図2及び図3に示すように、カメラ本体部22の後面22aの全面と表示部23の前面23aの全面とが対向した状態とされ、この状態が撮像装置1の閉塞状態とされる。
カメラ本体部22の前面22bの、例えば、左端部における上端部には、被写体の像を取り込むための撮影レンズ24が配置されている。
カメラ本体部22の上面22cには、シャッター釦25、電源釦26及びスライド摘子27が配置されている。
シャッター釦25は撮影時に押圧操作する釦であり、電源釦26は押圧操作により電源の投入又はその停止を行うための釦である。スライド摘子27は表示部23をカメラ本体部22に対してスライドさせるための摘子である。
カメラ本体部22の右側面22dには、上側から順に、十字キー28、バック釦29、補助メニュー釦30及びメニュー釦31が配置されている。
十字キー28は上下前後の4方向への操作により、例えば、表示部23の後述する表示画面に表示されるサムネイルの選択や中央部の釦を押圧操作することにより、例えば、選択したサムネイルの拡大表示等を行う機能等を有する。バック釦29は選択した項目を削除して前の項目に戻す機能等を有し、メニュー釦31は所定のメニューを選択する機能を有し、補助メニュー釦30は選択したメニューの下層にあるサブメニューを選択する機能を有する。
これらの十字キー28、バック釦29、補助メニュー釦30及びメニュー釦31は、何れも、撮影した画像を再生する再生モードにおいて使用する頻度が高い釦である。
カメラ本体部22の後面22aの右端部には、図5に示すように、ズームキー32、再生釦33、モード切替釦34、タイマー釦35、フラッシュ釦36、マクロモード釦37、削除釦38が配置されている。
ズームキー32は画像の画角を変更する機能を有し、再生釦33は撮影した画像を再生する機能を有し、モード切替釦34は、例えば、再生モード、静止画撮影モード、動画撮影モード等のモードを切り替える機能を有し、タイマー釦35はセルフタイマーを実行させる機能を有し、フラッシュ釦36は撮影時における発光を行う機能を有し、マクロモード釦37はマクロ撮影(接写)を行うための機能を有し、削除釦38は撮影した画像を削除する機能を有する。
これらのズームキー32、タイマー釦35、フラッシュ釦36、マクロモード釦37は、主に、被写体を撮影する撮影モードにおいて使用される撮影用釦39、39、・・・としての機能を有する。
尚、撮影用釦39、39、・・・として設ける釦は上記した各釦に限られることはなく、他に、逆光補正を行う逆光補正用釦、画像のブレを補正するブレ補正釦、被写体の目が赤く撮影される所謂赤目撮影を防止する赤目防止釦、色調の相違を補正するホワイトバランス釦等の撮影時に使用する各種の釦を設けることが可能である。
カメラ本体部22の内部には、例えば、その上端部に、開閉検出スイッチ40が配置されている(図5参照)。
表示部23の後面23bには表示画面41が設けられている(図3及び図5参照)。表示画面41は後面23bの周縁を除く部分に設けられている。
表示部23の内部には、図5に示すように、その上端部に操作用切欠42が形成され、該操作用切欠42の一方の端縁が操作縁部42aとして設けられている。操作用切欠42はカメラ本体部22の内部に配置された開閉検出スイッチ40に対応して位置されている。
カメラ本体部22の後面22aの全面と表示部23の前面23aの全面とが対向した閉塞状態において、表示部23がカメラ本体部22に対してスライドされると、操作縁部42aによって開閉検出スイッチ40が操作される。開閉検出スイッチ40が操作されると、被写体を撮影する撮影モードが設定され、開閉検出スイッチ40に対する操作が解除されると、撮影した画像を再生して表示画面41に表示する再生モードが設定される。
カメラ本体部22の内部にはシャーシ43が配置され、該シャーシ43にスライド機構44が設けられている(図6及び図7参照)。尚、撮像装置1を正面から見たときには、カメラ本体部22の背面側に表示部23が遮蔽されカメラ本体部22の外形と表示部23の外形が重なり合うが、図7には、カメラ本体部22と表示部23の位置関係を理解しやすくするために、表示部23の外形を破線で示している(図9及び図12に同じ)。
スライド機構44はスライド板45、46とバネ支持軸47とバネ部材48とを有している。
シャーシ43には上下に離隔して左右に延びる支持孔43a、43aが形成されている。
スライド板45は上側の支持孔43aに移動自在に支持され、連結孔45a、45aを有している。
スライド板46は下側の支持孔43aに移動自在に支持され、連結孔46a、46aを有し、左端部に前方へ突出された連結ピン46bを有している。
シャーシ43の下端寄りの位置には左右に離隔して前方へ突出された支持突部43b、43bが設けられ、該支持突部43b、43b間にバネ支持軸47が設けられている。バネ支持軸47には圧縮コイルバネであるバネ部材48が支持されている。
バネ支持軸47にはバネ部材48の側方の位置に連結部材49が摺動自在に支持されている。連結部材49は円筒状の被支持部49aと円環状の連結部49bとが一体に形成されて成る。連結部材49は被支持部49aがバネ支持軸47に支持され、連結部49bの中心部にスライド板46の連結ピン46bが挿入されてスライド板46に連結される。
連結部材49がバネ支持軸47に支持された状態においては、被支持部49aの軸方向における一端面にバネ部材48の一端面が接触され、連結部材49がバネ部材48によって左方(図7に示すA方向:第1の方向)へ付勢される。
シャーシ43の上端寄りの位置には左右に延びるピン案内孔43cが形成されている。シャーシ43にはピン案内孔43cの右端側にロックレバー50が支持されている。ロックレバー50は基部51と該基部51から側方へ突出されたロック部52とから成り、例えば、基部51の下端部に回動支点51aが設けられ、該回動支点51aを支点としてシャーシ43に対して回動可能とされている。
基部51の上端部には緩やかな円弧状に形成された被支持孔51bが形成され、該被支持孔51bにシャーシ43に設けられた支持ピン43dが挿入されている。
ロック部52は横倒し略L字状に形成され、先端部に上方へ行くに従って基部51に近付く傾斜縁52aが形成されている。
ロックレバー50は基部51がピン案内孔43cの右方に位置され、ロック部52がピン案内孔43cの右端部に重なって位置される。
ロックレバー50の基部51とシャーシ43とは引張コイルバネである付勢バネ53によって連結され、該付勢バネ53によってロックレバー50が回動支点51aを支点とした図7に示すR1方向へ付勢されている。
ロックレバー50はカメラ本体部22の上面22cに配置されたスライド摘子27と図示しないリンク機構を介して連結されている。スライド摘子27がスライド操作されると、ロックレバー50は回動支点51aを支点として図7に示すR2方向へ回動され、スライド摘子27に対する操作が解除されると、該スライド摘子27は元の位置に戻り、ロックレバー50も付勢バネ53の付勢力によってR1方向へ回動されて元の位置に戻る。
シャーシ43には支持孔43a、43a間に挿通孔43eが形成されている(図6参照)。挿通孔43eには、カメラ本体部22の内部に配置された図示しない制御回路基板と表示部23の内部に配置された図示しない回路基板とを接続する図示しないフレキシブルプリント配線板が挿通される。
表示部23の内部にはベース板54が配置され、該ベース板54には上下に離隔して前方へ突出された連結突部55、55が設けられている。連結突部55、55にはそれぞれ2つずつの取付孔55a、55a、・・・が形成されている。
ベース板54には、その上端寄りの位置に前方へ突出された被ロックピン56が設けられている。
表示部23の連結突部55、55の取付孔55a、55a、・・・には、カメラ本体部22のスライド板45、46の連結孔45a、45a、46a、46aに挿通された取付ネジ37、37、・・・がそれぞれ螺合され、カメラ本体部22と表示部23が連結される(図7参照)。カメラ本体部22と表示部23が連結された状態においては、表示部23の被ロックピン56がカメラ本体部22のピン案内孔43cに挿入される。
カメラ本体部22と表示部23が連結されることにより、表示部23はスライド板46及び連結部材49を介してバネ部材48によってカメラ本体部22に対して図7に示すA方向へ付勢される。
カメラ本体部22の後面22aの全面と表示部23の前面22bの全面とが対向した閉塞状態においては、表示部23の被ロックピン56がカメラ本体部22のロック部材50のロック部52に係合され、表示部23がカメラ本体部22にロックされている(図7参照)。このとき連結部材49はバネ支持軸47の中間部に位置されている。
撮像装置1にあっては、前後方向から見た状態において、図8に示すように、閉塞状態においては、撮影レンズ24は表示画面41の中央点Pから離隔された位置にある。
閉塞状態において、スライド摘子27が操作されると、上記したようにロック部材50がR2方向へ回動される。従って、被ロックピン56に対する係合状態が解除され、バネ部材48の付勢力によって連結部材49が図7に示すA方向へ移動され、該連結部材49の移動に伴って表示部23がカメラ本体部22に対してスライドされる(図8参照)。
連結部材49は被支持部49aが一方の支持突部43bに接することによりA方向への移動が停止され、連結部材49の移動の停止に伴って表示部23のA方向へのスライドが停止され、表示部23の一部がカメラ本体部22に対して開放される開放状態となる(図4及び図5参照)。開放状態においては、上記したように、カメラ本体部22の後面22aに配置された撮影用釦39、39、・・・等が露出される。
開放状態においては、バネ部材48の付勢力によって連結部材49の被支持部49aが一方の支持突部43bに押し付けられているため、この開放状態が保持される。
表示部23がカメラ本体部22に対してA方向へスライドされるときには、上記したように、開閉検出スイッチ40が操作用切欠42の操作縁部42aによって操作され、撮影モードが設定される。このとき撮像装置1に電源が投入されていなかった場合には、同時に撮像装置1に電源が投入される。
このように撮像装置1が開放状態とされたときに、常に、電源が投入されるように設定することにより、使用者は、撮像装置1のモードの状態又は形状により電源の投入が行われていることを容易に判別することができ、撮像装置1の使い勝手の向上を図ることができる。
撮像装置1の開放状態においては、使用者は、カメラ本体部22から側方へ突出された表示部23の左端部及び表示部23から右方へ突出されたカメラ本体部22の右端部を把持した状態で撮影用釦39、39、・・・及びシャッター釦25を操作して被写体を撮影することができる。また、開放状態においては、撮影用釦39、39、・・・を含め撮像装置1に設けられた全ての釦が露出されているため、これらの各釦を操作することも可能である。
開放状態においては、モード切替釦34又はメニュー釦31等を用いて再生モード、静止画撮影モード又は動画撮影モード等のモードを切り替えることが可能であり、任意のモードを手動により設定して所望の操作を行うことができる。
撮像装置1にあっては、上記したように、前後方向から見た状態において、図8に示すように、閉塞状態においては、撮影レンズ24は表示画面41の中央点Pから離隔された位置にあるが、図10に示すように、開放状態においては、表示部23がカメラ本体部22に対してスライドされて撮影レンズ24が表示画面41の中央点Pに接近した位置に移動される。
従って、被写体の撮影時において、表示画面41の中央点Pと撮影レンズ24との位置のずれが小さく、視差の少ない撮影を行うことができる。
尚、撮像装置1においては、カメラ本体部22に対する撮影レンズ24の位置とカメラ本体部22に対する表示部23のスライド量を変更することにより、開放状態において撮影レンズ24の中心と表示画面41の中央点Pとを一致させることも可能である。
このように撮影レンズ24の中心と表示画面41の中央点Pとを一致させることにより、視差のない撮影を行うことが可能となる。
また、撮像装置1にあっては、図11に示すように、撮影レンズ24の光軸方向(前後方向)をZ軸方向とし、左右方向及び上下方向をそれぞれX軸方向及びY軸方向としたときに、表示部23がXY平面内においてX軸方向及びY軸方向に対してともに傾斜する方向へスライドするように構成し、表示部23が閉塞状態から開放状態へ向けてスライドしたときに表示画面41の中央点Pが撮影レンズ24に近付く方向へ移動させるようにすることも可能である。
このように表示部23をX軸方向及びY軸方向に対してともに傾斜する方向へスライドさせることにより、カメラ本体部22に対する撮影レンズ24の位置及びカメラ本体部22に対する表示部23のスライド量に関して設計の自由度が高くなり、視差の少ない撮影状態を容易に設定することができる。
また、表示部23をX軸方向及びY軸方向に対してともに傾斜する方向へスライドするように構成した場合においても、カメラ本体部22に対する撮影レンズ24の位置とカメラ本体部22に対する表示部23のスライド量を変更することにより、開放状態において撮影レンズ24の中心と表示画面41の中央点Pとを一致させることが可能である。
撮影レンズ24の中心と表示画面41の中央点Pとを一致させることにより、視差のない撮影を行うことが可能となる。
尚、上記のように、表示部23をX軸方向及びY軸方向に対してともに傾斜する方向へスライドするように構成した場合においては、カメラ本体部22の後面22aにおける左右両端部のうち一方の端部と、後面22aにおける上下両端部のうち一方の端部とが露出されるため、これらの露出する各端部に撮影用釦39、39、・・・等の各種の釦を配置することができる。図11には、釦を配置するスペースの例を、カメラ本体部22の後面22aにおける下端部に一点鎖線で囲むことにより示している。
開放状態において、カメラ本体部22に対して表示部23を手動により図8に示すB方向(第2の方向)へ押圧してスライドさせると、被ロックピン56がロック部材50のロック部52の傾斜縁52aに接する(図12参照)。このとき連結部材49はバネ部材48を圧縮しながらスライド板45、46とともにB方向へ移動されていく。
表示部23をさらにB方向へスライドさせると、被ロックピン56によって傾斜縁52aがB方向へ押圧され、ロック部材50が回動支点51aを支点として付勢バネ53の付勢力に抗してR2方向へ回動されていく。
ロック部材50がR2方向へ回動され被ロックピン56がB方向へ移動されると、該被ロックピン56とロック部52との接触状態が解除され、ロック部材50が回動支点51aを支点として付勢バネ53の付勢力によってR1方向へ回動され元の位置に戻る。
このときカメラ本体部22の後面22aの全面と表示部23の前面23aの全面とが対向した閉塞状態とされ(図2及び図3参照)、カメラ本体部3のB方向への押圧を停止することにより、被ロックピン56がロック部材50のロック部52に係合されて表示部23が閉塞状態においてロックされる。
表示部23がカメラ本体部22に対してB方向へスライドされるときには、上記したように、開閉検出スイッチ40に対する操作用切欠42の操作縁部42aによる操作が解除され、再生モードが設定される。
撮像装置1の閉塞状態においては、使用者は、再生モードにおいてカメラ本体部22の右側面22dに配置された各釦を操作して所望の操作を行うことができる。また、閉塞状態においては、メニュー釦31等を用いて再生モード、静止画撮影モード又は動画撮影モード等のモードを切り替えることが可能であり、任意のモードを手動により設定して所望の操作を行うことができる。
例えば、静止画撮影モード又は動画撮影モード等にモードを切り替えることにより、シャッター釦25を押圧操作して被写体を撮影することができる。
次に、第2の最良の形態に係る撮像装置1Aについて説明する(図13乃至図16参照)。
尚、以下に示す撮像装置1Aの説明においては、上記した第1の最良の形態に係る撮像装置1と同じ構成については撮像装置1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して詳細な説明を省略し、撮像装置1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をする。
撮像装置1Aは扁平な横長の略矩形状に形成され、カメラ本体部57と該カメラ本体部57に対して、例えば、左右方向へスライド可能なスライド動作部58とによって構成されている。
カメラ本体部57の前面57bの、例えば、左端部における上端部には、被写体の像を取り込むための撮影レンズ24が配置されている(図15参照)。
カメラ本体部57は扁平な略矩形状を為し、左端部が後方及び下方に稍凹んだ凹部59として形成され、該凹部59に撮影レンズ24が位置されている。
カメラ本体部57の上面57cには、シャッター釦25、電源釦26及びスライド摘子27が配置されている。
カメラ本体部57の右側面57dには、上側から順に、十字キー28、バック釦29、補助メニュー釦30及びメニュー釦31が配置されている。
カメラ本体部57の後面57aの右端部には、ズームキー32、再生釦33、モード切替釦34、タイマー釦35、フラッシュ釦36、マクロモード釦37、削除釦38が配置されている。
ズームキー32、タイマー釦35、フラッシュ釦36、マクロモード釦37は、主に、被写体を撮影する撮影モードにおいて使用される撮影用釦39、39、・・・としての機能を有するが、撮影用釦39、39、・・・として設ける釦はこれらの各釦に限られることはない。
カメラ本体部57の内部には、例えば、その上端部に、開閉検出スイッチ40が配置されている。
スライド動作部58は表示部60(上記表示部9と同じ)とレンズカバー部61と連結板部62とが一体に形成されて成る。
カメラ本体部57と表示部60は、ともに扁平な略矩形状を為し、外形が略同じ大きさ及び形状に形成されている。表示部60がカメラ本体部57に対してスライドされる前の状態においては、カメラ本体部57の後面57aの全面と表示部60の前面60aの全面とが対向した状態とされ、この状態が撮像装置1Aの閉塞状態とされる。
表示部60の後面60bには表示画面41が設けられている。表示画面41は後面60bの周縁を除く部分に設けられている。
表示部60の内部には、その上端部に操作用切欠42が形成され、該操作用切欠42の一方の端縁が操作縁部42aとして設けられている。
レンズカバー部61は矩形の板状に形成され、閉塞状態において全面がカメラ本体部57の前面57bに接した状態で配置される。従って、閉塞状態においては、レンズカバー部61によって撮影レンズ24が閉塞されている(図13参照)。
連結板部62は、閉塞状態において全面がカメラ本体部57の上面57cに接した状態で配置される。
カメラ本体部57の後面57aの全面と表示部60の前面60aの全面とが対向した閉塞状態において、スライド動作部58がカメラ本体部57に対してスライドされると、操作縁部42aによって開閉検出スイッチ40が操作されて撮影モードが設定され、スライド動作部58がカメラ本体部57に対して反対方向へスライドされると、開閉検出スイッチ40に対する操作が解除されて再生モードが設定される。
カメラ本体部57の内部にはスライド機構44が配置されている。
表示部60の内部には連結突部55、55及び被ロックピン56が設けられている。
表示部60の連結突部55、55はそれぞれカメラ本体部57のスライド板45、46に取り付けられ、カメラ本体部57とスライド動作部58が連結される。表示部60の被ロックピン56はカメラ本体部57のピン案内孔43cに挿入される。
閉塞状態において、スライド摘子27が操作されると、スライド動作部58がカメラ本体部57に対してスライドされ、スライド動作部58の一部がカメラ本体部57に対して開放される開放状態とされる(図15及び図16参照)。開放状態においては、カメラ本体部57の後面57aに配置された撮影用釦39、39、・・・が露出される。同時に、スライド動作部58のレンズカバー部61による撮影レンズ24の閉塞状態が解除され、該撮影レンズ24が露出される。
表示部60がカメラ本体部57に対して開放状態へ向けてスライドされるときには、開閉検出スイッチ40が操作用切欠42の操作縁部42aによって操作され、撮影モードが設定される。このとき撮像装置1Aに電源が投入されていなかった場合には、同時に撮像装置1Aに電源が投入される。
撮像装置1Aの開放状態においては、使用者は、カメラ本体部57から側方へ突出された表示部60の左端部及び表示部60から側方へ突出されたカメラ本体部57の右端部を把持した状態で撮影用釦39、39、・・・及びシャッター釦25を操作して被写体を撮影することができる。また、開放状態においては、撮影用釦39、39、・・・を含め撮像装置1Aに設けられた全ての釦が露出されているため、これらの各釦を操作することも可能である。
開放状態においては、モード切替釦34又はメニュー釦31等を用いて再生モード、静止画撮影モード又は動画撮影モード等のモードを切り替えることが可能であり、任意のモードを手動により設定して所望の操作を行うことができる。
開放状態において、カメラ本体部57に対してスライド動作部58を手動により右方へ押圧してスライドさせると、閉塞状態とされる。
スライド動作部58がカメラ本体部57に対して右方へスライドされるときには、開閉検出スイッチ40に対する操作用切欠42の操作縁部42aによる操作が解除され、再生モードが設定される。
撮像装置1Aの閉塞状態においては、使用者は、再生モードにおいてカメラ本体部57の右側面57dに配置された各釦を操作して所望の操作を行うことができる。また、閉塞状態においては、メニュー釦31等を用いて再生モード、静止画撮影モード又は動画撮影モード等のモードを切り替えることが可能であり、任意のモードを手動により設定して所望の操作を行うことができる。
例えば、静止画撮影モード又は動画撮影モード等にモードを切り替えることにより、シャッター釦25を押圧操作して被写体を撮影することができる。
上記のように、撮像装置1Aにあっては、スライド動作部58を開放状態へ向けてスライドすることにより撮影レンズ24が露出され、閉塞状態において撮影レンズ24を保護することができる。
また、レンズカバー部61を表示部60と一体に形成しスライドさせて撮影レンズ24を開閉することにより、撮影レンズ24を保護するための別の専用のレンズカバーを必要とせず、部品点数の削減を図ることができる。
さらに、一回の操作によって撮影レンズ24及び撮影用釦39、39、・・・が露出されるため、撮像装置1Aの使い勝手の向上を図ることができる。
尚、撮像装置1Aにおいても、上記した撮像装置1と同様に、スライド動作部58が閉塞状態から開放状態へ向けてスライドされたときに、表示画面41の中央点Pが撮影レンズ24に接近される。
従って、被写体の撮影時において、表示画面41の中央点Pと撮影レンズ24との位置のずれが小さく、視差の少ない撮影を行うことができる。
また、撮像装置1Aにおいても、撮像装置1と同様に、スライド動作部58がXY平面内においてX軸方向及びY軸方向に対してともに傾斜する方向へスライドするように構成してもよく、また、開放状態において撮影レンズ24の中心と表示画面41の中央点Pとを一致させるようにしてもよい。
以上に記載した通り、撮像装置1、1Aにあっては、表示部23、60がスライドされて開放状態において撮影用釦39、39、・・・が露出され、閉塞状態において撮影用釦39、39、・・・が表示部23、60によって閉塞される。
従って、閉塞状態において再生モードが設定されたときに、不必要な撮影用釦39、39、・・・が露出することがなく、また、使用者による撮影用釦39、39、・・・に対する誤った操作を防止することができる。
また、閉塞状態において小型の状態で撮像装置1、1Aを使用することができ、また、撮像装置1、1Aを使用しない場合においても小型の状態で保持することができる。
さらに、撮像装置1、1Aにあっては、表示部23、60がスライドされて撮影用釦39、39、・・・が露出されたときに被写体の像を取り込むための撮影モードが設定されるため、撮影用釦39、39、・・・が露出されると同時に撮影モードが設定されることにより、直ちに撮影を開始することが可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
一方、撮像装置1、1Aにあっては、表示部23、60がスライドされて撮影用釦39、39、・・・が閉塞されたときに撮影した画像を表示画面41に表示する再生モードが設定されるため、撮影用釦39、39、・・・が閉塞されると同時に再生モードが設定されることにより、直ちに画像の再生を開始することが可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
また、撮像装置1、1Aにあっては、表示部23、60の開閉動作に拘わらず、表示画面41への画像の表示を行うことができるため、表示画面41の使用に際して使い勝手の向上を図ることができる。
尚、上記した撮像装置1、1Aにあっては、圧縮コイルバネであるバネ部材48を付勢手段として用いて表示部23及びスライド動作部58を閉塞状態から開放状態へ向かう方向へ付勢する例を示したが、付勢の方向を必要に応じて反対方向にし開放状態から閉塞状態へ向かう方向へ表示部23及びスライド動作部58を付勢するようにしてもよい。
付勢手段は圧縮コイルバネに限られることはなく、引張コイルバネや板バネ、ゴム等の各種の弾性部材を用いることが可能である。また、付勢手段として表示部23及びスライド動作部58のスライド途中で付勢方向が変化するトグルバネを用い、表示部23及びスライド動作部58のカメラ本体部22、57に対するスライド位置に応じて、表示部23及びスライド動作部58を閉塞状態から開放状態へ向かう方向又は開放状態から閉塞状態へ向かう方向へ付勢するようにすることも可能である。
尚、上記に示した前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の適用においては、これらの方向に限定されることはない。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…撮像装置、9…表示部、22…カメラ本体部、23…表示部、24…撮影レンズ、39…撮影用釦、41…表示画面、1A…撮像装置、57…カメラ本体部、60…表示部