JP2007143401A - 火入れ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】茶に均等な熱を照射して、一律な乾燥を行うことを目的とする。
【解決手段】茶葉を運搬するトラフ2には、茶葉が送られる溝2aが備えられており、各溝2aに対向する位置に茶葉の加熱乾燥を行う面状のガスバーナー5が備えられている。溝2aの幅を、バーナー5の面幅の1〜2.5倍程度に構成することにより茶葉を均等に加熱乾燥することができる。溝2aには、茶葉からわずかに突出する位置にセンサ部を有する温度センサ16が備えられており、これによって茶葉とバーナー5間の温度をモニタリングし、バーナー5の昇降を行うバーナー昇降手段8などの調整手段を用いることにより、茶葉の加熱乾燥を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、バーナーを用いて茶葉の乾燥を行う火入れ機に関する。
製茶工場において製造された茶は、荒茶と呼ばれ、この荒茶に仕上げ加工を施すことにより消費者の手に渡る仕上げ茶となる。茶葉を加熱乾燥する火入れ工程は、この仕上げ加工のうち最も重要な工程であり、この火入れ工程により茶特有の芳香を精製し、香味が向上する。
この火入れ工程を行う火入れ機は、棚状に配された茶葉を運ぶトラフに茶葉を送りながら加熱を行う回分式棚型火入れ機や、回転ドラムを用いて加熱乾燥する回転型火入れ機などが知られている。
特許文献1には、密閉された機枠内において多段に設置された茶葉が乗せされたトレーをコンベヤによって上段から下段へ移動させ、機枠の下方に設置された熱源から熱風を送ることで茶葉を加熱乾燥していく火入れ機が示されている。
特開平08−054183、図1
しかしながら、このような火入れ機は、加熱乾燥を行う熱源が、多段のトレーに対して、密閉された機枠の下方部にのみ設置されているだけであり、均等に茶葉を加熱できず、また、任意の状態に加熱乾燥を調整することが困難である。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、茶葉の加熱乾燥を均等に行い、任意の加熱乾燥を行うことができる火入れ機を提供することを目的とする。
本発明による火入れ機は、茶葉が搬送される溝を備えたトラフと、このトラフに茶葉を供給するフィーダと、前記トラフに茶葉を搬送するための振動を付与する茶葉送り出し機構と、前記トラフの溝の底面に対して所定の間隔を介して対向する放熱板を有し前記溝を流れる茶葉を加熱乾燥するバーナーとを有する火入れ機において、前記トラフの溝の幅は、前記バーナーの放熱板の幅と前記放熱板の2倍の幅の間に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、バーナーを面状(板状)とし、茶葉が流れるトラフの溝幅を、バーナーの放熱板の幅とその2.5倍の幅の間の幅とすることにより、茶葉に均等な熱を照射して、一律な乾燥を行うことができる。
以下、添付した図面を用いて本発明に係る実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る火入れ機の一部を切り欠いた正面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。
この火入れ機は、主として棚状に形成された多段フレーム1と、多段フレーム1の上段に設けられた茶葉投入口であるホッパー9と、この多段フレーム1によって上下方向に所定の間隔を置いて支持され茶葉が流れる上段トラフ2,中段トラフ3,及び下段トラフ4と、これらトラフ2〜4と対向する位置に配置され、それぞれ茶葉を遠赤外線により加熱乾燥するバーナー5とを備えて構成されている。
なお、この火入れ機には、ホッパー9の底面を加振する電磁式フィーダ17が設置されており、この振動によりホッパー9に投入された茶葉を一定量ずつ上段トラフ2に押し出していく。また、各トラフ2〜4には、後述するトラフ2〜4を振幅運動させることにより茶葉を送り出す茶葉送り出し機構6が設置されている。更に、上段トラフ2から中段トラフ3に茶葉が滑り落ちるように導く上中段シュート10と、中段トラフ3から下段トラフ4に茶葉が滑り落ちるように導く中下段シュート11が設置されている。
このような機構によって、茶葉は、ホッパー9から投入されて上段トラフ2に移り、上段トラフ2をY方向からX方向に進み、上中段シュート10を滑り落ちて、中断トラフ3をX方向からY方向へ進み、中下段シュート11を滑り落ちて、下段トラフ4をY方向からX方向へ進み火入れ機の外部へ排出される。この移動の間、各トラフ2〜4と対向するバーナー5によって茶葉の乾燥火入れが行われる。また、バーナー5は、後述するバーナー昇降機構8によってトラフ2〜4との間隔を調整される。また、バーナー5は、ガスバーナー5aと、この下面に取り付けられた放熱板としてのセラミックプレート5bとを有し、セラミックプレート5bを介して遠赤外線を放射する。このような面状のガスバーナー5を使用することで、セラミックプレート5bを介して茶葉を均一に乾燥する。
図3は、同火入れ機の上段トラフ2周辺の要部拡大図である。
トラフ2には、幅方向に茶葉が送られる溝2aが所定の間隔を介して2列平行に設置されており、この溝2aごとにバーナー5が対向している。なお、図1において、バーナー5は、トラフ2の長さ方向に直列に2つ設置されているが、この数は特に2つに限定されるものではなく、上段トラフ2の長さに合わせてバーナー5の数を適宜決定すればよい。同様に、中段トラフ3及び下段トラフ4にもそれぞれ2つの溝3a及び4aが設置され、それぞれに対向するようにバーナー5が備えられている。
2つの溝2aが平行に形成された上段トラフ2は、例えばアルミからなる一枚板を折り曲げたり、1つの溝を備えた金属板を繋ぎ合わせて形成することができる。ここで、溝2aの幅は、バーナー5のセラミックプレート5bの幅からその2.5倍の幅が望ましく、より好ましくはバーナー5のセラミックプレート5bの幅とほぼ等しく設定されている。本発明者の実験によれば、バーナー面の幅がトラフの溝幅の1/2.5より小さくなるとトラフ両端での茶層の乾燥が不十分であることが確認されている。また、バーナー面の幅がトラフの溝幅を超えると、バーナーの熱の有効利用が図れなくなる。例えば、バーナー面の幅が100mm程度であれば、トラフの溝幅を100〜250mmに設定することが好ましい。バーナー面の幅を100mm程度としたのは、ガスバーナーがやわらかな熱にコントロールでき、茶葉の乾燥に最も適しているためである。また、2台のバーナーの熱が干渉しないように、各溝2aの間には所定の隙間を介している。2台のバーナーの間にステンレスやアルミ板等で仕切りをしてもよいが、その場合、仕切り板に反射して温度が均一とならないため、トラフの溝間にこのような所定の間隔を備えることが好ましい。2つの溝の間隔は、本発明者の実験によれば50〜150mmとすることが好ましい。
中段トラフ3及び下段トラフ4の溝3a、4aについても同様である。なお、トラフ2〜4の有する溝2a、3a、4aの長手方向中央部には、温度を検出する先端部が茶葉から突出する高さとなるように温度センサ16が設置されている。
図4は、同火入れ機の茶葉送り出し機構6を示す要部拡大図である。
この茶葉送り出し機構6は、各トラフ2〜4の茶葉の進行方向に向かって後方に設置されるが、ここでは、上段トラフ2に接続している茶葉送り出し機構6を例として説明する。
多段フレーム1における上段フレーム1bのY側端部には、ブラケット19を介してモータ18が載置され、軸受け21bを介して回転軸21が備えられている。このモータ18と回転軸21は、プーリー18a、Vベルト23及びプーリー21aを介して連結されている。また、回転軸21の外周には、偏心スリーブ20が回転軸21に対して偏心した状態で設けられている。一方、上段トラフ2のY側端部には、係止部材17を介して連結軸24が設けられている。この回転軸21と、連結軸24とは、回転運動を回転振幅運動に変換する連結部材であるコンロッド22を介して連結されている。トラフ3、4用の茶葉送り出し機構6もこれと同様の構成となっている。
これにより、モータ18の回転によりVベルト23を介して回転軸21が同期回転し、この回転運動がコンロッド22を介して連結軸24の微小回転振幅運動に変換される。このトラフ2〜4の微小回転振幅運動により茶葉は飛び跳ねるようにしてトラフ2〜4上を進んでいく。このため、トラフ2〜4は水平に設置することが望ましい。傾斜を付けると茶の流れは良好になるものの、平均して流れにくくなり、茶が跳ねる動きよりもこすって進む動きとなってしまう。なお、茶葉を送り出す速度は、回転軸21に対して偏心スリーブ20の位置を変えることで調整することができる。また、図1に示すように、トラフ2〜4には、この茶葉送り出し機構6の運動を妨げないようにトラフ2〜4を多段フレーム1に弾性保持する板バネ7が茶葉の進行方向に向かって前下方に傾斜するように設置されている。なお、トラフ2〜4は、コイルバネによって多段フレーム1に支持されていてもよい。
図5は、同火入れ機のバーナー昇降機構8を示す要部拡大図である。
多段フレーム1には、減速付きモータ25が載置されている。このモータ25の回転軸は、ベベルギア機構28に連結されると共に、保持部材26によって回転可能に保持された同期軸27を介してベベルギア機構28’に連結されている。同期軸27と直交するベベルギア機構28の螺軸29は、多段フレーム1に固定保持されているナットスリーブ30に回転可能に保持され、バーナー5に対して螺合されている。
これにより、モータ25が回転すると、ベベルギア28、28’が回転し、これにより螺軸29とバーナー5との相対位置が変化する。これにより、バーナー5を昇降させることができる。
なお、このバーナー昇降機構8の動作を円滑に行うために、図2に示すように、各昇降機構8にガイド機構12が備えられている。このガイド機構12は、多段フレーム1のサイドフレーム1aに備えられたガイドプレート13と、バーナー昇降機構8が有する両側サイドフレームに延びるステー14に設置されたスライドベアリング15とからなる。これにより、バーナー5の上下動作をガイドし、昇降動作を安定させる。
また、下段トラフ4と対向するバーナー5に設置されたバーナー昇降機構8のみ、支持軸31を介してバーナー5の下方に設置されている。
次に、このように構成された火入れ機の動作について説明する。
この火入れ機に投入された茶葉は、上段トラフ2から下段トラフ4へとヒーター5によって加熱乾燥されながら移動していく。ここで、トラフ2〜4の中心部に設置された温度センサ16は、茶葉とバーナー5との間の温度をモニタリングしており、この温度や茶葉の状態を考慮しながら、加熱乾燥の程度を調整する。具体的には、バーナー昇降機構8を制御してバーナー5と茶葉との距離を調整したり、バーナー5の火力を調整することで茶葉の加熱乾燥を調整することができる。なお、茶は、むらすことなく少量を薄く流し、一葉一葉に弱火で時間をかけてじっくり火入れすることが好ましい。このため、加熱乾燥を行う茶葉はできるだけ薄くのばして乾燥を行う。具体的には、電磁式フィーダ17を、茶葉がトラフ2〜4上で重なることがない程度、即ち茶層からトラフ2〜4の底が見え隠れする程度に茶層が薄くなるように茶葉を上段トラフに供給する。このため、電磁式フィーダ17は、上段トラフ2の各溝2a毎に設けることが望ましい。
このように構成された火入れ機の効果について説明する。
バーナー5の幅と、トラフ2〜4の溝2a、3a、4aの幅をほぼ等しくすることで、バーナー5の熱が茶葉に均等に行き届く。これにより、茶に均等な熱を照射して、一律な乾燥を行うことができる。
また、トラフ2〜4の中心部に設置された温度センサ16は、茶層に接しない茶層から僅かに上部に突出した部分の温度を測定するので、茶葉が流れていない状態でも、流れている状態でも設定温度に差が出ず、茶葉の加熱乾燥を容易に調整できるため、所望の状態の茶葉を得ることができる。
なお、本実施形態では、トラフ2〜4に設置された溝2a、3a、4aは、2列としているが、これは数を限定するものではなく、各溝ごとにバーナーを設置すれば任意の数の列で溝を設置することができる。
また、本実施形態では、3段のトラフ2〜4を設置したが、これは数を限定するものではなく、任意の段数に設定しても本発明の効果を奏することができる。
また、トラフ2〜4の中心部に設置された温度センサ16は、任意の箇所に複数設置してもよい。
また、上記実施形態では、図4に示すような茶葉送り出し機構6を各トラフ2〜4に左右交互に設けたが、これらを左右の一方にまとめ、上下に隣接するプーリー21a同士をタイミングベルトで連結し、最下段又は最上段のプーリーと1台のモータとをタイミングベルトで連結することにより、1台のモータで全ての茶葉送り出し機構6を駆動するようにしても良い。この場合、各段の茶葉送り出し機構6の回転位相を均等にずらす(例えば、3つのトラフ2〜4の場合には、120°ずつ、ずらす)ことにより、装置全体の振動抑制と振動による移動を防止することができる。このように構成することにより、トラフの段数に拘わらず、モータは1台で済むので、コスト削減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る火入れ機の一部を切り欠いた正面図である。 図1のA−A’断面図である。 同火入れ機の要部拡大図である。 更に同火入れ機の要部拡大図である。 更に同火入れ機の要部拡大図である。
符号の説明
1…多段フレーム、2…上段トラフ、3…中段トラフ、4…下段トラフ、5…バーナー、6…茶葉送り出し機構、7…板バネ、8…バーナー昇降機構、9…ホッパー、10…上中段シュート、11…中下段シュート、12…ガイド機構、13…ガイドプレート、14…ステー、15…スライドベアリング、16…温度センサ、17…電磁式フィーダ、18…モータ、19…ブラケット、20…偏心スリーブ、21…回転軸、22…コンロッド、23…Vベルト、24…連結軸、25…モータ、26…保持部材、27…同期軸、28…ベベルギア機構、29…螺軸、30…ナットスリーブ、31…支持軸。

Claims (6)

  1. 茶葉が搬送される溝を備えたトラフと、
    このトラフに茶葉を供給するフィーダと、
    前記トラフに茶葉を搬送するための振動を付与する茶葉送り出し機構と、
    前記トラフの溝の底面に対して所定の間隔を介して対向する放熱板を有し前記溝を流れる茶葉を加熱乾燥するバーナーと
    を有する火入れ機において、
    前記トラフの溝の幅は、前記バーナーの放熱板の幅と前記放熱板の2.5倍の幅の間に設定されている
    ことを特徴とする火入れ機。
  2. 前記トラフの溝の幅は、前記バーナーの放熱板の幅とほぼ等しく設定されていることを特徴とする請求項1記載の火入れ機。
  3. 前記トラフの溝は、所定の間隔を置いて複数列備えられていることを特徴とする請求項1又は2記載の火入れ機。
  4. 前記バーナー又は前記トラフを昇降駆動して前記トラフの溝の底面と前記バーナーの放熱板との間隔を調整する昇降機構を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の火入れ機。
  5. 前記トラフの溝の幅方向中央部に設けられ、前記溝を流れる茶葉の僅かに上部の温度を検出する温度センサを更に備えてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の火入れ機。
  6. 前記フィーダは、前記トラフの溝を流れる茶葉が、溝上で互いに重ならない程度に茶層が薄くなるように、前記トラフに供給するものであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の火入れ機。
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