JP2007143696A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、前記透液性表面シートの上面側に体液排出部R側に開口するポケット空間を形成するためのポケットシートを設けるに当たり、前記ポケットシートにポケット空間の開口手段を設けることにより前後漏れする体液を確実に捕捉させる。
【解決手段】透液性表面シートと、裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、ナプキン1の特に後側部分において、前記透液性表面シート3の上面側に体液排出部側に開口するポケット空間Pを形成するためのポケットシート14を設けるとともに、該ポケットシート14に対して前記ポケット空間Pを開口させるために、幅方向中央にナプキン長手方向に沿って開口用弾性伸縮部材15を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品、詳しくは吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、体液排出部側に開口するポケット空間を形成するためのポケットシートが設けられた吸収性物品に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、体液漏れ等を防止するための手段が種々講じられている。例えば、近年、吸収性物品の後側部分において、体液排出部側に開口するポケット空間を形成するための防漏シートを設けた吸収性物品が提案されている。
たとえば、下記特許文献1では、図17に示されるように、液透過性を有する表面シート51、液不透過性を有する裏面シート52、及び液保持性を有し表面シート51及び裏面シート52の間に介在し且つ防漏溝53により表面シート51と部分的に一体化した吸収体54を備え、前記表面シート51の両側部には、防漏壁55が伸縮自在に設けられ、防漏壁55は、表面シート51の前方部から後方部に亘って配された基壁部と、表面シート51に接近又は離間した状態で基壁部の上部を覆う帯状伸縮部56とからなり、かつ前記表面シート51の後方部に、帯状伸縮部56に接合して表面シート51との間に袋状空間を形成するための防漏シート57が設けられた吸収性物品50が開示されている。
特開2004−337314号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載される防漏シートの場合、防漏シート57と表面シート51との間に開口が形成された状態であれば、後方に流れる体液を確実に捕捉することができるけれども、防漏シート57が身体に押されて潰れた状態になってしまうと、袋状空間の開口が閉鎖された状態となってしまい、体液が防漏シート57の開口縁を越流してしまい、後漏れが生じてしまうなどの問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、前記透液性表面シートの上面側に体液排出部側に開口するポケット空間を形成するための防漏シートを設けるに当たり、前記ポケット空間を開口させる手段を設けることで前後漏れする体液を確実に捕捉することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと、裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、前記透液性表面シートの上面側に体液排出部側に開口するポケット空間を形成するためのポケットシートが設けられ、かつ前記ポケットシートに対し前記ポケット空間を開口させるための開口用弾性伸縮部材を設けたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、ポケットシートに対し前記ポケット空間を開口させるために、開口用弾性伸縮部材を設けるようにするものであり、前記ポケット空間の開口手段により、ポケット空間を開口させた状態に維持することができるため、前後方向に流れる体液を確実に捕捉できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記開口用弾性伸縮部材は、吸収性物品の略長手方向に沿って、幅方向中央に1条又は幅方向に間隔をおいて複数条配設された弾性伸縮部材、平面視で体液排出部位側に凸状となる曲線で配置された弾性伸縮部材、平面視で体液排出部位側に凹状となる曲線で配置された弾性伸縮部材、平面視でハ字状で配置された弾性伸縮部材、平面視で逆ハ字状で配設された弾性伸縮部材のいずれかとする請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、開口用弾性伸縮部材は上記例に限定されるものではないが、前記開口用弾性伸縮部材を具体的に列挙したものである。平面視での配置形状で吸収性物品の長手方向成分を有する配置形状、すなわち吸収性物品の長手方向に沿うか、長手方向に傾斜する方向部分が存在すればよい。
請求項3に係る本発明として、前記ポケットシートは、前記吸収性物品の前側部及び/又は後側部分の外形線と一致する周部側外形線及び吸収性物品幅方向を横断する開口側外形線によって画成される形状寸法とされる請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、ポケットシートの形状寸法を規定したものである。ポケットシートの形状寸法は吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、前記透液性表面シートの上面側に体液排出部側に開口するポケット空間を形成し得るものであればよいが、製造手順の点からはポケットシートを吸収性物品の表面に貼り合わせた後、吸収性物品の外形線で切断するのが望ましいため、上記形状とするのが望ましい。また、ポケットシートの幅方向両端部分を外形線と一致させることにより、吸収体より外側の側部フラップ部分においてヨレやめくれを防止できるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記吸収性物品は、表面側両側部にそれぞれ起立する立体ギャザーを備え、前記ポケットシートの開口側外形線は前記立体ギャザーの長手方向形成範囲の始終端近傍に位置するようにしてある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、ポケットシートの開口側外形線の位置に関し、体液が立体ギャザーを折り畳んで積層した前後部分を越流して横漏れするのを防止するために、前記立体ギャザーの長手方向形成範囲の始終端近傍とするものである。
請求項5に係る本発明として、前記ポケットシートの幅方向両端部分は、吸収体よりも外方に位置する側部フラップと接着され、かつ該側部フラップ上から起立するようにしてある請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
請求項6に係る本発明として、前記吸収性物品は、後側部分に吸収体よりも外方に位置するヒップホールド用フラップを有し、前記ポケットシートの幅方向両端部分は、前記ヒップホールド用フラップと接着され、かつ該ヒップホールド用フラップ上から起立するようにしてある請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5,6記載の発明では、前記ポケットシートの幅方向両端部分を吸収性物品の側部に形成された側部フラップ又はヒップホールド用フラップの上面から起立させるようにしたものであり、ポケット空間を大きく形成できるとともに、フラップ部分のヨレやめくれを防止できるようになる。
請求項7に係る本発明として、前記ポケットシートの後部側中間部分は、実質的に吸収体上から起立するようにしてある請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項7記載の発明は、ポケットシートの後部側部分を、実質的に吸収体上から起立させるようにするものであり、体液を吸収体に効果的に吸収させることができる。
請求項8に係る本発明として、前記ポケットシートは前記ポケット空間の平面形状が開口側で幅広となる台形状となるように接着されている請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、前記透液性表面シートの上面側に体液排出部側に開口するポケット空間を形成するためのポケットシートを設けるに当たり、前記ポケットシートに対しポケット空間を開口させる開口用弾性伸縮部材を配設したため、前記ポケット空間を開口させた状態に維持することができるため、前方及び/又は後方に流れる体液をポケット空間で確実に捕捉可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
図1は本発明の第1形態例に係る生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は図1のIV−IV線矢視図である。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4、6と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Rを含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップ(ヒップホールド用フラップ)W、Wが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性バックシート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性バックシート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記吸収体4としては、体液を吸収・保持し得るものであれば良く、通常はフラッフ状パルプ中に吸水性ポリマー粉末を混入したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。前記吸収体4は形状保持等のためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。
前記吸収体4の使用面側には、幅方向中央部にナプキン長手方向に細長く、かつ周方向に閉合しているエンボス8によって区画される領域に、使用面側に高い吸収体の中高部6が形成されている。この中高部6の厚みは、厚くし過ぎると吸収体4の剛性が上がり身体への密着性が低下するため3〜20mm、好ましくは5〜15mmとするのが好ましい。また、使用面側には前記エンボス8とともに、エンボス9,10がそれぞれ形成されている。
一方、前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性トップシート3とは別のサイド不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を18〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
前記サイド不織布7は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイド不織布7と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部Rに相当する吸収体側部位置に左右一対のウイングフラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側位置に第2ウイング状フラップW、Wを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層12…,13…を備え、ショーツに対する装着時に、前記ウイング状フラップW、Wが折返し線RL位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
一方、前記サイド不織布7の内方側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された糸状弾性伸縮部材26が配設されるとともに、前記糸状弾性伸縮部材26の上側部位に複数本の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材27,27が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、前記糸状弾性伸縮部材26配設部位を屈曲点として、断面く字状に内側に開口を向けたポケット空間P、Pを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
〔ポケットシートの構造〕
図1等に示されるように、前記生理用ナプキン1の後側部分においては、前記透液性表面シート3の上面側に覆うように、体液排出部R側に開口するポケット空間Pを形成するためのポケットシート14が設けられている。前記ポケットシート14は、図示例では前記生理用ナプキン1の後側部分の外形線と一致する周部側外形線14a及びナプキン幅方向を横断する開口側外形線14bによって画成される形状寸法とされる。前記開口側外形線14bの位置は、後部側に流れた体液がサイド不織布7が断面Z状に折り畳んで積層された部分(立体ギャザーBSの非起立部分)を越流して横漏れするのを防止するために、前記立体ギャザーBSの長手方向形成範囲の始終端近傍、具体的には立体ギャザーBSの形成範囲始終端位置から±20mm、好ましくは±10mmの範囲に位置するようにするのが望ましい。
前記ポケットシート14の接着領域については、ポケット空間Pを形成するように周囲がナプキンに接着されていればよい(斜線範囲)。図示例では、ポケットシート14の幅方向両端部分は、吸収体4よりも外方に位置する側部フラップ(第2ウイング状フラップW)の上面に接着され、該第2ウイング状フラップW上から起立している。また、前記ポケットシート14の後部側中間部分は、実質的に吸収体4上から起立するようになっている。
前記ポケット空間Pは、捕捉された体液が外側に流出しないように完全に封じ込めるようにすることもできるが、捕捉された体液が外部に流出する速度を低減するようにすれば、吸収体4によって吸収されるようになるため、前記ポケットシート14の素材としては、前記ポケット空間Pとしての捕捉機能を完全に失うような透水性シート以外のすべてのシート材料を使用することができる。
具体的に挙げると、(1)吸収性を有するシート材料、例えば素材自体が吸水性を繊維を用いた不織布や親水処理を施した不織布、更には、吸収性材料をプラスチックフィルムに積層させた複層シートなどを使用することができる。この場合、前記吸収性材料としては、エアレイド吸収体、高吸水性樹脂を多く混入した薄型のSAPシートなどを挙げることができる。また、前記吸収性材料を覆うように開口フィルムを積層するようにしてもよい。(2)若干の透水性を有する不織布、例えばポリオレフィン系繊維を用いた不織布、撥水処理を施した撥水処理不織布などを使用することができる。(3)遮水性を有するシート材料、例えばプラスチックフィルム又はラミネート不織布を使用することができる。特にラミネート不織布を使用する場合は、不織布面側を肌面側とし、プラスチックフィルム側を吸収面側として配置することにより、肌触りが良好となり防漏性にも優れるようになる。この場合、不織布としては、親水性又は撥水性のいずれでもよいが、好ましくは吸水性を有する親水性不織布の方が望ましい。また、前記プラスチックフィルムは単独で使用する場合及びラミネート不織布で使用する場合において、非通気性フィルムを用いてもよいし、通気性フィルムを用いてもよいが、蒸れ改善の点で通気性フィルムを用いた方が望ましい。
前記ポケットシート14には、前記ポケット空間Pを開口させるために幅方向中央にナプキン長手方向に沿って配設された1条の開口用弾性伸縮部材15を備えている。前記開口用弾性伸縮部材15は、一端側をポケットシート14の接着領域に至る領域(斜線範囲)まで延在させ、他端側を好ましくはポケットシート14の開口側外形線14bの近傍位置まで延在させて配置するのが望ましく、ナプキン長手方向に沿う弾性伸縮力の作用によって、図3及び図4に示すように、ポケットシート14の開口側外形線14b側を起立させ、前記ポケット空間Pを開口させる。従って、後漏れする体液をポケットシート14の上面から越流させることなく、確実に捕捉できるようになる。
前記開口用弾性伸縮部材15の配置態様は、図5(A)に示されるように、ポケットシート14の中央部分に小幅の折り畳み部分14cを形成し、この折り畳み部分14cの間に開口用弾性伸縮部材15を介在させた状態で対向面同士をホットメルト接着剤によって接着することにより配置することができる。他の態様を示せば、図5(B)に示されるように、ポケットシート14の中央部分に小幅の折り畳み部分14cを形成し、この折り畳み部分14cの間に周面にホットメルト接着剤塗布した開口用弾性伸縮部材15を配置するようにしてもよい。この場合は、ポケットシート14に対するホットメルト接着剤の塗布工程を省略することができる。また、図5(C)に示される態様は、前記小幅の折り畳み部分14cをポケットシート14の裏面側に形成した例であり、図5(D)に示される形態例は、ポケットシート14の裏面側に小幅の不織布16を積層させ、この間に開口用弾性伸縮部材15を配置した例であり、図5(E)に示される形態例は、ポケットシート14を二層の積層不織布とし、これら両層の間に開口用弾性伸縮部材15を介在した例である。
前記開口用弾性伸縮部材15は、本形態例ではポケットシート14の幅方向中央に1条配置としたが、幅方向に間隔をおいて複数条配設するようにしてもよい。
前記ポケットシート14の接着態様としては種々の変形例を挙げることができる。以下に具体的に示すと、
(1)図1に示される形態例では、前記ポケットシート14の後部側中間部分は、実質的に吸収体4上から起立させるようにしたが、図6に示されるように、後部側部分についても、吸収体4の存在しないフラップ部分から起立させるようにしてもよい。
(2)図1に示される形態例では、ポケットシート14の幅方向両端部分を、吸収体よりも外方に位置する側部フラップ(第2ウイング状フラップW)の上面に接着するようにしたが、図7に示されるように、さらに側部フラップと共に立体ャザーBSの折り畳み部分の上面に対しても接着するようにしてもよい(接着領域17)。この場合は、ポケットシート14を開口させることによって生じた張力がフラップ領域まで及ばないため、第2ウイング状フラップWのヨレを解消できるようになる。
(3)図1に示される形態例では、ポケット空間Pの平面形状が矩形状となるように、ポケットシート14を接着したが、図8に示されるように、前記ポケット空間Pの平面形状が開口側で幅広となる台形状となるように前記ポケットシート14を接着するようにしてもよい。この場合は、ポケットシート14によるポケット空間Pの開口が大きく形成できるようになる。
(4)図1、図6〜図8に示される形態例は、ポケットシート14を面状に接着したが、図9に示されるように、線状接着ライン18A〜18Cの組合せによって接着するようにしてもよい。なお、図9の例ではポケットシート14の外形状はナプキンの外形線と一致することなく台形状に形成されている。
〔ポケット空間Pを開口させる他の形態例〕
(1)上記形態例では、前記ポケットシート14に対して前記ポケット空間Pを開口させるためにナプキン長手方向に沿って配設された開口用弾性伸縮部材15を設けるようにしたが、ポケット空間Pの開口手段としては、図10に示されるように、平面視で体液排出部R側に凸状となる曲線で配設された弾性伸縮部材19とすることも可能である。この場合も、前記弾性伸縮部材19は、両端部をポケットシート14の接着領域(斜線範囲)まで延在させ、中央部をポケットシート14の開口側外形線14bの近傍位置となるように配置するのが望ましく、弾性伸縮力の作用によって、ポケットシート14の開口側外形線14b側を起立させ、前記ポケット空間Pを開口させることができる。
(2)また、図11に示されるように、平面視で体液排出部R側に凹状となる曲線で配設された弾性伸縮部材20を設けることも可能である。この場合も、前記弾性伸縮部材20は、中央部をポケットシート14の接着領域(斜線範囲)まで延在させ、両端部をポケットシート14の開口側外形線14bの近傍位置となるように配置するのが望ましく、弾性伸縮力の作用によって、ポケットシート14の開口側外形線14b側を起立させ、前記ポケット空間Pを開口させることができる。
(3)さらに、図12に示されるように、平面視でハ字状で配置された弾性伸縮部材21a、21bを開口手段としたり、図13に示されるように、平面視で逆ハ字状で配置された弾性伸縮部材22a、22bを開口手段とすることも可能である。この場合においても、ナプキン後部側端部は接着領域(斜線範囲)まで延在させて固定端となるようにするのが望ましい。
(4)上記形態例ではナプキンの後部側にポケットシート14によるポケット空間Pを形成したが、図14に示されるように、ナプキン1の前側部分にもポケットシート23によってポケット空間Pを形成するようにしてもよい。なお、ナプキン1の後部側ポケット空間Pを省略して、前側部分のみにポケットシート23によるポケット空間Pを形成することも可能である。
(5)上記形態例では、立体ギャザーBSを有するナプキン1に本発明を適用したが、図15に示されるように、立体ギャザーを有しないナプキン1’に対しても同様に適用が可能である。なお、立体ギャザーBSを有するナプキン1に対して適用する場合も、立体ギャザーBSの構造形式は任意である。また、本形態例では第2ウイング状フラップWを有するナプキンに対する適用例を示したが、ウイング状フラップWのみを有するナプキンやウイング状フラップを有しないナプキンに対しても同様に適用が可能である。
(6)上記形態例では、開口用弾性伸縮部材15を直線状に配置したが、図16に示されるように、折り畳み部分14cを幅広に形成し、この範囲内で下側に凸となる曲線で前記開口用弾性伸縮部材15を配置することも可能である。
本発明の生理用ナプキン1の展開図である。 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。 その横断面図(図1のIII−III線矢視図)である。 その横断面図(図1のIV−IV線矢視図)である。 (A)〜(E)はそれぞれ開口用弾性伸縮部材15の配置態様を示す図である。 ポケットシート14の接着態様の変形例を示す要部平面図である。 ポケットシート14の接着態様の変形例を示す要部平面図である。 ポケットシート14の接着態様の変形例を示す要部平面図である。 ポケットシート14の接着態様の変形例を示す要部平面図である。 ポケット空間Pの他の開口手段を示すナプキン平面図である。 ポケット空間Pの他の形成態様を示すナプキン平面図である。 ポケット空間Pの他の形成態様を示すナプキン平面図である。 ポケット空間Pの他の形成態様を示すナプキン平面図である。 ナプキン前側部にもポケットシート14を配置した場合の例を示す平面図である。 立体ギャザーを有しないナプキン1’への適用を示す平面図である。 開口用弾性伸縮部材15の変形例を示す要部断面図である。 従来の生理用ナプキンの展開図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…中高部、7…サイド不織布、8…エンボス、14・23…ポケットシート、15・19〜22a・22b…開口用弾性伸縮部材、BS…立体ギャザー、W…ウイング状フラップ、W…臀部側ウイング状フラップ、

Claims (8)

  1. 透液性表面シートと、裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収性物品の前側部及び/又は後側部分において、前記透液性表面シートの上面側に体液排出部側に開口するポケット空間を形成するためのポケットシートが設けられ、かつ前記ポケットシートに対し前記ポケット空間を開口させるための開口用弾性伸縮部材を設けたことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記開口用弾性伸縮部材は、吸収性物品の略長手方向に沿って、幅方向中央に1条又は幅方向に間隔をおいて複数条配設された弾性伸縮部材、平面視で体液排出部位側に凸状となる曲線で配置された弾性伸縮部材、平面視で体液排出部位側に凹状となる曲線で配置された弾性伸縮部材、平面視でハ字状で配置された弾性伸縮部材、平面視で逆ハ字状で配設された弾性伸縮部材のいずれかとする請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記ポケットシートは、前記吸収性物品の前側部及び/又は後側部分の外形線と一致する周部側外形線及び吸収性物品幅方向を横断する開口側外形線によって画成される形状寸法とされる請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品は、表面側両側部にそれぞれ起立する立体ギャザーを備え、前記ポケットシートの開口側外形線は前記立体ギャザーの長手方向形成範囲の始終端近傍に位置するようにしてある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記ポケットシートの幅方向両端部分は、吸収体よりも外方に位置する側部フラップと接着され、かつ該側部フラップ上から起立するようにしてある請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品は、後側部分に吸収体よりも外方に位置するヒップホールド用フラップを有し、前記ポケットシートの幅方向両端部分は、前記ヒップホールド用フラップと接着され、かつ該ヒップホールド用フラップ上から起立するようにしてある請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記ポケットシートの後部側中間部分は、実質的に吸収体上から起立するようにしてある請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記ポケットシートは前記ポケット空間の平面形状が開口側で幅広となる台形状となるように接着されている請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品。
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