JP2007148085A - 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂は、少なくともフロー軟化温度が145〜190℃のポリエステル樹脂(A)と、フロー軟化温度が85〜130℃のポリエステル樹脂(B)とからなり、ゲル分率が3.0%以下であり、2種以上の離型剤を含有し、離型剤の少なくとも1種は変性ポリエチレンである。また、熱溶融混練温度T(℃)を下記(式1)の範囲とする。Tm−50≦T≦Tm (式1)。 但し、Tmは結着樹脂全体のフロー軟化温度(℃)である。
Description
また、このような方法で定着されるフルカラー用トナーにおいては、2次色及び3次色の発色性や透明性の観点から、トナーは瞬時にして溶融して平滑な画像画面を形成するとともに、かつ画像中にトナー粒子界面が存在しないように、トナーを設計する必要がある。
また、このような平滑な画像表面では、通常、画像光沢が高くなる傾向にあるが、フルカラー画像では、一般的に光沢度が高い画像が好まれる傾向にある。このためフルカラートナーでは、高い画像光沢度が得られるものが志向され、最近この傾向は強くなってきている。さらに、重合トナー(懸濁重合法、乳濁重合法)では光沢度の高い画像が得られるが、この重合トナーの普及により、画像光沢に対する要求は、熱溶融混練法トナーにおいても益々強くなってきている。
しかし、多量の離型剤を、例えば二軸押出機を用いた熱溶融混練法により混練する場合、離型剤を結着樹脂中に均一に分散し、かつ微分散させることは容易ではなく、従ってトナーの成形性に劣り、離型剤の分散性を十分に得ることは困難である。なお、この分散性は離型剤の添加量が多いほど低下しやすい。なお、トナーの成形性とは、トナー製造時の原材料の分散のし易さをいう。
離型剤の分散性が低い場合には、トナーが現像機の各部材に融着し易くなり、トナーの耐融着性が悪化したり、トナー粒子同士が融着し易くなり、トナーの熱保存性が悪化するおそれがある。特に非磁性一成分現像方式においては、帯電ブレードや現像スリーブにトナーが融着し易く、均一な画像形成の妨げになるおそれがある。従って、トナーへの要求が高まるなか、優れた定着特性(オフセット現象や巻き付き現象の防止)、高い画像光沢度、耐融着性等、様々な特性を同時に満足させることは、益々難しい状況になっている。
特開2000−194155号公報(特許文献2)には、変性オレフィン系炭化水素化合物を含有する非磁性一成分トナーが開示されている。
特開平9−146301号公報(特許文献3)には、結着樹脂の軟化点と混練セグメントの設定温度との関係を特定したトナーの製造方法が開示されている。
しかし、いずれの文献においても、優れた定着特性(オフセット現象や巻き付き現象の防止)、高い画像光沢度、耐融着性等、様々な特性を同時に満足させること難しい。特に画像光沢度が優れることは難しい。
また、本発明の他の課題は、前記課題を解決する静電荷像現像用トナーの製造方法を提供することにある。
Tm−50≦T≦Tm (式1)
但し、Tmは結着樹脂全体のフロー軟化温度(℃)である(請求項10)。
[結着樹脂]
結着樹脂としては、少なくともフロー軟化温度が145〜190℃のポリエステル樹脂(A)と、フロー軟化温度が85〜130℃のポリエステル樹脂(B)とを含有することが必要である。
画像の高光沢化には、結着樹脂は低分子量化することが好ましいが、一般的に低分子量成分が多くなると樹脂強度が低下し、耐久性が悪化するという弊害が生じる。しかし、ポリエステル樹脂は分子量が低くても強靭であるので、帯電ブレードなどを現像ロールに圧接して摩擦帯電させる一成分現像方式、特に非磁性一成分現像方式に適し、また、カラー画像の高光沢化に適する。
ポリエステル樹脂(A)は熱溶融混練工程において、強いせん断力が負荷されるような条件でも、十分な分子量を維持し、オフセット防止、巻き付き防止に寄与する。ポリエステル樹脂(B)は、フロー軟化温度が低く、画像光沢度や定着強度の向上を担う。このような効果は、ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)との混合樹脂のフロー軟化温度に同等のフロー軟化温度を有する単一のポリエステル樹脂を用いたのでは達成できない。
ポリエステル樹脂(B)のフロー軟化温度は85〜130℃であり、90〜125℃が好ましく、95〜120℃がより好ましく、95〜115℃が更に好ましい。ポリエステル樹脂(B)のフロー軟化温度が85℃未満では、高温側でオフセットを起こし易くなり、非オフセット温度幅が狭くなり、巻き付きを起し易くなるし、耐融着性も低下する。130℃を越えると、画像光沢度、低温定着性、及び定着強度が低下する傾向となる。
測定条件は下記のとおりである。
測定機:島津製作所製 高化式フローテスターCFT−500
測定条件:プランジャー・・1cm2 、ダイの直径・・1mm、ダイの長さ・・1mm、荷重・・20KgF、余熱温度・・50〜80℃、余熱時間・・300sec、昇温速度・・6℃/min。
結着樹脂中のポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)の合計量は、結着樹脂の50重量%以上が好ましく、75重量%以上がより好ましく、90重量%以上が更に好ましい。ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)の合計量が50重量%未満では、ポリエステル樹脂(A)、ポリエステル樹脂(B)の作用効果が弱まり本願発明の目的が達成されない。
1)試料を約0.25g採取し、ビーカーに入れ精秤(W1)する。
2) テトラヒドロフラン(THF)を25mlを入れ、マグネチックスタラーで10分間攪拌後、1昼夜放置する。
3) 180メッシュ金網(上)とろ紙(下)を重ねてろ材とし、ろ過する。
4) ろ材上の残ったもの(ゲル)を採取する。
5) ゲルを真空乾燥器で乾燥(100℃、3時間)後、デシケーター中で冷却する。
6) ゲルの重量(W2)を精秤する。
7) ゲル分率を次式により計算する。
ゲル分率(重量%)=(W2/W1)×100
測定はn=3で行い平均する。
ポリエステル樹脂(A)、(B)としては、アルコールと、カルボン酸との縮重合により得られるものが挙げられる。
アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等のジオール類;1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノール類;その他の二価のアルコール単量体を挙げることができる。これらのアルコールは、単独で、または2種以上組み合わせて使用してもよい。
三官能以上の多官能性単量体の使用量は、結着樹脂全体のゲル分率が3.0%以下となるよう調整することが必要である。
本発明の静電荷像現像用トナーは、画像光沢度、及び定着特性をより高めるために、少なくとも2種以上の離型剤を含有し、少なくとも1種は変性ポリエチレンであることが必要である。
変性ポリエチレンは、低分子量であり、分散助剤的な作用を有し、併用する離型剤の分散性を向上させ、かつ、変性ポリエチレン自体も離型作用を有し分散性も優れるので、離型剤の全使用量を増やすことができ、融着も起さずに、画像光沢度を向上させることができる。
変性ポリエチレンとしては、エチレン/スチレン共重合体、スチレン/エチレン/ブタジエン共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタクリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/メタクリル酸エステル共重合体、エチレン/アクリル酸グリシジルエステル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジルエステル共重合体、エチレン/メタクリルサングリシジルエステル/スチレン共重合体、及びこれらの誘導体、変性体をあげることができる。上記共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。これらの中でも、ポリエチレンにスチレンをグラフトした共重合体が好ましい。この場合、スチレンはスチレンの誘導体であってもよい。スチレンの誘導体としては、α−メチルスチレン,ビニルトルエン,イソプロペニルトルエン,p−メチルスチレン,p−メトキシスチレン,m−メチルスチレン等が挙げられる。このような変性ポリエチレンとしては、例えば三井化学社製 商品名:ハイワックス1120H、ハイワックス1140H、ハイワックス1160H、ハイワックス07040Hなどが挙げられる。これらのうち、ハイワックス07040Hは、ポリエチレンのおよそ40%を芳香族樹脂に置き換えているので、フルカラー用ポリエステル樹脂に対して分散性や透明性に優れており、特に好適に使用できる。
平均分子量が上記範囲にある場合、離型剤の分散性がよく、定着特性に優れ、画像光沢度に優れ、かつ耐融着性に優れたトナーが得られる。
平均分子量は、135℃デカリン(デカヒドロナフタレン)中で測定される極限粘度[η]を求め、マーク・ホービングの式により算出した値である。
変性ポリエチレンの融点は、70〜130℃が好ましく、80〜120℃がより好ましく、85〜110℃がさらに好ましい。融点が70℃未満では、トナーの耐融着性や熱保存性が悪化し、130℃を越えると巻き付き特性等の定着特性が悪化する。
変性ポリエチレンの140℃での溶融粘度(ブルックフィールド型粘度計のよる)は25〜1500mPa・sであることが好ましく、35〜1200mPa・sであることがより好ましく、50〜500mPa・sであることがさらに好ましい。
溶融粘度が上記範囲にある場合、離型剤の分散性がよく、定着特性に優れ、画像光沢度に優れ、かつ耐融着性に優れたトナーが得られる。
本発明では、結着樹脂にポリエステル樹脂を使用するため、分散性の観点からエステル成分を含むワックスが好ましく、合成ワックス、植物系ワックス、及び鉱物系ワックスのいずれかであることがより好ましい。合成ワックスとしてはエステル系合成ワックス、植物系ワックスとしてはカルナウバワックスが好ましい。なお、分散性がよいと耐融着性に優れる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、2種以上の離型剤を使用し、そのうち少なくとも1種は変性ポリエチレンであるので、トナーの成形性に優れ、離型剤の含有量を多くしても離型剤の結着樹脂に対する分散性も良好であり、相乗効果的に画像光沢度、定着性、耐融着性、熱保存性等に格段と優れたトナーを得ることができる。特に、非磁性一成分現像方式用トナーにおいて、定着特性と耐融着特性の両立が容易となる。
本発明における着色剤としては、黒トナー用としては、ブラック用顔料、カラートナー用としては、マゼンタ用顔料、シアン用顔料、イエロー用顔料等が挙げられる。
ブラック用顔料としては、通常、カーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックの個数平均粒子径、吸油量、PH等は、特に制限されることない。市販品としては、例えば、米国キャボット社製、商品名:リーガル(REGAL)400、660、330、300、SRF−S、ステリング(STERLING)SO、V、NS、R;コロンビア・カーボン日本社製、商品名:ラーベン(RAVEN)H20、MT−P、410、420、430、450、500、760、780、1000、1035、1060、1080;三菱化学社製、商品名:#5B、#10B、#40、#2400B、MA−100等が挙げられる。これらのカーボンブラックは、単独で、または2種以上組み合わせて使用できる。
イエロー用顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、65、73、74、83、93、94、97、155、180等が挙げられる。これらのイエロー用顔料は、単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。
カラー用顔料の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、通常、1〜20重量部であり、好ましくは3〜10重量部、さらに好ましくは3〜8重量部である。カラー用顔料の含有量が上記範囲より少な過ぎると、画像濃度が低下し、多過ぎると帯電安定性が悪化して画質が低下しやすい。またコスト的にも不利である。また、カラー用顔料としては、あらかじめ結着樹脂となり得る樹脂中にカラー用顔料を高濃度で分散させた、いわゆるマスターバッチを使用することが多いが、本発明によれば、カラー用顔料の分散も良好なので、マスターバッチを使用する必要がないという利点もある。
<帯電制御剤>
本発明の静電荷像現像用トナーは、必要に応じて、帯電制御剤を含有してもよい。
正帯電性の帯電制御剤としては、例えば、ニグロシンおよび脂肪酸金属塩等による変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート等の第四級アンモニウム塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド等のジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズボレート;ピリジウム塩、アジン、トリフェニルメタン系化合物、カチオン性官能基を有する低分子量ポリマー等が挙げられる。これらの正帯電性の帯電制御剤は、単独で、または2種以上組み合わせて使用してもよい。これらの正帯電性の帯電制御剤の中でも、ニグロシン系化合物、第四級アンモニウム塩が好ましく用いられる。
帯電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、通常、0.1〜5重量部の範囲であり、好ましくは0.5〜4重量部、さらに好ましくは1〜4重量部である。
また、帯電制御剤は、カラートナー用には無色あるいは淡色であることが好ましく、中でもホウ素系錯体が好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーは、さらに必要に応じて、磁性粉を含有していてもよい。磁性粉としては、例えば、コバルト、鉄、ニッケル等の金属;アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、マグネシウム、スズ、亜鉛、金、銀、セレン、チタン、タングステン、ジルコニウム、その他の金属の合金;酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ニッケル等の金属酸化物;フェライト、マグネタイトなどが挙げられる。磁性粉の含有量は、静電荷像現像用トナー(100重量部)中、通常、1〜70重量部、好ましくは5〜50重量部である。磁性粉としては、その平均粒子径が0.01〜3μmのものを好適に使用できる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、さらに必要に応じて種々の添加剤、例えば、安定剤(例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤など)、難燃剤、防曇剤、分散剤、可塑剤(フタル酸エステル、脂肪酸系可塑剤、リン酸系可塑剤など)、高分子帯電防止剤、低分子帯電防止剤、相溶化剤、導電剤、充填剤、流動性改良剤などを含有してもよい。
本発明の静電荷像現像用トナーは、流動性向上や帯電安定性のために無機微粒子や樹脂微粉末などの外添微粒子が表面に付着していることが好ましい。無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、カーボンブラック粉末、磁性粉等が挙げられる。これらの無機微粒子は、単独で、または2種以上組み合わせて使用してもよい。これらの無機微粒子のうち、シリカが好適に使用でき、表面処理された疎水性シリカがより好適に使用できる。
外添微粒子は、平均粒子径、BET比表面積、表面処理など特に制限されなく、用途に応じ適宜選択できるが、BET比表面積が30〜400m2/gの範囲にあるものが好ましくい。外添剤としての効果を持続するには、比表面積が30〜65m2/gのものと、100〜400m2/gのものとを併用することがより好ましい。また、疎水化処理されたものが耐環境性という点で好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーは、ポリ4フッ化エチレン樹脂粉末、ポリフッ化ビニリデン樹脂などの樹脂微粉末が表面に付着していてもよい。
ーであってもよく、特にフルカラー用として好ましく使用できる。モノカラー用トナーで
は、着色剤としてカーボンブラック等が使用でき、フルカラー用トナーでは、着色剤として、前記カラー用顔料が使用できる。
本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法について説明する。
静電荷像現像用トナーは、トナー粒子を製造する工程と、必要に応じてトナー粒子を表面処理する工程にて製造される。
本発明のトナーの製造方法は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及び2種以上の離型剤とを熱溶融混練して樹脂組成物を得る工程、及び、前記樹脂組成物を粉砕、分級する工程とを有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が少なくともフロー軟化温度が145〜190℃の樹脂(A)と、フロー軟化温度が85〜130℃の樹脂(B)とからなり、前記結着樹脂のゲル分率が3.0%以下であり、かつ前記離型剤のうち、少なくとも1種は変性ポリエチレンであり、前記樹脂組成物を得る工程において、熱溶融混練温度T(℃)を下記(式1)の範囲とする。
Tm−50≦T≦Tm (式1)
但し、Tmは結着樹脂全体のフロー軟化温度(℃)である。
結着樹脂のTmは、使用した結着樹脂それぞれのフロー軟化温度に配合量(重量%)を乗じ、合算した数値である。
T(℃)がTmを越えると離型剤が冷却時に再凝集する。T(℃)がTm−50℃未満では樹脂の溶融が不十分となり、均一な分散がなされにくい。いずれの場合も、耐融着性が低下するので好ましくない。
なお、Tとは2軸押出機の各ゾーンの温度の設定値の最高値と最低値の平均である。
各原材料は、熱溶融混練に供給されるのに先立ち、予備混合されることが好ましい。予備混合には、タービン型攪拌機、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサーなどの攪拌機を用いることができる。
また、分級法としては、通常、乾式遠心分級機のような気流分級機による方法が挙げられる。
<結着樹脂>
PES(1):非晶性ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、商品名:
DZ−402、Tm:159℃、Tg:66.0℃、ゲル分率:3.0%)。
PES(2):非晶性ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、商品名:DZ−100、Tm:108.9℃、Tg:66.2℃、ゲル分率:0.0%)。
PES(3):非晶性ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、商品名:DZ−302、Tm:169.0℃、Tg:64.5℃、ゲル分率:34%)。
<離型剤>
WAX(1):カルナウバワックス(加藤洋行社製、商品名:カルナウバワックス2号粉末、融点:78℃)
WAX(2)エステル系合成ワックス(日本油脂(株)製、商品名:WEP−8、融点:78℃)
WAX(3):スチレングラフトポリエチレン(三井化学社製、商品名:ハイワックス07040H、融点:88℃、溶融粘度:70mPa・s/140℃)
<着色剤>
PIG.:トナー用マゼンタ顔料C.I.ピグメントレッド57:1(大日精化(株)製、商品名:ECR−101)。
<帯電制御剤>
CCA:ホウ素系帯電制御剤(日本カーリット(株)製、商品名:LR−147)。
<成形性>
2軸押出機により混練された成形物の断面を光学顕微鏡(倍率400倍)で観察し、結着樹脂、離型剤、着色剤等の各材料の成形性(分散の程度)を確認した。
○:各材料が均一に分散し、かつ微分散している。
△:各材料の分散状態は均一であるが、離型剤の分散径が大きい。
×:各材料の分散状態が不均一であり、離型剤の分散径が大きい。
トナー8重量部と、ノンコートフェライトキャリア(PH−6、パウダーテック(株)製)92重量部とを混合して、二成分系現像剤を作製した。次に、この現像剤を使用して市販の複写機(AR−280、シャープ(株)製)により、A4(タテ目)の転写紙(日本製紙社製PPC用紙64g/m2)に縦3cm、横6cmの帯状の未定着画像を作製した。転写紙上のトナー付着量は、トナー濃度、感光体の表面電位、現像電位、露光量、転写条件等により、およそ2.0mg/cm2(トナー3色、トナー厚さ約20μmに相当)に調整した。ついで、表層がポリ4フッ化エチレンで形成された熱定着ローラと、表層がシリコーンゴムで形成された圧力定着ローラとが、対になって回転するオイルレス方式定着機を、ローラ圧力が1Kgf/cm、ローラスピードが125mm/secになるように調節し、熱定着ローラの表面温度を150〜210℃の間で10℃の間隔で段階的に上昇させて、各表面温度において上記未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着をおこなった。定着後、余白部分にトナー汚れが生じるか否かの観察を行い、汚れが生じない温度領域を非オフセット温度領域とし、この温度幅を確認した。
画像光沢度は、前記二成分複写機により作製した帯状の未定着画像を、前記定着機により定着ローラの表面温度180℃で定着させ、日本電色工業社製GLOSS METER(VGS−SENSER)で60°鏡面光沢度を3回測定し平均した。画像光沢度の目標値は8%以上である。
トナーを非磁性一成分方式のCLP−500型プリンタ(三星電子社製)の現像機に投入し、画像比率が5%のA4原稿を、A4の転写紙に5000枚複写した。5000枚複写後に、現像機の帯電部材(帯電ブレード)にトナーの融着が見られるかどうか、目視により確認した。
○:トナーの融着なし。
×:トナーの融着あり。
トナーの実用性の観点から、定着特性と耐融着性とのバランスを考慮した総合的な評価
を行った。
○:画像光沢度、定着特性、および耐融着性のいずれにも優れている。
×:画像光沢度、定着特性、および耐融着性のいずれかが劣っている。
トナーの原料としては、結着樹脂、離型剤、着色剤、及び帯電制御剤とを表1および表2に示す割合で用いた。結着樹脂及びトナーのフロー軟化温度は高化式フローテスターにより求めた。
得られた樹脂組成物の断面観察を行い、前記各材料の成形性を評価した。
ついで、この樹脂組成物を、ジェットミルにて粉砕し、その後乾式気流分級機で分級して、体積平均粒径が9.0μmのトナー粒子を得た。得られたトナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(HDKH30TD、クラリアントジャパン(株)、比表面積250m2/g)0.8重量部と、疎水性シリカ(NAX50日本アエロジル(株)、比表面積40m2/g)2.0重量部とを添加し、ヘンシェルミキサーにて、周速40m/secで18分間攪拌混合し、トナー粒子表面に疎水性シリカが添加された外添トナーを得た。
得られたトナーの画像光沢度、定着特性、定着強度、耐融着性を評価し、この評価結果に基づいて、トナーとしての実用レベルを考慮して総合評価を行った。結果を表1および表2に示した。
比較例2のトナーは、ポリエステル樹脂(A)を含まないため、成形性に劣り、全温度でオフセットを発生し、また耐融着性が劣り、実用に耐えないものであった。
比較例3のトナーは、結着樹脂のゲル分率が高いため、画像光沢度が低く、実用に耐えないものであった。
比較例4のトナーは、変性ポリエチレンを含まないため、成形性、及び耐融着性に劣り実用に耐えないものであった。
比較例5のトナーは、結着樹脂のゲル分率が高いため、画像光沢度が低く、フルカラー画像には不適当であった。
Claims (10)
- 結着樹脂、着色剤、及び2種以上の離型剤を含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂は、少なくともフロー軟化温度が145〜190℃のポリエステル樹脂(A)と、フロー軟化温度が85〜130℃のポリエステル樹脂(B)とからなり、前記結着樹脂のゲル分率が3.0%以下であり、かつ前記離型剤のうち、少なくとも1種は変性ポリエチレンであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 結着樹脂中のポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)との重量比が(A)/(B)=25/75〜75/25であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 変性ポリエチレンは、ポリエチレンにスチレンをグラフトした共重合体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記離型剤のうち少なくとも1種は、合成ワックス、植物系ワックス、及び鉱物系ワックスのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 変性ポリエチレンの含有量は、離型剤の合計量に対して15〜50重量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 離型剤の全含有量がトナー100重量部に対して2.5〜15重量部であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 静電荷像現像用トナーのフロー軟化温度が100〜140℃であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 非磁性1成分現像方式用トナーであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- フルカラー用トナーであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 少なくとも結着樹脂、着色剤、及び2種以上の離型剤とを熱溶融混練して樹脂組成物を得る工程、及び、前記樹脂組成物を粉砕、分級する工程とを有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が少なくともフロー軟化温度が145〜190℃のポリエステル樹脂(A)と、フロー軟化温度が85〜130℃のポリエステル樹脂(B)とからなり、前記結着樹脂のゲル分率が3.0%以下であり、かつ前記離型剤のうち、少なくとも1種は変性ポリエチレンであり、前記樹脂組成物を得る工程において、熱溶融混練温度T(℃)を下記(式1)の範囲とすることを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
Tm−50≦T≦Tm (式1)
但し、Tmは結着樹脂全体のフロー軟化温度(℃)である。
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| JP2005343638A JP2007148085A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
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