JP2007155497A - 中性子線遮蔽構造体及びその構築方法 - Google Patents

中性子線遮蔽構造体及びその構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線源の設置された部屋内から部屋外への中性子線漏洩防止効果が高く、安価な中性子線遮蔽構造体及びその構築方法を提供する。
【解決手段】放射線源2の設置された部屋3を区画する内側コンクリート4の外面5にボロンを含有した外側コンクリート6が設けられた構成の中性子線遮蔽構造体1とした。中性子線遮蔽構造体1は、例えば、コンクリート板の板面を部屋の内面位置に対応させて配置し、ボロンを含有したコンクリート板の板面を部屋の外面位置に対応させて配置し、コンクリート板とボロンを含有したコンクリート板との間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートとコンクリート板とにより内側コンクリートを形成し、ボロンを含有したコンクリート板により外側コンクリートを形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線源の設置される部屋を区画し、中性子線の部屋外への漏洩を防止する中性子線遮蔽構造体等に関する。
癌診断を行うPET施設、癌治療を行う医療用放射線照射施設、加速器施設、アイソトープ貯蔵施設、ウラン処理施設、原子炉施設などの放射線を扱う建物においては、中性子線遮蔽構造体により放射線源の設置される部屋を構築することによって、部屋外への中性子線の漏洩防止を図っている。中性子線遮蔽構造体としては、鋼板と鋼板との間にモルタル層とカドミウム板とを備えた構成のものが知られている(例えば、特許文献1等)。ボロン(硼素)を含有した構成の水硬性材料も知られている(例えば、特許文献2等)。鋼板と鋼板との間にモルタル層とカドミウム板とを備えた中性子線遮蔽構造体やボロンを含有した構成の水硬性材料を用いた中性子線遮蔽構造体によって放射線源の設置される部屋を構築することにより、中性子線遮蔽効果を高めることができる。
特開昭56−145389号公報 特開平9−133790号公報(図5等)
鋼板と鋼板との間にモルタル層とカドミウム板とを備えた構成の中性子線遮蔽構造体の場合、カドミウム板が腐食等によって劣化しやすく、また、モルタル層とカドミウム板との線膨張係数の違いなどによりモルタル層とカドミウム板との界面での一体性が損なわれる恐れがあり、中性子線遮蔽機能が低下してしまうことがある。また、ボロンを含有した構成の水硬性材料のみを用いて中性子線遮蔽構造体を構築することは、コスト高となる。また、中性子線遮蔽構造体を形成するコンクリートを、ボロンを含有した構成の水硬性材料のみで形成する場合、コンクリートの強度を出すことが困難であり、中性子線遮蔽構造体の強度低下を招く原因となる。
本発明の中性子線遮蔽構造体は、放射線源の設置された部屋を区画する内側コンクリートの外面にボロンを含有した外側コンクリートが設けられたことを特徴とする。この中性子線遮蔽構造体の構築方法は、コンクリート板の板面を部屋の内面位置に対応させて配置し、ボロンを含有したコンクリート板の板面を部屋の外面位置に対応させて配置し、コンクリート板とボロンを含有したコンクリート板との間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートとコンクリート板とにより内側コンクリートを形成し、ボロンを含有したコンクリート板により外側コンクリートを形成したことを特徴とする。
本発明の中性子線遮蔽構造体は、放射線源の設置された部屋を区画する内側コンクリートの外面にボロンを含有した中側コンクリートが設けられ、中側コンクリートの外面に外側コンクリートが設けられたことを特徴とする。この中性子線遮蔽構造体の構築方法は、一のコンクリート板の板面を部屋の内面位置に対応させて配置し、他のコンクリート板の板面を部屋の外面位置に対応させて配置し、一のコンクリート板と他のコンクリート板との間にボロンを含有したコンクリート板を配置し、一のコンクリート板とボロンを含有したコンクリート板との間、及び、ボロンを含有したコンクリート板と他のコンクリート板との間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートと一のコンクリート板とにより内側コンクリートを形成し、ボロンを含有したコンクリート板により中側コンクリートを形成し、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートと他のコンクリート板とにより外側コンクリートを形成したことを特徴とする。
また、本発明の中性子線遮蔽構造体は、上記内側コンクリートと外側コンクリートとが、あるいは、上記内側コンクリートと中側コンクリートと外側コンクリートとが、プレキャストコンクリート板により形成されたことを特徴とする。
本発明の中性子線遮蔽構造体によれば、中性子線遮蔽構造体の外側部分のみをボロン含有の外側コンクリートで形成したので、コストを安くでき、経済的に有利となるとともに、放射線源の設置された部屋内から部屋外への中性子線漏洩防止効果の高い中性子線遮蔽構造体を得ることができる。また、普通のコンクリートで形成された中性子線遮蔽構造体と比べて、中性子線漏洩防止効果の高い中性子線遮蔽構造体を、薄いコンクリート厚で実現できる。また、中性子線遮蔽構造体を形成する内側コンクリートと外側コンクリートや、中性子線遮蔽構造体を形成する内側コンクリートと中側コンクリートと外側コンクリートとが共にコンクリートであり、コンクリートとコンクリートとの界面での一体性が良いので、解離や腐食などの不具合を生じにくく、中性子線遮蔽機能を長期間維持できる信頼性の高い中性子線遮蔽構造体を得ることができる。また、中性子線遮蔽構造体を形成するコンクリートを、ボロンを含有した構成の水硬性材料のみで形成した場合、コンクリートの強度を出すことが困難であるが、本発明では、ボロンを含有していないコンクリートの方で強度を出すことができるので、中性子線遮蔽構造体の強度低下を防止できる。
本発明の中性子線遮蔽構造体の構築方法によれば、コンクリート板やボロンを含有したコンクリート板をいわゆる打ち込み型枠として用いたことにより、型枠撤去作業を省略でき、作業を簡単容易に出来る。
また、本発明の中性子線遮蔽構造体によれば、上記内側コンクリートと外側コンクリートとをプレキャストコンクリート板により形成したり、上記内側コンクリートと中側コンクリートと外側コンクリートとをプレキャストコンクリート板により形成することによって、現場でのコンクリート打設作業をなくすことができ、作業の容易化が図れる。
最良の形態1
以下、本発明の最良の形態1について説明する。
図1;図2は最良の形態1を示し、図1は、中性子線遮蔽構造体の断面を示し、図2は、中性子線遮蔽構造体の構築方法を示す。
図1を参照し、中性子線遮蔽構造体1の構成を説明する。中性子線遮蔽構造体1は、放射線源2の設置される部屋3を区画する内側コンクリート4と、内側コンクリート4の外面5に当該外面5を覆うように設けられた外側コンクリート6とで形成される。内側コンクリート4は、セメントに、水、及び、川砂,海砂,山砂,砕石,砕砂などから得られる骨材とを混練したコンクリート(以下「普通のコンクリート」という)により形成される。外側コンクリート6は、ボロンを含有したコンクリート、例えば、ボロン化合物BCを含有したコンクリートである。
図2を参照し、中性子線遮蔽構造体1の構築方法を説明する。まず、2種類のプレキャストコンクリート板(以下、「PC板」という)を用意しておく。例えば、普通のコンクリートにより形成された厚さ3cm〜5cm程度のPC板(以下「普通PC板」という)と、ボロン化合物BCを含有したコンクリートにより形成された厚さ3cm〜5cm程度のPC板(以下「ボロン含有PC板」という)とを用意しておく。最良の形態1においては、壁に使用される複数の普通PC板を壁側普通PC板11bと表記し、天井に使用される複数の普通PC板を天井側普通PC板11cと表記し、床に使用される複数のボロン含有PC板を床側ボロン含有PC板12aと表記し、壁に使用される複数のボロン含有PC板を壁側ボロン含有PC板12bと表記し、天井に使用される複数のボロン含有PC板を天井側ボロン含有PC板12cと表記して説明する。また、()付きの番号は施工順番を示し、現場での打設によるコンクリート部分は点ハッチングで示す。
まず、床底a上に床側ボロン含有PC板12aを設置する((1))。床側ボロン含有PC板12aの周囲を取り囲むように壁側ボロン含有PC板12bを設置する((2))。つまり、壁側ボロン含有PC板12bの板面を部屋3の外面位置に対応させて配置する。壁側ボロン含有PC板12bは上階の床底bの位置まで建てる。床側ボロン含有PC板12aの上に普通の生コンクリートを打設し、この生コンクリートを固化させたコンクリート13を形成する((3))。部屋3の内壁面となる位置に壁側普通PC板11bを設置する((4))。つまり、壁側普通PC板11bの板面を部屋3の内面位置に対応させて配置する。壁側普通PC板11bは部屋3の天井面cの位置まで建てる。部屋3の天井面cの位置に天井側普通PC板11cを設置する((5))。壁側ボロン含有PC板12bと壁側普通PC板11bとの間、及び天井側普通PC板11の上面に、普通の生コンクリートを打設する。この生コンクリートは、上階の床底bの位置まで打設する。この生コンクリートを固化させたコンクリート14の上面に、天井側ボロン含有PC板12cを設置し、その後、上階の床や梁などのコンクリート15を形成する。
以上により、部屋3を区画する内側コンクリート4と、この内側コンクリート4の外面5に当該外面5を覆うように設けられた外側コンクリート6、即ち、ボロンを含有したコンクリートとを備えた中性子線遮蔽構造体1が構築される(図1参照)。
中性子線遮蔽構造体1により部屋3を構築することで、部屋3に設置された放射線源2から放射される中性子線が内側コンクリート4によって減速されて熱中性子となり、この熱中性子がボロンを含有した外側コンクリート6中のボロンによって吸収され、中性子線の部屋3の外への漏洩防止効果を高めることができる。
最良の形態1では、中性子線遮蔽構造体1の全てのコンクリートをボロン含有のコンクリートで形成せずに、中性子線遮蔽構造体1の外側部分のみをボロン含有の外側コンクリート6で形成したので、コストを安くでき、経済的に有利である。また、普通のコンクリートで形成された中性子線遮蔽構造体と比べて、中性子線漏洩防止効果の高い中性子線遮蔽構造体1を、薄いコンクリート厚で実現できる。また、中性子線遮蔽構造体1を形成する内側コンクリート4と外側コンクリート6とが共にコンクリートであり、内側コンクリート4と外側コンクリート6との界面での一体性が良いので、解離や腐食などの不具合を生じにくく、中性子線遮蔽機能を長期間維持できる信頼性の高い中性子線遮蔽構造体1を得ることができる。また、中性子線遮蔽構造体を形成するコンクリートを、ボロンを含有した構成の水硬性材料のみで形成した場合、コンクリートの強度を出すことが困難であり、中性子線遮蔽構造体の強度低下を招く原因となるが、実施の形態1では、ボロンを含有していない内側コンクリート4の方で強度を出すことができるので、中性子線遮蔽構造体1の強度低下を防止できる。
ボロンはカドミウムと比べて以下のような有利な点を備える。ボロンとカドミウムは共に、土壌汚染対策法の特定有害物質に指定されているが、土壌溶出量基準値などの基準値は、カドミウムの方がボロンと比べて極端に小さく、中性子線遮蔽構造体の解体時の廃棄コスト、環境負荷を考慮すると、ボロンを使用した方が良いと考えられる。
最良の形態1による中性子線遮蔽構造体1の構築方法によれば、壁側普通PC板11b及び天井側普通PC板11cと壁側ボロン含有PC板12bとをいわゆる打ち込み型枠(打設した生コンクリートの固化後に撤去せずにそのままコンクリート構造体として供せられる型枠)として用いたことにより、型枠撤去作業を省略でき、作業を簡単容易に出来る。つまり、壁側普通PC板11b及び天井側普通PC板11cとコンクリート13;14とにより、内側コンクリート4を簡単容易に形成でき、また、床側ボロン含有PC板12a;壁側ボロン含有PC板12b;天井側ボロン含有PC板12cとにより、外側コンクリート6を簡単容易に形成できる。少なくとも、壁側普通PC板11bの板面を部屋3の内面位置に対応させて配置し、壁側ボロン含有PC板12bの板面を部屋3の外面位置に対応させて配置し、壁側普通PC板11bと壁側ボロン含有PC板12bとの間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリート14と壁側普通PC板11bとにより部屋3の壁の内側コンクリート4を簡単容易に形成でき、壁側ボロン含有PC板12bにより外側コンクリート6を簡単容易に形成できる。
最良の形態2
以下、本発明の最良の形態2について説明する。
図3;図4は最良の形態2を示し、図3は、中性子線遮蔽構造体の断面を示し、図4は、中性子線遮蔽構造体の構築方法を示す。
図3を参照し、中性子線遮蔽構造体1Aの構成を説明する。中性子線遮蔽構造体1Aは、放射線源2の設置される部屋3を区画する内側コンクリート4Aと、内側コンクリート4Aの外面5aに当該外面5aを覆うように設けられた中側コンクリート6Aと、中側コンクリート6Aの外面6aに当該外面6aを覆うように設けられた外側コンクリート7Aとで形成される。内側コンクリート4A及び外側コンクリート7Aは、セメントに、水、及び、川砂,海砂,山砂,砕石,砕砂などから得られる骨材とを混練した普通のコンクリートにより形成される。中側コンクリート6Aは、ボロンを含有したコンクリート、例えば、ボロン化合物BCを含有したコンクリートである。
図4を参照し、中性子線遮蔽構造体1Aの構築方法を説明する。まず、2種類のPC板を用意しておく。例えば、普通のコンクリートにより形成された厚さ3cm〜5cm程度の普通PC板と、ボロン化合物BCを含有したコンクリートにより形成された厚さ3cm〜5cm程度のボロン含有PC板とを用意しておく。最良の形態2においては、壁の内面を形成する複数の普通PC板を壁内側普通PC板111と表記し、天井に使用される複数の普通PC板を天井側普通PC板112と表記し、壁の外面を形成する複数の普通PC板を壁外側普通PC板113と表記し、床に使用される複数のボロン含有PC板を床側ボロン含有PC板121と表記し、壁に使用される複数のボロン含有PC板を壁側ボロン含有PC板122と表記し、天井に使用される複数のボロン含有PC板を天井側ボロン含有PC板123と表記して説明する。また、()付きの番号は施工順番を示し、現場での打設によるコンクリート部分は点ハッチングで示す。
まず、床底a上に床の生コンクリートを打設し、この生コンクリートを固化させたコンクリート20を形成する((1))。コンクリート20の上に床側ボロン含有PC板121を設置する((2))。床側ボロン含有PC板121の周囲を取り囲むように部屋3の内壁面となる位置に壁側ボロン含有PC板122を設置する((3))。壁側ボロン含有PC板122は部屋3の天井面cの位置より上方でかつ上階の床底bの位置より下方の位置まで建てる。床側ボロン含有PC板121の上に普通の生コンクリートを打設し、この生コンクリートを固化させたコンクリート21を形成する((4))。部屋3の内壁面となる位置に壁内側普通PC板111を設置する((5))。壁内側普通PC板111は部屋3の天井面cの位置まで建てる。部屋3の天井面cの位置に天井側普通PC板112を設置する((6))。壁側ボロン含有PC板122と壁内側普通PC板111との間、及び天井側普通PC板112の上面に普通の生コンクリートを打設する((7))。この生コンクリートは、壁側ボロン含有PC板122の上端位置まで打設する。この生コンクリートを固化させたコンクリート22の上面に天井側ボロン含有PC板123を設置する((8))。コンクリート20の周囲を取り囲むように部屋3の外壁面となる位置に壁外側普通PC板113を設置する((9))。壁外側普通PC板113は上階の床底bの位置まで建てる。壁側ボロン含有PC板122と壁外側普通PC板113との間、及び天井側ボロン含有PC板123の上面に普通の生コンクリートを打設する((10))。生コンクリートは、上階の床底bの位置まで打設する。生コンクリートを固化させたコンクリート23の上面に上階の床や梁などのコンクリート24を形成する。
以上のように、部屋3を区画する内側コンクリート4Aと、この内側コンクリート4Aの外面5aに当該外面5aを覆うように設けられたボロン含有の中側コンクリート6Aと、中側コンクリート6Aの外面6aを覆うように設けられた外側コンクリート7Aとを備えた中性子線遮蔽構造体1Aが構築される(図3参照)。
中性子線遮蔽構造体1Aにより部屋3を構築することで、部屋3に設置された放射線源2から放射される中性子線が内側コンクリート4によって減速されて熱中性子となり、この熱中性子がボロンを含有した外側コンクリート6中のボロンによって吸収され、中性子線の部屋3の外への漏洩防止効果を高めることができる。
最良の形態2の中性子線遮蔽構造体1Aによれば、最良の形態1の中性子線遮蔽構造体1Aと同様な効果が得られる。尚、部屋3の内面に近い側では中性子はエネルギーの高い高速中性子の状態の場合が多く、部屋3の内面に近い側にボロン含有コンクリートを配置しても中性子を効率的に吸収しにくいので、最良の形態2の構成では、ボロン含有コンクリートは中性子線遮蔽構造体1の外面に近い場所に設けることが望ましい。また、最良の形態2では、内側コンクリート4Aと中側コンクリート6Aとで中性子を遮断できれば、建物の解体後において、内側コンクリート4Aと中側コンクリート6Aとを放射性廃棄物質として処分すればよく、外側コンクリート7Aは普通の廃棄物として扱えるので、中性子線遮蔽構造体1すべてを放射性廃棄物質として廃棄する場合に比べて、廃棄コストを削減できる。
最良の形態2による中性子線遮蔽構造体1の構築方法によれば、壁内側普通PC板111、天井側普通PC板112、壁外側普通PC板113と床側ボロン含有PC板121、壁側ボロン含有PC板122、天井側ボロン含有PC板123とをいわゆる打ち込み型枠として用いたことにより、型枠撤去作業を省略でき、作業を簡単容易に出来る。つまり、壁内側普通PC板111、天井側普通PC板112とコンクリート21;22とにより、内側コンクリート4Aを簡単容易に形成でき、また、床側ボロン含有PC板121;壁側ボロン含有PC板122;天井側ボロン含有PC板123とにより、中側コンクリート6Aを簡単容易に形成でき、壁内側普通PC板113とコンクリート20;23とにより、外側コンクリート7Aを簡単容易に形成できる。少なくとも、一のコンクリート板としての壁内側普通PC板111の板面を部屋3の内面位置に対応させて配置し、他のコンクリート板としての壁外側普通PC板113の板面を部屋3の外面位置に対応させて配置し、壁内側普通PC板111と壁外側普通PC板113との間に壁側ボロン含有PC板122を配置し、壁内側普通PC板111とボロン含有PC板122との間、及び、ボロン含有PC板122と壁外側普通PC板113との間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリート22と壁内側普通PC板111とにより部屋3の壁の内側コンクリート4Aを簡単容易に形成でき、ボロン含有PC板122により部屋の壁の中側コンクリート6Aを簡単容易に形成でき、生コンクリートの固化により形成されたコンクリート23と壁外側普通PC板113とにより部屋3の壁の外側コンクリート7Aを簡単容易に形成できる。
尚、中性子線遮蔽構造体1や1Aの厚さは、例えば、150cm程度に形成される。また、PC板や打設によるコンクリートは、一般的には、鉄筋コンクリート構造により形成される。最下階においては、部屋3の床は、図外の基礎上に形成される。
上述したようにPC板をいわゆる打ち込み型枠として用いる工法によれば施工を容易にできるが、一般的な型枠を用いたコンクリート打設工事によって、内側コンクリート4や外側コンクリート6、内側コンクリート4Aや中側コンクリート6Aや外側コンクリート7Aを構築してもよい。PC板と一般的な型枠とを併用して中性子線遮蔽構造体1や1Aを構築しても良い。
図1の内側コンクリート4と外側コンクリート6とをすべてPC板により形成することによって中性子線遮蔽構造体1Aを構築したり、図3の内側コンクリート4Aと中側コンクリート6Aと外側コンクリート7AとをすべてPC板により形成することによって中性子線遮蔽構造体1Aを構築してもよい。例えば複数のPC板を現場に搬入して現場で複数のPC板を組立てることによって中性子線遮蔽構造体1や1Aを構築したり、現場外の例えば組立工場のような場所で複数のPC板を組立てることによって中性子線遮蔽構造体1や1Aを構築した後に、構築した中性子線遮蔽構造体1や1Aを現場に搬入して現場に設置するようにしてもよい。このように、PC板だけで中性子線遮蔽構造体1や1Aを構築するようにすれば、現場でのコンクリート打設作業をなくすことができ、作業の容易化が図れる。
中性子線遮蔽構造体の縦断面図(最良の形態1)。 中性子線遮蔽構造体の施工説明図(最良の形態1)。 中性子線遮蔽構造体の縦断面図(最良の形態2)。 中性子線遮蔽構造体の施工説明図(最良の形態2)。
符号の説明
1;1A 中性子線遮蔽構造体、2 放射線源、3 部屋、
4;4A 内側コンクリート、6 外側コンクリート、
6A 中側コンクリート、7 外側コンクリート、
11b;11c;111〜113 普通PC板、
12a〜12c;121〜123 ボロン含有PC板。

Claims (5)

  1. 放射線源の設置された部屋を区画する内側コンクリートの外面にボロンを含有した外側コンクリートが設けられたことを特徴とする中性子線遮蔽構造体。
  2. コンクリート板の板面を部屋の内面位置に対応させて配置し、ボロンを含有したコンクリート板の板面を部屋の外面位置に対応させて配置し、コンクリート板とボロンを含有したコンクリート板との間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートとコンクリート板とにより内側コンクリートを形成し、ボロンを含有したコンクリート板により外側コンクリートを形成したことを特徴とする請求項1に記載の中性子線遮蔽構造体の構築方法。
  3. 放射線源の設置された部屋を区画する内側コンクリートの外面にボロンを含有した中側コンクリートが設けられ、中側コンクリートの外面に外側コンクリートが設けられたことを特徴とする中性子線遮蔽構造体。
  4. 一のコンクリート板の板面を部屋の内面位置に対応させて配置し、他のコンクリート板の板面を部屋の外面位置に対応させて配置し、一のコンクリート板と他のコンクリート板との間にボロンを含有したコンクリート板を配置し、一のコンクリート板とボロンを含有したコンクリート板との間、及び、ボロンを含有したコンクリート板と他のコンクリート板との間に生コンクリートを打設して生コンクリートを固化させることによって、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートと一のコンクリート板とにより内側コンクリートを形成し、ボロンを含有したコンクリート板により中側コンクリートを形成し、生コンクリートの固化により形成されたコンクリートと他のコンクリート板とにより外側コンクリートを形成したことを特徴とする請求項3に記載の中性子線遮蔽構造体の構築方法。
  5. 請求項1に記載の中性子線遮蔽構造体における内側コンクリートと外側コンクリートとが、あるいは、請求項3に記載の中性子線遮蔽構造体における内側コンクリートと中側コンクリートと外側コンクリートとが、プレキャストコンクリート板により形成されたことを特徴とする中性子線遮蔽構造体。
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