先ず、本発明の実施の形態の説明で使用する符号ビット列の階層構造について述べる。
MPEG‐2方式(Moving Picture Experts Groupによる1995年制定の動画像符号化方式:ISO/IEC 13818−2)に準拠する符号ビット列の階層構造は、上位層から、シーケンス層、GOP(Group Of Picture)層、ピクチャ層、スライス層、マクロブロック層、及び、ブロック層から構成される。ブロックは、MPEG‐2方式でのデータの最小処理単位で有り、輝度信号または色差信号の8画素×8ラインから構成される。
ブロックデータは、1個のDC値と63個のAC値からなる64個の量子化DCT係数から構成される。MPEG‐2可変長符号語は、この64個の量子化DCT係数を符号化したもので、連続するゼロの個数「RUN」と非ゼロの係数値「LEVEL」の組合せで符号化している。
また、MPEG‐4方式(パート2)(1998年制定の動画像符号化方式:ISO/IEC 14496−2)に準拠する符号ビット列の階層構造は、上位層から、VOS(Visual Object Sequence)、VOL(Video Object Layer)、及び、VOP(Video Object Plane)から構成される。VOPは、スタートコード、ヘッダ、複数のマクロブロックからなる。さらに、マクロブロックは、4個の輝度成分ブロックと2個の色差成分ブロックから構成される。
ブロックデータは、1個のDC値と63個のAC値からなる64個の量子化DCT係数から構成される。MPEG‐4可変長符号語は、この64個の量子化DCT係数を符号化したもので、連続するゼロの個数「RUN」と非ゼロの係数値「LEVEL」と、それ以降に非ゼロの係数値があるかないかを示す符号「LAST」の組合せで符号化している。
本発明は、上述した可変長符号化されたブロックデータの復号に関する。以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における画像復号装置の基本ブロック図である。本形態の画像復号装置は、第1復号部100、シフト部20、第2復号部200、第3復号部300、及び、出力部30を備える。第1復号部100と第2復号部200と第3復号部300とは、復号に利用する復号参照データをそれぞれ格納している。さらに、第2復号部200と第3復号部300は、同じ復号参照データをそれぞれ格納している。
復号すべき可変長符号ビット列は、入力端子10から第1復号部100と第3復号部300とシフト部20に入力される。
第1復号部100は、その内部に格納している復号参照データを利用して、可変長符号ビット列を復号し、復号結果を出力部30に出力する。
第3復号部300は、その内部に格納している復号参照データを利用して、可変長符号ビット列を復号し、第1段の復号結果を出力部30に出力する。同時に、第3復号部300は、第1段の復号結果を得た符号語の符号長に関するシフト情報を作成し、シフト部20に送る。
シフト部20は、第3復号部300から送られてきたシフト情報に従って、可変長符号ビット列をシフトさせて、第2復号部200に出力する。第2復号部200は、シフトされた可変長符号ビット列を復号し、第2段の復号結果を出力部30に出力する。
通常、第1復号部100が格納している復号参照データと、第2復号部200及び第3復号部300が格納している復号参照データとは、相補的な関係にあるため、第1復号部100が格納している復号参照データは、第2復号部200と第3復号部300が格納していない。また、その逆も真である。従って、可変長符号ビット列が第1復号部100によって復号された場合は、同じビット列は、第3復号部300によって復号されることはない。また、可変長符号ビット列が第1復号部100によって復号されない場合は、その可変長符号ビット列は、第3復号部300によって復号される。
さらに、第3復号部300で復号された可変長符号ビット列は、復号されたビット列分だけシフトされて、シフトされた可変長符号ビット列が、第2復号部200によって、復号される。この時、シフトされた可変長符号ビット列は、第2復号部200が格納している復号参照データに該当するデータがある場合は、同じマシンサイクル内で第2復号部200により直ちに復号されるが、該当するデータがない場合は、次のマシンサイクルで、第1復号部100によって復号されることになる。
出力部30は、可変長符号ビット列を、第1復号部100と第2復号部200と第3復号部300のいずれかが復号した、有効な復号結果を選択して、復号データとして出力端子90に出力する。
上述した、第3復号部300による第1段の復号と、第2復号部200による第2段の復号は、1マシンサイクル内で実行されるため、本形態の画像復号装置は、従来技術の画像復号装置よりも、可変長符号ビット列を高速に復号できる。
本形態の画像復号装置のより具体的な実施例を、図2を参照して、以下に説明する。本形態の画像復号装置は、MPEG‐2方式に準拠して符号化された可変長符号ビット列を高速に復号する。
図2は、本発明の実施の形態1における画像復号装置のブロック図である。図2において、 図1と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図2に示すように、本形態の第1復号部100は、比較器110、復号器120、及び、符号語テーブル130を備える。第2復号部200は、比較器210、復号器220、及び、符号語テーブル230を備える。第3復号部300は、比較器310、復号器320、及び、符号語テーブル330を備える。
符号語テーブル130と符号語テーブル230と符号語テーブル330とは、復号参照データとしての複数の可変長符号語の集合体である。符号語テーブル230と符号語テーブル330は、同じ内容の復号参照データを格納している。
第1復号部100においては、比較器110が、入力された可変長符号ビット列を、符号語テーブル130の可変長符号語と比較し、一致する可変長符号語を検索する。復号器120は、一致した可変長符号語に対応する復号結果を出力部30に出力する。第2復号部200と第3復号部300の動作も、第1復号部100の動作と同様である。
いま、MPEG‐2方式に準拠して符号化された可変長符号ビット列、
ビット列A「0101001010100・・・」
を復号する場合を例に、本形態の画像復号装置の動作を説明する。
符号語テーブル130には、図13に示す「RUN≠0」の可変長符号語のみがある。すなわち、図13は、本発明の実施の形態1におけるMPEG−2の「RUN≠0」の符号語表である。一方、符号語テーブル230と符号語テーブル330には、図14に示す、「RUN=0」の可変長符号語のみがある。すなわち、図14は、本発明の実施の形態1におけるMPEG−2の「RUN=0」の符号語表である。
なお、図13あるいは図14に示す可変長符号語(例えば、符号語「0101」)は、正確には、値「LEVEL」の正負を表す符号「s」が可変長符号語の後について表記される(例えば、符号語「0101s」;「s=0」、または、「s=1」)が、本発明の説明では、符号「s」を省略して可変長符号語を表記している。
復号すべき可変長符号ビット列Aは、第1復号部100と第3復号部300とシフト部20に入力される。
第1復号部100において、比較器110は、入力された可変長符号ビット列Aを符号語テーブル130と比較する。第3復号部300において、比較器310は、入力された可変長符号ビット列Aを符号語テーブル330と比較する。
比較の結果、比較器110は、可変長符号ビット列Aの最初のビット列「0101」と一致する可変長符号語を符号語テーブル130に見出す(図13の左段、上から3行目)。比較器110は、一致した可変長符号語に対応する値「RUN=2」と「LEVEL=1」を、復号器120に出力する。復号器120は、復号結果として、3個のDCT係数「0」、「0」、「1」を出力部30に出力する。(値「RUN」と値「LEVEL」からDCT係数を得る変換方法の詳細は、後述の図11で説明する。)
この時、符号語テーブル230には該当する可変長符号語がないので、第3復号部300は、復号結果を出力しない。第2復号部200も、復号結果を出力しない。
以上で、復号すべき可変長符号ビット列Aの最初の4ビットの復号が終わる。
次に、復号すべき可変長符号ビット列の第5ビット以降の、
ビット列B「001010100・・・」
について、同様の復号処理を行う。
比較器110と比較器310での比較の結果、比較器310は、ビット列「00101」と一致する可変長符号語を符号語テーブル330に見出す(図14の上から4行目)。比較器310は、一致した可変長符号語に対応する値「RUN=0」と「LEVEL=3」を、復号器220に出力する。復号器220は、第1段の復号結果として、1個のDCT係数「3」を出力部30に出力する。
この時、可変長符号ビット列Bに該当する可変長符号語は、符号語テーブル130にないので、第1復号部100は、復号結果を出力しない。第2復号部200も、復号結果を出力しない。
第3復号部300は、上述の第1段の復号結果を出力すると共に、復号したビット列に関するシフト情報(「シフト量は5ビット」)を作成し、シフト部20に出力する。シフト部20は、シフト情報に基づいて、可変長符号ビット列Bを5ビットシフトして、
ビット列C「0100・・・」
を第2復号部200に入力する。
比較器210は、ビット列「0100」と一致する可変長符号語を符号語テーブル230に見出す(図14の上から3行目)。比較器210は、一致した可変長符号語に対応する値「RUN=0」と「LEVEL=2」を、復号器220に出力する。復号器220は、第2段の復号結果として、1個のDCT係数「2」を出力部30に出力する。
出力部30は、第1復号部100と第2復号部200と第3復号部300とから出力された復号結果であるDCT係数「0」、「0」、「1」、「3」、「2」を、ビット列Aの復号データとして、出力端子90に出力する。
図11は、本発明の実施の形態1における画像復号装置のフローチャートである。図11に従って、本形態の画像復号装置の動作を説明する。図2に示す符号語テーブル130は、図13に示すMPEG−2の「RUN≠0」の符号語表であり、符号語テーブル230と符号語テーブル330とは、図14に示すMPEG−2の「RUN=0」の符号語表であるとする。
図11のステップS10で復号処理が開始される。
ステップS11において、図2に示す第1復号部100と第2復号部200と第3復号部300のいずれかが、可変長符号ビット列の1つの符号を復号すると、ゼロデータの個数「RUN」と、それに続く非ゼロデータの値「LEVEL」、もしくは、以降に非ゼロデータがないことを示す値「EOB」を得る。
ステップS12において、復号した値は、値「EOB」かどうかを判定する。判定結果が、「Yes」の場合は、制御をステップS16に進める。判定結果が、「No」の場合は、制御をステップS13に進める。
ステップS13において、復号した値「RUN」は、値「0」かどうかを判定する。判定結果が、「Yes」(「RUN=0」である)の場合は、制御をステップS15に進める。判定結果が、「No」(「RUN≠0」である)の場合は、制御をステップS14に進める。
ステップS14において、値「RUN」の数だけ、DCT係数「0」を出力する。
ステップS15において、をDCT係数として出力し、ステップS11に制御を戻して、可変長符号ビット列の次のビット列について同様の復号を行う。
最終的に復号した値は、値「EOB」となり、ステップS12において、制御はステップS16に移る。
ステップS16において、復号したDCT係数が64個に満たない数だけ、DCT係数「0」を出力し、制御はステップS17に移って、1ブロックの復号処理を終了する。
以上説明したような変換ルールに従って、値「RUN」と値「LEVEL」から上述したDCT係数を算出することができる。
以上説明したように、本形態の画像復号装置は、MPEG−2の可変長符号語を「RUN=0」と「RUN≠0」とに分別して、別々に用意し、かつ、「RUN=0」の可変長符号語を符号語テーブル230と符号語テーブル330とすることにより、可変長符号ビット列を高速に復号することができる。すなわち、本形態の画像復号装置は、1マシンサイクルで、「RUN≠0」の可変長符号語の場合は、第1復号部100において、(値「RUN」+1)個のDCT係数を復号でき、「RUN=0」の可変長符号語が2個続く場合は、第3復号部300と第2復号部200において、2個のDCT係数を復号できる。また、本形態の画像復号装置は、「RUN=0」の可変長符号語に「RUN≠0」の可変長符号語が続く場合は、第3復号部300において1個のDCT係数を復号し、必ず次のマシンサイクルで、第1復号部100において、複数個のDCT係数を復号できる。
本形態の画像復号装置によれば、符号語テーブル130と符号語テーブル230(または符号語テーブル330)は、すべての可変長符号語を格納する必要はなく、互いに相補的な、少ない量の可変長符号語を格納すればよいので、符号語テーブルを小さく設計できる。さらに、第3復号部300の第1段の復号と、第2復号部200の第2段の復号とを1マシンサイクル内で実行できるので、復号処理の高速化を実現できる。このように、本形態の画像復号装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、復号処理の高速化を実現できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における画像復号装置は、MPEG−4方式に準拠して符号化された可変長符号ビット列を高速に復号する。
本形態の画像復号装置のブロック図は、図2に示す本発明の実施の形態1の画像復号装置と同じ構成である。ただし、図2の符号語テーブル130は、図15に示す、MPEG−4の「RUN≠0」の可変長符号語表であり、符号語テーブル230と符号語テーブル330は、図16に示す、MPEG−4の「RUN=0」の可変長符号語表である。
本形態の画像復号装置の動作は、以下の点を除けば、本発明の実施の形態1の画像復号装置と同様であり、詳細な説明を割愛する。
すなわち、比較器110と比較器210と比較器310とは、可変長符号ビット列と一致した可変長符号語を見出した場合、その可変長符号語に対応する値「LAST」と「RUN」と「LEVEL」を、それぞれ、復号器120と復号器220と復号器320に出力する。復号器120と復号器220と復号器320は、値「LAST」と「RUN」と「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号する。
図12は、本発明の実施の形態2における画像復号装置のフローチャートである。図12に従って、本形態の画像復号装置の動作を説明する。図2に示す符号語テーブル130は、図15に示すMPEG−4の「RUN≠0」の符号語表であり、符号語テーブル230と符号語テーブル330は、図16に示すMPEG−4の「RUN=0」の符号語表であるとする。
図12のステップS20で復号処理が開始される。
ステップS21において、図2に示す第1復号部100と第2復号部200と第3復号部300が、可変長符号ビット列から1つの符号を復号すると、ゼロデータの個数を示す値「RUN」と、それに続く非ゼロデータの値「LEVEL」と、以降に非ゼロデータがあるかないことを示す値「LAST」を得る。
ステップS22において、復号した値「RUN」は、「RUN=0」かどうかを判定する。判定結果が、「Yes」(「RUN=0」である)の場合は、制御をステップS24に進める。判定結果が、「No」(「RUN≠0」である)の場合は、制御をステップS23に進める。
ステップS23において、値「RUN」の数だけ、DCT係数「0」を出力する。
ステップS24において、値「LEVEL」をDCT係数として出力する。
ステップS25において、復号した値「LAST」は、「LAST=1」かどうかを判定する。判定結果が、「Yes」(「LAST=1」である)の場合は、制御をステップS26に進める。判定結果が、「No」(「LAST≠1」である)の場合は、制御をステップS21に進め、ステップS21からステップS25を繰返し、可変長符号ビット列の次のビット列について、同様な復号を行う。
ステップS26において、復号したDCT係数が64個に満たない数だけ、DCT係数「0」を出力し、制御はステップS27に移って、1ブロックの復号処理を終了する。
以上説明したように、本形態の画像復号装置は、MPEG−4の可変長符号語を「RUN=0」と「RUN≠0」の符号語に分別して、別々に用意し、かつ、「RUN=0」の可変長符号語を符号語テーブル130とし、「RUN=0」の可変長符号語を符号語テーブル230及び符号語テーブル330とすることにより、可変長符号ビット列を高速に復号することができる。
すなわち、本発明の実施の形態1と同様に、本形態の画像復号装置は、1マシンサイクルで、「RUN≠0」の可変長符号語の場合は、第1復号部100において、(値「RUN」+1)個のDCT係数を復号でき、「RUN=0」の可変長符号語が2個続く場合は、第3復号部300と第2復号部200において、2個のDCT係数を復号できる。また、本形態の画像復号装置は、「RUN=0」の可変長符号語に「RUN≠0」の可変長符号語が続く場合は、第3復号部300において1個のDCT係数を復号し、必ず次のマシンサイクルで、第1復号部100において、複数個のDCT係数を復号できる。
本形態の画像復号装置によれば、回路面積の増大を抑えつつ、復号処理の高速化を実現できる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における画像復号装置のブロック図である。図3において、 図2と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図3に示すように、本形態の画像復号装置は、第1復号部100、第2復号部200、シフト部20、出力部30を備える。第1復号部100は、比較器110、復号器120、符号語テーブル131、符号語テーブル132、及び、セレクタ140を備える。同様に、第2復号部200は、比較器210、復号器220、符号語テーブル231、符号語テーブル232、及び、セレクタ240を備える。
第1復号部100は、入力された可変長符号ビット列に従って、シフト情報を生成してシフト部20に送る。シフト部20は、このシフト情報に従って、可変長符号ビット列をシフトして、第2復号部200に送る。第2復号部200は、シフトされた可変長符号ビット列を復号する。
本形態の画像復号装置は、符号語テーブルに工夫がある。以下にその工夫を説明する。
MPEG−2の可変長符号語は、符号語長が最大16ビットの符号語で構成されている。一方、MPEG−4の可変長符号語は、符号語長が最大12ビットの符号語で構成されている。従って、MPEG−2の可変長符号語を、最大12ビットの符号語長を有するように再構成できれば、第1復号部100と第2復号部200を処理ビット数12ビットの復号部として構成できる。そうすると、MEGP−2方式の可変長符号ビット列とMEPG−4方式の可変長符号ビット列とを、同じように効率よく復号する画像復号装置を実現できる。
本形態の画像復号装置は、以上の考察に基づいて考案されたものである。符号語テーブル131は、図17に示すように、MPEG−2の可変長符号語の内、符号語長が12ビット以内の符号語からなる符号語表であり、符号語テーブル231は、図18に示すように、MPEG−2の可変長符号語の内、符号語長が13ビット以上の符号語からなる符号語表である。図17の符号語表には、符号語長が13ビット以上の符号語を引用するために、ビット列「0000 0000」が付加されており、図18の符号語表は、符号語長が13ビット以上の符号語であって、上位8ビット「0000 0000」を省略した、9ビット以降の下位ビット列からなる符号語表である。従って、MPEG−2の可変長符号語の内、符号語長が12ビット以内の符号語は、符号語テーブル131のみを用いて復号し、符号語長が13ビット以上の符号語は、符号語テーブル131と符号語テーブル231とを用いて復号する。
符号語テーブル132と符号語テーブル232は、いずれも、図19に示すように、MPEG−4のすべての可変長符号語を含む符号語表である。
MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合について説明する。この場合、セレクタ140は、符号語テーブル131を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル231を選択する。
入力された可変長符号ビット列の上位8ビットが、ビット列「0000 0000」を有していない場合は、復号されるべき符号語は、最大語長12ビット以下の可変長符号語であり、図17に示す、符号語テーブル131に必ず含まれている。従って、この場合には、比較器110が、一致した可変長符号語に対応した値「RUN」と「LEVEL」を出力する。復号器120は、比較器110が出力した値「RUN」と「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号し、復号結果として、出力部30に出力する。
入力された可変長符号ビット列の上位8ビットが、ビット列「0000 0000」を有している場合は、復号されるべき符号語は、最大語長13ビット以上の可変長符号語であり、図18に示す、符号語テーブル231に必ず含まれている。この場合、比較器110は、ビット列「0000 0000」を検索して、値「NEXT」をシフト情報としてシフト部20に出力する。シフト部20は、入力されている可変長符号ビット列を8ビットシフトした後、第2復号部200に出力する。第2復号部200の比較器210は、シフトされた可変長符号ビット列(元の可変長符号ビット列の9ビット以降のビット列)について、符号語テーブル231の検索を行い、一致した可変長符号語に対応した値「RUN」と「LEVEL」を出力する。復号器220は、比較器210が出力した値「RUN」と「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号し、復号結果として、出力部30に出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、MPEG−2方式に準拠した可変長符号語であって、最大語長12ビット以内のものは、第1復号部100で復号し、最大語長13ビット以上のものは、第1復号部100と第2復号部200とを用いて復号する。
次に、MPEG−4に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合について説明する。この場合、セレクタ140は、符号語テーブル132を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル232を選択する。符号語テーブル132と符号語テーブル232は、図19に示す同じMPEG−4の可変長符号語表である。
復号すべき可変長符号ビット列は、入力端子10から第1復号部100とシフト部20に入力される。
入力された可変長符号ビット列の最初のビット列について、比較器110は、符号語テーブル132を検索し、一致した符号語に対応する値「LAST」、「RUN」、「LEVEL」を出力する。復号器120は、比較器110が出力した値「LAST」、「RUN」、「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号し、出力部30に、第1段の復号結果として出力する。第1復号部100は、同時に、入力された可変長符号ビット列のうち、復号したビット長をシフト情報として作成し、シフト部20に通知する。
シフト部20は、通知されたシフト情報に基づいて、入力されている可変長符号ビット列をシフトし、第2復号部200に入力する。第2復号部200は、符号語テーブル232を検索して、第1復号部100が復号した可変長符号ビット列の次の部分を復号し、第2段の復号結果として出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、MPEG−4方式に準拠した可変長符号ビット列に対して、1マシンサイクルで、2回復号結果を出力できるので、高速の復号が出来る。
また、本形態の画像復号装置では、MPEG−2の可変長符号語を最大語長12ビットの符号語表に再構成することによって、12ビット構成の復号部を実現できる。その結果、本形態の画像復号装置によれば、MPEG−2方式に準拠した可変長符号ビット列とMPEG−4方式に準拠した可変長符号ビット列を、等しく、効率よく、復号できる、
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4における画像復号装置のブロック図である。図4において、 図3と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図4に示す本形態の画像復号装置は、図3に示した、本発明の実施の形態3の画像復号装置に、セレクタ40が付加されたものであり、第2復号部200への入力を、入力端子10とシフト部20の出力とに切り換える。
MPEG−2の可変長符号語は、符号語数114個の符号語で構成されている。一方、MPEG−4の可変長符号語は、符号語数103個の符号語で構成されている。本形態の画像復号装置では、符号語テーブル131のMPEG−2の可変長符号語の符号語数と、符号語テーブル132のMPEG−4の可変長符号語の符号語数が等しくなるように、MPEG−2の可変長符号語を分割している。
すなわち、符号語テーブル131は、図20に示すMPEG−2の前半の可変長符号語表(符号語数=103)であり、符号語テーブル231は、図21に示す、MPEG−2の後半の可変長符号語表(符号語数=11)である。
符号語テーブル132と符号語テーブル232は、いずれも、図19に示す、MPEG−4のすべての可変長符号語を含む符号語表(符号語数=103)である。
このように、符号語テーブル131と符号語テーブル132を構成することによって、比較器110の回路の論理深度を抑えることができ、その結果、検索制御のアルゴリズムが単純になる。また、符号語テーブル131と符号語テーブル132とを、同じ回路構成で構成できるため、設計が単純となるという利点もある。
以下に本形態の画像復号装置の動作を、図4を参照して、説明する。
先ず、MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合について説明する。この場合、セレクタ140とセレクタ240は、それぞれ、符号語テーブル131と符号語テーブル231とを選択する。セレクタ40は、入力端子10から入力された可変長符号ビット列を選択する。
入力された可変長符号ビット列は、第1復号部100において、符号語テーブル131を参照して、復号され、一致する可変長符号語がある場合は、復号器120から復号結果が出力部30に出力される。同時に、入力された可変長符号ビット列は、第2復号部200において、符号語テーブル231を参照して、復号され、一致する可変長符号語がある場合は、復号器220から復号結果が出力部30に出力される。入力されたMPEG−2の可変長符号ビット列は、第1復号部100か第2復号部200において、必ず復号され、復号結果が、出力部30に出力される。
次に、MPEG−4に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合について説明する。この場合、セレクタ140とセレクタ240は、それぞれ、符号語テーブル132と符号語テーブル232とを選択する。セレクタ40は、シフト部20の出力を選択する。符号語テーブル132と符号語テーブル232は、上述したように、図19に示す同じMPEG−4の可変長符号語表である。
復号すべき可変長符号ビット列は、入力端子10から第1復号部100とシフト部20に入力される。
入力された可変長符号ビット列の最初のビット列について、第1復号部100において、符号語テーブル132を参照して、復号が行われる。復号器120は、出力部30に、第1段の復号結果を出力する。第1復号部100は、同時に、入力された可変長符号ビット列のうち、復号した可変長符号語の符号語長をシフト情報として作成し、シフト部20に通知する。
シフト部20は、通知されたシフト情報に基づいて、入力されている可変長符号ビット列をシフトし、第2復号部200に入力する。第2復号部200は、符号語テーブル232を参照して、シフトされた可変長符号ビット列(すなわち、第1復号部100が復号した可変長符号ビット列の次の部分)を復号する。復号器220は、出力部30に、第2段の復号結果を出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、MPEG−4方式に準拠した可変長符号ビット列に対して、1マシンサイクルで、2回復号結果を出力できるので、高速の復号が出来る。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5における画像復号装置のブロック図である。図5において、 図4と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図5に示すように、本形態の画像復号装置は、第1復号部100、第2復号部200、第2復号部200の入力を切替えるセレクタ40、セレクタ40の1つの入力をシフトするシフト部20、及び、出力部30を有する。第1復号部100は、比較器110、復号器120、及び、符号語テーブル記憶装置150を備える。同様に、第2復号部200は、比較器210、復号器220、及び、符号語テーブル記憶装置250を有する。
符号語テーブル記憶装置150と、符号語テーブル記憶装置250とは、復号する可変長符号ビット列の符号化方式に従った符号語テーブルを、随時書き込むことができる記憶装置である。
本形態の第1復号部100と第2復号部200が扱う符号語表は、MPEG−4の可変長符号語に合わせて、最大符号語数103個、各符号語の最大ビット数12ビットとする。
MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、符号語テーブル記憶装置150には、図17に示したMPEG−2の最大語長12ビット以下の符号語表を書込み、比較器110が読み出すことができる。符号語テーブル記憶装置250には、図18に示したMPEG−2の最大語長13ビット以上の符号語表(下位の8ビットのみ)を書込み、比較器210が読み出すことができる。
以下に、本形態の画像復号装置が、MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合の動作を説明する。
セレクタ40は、シフト部20の出力を選択する。入力された可変長符号ビット列の上位8ビットが、ビット列「0000 0000」を有していない場合は、復号されるべき符号語は、最大語長12ビット以下の可変長符号語であり、符号語テーブル記憶装置150に格納されている。従って、この場合には、比較器110が、一致した可変長符号語に対応した値「RUN」と「LEVEL」を出力する。復号器120は、比較器110が出力した値「RUN」と「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号し、復号結果として、出力部30に出力する。
入力された可変長符号ビット列の上位8ビットが、ビット列「0000 0000」を有している場合は、復号されるべき符号語は、最大語長13ビット以上の可変長符号語であり、第1復号部100と第2復号部200と利用して復号する。すなわち、この場合、比較器110は、符号語テーブル記憶装置150内で、ビット列「0000 0000」を検索して、値「NEXT」をシフト情報としてシフト部20に出力する。シフト部20は、入力されている可変長符号ビット列を8ビットシフトして、第2復号部200に出力する。第2復号部200の比較器210は、シフトされた可変長符号ビット列について、符号語テーブル記憶装置250を検索し、一致した可変長符号語に対応した値「RUN」と「LEVEL」を出力する。復号器220は、比較器210が出力した値「RUN」と「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号し、復号結果として、出力部30に出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、MPEG−2方式に準拠した可変長符号語であって、最大語長12ビット以内のものは、第1復号部100で復号し、最大語長13ビット以上のものは、第1復号部100と第2復号部200とを用いて復号する。
次に、本形態の画像復号装置がMPEG−4に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合について説明する。この場合、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250には、図19に示した同じMPEG−4の全符号語表を書込み、比較器110と比較器210が読み出す。セレクタ40は、入力端子10入力された可変長符号ビット列を選択する。
復号すべき可変長符号ビット列は、入力端子10から第1復号部100とシフト部20に入力される。
入力された可変長符号ビット列の最初のビット列について、比較器110は、符号語テーブル記憶装置150を検索し、一致した符号語に対応する値「LAST」、「RUN」、「LEVEL」を出力する。復号器120は、比較器110が出力した値「LAST」、「RUN」、「LEVEL」に基づいて、DCT係数を復号し、出力部30に、第1段の復号結果として出力する。第1復号部100は、同時に、入力された可変長符号ビット列のうち、復号した可変長符号語の符号語長に関するシフト情報を作成し、シフト部20に通知する。
シフト部20は、通知されたシフト情報に基づいて、入力されている可変長符号ビット列をシフトし、第2復号部200に入力する。第2復号部200は、符号語テーブル記憶装置250を検索して、シフトされた可変長符号ビット列(すなわち、第1復号部100が復号した可変長符号ビット列の次の部分)を復号し、第2段の復号結果として出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、MPEG−4方式に準拠した可変長符号ビット列に対して、1マシンサイクルで、2回復号結果を出力できるので、高速の復号が出来る。
以上説明した本形態の画像復号装置では、MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、最大ビット長12ビットで可変長符号語を分割した図17の可変長符号語表を符号語テーブル記憶装置150に格納し、図18の可変長符号語表を符号語テーブル記憶装置250に格納した。また、MPEG−4に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、最大ビット長12ビットである、図19に示した可変長符号語を符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250に格納した。
上述した実施例とは別に、本形態の画像復号装置おいて、MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、図20に示したMPEG−2の前半の可変長符号語を符号語テーブル記憶装置150に格納し、図21に示したMPEG−2の後半の可変長符号語を符号語テーブル記憶装置250に格納し、MPEG−4に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、図19に示したMPEG−4の全可変長符号語を、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250に格納するようにすれば、本形態の画像復号装置は、上述した、図4に示した本発明の実施の形態4と同様の機能を持つ復号装置として動作する。
すなわち、MPEG−2に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、セレクタ40は、入力端子10から入力される可変長符号ビット列を選択し、入力された可変長符号ビット列は、第1復号部100か第2復号部200かのいずれかによって復号され、復号結果が、出力部30に出力される。
MPEG−4に準拠した可変長符号ビット列を復号する場合、セレクタ40は、シフト部20の出力を選択し、入力された可変長符号ビット列は、第1復号部100で第1段の復号結果が出力部30に出力され、第1復号部100からのシフト情報に基づいて、シフトされた可変長符号ビット列に対して、第2復号部200で第2段の復号結果が出力部30に出力される。すなわち、1マシンサイクルで、2段の復号を行うことができる。
以上説明したように、本形態の画像復号装置は、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250とに格納する可変長符号語テーブルの形式を変更することによって、種々の復号形態をとることができる。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6における画像復号装置のブロック図である。図6において、 図2と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の画像復号装置は、2つの入力端子10、11、第1復号部100、第2復号部200、セレクタ40、セレクタ50、シフト部20、及び、出力部30を備える。第1復号部100は、比較器110、復号器120、及び、符号語テーブル130を有する。第2復号部200は、比較器210、復号器220、及び、符号語テーブル230を有する。
入力端子10には、第1可変長符号ビット列が、入力端子11には、第2可変長符号ビット列が入力される。
以下に本形態の画像復号装置の動作を2つの場合に分けて説明する。
(場合1)第1可変長符号ビット列と第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合。
セレクタ50は、入力端子11から入力される第2可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、セレクタ50の出力を選択する。符号語テーブル130は、第1可変長符号ビット列が準拠している符号化方式の可変長符号語表(例えば、図13と図14とを合わせた、MPEG−2可変長符号語のすべて)が設定されており、符号語テーブル230は、第2可変長符号ビット列が準拠している符号化方式の可変長符号語表(例えば、図19のMPEG−4可変長符号語のすべて)が設定されている。
このように設定することにより、本形態の画像復号装置は、入力端子10に入力された、MPEG−2に準拠した第1可変長符号ビット列を第1復号部100で復号し、入力端子11に入力された、MPEG−4に準拠した第2可変長符号ビット列を第2復号部200で復号することができる。すなわち、異なる画像圧縮方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
あるいは、符号語テーブル130と符号語テーブル230とに、同じ可変長符号語表(例えば、図19のMPEG−4可変長符号語のすべて)を設定すれば、本形態の画像復号装置は、入力端子10に入力された、MPEG−4に準拠した第1可変長符号ビット列を第1復号部100で復号し、入力端子11に入力された、同じくMPEG−4に準拠した第2可変長符号ビット列を第2復号部200で復号することができる。すなわち、同じ画像圧縮方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
(場合2)第1可変長符号ビット列のみが入力される場合。
セレクタ50は、入力端子10から入力される第1可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、シフト部20の出力を選択する。符号語テーブル130と符号語テーブル230は、第1可変長符号ビット列が準拠している符号化方式の可変長符号語表(例えば、図19のMPEG−4可変長符号語のすべて)が設定されている。
このように設定することにより、本形態の画像復号装置では、第1復号部100は、入力端子10に入力された、MPEG−4に準拠した第1可変長符号ビット列の最初の可変長符号語に対して復号を行い、第1段の復号結果を出力部30に出力する。同時に、第1復号部100は、復号した可変長符号語の符号語長に関するシフト情報をシフト部20に出力する。シフト部20は、シフト情報に基づいて、入力されているMPEG−4に準拠した第1可変長符号ビット列をシフトして、セレクタ40経由で第2復号部200に送る。第2復号部200は、シフトされた第1可変長符号ビット列に対して復号を行い、第2段の復号結果を出力部30に出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、セレクタ40とセレクタ50の設定、及び、符号語テーブル130と符号語テーブル230の設定により、(a)異なる符号化方式による2つの可変長符号ビット列の並列復号、(b)同じ符号化方式による2つの可変長符号ビット列の並列復号、及び、(c)1つの可変長符号ビット列の1マシンサイクル内2符号語復号の、いずれかを選択して実行できる。
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7における画像復号装置のブロック図である。図7において、 図6と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の画像復号装置は、図6に示す本発明の実施の形態6の画像復号装置に比較して、第1復号部100と第2復号部200の構成が異なる。すなわち、本形態の第1復号部100は、比較器110、復号器120、符号語テーブル131、符号語テーブル132、及び、セレクタ140を有し、第2復号部200は、比較器210、復号器220、符号語テーブル231、符号語テーブル232、及び、セレクタ240を有する。
本形態の画像復号装置では、符号語テーブル131と符号語テーブル231は、第1符号化方式の可変長符号語表(例えば、図13と図14とを合わせた、MPEG−2可変長符号語のすべて)が設定されており、符号語テーブル132と符号語テーブル232とは、第2符号化方式の可変長符号語表(例えば、図19のMPEG−4可変長符号語のすべて)が設定されている。
以下に、第1符号化方式は、MPEG−2方式であり、第2符号化方式は、MPEG−4方式であると仮定して、本形態の画像復号装置の動作を説明する。
(場合1)第1符号化方式の第1可変長符号ビット列と第2符号化方式の第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合。
セレクタ50は、入力端子11から入力される第2可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、セレクタ50の出力を選択するように設定する。セレクタ140は、符号語テーブル131を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル232を選択するように設定する。
このような設定の下で、入力端子10に入力された第1符号化方式(MPEG−2方式)の第1可変長符号ビット列は、第1復号部100において、符号語テーブル131を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。同時に、入力端子11に入力された第2符号化方式(MPEG−4方式)の第2可変長符号ビット列は、第2復号部200において、符号語テーブル232を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。すなわち、異なる符号化方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
(場合2)第1符号化方式の第1可変長符号ビット列と第1符号化方式の第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合。
セレクタ50は、入力端子11から入力される第2可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、セレクタ50の出力を選択するように設定する。セレクタ140は、符号語テーブル131を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル231を選択するように設定する。
このような設定の下で、入力端子10に入力された第1符号化方式(MPEG−2方式)の第1可変長符号ビット列は、第1復号部100において、符号語テーブル131を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。同時に、入力端子11に入力された同じ符号化方式の第2可変長符号ビット列は、第2復号部200において、符号語テーブル231を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。すなわち、同じ符号化方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
なお、第2符号化方式の第1可変長符号ビット列と第2符号化方式の第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合は、セレクタ140は、符号語テーブル132を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル232を選択するように設定すれば、同様に、同じ符号化方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
(場合3)第1可変長符号ビット列のみが入力される場合。
セレクタ50は、入力端子10から入力される第1可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、シフト部20の出力を選択する。セレクタ140とセレクタ240は、入力される第1可変長符号ビット列が準拠している符号化方式の可変長符号語表を選択する。すなわち、第1可変長符号ビット列が第1符号化方式に準拠している場合は、セレクタ140は、符号語テーブル131を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル231を選択する。第1可変長符号ビット列が第2符号化方式に準拠している場合は、セレクタ140は、符号語テーブル132を選択し、セレクタ240は、符号語テーブル232を選択する。
このように設定することにより、本形態の画像復号装置では、第1復号部100は、入力端子10に入力された、第1可変長符号ビット列の最初の可変長符号語に対して復号を行い、第1段の復号結果を出力部30に出力する。同時に、第1復号部100は、復号した可変長符号語の符号語長に関するシフト情報をシフト部20に出力する。シフト部20は、シフト情報に基づいて、入力されている第1可変長符号ビット列をシフトして、セレクタ40経由で第2復号部200に送る。第2復号部200は、シフトされた第1可変長符号ビット列に対して復号を行い、第2段の復号結果を出力部30に出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、セレクタ40とセレクタ50の設定、及び、セレクタ140とセレクタ240の設定により、(a)異なる符号化方式による2つの可変長符号ビット列の並列復号、(b)同じ符号化方式による2つの可変長符号ビット列の並列復号、及び、(c)1つの可変長符号ビット列の1マシンサイクル内2符号語復号の、いずれかを選択して実行できる。また、本形態の画像復号装置は、符号語テーブルを、入力された可変長符号ビット列が準拠する符号化方式に従って、復号時に切替えることができるので、利便性が高い。
(実施の形態8)
図8は、本発明の実施の形態8における画像復号装置のブロック図である。図8において、 図7と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の画像復号装置は、図7に示す本発明の実施の形態7の画像復号装置に比較して、第1復号部100と第2復号部200の構成が異なる。すなわち、本形態の第1復号部100は、比較器110、復号器120、及び、書込み可能な符号語テーブル記憶装置150を有し、第2復号部200は、比較器210、復号器220、及び、書込み可能な符号語テーブル記憶装置250を有する。
本形態の画像復号装置では、第1符号化方式に準拠した第1可変長符号ビット列が入力端子10に入力され、第2符号化方式に準拠した第2可変長符号ビット列が入力端子11に入力されると仮定する。
さらに、第1符号化方式は、MPEG−2方式であり、第2符号化方式は、MPEG−4方式であると仮定する。
以下に、本形態の画像復号装置の動作を説明する。
(場合1)第1符号化方式の第1可変長符号ビット列と第2符号化方式の第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合。
セレクタ50は、入力端子11から入力される第2可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、セレクタ50の出力を選択するように設定する。符号語テーブル記憶装置150は、第1符号化方式の可変長符号語表(例えば、図13と図14とを合わせた、MPEG−2可変長符号語のすべて)を格納し、符号語テーブル記憶装置250は、第2符号化方式の可変長符号語表(例えば、図19のMPEG−4可変長符号語のすべて)を格納している。
このような設定の下で、入力端子10に入力された第1符号化方式(MPEG−2方式)の第1可変長符号ビット列は、第1復号部100において、符号語テーブル記憶装置150を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。同時に、入力端子11に入力された第2符号化方式(MPEG−4方式)の第2可変長符号ビット列は、第2復号部200において、符号語テーブル記憶装置250を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。すなわち、異なる符号化方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
(場合2)第1符号化方式の第1可変長符号ビット列と第1符号化方式の第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合。
セレクタ50は、入力端子11から入力される第2可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、セレクタ50の出力を選択するように設定する。符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250は、第1符号化方式の可変長符号語表(例えば、図13と図14とを合わせた、MPEG−2可変長符号語のすべて)を格納している。
このような設定の下で、入力端子10に入力された第1符号化方式(MPEG−2方式)の第1可変長符号ビット列は、第1復号部100において、符号語テーブル記憶装置150を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。同時に、入力端子11に入力された同じ符号化方式の第2可変長符号ビット列は、第2復号部200において、符号語テーブル記憶装置250を参照して復号され、復号結果が、出力部30に出力される。すなわち、同じ符号化方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
なお、第2符号化方式の第1可変長符号ビット列と第2符号化方式の第2可変長符号ビット列が並列に入力される場合は、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250は、第2符号化方式の可変長符号語表(例えば、図19のMPEG−4可変長符号語のすべて)を格納するようにすれば、同様に、同じ符号化方式で符号化された2つの可変長符号ビット列を並列に同時復号できる。
(場合3)第1可変長符号ビット列のみが入力される場合。
セレクタ50は、入力端子10から入力される第1可変長符号ビット列を選択し、セレクタ40は、シフト部20の出力を選択する。符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250は、入力される第1可変長符号ビット列が準拠している符号化方式の可変長符号語表を格納する。すなわち、第1可変長符号ビット列が第1符号化方式に準拠している場合は、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250は、第1符号化方式の可変長符号語表と格納する。第1可変長符号ビット列が第2符号化方式に準拠している場合は、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250は、第2符号化方式の可変長符号語表と格納する。
このように設定することにより、本形態の画像復号装置では、第1復号部100は、入力端子10に入力された、第1可変長符号ビット列の最初の可変長符号語に対して復号を行い、第1段の復号結果を出力部30に出力する。同時に、第1復号部100は、復号した可変長符号語の符号語長に関するシフト情報をシフト部20に出力する。シフト部20は、シフト情報に基づいて、入力されている第1可変長符号ビット列をシフトして、セレクタ40経由で第2復号部200に送る。第2復号部200は、シフトされた第1可変長符号ビット列の次のビット列に対して復号を行い、第2段の復号結果を出力部30に出力する。
このように、本形態の画像復号装置は、セレクタ40とセレクタ50の設定、及び、符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250が格納する可変長符号語表の選択により、(a)異なる符号化方式による2つの可変長符号ビット列の並列復号、(b)同じ符号化方式による2つの可変長符号ビット列の並列復号、及び、(c)1つの可変長符号ビット列の1マシンサイクル内2符号語復号の、いずれかを選択して実行できる。また、本形態の画像復号装置は、符号語テーブルを、書込み可能な符号語テーブル記憶装置150と符号語テーブル記憶装置250に格納できるので、ハードウェアを変更することなく、種々の符号化方式に対応でき、柔軟性が高い。
(実施の形態9)
図9は、本発明の実施の形態9における画像復号装置のブロック図である。
本形態の画像復号装置は、復号器400〜403、セレクタ51〜53、シフト部21〜23、セレクタ41〜43、出力部30、入力端子10、及び、出力端子90を備える。縦続接続した2つのセレクタ、シフト部、及び、復号器(例えば、セレクタ52、シフト部22、セレクタ42、及び、復号器402)は、基本ユニットA500を構成する。本形態の画像復号装置は、この基本ユニットA500を複数繰り返し接続することによって、本発明の実施の形態1から5で説明した、図1から図5の画像復号装置、及び、それらをさらに発展させた構成の画像復号装置を実現できる。以下に本形態の画像復号装置の適用例を概説する。
図1に示した、本発明の実施の形態1の画像復号装置は、図9の画像復号装置において、基本ユニットA500を2段接続した構成で実現できる。すなわち、セレクタ41は入力端子10を選択し(その結果、セレクタ51とシフト部21は無効化される)、セレクタ52は、入力端子10を選択し、セレクタ42は、シフト部22の出力を選択するように設定する。さらに、復号器400を第1復号部100として機能させ、復号器401を第3復号部300として機能させ、復号器402を第2復号部200として機能させる。
このように設定することによって、復号器401は、入力された可変長符号ビット列に対して第1段の復号結果を出力し、同時にシフト情報をシフト部22に出力し、復号器402は、シフト情報に基づいてシフトされた可変長符号ビット列に対して第2段の復号結果を出力する。すなわち、1マシンサイクルで2個の可変長符号語を復号する、実施の形態1の画像復号装置を実現できる。
いま、復号器400が、図2に示す第1復号部100の構成を有し、符号語テーブル130とに、図13に示すMPEG−2の「RUN≠0」の符号語表が設定され、復号器401と復号器402とが、共に、図2に示す第2復号部200の構成を有し、符号語テーブル230と符号語テーブル330に、図14に示すMPEG−2の「RUN=0」の符号語表が設定されているとすると、本形態の画像復号装置は、図2に示す本発明の実施の形態1の画像復号装置と全く同様の復号機能を有することになる。
その結果、図2に示す本発明の実施の形態1の画像復号装置と同様に、本形態の画像復号装置は、1マシンサイクルで、「RUN≠0」の可変長符号語の場合は、(値「RUN」+1)個のDCT係数を復号でき、「RUN=0」の可変長符号語が2個続く場合は、2個のDCT係数を復号できる。また、本形態の画像復号装置は、「RUN=0」の可変長符号語に「RUN≠0」の可変長符号語が続く場合は、1個のDCT係数と、必ず次のマシンサイクルにおいて、複数個のDCT係数を復号できる。
図9において、基本ユニットA500をさらにもう1段接続し、復号器403に、復号器401と同様の機能を付与すると、さらに発展させた画像復号装置が実現できる。すなわち、本形態の発展させた画像復号装置は、1マシンサイクルで、「RUN≠0」の可変長符号語の場合は、(値「RUN」+1)個のDCT係数を復号でき、「RUN=0」の可変長符号語が2個続く場合は、2個のDCT係数とその後の複数個のDCT係数を復号でき、「RUN=0」の可変長符号語が3個続く場合は、3個のDCT係数を復号できる。すなわち、この発展させた画像復号装置は、1マシンサイクルで最大3個の可変長符号語を復号できることになり、可変長符号ビット列のさらなる高速復号が可能となる。
その他の適用例を簡潔に述べる。図3に示す本発明の実施の形態3の画像復号装置は、図9において、一段の基本ユニットA500を用い、セレクタ41がシフト部21の出力を選択するように設定すれば実現できる。また、図4に示す本発明の実施の形態4の画像復号装置と図5に示す本発明の実施の形態5の画像復号装置とは、いずれも、図9において、一段の基本ユニットA500を用いたものである。これらの適用例においては、復号器400と復号器401が、それぞれの実施の形態における第1復号部100と第2復号部200の構成を有するようにする。こうすることによって、本形態の画像復号装置を本発明の実施の形態3から5の画像復号装置として機能させることができる。また、上述した画像復号装置は、可変長符号語を相補的に分類した符号語テーブルを復号器400〜403の内部に構築することにより実現できていることに注意されたい。
さらに、これらの適用例を発展させて、図9の基本ユニットA500をさらに増やせば、1マシンサイクルでの可変長符号語の復号回数をさらに増やせることは、上述の説明から容易に理解できよう。
更なる展開例として、図9の画像復号装置において、復号器400と2個以上の基本ユニットA500を設け、それぞれの復号器に、異なる可変長符号語表を設定すれば、3個以上の画像圧縮方式による可変長符号ビット列を並列して復号する画像復号装置を実現できる。
このように、本形態の画像復号装置は、1つの基本ユニットA500を展開することにより、使用目的に合致する種々の適用が可能である。
(実施の形態10)
図10は、本発明の実施の形態10における画像復号装置のブロック図である。
本形態の画像復号装置は、復号器400〜403、セレクタ51〜53、シフト部21〜23、セレクタ41〜43、出力部30、入力端子10〜13、及び、出力端子90を備える。縦続接続した2つのセレクタ、シフト部、及び、復号器(例えば、セレクタ52、シフト部22、セレクタ42、及び、復号器402)は、基本ユニットB600を構成する。本形態の画像復号装置は、この基本ユニットB600を複数繰り返し接続することによって、本発明の実施の形態6から8で説明した、図6から図8に示す画像復号装置、及び、それらをさらに発展させた、多入力構成の画像復号装置を実現できる。以下に本形態の画像復号装置の適用例を概説する。
図6から図8に示す本発明の実施の形態6から8の画像復号装置は、いずれも、図9において、一段の基本ユニットB600を用いたものである。これらの適用例においては、復号器400と復号器401が、それぞれの実施の形態における、第1復号部100と第2復号部200の構成を有するようにする。こうすることによって、本形態の画像復号装置を本発明の実施の形態6から8の画像復号装置として機能させることができる。
また、これらの適用例を発展させて、図9の基本ユニットB600をさらに増やして、発展させた画像復号装置は、セレクタ41〜43とセレクタ51〜53の設定、及び、復号器400〜403のそれぞれが有する符号語テーブルの設定により、(a)異なる符号化方式による2つ以上の可変長符号ビット列の並列復号、(b)同じ符号化方式による2つ以上の可変長符号ビット列の並列復号、及び、(c)1つの可変長符号ビット列の1マシンサイクル内2符号語以上の復号の、いずれかを選択して実行できる。
上述した発展させた画像復号装置は、可変長符号語を相補的に分類した符号語テーブルを復号器400〜403の内部に構築することにより実現できている。
このように、本形態の画像復号装置は、1つの基本ユニットB600を展開することにより、使用目的に合致する種々の適用が可能である。
以上説明したように、本発明の趣旨は、回路面積の増大を抑えて、可変長符号化された画像データを高速に復号する画像復号装置を提供することにあるのであって、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。