JP2007192048A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 渦巻体中心側作動空間から渦巻体外側さ作動空間への冷媒ガスの漏洩を従来に比べてより確実に防止できるスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】 中心部に吐出孔が形成された端板と端板に立設された渦巻体とを有する固定スクロールと、固定スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、端板と端板に立設され固定スクロールの渦巻体と噛み合って複数対の作動空間を形成する渦巻体とを有する可動スクロールと、可動スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、主軸と、主軸の回転を旋回運動に変換して可動スクロールに伝達する旋回駆動機構と、可動スクロールの自転防止機構とを備え、チップシール収容溝の底面が、当該溝の横断面における渦巻体中心側の端部から渦巻体外側の端部へ向けて前記溝の深さが増加する方向に傾斜しており、チップシールの底面がチップシール収容溝の底面と平衡に傾斜している。
【選択図】 図2

Description

本発明はスクロール型圧縮機に関するものである。
中心部に吐出孔が形成された端板と端板に立設された渦巻体とを有する固定スクロールと、固定スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、端板と端板に立設され固定スクロールの渦巻体と噛み合って複数対の作動空間を形成する渦巻体とを有する可動スクロールと、可動スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、主軸と、主軸の回転を旋回運動に変換して可動スクロールに伝達する旋回駆動機構と、可動スクロールの自転防止機構とを備えるスクロール型圧縮機が特許文献1等に開示されている。
従来のスクロール型圧縮機においては、矩形断面のチップシール収容溝に矩形断面のチップシールが嵌合していた。
特開2005−163671号公報
図1に白抜矢印で示すように、スクロール型圧縮機の運転時に、チップシール収容溝100に侵入した渦巻体中心側(高圧側)作動空間S1内の冷媒ガスの圧力を受けてチップシール101が浮き上がり対峙するスクロールの端板102に当接することにより、渦巻体103と対峙する端板102との間の隙間を介する渦巻体中心側作動空間S1から渦巻体外側(低圧側)作動空間S2への冷媒ガスの漏洩を防止するとともに、渦巻体中心側作動空間S1の冷媒ガスの圧力と渦巻体外側作動空間S2の冷媒ガスの圧力との差圧を受け、チップシール101がチップシール収容溝100の渦巻体外側の端部に押し付けられることにより、チップシール収容溝100を介する渦巻体中心側作動空間S1から渦巻体外側作動空間S2への冷媒ガスの漏洩を防止している。矩形断面のチップシール収容溝100に矩形断面のチップシール101が嵌合していると、チップシール101の浮き上がりにより、チップシール101とチップシール収容溝100の渦巻体外側の端部との当接長さLが減少し、チップシール収容溝100を介する渦巻体中心側作動空間S1から渦巻体外側作動空間S2への冷媒ガスの漏洩を防止し難くなるという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、渦巻体中心側作動空間から渦巻体外側作動空間への冷媒ガスの漏洩を従来に比べてより確実に防止できるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、中心部に吐出孔が形成された端板と端板に立設された渦巻体とを有する固定スクロールと、固定スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、端板と端板に立設され固定スクロールの渦巻体と噛み合って複数対の作動空間を形成する渦巻体とを有する可動スクロールと、可動スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、主軸と、主軸の回転を旋回運動に変換して可動スクロールに伝達する旋回駆動機構と、可動スクロールの自転防止機構とを備え、チップシール収容溝の底面が、当該溝の横断面における渦巻体中心側の端部から渦巻体外側の端部へ向けて前記溝の深さが増加する方向に傾斜しており、チップシールの底面がチップシール収容溝の底面と平衡に傾斜していることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。
本発明に係るスクロール型圧縮機においては、チップシール収容溝の底面が、当該溝の横断面における渦巻体中心側の端部から渦巻体外側の端部へ向けて前記溝の深さが増加する方向に傾斜しており、チップシールの底面がチップシール収容溝の底面と平衡に傾斜しているので、チップシールが浮き上がった時の、チップシールとチップシール収容溝の渦巻体外側の端部との当接長さが従来に比べて増加する。従って、チップシール収容溝を介する渦巻体中心側作動空間から渦巻体外側作動空間への冷媒ガスの漏洩を、従来に比べてより確実に防止できる。
本発明の好ましい態様においては、チップシールの横断面形状は三角形である。
本発明の好ましい態様においては、チップシールの横断面形状は台形である。
本発明の好ましい態様においては、チップシールの横断面形状は平行四辺形である。
チップの横断面形状は三角形でも良く、或いは台形でも良く、或いは平行四辺形でも良い。
本発明に係るスクロール型圧縮機においては、チップシール収容溝の底面が、当該溝の横断面における渦巻体中心側の端部から渦巻体外側の端部へ向けて前記溝の深さが増加する方向に傾斜しており、チップシールの底面がチップシール収容溝の底面と平衡に傾斜しているので、チップシールが浮き上がった時の、チップシールとチップシール収容溝の渦巻体外側の端部との当接長さが従来に比べて増加する。従って、チップシール収容溝を介する渦巻体中心側作動空間から渦巻体外側作動空間への冷媒ガスの漏洩を、従来に比べてより確実に防止できる。
本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機を説明する。
図2に示すように、スクロール型圧縮機Aは、端板1aと渦巻体1bとを有する固定スクロール1と、端板2aと渦巻体2bとを有する可動スクロール2とを備えている。渦巻体1b、2bは互いに噛み合い、複数対の作動空間3を形成している。
スクロール型圧縮機は、ケーシング4aとフロントハウジング4bとを備えている。ケーシング4aとフロントハウジング4bとは一体に接合され、固定スクロール1と可動スクロール2とを収容するハウジング4を形成している。
固定スクロールの端板1aはケーシング4aに嵌合固定されている。嵌合固定部をシールするOリングが配設されている。端板1aを境にして、ハウジング4内に吸入室5と吐出室6とが形成されている。
固定スクロールの端板1aの中心に吐出孔1cが形成されている。吐出孔1cは端板1aに取り付けられた吐出弁を介して吐出室6に連通している。
フロントハウジング4bに形成された図示しない吸入ポートが吸入室5に連通している。吸入ポートは空調装置の低圧側回路に接続している。
ケーシング4aに形成された図示しない吐出ポートが吐出室6に連通している。吐出ポートは空調装置の高圧側回路に接続している。
吸入室5内に主軸7が配設されている。主軸7はラジアルベアリング8、9を介してフロントハウジング4bに回転可能に支持されている。主軸7の一端はフロントハウジング4bの外部へ突出している。
電磁クラッチ10が、ラジアルベアリング11を介してフロントハウジング4bに回転可能に支持されている。
主軸7の他端に偏心ピン12が固定されている。ブッシュ13が偏心ピン12に摺動可能に外嵌合している。ブッシュ13はラジアルベアリング14を介して可動スクロール2の端板2aの背面に形成されたボス2c内に収容されている。
可動スクロール2とフロントハウジング4bとの間にボールカップリング15が配設されている。
固定スクロールの渦巻体1bの端面に形成されたチップシール収容溝1dにチップシール16が収容されており、可動スクロールの渦巻体2bの端面に形成されたチップシール収容溝2dにチップシール17が収容されている。チップシール16、17は端板2a、1aに当接しており、当接面に適正な面圧が発生している。
図3に示すように、チップシール収容溝1d、2dの断面形状は90度傾けた台形である。チップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’は、チップシール収容溝1d、2dの横断面における渦巻体1b、2b中心側の端部から渦巻体1b、2b外側の端部へ向けてチップシール収容溝1d、2dの深さが増加する方向に傾斜しており、チップシール16、17の底面もチップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’と平衡に傾斜している。
本実施例に係るスクロール型圧縮機においては、図示しない駆動源の動力が電磁クラッチ10を介して主軸7の一端に伝達され、主軸7が回転駆動される。主軸7の回転が偏心ピン12とブッシュ13とにより旋回運動に変換されて可動スクロール2に伝達され、可動スクロール2が旋回運動する。空調装置の低圧側回路から吸入ポートを通って吸入室5へ吸引された冷媒ガスが、渦巻体1b、2bによって形成される外周側の一対の作動空間3内に取り込まれる。ボールカップリング15により可動スクロール2の自転が阻止される。
一対の作動空間3が体積を減少させつつ固定スクロール1の中心へ向けて移動し、作動空間3内の冷媒ガスが圧縮される。チップシール16、17の配設により渦巻体1b、2bと端板2a、1aとが直接摺接して溶着する事態の発生が防止される。圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール1の端板1aに形成された吐出孔1cと吐出弁とを介して吐出室6へ吐出し、吐出ポートを通って空調装置の高圧側回路へ流出する。
図3に白抜矢印で示すように、スクロール型圧縮機Aの運転時に、チップシール収容溝1d、2dに侵入した渦巻体中心側(高圧側)作動空間3内の冷媒ガスの圧力を受けてチップシール16、17が浮き上がり、対峙するスクロールの端板2a、1aに当接することにより、渦巻体1b、2bと対峙する端板2a、1aとの間の隙間を介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側(低圧側)作動空間3への冷媒ガスの漏洩を防止するとともに、渦巻体中心側作動空間3の冷媒ガスの圧力と渦巻体外側作動空間3の冷媒ガスの圧力との差圧を受け、チップシール16、17がチップシール収容溝1d、2dの渦巻体外側の端部に押し付けられることにより、チップシール収容溝1d、2dを介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を防止している。
本実施例に係るスクロール型圧縮機Aにおいては、チップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’は、チップシール収容溝1d、2dの横断面における渦巻体1b、2b中心側の端部から渦巻体1b、2b外側の端部へ向けてチップシール収容溝1d、2dの深さが増加する方向に傾斜しており、チップシール16、17の底面もチップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’と平衡に傾斜しているので、チップシール16、17が浮き上がった時の、チップシール16、17とチップシール収容溝1d、2dの渦巻体外側の端部との当接長さLが従来に比べて増加する。従って、チップシール収容溝1d、2dを介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を、従来に比べてより確実に防止できる。上記説明から分かるように、スクロール型圧縮機Aは、渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を、従来に比べてより確実に防止できる。
図4に示すように、チップシール収容溝1d、2dの断面形状を三角形として、底面1d’、2d’を、チップシール収容溝1d、2dの横断面における渦巻体1b、2b中心側の端部から渦巻体1b、2b外側の端部へ向けてチップシール収容溝1d、2dの深さが増加する方向に傾斜させ、チップシール16、17の断面形状も三角形として底面をチップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’と平衡に傾斜させても良い。
図4に白抜矢印で示すように、スクロール型圧縮機の運転時に、チップシール収容溝1d、2dに侵入した渦巻体中心側作動空間3内の冷媒ガスの圧力を受けてチップシール16、17が浮き上がり、対峙するスクロールの端板2a、1aに当接することにより、渦巻体1b、2bと対峙する端板2a、1aとの間の隙間を介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を防止するとともに、渦巻体中心側作動空間3の冷媒ガスの圧力と渦巻体外側作動空間3の冷媒ガスの圧力との差圧を受け、チップシール16、17がチップシール収容溝1d、2dの渦巻体外側の端部に押し付けられることにより、チップシール収容溝1d、2dを介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を防止する。
チップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’は、チップシール収容溝1d、2dの横断面における渦巻体1b、2b中心側の端部から渦巻体1b、2b外側の端部へ向けてチップシール収容溝1d、2dの深さが増加する方向に傾斜しており、チップシール16、17の底面もチップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’と平衡に傾斜しているので、チップシール16、17が浮き上がった時の、チップシール16、17とチップシール収容溝1d、2dの渦巻体外側の端部との当接長さLが従来に比べて増加する。従って、チップシール収容溝1d、2dを介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を、従来に比べてより確実に防止できる。この結果、渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩が、従来に比べてより確実に防止される。
図5に示すように、チップシール収容溝1d、2dの断面形状を三角形として、底面1d’、2d’を、チップシール収容溝1d、2dの横断面における渦巻体1b、2b中心側の端部から渦巻体1b、2b外側の端部へ向けてチップシール収容溝1d、2dの深さが増加する方向に傾斜させ、チップシール16、17の断面形状を平行四辺形として底面をチップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’と平衡に傾斜させても良い。
図5に白抜矢印で示すように、スクロール型圧縮機の運転時に、チップシール収容溝1d、2dに侵入した渦巻体中心側作動空間3内の冷媒ガスの圧力を受けてチップシール16、17が浮き上がり、対峙するスクロールの端板2a、1aに押し当てられ弾性変形して密着することにより、渦巻体1b、2bと対峙する端板2a、1aとの間の隙間を介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を防止するとともに、渦巻体中心側作動空間3の冷媒ガスの圧力と渦巻体外側作動空間3の冷媒ガスの圧力との差圧を受け、チップシール16、17がチップシール収容溝1d、2dの渦巻体外側の端部に押し付けられることにより、チップシール収容溝1d、2dを介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を防止する。
チップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’は、チップシール収容溝1d、2dの横断面における渦巻体1b、2b中心側の端部から渦巻体1b、2b外側の端部へ向けてチップシール収容溝1d、2dの深さが増加する方向に傾斜しており、チップシール16、17の底面もチップシール収容溝1d、2dの底面1d’、2d’と平衡に傾斜しているので、チップシール16、17が浮き上がった時の、チップシール16、17とチップシール収容溝1d、2dの渦巻体外側の端部との当接長さLが従来に比べて増加する。従って、チップシール収容溝1d、2dを介する渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩を、従来に比べてより確実に防止できる。この結果、渦巻体中心側作動空間3から渦巻体外側作動空間3への冷媒ガスの漏洩が、従来に比べてより確実に防止される。
本発明は、渦巻体の端面にチップシールが取り付けられたスクロール型圧縮機に広く利用可能である。
従来のスクロール型圧縮機が備える渦巻体端面近傍部の断面図である。 本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機の断面図である。 本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機の渦巻体端面近傍部の断面図である。 本発明の他の実施例に係るスクロール型圧縮機の渦巻体端面近傍部の断面図である。 本発明の他の実施例に係るスクロール型圧縮機の渦巻体端面近傍部の断面図である。
符号の説明
1 固定スクロール
1a 端板
1b 渦巻体
1c 吐出孔
1d チップシール収容溝
1d’ 底面
2 可動スクロール
2a 端板
2b 渦巻体
2d チップシール収容溝
2d’ 底面
3 作動空間
4 ハウジング
5 吸入室
6 吐出室
16、17 チップシール

Claims (4)

  1. 中心部に吐出孔が形成された端板と端板に立設された渦巻体とを有する固定スクロールと、固定スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、端板と端板に立設され固定スクロールの渦巻体と噛み合って複数対の作動空間を形成する渦巻体とを有する可動スクロールと、可動スクロールの渦巻体の端面に形成されたチップシール収容溝に収容されたチップシールと、主軸と、主軸の回転を旋回運動に変換して可動スクロールに伝達する旋回駆動機構と、可動スクロールの自転防止機構とを備え、チップシール収容溝の底面が、当該溝の横断面における渦巻体中心側の端部から渦巻体外側の端部へ向けて前記溝の深さが増加する方向に傾斜しており、チップシールの底面がチップシール収容溝の底面と平衡に傾斜していることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. チップシールの横断面形状は三角形であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. チップシールの横断面形状は台形であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  4. チップシールの横断面形状は平行四辺形であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
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