JP2007192806A - 標的物質検出素子用基板、標的物質検出素子、それを用いた標的物質の検出装置及び検出方法、並びにそのためのキット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検体中の標的物質を、プラズモン共鳴法を利用して検出するために用いられる素子であって、水と同等の屈折率を有する下地層上に金属パターン層を設け、金属パターン層に標的物質捕捉体を固定して標的物質検出素子を作製する。
【選択図】図1
Description
(1)蛍光色素などの標識分子が必要でないためアッセイの構成が簡単である。
(2)金属微粒子表面への吸着反応の過程を直接リアルタイム・モニタリングできる。
支持体と、該支持体の表面に設けられた金属パターン層を有し、液媒体として少なくとも水を含む試料溶液中の標的物質を捕捉し得る標的物質捕捉体を前記金属パターン層に結合させ、プラズモン共鳴を利用して標的物質を検出する標的物質検出素子を形成するために用いられる基板であって、
前記金属パターン層が、前記支持体表面に設けられた下地層上に形成されており、該下地層が以下の式:
0.90na≦nb≦1.05na
na:水の屈折率
nb:下地層の屈折率
で表される屈折率(nb)を有することを特徴とする標的物質検出素子用の基板である。
上記の標的物質検出素子と、該標的物質検出素子に前記試料溶液を供給するための試料溶液供給手段と、該標的物質検出素子の有する標的物質捕捉体が標的物質を捕捉したことを検出する検出手段と、を備えたことを特徴とする検出装置である。
上記の標的物質検出素子と、前記試料溶液とを接触させる工程と、
前記試料溶液中に標的物質が含まれている場合における前記標的物質検出素子への標的物質の捕捉を検出する工程と、
を有ることを特徴とする標的物質の検出方法である。
0.90na≦nb≦1.05na
na:水の屈折率
nb:下地層の屈折率
で規定される屈折率(nb)から選択することが好ましい。なお、水の屈折率(na:空気相との界面での屈折率)は、589nmにおいて、1.34である。そこで、本発明にかかる下地層の同一条件下での屈折率(空気相との界面での屈折率)を1.20〜1.40の範囲から選択することで、本発明における効果を得ることができる。更に、この屈折率は、1.30〜1.36の範囲から選択することが好ましい。以下、本発明の標的物質検出素子、それを用いた検出装置及び方法、並びにそのためのキットについて更に説明する。
標的物質検出素子作製用の基板は、支持体上と、支持体上に、水と同等の屈折率を有する下地層を介して設けられた金属パターン層と、を有して構成されている。金属パターン層の形状(平面形状)や構造は、検出系の種類に応じて適宜できる。プラズモン共鳴法を利用した検出系に適用させる場合には、金属パターン層を孤立(独立)した層として支持体上に設けた構成、あるいは支持体上の金属層に開口(ホール)を設けた構成が好ましい。以下これらの好ましい態様についてそれぞれ説明する。
(1)孤立型の金属パターン
図1に平面形状が直方体である金属パターン層1を設けた標的物質検出素子用の基板の一例を示す。この標的物質検出素子用の基板は、支持体3の表面に設けられた下地層2上に孤立した金属パターン層(金属構造体)1が配置された構造を有する。なお、下地層2は、水と同等の屈折率を有する。図1(A)は基板表面の斜視図であり、図1(B)はその基板に垂直な方向での断面図である。下地層2は、図1(C)にあるように、金属パターン層1と同様にパターニングされていてもよい。図1(A)及び(B)に代表されるような構造が、最もシンプルな形態である。また、金属パターン層の二次元(平面)形状は、図2(A)乃至(L)に代表されるような形状をとることができる。製法上、外形と内形が同一の形状でない場合(図2(K))や、線状の金属パターン層の交差部が鋭角に形成されずに、丸く鈍ったような金属パターン層(図2(L))でもよい。これらの金属パターン層は、金、銀、銅、アルミニウム、白金のいずれかの金属、好ましくは貴金属、もしくはそれらの合金から構成され、下地層との密着性の観点から、これらの材質を選択することが好ましい。下地層としてフッ素を含有する材料で形成する場合には、下地層と金属層の間にクロムあるいはチタンなどの薄膜を形成してもよい。
(a)1つの金属パターン層における輪郭長さが増大すること。
(b)分岐部を利用する場合には更に角部の数が増加すること。
(c)金属パターン層の平面形状におけるエッジ間の距離を小さくできること。
(2)開口型金属パターン層
図15に支持体表面に設けた金属層に開口を設けた金属パターン層の一例を示す。図15の平面図及び基板と垂直方向の断面図に示されるとおり、この基板における金属パターン層201は、支持体203上に下地層202を介して設けられている。金属パターン層201には多数の同一円形の開口が規則的に配列されている。この開口部は、金属パターン層の一部を下地層202が底部に露出するようにエッチング処理などを利用して除去することで形成することができる。図16は支持体302の屈折率を水と同等とした構成を示す。
下地層は水と同等の屈折率を有する材料からなる。この材料としては、透明な低誘電率素材を用いることが望ましい。このような材料には無機材料や有機材料がある。無機材料としては、フッ化マグネシウム(屈折率:1.37)またはフッ化リチウム(屈折率:1.39)を挙げることができる。
下地層及び金属パターン層が設けられる支持体は、これらの層を支持し、かつこれらの層をも用いた標的物質の検出を可能とするものであればよい。また、支持体自体が下地層を兼ねる構成でもよく、支持体上に複数の層を形成し、その最上層を下地層として利用してもよい。このような構成としては以下の各態様を挙げることができる。
(I)支持体が単一の層から構成されており、下地層としての機能を有する。
(II)支持体上に下地層を有する。
(i)孤立型金属パターン層
孤立型の金属パターン層の形成方法の一例を図面を用いて説明する。図5に示したように、まず、支持体上に、下地層形成用の材料を用いて下地層を成膜する(図5(B))。樹脂を用いる場合は、スピンコート法などを用いる。また、無機材料の場合は蒸着法などが利用できる。続いて金属薄膜をスパッタ法あるいは蒸着法により成膜する(図5(C))。その上に電子線レジストをスピンコートにより成膜し(図5(D))、電子線描画装置で露光し、現像後レジストパターンを得る(図5(E))。その後、不要な金属薄膜をエッチングし(図5(F))、レジストを除去して、フッ素を含有する材料を下地に持った、アレイ状の金属パターン層を形成する(図5(G))。前述の電子線描画装置の他、集束イオンビーム加工装置、X線露光装置、EUV露光装置によるパターニング法で金属パターン層を成形することもできる。
基本的には、上記した孤立型金属パターン層と同様にして作製可能である。すなわち、図5の(A)〜(D)に示すように、支持体上に、下地層、金属層及びレジスト層をこの順に設け、開口に相当する位置にあるレジスト層の部分を除去して、レジストパターンを形成し、このレジストパターンを介して金属層をエッチングすることで、開口型金属パターン層を得ることができる。
上記の各種の構成をとり得る基板の金属パターン層に標的物質捕捉体を結合させることで標的物質検出素子を作製することができる。図4及び図15に標的捕捉体を金属パターン層に固定した状態を示す。
次に、上記の構成の素子を用いた標的物質検出装置について説明する。本発明による検出装置は、上記構成の素子を保持する保持手段と、素子からの信号を検出するための検出手段と、を少なくとも有して構成される。本発明による検出装置の一例を図8に示す。検出手段としては、光源と分光器、レンズ類から構成される光学検出系を有する。また、この装置では、試料溶液を検出素子まで移動させ素子との反応を起させるための、反応用ウェル、流路、送液機構等からなる送液系を更に有する。
本発明の標的物質検出用のキットとしては、以下のような種々の形態で提供することができる。
(I)標的物質検出素子用の基板と、標的物質捕捉体と、を有する標的物質検出用キット。
(II)標的物質検出素子と、検出装置と、標的物質の前記標的物質検出素子での捕捉に必要な試薬と、を有する標的物質検出用キット。
図10に本実施例で用いた概略の構造を示す。ここでは、まず、625μm厚の石英基板上に室温で5%Cytop溶液(CTL−809M(旭硝子(株)製))(溶媒:CTL−180(旭硝子(株)製)をスピンコートする。2500rpmで45秒間保持することで、膜厚500nmを得る。70℃40分、続けて190℃1時間のベークを行い、フッ素樹脂層を形成する。次に、膜厚20nmの金の薄膜をスパッタ法により石英基板上のフッ素樹脂層上に成膜する。
本実施例では、フッ素樹脂基板を用いてモールド法により微細な凹凸の基板を作製し、検出素子とすることにする。微細な凹凸のパターンは、一般的な光ディスクを製造する要領で作製することができる。フッ素樹脂としては、サイトップ(旭硝子(株)製)を用いる。金属パターン層の外形は300nm×100nmの長方形パターンである。金薄膜厚は、20nm、各金属パターン層間の間隔は1400nmであり、多数の金属パターン層を規則的なアレイ状に3mm×3mmの領域に配置されている。金薄膜は、蒸着法により成膜する。次に表面の不要な金薄膜を研磨処理し、所望の層構造を有する金属パターン層を下地層としての機能を有する支持体上に形成する(図6(C))。金属パターン層の表面に捕捉能を付与するため、実施例1と同様に処理する。本実施例では、標的物質捕捉体である抗PSA(前立腺特異抗原)抗体を金の構造体表面に固定化する。
本実施例では、金属パターン層の形状をリング状の周回構造とする(図2(E))。この金属パターン層は、リング形状による局在プラズモン増強効果を持つことを特徴とする。素子の作製は、フッ素樹脂の代わりに蒸着法によるフッ化マグネシウム薄膜を用いる以外は実施例1と同様にして行う。フッ化マグネシウム薄膜および金薄膜の膜厚は、それぞれ500nmと20nmである。走査型電子顕微鏡(SEM)画像で確認すると、金属パターン層の外形(平面形状)は200nm×200nmの正方形であり、リング形状の線幅は50nmである。描画プロセスの解像性の高低により、交差部の形状は、必ずしも直角に作製できるとは限らないが機能において問題とはならない。隣接する金属パターン層の間隔は1350nmであり、多数の金属パターン層が規則的なアレイ状に3mm×3mmの領域に配置されている。フッ化マグネシウム薄膜上に金属構造体を配置した本実施例においては、フッ化マグネシウム薄膜を設けない場合(比較例1)と比較すると、局在プラズモン吸収のスペクトルの半値幅は、20〜40%程度減少する。
本実施例では、金属パターン層の形状を交差部を有する構造体として形成する(図2(I))。この構造体は、交差部を有することによる局在プラズモン増強効果を持つことを特徴とする。625μm厚の石英基板上に金属パターン層を形成する。まず、石英基板上に蒸着法によるフッ化リチウム薄膜(50nm)を形成する。その後、実施例1と同じくスパッタ法による金薄膜の成膜(膜厚20nm)、電子線描画装置を用いての構造体のパターニング、及び、エッチングプロセスを順次行うことで、金属パターン層を得る。走査型電子顕微鏡(SEM)画像で確認すると、500nmの外形(平面形状)は200nm×200nmの正方形で、帯状部分の線幅は50nmである。描画プロセスの解像性の高低により、交差部の形状は、必ずしも直角に作製できるとは限らないが機能としては問題はない。隣接する金属パターン層間の間隔は1250nmであり、多数の金属パターン層が規則的なアレイ状に3mm×3mmの領域に配置されている。本実施例の構造体も前述の実施例と同様にバイオセンサ用の素子として使用できる。
<標的物質検出用素子>
図15を参照しながら説明する。支持体203としてはガラス板を用いる。支持体203の上にMgF2を200nm蒸着して下地層202とする。その上に金属薄膜201を200nm蒸着する。さらに、金属膜の上にポジ型電子線レジスト(ZEP520)をスピンコートし、電子線描画によりパターニングをおこなう。レジストパターンをマスクとして、金属層をエッチングし、300nmx50nmの長方形を、周期1000nmでアレイ状に配置する。捕捉体205としては、抗体を用いる。
図14を参照しながら説明する。光源101としては、ハロゲンランプを用い、分光器102としては、マルチチャネル検出器(浜松フォトニクス)を用い、試料溶液リザーバー103としては、エッペンドルフチューブを用いる。洗浄液リザーバー104としては、生化学用のガラスボトルを用い、流路切り替えバルブ105としては、三方向バルブ(GLサイエンス)を用いる。送液手段106としては、シリンジポンプ(kd Scientific KDS200)を用い、廃液タンク107としては、シリンジを用い、送液および廃液チューブ108,109としては、テフロンチューブを用いる。標的物質検出素子110としては、上述の図15に示すような素子を用い、流路111としては、カバー(PDMS基板)112に形成した1mm幅、100μm幅、40mm長のものを用いる。基板113としては、石英ガラスを用い、コリメートレンズとしては、平凸シリンダーレンズ(シグマ光機、20mmx40mm)を用いる。
<標的物質の測定>
図14の装置において、抗PSA抗体を固定化させた標的物質検出素子206を装置にセットし以下のプロトコールをおこなう。抗体の金薄膜表面への固定化は実施例1と同様にして行うことができる。
(1)三方バルブを洗浄液側に切り替え、pHを7.4に調整したバッファー溶液を0.1(ml/min.)の流速で10分間流し、標的物質検出素子をよく洗浄する。
(2)バルブを試料溶液側に切り替え、試料溶液を0.1(ml/min.)の流速で10分間流し抗原抗体反応をおこす。
(3)試料溶液を送液しながら、一定時間ごとに反射スペクトルを測定する。
(4)再び、バルブを洗浄液側に切り替え、バッファー溶液を流速0.1(ml/min.)で10分間流し、非特異的に吸着した抗原を洗い流す。
<標的物質検出素子>
図15に示す標的物質検出素子を四つ直列に並べ、それぞれに異なる種類の抗体を固定化させたものを標的物質検出素子として用いる。各素子は、所定の抗体を用いる以外は実施例5と同様にして作製する。
<標的物質測定装置>
図19を参照しながら説明する。光源601としては、ハロゲンランプを用い、分光器602としては、4ch同時測定が可能なマルチチャネル検出器を用いる。試料溶液リザーバー603としては、エッペンドルフチューブを用い、洗浄液リザーバー604としては、生化学用のガラスボトルを用い、流路切り替えバルブ605としては、三方向バルブ(GLサイエンス)を用いる。ポンプ606としては、シリンジポンプ(kd Scientific KDS200)を用い、廃液タンク607としては、シリンジを用い、送液および廃液チューブ608,609としては、テフロンチューブを用いる。標的物質検出素子610としては、上述の図15に示す素子が4個直列に並べられたチップを用い、流路611としては、PDMS基板612に形成した1mm幅、100μm幅、40mm長のものを用いる。基板613としては、石英ガラスを用い、コリメートレンズとしては、平凸シリンダーレンズ(シグマ光機、20mmx40mm)を用いる。光ファイバー616としては、光源からの光量が各波長帯域で充分とれれば特に制限はない。ここでは、可視光波長帯域のファイバーを用いることが好ましい。
<標的物質の測定>
図19の装置において、抗CEA抗体、抗AFP抗体、抗PSA抗体及び抗PAP抗体を固定化させた標的物質検出素子を装置にセットし以下のプロトコールをおこなう。
(1)三方バルブを洗浄液側に切り替え、pHを7.4に調整したバッファー溶液を0.1(ml/min.)の流速で10分間流し、標的物質検出素子をよく洗浄する。
(2)バルブを試料溶液側に切り替え、試料溶液を0.1(ml/min.)の流速で10分間流し抗原抗体反応をおこす。
(3)試料溶液を送液しながら、一定時間ごとに反射スペクトルを測定する。
(4)再び、バルブを洗浄液側に切り替え、バッファー溶液を流速0.1(ml/min.)で10分間流し、非特異的に吸着した抗原を洗い流す。
<標的物質検出素子>
図15に示す標的物質検出素子を四つ直列に並べ、それぞれに異なる種類の抗体を固定化させたものを標的物質検出素子として用いる。各素子は、所定の抗体を用いる以外は実施例4と同様にして作製する。
<標的物質測定装置>
図21を参照しながら説明する。光源801としては、ハロゲンランプを用い、分光器802としては、4ch同時測定が可能なマルチチャネル検出器を用い、試料溶液リザーバー803としては、エッペンドルフチューブを用いる。洗浄液リザーバー804としては、生化学用のガラスボトルを用い、流路切り替えバルブ805,816としては、三方向バルブ(GLサイエンス)を用い、ポンプ806としては、チューブポンプ(kd Scientific KDS200)を用いる。廃液タンク807としては、ビーカーを用い、送液および廃液チューブ808,809としては、テフロンチューブを用いる。標的物質検出素子810としては、上述の図15に示す素子が4個直列に並べられたチップを用い、流路811としては、PDMS基板212に形成した1mm幅、100μm幅、40mm長のものを用いる。基板413としては、石英ガラスを用い、コリメートレンズとしては、平凸シリンダーレンズ(シグマ光機、20mmx40mm)を用い、循環用チューブ817としては、テフロンチューブを用いる。
<標的物質の測定>
図21の装置において、抗CEA抗体、抗AFP抗体、抗PSA抗体及び抗PAP抗体を固定化させた標的物質検出素子を装置にセットし以下のプロトコールをおこなう。
(1)バルブ1を洗浄液側に、バルブ2を廃液タンク側に設定し、pHを7.4に調整したバッファー溶液を0.1(ml/min.)の流速で10分間流し、標的物質検出素子をよく洗浄する。
(2)バルブ1を試料溶液側に、バルブ2を循環用チューブ側に切り替え、試料溶液を0.1(ml/min.)の流速で10分間流し抗原抗体反応をおこす。
(3)試料溶液を送液しながら、一定時間ごとに反射スペクトルを測定する。
(4)再び、バルブを洗浄液側に切り替え、バッファー溶液を流速0.1(ml/min.)で10分間流し、非特異的に吸着した抗原を洗い流す。
標的物質捕捉体として、特開2005−312446号公報に記載の2重特異性抗体(ディアボディ)を用いる以外は実施例1と同様にして図10に示す装置を構成する。このディアボディは、検出素子の有する金属構造体の表面に捕捉能を付与するために用いられ、検出素子の金属構造体の構成材料である金と標的物質であるHEL(ニワトリ卵白リゾチーム)の2つの物質に対して特異的親和性を持つ。調製されたディアボディは、リン酸緩衝液と共に検出素子部に添加し、約30分間インキュベーション後、緩衝液にて洗浄して用いる。本実施例のディアボディを用いる手法によると、化学的な固定化方法に比べ、親和性を損なうことなく固定できること、その結果として、検出素子上に固定化するために必要な捕捉体量が削減できる。
(1)作製した素子に標的物質であるHELを含んだ検体をインレット8より導入し、HELを構造体上に捕捉させる。
(2)検体を排出し、リン酸緩衝液をインレット8より導入し、反応ウェル7内部を洗浄する。
(3)最後にリン酸緩衝液を充填して、金の構造体の吸収スペクトルを測定する。
吸収スペクトルについて反応前と反応後を比較すると、図11に1例を示すように、特異的な抗原体反応によって標的物質が検出素子表面に結合することで吸収スペクトルがシフトする。ここで、吸収スペクトルのピーク強度、あるいはピーク波長のシフト量とHEL濃度の相関は、あらかじめ既知のHELコントロール溶液により求められており、濃度未知の検体の微量HEL濃度を求めることができる。
2 下地層
3 支持体
4 標的物質
5 標的物質捕捉体
6 金属薄膜
7 電子線レジスト
9 反応ウエル
10 検出素子
11 インレット
12 アウトレット
13 送液ポンプ
14 光源ユニット
15 分光光度計
16 中央演算装置
17 表示ユニット
18 送液ポンプ
19 流路
20 廃液リザーバ
21 タングステンランプ
22 コリメートレンズ
23 基板
101 光源
102 分光器
103 検体リザーバー
104 洗浄液リザーバー
105 流路切り替えバルブ
106 送液手段
107 廃液タンク
108 送液チューブ
109 廃液チューブ
110 標的物質検出素子
111 流路
112 カバー
113 基板
114 標的物質検出チップ
115 コリメートレンズ
201 金属パターン
202 下地層
203 支持体
204 捕捉体
205 入射光
206 透過光
301 金属パターン
302 支持体
303 捕捉体
304 入射光
305 透過光
401 微小スリット開口アレイを有する金属薄膜
402 微小開口2次元アレイを有する金属薄膜
403 複合周期開口アレイを有する金属薄膜
404 円形状微小開口2次元アレイを有する金属薄膜
601 光源
602 分光器
603 検体リザーバー
604 洗浄液リザーバー
605 流路切り替えバルブ
606 ポンプ
607 廃液タンク
608 送液チューブ
609 廃液チューブ
610 標的物質検出素子
611 流路
612 カバー
613 基板
614 標的物質検出チップ
615 カプラー
616 光ファイバー
801 光源
802 分光器
803 検体リザーバー
804 洗浄液リザーバー
805 流路切り替えバルブ
806 ポンプ
807 廃液タンク
808 送液チューブ
809 廃液チューブ
810 標的物質検出素子
811 流路
812 カバー
813 基板
814 標的物質検出チップ
815 カプラー
817 流路切り替えバルブ
818 検体循環チューブ
Claims (17)
- 支持体と、該支持体の表面に設けられた金属パターン層を有し、液媒体として少なくとも水を含む試料溶液中の標的物質を捕捉し得る標的物質捕捉体を前記金属パターン層に結合させ、プラズモン共鳴を利用して標的物質を検出する標的物質検出素子を形成するために用いられる基板であって、
前記金属パターン層が、前記支持体表面に設けられた下地層上に形成されており、該下地層が以下の式:
0.90na≦nb≦1.05na
na:水の屈折率
nb:下地層の屈折率
で表される屈折率(nb)を有することを特徴とする標的物質検出素子用の基板。 - 前記屈折率nbが1.20以上1.40以下の範囲にある請求項1に記載の基板。
- 前記下地層が、フッ素を含有する材料からなる請求項1または2に記載の基板。
- 前記フッ素を含有する材料が、フッ素樹脂である請求項3に記載の基板。
- 前記フッ素を含有する材料が、フッ化マグネシウムまたはフッ化リチウムである請求項3に記載の基板。
- 前記金属パターン層は前記下地層上に形成された複数の孤立した金属パターンからなる請求項1に記載の基板。
- 前記複数の孤立した金属パターン間の距離は400nmから1500nmの範囲にある請求項6に記載の基板
- 請求項1に記載の基板の有する金属パターン層に、標的物質捕捉体を結合させてなることを特徴とする標的物質検出素子。
- 前記標的物質捕捉体は、抗体である請求項8に記載の標的物質検出素子。
- 前記抗体は、抗体断片である請求項9に記載の標的物質検出素子。
- 前記抗体断片は、多重特異性多価抗体である請求項10に記載の標的物質検出用素子。
- 試料溶液中の標的物質を検出する装置であって、
請求項8に記載の標的物質検出素子と、該標的物質検出素子に前記試料溶液を供給するための試料溶液供給手段と、該標的物質検出素子の有する標的物質捕捉体が標的物質を捕捉したことを検出する検出手段と、を備えたことを特徴とする検出装置。 - 前記検出手段が、前記標的物質捕捉体による標的物質の捕捉を光学的に検出する手段である請求項12に記載の検出装置。
- 前記光学的検出手段が、前記標的物質検出素子からの透過光、散乱光または反射光を測定するものである請求項13に記載の検出装置。
- 前記試料溶液の流路中に前記標的物質検出素子を配置した構成を有する請求項12に記載の検出装置。
- 液媒体として少なくとも水を含む試料液体中の標的物質の有無または該標的物質の量を検出するための検出方法であって、
請求項8に記載の標的物質検出素子と、前記試料溶液とを接触させる工程と、
前記試料溶液中に標的物質が含まれている場合における前記標的物質検出素子への標的物質の捕捉を検出する工程と、
を有ることを特徴とする標的物質の検出方法。 - 試料溶液中における標的物質の有無または前記標的物質の量を検出するためのキットであって、請求項8に記載の標的物質検出素子と、標的物質の前記標的物質検出素子での捕捉に必要な試薬とを有することを特徴とする標的物質検出用キット。
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