JP2007200775A - 金属微粒子分散体および金属微粒子分散体を利用した導電材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の金属微粒子分散体は、表面に分散剤が吸着した金属微粒子を分散媒中に分散させてなる金属微粒子分散体であって、分散剤は、分子内にカルボキシル基および水酸基の少なくとも一方を有し、分散媒の比誘電率が、12.0以上である。
【選択図】なし
Description
本発明の金属微粒子分散体では、金属微粒子が分散媒中に分散されている。
上述した本発明の金属微粒子分散体を用いれば、導電性を有する導電材料を作製することができる。以下に、導電材料の作製方法について説明する。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にクエン酸ナトリウム12.0g、タンニン酸0.5gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行い、その結果、分散媒は水に置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にグリシン5.0g、タンニン酸0.65gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行い、その結果、分散媒は水に置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次に硫酸鉄(II)5.0g、クエン酸ナトリウム12.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、エチルアルコールを用いて1.0Lで3回濾過することで、分散媒はエチルアルコールに置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次に硫酸鉄(II)5.0g、グリシン5.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、メチルアルコールを用いて1.0Lで3回濾過することで、分散媒はメチルアルコールに置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にクエン酸ナトリウム12.0g、タンニン酸0.5gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、1,3−プロパンジオールを用いて500mLで2回濾過することで、分散媒は1,3−プロパンジオールに置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次に硫酸鉄(II)5.0g、クエン酸ナトリウム12.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、シクロヘキサノールを用いて1.0Lで3回濾過することで、分散媒はシクロヘキサノールに置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。
遠心分離の条件を8882Gにて30分間としたことを除いて、実施例1と同様に行った。
遠心分離の代わりに3時間の静置を行ったことを除いて、実施例1と同様に行った。
まず、限外濾過膜を用いて、実施例1にて作製した金属微粒子分散体から水を濾別することにより、金属微粒子分散体中の固形分の濃度を上昇させた。その結果、固形分の濃度が20重量%である金属微粒子分散体を6g得た。さらに、当該金属微粒子分散体に4.0gの水を加えて、固形分の濃度が12重量%である金属微粒子分散体を得た。
限外濾過膜を用いて、実施例1にて作製した金属微粒子分散体から水を濾別することにより、金属微粒子分散体中の固形分の濃度を上昇させた。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にクエン酸ナトリウム12.0g、タンニン酸0.5gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。得られた金属微粒子を比誘電率が12.0よりも小さいo−クレゾール1.0L中に投入し、上澄みを除去した。この場合、分散媒をo−クレゾールに完全に置換することはできず、分散媒中に水が残留した。当該金属微粒子は、o−クレゾールに対して分散安定性が良くない。したがって、当該金属微粒子分散体を用いて導電材料を作製する場合、金属微粒子分散体を強制的に攪拌した後、金属膜を形成した。その結果、金属膜中の金属微粒子は、凝集していた。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にクエン酸ナトリウム12.0g、タンニン酸0.5gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。得られた金属微粒子を比誘電率が12.0よりも小さい酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル1.0L中に投入し、上澄みを除去した。この場合、分散媒を酢酸エチレングリコールモノエチルエーテルに完全に置換することはできず、分散媒中に水が残留した。当該金属微粒子は、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテルに対して分散安定性が良くない。したがって、当該金属微粒子分散体を用いて導電材料を作製する場合、金属微粒子分散体を強制的に攪拌した後、金属膜を形成した。その結果、金属膜中の金属微粒子は、凝集していた。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にクエン酸ナトリウム12.0g、硫酸鉄(II)5.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。得られた金属微粒子を比誘電率が12.0よりも小さい酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル1.0L中に投入し、上澄みを除去した。この場合、分散媒を酢酸エチレングリコールモノメチルエーテルに完全に置換することはできず、分散媒中に水が残留した。当該金属微粒子は、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテルに対して分散安定性が良くない。したがって、当該金属微粒子分散体を用いて導電材料を作製する場合、金属微粒子分散体を強制的に攪拌した後、金属膜を形成した。その結果、金属膜中の金属微粒子は、凝集していた。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にクエン酸ナトリウム12.0g、タンニン酸0.5gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。得られた金属微粒子を比誘電率が12.0よりも小さいトルエン1.0L中に投入した。水はトルエンに対して親和性が低いため、水とトルエンとは混和しない。したがって、当該金属微粒子分散体を用いて導電材料を作製する場合、金属微粒子分散体を強制的に攪拌した後、金属膜を形成した。その結果、金属膜中の金属微粒子は、凝集していた。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にアルギン酸ナトリウム0.5g、硫酸鉄(II)5.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行い、その結果、分散媒は水に置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。なお、後段の表2に示すように、比較例5では、重量減少量は10重量%を超える。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にアルギン酸ナトリウム0.5g、硫酸鉄(II)5.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、メチルアルコールを用いて1.0Lで3回濾過することで、分散媒はメチルアルコールに置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。なお、後段の表2に示すように、比較例6では、重量減少量は10重量%を超える。
硝酸銀3.0gをイオン交換水1.0Lに溶解し、硝酸銀水溶液を調製した。次にアルギン酸ナトリウム0.5g、硫酸鉄(II)5.0gおよびpH調整用の1N水酸化ナトリウム水溶液10mLをイオン交換水1.0Lに加えて攪拌した。その後、先に調製した硝酸銀水溶液を添加し、1時間攪拌することによって、銀コロイド溶液を得た。得られた銀コロイド溶液を、分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック東洋製)を用いて濾過し、不純物イオンを除去した。濾過は、1.0Lのイオン交換水を10回、計10Lのイオン交換水を通して行った。その後、1,3−プロパンジオールを用いて500mLで2回濾過することで、分散媒は1,3−プロパンジオールに置換された。その後、980Gにて10分間の遠心分離を行って沈殿を除去し、上清を金属微粒子分散体として回収した。なお、後段の表2に示すように、比較例7では、重量減少量は10重量%を超える。
遠心分離を行わなかったことを除いて、実施例1と同様に行った。
まず、限外濾過膜を用いて、実施例1にて作製した金属微粒子分散体から水を濾別することにより、金属微粒子分散体中の固形分の濃度を上昇させた。その結果、固形分の濃度が20重量%である金属微粒子分散体を6g得た。さらに、当該金属微粒子分散体に114gの水を加えて、固形分の濃度が1.0重量%である金属微粒子分散体を得た。
限外濾過膜を用いて、実施例1にて作製した金属微粒子分散体から水を濾別することにより、金属微粒子分散体中の固形分の濃度を上昇させた。
実施例および比較例にて作製した銀コロイド溶液を、刷毛によってスライドガラス上に帯状に配置した。その後、オーブン中で150℃にて30分間、または250℃にて30分間の条件にて加熱処理して膜状の導電材料を作製した。
電気抵抗は、直流精密測定器ダブルブリッジ2769−10(横河M&C(株)製)を用いて測定した。電気抵抗は、測定端子間距離と膜の厚さに基づいて、体積抵抗率に換算して算出した。換算式を以下に示す。
なお、金属膜の厚さは、三次元表面形状測定装置NT1100(日本ビーコ(株)/WYKO製)を用いて測定した。
実施例および比較例にて作製した銀コロイド溶液を30℃以下で乾燥させた後に得られる固形分について熱重量分析を行い、重量減少量を測定した。重量減少量は、上記固形分を窒素雰囲気下におき、10℃/minの昇温速度にて500℃まで昇温させることによって求められた。測定にはSII製熱重量分析装置EXSTAR6000 TG/DTA6300(セイコー電子工業株式会社製)を用いた。
表1および表2に、実施例1〜6および比較例1〜7にて作製した銀コロイド溶液を用いて作製した金属膜の体積抵抗率を示す。ここで表1は、比誘電率が異なる分散媒を用いた金属微粒子分散体によって作製した金属膜の特性を示している。また、表2は、重量減少量が異なる金属微粒子分散体によって形成した金属膜の特性を示している。
Claims (5)
- 表面に分散剤が吸着した金属微粒子を分散媒中に分散させてなる金属微粒子分散体であって、
該分散剤は、分子内にカルボキシル基および水酸基の少なくとも一方を有し、
該分散媒の比誘電率が、12.0以上であることを特徴とする金属微粒子分散体。 - 前記金属微粒子がH+ よりも酸化還元電位が低い金属からなることを特徴とする請求項1に記載の金属微粒子分散体。
- 前記金属微粒子が、金、銀、銅、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウムおよびオスミウムからなる群より選ばれる1種以上の金属からなることを特徴とする請求項2に記載の金属微粒子分散体。
- 表面に分散剤が吸着した前記金属微粒子を30℃以下で乾燥させて得られる固形分を、窒素雰囲気下、10℃/minの昇温速度にて500℃まで昇温する条件で熱重量分析を行ったとき、重量減少量が、0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属微粒子分散体。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属微粒子分散体を基材上に配置し、その後、加熱処理することによって作製されることを特徴とする導電材料。
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