JP2007247405A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】、空燃比のリーン化制御により、触媒活性をできるだけ短縮し、トータルとして排気浄化性能を向上する。
【解決手段】空燃比フィードバック制御開始から、目標空燃比A/Fをリーンとし、リーン化の度合いを始動時水温TWINTに基づいて設定する。これにより、エンジン(燃焼室)から排出されるHC量が低減されると同時に{図5(F)}、燃焼温度したがって排気温度の増大と、余剰酸素による触媒でのHCとの反応熱増大などを要因として触媒のHC残存率ひいてはテールパイプからのHC排出量を低減しつつ触媒活性時間を短縮することができる{図5(G)}。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気浄化触媒を備えた内燃機関において、触媒の活性化を促進して排気浄化性能を改善する技術に関する。
特許文献1には、始動直後に空燃比をリッチ化し、時間経過と共に空燃比を徐々にストイキ(理論空燃比)に収束させた後、ストイキでの空燃比フィードバック制御に移行することが開示されている。
特開2001−234779号公報
しかしながら、空燃比がリッチもしくはストイキである場合、排気中の余剰酸素による触媒でのHCとの反応熱を期待できず、触媒活性時間を短縮できないため、トータルとして排気浄化性能が損なわれることがあった。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、空燃比のリーン化制御により、触媒活性をできるだけ短縮し、トータルとして排気浄化性能を向上することを目的とする。
このため、本発明は、排気通路に排気浄化触媒を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
始動後、所定の空燃比フィードバック制御条件成立時に空燃比フィードバック制御を開始してから所定時間は、目標空燃比をリーンに設定する構成とした。
本発明によれば、空燃比フィードバック制御開始から目標空燃比を所定時間リーンに設定することにより、エンジン(燃焼室)から排出されるHC(未燃燃料)を低減しつつ、触媒のHC残存率ひいてはテールパイプからの最終的なHC排出量(酸素ストレージ量)を低減すると同時に触媒活性を促進することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すエンジン(内燃機関)のシステム図である。
エンジン1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2から吸気ダクト3、スロットル弁4、吸気マニホールド5を経て空気が吸入される。吸気マニホールド5の各ブランチ部には各気筒毎に燃料噴射弁6が設けられている。但し、燃料噴射弁6は燃焼室内に直接臨ませる配置としてもよい。
燃料噴射弁6は、ソレノイドに通電されて開弁し、通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)であって、後述するエンジンコントロールユニット(以下ECUという)12からの駆動パルス信号により通電されて開弁し、図示しない燃料ポンプから圧送されてプレッシャレギュレータにより所定圧力に調整された燃料を噴射供給する。従って、駆動パルス信号のパルス幅により燃料噴射量が制御される。
エンジン1の各燃焼室には点火プラグ7が設けられており、これにより火花点火して混合気を着火燃焼させる。
エンジン1の各燃焼室からの排気は、排気マニホールド8を介して排出される。また、排気マニホールド8からEGR通路9が導出され、これによりEGR弁10を介して排気の一部を吸気マニホールド5に還流している。
一方、排気通路には、排気マニホールド8の直下などに位置させて、排気浄化触媒11が設けられている。
ECU12は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インターフェイス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各種センサからの入力信号を受け、後述のごとく演算処理して、燃料噴射弁6の作動を制御する。
前記各種センサとしては、エンジン1のクランク軸又はカム軸回転よりクランク角度と共にエンジン回転速度Neを検出可能なクランク角センサ13、吸気ダクト3内で吸入空気量Qaを検出するエアフローメータ14、スロットル弁4の開度TVOを検出するスロットルセンサ15(スロットル弁4の全閉位置でONとなるアイドルスイッチを含む)、エンジン1の冷却水温Twを検出する水温センサ16、排気マニホールド8の集合部にて排気空燃比をリニアに検出できる広域型の空燃比センサ17などが設けられている。ECU12には更にスタートスイッチ18などからも信号が入力されている。
図2〜図4は、ECU12にて時間同期または回転同期で実行されるエンジン制御ルーチンのフローチャートである。本エンジン制御を、該フローチャートにしたがって、図5タイムチャートを参照しつつ説明する。
ステップS1では、スタートスイッチ18がオンされたかを判定する。
スタートスイッチ18がオンされたと判定されたときは、ステップS2へ進み、エンジン始動時の水温TWINTを読み込む。
エンジン始動後、ステップS1でスタートスイッチ18がオンからオフにされたと判定されたときはステップS3へ進み、前記始動時水温TWINTが、目標空燃比リーン化の可能な設定水温範囲内−L≦TWINT≦Kにあるかを判定する。
設定水温範囲内にないと判定されたときは、目標空燃比リーン化による効果はないと判断し、ステップS4へ進んで始動時用の空燃比フィードフォワード制御を行う。
始動時水温TWINTが、設定範囲内にあると判定されたときはステップS5へ進み、空燃比フィードバック制御が開始されているかを判定し、開始前は、ステップS4へ進んで始動時用の水温等に応じた空燃比フィードフォワード制御を行う。なお、目標空燃比は初期設定のストイキに設定されているが、空燃比制御には機能しない{図5(B)のA部分}。
空燃比フィードバック制御が開始されていると判定されたときは、ステップS6で前記始動時水温TWINTに基づいて、目標空燃比リーンの設定値Cを決定する。
ステップS7では、触媒11が活性温度に達しているかを判定する。この活性判断は、タイマーを設け、時間で判断する方法でもよい。
そして触媒11が活性していないと判定されたときは、ステップS8で、現在の目標空燃比A/Fが前記リーンの設定値C未満であるかを判定し、設定値C以下と判定された場合は、目標空燃比をストイキからリーンに徐々に移す制御に移行する{図5(B)のB部分}。
具体的には、ステップS9で、目標空燃比A/Fを、次式により設定する。
A/F=A/Fo+T1×a
A/Fo;前回の目標空燃比
T1;目標空燃比A/Fを計算するときの前回からの時間
a;単位時間T1当たりのA/F増減値
ステップS10では、目標空燃比A/Fから、点火時期補正量を算出する。具体的には、目標空燃比A/Fの傾き{図5(B)のB部分}に合わせて点火時期を進角させるように算出する{図5(D)のB部分}。これにより、ストイキからリーンへの移行時の燃焼程度悪化を防止できる。
ステップS11では、前記目標空燃比A/F及び点火時期から吸入空気量補正量を算出する。具体的には、目標空燃比のリーン化に合わせて空気量を増大させるように算出する{図5(E)のB部分}。これにより、A/Fリーン化による回転落ちを防止できる。
目標空燃比A/Fがリーン設定値Cになり水温が上がり始めると{図5(A)のC部分}、燃焼安定度が良くなり点火時期の遅角化が可能となる。そこで、ステップS12で目標空燃比A/Fをリーン設定値Cに維持しつつ、ステップS13で水温TWNを読込み、ステップS14で上昇した水温に合わせて点火時期を遅角化し{図5(D)のC部分}、排温上昇につなげる。
点火時期遅角化によりトルク不足となり、そのままでは回転落ちを発生するため、ステップS15へ進んで目標空燃比A/Fと点火時期から不足空気量を算出し、回転落ち防止を行う{図5(E)のC部分}。
また、ステップS7で触媒が活性したと判定された場合は、目標空燃比をリーンからストイキに徐々に戻す制御に移行する。
具体的には、ステップS16で目標空燃比A/Fを次式により設定する{図5(B)のD部分}。
A/F=A/Fo+T2×(−a)
A/Fo;前回の目標空燃比(初期値=C)
T2;目標空燃比A/F(図示D部分)を計算するときの前回からの時間
−a;単位時間T2当たりのA/F増減値
ステップS17では、目標空燃比A/FがF(ストイキ空燃比)以下であるかを判定し、Fより大きいときには、ステップS18へ進んで目標A/Fから点火時期補正量を算出する。具体的には、目標空燃比A/F{図5(B)のD部分}の傾きに合わせて点火時期を遅角させるように算出する{図5(D)のD部分}。これにより、リーンからストイキへの移行時の燃焼を良好に維持できる。
次いで、ステップS19へ進んで、前記目標空燃比A/F及び点火時期から吸入空気量補正量を算出する。具体的には、目標空燃比のリッチ化に合わせて空気量を減少させるように算出する{図5(E)のD部分}。
ステップS17で、目標空燃比A/FがF以下であると判定されたときは、ステップS20へ進んで、目標空燃比A/FをEにリッチ化し{図5(B)のE部分}、いわゆるリッチスパイク制御を行う。
ステップS21では、前記リッチスパイク制御の積算時間Teが、所定時間T3に達したかを判定し、達したときに、ステップS22へ進んで通常の目標空燃比をストイキとする制御に戻す{図5(B)のF部分}。
リッチスパイク制御は、目標空燃比リーンからストイキに戻す際のNOx排出量の悪化を抑制するために行うが、実行時間が長すぎるとHC排出量の悪化につながるため、適正に設定された所定時間T3でストイキに戻す。
以上のように、空燃比フィードバック制御開始から、目標空燃比A/Fをリーンとすることにより、エンジン(燃焼室)から排出されるHC量が低減されると同時に{図5(F)}、燃焼温度したがって排気温度の増大と、余剰酸素による触媒でのHCとの反応熱増大などを要因として触媒のHC残存率ひいてはテールパイプからのHC排出量を低減しつつ触媒活性時間を短縮することができる{図5(G)}。
また、目標空燃比A/Fのリーン化の度合いを始動時水温TWINTに基づいて設定することにより、水温が低いときはリーン化度合いを大きくし、水温が比較的高いときには、リーン化度合いを小さくすることで、運転性を維持しつつ水温に応じて必要なだけリーン化して触媒活性を早めることができる。
また、目標空燃比A/Fをストイキからリーンに移行させ、リーンからストイキに戻す際は、所定時間をかけて徐々に変化させるため、運転性の悪化を抑制できる。
同じく、リーン化制御時に点火時期を進角させて燃焼性悪化を防止し、空気量を増大することにより、エンジンの回転落ちを防止できる。また、上記のように燃焼性安定のため進角させた点火時期を、水温の上昇に伴い燃焼性が良化するに伴って遅角させることで、排気温度を上昇させ、触媒の活性を促進する。
なお、目標空燃比A/Fリーン化により、触媒のNOx残存率が悪化し、テールパイプからのNOx排出量が増大するが、既述のように、目標空燃比リーン化を、触媒活性温度(水温で代表)若しくは時間で任意に設定できる制御とすることで、NOxの悪化を極力防止することができる。また、目標空燃比A/Fをリーンからストイキに戻す際の触媒からのNOx排出量の悪化は、上記リッチスパイクを行うことで回避できる{図5(H)}。
本発明の一実施形態を示すエンジンのシステム図 空燃比制御ルーチンのフローチャート 空燃比制御ルーチンのフローチャート 空燃比制御ルーチンのフローチャート 始動後の空燃比制御時における各種状態変化を示すタイムチャート
符号の説明
1 エンジン
6 燃料噴射弁
12 ECU
17 O2センサ

Claims (10)

  1. 排気通路に排気浄化触媒を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
    始動後、所定の空燃比フィードバック制御条件成立時に空燃比フィードバック制御を開始してから所定時間は、目標空燃比をリーンに設定することを特徴とする内燃機関の排気浄化制御装置。
  2. 前記所定時間における目標空燃比のリーン度合いを、機関水温に応じて設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  3. 前記所定時間経過後の空燃比フィードバック制御において、目標空燃比を変化させるときは、徐々に変化するように設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  4. 前記所定時間をタイマーで計測することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  5. 前記所定時間の終了を、前記排気浄化触媒が活性されたときとして検出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  6. 前記所定時間目標空燃比をリーンに設定した後、所定時間目標空燃比をリッチに設定することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  7. 前記所定時間の目標空燃比のリーン設定時、該リーン度合いに応じて点火時期を設定することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  8. 前記リーン度合いに応じた点火時期の変化代を、機関水温に応じて設定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  9. 前記所定時間における空燃比リーン制御は、吸入空気量を増大補正して行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
  10. 前記吸入空気量の増大補正量は、目標空燃比と点火時期に基づいて設定することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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