JP2007258558A - ガスレーザ装置の電源回路 - Google Patents

ガスレーザ装置の電源回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2007258558A
JP2007258558A JP2006083029A JP2006083029A JP2007258558A JP 2007258558 A JP2007258558 A JP 2007258558A JP 2006083029 A JP2006083029 A JP 2006083029A JP 2006083029 A JP2006083029 A JP 2006083029A JP 2007258558 A JP2007258558 A JP 2007258558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
transformer
winding
reset
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006083029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4702889B2 (ja
Inventor
Yasufumi Kawasuji
康文 川筋
Tsukasa Hori
司 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Komatsu Ltd
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2006083029A priority Critical patent/JP4702889B2/ja
Publication of JP2007258558A publication Critical patent/JP2007258558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702889B2 publication Critical patent/JP4702889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

【課題】
磁気パルス圧縮動作前にリセット電流に起因してピーキングコンデンサCpに充電される電圧Vcpのピーク値を極力小さくすることによって、高繰り返し周波数のレーザ装置であっても良好な放電を得る。
【解決手段】
主放電後の所定の時間で、各リセット巻線LR1〜LR3、TC1R、TC2Rに流れる電流に起因して発生するピーキングコンデンサCpの電圧が、主放電後の所定の時間に対応して設定された上限値以下に抑制されるように、各素子を調整する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数段のコンデンサ及び磁気スイッチによってエネルギーの磁気パルス圧縮動作を行って主放電電極間で主放電を発生させ、主放電で消費されなかったエネルギーを次の主放電エネルギーとして回生し、各磁気スイッチの動作点をリセットしてから次の磁気パルス圧縮動作を行うガスレーザ装置の電源回路に関するものである。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、その製造用の投影露光装置においては解像力の向上が要請されている。このため、露光用光源から放出される露光光の短波長化が進められており、半導体露光用光源として、従来の水銀ランプから波長248nmのKrFエキシマレーザ装置が用いられている。さらに、次世代の半導体露光用光源として、波長193nmのArFエキシマレーザ装置及び波長157nmのフッ素(F2 )レーザ装置等の紫外線を放出するガスレーザ装置が有力である。KrFエキシマレーザ装置においては、フッ素(F2 )ガス、クリプトン(Kr)ガス及びバッファーガスとしてのネオン(Ne)等の希ガスからなる混合ガス、ArFエキシマレーザ装置においては、フッ素(F2 )ガス、アルゴン(Ar )ガス及びバッファーガスとしてのネオン(Ne)等の希ガスからなる混合ガス、フッ素(F2 )レーザ装置においては、フッ素(F2 )ガス及びバッファーガスとしてヘリウム(He )等の希ガスからなる混合ガスであるレーザガスが数百KPaで封入されたレーザチャンバの内部で放電を発生させることにより、レーザ媒質であるレーザガスが励起される。
レーザチャンバ内部には、レーザガスを励起するための一対の主放電電極が、レーザ発振方向に垂直な方向に所定の距離だけ離間して対向配置されている。この一対の主放電電極には高電圧パルスが印加され、主放電電極間にかかる電圧がある値(ブレークダウン電圧)に到達すると、主放電電極間のレーザガスが絶縁破壊されて主放電が開始し、この主放電によりレーザ媒質が励起される。このような露光用ガスレーザ装置は主放電の繰返しによるパルス発振を行い、放出するレーザ光はパルス光となる。現状、露光に用いられているレーザ装置のレーザパルスの繰返し周波数は4KHz程度であるが、近年、スループットの増大、露光量のバラツキの減少のため、繰返し周波数6KHz以上が要請されている。
上記した露光用ガスレーザ装置において、上記したようにレーザチェンバ内で放電を発生させレーザガスを励起させるための高電圧パルス発生装置(以下では電源回路ということもある)の例を図4に示す。
図4の電源回路は、高電圧電源HVに並列に接続される主コンデンサC0と、昇圧用1次巻線TC11及び昇圧用2次巻線TC12を有し当該昇圧用1次巻線TC11が前記主コンデンサC0に磁気アシストSR1及び固体スイッチSWを介して並列に接続される昇圧用トランスTC1と、回生用1次巻線TC21及び回生用2次巻線TC22を有し当該回生用1次巻線TC21が前記主コンデンサC0にダイオードD1を介して並列に接続される回生用トランスTC2と、複数の転送コンデンサC1、C2及び磁気スイッチSR2、SR3を有し1段目の転送コンデンサC1が前記昇圧用2次巻線TC12に並列に且つ前記回生用2次巻線TC22にダイオードD2を介して並列に接続されておりまたn(n=2〜k(kは2以上))段目の転送コンデンサC2がn−1段目の磁気スイッチSR2を介してn−1段目の転送コンデンサC1に並列に接続されている磁気パルス圧縮回路と、k段目の磁気スイッチSR3を介してk段目の転送コンデンサC2に並列に接続されるピーキングコンデンサCpと、前記ピーキングコンデンサCpに並列に接続される一対の主放電電極E、Eと、前記磁気アシストSR1のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする磁気アシスト用リセット巻線LR1と、前記n段目の磁気スイッチSR2のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする磁気スイッチ用リセット巻線LR2と、前記昇圧用トランスTC1のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする昇圧用トランスリセット巻線TC1Rと、前記回生用トランスTC2のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする回生用トランスリセット巻線TC2Rと、を備える。
磁気アシスト用リセット巻線LR1と、磁気スイッチ用リセット巻線LR2と、昇圧用トランスリセット巻線TC1Rと、回生用トランスリセット巻線TC2Rと、は直列に接続され、電源CSに接続されている。
図4の電源回路は、可飽和リアクトルからなる3個の磁気スイッチSR1、SR2、SR3を用いた2段の磁気パルス圧縮回路を有する。磁気スイッチSR1は、IGBT等の半導体スイッチング素子である固体スイッチSWで生ずるスイッチングロスを低減するための磁気スイッチであり、磁気アシストとも呼ばれる。なお、磁気スイッチについては後で図6、図7を用いて詳述する。
図4に示す電源回路の動作を図5を参照して説明する。
先ず固体スイッチSWがOFFにされ、電圧値Vinに調整された高電圧電源HVによって主コンデンサC0が充電される。このときの主コンデンサの充電電圧は正であるとする。固体スイッチSWがOFFからONに切り換えられると、主コンデンサC0の充電電圧Vc1は磁気アシストSR1に印加される。主コンデンサC0の充電電圧Vc0の時間積分値が磁気アシストSR1の特性で決まる限界値に達すると、磁気アシストSR1が飽和して磁気アシストSR1のインダクタンスが低下する。このタイミングを図5の時刻t1で示す。すると、主コンデンサC0、磁気アシストSR1、昇圧用トランスTC1の1次巻線TC11、固体スイッチSWのループに電流が流れる。同時に、昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12、1段目の転送コンデンサC1のループにも電流が流れ、主コンデンサC0に蓄えられていた電荷が1段目の転送コンデンサC1に転送されて、1段目の転送コンデンサC1が負側に充電される。
1段目の転送コンデンサC1の充電電圧Vc1の時間積分値が磁気スイッチSR2の特性で決まる限界値に達すると、磁気スイッチSR2が飽和して磁気スイッチSR2のインダクタンスが低下する。このタイミングを図5の時刻t2で示す。すると、1段目の転送コンデンサC1、2段目の転送コンデンサC2、磁気スイッチSR2のループに電流が流れ、1段目の転送コンデンサC1に蓄えられていた電荷が2段目の転送コンデンサC2に転送されて、2段目の転送コンデンサC2が負側に充電される。
さらに、2段目の転送コンデンサC2の充電電圧Vc2の時間積分値が磁気スイッチSR3の特性で決まる限界値に達すると、磁気スイッチSR3が飽和して磁気スイッチSR3のインダクタンスが急激に低下する。このタイミングを図5の時刻t3で示す。すると、2段目の転送コンデンサC2、ピーキングコンデンサCp、磁気スイッチSR3のループに電流が流れ、2段目の転送コンデンサC2に蓄えられていた電荷がピーキングコンデンサCpに転送されて、転送コンデンサCpが負側に充電される。
ピーキングコンデンサCpの電圧Vcpがある値(ブレークダウン電圧)Vbに達すると、主放電電極E、E間のレーザガスが絶縁破壊されて主放電が開始される。この主放電によってレーザ媒質が励起され、光が発生する。
なお、主放電電極E、Eで大きな放電を発生させるために、1段目の転送コンデンサC1から2段目の転送コンデンサC2への電荷転送、及び2段目の転送コンデンサC2からピーキングコンデンサCpへの電荷転送の際に、電流パルスのパルス幅を順次狭くする所謂磁気パルス圧縮動作が行われるように、磁気パルス圧縮回路(C1、SR1、C2、SR2)の各素子が設計されている。
ところで、従来の電源回路では、主放電後にピーキングコンデンサCpと主コンデンサC0との間で電荷が逆方向に進行しさらに順方向に進行することによって、主放電に悪影響を及ぼしていた。そこで、本発明者らは、図4に示すように、主放電後にピーキングコンデンサCpから主コンデンサC0に転送される電荷を主コンデンサC0に蓄積して次の充電エネルギーの一部として回生可能にする回生回路(TC2、D1、D2)を開発した。この回生回路については下記特許文献1に開示されている。
回生回路を利用したエネルギー回生動作について説明する。
主放電後にピーキングコンデンサCpには主放電の残留電荷等によって逆電圧が印可される。つまりピーキングコンデンサCpは正側に充電される。このタイミングを時刻t4で示す。そして、ピーキングコンデンサCpから2段目の転送コンデンサC2へ、また2段目の転送コンデンサC2から1段目の転送コンデンサC1へと電荷が順次転送される。転送コンデンサC2、C1もピーキングコンデンサCpと同様に磁気パルス圧縮動作時の充電電圧とは逆極性の電圧が印加される。つまり、転送コンデンサC2、C1も正側に充電される。それぞれのタイミングを図5の時刻t5、t6で示す。
回生動作時に固体スイッチSWはOFFにされている。このため、1段目の転送コンデンサC1から主コンデンサC0への電荷転送は、回生用トランスTC2を介して行われる。主コンデンサC0は高電圧電源HVによって充電される電圧と同じ極性、すなわち正側に充電される。このとき固体スイッチSWはOFFにされており、また回生回路のダイオードD1、D2は逆極性で接続されているので、次に固体スイッチSWがONに切り換えられるまで、電荷は主コンデンサC0に蓄積される。
ここで磁気スイッチの動作について、さらに詳しく説明する。
図6に磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルの一般的な構成を示し、図7に磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルのコアの磁化曲線を示す。
図6に示すようにコアCRには主巻線SRとリセット巻線LRが巻回されている。リセット巻線LRはリセット回路RCに接続されている。先ず、コアCRの動作点が図7の“0”点にあるときに、リセット巻線LRに直流電流が流れると、コアCRの動作点は(5)点に移動する。主巻線SRに励磁電流が流れると磁界強度Hが増加し、コアCRの動作点は(5)点から(4)点を通り(1)点に向かって移動する。
コアCRの動作点が(1)点に達すると、コアCR内の磁束密度が飽和磁束密度以上となり、可飽和リアクトルは飽和する。このとき可飽和リアクトルのインダクタンスが急激に低下し、主巻線SRは導通状態となる。コアCRの動作点は、可飽和リアクトルが飽和しているときは(1)よりもはるかに磁界の力Hが大きいところにあるが、主巻線SRを流れる電流の減少とともに(1)点から(2)点に向かって移動する。このとき可飽和リアクトルのインダクタンスが急激に増加するので、主巻線SRを流れる電流は急激に減少する。主巻線SRの電流が0となったときのコアCRの動作点は(2)点で停止し、コアCRには磁束が残る(残留磁束)。
コアCRの動作点が(2)点にある状態で再び主巻線SRに励磁電流が流れると、コアCRの動作点は(2)点から(1)点に向かって移動するが、この場合の磁束密度の変化量は(5)点から(4)点を通り(1)点に向かって移動するよりも小さい。このため非飽和時の可飽和リアクトルのインダクタンスが十分に大きくならず、磁気パルス圧縮回路における磁気パルス圧縮動作がほとんど行えなくなる。磁気パルス圧縮動作を行うためには、コアCRの動作点を図6の(2)点から(3)点を介して(5)点に戻すように磁気リセットを行う必要がある。そこで、リセット巻線LRに主巻線SRとは逆方向の直流電流(リセット電流)が流されて、主巻線SRの電流が0となった後にコアCRの動作点は(5)点に戻される。
図4に示す電源回路には、磁気スイッチSR1〜SR3に対応するリセット巻線LR1〜LR3や各トランスTC1、TC2に対応するリセット巻線TC1R、TC2Rが直列に接続されたリセット電流回路が設けられている。リセット巻線やリセット電流回路については、例えば下記特許文献2、3で開示されている。
特開2003−250279号公報 特開2003−283017号公報 特開2004−71613号公報
エネルギー回生動作によって主コンデンサC0が充電された後もリセット電流回路には電流が流れているため、転送コンデンサC1、C2及びピーキングコンデンサCpの電圧Vc1、Vc2、Vcpは変化する。エネルギー回生動作完了のタイミングで1段目の転送コンデンサC1の電圧Vc1と2段目の転送コンデンサC2の電圧Vc2とピーキングコンデンサCpの電圧Vcpは略0である。電圧Vcpと電圧Vc2は、時間経過と共に負側で下降し、磁気スイッチSR3のコアがリセットされるタイミングで一致し負側で上昇する。一方、電圧Vc1は時間経過と共に正側で上昇した後に下降する。
そして、磁気スイッチSR2のコアがリセットされるタイミングで電圧Vc1、Vc2、Vcpは一致して共に上昇し、昇圧用トランスTC1のコアがリセットされるタイミングで電圧Vc1、Vc2、Vcpは下降し、最終的には0に収束する。従来のようにレーザパルスの繰返し周波数が約4KHz以下であれば、パルス間隔が約250μs以上あり、主放電が発生してから次の磁気パルス圧縮動作までの間に電圧Vc1、Vc2、Vcpは0に収束する。
しかしながら、レーザパルスの繰返し周波数が約6KHz以上であると、パルス間隔が約166μs以下であり、電圧Vc1、Vc2、Vcpが0に収束する前に次の磁気パルス圧縮動作が開始される。これは正側での電圧Vc1、Vc2、Vcpのピーク値が高く、0に収束するまでに時間を要するためである。ピーキングコンデンサCpに電圧が生じているときに磁気パルス圧縮動作によって充電が開始されると、主放電に悪影響が及ぶことになる。
本発明はこうした実状に鑑みてなされたものであり、磁気パルス圧縮動作前にリセット電流に起因してピーキングコンデンサCpに充電される電圧Vcpのピーク値を極力小さくすることによって、高繰り返し周波数のレーザ装置であっても良好な放電を得ることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、第1発明は、
高電圧電源(HV)に並列に接続される主コンデンサ(C0)と、
昇圧用1次巻線(TC11)及び昇圧用2次巻線(TC12)を有し当該昇圧用1次巻線(TC11)が前記主コンデンサ(C0)に磁気アシスト(SR1)及び固体スイッチ(SW)を介して並列に接続される昇圧用トランス(TC1)と、
回生用1次巻線(TC21)及び回生用2次巻線(TC22)を有し当該回生用1次巻線(TC21)が前記主コンデンサ(C0)にダイオード(D1)を介して並列に接続される回生用トランス(TC2)と、
複数の転送コンデンサ(C1、C2)及び磁気スイッチ(SR2、SR3)を有し1段目の転送コンデンサ(C1)が前記昇圧用2次巻線(TC12)に並列に且つ前記回生用2次巻線(TC22)にダイオード(D2)を介して並列に接続されておりまたn(n=2〜k(kは2以上))段目の転送コンデンサ(C2)がn−1段目の磁気スイッチ(SR2)を介してn−1段目の転送コンデンサ(C1)に並列に接続されている磁気パルス圧縮回路と、
前記磁気パルス圧縮回路のk段目の磁気スイッチ(SR3)を介してk段目の転送コンデンサ(C2)に並列に接続されるピーキングコンデンサ(Cp)と、
前記ピーキングコンデンサ(Cp)に並列に接続される一対の主放電電極(E、E)と、
前記磁気アシスト(SR1)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする磁気アシスト用リセット巻線(LR1)と、
前記n段目の磁気スイッチ(SR2)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする磁気スイッチ用リセット巻線(LR2)と、
前記昇圧用トランス(TC1)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする昇圧用トランスリセット巻線(TC1R)と、
前記回生用トランス(TC2)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする回生用トランスリセット巻線(TC2R)と、
を備え、
前記高電圧電源(HV)によって前記主コンデンサ(C0)に蓄積された電荷が、前記昇圧用トランス(TC1)を介して後段の各転送コンデンサ(C1、C2)に電流パルス幅が圧縮されつつ順次転送され、さらに前記ピーキングコンデンサ(Cp)に転送されて前記主放電電極(E、E)間で主放電が発生し、主放電後に電荷が前記ピーキングコンデンサ(Cp)から前段の各転送コンデンサ(C2、C1)に順次転送され、さらに前記回生用トランス(TC2)及び前記ダイオード(D1)を介して前記主コンデンサ(C0)に転送されて前記主コンデンサ(C0)で回生されるガスレーザ装置の電源回路において、
主放電後の所定の時間で、前記各リセット巻線(LR1、LR2、TC1R、TC2R)に流れる電流に起因して発生するピーキングコンデンサ(Cp)の電圧が、主放電後の所定の時間に対応して設定された上限値以下に抑制されていること
を特徴とする。
また、第2発明は、第1発明において、
前記昇圧用トランス(TC1)の昇圧用1次巻線(TC11)及び昇圧用2次巻線(TC12)の巻数比nTC12/nTC11と、前記回生用トランス(TC2)の回生用1次巻線(TC21)及び回生用2次巻線(TC22)の巻数比nTC22/nTC21と、前記主コンデンサ(C0)及び前記1段目の転送コンデンサ(C1)の容量比Cc0/Cc1と、が予め調整されており、電荷が前記ピーキングコンデンサ(Cp)から前記主コンデンサ(C0)に転送された後に、前記1段目の転送コンデンサ(C1)の電圧Vc1が負から上昇するようにされていること
を特徴とする。
また、第3発明は、第1発明において、
前記昇圧用トランス(TC1)の昇圧用2次巻線(TC12)の巻数nTC12及び前記昇圧用トランスリセット巻線(TC1R)の巻数nTC1Rと、前記回生用トランス(TC2)の回生用2次巻線(TC22)の巻数nTC22及び前記回生用トランスリセット巻線(TC2R)の巻数nTC2Rと、前記各転送コンデンサ(C1、C2)及び前記ピーキングコンデンサ(Cp)の容量Cc1、…Cck、Ccpと、が予め調整されており、前記ピーキングコンデンサ(Cp)の電圧上昇速度が所定速度以下になるようにされていること
を特徴とする。
また、第4発明は、第2発明において、
(nTC12/nTC11) > √(Cc0/Cc1)
(nTC22/nTC21) < √(Cc0/Cc1)
なる関係式が成り立つこと
を特徴とする。
また、第5発明は、第3発明において、
前記昇圧用トランスリセット巻線(TC1R)に流れるリセット電流をITC1Rとし、前記回生用トランスリセット巻線(TC2R)に流れるリセット電流をITC2Rとした場合に、
{ITC1R×(nTC12/nTC1R)−ITC2R×(nTC22/nTC2R)}
/(Cc1+…+Cck+Ccp) < K
(但し、{ITC1R×(nTC12/nTC1R)−TC2R×(nTC22/nTC2R)}>0であり、Kは定数)
なる関係式が成り立つこと
を特徴とする。
第1発明を図2〜図4を用いて説明する。
第1発明では各素子が図4に示すように接続される。高電圧電源HVによって主コンデンサC0に蓄積された電荷は、昇圧用トランスTC1、転送コンデンサC1、C2を介してピーキングコンデンサCpに順次転送される。ピーキングコンデンサCpの電圧Vcpがブレークダウン電圧に達すると、主放電電極E、E間で主放電が発生する。主放電で消費されなかった電荷は、ピーキングコンデンサCpから転送コンデンサC2、C1、回生用トランスTC2を介して主コンデンサC0に転送され、次の放電エネルギーの一部として回生される。各リセット巻線LR1〜LR3、TC1R、TC2Rにはリセット電流が流れており、回生動作完了後はこのリセット電流に起因して、転送コンデンサC1、C2及びピーキングコンデンサCpの電圧Vc1、Vc2、Vcpが共に負側から正側に上昇する。
第1発明では図3に示すように、主放電後の所定の時間Tn(例えば、Tn=1〜20μs、20〜30μs、30μs〜)で、電圧上限値VLn(例えば、Tn=1〜20μsで0v以下、Tn=20〜30μsで300v以下、Tn=30μs〜で500v以下)が設定され、ピーキングコンデンサCpの電圧Vcpが主放電後の各時間Tnで設定された電圧上限値VLn以下になるようにされている。具体的には次の2つの手段がとられている。
第1の手段としては、図2に示すように、回生動作完了後に1段目の転送コンデンサC1の電圧Vc1が負から上昇するように、昇圧用トランスTC1の1次巻線TC11及び2次巻線TC12の巻数比nTC12/nTC11と、回生用トランスTC2の1次巻線TC21及び2次巻線TC22の巻数比nTC22/nTC21と、主コンデンサC0及び1段目の転送コンデンサC1の容量比Cc0/Cc1と、が予め調整されている(第2発明)。
より具体的には、
(nTC12/nTC11) > √(Cc0/Cc1)
(nTC22/nTC21) < √(Cc0/Cc1)
なる関係式が成り立つように、昇圧用トランスTC1の巻数比nTC12/nTC11と回生用トランスTC2の巻線比nTC22/nTC21と、主コンデンサC0及び1段目の転送コンデンサC1の容量比Cc0/Cc1と、が調整されている(第4発明)。
第2の手段としては、電圧Vc1、Vc2、Vcpの電圧上昇速度が所定速度以下になるように、昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12の巻数nTC12及びリセット巻線TC1Rの巻数nTC1Rと、回生用トランスTC2の2次巻線TC22の巻数nTC22及びリセット巻線TC2Rの巻数nTC2Rと、各転送コンデンサC1、C2及びピーキングコンデンサCpの容量Cc1、…Cck、Ccpと、が予め調整されている(第3発明)。
より具体的には、昇圧用トランスTC1のリセット巻線TC1Rに流れるリセット電流をITC1Rとし、回生用トランスTC2のリセット巻線TC2Rに流れるリセット電流をITC2Rとした場合に、
{ITC1R×(nTC12/nTC1R)−ITC2R×(nTC22/nTC2R)}
/(Cc1+…+Cck+Ccp) < K
(但し、{ITC1R×(nTC12/nTC1R)−ITC2R×(nTC22/nTC2R)}>0であり、Kは定数)
なる関係式が成り立つように、昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12の巻数nTC12及びリセット巻線TC1Rの巻数nTC1Rと、回生用トランスTC2の2次巻線TC22の巻数nTC22及びリセット巻線TC2Rの巻数nTC2Rと、各転送コンデンサC1、…Ck及びピーキングコンデンサCpの容量Cc1、…Cck、Ccpと、が予め調整されている(第5発明)。
本発明によれば、昇圧用トランスの巻線数や回生用トランスの巻線数等の各素子の調整によって、主放電後のピーキングコンデンサCpの電圧上昇が抑制され、電圧Vcpのピーク値が小さくなるため、電圧Vcpが0に収束し易くなる。したがって、高繰り返し周波数のレーザ装置であっても磁気パルス圧縮動作時にピーキングコンデンサCpの電圧Vcpを0にすることができ、良好な放電を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態における電源回路の構成は図4に示す従来の電源回路の構成と同一であるため、前述した図4の説明をもって本実施形態の回路構成の説明とする。
本実施形態の最大の特徴は、主放電後のピーキングコンデンサCpの電圧Vcpが上限値VLn以下になるように、昇圧用トランスTC1における1次巻線TC11、2次巻線TC12、リセット巻線TC1Rの各巻数と、回生用トランスTC2における1次巻線TC21、2次巻線TC22、リセット巻線TC2Rの各巻数と、各コンデンサC1、C2、Cpの容量と、が予め調整されている点にある。
本実施形態ではピーキングコンデンサCpの電圧Vcpを上限値VLn以下に抑制するために2つの手段がとられている。第1の手段は回生動作完了後の1段目の転送コンデンサC1の電圧Vc1を負にする方法であり、第2の手段は回生動作完了後のピーキングコンデンサCpの電圧Vcpの上昇速度を抑制する方法である。
ここで、本明細書で使用する文字を定義しておく。
Cc0:主コンデンサC0の容量
Cc1:1段目の転送コンデンサC1の容量
Cc2:2段目の転送コンデンサC2の容量
Ccn:n段目の転送コンデンサCnの容量
TC11:昇圧用トランスTC1の1次巻線TC11の巻数
TC12:昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12の巻数
TC21:回生用トランスTC2の1次巻線TC21の巻数
TC22:回生用トランスTC2の2次巻線TC22の巻数
ITC1R:昇圧用トランスTC1のリセット巻線TC1Rに流れる電流
ITC2R:回生用トランスTC2のリセット巻線TC2Rに流れる電流
ITC12:磁気リセット時に昇圧用2次巻線TC12に流れる電流
ITC22:磁気リセット時に回生用2次巻線TC22に流れる電流
以下で、第1、第2の手段について説明する。
先ず、第1の手段では、昇圧用トランスTC1の1次巻線TC11及び2次巻線TC12の巻数比nTC12/nTC11と、回生用トランスTC2の1次巻線TC21及び2次巻線TC22の巻数比nTC22/nTC21と、主コンデンサC0及び1段目の転送コンデンサC1の容量比Cc0/Cc1と、が予め調整される。
ここで、一般にトランスを介して1次側のコンデンサと2次側のコンデンサとの間で電荷を転送する場合に、トランスの1次巻線及び2次巻線の巻線比(n1/n2)と1次側のコンデンサ及び2次側のコンデンサの容量比(C1/C2)との間に成り立つ関係について考える。(n2/n1)と(C1/C2)との間に成り立つ関係には次の3つが考えられる。
第1の関係は、
(n2/n1) = √(C1/C2)
なる式で表される。この式が成り立つ場合に、1次側のコンデンサから2次側のコンデンサに電荷が転送されると、電荷転送後に1次側のコンデンサの電圧は0になる。逆に、2次側のコンデンサから1次側のコンデンサに電荷が転送されると、電荷転送後に2次側のコンデンサの電圧は0になる。通常の回路はこの関係が成り立つように巻線比n1/n2と容量比C1/C2とが調整される。
第2の関係は、
(n2/n1) > √(C1/C2)
なる式で表される。この式が成り立つ場合に、1次側のコンデンサから2次側のコンデンサに電荷が転送されると、電荷転送後に1次側のコンデンサの電圧は負になる。逆に、2次側のコンデンサから1次側のコンデンサに電荷が転送されると、電荷転送後に2次側のコンデンサの電圧は正になる。
第3の関係は、
(n2/n1) < √(C1/C2)
なる式で表される。この式が成り立つ場合に、1次側のコンデンサから2次側のコンデンサに電荷が転送されると、電荷転送後に1次側のコンデンサの電圧は正になる。逆に、2次側のコンデンサから1次側のコンデンサに電荷が転送されると、電荷転送後に2次側のコンデンサの電圧は負になる。
本実施形態は、回生動作完了後すなわち回生用トランスTC2を介して1段目の転送コンデンサC1から主コンデンサC0に電荷を転送した後に、1段目の転送コンデンサC1の電圧を負にすることを目的の一つとしている。前述した3つの関係を考慮すると、回生用トランスTC2の1次巻線TC21及び2次巻線TC22の巻数比nTC22/nTC21と、主コンデンサC0及び1段目の転送コンデンサC1の容量比Cc0/Cc1との間には、
(nTC22/nTC21) < √(Cc0/Cc1) … (1)
なる関係が成り立てばよいことが解る。
また、図4に示す電源回路では回生用トランスTC2と並列に昇圧用トランスTC1が接続されていることから、上記(1)式を成り立たせるためには、昇圧用トランスTC1の1次巻線TC11及び2次巻線TC12の巻数比nTC12/nTC11と、主コンデンサC0及び1段目の転送コンデンサC1の容量比Cc0/Cc1との間に、
(nTC12/nTC11) > √(Cc0/Cc1) … (2)
なる関係が成り立つ必要がある。
したがって、回路構成時に昇圧用トランスTC1の1次巻線TC11の巻数nTC11と、昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12の巻数nTC12と、回生用トランスTC2の1次巻線TC21の巻数nTC21と、回生用トランスTC2の2次巻線TC22の巻数nTC22と、1段目の転送コンデンサC1の容量Cc1と、主コンデンサC0の容量Cc0と、が上記(1)、(2)式を満たすように調整される。こうすることによって回生動作完了後の1段目の転送コンデンサC1の電圧を負にすることが可能になる。
次に、第2の手段では、昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12の巻数nTC12及びリセット巻線TC1Rの巻数nTC1Rと、回生用トランスTC2の2次巻線TC22の巻数nTC22及びリセット巻線TC2Rの巻数nTC2Rと、各転送コンデンサC1、C2及びピーキングコンデンサCpの容量Cc1、…Cck、Ccpと、が予め調整される。
各トランスTC1、TC2は各磁気スイッチSR1〜SR3と共にリセット電流によってリセットされる。このとき各トランスTC1、TC2のリセット巻線TC1R、TC2Rにはリセット電流ITC1R、ITC2Rが流れ、それに伴い各トランスTC1、TC2の2次巻線TC12、TC22に電流ITC12、ITC22が流れる。このような場合は一般に、
ITC12 = ITC1R×(nTC12/nTC1R
ITC22 = ITC2R×(nTC22/nTC2R
なる関係が成り立つ。なお、昇圧用トランスTC1のリセット巻線TC1Rに流れるリセット電流ITC1R及び2次巻線TC12に流れる電流ITC12は、1段目の転送コンデンサC1を正に充電する方向に流れる。また、回生用トランスTC2のリセット巻線TC2Rに流れるリセット電流ITC2R及び2次巻線TC22に流れる電流ITC22は、1段目の転送コンデンサC1を負に充電する方向に流れる。
昇圧用トランスTC1を磁気リセットするためには、1段目の転送コンデンサC1を正に充電する必要がある。すなわち、
ITC12 −ITC22
= ITC1R×(nTC12/nTC1R)− ITC2R×(nTC22/nTC2R) > 0
なる関係が成り立つ必要がある。
また、主放電後に行われる磁気スイッチSR2、SR3のリセットは、昇圧用トランスTC1のリセットよりも早く完了し、ピーキングコンデンサCpの電圧上昇速度をK(v/μs)以下に抑制する必要がある。そのためには、
(ITC12 −ITC22 )/(Cc1+Cc2+Ccp)
={ITC1R×(nTC12/nTC1R)−ITC2R×(nTC22/nTC2R)}
/(Cc1+Cc2+Ccp) < K … (3)
なる関係が成り立つようにする。なお、Kは定数であって、実験によって所望の値を求めればよい。
したがって、回路構成時に昇圧用トランスTC1の2次巻線TC12の巻数nTC12と、昇圧用トランスTC1のリセット巻線TC1Rの巻線nTC1Rと、回生用トランスTC2の2次巻線TC22の巻数nTC22と、回生用トランスTC2のリセット巻線TC2Rの巻線nTC2Rと、1段目の転送コンデンサC1の容量Cc1と、2段目の転送コンデンサC2の容量Cc2と、ピーキングコンデンサCpの容量Ccpと、が上記(3)式を満たすように調整される。こうすることによって回生動作完了後のピーキングコンデンサCpの電圧上昇速度をK未満に抑制することが可能になる。
なお、本実施形態の電源回路は2段の磁気パルス圧縮回路を備えているが、電源回路がn(n=2〜k(kは2以上))段の磁気パルス圧縮回路を備える場合は、
{ITC1R×(nTC12/nTC1R)−ITC2R×(nTC22/nTC2R)}
/(Cc1+…+Cck+Ccp) < K … (3)′
なる関係が成り立つようにすればよい。
次に、本実施形態によって得られる電圧特性について説明する。
図1は磁気パルス圧縮動作及びエネルギー回生動作の際の各コンデンサの電圧特性を示している。
図1に示すように、本実施形態によって磁気パルス圧縮動作及びエネルギー回生動作の際に生ずる電圧特性は、図5に示す従来の電圧特性と大きくは同じである。したがって、本実施形態による磁気パルス圧縮動作やエネルギー回生動作の基本的な流れは、従来と同じである。異なるのは、主コンデンサC0の電荷が1段目の転送コンデンサC1に転送された後に主コンデンサC0の電圧Vc0が負になるという点(図1中のa)と、1段目の転送コンデンサC1の電荷が主コンデンサC0に転送された後に1段目の転送コンデンサC1の電圧Vc1が負になるという点(図1中のb)である。
図1中のaで示すように電荷転送後に主コンデンサC0が負になるのは、上記(2)式を満たすように各素子を調整したためである。また、図1中のbで示すように電荷転送後に1段目の転送コンデンサC1が負になるのは、上記(1)式を満たすように各素子を調整したためである。
図2はエネルギー回生動作完了後のコンデンサC1、C2、Cpの電圧特性を示している。
図2に示すように、エネルギー回生動作完了のタイミング(図2中のa)で2段目の転送コンデンサC2の電圧Vc2とピーキングコンデンサCpの電圧Vcpは略0であり、1段目の転送コンデンサC1の電圧Vc1は負である。電圧Vcpと電圧Vc2は、時間経過と共に負側で下降し、磁気スイッチSR3のコアがリセットされるタイミング(図2中のb)で一致し負側で上昇する。一方、電圧Vc1は時間経過と共に負側で上昇し、正側に転じた後に再び下降する。
そして、磁気スイッチSR2のコアがリセットされるタイミング(図2中のc)で電圧Vc1、Vc2、Vcpは一致して共に上昇し、昇圧用トランスTC1のコアがリセットされるタイミング(図2中のd)で電圧Vc1、Vc2、Vcpはピーク値から下降する。上記(3)式を満たすように各素子を設定することによって、磁気スイッチSR2のコアがリセットされた後の電圧Vc1、Vc2、Vcpの上昇速度を調整することが可能となる。
ここで本発明者らが実施した試験について説明する。
本発明者らは、高繰り返し周波数(6KHz)に好適なピーキングコンデンサCpの電圧上限値VLnをつぎのように設定した。
・主放電後 1μs〜20μsの期間で上限値VL10V
・主放電後20μs〜30μsの期間で上限値VL2300V
・主放電後30μs〜 の期間で上限値VL3500V
そして上記条件を満たすように、前述した第1、第2の手段に基づいて各巻線の巻数やコンデンサの容量を調整した。この際、上記(3)式の定数Kを、
K = 500[V]/40[μs] = 12.5[V/μs]
に設定した。その結果、図3に示す電圧特性を得た。
図3は主放電前後に計測されたピーキングコンデンサCpの電圧特性を示している。主放電発生直後(1μs未満)はピーキングコンデンサCpの電圧Vcpがごく短時間で正負間を振動する。このため、図3では主放電発生直後の電圧特性がほぼ垂直な直線で示されている。
図3で示すように、ピーキングコンデンサCpの電圧Vcpは、設定した条件の通り、主放電後1μs〜20μsの期間で上限値VL1(=0V)以下となり、主放電後20μs〜30μsの期間で上限値VL2(=300V)以下となり、主放電後30μs〜の期間で上限値VL3(=500V)以下となっている。つまり主放電後のピーキングコンデンサCpの電圧上昇は抑制され、電圧Vcpのピーク値が抑制されているため、結果として早期に電圧Vcpが0に収束する。したがって、高繰り返し周波数のレーザ装置であっても、良好な放電を得ることが可能となる。
図1は本実施形態において得られる磁気パルス圧縮動作及びエネルギー回生動作の際の各コンデンサの電圧特性を示す図である。 図2はエネルギー回生動作完了後のコンデンサC1、C2、Cpの電圧特性を示す図である。 図3は主放電前後に計測されたピーキングコンデンサCpの電圧特性を示す図である。 図4はガスレーザ装置の電源回路を示す図である。 図5は従来装置において得られる磁気パルス圧縮動作及びエネルギー回生動作の際の各コンデンサの電圧特性を示す図である。 図6は磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルの一般的な構成を示す図である。 図7は磁気スイッチを構成する可飽和リアクトルのコアの磁化曲線を示す図である。
符号の説明
C0…主コンデンサ C1、C2…転送コンデンサ Cp…ピーキングコンデンサ
SR1、SR2、SR3…磁気スイッチ
TC1…昇圧用トランス TC11…1次巻線 TC12…2次巻線
TC1R…リセット巻線
TR2…回生用トランス TC21…1次巻線 TC22…2次巻線
TC2R…リセット巻線
LR1、LR2、LR3…リセット巻線
HV…高電圧電源 D1、D2…ダイオード E…主放電電極

Claims (5)

  1. 高電圧電源(HV)に並列に接続される主コンデンサ(C0)と、
    昇圧用1次巻線(TC11)及び昇圧用2次巻線(TC12)を有し当該昇圧用1次巻線(TC11)が前記主コンデンサ(C0)に磁気アシスト(SR1)及び固体スイッチ(SW)を介して並列に接続される昇圧用トランス(TC1)と、
    回生用1次巻線(TC21)及び回生用2次巻線(TC22)を有し当該回生用1次巻線(TC21)が前記主コンデンサ(C0)にダイオード(D1)を介して並列に接続される回生用トランス(TC2)と、
    複数の転送コンデンサ(C1、C2)及び磁気スイッチ(SR2、SR3)を有し1段目の転送コンデンサ(C1)が前記昇圧用2次巻線(TC12)に並列に且つ前記回生用2次巻線(TC22)にダイオード(D2)を介して並列に接続されておりまたn(n=2〜k(kは2以上))段目の転送コンデンサ(C2)がn−1段目の磁気スイッチ(SR2)を介してn−1段目の転送コンデンサ(C1)に並列に接続されている磁気パルス圧縮回路と、
    前記磁気パルス圧縮回路のk段目の磁気スイッチ(SR3)を介してk段目の転送コンデンサ(C2)に並列に接続されるピーキングコンデンサ(Cp)と、
    前記ピーキングコンデンサ(Cp)に並列に接続される一対の主放電電極(E、E)と、
    前記磁気アシスト(SR1)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする磁気アシスト用リセット巻線(LR1)と、
    前記n段目の磁気スイッチ(SR2)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする磁気スイッチ用リセット巻線(LR2)と、
    前記昇圧用トランス(TC1)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする昇圧用トランスリセット巻線(TC1R)と、
    前記回生用トランス(TC2)のコアに巻回され通電に応じて当該コアの動作点をリセットする回生用トランスリセット巻線(TC2R)と、
    を備え、
    前記高電圧電源(HV)によって前記主コンデンサ(C0)に蓄積された電荷が、前記昇圧用トランス(TC1)を介して後段の各転送コンデンサ(C1、C2)に電流パルス幅が圧縮されつつ順次転送され、さらに前記ピーキングコンデンサ(Cp)に転送されて前記主放電電極(E、E)間で主放電が発生し、主放電後に電荷が前記ピーキングコンデンサ(Cp)から前段の各転送コンデンサ(C2、C1)に順次転送され、さらに前記回生用トランス(TC2)及び前記ダイオード(D1)を介して前記主コンデンサ(C0)に転送されて前記主コンデンサ(C0)で回生されるガスレーザ装置の電源回路において、
    主放電後の所定の時間で、前記各リセット巻線(LR1、LR2、TC1R、TC2R)に流れる電流に起因して発生するピーキングコンデンサ(Cp)の電圧が、主放電後の所定の時間に対応して設定された上限値以下に抑制されていること
    を特徴とするガスレーザ装置の電源回路。
  2. 前記昇圧用トランス(TC1)の昇圧用1次巻線(TC11)及び昇圧用2次巻線(TC12)の巻数比nTC12/nTC11と、前記回生用トランス(TC2)の回生用1次巻線(TC21)及び回生用2次巻線(TC22)の巻数比nTC22/nTC21と、前記主コンデンサ(C0)及び前記1段目の転送コンデンサ(C1)の容量比Cc0/Cc1と、が予め調整されており、電荷が前記ピーキングコンデンサ(Cp)から前記主コンデンサ(C0)に転送された後に、前記1段目の転送コンデンサ(C1)の電圧Vc1が負から上昇するようにされていること
    を特徴とする請求項1記載のガスレーザ装置の電源回路。
  3. 前記昇圧用トランス(TC1)の昇圧用2次巻線(TC12)の巻数nTC12及び前記昇圧用トランスリセット巻線(TC1R)の巻数nTC1Rと、前記回生用トランス(TC2)の回生用2次巻線(TC22)の巻数nTC22及び前記回生用トランスリセット巻線(TC2R)の巻数nTC2Rと、前記各転送コンデンサ(C1、C2)及び前記ピーキングコンデンサ(Cp)の容量Cc1、…Cck、Ccpと、が予め調整されており、前記ピーキングコンデンサ(Cp)の電圧上昇速度が所定速度以下になるようにされていること
    を特徴とする請求項1記載のガスレーザ装置の電源回路。
  4. (nTC12/nTC11) > √(Cc0/Cc1)
    (nTC22/nTC21) < √(Cc0/Cc1)
    なる関係式が成り立つこと
    を特徴とする請求項2記載のガスレーザ装置の電源回路。
  5. 前記昇圧用トランスリセット巻線(TC1R)に流れるリセット電流をITC1Rとし、前記回生用トランスリセット巻線(TC2R)に流れるリセット電流をITC2Rとした場合に、
    {ITC1R×(nTC12/nTC1R)−ITC2R×(nTC22/nTC2R)}
    /(Cc1+…+Cck+Ccp) < K
    (但し、{ITC1R×(nTC12/nTC1R)−TC2R×(nTC22/nTC2R)}>0であり、Kは定数)
    なる関係式が成り立つこと
    を特徴とする請求項3記載のガスレーザ装置の電源回路。
JP2006083029A 2006-03-24 2006-03-24 ガスレーザ装置の電源回路 Expired - Lifetime JP4702889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006083029A JP4702889B2 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 ガスレーザ装置の電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006083029A JP4702889B2 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 ガスレーザ装置の電源回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007258558A true JP2007258558A (ja) 2007-10-04
JP4702889B2 JP4702889B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=38632479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006083029A Expired - Lifetime JP4702889B2 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 ガスレーザ装置の電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4702889B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010073948A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Gigaphoton Inc パルスレーザ用電源装置
CN106325165A (zh) * 2016-09-27 2017-01-11 北京理工大学 一种高压变频窄脉冲激光电源
WO2023166570A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 ギガフォトン株式会社 ガスレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法
JP2024516632A (ja) * 2021-04-28 2024-04-16 サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー パルス出力光ビームのパルスを生成するための磁気スイッチングネットワーク用の電子モジュール

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001036173A (ja) * 1999-07-21 2001-02-09 Meidensha Corp パルス電源装置
JP2003250279A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Gigaphoton Inc 高電圧パルス発生装置における回生回路。
JP2003283017A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Gigaphoton Inc 磁気圧縮回路および放電励起ガスレーザ装置
JP2004087645A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Meidensha Corp パルス電源装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001036173A (ja) * 1999-07-21 2001-02-09 Meidensha Corp パルス電源装置
JP2003250279A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Gigaphoton Inc 高電圧パルス発生装置における回生回路。
JP2003283017A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Gigaphoton Inc 磁気圧縮回路および放電励起ガスレーザ装置
JP2004087645A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Meidensha Corp パルス電源装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010073948A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Gigaphoton Inc パルスレーザ用電源装置
CN106325165A (zh) * 2016-09-27 2017-01-11 北京理工大学 一种高压变频窄脉冲激光电源
JP2024516632A (ja) * 2021-04-28 2024-04-16 サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー パルス出力光ビームのパルスを生成するための磁気スイッチングネットワーク用の電子モジュール
WO2023166570A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 ギガフォトン株式会社 ガスレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法
JPWO2023166570A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07

Also Published As

Publication number Publication date
JP4702889B2 (ja) 2011-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7208882B2 (en) Lighting device for discharge lamp
JP3185102B2 (ja) 非線形磁気圧縮モジュールにおけるステージ不整合による反射エネルギーの除去方法及び装置
JPH0316189A (ja) 高電圧パルス発生回路およびこれを用いた放電励起レーザならびに加速器
US6184662B1 (en) Pulsed power supply device
JP4702889B2 (ja) ガスレーザ装置の電源回路
JP2004350338A (ja) パルス電源
JP5075775B2 (ja) パルスレーザ用電源装置
JP4750053B2 (ja) 放電励起ガスレーザの放電回路
JP2010073948A (ja) パルスレーザ用電源装置
JP2005185092A (ja) ガス放電ポンピング式の放射線源のために高い繰返し率及び高い電流強さのパルス形状の電流を生成するための装置
JP4573455B2 (ja) 高電圧パルス発生装置及び露光用放電励起ガスレーザ装置
JP4093769B2 (ja) 高電圧パルス発生装置における回生回路。
JP2005237147A (ja) 回生磁気エネルギーを利用した高電圧パルス発生装置
US6188144B1 (en) Power supply unit for pulsed laser using magnetic switch
JP2003283017A (ja) 磁気圧縮回路および放電励起ガスレーザ装置
JP4038927B2 (ja) パルス電源
JP3904464B2 (ja) パルスレーザ用高電圧パルス発生装置
JPH04330706A (ja) 磁気パルス圧縮回路
JP4060144B2 (ja) リセット電流回路および磁気圧縮回路並びにこの磁気圧縮回路を備えたガスレーザ装置
JP3866868B2 (ja) パルスレーザ用電源装置
JP3847460B2 (ja) パルス電源装置
JP3907092B2 (ja) パルスレーザ用電源装置
JPH06237153A (ja) パルス電源
JP2001268945A (ja) パルスレーザ電源
JPH04280485A (ja) Lc反転形パルスレーザ励起回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4702889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250