JP2007271992A - レンズ保持装置 - Google Patents

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Akihiro Maejima
明宏 前島
Kazuhiko Onda
和彦 恩田
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Abstract

【課題】 製造コストの上昇を抑制しながら、ヨー方向とピッチ方向との間のレンズの光軸の回動応答性の差異を抑制する工夫が図られたレンズ保持装置を提供する。
【解決手段】 レンズの光軸と平行に広がる外向きの第1面を有するレンズ枠と、この光軸と平行に広がる、第1面とは90°異なる向きの外向きの第2面を有し、レンズ枠を第2面と垂直な第1回転軸の回りに回動自在に軸支する保持枠と、第1面と対面する内向きの第3面と、第2面と対面する内向きの第4面とを有し、保持枠を第3面に垂直な第2回動軸の回りに回動自在に軸支する固定枠と、第1面および第3面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用によりレンズ枠を第1回動軸の回りに回動させる第1コイルおよび第1マグネットと、第2面および第4面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により保持枠を第2回動軸の回りに回動させる第2コイルおよび第2マグネットとを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レンズを保持するレンズ保持装置に関する。
近年、デジタルカメラには、保持するレンズの向きの変更が自在のレンズ保持装置を備え、発生した手ぶれを相殺する向きにこのレンズを向けさせることで手ぶれ補正を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなレンズ保持装置には、レンズを保持するレンズ枠と、このレンズ枠を囲うと共に、このレンズの光軸を含む、水平面内の回動(以下、この回動をヨー方向の回動と称す。)が自在となるようにこのレンズ枠を保持する保持枠と、さらに、この保持枠を囲うと共に、このレンズの光軸を含む、この水平面に対して垂直な鉛直面内での回動(以下、この回動をピッチ方向の回動と称す。)が自在となるようにこの保持枠を保持する固定枠とからなるものがある。
また、この様な、レンズ枠、保持枠、および固定枠からなるレンズ保持装置には、レンズ枠の、レンズの光軸と平行に備えられた側面に固定された第1のコイルと、この第1のコイルと対面するように、保持枠の1つの側面の内側に固定された第1のマグネットとの間の電磁力の相互作用により、このレンズ枠をヨー方向に回動させ、保持枠の、上記第1のマグネットが固定された側面とは向きが90°異なる側面の外側に第2のコイルを固定し、この第2のコイルと対面するように固定枠の側面の内側に固定された第2のマグネットとの間の電磁力の相互作用により、保持するレンズ枠と共にこの保持枠をピッチ方向に回動させるものが提案されている。
特開2006−23477号公報
ところが、上記提案のレンズ保持装置については、第1のコイルと第1のマグネットとの間の電磁力の相互作用、および、第2のコイルと第2のマグネットとの間の電磁力の相互作用による、レンズ光軸の、ヨー方向の回動応答性に比べピッチ方向の回動応答性が鈍いという欠点が指摘されている。
これは、撮影の際、ヨー方向について所定角度だけ手ぶれが発生した場合と、ピッチ方向にこの所定角度と同じ角度の手ぶれが発生した場合とでは、ピッチ方向に手ぶれが発生した場合の方が、ヨー方向に手ぶれが発生した場合と比べて手ぶれ補正に時間がかかることを意味する。
そこで、ピッチ方向についての手ぶれ補正性能をヨー方向並に引き上げるために、第2のコイルおよび第2のマグネットを、第1のコイルおよび第1のマグネットよりも出力の大きなものとすることが考えられるが、これだと、製造コストがかさむという問題が発生する。
本発明は、上記事情に鑑み、製造コストの上昇を抑制しながら、ヨー方向とピッチ方向との間のレンズの光軸の回動応答性の差異を抑制する工夫が図られたレンズ保持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のレンズ保持装置のうちの第1のレンズ保持装置は、
レンズを保持し、このレンズの光軸と平行に広がる外向きの第1面を有するレンズ枠と、
上記レンズの光軸と平行に広がると共に上記第1面とは90°異なる向きの外向きの第2面を有し、上記レンズ枠を上記第2面と垂直な第1の回転軸の回りに回動するように軸支する保持枠と、
上記第1面と対面する内向きの第3面と、上記第2面と対面する内向きの第4面とを有し、上記保持枠を上記第3面に垂直な第2の回動軸の回りに回動するように軸支する固定枠と、
上記第1面および第3面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により上記レンズ枠を上記第1の回動軸の回りに回動させる第1のコイルおよび第1のマグネットと、
上記第2面および第4面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により上記保持枠を上記第2の回動軸の回りに回動させる第2のコイルおよび第2のマグネットとを備えたことを特徴とする。
本発明の第1のレンズ保持装置では、第1のマグネットが、保持枠ではなく固定枠に固定されている。つまり、第2の回動軸の回りの回動をピッチ方向の回動に置き換えると、本発明の第1のレンズ保持装置では、第2のコイルと第2のマグネットとの間の電磁力の相互作用による、レンズ枠を保持する保持枠を、第2の回動軸の回りに回動させる際の応答性が、保持枠に第1のマグネットが固定されている場合に比べ改善されている。したがって、本発明の第1のレンズ保持装置によれば、製造コストの上昇を抑えるために、第1のコイルと第2のコイル、および、第1のマグネットと第2のマグネットをそれぞれ同じ種類のものにしても、ヨー方向とピッチ方向との間のレンズの光軸の回動応答性の差異を抑制することができる。
上記目的を達成するための本発明のレンズ保持装置のうちの第2のレンズ保持装置は、
レンズを保持し、このレンズの光軸と平行に広がる外向きの第1面と、このレンズの光軸と平行に広がると共に上記第1面とは90°異なる向きの外向きの第2面とを有するレンズ枠と、
上記第1面と対面する内向きの第3面と上記第2面と対面する内向きの第4面とを有する固定枠と、
上記レンズ枠を上記第1面に垂直な第1の回転軸の回りに回動するように軸支するとともに、上記第4面に垂直な第2の回動軸の回りに回動するように上記固定枠に軸支された保持枠と、
上記第1面および第3面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により上記保持枠を上記第2の回動軸の回りに回動させる第1のコイルおよび第1のマグネットと、
上記第2面および第4面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により上記レンズ保持枠を上記第1の回動軸の回りに回動させる第2のコイルおよび第2のマグネットとを備えたことを特徴とする。
本発明の第2のレンズ保持装置では、第1のコイルおよび第2のコイルが、レンズ枠の、向きが互いに90°異なる側面の外側に固定され、第1のコイルおよび第2のコイルそれぞれと対面する第1のマグネットおよび第2のマグネットが、固定枠の側面内側に固定されていることから、第1のコイルおよび第1のマグネットとの間の電磁力の相互作用により第2の回動軸の回りに回動されるのは、レンズ枠を保持する、マグネットが固定されていない保持枠である。つまり、第2の回動軸の回りの回動をピッチ方向の回動に置き換えると、本発明の第2のレンズ保持装置では、第1のコイルと第1のマグネットとの間の電磁力の相互作用による、レンズ枠を保持する保持枠を第2の回動軸の回りに回動させる際の応答性が、保持枠に第1のマグネットが固定されている場合と比べ改善されている。したがって、本発明の第2のレンズ保持装置によれば、製造コストの上昇を抑えるために、第1のコイルと第2のコイル、および、第1のマグネットと第2のマグネットをそれぞれ同じ種類のものにしても、ヨー方向とピッチ方向との間のレンズの光軸の回動応答性の差異を抑制することができる。
ここで、本発明の第2のレンズ保持装置において、上記第1面、上記第3面、上記第1のコイル、上記第1のマグネット、および上記第1の回転軸と、上記第2面、上記第4面、上記第2のコイル、上記第2のマグネット、および上記第2の回転軸は、上記レンズの光軸を通る所定の対称面を挟んで左右対称の位置に配備されたものであることが好ましい。
この様にすると、ヨー方向とピッチ方向との間のレンズの光軸の回動応答性の差異をより一層抑制することができる。
本発明のレンズ保持装置によれば、製造コストの上昇を抑えながら、ヨー方向とピッチ方向との間のレンズの光軸の回動応答性の差異を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1のレンズ保持装置の一実施形態を採用するデジタルカメラの、斜め上方からの外観斜視図である。
図1に示すデジタルカメラ1は、手ぶれ防止装置付きのオートフォーカスカメラであり、図1に示すデジタルカメラ1の前面には、撮像レンズ10およびファインダ窓11が設けられ、上面には、レリーズスイッチ12が設けられている。また、図1には、カメラ下面に、電池や記録メディア等の出入れを行うための蓋13も示されている。
図2は、図1に示すデジタルカメラの背面図である。
図2に示すデジタルカメラ1の背面には、ファインダ14、液晶表示画面15、このデジタルカメラ1のモードを切り替える際に操作するモード切替つまみ16、および電源スイッチ17が設けられている。尚、このデジタルカメラ1は、被写体撮影のためのモードである撮影モードと、不揮発性のRAM305(図3参照)に記録されている画像を液晶表示画面15(図2参照)に表示させるモードである再生モードとを有している。
また、図2には、撮影直後に液晶表示パネル15に表示された撮影画像をRAM305に記録するか否かを決定する際に操作する、‘OK/キャンセル’ボタン18が示されている。
図3は、デジタルカメラの機能ブロック図である。
図3に示すデジタルカメラ1では、ROM302には、デジタルカメラ1の制御プログラムが記憶されており、電源スイッチ17(図2参照)がオンされることでこの制御プログラムは起動する。また、このデジタルカメラ1では、電源スイッチ17がオンされた際に、モード切替つまみ16が、デジタルカメラ1の背面に描かれた‘カメラを表すマーク’側、即ち撮影モード側に回動されている場合には、撮像レンズ10を通過して固体撮像素子(以下、この固体撮像素子をCCDと称する。)30上に結像している被写体画像が液晶表示画面15に表示されるようになっている。以下に、被写体光がデジタルカメラ1の内部に入射されてからスルー画像が液晶表示画面(以下、この液晶表示画面をLCDと称する。)15に表示されるまでのデジタルカメラ1の動作について、デジタルカメラ1の各構成要素とともに説明する。
図3の左上に示す鏡胴20は、撮像レンズ10、CCD30、および、これらの間に位置する不図示のフォーカスレンズを一体に保持しており、被写体光は、撮像レンズ10と、不図示のフォーカスレンズとを通過した後、CCD30上に結像される。CPU300からの指示を受けたタイミングジェネレータ301がCCD30を駆動することにより、CCD30上に結像された被写体像に応じたアナログの画像信号がCCD30から出力される。CCD30から出力されたアナログの画像信号は、増幅器303で増幅された後、A/D変換器304によりデジタル画像データに変換され、そのデジタル画像データはRAM305に一旦格納される。RAM305に一旦格納されたデジタル画像データは、画像信号処理回路306によってRAM305から読み出され、その画像信号処理回路306によって信号処理が施される。処理がされたデジタル画像データは、ビデオエンコーダ307によりアナログ画像信号に変換され、LCDドライバ308を通じてLCD15において画像表示される。尚、このデジタルカメラ1において、モード切替つまみ16が再生モード側に回動されている場合については、本発明とは直接関係しないため説明は省略する。
次に、デジタルカメラ1における撮影動作について説明する。尚、ここでは、モード切替つまみ16が撮影モード側に回され、LCD15にスルー画像が表示されているとして話を進める。
撮影者がファインダ14若しくはLCD15を通じて所望の構図を得た時点でレリーズスイッチ12を軽く押して止める(以後、軽く押して止めたこの状態を半押しという。)と、この操作に応じて、CPU300からの指示により、撮像レンズ10とCCD30との間に配備されている不図示のフォーカスレンズを撮影レンズ10の光軸方向について移動させるフォーカシングが行われる。この後、撮影者がレリーズスイッチ13を半押し状態から更に押し込む(以後、半押し状態から更に押し込んだこの状態を全押しという。)と、以下に説明する動作により撮影が実施される。
まず、全押しのタイミングから所定時間内に検出した撮像レンズ10の光軸のぶれ補正と、CCD30にディスチャージ等の初期動作とが実施され、その後、CCD30への被写体光の露光が予め設定された時間行われる。そして、その露光時間が経過すると、CCD30からアナログの画像信号が、前述したように出力され、増幅器303に送られて増幅される。この時点で、LCD15には、スルー画像の代わりに撮影画像が表示され、‘OK/キャンセル’ボタン18を操作することでこの撮影画像はメディアコントーラ309経由で記録メディア310に記録され、LCD15には、スルー画像が再び表示される。
ここで、デジタルカメラ1に備えられている手ぶれ防止装置について詳述する。
図3に示すように、このデジタルカメラ1には、いわゆるピッチ方向の角速度を検知するための第1角速度センサ311と、これと垂直な、いわゆるヨー方向の角速度を検知するための第2角速度センサ312とが備えられており、第1角速度センサ311および第2角速度センサ312からは、それぞれのセンサで検知した角速度に応じた信号が出力されるようになっている。
このデジタルカメラ1では、レリーズスイッチ12が全押しされたタイミングから所定時間内に、第1角速度センサ311および第2角速度センサ312それぞれから出力された信号に基づいてCPU300で演算することで、ピッチ方向およびヨー方向それぞれのぶれ量を決定する。尚、角速度センサを利用したぶれ量の決定方法は、公知の技術であるので説明は省略する。
CPU300は、この所定時間経過後に、図3に示す第1制御部321および第2制御部322それぞれに、検出したぶれ量に基づいた信号を送信する。
このぶれ量に応じた信号に基づく手ぶれ補正は、鏡胴20に保持された撮像レンズ10の光軸を、即ち、鏡胴20の光軸を、検出したぶれを相殺する向きに向かせることで行われる。
鏡胴20の光軸の向きの制御は、第1制御部321および第2制御部322が、図3の左上に示す第1コイル201、および、この第1コイル201と同じ種類の第2コイル212に対して印加する電圧の向きと強さで行えるようになっている。
図4は、本発明の第1のレンズ保持装置の一実施形態を示す図である。
図4(a)には、本実施形態のレンズ保持装置2を正面から見た場合が示されている。この図4(a)には、このレンズ保持装置2の構成要素である、鏡胴20、この鏡胴20の後端周縁部を囲むと共に鏡胴20のヨー方向の回動が自在となるように保持する保持枠21、および、鏡胴20を保持する保持枠21をピッチ方向の回動が自在となるように保持する、デジタルカメラ1の内部のシャーシに固定された固定枠22が示されている。鏡胴20の左側面(図4(a)においては右側)の外側には、前述した、平板状に線が巻かれた巻線コイルである第1コイル201が固定されており、また、固定枠22の左側面の内面側の、この第1コイル201と対面する位置には、撮像レンズ10の光軸方向について前後に2分割した時の2つの領域が、互いに異なる極性となるように着磁された第1マグネット221が固定されている。この第1コイル201と第1マグネット221との間の電磁力の相互作用についての説明は後に譲る。
また、図4(a)に示す保持枠21の下部には、第1コイル201と同じ種類の第2コイル212を固定するための土台部211が備えられており、この第2コイル212はこの土台部211の外面側に固定されている。固定枠22の、この第2コイル212と対面する位置には、第1マグネット221と同じ種類の第2マグネット222が固定されている。これら第2コイル212と第2マグネット222との間の電磁力の相互作用についての説明も後に譲る。
鏡胴20の、ヨー方向についての回動を自在にするために、鏡胴20の上面には、保持枠21によって軸支された上軸20aが備えられ、鏡胴20の下面には、保持枠21によって軸支された下軸20bが備えられている。また、保持枠21の、ピッチ方向についての回動を自在にするために、鏡胴20の左側面には、固定枠22によって軸支された左軸21aが備えられ、鏡胴20の右側面には、固定枠22によって軸支された右軸21bが備えられている。
図4(b)には、鏡胴20および保持枠21の左側面を固定枠22から見た場合が示されており、第1コイル201が、鏡胴20の左側面の、保持枠21を避けた、撮像レンズ10の光軸前側に固定されている様子が示されている。また、図4(b)には、この鏡胴20の後端の上面および下面に備えられた上軸21aおよび下軸21bが保持枠21に軸支されている様子が示されており、また、保持枠21の左側面に、固定枠22の左側面で軸支される左軸21aが備えられている様子が示されている。
図4(c)には、下面側からレンズ保持装置2の内部を透視した場合が示されており、鏡胴20を軸支した保持枠21が、固定枠22によって軸支されている様子が示されている。
図5は、第1コイルと第1マグネットとの間の電磁力の相互作用についての説明図である。
図5(a)には、鏡胴20の左側面に固定された第1コイル201と、この第1コイル第1マグネット221とが対面している様子を固定枠22の左側面側から見た場合が示されている。
また、図5(b)には、これらを上方から見下ろした場合が示されており、図3に示す第1制御部321を通じて第1コイル201に印加された電圧により、図5(a)に矢印に示す向きの電流が第1コイル201に流れることで、第1コイル201が固定された鏡胴20には、上軸20aおよび下軸20bを中心とする、ヨー方向であって、図5(b)に示す矢印の向きの回動力が生じることとなる。また、第1制御部321が、図5(a)に示す向きと逆向きの電流が第1コイル201に流れるように電圧を印加すると、図5(b)に示す矢印の向きとは逆向きの回動力が生じることとなる。
図6は、図4に示す、第2コイルと第2マグネットとの間に作用する電磁力についての説明図である。
図6(a)には、保持枠21の下面外側に固定された第2コイル212と、固定枠22の下面内側に固定された第2マグネット222とが対面している様子を固定枠22の下面側から見上げた場合が示されており、図6(b)には、これらを固定枠22の左側面側から見た場合が示されており、図3に示す第2制御部322を通じて第2コイル222に印加された電圧により、ピッチ方向であって、図6(a)に示す矢印の向きに電流が流れたことで、第2コイル222が固定された保持枠21には、左軸21aおよび右軸21bを中心に、図6(b)に矢印に示す向きの回転力が生じることとなる。第2制御部322が、図6(a)に示す向きと逆向きの電流が流れるように第2コイル222に電圧を印加すると、図6(b)に示す矢印の向きとは逆向きの回動力が生じることとなる。
以上説明したように、本実施形態のレンズ保持装置2では、第1マグネット221は、保持枠21ではなく固定枠22に固定されている。つまり、本実施形態のレンズ保持装置2では、第2コイル212と第2マグネット222との間の電磁力の相互作用による、鏡胴20を保持する保持枠21をピッチ方向に回動させる際の応答性が、保持枠21に第1マグネット221が固定されている場合と比べ改善されている。したがって、本実施形態のレンズ保持装置2によれば、製造コストの上昇を抑えるために、第1コイル201および第2コイル212と、第1マグネット221および第2マグネット222とをそれぞれ同じ種類のものにしても、レンズの光軸の、ヨー方向とピッチ方向との間の回動応答性の差異を抑制することができ、これにより、このレンズ保持装置2を採用するこのデジタルカメラ1を、ヨー方向についての光軸補正機能とピッチ方向についての光軸補正機能との間の差異の抑制が、製造コストの上昇を抑えながら図られたカメラとすることができる。
次に、本発明の第2のレンズ保持装置の一実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2のレンズ保持装置の一実施形態を示す図である。
図7には、本発明の第1のレンズ保持装置の一実施形態であるレンズ保持装置1の図4に対応する図が示されており、図7(a)には、本実施形態のレンズ保持装置4を正面から見た場合が示されており、鏡胴40、この鏡胴40の後端周縁部を囲むと共に鏡胴40のピッチ方向の回動が自在となるように保持する保持枠41、および、この保持枠41をヨー方向の回動が自在となるように保持する、本実施形態のレンズ保持装置4を採用するデジタルカメラの内部のシャーシに固定された固定枠42が示されている。鏡胴40の左側面(図7(a)においては右側)および下面には、プレート403を介して、平板状のコイルである第1コイル401および第2コイル402が固定されており、また、固定枠42の左側面内側の、第1コイル401と対面する位置には第1マグネット421が固定され、固定枠42の下面内側の、第2コイル401と対面する位置には第2マグネット422が固定されている。
本実施形態のレンズ保持装置4と図4に示すレンズ保持装置1との相違点は、レンズ保持装置1では保持枠21の下面に固定されている第2コイル212が、本実施形態のレンズ保持装置4では鏡胴40の下面に固定されている点と、レンズ保持装置1では、保持枠21は、鏡胴20をヨー方向の回動が自在となるように保持し、固定枠22は、この保持枠21をピッチ方向の回動が自在となるように保持しているのに対し、本実施形態のレンズ保持装置4では、保持枠41は、図7(b)および図7(c)に示すように鏡胴40をピッチ方向の回動が自在となるように保持し、固定枠42は、この保持枠41をヨー方向の回動が自在となるように保持している点が異なっている。第1コイル401と第2コイル402は、レンズ保持装置1の第1コイル201と第2コイル212とが同じ種類のものであるのと同様に同じ種類のものであり、第1マグネット421と第2マグネット422も、レンズ保持装置1の第1マグネット221と第2マグネット222とが同じ種類のものであるのと同様に同じ種類のものである。このレンズ保持装置4の第1コイル401と第1マグネット421との間の電磁力の相互作用、および、第2コイル402と第2マグネット422との間の電磁力の相互作用については、レンズ保持装置1で説明した説明と同じ説明となるので省略する。
図7(b)には、鏡胴40および保持枠41の左側面を固定枠42から見た場合が示されており、第1コイル401および第2コイル402が、プレート403を介して鏡胴40の左側面の、保持枠41を避けた前側(撮像レンズ10を保持している側)に固定されている様子が示されている。
また、図7(b)には、鏡胴40を保持した保持枠41を、保持枠41に備えられた上軸41aおよび下軸41bを軸支することにより固定枠42が保持している様子が示されている。
図7(c)には、鏡胴40、保持枠41、および固定枠42を、固定枠42の下側から透視して見上げた場合が示されており、保持枠41が、鏡胴40に備えられた左軸40aおよび右軸40bを軸支することにより鏡胴を保持している様子が示されている。
以上説明したように、本実施形態のレンズ保持装置4では、第1コイル401および第2コイル402が鏡胴40の外側に固定され、第1コイル401および第2コイル402それぞれと対向する第1マグネット421および第2マグネット422が固定枠42の内側に固定されていることから、第1コイル401および第1マグネット421との間の電磁力の相互作用によりヨー方向に回動されるのは、マグネットが固定されていない保持枠41と鏡胴40になっている。鏡胴40を保持する保持枠41から第1マグネット421を省くことで、ヨー方向への鏡胴40の回動時の応答性の改善が図られている。つまり、本実施形態のレンズ保持装置4では、第1コイル401および第1マグネット421との間の電磁力の相互作用による、鏡胴40を保持する保持枠41をヨー方向に回動させる際の応答性が、保持枠41に第1マグネット421が固定されている場合と比べ改善されている。したがって、本実施形態のレンズ保持装置4によれば、製造コストの上昇を抑制するために、第1コイル401および第2コイル402と、第1マグネット421および第2マグネット422とをそれぞれ同じ種類のものにしても、レンズの光軸の、ヨー方向とピッチ方向との間の回動応答性の差異を抑制することができる。
さらに、本実施形態のレンズ保持装置4では、第1コイル401、第1マグネット421、プレート403の第1コイル401が固定された面、固定枠42の、第1マグネット421が固定された側面、上軸41a、および左軸40aと、第2コイル402、プレート403の第2コイル402が固定された面、第2マグネット422、第21マグネット422が固定された側面、下軸41b、および右軸40bが、撮像レンズ10の光軸を通る所定の対称面Sを挟んで左右対称の位置に配備されている。したがって、このレンズ保持装置4では、レンズの光軸の、ヨー方向とピッチ方向との間の回動応答性の差異の抑制が一層図られている。
以上説明した実施形態では、第1コイル401、第1マグネット421、プレート403の第1コイル401が固定された面、固定枠42の、第1マグネット421が固定された側面、上軸41a、および左軸40aと、第2コイル402、プレート403の第2コイル402が固定された面、第2マグネット422、第21マグネット422が固定された側面、下軸41b、および右軸40bが、撮像レンズ10の光軸を通る所定の対称面Sを挟んで左右対称の位置に配備した場合を例に挙げたが、これが、所定の対称面Sを挟んで左右対称に配置されていなくても、本発明による効果は減却されるものではない。
本発明の第1のレンズ保持装置の一実施形態を採用するデジタルカメラの、斜め上方からの外観斜視図である。 図1に示すデジタルカメラの背面図である。 デジタルカメラの機能ブロック図である。 本発明の第1のレンズ保持装置の一実施形態を示す図である。 第1コイルと第1マグネットとの間の電磁力の相互作用についての説明図である。 図4に示す、第2コイルと第2マグネットとの間に作用する電磁力についての説明図である。 本発明の第2のレンズ保持装置の一実施形態を示す図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
10 撮像レンズ
2 レンズ保持装置
20 鏡胴
201 第1コイル
21 保持枠
212 第2コイル
22 固定枠
221 第1マグネット
222 第2マグネット
311 第1角速度センサ
312 第2角速度センサ
321 第1制御部
322 第2制御部

Claims (3)

  1. レンズを保持し、該レンズの光軸と平行に広がる外向きの第1面を有するレンズ枠と、
    前記レンズの光軸と平行に広がると共に前記第1面とは90°異なる向きの外向きの第2面を有し、前記レンズ枠を前記第2面と垂直な第1の回転軸の回りに回動するように軸支する保持枠と、
    前記第1面と対面する内向きの第3面と、前記第2面と対面する内向きの第4面とを有し、前記保持枠を前記第3面に垂直な第2の回動軸の回りに回動するように軸支する固定枠と、
    前記第1面および第3面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により前記レンズ枠を前記第1の回動軸の回りに回動させる第1のコイルおよび第1のマグネットと、
    前記第2面および第4面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により前記保持枠を前記第2の回動軸の回りに回動させる第2のコイルおよび第2のマグネットとを備えたことを特徴とするレンズ保持装置。
  2. レンズを保持し、該レンズの光軸と平行に広がる外向きの第1面と、該レンズの光軸と平行に広がると共に前記第1面とは90°異なる向きの外向きの第2面とを有するレンズ枠と、
    前記第1面と対面する内向きの第3面と前記第2面と対面する内向きの第4面とを有する固定枠と、
    前記レンズ枠を前記第1面に垂直な第1の回転軸の回りに回動するように軸支するとともに、前記第4面に垂直な第2の回動軸の回りに回動するように前記固定枠に軸支された保持枠と、
    前記第1面および第3面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により前記保持枠を前記第2の回動軸の回りに回動させる第1のコイルおよび第1のマグネットと、
    前記第2面および第4面にそれぞれ固定され、電磁力の相互作用により前記レンズ保持枠を前記第1の回動軸の回りに回動させる第2のコイルおよび第2のマグネットとを備えたことを特徴とするレンズ保持装置。
  3. 前記第1面、前記第3面、前記第1のコイル、前記第1のマグネット、および前記第1の回転軸と、前記第2面、前記第4面、前記第2のコイル、前記第2のマグネット、および前記第2の回転軸は、前記レンズの光軸を通る所定の対称面を挟んで左右対称の位置に配備されたものであることを特徴とする請求項2記載のレンズ保持装置。
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