JP2007298593A - 画像形成装置、並びにこれに用いられるプログラム及び画像形成方法 - Google Patents

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康久 荏原
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
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譲 江原
Seiichi Shigeta
誠一 繁田
Kensho Funamoto
憲昭 船本
Toshiyuki Uchida
俊之 内田
Keisuke Sugiyama
恵介 杉山
Koji Amauchi
康二 天内
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Abstract

【課題】温度センサを設けたり、光書込ユニット4の駆動時間をカウントする構成を設けたりすることによるコストアップを引き起こすことなく、ユーザーの待ち回数及び色ズレを許容範囲内に留めることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写ユニット5に対する記録紙Pの通紙枚数であるプリント枚数を計数するMPUを次のように構成した。即ち、記録紙Pの搬送方向の長さを検知する紙サイズ検知センサ90による検知結果に応じて記録紙P1枚あたりのカウントアップ値を異ならせるようにした。これにより、光書込ユニット4の駆動時間をカウントすることなく、色合わせ処理を光書込ユニット4内の温度上昇量に見合ったタイミングで実施することが可能になる。そして、温度センサや、書込ユニット駆動時間のカウント手段を設けることなく、ユーザーの待ち回数及び色ズレを許容範囲内に留めることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の潜像担持体の表面にそれぞれ形成した可視像を転写体に重ね合わせて転写して画像を得る画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。また、かかる画像形成装置に用いられるプログラムに関するものである。
この種の画像形成装置としては、潜像担持体たる複数の感光体にそれぞれ互いに異なる色のトナー像を形成し、これらを記録紙や中間転写体などの転写体に重ね合わせて転写することでカラー画像を得るカラー画像形成装置が知られている。このようなカラー画像形成装置では、転写体に対する各色トナー像の転写位置が相対的にずれると、カラー画像に色ズレが発生してしまう。かかる色ズレは、各色トナー像の副走査レジストズレやスキューズレ(以下、これらをまとめて位置ズレという)などによって発生する。副走査レジストズレは、転写体に対するトナー像の転写位置が図1の太線で示される理想の像形成ライン(トナー像の形成位置)から、転写体移動方向(図中矢印方向であり、潜像書込時の副走査方向に相当する)にずれる現象である。また、スキューズレは、トナー像が本来であれば図2の太線のように転写体移動方向(図中矢印方向)と直交する方向に延在する姿勢で転写されるべきであるのに、図中の点線で示されるように同方向から傾いて転写される現像である。
これらの位置ズレとしては、交換部品の位置ズレなどに起因するものなどが挙げられるが、最も高頻度で発生するのは、反射ミラーなどといった潜像書込系部品の温度変化に伴う伸縮に起因するものである。何れの原因によるものでも、潜像書込タイミングを調整することで副走査方向レジストズレを低減することができる。また、潜像書込系部品の姿勢を駆動手段によって変化させることで、スキューズレを低減することができる。
そこで、次のような位置合わせ制御を定期的に実施することで、潜像書込系部品の温度変化に伴う伸縮に起因する色ズレを低減する画像形成装置が知られている。即ち、各潜像担持体にそれぞれ形成したトナー像を転写体に転写した後、それらトナー像を光学センサ等で検知して互いの相対的位置ズレを検出し、検出結果に基づいて潜像書込タイミングや潜像書込系部品の姿勢を調整する制御である。
例えば、特許文献1には、機内に配設された温度センサによる検知結果に基づいて位置合わせ制御の実施タイミングを決定する画像形成装置が提案されている。この画像形成装置によれば、位置合わせ制御を行った時点からの機内温度変化量が所定量に達した時点、即ち、潜像書込系部品の伸縮がある程度進んだ時点で、次の位置合わせ制御を実施することで色ズレを低減することができる。但し、温度センサを設ける必要があるため、コスト高になるという不具合がある。
一方、特許文献2や特許文献3には、所定枚数のプリントを行う毎に、上述した位置合わせ制御を実施する画像形成装置が提案されている。この画像形成装置によれば、温度センサの付設によるコストアップを招来することなく、色ズレを低減することができる。但し、機内温度がそれほど変化していない場合にも位置合わせ制御を行うため、特許文献1に記載の画像形成装置に比べて、位置合わせ制御の実施回数を増やしてしまうという不具合がある。
このように、温度センサによる検知結果に基づいて位置合わせ制御を実施する方法、所定枚数のプリントを行う毎に位置合わせ制御を実施する方法、の何れにも一長一短があるが、コストの安い後者の方が一般ユーザーのニーズに合っている。よって、一般ユーザー向けの量産機としての需要を期待することができる。但し、たとえ一般ユーザー向けであっても、位置合わせ制御の実施によってユーザーを待たせてしまう回数(以下、待ち回数という)や、色ズレ量については、それぞれある程度の許容範囲内に留める必要がある。
特開2003−149904号公報 特開2003−149905号公報 特開2004−13101号公報
ところが、所定枚数のプリント行う毎に位置合わせ制御を行う従来の方法では、色ズレ量を確実に許容範囲内に留めようとすると、ユーザーの待ち回数が許容範囲を超えてしまうことがわかった。
具体的には、潜像書込系の部品の伸縮は、画像形成装置の中でも、特に潜像書込装置内の温度変化によって起こることが本発明者らの実験によって判明した。そして、一般的な室内環境におかれた画像形成装置では、待機状態にある潜像書込装置内の温度はそれほど変動しないことも解った。また、数枚といった少量の連続プリントがある程度の時間をあけて繰り返し行われる場合にも、潜像書込装置内の温度はそれほど変化しないことも解った。潜像書込装置内の温度が大きく変化するのは、多量の連続プリントが行われるときである。このときは、潜像書込装置内の温度がプリント枚数の増加に伴って上昇し続ける。本発明者らの実験によれば、1枚目から1000枚目までの長期に渡る連続プリントにおいて、潜像書込装置内の温度は上昇し続けた。そして、その間、位置合わせ制御を全く行わないと、温度上昇に伴ってトナー像の色ズレが増大し続けるが、所定枚数のプリント毎に位置合わせ制御を実施すれば、色ズレを所定量だけ増加させてしまう毎に色ズレ量を初期値まで戻すことができる。
しかしながら、連続プリントにおける1枚プリント毎の色ズレの増大量は、記録紙のサイズによって異なってくる。記録紙のサイズが大きくなるほど、1枚プリント毎の潜像書込装置の駆動時間が長くなって、1枚プリント毎の書込装置内の温度上昇量が大きくなるからである。よって、色ズレ量を確実に許容範囲内に留めるためには、使用可能な各種サイズの記録紙のうち、最大サイズのものが常に使用されることを前提として、位置合わせ制御の開始条件となるトリガープリント枚数を設定する必要がある。すると、トリガープリント枚数を非常に少ない値に設定せざるを得ず、ユーザーの待ち回数が許容範囲を超えてしまうことがわかった。
トリガープリント枚数に代えて、潜像書込装置の駆動時間のカウント値を利用すれば、ユーザーの待ち回数を過剰に増やすことなく、位置合わせ制御を潜像書込装置内の温度上昇量に見合ったタイミングで実施することができる。
しかしながら、このように位置合わせ制御を実施させるようにするためには、潜像書込装置の駆動時間をカウントするための新たな構成を付加することによるコストアップを引き起こしてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成装置、並びにこれに用いられるプログラム及び画像形成方法を提供することである。即ち、温度センサを設けたり、潜像書込手段の駆動時間をカウントする構成を設けたりすることによるコストアップを引き起こすことなく、ユーザーの待ち回数及び可視像の位置ズレを許容範囲内に留めることができる画像形成装置等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、無端移動する表面に潜像を担持する複数の潜像担持体、それら潜像担持体上の潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像手段、及びそれら潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段を有する作像手段と、表面無端移動体の表面をそれぞれの潜像担持体との対向位置に順次送るように無端移動させつつ、それぞれの潜像担持体の表面に形成された可視像を、該表面無端移動体の表面に保持される記録シートに重ね合わせて転写するか、あるいは該表面無端移動体の表面に重ね合わせて転写した後に記録シートに一括転写する転写手段と、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体に転写された可視像を検知する像検知手段と、該記録シートの搬送方向の長さを検知する長さ検知手段と、該転写手段に対する記録シートの通紙枚数を計数する計数手段と、それぞれの潜像担持体に形成した所定形状の可視像を該表面無端移動体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの潜像担持体に対する可視像形成タイミングを調整して、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体又は記録シートへの可視像の重ね合わせズレを低減する位置合わせ制御を、該計数手段による計数値が所定数増加する毎に実施する制御手段とを備える画像形成装置において、上記長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせるように、上記計数手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、所定サイズの記録シートである基準シートがその短手方向を搬送方向とする姿勢で搬送されながら上記転写手段に送られる場合の上記カウントアップ値を基準カウント値とし、上記長さ検知手段による検知結果が該基準シートの短手方向長さを超えた記録シートについての上記カウントアップ値を該基準カウント値の整数倍にするように、上記計数手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記基準シートとしてA4サイズ紙を採用し、上記長さ検知手段による検知結果がA4短手方向の長さを超えた記録シートについての上記カウントアップ値を上記基準カウント値の2倍にするように、上記計数手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記基準シートとしてLTサイズ紙を採用し、上記長さ検知手段による検知結果がLT短手方向の長さを超えた記録シートについての上記カウントアップ値を上記基準カウント値の2倍にするように、上記計数手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの画像形成装置において、上記長さ検知手段による検知結果に応じた上記カウントアップ値の変化量を操作者に設定させる変化量設定手段を設け、該変化量設定手段に対する入力結果に応じた変化量で上記カウントアップ値を異ならせるように、上記計数手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの画像形成装置において、上記長さ検知手段による検知結果に応じて上記カウントアップ値を異ならせる計数モードと、変化させない計数モードとを、操作者に選択させる計数モード選択手段を設け、該計数モード選択手段に対する入力結果に応じて計数モードを切り換えるように、上記計数手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかの画像形成装置において、上記計数手段として、計数値を所定値に到達させる毎にゼロに戻すものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかの画像形成装置において、複数の上記潜像担持体にそれぞれ作像能力測定用の可視像を形成して上記表面無端移動体の表面に転写し、それら作像能力測定用の可視像の上記像検知手段による検知結果に基づいて上記作像手段の作像条件を調整する作像条件調整制御を上記位置合わせ制御と合わせて実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかの画像形成装置において、上記潜像書込手段として、複数の上記潜像担持体のそれぞれに個別に対応する複数の書込光を1つの偏向手段によって偏向せしめながら潜像担持体に照射して潜像を光書込するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、無端移動する表面に潜像を担持する複数の潜像担持体、それら潜像担持体上の潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像手段、及びそれら潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段を有する作像手段と、表面無端移動体の表面をそれぞれの潜像担持体との対向位置に順次送るように無端移動させつつ、それぞれの潜像担持体の表面に形成された可視像を、該表面無端移動体の表面に保持される記録シートに重ね合わせて転写するか、あるいは該表面無端移動体の表面に重ね合わせて転写した後に記録シートに一括転写する転写手段と、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体に転写された可視像を検知する像検知手段と、該記録シートの搬送方向の長さを検知する長さ検知手段と、該転写手段に対する記録シートの通紙枚数を計数する計数手段と、それぞれの潜像担持体に形成した所定形状の可視像を該表面無端移動体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミング基づいてそれぞれの潜像担持体に対する可視像形成タイミングを調整して、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体又は記録シートへの可視像の重ね合わせズレを低減する位置合わせ制御を、該計数手段による計数値が所定数増加する毎に実施する制御手段とを備える画像形成装置に用いられ、コンピュータを該計数手段として機能させる機械読取可能なプログラムにおいて、上記長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせる計数を上記計数手段に行わせることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、潜像書込手段により、複数の潜像担持体の無端移動する表面にそれぞれ潜像を書き込む工程と、それら潜像担持体上の潜像をそれぞれ個別に現像する工程と、表面無端移動体の表面をそれぞれの潜像担持体との対向位置に順次送るように無端移動させつつ、それぞれの潜像担持体の表面に形成された可視像を、該表面無端移動体の表面に保持される記録シートに重ね合わせて転写するか、あるいは該表面無端移動体の表面に重ね合わせて転写した後に記録シートに一括転写する工程と、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体に転写された可視像を像検知手段によって検知する工程と、該記録シートの搬送方向の長さを長さ検知手段によって検知する工程と、該転写手段に対する記録シートの通紙枚数を計数する計数工程とを実施し、且つ、それぞれの潜像担持体に形成した所定形状の可視像を該表面無端移動体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミング基づいてそれぞれの潜像担持体に対する可視像形成タイミングを調整して、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体又は記録シートへの可視像の重ね合わせズレを低減する位置合わせ工程を、該計数手段による計数値が所定数増加する毎に実施する画像形成方法において、上記計数工程にて、上記長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせることを特徴とするものである。
これらの発明においては、計数手段による計数値が所定数増加する毎、即ち、所定枚数のプリントを行う毎に、位置合わせ制御を実施することで、温度センサを用いることなく、位置合わせ制御の実施タイミングを決定する。また、長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせることで、異なるサイズの記録シートが使用されることによる1枚プリント毎の潜像書込手段の温度上昇量の増減に応じて、プリント枚数のカウントアップ値を増減させる。これにより、潜像書込手段の駆動時間をカウントすることなく、位置合わせ制御を潜像書込手段内の温度上昇量に見合ったタイミングで実施することが可能になる。よって、温度センサを設けたり、潜像書込手段の駆動時間をカウントする構成を設けたりすることによるコストアップを引き起こすことなく、ユーザーの待ち回数及び可視像の位置ズレを許容範囲内に留めることができる。
以下、本発明を、画像形成装置たる電子写真方式のプリンタに適用した一実施形態について説明する。
図3は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、筺体1と、この筺体1から引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。筺体1の中央部には、イエロー(Y),シアン(C),マゼンダ(S),黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するためのプロセスユニット3Y,3C,3M,3Kを備えている。以下、各符号の添字Y,C,M,Kは、それぞれイエロー,シアン,マゼンダ,黒用の部材であることを示す。
図4は、Y用のプロセスユニットを示す拡大構成図である。なお、他色のプロセスユニットも同様の構成である。図3、図4に示すように、プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体たるドラム状の感光体10Y,10C,10M,10Kを備えている。感光体10Y,10C,10M,10Kは、直径40[mm]のアルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。各プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kは、それぞれ、感光体10Y,10C,10M,10Kの周囲に、それを一様帯電せしめる帯電装置11Y,11C,11M,11K、感光体に形成された潜像を現像する現像手段たる現像装置12Y,12C,12M,12K、感光体上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kを備える。
各プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kの下方には、書込光Lによって感光体10Y,10C,10M,10Kに潜像を書き込む潜像書込手段としての光書込ユニット4が配設されている。また、各プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kの上方には、感光体10Y,10C,10M,10K上に形成されたトナー像を無端移動体たる中間転写ベルト20上に転写せしめる転写手段たる転写ユニット5が配設されている。そして、この転写ユニット5の更に上方には、筺体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kや、後述する定着ユニット6が配設されている。
トナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、筺体1の上面に形成された排紙トレイ8が開かれることで外部に露出して、筺体1内から脱着されるようになっている。
上記光書込ユニット4は、光源であるレーザーダイオードから発した書込光(レーザー光)Lをポリゴンミラー等によって主走査方向に偏向せしめながら、感光体10Y,10C,10M,10Kに照射することで、それら感光体に対して光走査を行う。これにより、感光体10Y,10C,10M,10K上には、Y,C,M,K用の静電潜像が形成される。そして、これらY,C,M,K用の静電潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kによって現像されてY,C,M,Kトナー像となる。
上記転写ユニット5は、表面無端移動体たる無端状の中間転写ベルト20、これを張架する駆動ローラ21、テンションローラ22、及び従動ローラ23などを有している。また、中間転写ベルト5のループ内側に配設された1次転写ローラ24Y,24C,24M,24K、ループ外側に配設されたベルトクリーニング装置26、2次転写ローラ25なども有している。
中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22、及び従動ローラ23に掛け回されている。そして、その下部張架面を感光体10Y,10C,10M,10Kに当接させてY,C,M,K用の1次転写ニップを形成しながら、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる駆動ローラ21の回転に伴って図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。
Y,C,M,K用の1次転写ニップの裏側で中間転写ベルト20の裏面に当接しながら回転する1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kには、1次転写バイアスが印加されている。この印加により、感光体10Y,10C,10M,10Kと、1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kとのには、1次転写電界が形成されている。感光体10Y,10C,10M,10K上に形成されたY,C,M,Kトナー像は、各1次転写ニップで中間転写ベルト20上に順次重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト20上には、4色重ね合わせトナー像が形成される。この4色重ね合わせトナー像は、後述する2次転写ニップで記録紙Pに一括2次転写された後、定着ユニット6に送られて記録紙P上に定着せしめられる。
プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kにおいて、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される感光体10Y,10C,10M,10Kは、帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様に帯電せしめられる。そして、光書込ユニット4から発せられる画像情報に基づいた書込光Lの走査により、Y,C,M,K用の静電潜像を担持する。これら静電潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kの現像ローラ15Y,15C,15M,15K上に担持されたY,C,M,Kトナーによって現像されて、Y,C,M,Kトナー像になる。その後、Y,C,M,K用の1次転写ニップで中間転写ベルト20上に順次重ね合わせて転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ね合わせて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
1次転写ニップを通過した後の感光体10Y,10C,10M,10Kには、中間転写ベルト20上に転写されなかった若干量の転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置13Y,13C,13M,13Kのクリーニングブレード13aによって感光体表面上から除去される。
トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
中間転写ベルト20のループ外側には、最下流側のK用の1次転写ニップに比較的近い位置であって、且つK用の1次転写ニップよりもベルト移動方向下流側の位置でベルトに当接して2次転写ニップを形成する2次転写ローラ25が配設されている。この2次転写ローラ25には2次転写バイアスが印加されている。そして、これにより、接地された駆動ローラ21と2次転写ローラ25との間に2次転写電界が形成されている。
上記給紙カセット2内の記録紙Pは、給紙カセット2の近傍に配設された給紙ローラ27によって、筺体1内に搬送され、レジストローラ対28によって所定のタイミングで2次転写ニップに送り出される。そして、2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト20上の4色トナー像に重ね合わされて、ニップ圧や2次転写電界の影響によってその表面に4色トナー像が一括2次転写せしめられる。これにより、4色トナー像が記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
フルカラー画像が形成された記録紙Pは、定着ユニット6を通過することで画像定着処理が施され、排出ローラ29によって機内から機外の排紙トレイ8上に排出される。感光体10と同様に、中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
図5は、本実施形態に係るプリンタの光書込ユニット4を示す拡大構成図である。同図において、光書込ユニット4は、互いに同軸上で回転するように多段配設された正多角柱形状の2つのポリゴンミラー41a、41bが一体的に多段配設されたポリゴンミラーユニットを備えている。これらポリゴンミラー41a、41bは、その側面に反射ミラーを有し、ポリゴンモータPMによって正多角柱の中心軸を回転中心として高速回転せしめられる。これにより、その側面に図示しないレーザーダイオード(光源)からの書込光(レーザー光)が入射すると、このレーザー光が偏向・走査される。また、光書込ユニット4は、ポリゴンモータPMの防音効果のための防音ガラス42a、42bと、ポリゴンミラー41a、41bを有するポリゴンミラーユニットによりレーザー走査の等角度運動を等速直線運動へと変えるfθレンズ43a、43bと、感光体10Y,10C,10M,10Kへとレーザー光を導くミラー44a、44b、44c、44d、46a、46b、46c、46d、47a、47b、47c、47dと、ポリゴンミラーの面倒れを補正する被調整部材としての長尺レンズユニット50a、50b、50c、50dと、ハウジング内への塵などの落下を防止する防塵ガラス48a、48b、48c、48dとを備えている。なお、同図中の符号La、Lb、Lc、Ldは、それぞれ各感光体10Y,10C,10M,10Kに照射される書込光の光路を示すものである。
光書込ユニット4は、走査線の曲がり及び傾きを調整する調整装置を備えている。走査線の傾きについては、光学素子たる長尺レンズユニット50a、50b、50c、50dの姿勢を変化させることで調整する。なお、走査線の傾き調整を行う機構は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)の感光体10Y、10C、10Mに対応した長尺レンズユニット50a、50b、50cには備わっているが、黒(K)に対応した長尺レンズユニット50dには備わっていない。これは、Y、C、M色の走査線の曲がり及び傾きは、K色の走査線の曲がり及び傾きを基準に調整を行うからである。以下、イエロー(Y)の感光体10Yに対応した長尺レンズユニット50aを例に挙げて説明する。ただし、以下の説明では、色分け符号を省略する。
図6(a)及び図6(b)は、長尺レンズユニット50を示す斜視図である。この長尺レンズユニット50は、ポリゴンミラー41a、41bの面倒れを補正する長尺レンズ51と、長尺レンズ51を保持するブラケット52と、曲がり調整用板バネ53と、長尺レンズ51とブラケット52とを固定するための固定用板バネ54、55と、走査線傾き自動調整用の駆動モータ56と、駆動モータホルダ57と、ネジ受け部58と、ハウジング固定部材59と、ユニット支持用板バネ60、61、62と、摩擦係数低減手段としての平滑面部材63、64と、曲がり調整用ネジ65等から構成されている。
走査線の傾き調整は、後述する位置ズレ補正制御によって算出されたスキュー量に基づいて、駆動モータ56の回転角を制御する。その結果、駆動モータ56の回転軸に取り付けられた昇降ネジが昇降し、長尺レンズユニット50のモータ側端部が図中矢印方向に移動する。具体的には、昇降ネジが上昇すると、長尺レンズユニット50のモータ側端部はユニット支持用板バネ61の付勢力に抗して上昇する。これにより、長尺レンズユニット50は、支持台66を支点にして図1中右回りに回動し、その姿勢を変化させる。一方、昇降ネジが下降すると、長尺レンズユニット50のモータ側端部はユニット支持用板バネ61の付勢力により下降する。これにより、長尺レンズユニット50は、支持台66を支点にして図4中左回りに回動し、その姿勢を変化させる。
このようにして長尺レンズユニット50の姿勢が変化すると、長尺レンズ51の入射面に対してレーザー光Lが入射する位置が変わる。長尺レンズ51は、長尺レンズ51の入射面に対するレーザー光Lの入射位置が長尺レンズ51の長手方向と光路の方向とに直交する方向(鉛直方向)に変化すると、長尺レンズ51の出射面から出射されるレーザー光の鉛直方向に対する角度(出射角)が変化するという特性を有している。この特性により、上記昇降ネジにより長尺レンズユニット50の姿勢が変化すると、これに応じて長尺レンズ51の出射面から出射するレーザー光の出射角が変わり、その結果、このレーザー光による感光体上の走査線の傾きが変わる。
位置合わせ制御たる後述の色合わせ処理が実施される時には、図7に示すような位置ズレ検知用画像が中間転写ベルト20上に形成される。すなわち、中間転写ベルト20の移動方向と直交する幅方向xの後端部(リア)には、ブラック(Bk)のスタートマークMsrを先頭に、マークピッチdの4ピッチ分4dの空きの後に、8セットのマークセットMtr1〜Mtr8が、中間転写ベルト20の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次に形成される。
リア側位置ズレ検知用画像としては、スタートマークMsrと8セットのマークセットMtr1〜Mtr8が転写搬送ベルト60のリアの1周長以内に形成され、スタートマークMsrと8セットのマークセットMtr1〜Mtr8は合計65個のマークからなる。
第1マークセットMtr1は、主走査方向x(中間転写ベルト20の幅方向に相当)に延在する複数のマーク(可視像)からなる
ブラック(Bk)の第1主走査方向マークAkr、
イエロー(Y)の第2主走査方向マークAyr
シアン(C)の第3主走査方向マークAcr、
マゼンタ(M)の第4主走査方向マークAmr、
ならびに、主走査方向xに対して45゜の方向に延在する複数のマークかならなる、
Bkの第1傾斜マークBkr、
Yの第2傾斜マークByr、
Cの第3傾斜マークBcr、
Mの第4傾斜マークBmr、
を含んでいる。
各マークAkr〜Amr、Bkr〜Bmrは副走査方向y(中間転写ベルト20の移動方向に相当)にマークピッチdをおいて配列される。第2〜8マークセットMtr2〜Mtr8は、第1マークセットMtr1と同じであり、各マークセットMtr1〜Mtr8は副走査方向y(中間転写ベルト20の移動方向)に空きcをおいて配列される。
中間転写ベルト20のフロントには、同様にBkのスタートマークMsfを先頭に、マークピッチdの4ピッチ分4dの空きの後に、8セットのマークセットMtf1〜Mtf8が、中間転写ベルト20の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次に形成される。
本実施形態のプリンタでは、フロント側位置ズレ検知用画像として、スタートマークMsfと8セットのマークセットMtf1〜Mtf8が中間転写ベルト20の1周長以内に形成され、スタートマークMsfと8セットのマークセットMtf1〜Mtf8は合計65個のマークからなる。
第1マークセットMtf1は、主走査方向xに延在する複数のマークかならなる
Bkの第1主走査方向マークAkf、
Yの第2主走査方向マークAyf
Cの第3主走査方向マークAcf、
Mの第4主走査方向マークAmf、
ならびに、主走査方向xに対して45゜の方向に延在する複数のマークからなる、
Bkの第1傾斜マークBkf、
Yの第2傾斜マークByf、
Cの第3傾斜マークBcf、
Mの第4傾斜マークBmf、
を含んでいる。
各マークAkf〜Amf、Bkf〜Bmfは副走査方向y(中間転写ベルト20の移動方向)にマークピッチdをおいて配列される。第2〜8マークセットMtf2〜Mtf8は、第1マークセットMtf1と同じであり、各マークセットMtf1〜Mtf8は副走査方向yに空きcをおいて配列される。
中間転写ベルト20のセンターには、同様にBkのスタートマークMscを先頭に、マークピッチdの4ピッチ分4dの空きの後に、8セットのマークセットMtc1〜Mtc8が、中間転写ベルト20の1周長以内に、セットピッチ(定ピッチ)7d+A+cで順次に形成される。
センター側位置ズレ検知用画像としては、スタートマークMscと8セットのマークセットMtc1〜Mtc8が中間転写ベルト20の1周長以内に形成され、スタートマークMscと8セットのマークセットMtc1〜Mtc8は合計65個のマークからなる。
第1マークセットMtc1は、主走査方向xに延在する複数のマークからなる、
Bkの第1主走査方向マークAkc、
Yの第2主走査方向マークAyc
Cの第3主走査方向マークAcc、
Mの第4主走査方向マークAmc、
ならびに、主走査方向xに対して45゜の方向に延在する複数のマークからなる、
Bkの第1傾斜マークBkc、
Yの第2傾斜マークByc、
Cの第3傾斜マークBcc、
Mの第4傾斜マークBmc、
を含んでいる。
各マークAkc〜Amc、Bkc〜Bmcは副走査方向y(中間転写ベルト20の移動方向)にマークピッチdをおいて配列される。第2〜8マークセットMtc2〜Mtc8は、第1マークセットMtc1と同じであり、各マークセットMtc1〜Mtc8は副走査方向yに空きcをおいて配列される。これらの位置ズレ検知用画像に含まれる。
各マークMsr、Akr〜Amr、Bkr〜Bmrに付した記号の末尾のrはリア側のものであることを示し、各マークMsf、Akf〜Amf、Bkf〜Bmfに付した記号の末尾のfはフロント側のものであることを示し、各マークMsc、Akc〜Amc、Bkc〜Bmcに付した記号の末尾のcはセンター側のものであることを示す。また、このフロント側、リヤ側、センター側の第1マークセット乃至第8マークセットを一つのマークセット群と呼ぶ。
図8は、各色のプロセスユニット装着検知用のマイクロスイッチ69K〜69Y、各色の現像装置の装着検知用のマイクロスイッチ79K〜79Yおよび光センサ20r、20c、20fと、それらの検出信号を読み込む電気回路を示す。マーク検出ステージで、ROM、RAM、CPUおよび検出データ格納用FIFOメモリ等を主体とするマイクロコンピュータ(以下MPUという)41(のCPU)が、D/Aコンバータ37r、37c、37fに、光センサ20r、20c、20fの発光ダイオード(LED)31r、31c、31fの通電電流値を指定する通電データを与える。D/Aコンバータ37r、37c、37fは、それをアナログ電圧に変換してLEDドライバ32r、32c、32fに与える。これらのドライバ32r、32c、32fは、D/Aコンバータ37r、37c、37fからのアナログ電圧に比例する電流をLED31r、31c、31fに通電する。
LED31r、31c、31fが発生した光は、図示しないスリットを通って中間転写ベルト20にあたり、その大部分が中間転写ベルト20を透過して、テンションローラ22により反射され、その反射光が中間転写ベルト20を透過して更に図示しないスリットを通ってフォトトランジスタ33r、33c、33fに当たる。これにより、トランジスタ33r、33c、33fのコレクタ/エミッタ間が低インピーダンスになって、トランジスタ33r、33c、33fのエミッタ電位が上昇する。
中間転写ベルト20上の上記マークがLED31r、31c、31fに対向する位置に到来すると、そのマークがLED31r、31c、31fからの光を遮断するので、トランジスタ33r、33c、33fのコレクタ/エミッタ間が高インピーダンスになって、トランジスタ33r、33c、33fのエミッタ電圧すなわち光センサ20r、20c、20fの検出信号のレベルが低下する。
したがって、上述のように、移動する中間転写ベルト20上に位置ズレ検知用画像を形成すると、光センサ20r、20c、20fの検出信号が高低に変動する。この検出信号の高レベルはマークなしを、検出信号の低レベルはマークありを意味する。このように、光センサ20r、20c、20fは、中間転写ベルト20上のリヤ側の各マーク、センタの各マーク、フロント側の各マーク、を検出する。よって、可視像たる複数のマークを検知する像検知手段として機能している。
光センサ20r、20c、20fの検出信号は、高周波ノイズ除去用の低域通過フィルタ34r、34c、34fを通して、更にレベル校正用の増幅器35r、35c、35fでレベルが0〜5Vに校正されて、A/Dコンバータ36r、36c、36fに印加される。
検出信号Sdr、Sdc、Sdfは、図9(a)に示すような波形となる。すなわち、5Vのときは、テンションローラ22を検知しており、0Vのときは、マークを検知している。そして、5Vから0Vに降下している部分は、マークの先端を示しており、0Vから5Vに上昇している部分は、マークの後端を示している。この下降している部分から上昇する部分までがマークの幅となる。これら検出信号Sdr、Sdc、Sdfは、先の図8にしたように、A/Dコンバータ36r、36c、36fに与えられ、しかも、増幅器38r、38c、38cを通してウィンドウコンパレータ39r、39f、39cに与えられる。
A/Dコンバータ36r、36f、36cは、内部の入力側にサンプルホールド回路を備えているとともに、出力側にデータラッチ(出力ラッチ)を備え、MPU41からA/D変換指示信号Scr、Scc、Scfが与えられると、その時の増幅器35r、35c、35fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfの電圧をホールドしてデジタルデータに変換してデータラッチに保持する。したがって、MPU41は、検出信号Sdr、Sdc、Sdfの読取りが必要な時には、A/D変換指示信号Scr、Scc、ScfをA/Dコンバータ36r、36c、36fに与えて検出信号Sdr、Sdc、Sdfのレベルをあらわすデジタルデータすなわち検出データDdr、Ddc、Ddfを読み込むことができる。
ウィンドウコンパレータ39r、39c、39fは、増幅器38r、38c、38fからの検出信号が2V以上3V以下の範囲内にある時には低レベルLのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを発生し、増幅器38r、38c、38fからの検出信号が2V以上3V以下の範囲を外れているときには高レベルHのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを発生する。図9(b)は、低レベルLのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを示している。MPU41は、これらのレベル判定信号Swr、Swc、Swfを参照することによって、検出信号Sdr、Sdc、Sdfが範囲内か否かを直ちに認識することができる。また、MPU41はマイクロスイッチ69a〜69d、79a〜79dからその開閉状態を示す信号を取り込む。
図10は、MPU41の制御フローを示すフローチャートである。MPU41は、電源がオンして動作電圧が印加されると、入出力ポートの信号レベルを待機状態のものに設定し、内部のレジスタ、タイマなども待機状態に設定する(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。
MPU41は、初期化(S1)を完了すると、本プリンタの機構各部および電気回路の状態を読み取って画像形成に支障がある異常があるか正常であるかをチェックし(S2、S3)、異常がある場合(S3でNO)にはマイクロスイッチ69K〜69Y、79K〜79Yの開閉状態をチェックする(S19)。マイクロスイッチ69K〜69Y、79K〜79Yの何れかが閉(オン)である時(S19でYES)は、閉のマイクロスイッチに対応するユニット(プロセスユニットの現像装置又はこれを除く感光体ユニット)の装着が無いか、あるいはユニットが新品ユニットに交換された直後の電源オン時の状態である。ここに、マイクロスイッチ69K〜69Yは、各プロセスユニット3Y,3C,3M,3Kの帯電装置11、感光体10、クリーニング装置13を含む4つの感光体ユニットの本プリンタ本体に対する装着の有無をそれぞれ検知するスイッチである。マイクロスイッチ79a〜79dは各プロセスユニット3Y、3M、3C、3Kの現像装置12のプリンタ本体に対する装着の有無をそれぞれ検知するスイッチである。
マイクロスイッチ69K〜69Y、79K〜79Yの何れかが閉(オン)である時(S19でYES)は、MPU41は、感光体10K〜M上にそれぞれ画像を形成する4つの上記作像系を一時的に駆動する(S20)。具体的には、中間転写ベルト20が駆動されると共に、感光体10K〜Mおよびそれに接触する各帯電ローラ11K〜Mならびに各現像装置12Y〜12Kの現像ローラを回転させる。プロセスユニット又は現像装置が新品ユニットに交換された直後であつた場合には、作像系の駆動によって閉であったマイクロスイッチが開(ユニット装着あり)に切り替わる。一方、装置にユニットが装着されていない場合には、マイクロスイッチは閉に留まる。
MPU41は、作像系を駆動した結果、閉であったマイクロスイッチ69K〜69Y、79K〜79Yの何れかが開に切り替わったら(S21でNO)、例えば、K(黒)色の感光体ユニットの着脱を検知するマイクロスイッチ69Kが閉(PSd=L)から開(PSd=H)に切り替わると、Kプリント枚数積算レジスタ(不揮発メモリ上の一領域)をクリア(K色プリント積算数を0に初期化)し、交換レジスタFPCに、ユニット交換があったことを示す「1」を書きこむ(S24)。ない、Kプリント枚数積算レジスタのデータ値は、K色を出力するプリントアウトが1枚出力される毎に1ずつカウントアップされる。
一方、マイクロスイッチが開に切り替わらなかったとき(S21でYES)には、ユニットの装着が無いと見なして、MPU41は、状態報知2として、それをあらわす異常を操作表示部に表示する(S4)。そして、異常が無くなるまで、状態読取り、異常チェック、異常報知(S2〜S4)のフローを繰返す。なお、操作表示部は、図示しない液晶ディスプレイからなる表示部と、キーボードからなる操作部とから構成されており、操作者による入力情報を受け付けてMPU41に送信する。
MPU41は、異常なしと判定した場合(S3でYES)、定着ユニット6への通電を開始し、定着ユニット6の定着温度が定着可能温度であるか否かをチェックして定着可能温度でないと、状態報知1として、操作表示部に待機表示を行わせ、定着可能温度であるとプリント可能表示を操作表示部に行わせる(S5)。
また、MPU41は、定着温度が60℃以上であるかをチェックして(S5)、定着ユニット6の定着温度が60℃未満である(S6でNO)と、長時間休止(不使用)後のプリンタ電源オン(例えば朝一番の電源オン:休止中の機内環境の変化が大きい)と見なし、状態検知3として色合わせ処理実行を図示しない操作表示部に表示させる(S7)。次に、MPU41のプリント枚数積算レジスタRTnのデータをゼロにリセットした後(S8)、調整処理を実行する(S23)。その後、交換レジスタFPCをクリアする(S24)。なお、プリント枚数積算レジスタRTn内のデータ(プリント枚数)は、プリントアウトが1枚行われる毎に、所定の規則に従ってカウントアップされる。また、調整処理の内容については、後に詳述する。
定着ユニット6の定着温度が60℃以上であったときには、前回のプリンタの電源オフからの経過時間が短いと見なすことができる。この場合には、前回の電源オフ直前から現在までの機内環境の変化は小さいと推察できる。しかし、何れかの色の、感光体ユニット又は現像装置の交換があった場合は、機内環境は、大幅に変化している。よって、感光体ユニットあるいは現像装置12の交換があった場合も調整処理(S23)を実行する。
定着ユニット7の定着温度が60℃以上であったとき(S6でYES)は、MPU41は、上述のステップS22で、ユニット交換を表す情報が生成されている交換レジスタFPCについて「1」であるか否かをチェックする(S9)。ユニット交換を表す情報が生成されている(FPC=1である)場合(S9でYES)には、上述のステップS7〜S8を実行して後述の調整処理(S23)及びステップ(S24)を実行する。
ユニットの交換が無かったとき(S9でNO)、操作表示部を介したオペレータの入力および本プリンタに接続されたパーソナルコンピュータのコマンドを待ち、その読み取りを行う(S10)。MPU41は、操作表示部またはパーソナルコンピュータを介して「色合わせ」指示がオペレータから与えられると(S11でYES)、上述のステップS7〜S8を実行して後述の調整処理(S23)及びS24を実行する。
定着ユニット6の定着温度が定着可能温度で、しかも各部がレディである時に、操作表示部からコピースタート指示(プリント指示)、或いは、パーソナルコンピュータからのプリントスタート指示があると(12でYES)、MPU41は、指定枚数の画像形成を実行する(S13)。
MPU41は、1枚の記録紙の画像形成を終えて記録紙を排出するたびに、不揮発メモリに割り当てられているプリント総枚数レジスタを1つインクレメントする。また、カラー出力の場合には、カラープリント積算数レジスタPCn、ならびに、K、Y、CおよびM各色のプリント積算数レジスタのそれぞれのデータも1つインクレメントする。また、モノクロ出力の場合には、モノクロプリント積算数レジスタおよびKプリント積算数レジスタのそれぞれのデータを1つインクレメントする。なお、K、Y、CおよびM各色のプリント積算数レジスタのデータは、その色のプロセスユニットまたは現像装置が新品に交換された時に、0をあらわすデータに初期化(クリア)される。また、上述のプリント枚数積算レジスタRTnは、プリントを終えた1枚の記録紙が排出される毎に、カラー出力であるかモノクロ出力であるかにかかわらず、インクレメント(カウントアップ)されるが、そのカウントアップ値は所定の規則に従って適宜変更される。
MPU41は、1枚の画像形成を行うたびに、ペーパトラブル等の異常の有無をチェックすると共に、指定枚数の画像形成を終えると、現像濃度、定着温度、機内温度、その他各部の状態を読み込み(S14)、異常があるか否かをチェックする(S15)。異常がある(S15でNO)と、状態報知2としてそれを操作表示部に表示し(S16)、異常が無くなるまでS14〜S16を繰り返す。
画像形成を開始できる状態すなわち正常である(S15でYES)と、プリント枚数積算レジスタRTnの値について、トリガープリント枚数である200枚以上であるか否かが判断される(S17)。そして、200枚以上であると判断されると(S17でYES)、上述のS7〜S8及びS23〜S24のフローが実行される。これに対し、200枚以上でないと判断されると(S17でNO)、定着ユニット6の定着温度について定着可能温度であるかがチェックされる。そして、定着可能温度でない場合には状態報知1として、待機表示が操作表示部によって行われる。また、定着可能温度である場合にはプリント可表示が操作表示部によって行われて(S18)、「入力読み取り」(S10)にフローがループせしめられる。
MPU41は、このような制御フローにより、(1)定着ユニット7の定着温度が60℃未満で電源オンになったとき、(2)Y,M,C,Kのユニット(プロセスユニット又は現像装置)の何れかが新品に交換された時、(3)操作表示部またはパーソナルコンピュータから色合わせ指示命令を受けたとき、(4)プリントジョブ直後あるいは連続プリントジョブ中にプリント枚数積算レジスタRTnの値が200枚以上になったとき、にそれぞれ調整処理(S23)を実行する。
図11(a)は、調整処理における各処理ステップを示すフローチャートである。まず、MPU41は、作像条件調整制御たるプロセスコントロール処理(S23a)を実行する。このプロセスコントロール処理では、まず、3つの光センサ20r、20c、20fについて、LEDをOFFしている状態での出力電圧値をVoffsetとして検知する。次に、各感光体モータ、中間転写ベルトモータ、2次転写モータ等のモータ負荷の起動と、予め決められた作像タイミングに従った帯電、現像、転写バイアスの立ち上げとを行う。そして、所定条件で一様に帯電せしめた各感光体の表面電位Vdを図示しない電位センサによって検知した後、検知結果に基づいて帯電装置11の帯電バイアスを調整する。次いで、Vsgの調整を行う。このVsgの調整では、中間転写ベルト20の地肌部を検知する光センサ20r、20c、20fからの出力電圧値Vsg_regがある所定範囲内(例えば5.0±0.2V)になるように光センサのLED発光量を調整する。そして、調整後におけるそれぞれの出力電圧値をVsg_reg、Vsg_difとして記憶する。その後、電位設定値調整処理を行う。具体的には、まず、それぞれ互いにトナー付着量が異なる作像能力測定用の10個のマークからなるY−10階調パターン像、C−10階調パターン像、M−10階調パターン像、K−10階調パターン像を、対応する感光体にそれぞれ形成する。そして、これら階調パターン像を光センサによって検知し、それぞれの結果をK−Vsp_reg−i、Y−Vsp_dif−i、C−Vsp_dif−i、M−Vsp_dif−i(iは1〜10)として記憶する。このとき、同時に、各感光体上における各階調パターン部電位に対する電位センサの出力値を読み込んで記憶する。次いで、予め記憶しておいた電位センサの電位出力値と、パターン作像時の現像バイアス値との差である現像ポテンシャルを計算する。同時に、各マークにおけるトナー付着量を所定の付着量算出アルゴリズムに基づいて計算する。そして、現像γの計算を行う。具体的には、予め求めておいた現像ポテンシャルと、各基準パッチのトナー付着量との関係を示す直線近似式(傾きを現像γと呼び、x切片を現像開始電圧と呼ぶ)を計算するのである。現像γを計算したら、次に、狙いのトナー付着量を得るのに必要な現像ポテンシャルを現像γに基づいて特定した後、この現像ポテンシャルにマッチした感光体帯電電位Vd、現像バイアスVb、光書込強度VLを、所定の電位テーブルに基づいて特定する。そして、光書込ユニット4を制御する図示しないレーザー制御回路を介して半導体レーザーのレーザー発光パワーが最大光量となるように制御し、電位センサの出力値を取り込むことによって感光体の残留電位を検出する。そして、その残留電位が0でない時には、予め特定しておいたVd、Vb、VLに対してその残留電位分の補正を行って目標電位とする。その後、各色並行して感光体の帯電装置による帯電電位Vdが目標電位になるように図示しない電源回路を調整した後、レーザー制御回路を介して半導体レーザーにおけるレーザー発光パワーを感光体の表面電位VLが目標電位になるように調整する。そして、各現像装置の現像バイアス電位Vbをそれぞれ目標電位にするように電源回路からの出力を調整した後、それぞれの調整値をプリント動作時における作像条件として記憶する。
このようにしてプロセスコントロール処理を実行したら、次に、色合わせ処理(S23b)を実行する。
図11(b)は、位置合わせ制御たる色合わせ処理の各処理ステップを示すフローチャートである。MPU41は、まず、位置ズレ検知用画像の形成及び計測処理(S23b−1)にて、上述のプロセスコントロール処理(S23a)で設定された作像条件(パラメータ)で光書込ユニット4に図示しない位置ズレ検知用画像信号発生器から位置ズレ検知用画像信号を与えさせて中間転写ベルト20上のリアr、センターc、フロントfのそれぞれに、図7に示した位置ズレ検知用画像としてのスタートマークMsr、Msc、Msfならびに8セットのマークセット群を形成させる。これらのマークを光センサ20r、20c、20で検出し、そのマーク検出信号Sdr、Sdc、SdfをA/Dコンバータ36r、36c、36fでデジタルデータすなわちマーク検出データDdr、Ddc、Ddfに変換させて読みこむ。
MPU41は、そのマーク検出データDdr、Ddc、Ddfから位置ズレ検知用画像の各マークの中心点の、中間転写ベルト20上の位置(分布)を算出する。更に、MPU41は、リア側マークセット群(8セットのマークセット)の平均パターン(マーク位置の平均値群)と、センターのマークセット群(8セットのマークセット)の平均パターン、フロント側マークセット群の平均パターンを算出する。この位置ズレ検知用画像の形成及び計測処理の詳細は、後述する。
MPU41は、上記平均パターンを算出すると、その平均パターンに基づいてBk、Y、CおよびMのプロセスユニットのそれぞれによる作像のズレ量を算出し(S23b−2)、その算出した作像のズレ量に基づいて作像のズレをなくするための調整を行う(S23b−3)。
図12は、位置ズレ検知用画像の形成及び計測処理における各処理ステップを示すフローチャートである。まず、MPU41は、125[mm/sec]で定速駆動している中間転写ベルト20のリアr、センターc、フロントf表面のそれぞれに同時に、例えばマークの副走査線方向の幅wが1[mm]、主走査線方向xの長さAが例えば20[mm]、ピッチdが例えば3.5[mm]、マークセット間の間隔cが例えば9[mm]の、スタートマークMsr、Msc、Msfならびに8セットのマークセットを形成する。スタートマークMsr、Msc、Msfが光センサ20r、20c、20fの直下に到来する直前のタイミングを測るための、時限値がTw1のタイマT1をスタートさせ(1)、タイマT1がタイムオーバ(タイムアップ)するのを待つ(2)。MPU41は、タイマT1がタイムオーバすると、中間転写ベルト20のリアr、センターc、フロントfそれぞれでマークセット群の最後のマークが光センサ20r、20c、20fを通過し終わるタイミングを測るための、時限値がTw2のタイマT2をスタートさせる(3)。
既に述べたように、光センサ20r、20c、20fの視野にY,M,C,Kのマークが存在しないときには光センサ20r、20c、20fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfは5Vであり、光センサ20r、20c、20fの視野にマークが存在するときには光センサ20r、20c、20fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfは0Vである。このため、中間転写ベルト20の定速移動により、検出信号Sdr、Sdc、Sdfは、図13に示すようなレベル変動を生ずる。なお、先に示した図9(a)は、そのレベル変動の一部分を拡大したものである。
図12に示したように、MPU41は、光センサ20r、20c、20fの視野にスタートマークMsr、Msc、Msfが到来して検出信号Sdr、Sdc、Sdfが5Vから0Vに変化する過程で、図8のウィンドウコンパレータ39r、39c、39fから出力されるレベル判定信号Swr、Swc、Swfが、検出信号Sdr、Sdc、Sdfが2〜3Vにあることを表すH判定信号からL判定信号になるのを待つ。図9(b)に示したように、L判定信号は、マークのエッジ領域にあたるので、レベル判定信号Swr、Swc、SwfがLとなると言うことは、光センサ20r、20c、20fの視野にマークのすくなくとも一方のエッジが到来したことを意味する。すなわち、ステップ4では、MPU41は、光センサ20r、20c、20fの視野にスタートマークMsr、Msc、Msfの先端が到来したか否かを監視しているのである。
MPU41は、光センサ20r、20c、20fの視野にスタートマークMsr、Msc,Msfのすくなくとも一方のエッジ領域が到来すると、時限値Tspが非常に短い時間(たとえば50μsec)のタイマT3をスタートさせる。時限値Tspを短くすればするほど、マーク中心点の位置を精度を良く算出することができるが、メモリに記憶されるデータ量が多くなってしまう。一方、時限値Tspを長くすれば、メモリに記憶されるデータ量は少なくできるが、マークの中心点の位置を精度良く算出することができなくなる。よって、時限値Tspは、メモリの容量とマークの中心点の位置を精度とを考慮して決定している。
タイマT3がタイムオーバ(Tspとなる)すると、MPU41は、図14に示す「割込み処理」(TIP)を許可して実行させる(5)。次に、MPU41は、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを0に初期化する。また、MPU41内のFIFOメモリに割り当てたrメモリ(リアマーク読取りデータ記憶領域)、cメモリ(センターマーク読取りデータ記憶領域)、fメモリ(フロントマーク読取りデータ記憶領域)の書込みアドレスNoar、NoacおよびNoafをスタートアドレスに初期化する(6)。MPU41は、タイマTw2がタイムオーバするのを待ち、すなわち、8セットの位置ズレ検知用画像のすべてが光センサ20r、20fの視野を通過し終わるのを待つ(7)。
ここで、割り込み処理について、説明する。図14は、「割り込み処理」(TIP)の処理ステップを示すフローチャートである。この「割込み処理」(TIP)は、時限値がTspのタイマT3がタイムオーバする度に実行する。MPU41は、まず、タイマT3をスタートし(11)、A/Dコンバータ36r、36c、36fにA/D変換を指示する(12)。すなわち、その時の増幅器35r、35c、35fからの検出信号Sdr、Sdc、Sdfの電圧をホールドしてデジタルデータに変換してデータラッチに保持する。また、MPU41は、A/D変換指示回数であるサンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを1つインクレメントする(13)。
これにより、Nos×Tspは、スタートマークMsr、Msc、Msfの何れかひとつ先端エッジを検出してからの経過時間(=スタートマークMsr、Msc、Msfの何れかひとつを基点とする、副走査線方向(ベルト移動方向)yの、光センサ20r、20c、20fと対向する現在の中間転写ベルト20の位置)を表す。
MPU41は、ウィンドウコンパレータ39rからの検出信号SwrがL(光センサ20rがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdr≦3V)であるか否かをチェックする(14)。ウィンドウコンパレータ39rからの検出信号SwrがLである(S14のYES)と、rメモリのアドレスNoarに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosおよびデータラッチに保持したA/D変換データDdr(光センサ20rのマーク検出信号Sdrのデジタル値)を書込み(15)、rメモリの書込みアドレスNoarを1つインクレメントする(16)。
MPU41は、ウィンドウコンパレータ39rからの検出信号SwrがH(Sdr<2V又は3V<Sdr)であるときには、データラッチに保持したA/D変換データDdrをrメモリへ書込まない。これは、メモリへの書込みデータ量を低減し、しかも、後のデータ処理を簡易にするためである。
次に同様に、MPU41は、ウィンドウコンパレータ39cからの検出信号SwcがL(光センサ20cがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdc≦3V)であるか否かをチェックし(17)、ウィンドウコンパレータ39cからの検出信号SwcがLであると、cメモリのアドレスNoacに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdc(光センサ20cのマーク検出信号Sdcのデジタル値)を書込み(18)、cメモリの書込みアドレスNoacを1つインクレメントする(19)。
次に、MPU41は、ウィンドウコンパレータ39fからの検出信号SwfがL(光センサ20fがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdf≦3V)であるか否かをチェックし(20)、ウィンドウコンパレータ39fからの検出信号SwfがLであると、fメモリのアドレスNoafに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdf(光センサ20fのマーク検出信号Sdfのデジタル値)を書込み(21)、cメモリの書込みアドレスNoafを1つインクレメントする(22)。
このような割込み処理が時間Tsp周期で繰返して実行されるので、光センサ20r、、20c、20fのマーク検出信号Sdr、sdc、Sdfが図9(a)に示すように高、低に変化するとき、MPU41内のFIFOメモリに割り当てたrメモリおよびfメモリには、図9(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、検出信号Sdr、Sdc、SdfのデジタルデータDdr、Ddc、Ddfのみが、サンプリング回数値Nosと共に格納される。各メモリ(r、c、f)に格納されたサンプリング回数値Nosから、各マークの検出したスタートマークからの副走査線方向y(ベルト移動方向)位置を示すことができる(時間Tsp×サンプリング回数値Nos×中間転写ベルトの搬送速度)。
マークセット群の最後のマーク(第8セットのマークセットの最後のマーク)が光センサ20r,、20c、20fを通過した後に、タイマT2がタイムオーバする。図12のフローに示したように、タイマT2がタイムオーバしたら(7のYES)、割り込み処理を禁止する(8)。次に、MPU41は、FIFOメモリのrメモリ、cメモリ、fメモリの各検出データDdr,Ddc、Ddfに基づいて、各マークの中心位置を算出する(CPA)。
マーク中心点位置の算出は、以下のようにして行う。各メモリの書込みアドレスNoar、Noac、Noafに書込まれるデータは、図9(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、マーク検出信号のレベルが低下している下降域および、その次の上昇している上昇域に対応するデータがそれぞれ複数格納されている。まず、最初のK色マークの下降域に対応する複数データから、中心位置aを算出し、K色マーク上昇域に対応する複数データから、中心位置bを算出する。次に、中心位置aと中心位置bとから、K色マーク中心点(中間点Akrp)を算出する。同様に、次のマーク(Y色)の下降域の中心位置cと、その次の上昇している上昇域の中心位置dをそれぞれの領域に対応する複数のデータから算出し、それらから、Y色マーク中心点(中間点Akrp)を算出する。このような処理を各マークについて行う。
図15、図16は、「マーク中心点位置の算出」(CPA)の制御フローを示すフローチャートである。ここでは「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)、「センターcのマーク中心点位置の算出」(CPAc)、「フロントfのマーク中心点位置の算出」(CPAf)を実行する。
「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)では、MPU41は、先ず、その内部のFIFOメモリに割り当てたrメモリの読出しアドレスRNoarを初期化して、エッジの中心点番号レジスタNocのデータを、第1エッジを意味する1に初期化する(21)。このエッジの中心点番号レジスタNocが、図9(b)に示す、a、b、c、d・・・に相当する。次いで、MPU41は、1エッジ領域内サンプル数レジスタCtのデータCtを1に初期化し、下降回数レジスタCdおよび上昇回数レジスタCuのデータCdおよびCuを0に初期化する(22)。次いで、MPU41は、エッジ域データ群先頭アドレスレジスタSadに、読出しアドレスRNoarを書込む(23)。以上が、第1エッジ領域のデータ処理のための準備処理である。
次に、MPU41は、rメモリのアドレスRNoarからデータ(副走査線方向yの位置Nos:N・RNoar,検出レベルDdr:D・RNoar)を読出す。なお、副走査線方向yの位置Nos:N・RNoarは、時間Tspとサンプリング回数値Nosと中間転写ベルトの搬送速度とを乗算して算出した値である。また、MPU41は、その次のアドレスRNoar+1からもデータ(y位置Nos:N・(RNoar+1),検出レベルDdr:D・(RNoar+1))を読出す。その読み出した両データのy方向位置の差(N・(RNoar+1)−N・RNoar)がE(例えばE=w/2=例えば1/2mm相当値)以下(同一エッジ領域上)であるか否かをチェック(24)する。その読み出した両データのy方向位置の差がE以下である(24のYES)と、上記読み出した両データの検出レベル差(D・RNoar−D・(RNoar+1))が0以上であるか否かを判断する(25)。両データの検出レベル差が0以上の場合(25のYES)は、下降傾向であるので、下降回数レジスタCdのデータCdを1つインクレメントする(S27)。一方、両データの検出レベル差が0以下の場合(25のNO)は、上昇傾向であるので上昇回数レジスタCuのデータCuを1つインクレメントする(26)。
次に、MPU41は、1エッジ内サンプル数レジスタCtのデータCtを1つインクレメントする(28)。そして、MPU41は、rメモリ読出しアドレスRNoarがrメモリのエンドアドレスであるか否かをチェックし(29)、rメモリ読出しアドレスRNoarがrメモリのエンドアドレスになっていない場合(S29のNO)は、メモリ読出しアドレスRNoarを1つインクレメントして(30)上述の処理(24〜30)を繰返す。
一方、読出しデータが第1エッジ領域から次のエッジ領域のものに変わると、ステップ24で、前後メモリアドレスの各位置データの位置差(N・(RNoar+1)−N・RNoar)がEより大きくなり(S24のNO)、ステップ24から図14のステップ31に進む。ステップ31に進むことで、1つのマークエッジ(先端エッジ又は後端エッジ)領域のサンプリングデータのすべての、下降,上昇傾向のチェックを終えたことになる。
次に、MPU41は、このときの1エッジ内サンプル数レジスタCtのサンプル数データCtが、1エッジ領域内(2V以上3V以下の範囲内)の相当値であるか否かをチェックする(31)。すなわち、F≦Ct≦Gであるか否かをチェックするのである。ここで、Fは、正常に形成されたマークの先端エッジ又は後端エッジを検出した場合の、rメモリへに書込まれるデータの下限値であり、Gは正常に形成されたマークの先端エッジ又は後端エッジを検出した場合の、rメモリへに書込まれるデータの上限値(設定値)である。
CtがF≦Ct≦Gである(S31のYES)場合は、読取りとデータ格納が正常に行われた判断し、第1エッジが、下降傾向か上昇傾向かをチェックする(32,34)。具体的には、MPU41は、下降回数レジスタCdのデータCdが、データCdと上昇回数レジスタCuのデータCuとの和Cd+Cuの70%以上である(Cd≧0.7(Cd+Cu))場合(S32のYES)は、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、下降を意味する情報Downを書込む(33)。また、上昇回数レジスタCuのデータCuがCd+Cuの70%以上である(Cu≧0.7(Cd+Cu))場合(34のYES)は、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、上昇を意味する情報Upを書込む(35)。次に、MPU41は、第1エッジ領域のy位置データの平均値すなわちエッジ領域の中心点位置(図9(b)のa)を算出して、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに書込む(36)。
次に、MPU41は、エッジNo.Nosが130以上になったか否か、すなわち、スタートマークMsrおよび8セットのマークセットのすべての、先端エッジ領域および後端エッジ領域の、各マークの中心位置算出を完了したか否かをチェックする(37)。130以下の場合は、エッジの中心点番号レジスタNocのデータを、第1エッジ(K色マークAkrの先端)を意味する1から、第2エッジ(K色マークAkrの後端)を意味する2にインクレメントする。そして、第2エッジについても、同様に、ステップ22〜S36までの処理を行って、上昇または下降を意味する情報と、エッジ領域の中心点位置(図9(b)のb)とをメモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに書込む。このような処理が、8セットのマークセットの最後のマークの後端のエッジ領域(Bmr)まで、繰り返し行われる。
一方、スタートマークMsrおよび8セットのマークセットのすべての、先端エッジ領域および後端エッジ領域の、各マークの中心位置算出を完了(S37のYES)、または、rメモリ読出しアドレスRNoarがrエンドアドレスである、すなわちrメモリから格納データの読出しをすべて完了したら(S29のYES)、エッジ中心点位置データ(ステップ36で算出したy位置データ)に基づいて、マーク中心点位置を算出する(39)。
マーク中心点位置を算出は、まず、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスのデータ(下降/上昇データ&エッジ中心点位置データ)を読出す。次に、先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差がマークのy方向幅w相当の範囲内であるか否かをチェックする。先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差がマークのy方向幅w相当の範囲を外れている場合は、これらのデータを削除する。先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差がマークのy方向幅w相当の範囲内であると、これらのデータの平均値を求めてこれを、1つのマークの中心点位置として、先頭からのマークNo.宛てにメモリに書込む。マーク形成,マーク検出および検出データ処理のすべてが適正であると、リアrに関して、スタートマークMsrおよび8セットのマークセット(1マークセット8マーク×8セット=64マーク)、合わせて65個のマークの中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
次に、MPU41は、上述の「リアrのマーク中心点位置の算出」CPArと同様に「センターcのマーク中心点位置の算出」CPAcを実行し、メモリ上の測定データを処理する。センターcに関して、マーク形成,測定および測定データ処理のすべてが適正であると、スタートマークMscおよび8セットのマークセット(64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
次に、MPU41は、上述の「リアrのマーク中心点位置の算出」CPArと同様に「フロントfのマーク中心点位置の算出」CPAfを実行し、メモリ上の測定データを処理する。フロントfに関して、マーク形成,測定および測定データ処理のすべてが適正であると、スタートマークMsfおよび8セットのマークセット(64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
以上のようにして、マーク中心点位置の算出が終了すると、次に、MPU41は、先の図10に示すように、「各セットパターンの検証」(SPC)を行う。「各セットのパターンの検証」(SPC)は、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群が図7に示すマーク分布相当の中心点分布であるか否かを検証するものである。まず、MPU41は、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群について、図7に示すマーク分布相当から外れるデータをセット単位で削除し、図7に示すマーク分布相当の分布パターンとなるデータセット(1セットは8個の位置データ群)のみを残す。すべて適正な場合には、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群は、リアr側に8セット、センターcに8セット、フロントf側にも8セットのデータが残る。
次に、MPU41は、リアr側のデータセットの、先頭のセット(第1セット)の中の第1マーク(Akr)の中心点位置に、第2セット以降の各セットの中の第1マーク(Akr)の中心点位置データを変更し、第2〜8マークの中心点位置データも、その変更した差分値分変更する。すなわち、MPU41は、第2セット以降の各セットにおける各マークの中心点位置データ群について、各セットの先頭マークの中心点位置を第1セットの先頭マークの中心点位置に合わせるようにy方向にシフトした値に変更する。MPU41は、センターcおよびフロントf側の第2セット以降における各セットの中の中心点位置データも同様に変更する。
次に、MPU41は、「平均パターンの算出」(MPA)を行う。まず、MPU41は、リアr側の全セットの、各マークの中心点位置データの平均値Mar〜Mhrを算出する。また、同様にしてセンターcおよびフロントf側の全セットの、各マークの中心点位置データの平均値Mac〜MhcおよびMaf〜Mhfを算出する。これらの平均値は、図17に示すように分布する仮想の、平均位置マーク
MAkr(Bkのリア側主走査方向マークの代表),
MAyr(Yのリア側主走査方向マークの代表),
MAcr(Cのリア側主走査方向マークの代表),
MAmr(Mのリア側主走査方向マークの代表),
MBkr(Bkのリア側傾斜マークの代表),
MByr(Yのリア側傾斜マークの代表),
MBcr(Cのリア側傾斜マークの代表),
MBmr(Mのリア側傾斜マークの代表)、
MAkc(Bkのセンター主走査方向マークの代表),
MAyc(Yのセンター主走査方向マークの代表),
MAcc(Cのセンター主走査方向マークの代表),
MAmc(Mのセンター主走査方向マークの代表),
MBkc(Bkのセンター傾斜マークの代表),
MByc(Yのセンター傾斜マークの代表),
MBcc(Cのセンター傾斜マークの代表),
MBmc(Mのセンター傾斜マークの代表)、
MAkf(Bkのフロント側主走査方向マークの代表),
MAyf(Yのフロント側主走査方向マークの代表),
MAcf(Cのフロント側主走査方向マークの代表),
MAmf(Mのフロント側主走査方向マークの代表),
MBkf(Bkのフロント側傾斜マークの代表),
MByf(Yのフロント側傾斜マークの代表),
MBcf(Cのフロント側傾斜マークの代表)、及び、
MBmr(Mのフロント側傾斜マークの代表)
の中心点位置を示す。
以上のようにして、「位置ズレ検知用画像の形成と計測」(PFM)が終了したら、MPU41は、図11(b)に示したように、「計測データに基づくズレ量の算出」(DAC)を実行して、色ズレ量を算出する。本プリンタにおいては、K色に対して、Y、M、Cの各色のズレ量の算出する。そして、Kに対するY,M,Cのスキュー補正量を求めてスキュー補正を行う。また、Kに対するY,M,Cの副走査方向yのズレ量を求めて、副走査レジストズレ補正を行う。更に、Kに対するY,M,Cの主走査方向xのズレ量を求めて、主走査レジストズレ補正を行う。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
先に示した図5において、潜像書込手段たる光書込ユニット4は、複数の感光体10Y,C,M,Kのそれぞれに個別に対応する複数の書込光La,Lb,Lc,Ldを偏向手段たる1つのポリゴンミラーユニット(41a,41b)によって偏向せしめながら感光体10Y,C,M,Kを光書込するものである。このため、レンズやミラーなどといった各色の光書込系の光学部品が、光書込ユニット4の筐体内に混在している。このような光書込ユニット4とは異なり、各色用の光書込系の光学部品を、それぞれ個別の筐体内に収容するとともに、それら筐体にそれぞれ専用のポリゴンミラーを配設する構成も従来から知られている。しかしながら、かかる構成では、各色のポリゴンミラーがそれぞれ個別に回転するため、ミラー面の回転位相が互いにずれてしまう。このように位相ズレした状態では、各色感光体に対する主走査方向の書込開始タイミングが相対的にずれてしまうため、そのままでは正常な書込を行うことができなくなる。そこで、プリントジョブの開始時に、各色のポリゴンミラーの回転位相を同期させる必要があり、プリント命令を受けてから実際にプリント動作を開始するまでのファーストプリント時間が長くなってしまう。
一方、本プリンタのように、1つのポリゴンミラーユニットによって各色の光書込を行うものでは、各色用のミラー面の回転位相が常に同期するため、ポリゴンミラーの回転位相を同期させる制御が必要ない。ところが、かかる構成では、各色用のポリゴンミラーをそれぞれ個別に回転駆動する構成に比べて、連続プリント動作時における色ズレの進行度合いが大きくなることが、本発明者らの実験によって明らかになった。これは次に説明する理由による。即ち、色ズレは、後述するように光書込ユニット4内の温度上昇に伴って増大していくが、主にポリゴンモータPMがその温度上昇の熱源となっている。そして、本プリンタの光書込ユニット4のような構成では、各色の光学系部品のポリゴンモータPMからの距離が図示のように互いに異なってしまうため、各色の光学系部品の間で温度差が生じ易くなる。すると、連続プリント動作時に、各色の光学系部品の温度変動に伴う伸縮度合いにも差がでてきて、色ズレが起こり易くなるのである。
本発明者らは、図3に示した構成を備えるプリンタ試験機により、色合わせ処理を全く実行させないで、長手方向を搬送方向とする縦搬送で1000枚のA3用紙をほぼ連続給紙しながら、それぞれにテスト画像を連続プリントしてみた。このとき、光書込ユニット4の室内温度や、ポリゴンモータ(PM)のモータの軸受温度を温度センサによって測定した。そして、1000枚のプリントアウト紙についてそれぞれ、顕微鏡観察によって色ズレ量を測定してみた。この実験結果を図18にグラフとして示す。なお、A3用紙は、プリンタ試験機で出力可能な最大サイズの用紙である。また、同図において、軸受温度が500枚出力時点で急激に下がった後、すぐに急激に立ち上がっているが、これは給紙カセット2に500枚のA3用紙を追加補給する目的で連続プリント動作を中断したからである。また、この実験を行う直前には、色合わせ処理を強制的に実行させて、色ズレ量を初期値まで低減した。
図示のように、1枚目のプリントでは、色合わせ処理直後のために色ズレ量がほぼゼロであった(図中実線)。また、図中2点鎖線で示されるユニット内温度は31[deg]程度であった。また、図中一点鎖線で示される軸受温度は36[deg]程度であった。その後、999枚の連続プリントの間、プリント枚数が増えるにつれてユニット内温度や軸受温度が徐々に上昇し続け、1000枚目では、ユニット内温度は約47[deg]に達した。また、軸受温度は約55[deg]に達した。これらの継続的な温度上昇は、ポリゴンモータ(PM)が連続して回転し続けるためである。
ユニット室内温度の上昇に伴って、光書込ユニット4内の各光学系部品は熱膨張を続けるため、色ズレ量が徐々に増大していき、1000枚の連続プリントを終えた時点では約300[μm]もの色ズレとなってしまった。一般ユーザー向けの量産機としては、75[μm]程度が色ズレの許容範囲であり、その約4倍もの色ズレ量となった。一般ユーザーでは、A4用紙でプリントアウトを行うことが、他のサイズで行う場合に比べて圧倒的に多いため、A3用紙を1000枚も連続プリントすることは殆どないと考えられるが、このような使われ方が希にされた場合、色合わせ処理が全く行われないと、300[μm]もの色ズレが生じてしまうのである。
なお、このように1000枚の連続プリントを終えた後、試験機を数時間放置して十分に冷ました後に、数枚の連続プリントを行ったところ、色合わせ処理を行っていないにもかかわらず、色ズレ量は数[μm]程度までに低減した。これは、各光学系部品が元の温度に戻って、その伸縮度合いがほぼ初期になったからである。
次に、本発明者らは、1000枚のA3用紙にテスト画像を連続プリントする間、200枚のプリントアウト毎に色合わせ処理を実行する実験を行った。200枚毎としたのは、従来の設定がそのようになっていたからである(図10のS17でプリント枚数積算レジスタRTnの値がトリガープリント枚数である200枚以上になると調整処理S23が実行される)。この結果を図19に示す。
同図に示すように、200枚毎の色合わせ処理の実施により、プリント枚数の増加に伴って増大していく色ズレ量が、200枚出力毎にほぼゼロまで低減する。しかしながら、1枚目から200枚目までの連続プリントにおいては、急激な温度変化によって色ズレ量が130[μm]まで増大し、許容範囲の75[μm]を大幅に上回ってしまう。
試験機においては、各感光体の軸線方向の長さや、中間転写ベルト20の幅が、A3用紙の短手方向の長さ(297mm)よりも若干大きくなっており、主走査方向には最大でA3用紙の短手方向の長さ(これはA4用紙の長手方向の長さに等しい)に相当する領域に画像を形成することができる。そして、A4用紙にプリントを行う場合には、その短手方向を搬送方向とする横搬送で通紙しながら、それに画像を形成する。このため、A4用紙の場合には、A3用紙の半分の時間でプリントアウトを行うことができる。
次に、本発明者らは、1000枚のA3用紙にテスト画像を連続プリントする間、100枚のプリントアウト毎に色合わせ処理を実行する実験を行った。100枚毎としたのは、A3用紙100枚毎のプリントアウト時間が、A4用紙200毎のプリントアウト時間と等しくなることから、2000枚のA4用紙に連続プリントを行ったときとほぼ同様の実験結果が得られるからである。この結果を図20に示す。
同図に示すように、100枚毎の色合わせ処理の実施により、プリント枚数の増加に伴って増大していく色ズレ量が、100枚出力毎にほぼゼロまで低減する。そして、1000枚のプリントアウトを行うまで、色ズレ量を許容範囲の75[μm]以下に留めることができた。
よって、上述のプリント枚数積算レジスタRTnのデータが100枚になる毎に、色合わせ処理を実施させるようにすれば、たとえA3用紙に対する多量の連続プリントが行われても、色ズレ量を許容範囲内に留めることができる。
しかしながら、100枚プリント毎に色合わせ処理を実行すると、「頻繁に装置が途中停止して待たされる機会が多い」と、ユーザーに不満感を与えてしまう。トリガープリント枚数については、せいぜい150枚程度まで小さく設定するのが限界であり、それ以上はユーザーに不満感が出てくるおそれがある。そして、たとえトリガープリント枚数を150枚まで小さくしても、図19のブラフにおける150枚目の色ズレ量からわかるように、許容範囲を超える色ズレを引き起こしてしまう。
ここで、本発明者らは、同じ1枚のプリントでも、その時間はA3ではA4の倍になってしまうことに着目した。これは、換言すれば、図20に示した実験はA3用紙の使用でトリガープリント枚数を100枚に設定したものであるが、これはA4用紙の使用でトリガープリント枚数を200枚に設定した実験とほぼ同様である。但し、横軸の連続プリント枚数は、同図の数値の半分になる。つまり、トリガープリント枚数を従来と同様の200枚に設定しても、出力頻度の最も高いA4用紙であれば、2000枚の連続プリントに渡って、色ズレを許容範囲内に留めることができるのである。しかも、色合わせ処理の実施は200枚毎なので、ユーザーの待ち回数も許容範囲内に留めることができる。
そこで、本プリンタの計数手段たるMPU41は、1枚のプリントアウトが行われる毎にカウントアップするプリント枚数(積算レジスタRTn内のデータ)のカウントアップ値を、記録紙のサイズに応じて変更するようになっている。具体的には、本プリンタは、先に示した図3において、筐体1内の下部には、図示しない複数の透過型フォトセンサを有する紙サイズ検知センサ90が、上下方向に給紙カセット2を挟み込むように配設されている。給紙カセット2の底板には、図示しない複数の検知孔が設けられており、紙サイズ検知センサ90の下部基板90aに配設された複数の発光素子からそれぞれ発せられた光が、それぞれ対応する検知孔に進入する。それら複数の光のうち、一部は、給紙カセット2内の記録紙Pにあたってそれ以上の進行が阻止されるが、記録紙Pにあたらなかったものは、紙サイズ検知センサ90の上部基板90aに設けられた受光素子に到達して受光される。複数の受光素子はそれぞれ受光量に応じた電圧を、A/Dコンバーターを介してMPU41に出力する。MPU41は、その電圧値に基づいて、複数の受光素子のうち、光を受光しているものの組合せにより、給紙カセット2内にセットされた記録紙Pのサイズ及びセット姿勢を特定する。これにより、記録紙Pの搬送方向(通紙方向)の長さがMPU41に特定される。つまり、紙サイズ検知センサ90は、記録紙Pの搬送方向の長さを検知する長さ検知手段として機能している。
筺体1の側面には、手差しトレイ92が筺体1に対して開閉可能に設けられている。同図では閉じた状態の手差しトレイ92を示している。操作者は、筺体1に対して開いた状態にある手差しトレイ92上に記録紙Pをセットして、それをプリント用紙として使用することも可能になっている。手差しトレイ92からレジストローラ対28に向けて送られた手差しトレイ92は、反射型フォトセンサからなる紙検知センサ91の側方を通過する。MPU41は、紙検知センサ91が記録紙Pの先端を検知してから、記録紙Pの後端を検知しなくなるまでの時間に基づいて、その記録紙Pの搬送方向の長さ(以下、用紙送り方向サイズという)を検知する。つまり、本プリンタでは、紙検知センサ91とMPU41との組合せによっても、長さ検知手段が構成されている。
これらの長さ検知センサは、紙サイズと画像サイズとの適合性を監視するなどの目的から、従来より一般的に用いられてきたものである。
図21は、計数手段たるMPU41によって実施されるプリント枚数積算レジスタRTn内のデータ(プリント枚数)のカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャートである。このカウントアップ処理は、連続プリント、1枚だけのプリントにかかわらず実行される。そして、プリントアウトが1枚行われる毎に(S1でY)、そのプリントアウトに使用された記録紙Pの紙送りサイズについて、A4の短手方向長さである210[mm]を超えるか否かが判断される(S2)。そして、210[mm]を超えない場合(S2でN)には、プリント枚数積算レジスタRTn内のデータであるプリント枚数Tpnを1つインクレメント(カウントアップ)する(S3)。これに対し、210[mm]を超える場合(S2でY)には、プリント枚数Tpnを2つインクレメントする(S4)。これにより、B4縦搬送やA3縦搬送などといった、紙送りサイズがA4の短手方向の長さを超えるプリントアウトでは、カウントアップ値が1から2に変更され、その分だけA4横搬送の場合よりも色合わせ制御の実施タイミングが速められる。
かかる構成では、紙送りサイズがA4の短手方向の長さを超えることによる1枚プリント毎の光書込ユニット4のユニット内温度上昇量の増加に応じて、プリント枚数のカウントアップ値を増加させることで、光書込ユニット4の駆動時間をカウントすることなく、色合わせ制御をユニット内温度上昇量に見合ったタイミングで実施することが可能になる。よって、温度センサを設けたり、光書込ユニット4の駆動時間をカウントする構成を設けたりすることによるコストアップを引き起こすことなく、ユーザーの待ち回数及び色ズレを許容範囲内に留めることができる。
なお、A4の短手方向の長さを超える紙送りサイズの場合には、A4の短手方向の長さ以下の紙送りサイズ(以下、A4横搬送サイズという)の場合よりも、カウントアップ値を2倍にする例について説明したが、A4横搬送サイズとの比率に応じて、カウントアップ値を設定してもよい。例えば、B4縦送りの場合には、紙送りサイズが364[mm]であるので、カウントアップ値を364/210=1.73とするのである。このようにすることで、全ての紙送りサイズにおいて、A4横搬送サイズに相当する分のカウントアップを行って、より適切なタイミングで色合わせ制御を実施することが可能になる。
但し、このようなカウントアップでは、カウント値(プリント枚数積算レジスタRTnのデータ)がかなりの桁数になるため、プリント枚数積算レジスタRTnの容量を大きく確保する必要がでてきて、コストアップを引き起こしてしまう。これに対し、本プリンタでは、カウント値の桁数が3桁だけになるので、低コスト化を実現することができる。なお、プリント枚数Tpnは、プリントアウト枚数を示すものであるが、これは転写ユニット5に対する記録紙Pの通紙枚数と同意である。
次に、本プリンタに、より特徴的な構成を付加した各実施例のプリンタについて説明する。なお、以下に特筆しない限り、各実施例のプリンタの構成は、実施形態に係るプリンタと同様である。
[第1実施例]
本プリンタは、プリント枚数Tpnのカウントアップ値として、A4横搬送サイズでは実施形態と同様に「1」を常に採用するようになっているが、これ以外の紙送りサイズは、ユーザーが自由に設定できるようになっている。この設定は、操作表示部への入力操作によって行われ、入力値がMPU1の不揮発性メモリに格納される。
図22は、本プリンタのMPU41によって実施されるプリント枚数積算レジスタRTn内のデータのカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャートである。このフローにおいて、プリントアウトに使用された記録紙Pの紙送りサイズがA4横搬送サイズを超えると判断されると(S2でY)、その紙送りサイズに対応するカウントアップ値Cpが不揮発性メモリから読み込まれる(S4)。そして、そのカウントアップ値Cpの分だけプリント枚数Tpnがカウントアップされる(S5)。
かかる構成では、各紙送りサイズについて、ユーザーがプリント枚数Tpnのカウントアップ値を自由に設定することで、高画質化と待ち回数短縮化との兼ね合いを調整することができる。
[第2実施例]
本プリンタは、操作表示部への入力操作により、プリント枚数Tpnのカウントアップ値を紙送りサイズに応じて異ならせるカウントアップ処理モード(計数モード)と、変化させないカウントアップ処理モードとを、操作者に選択してもらうことができる、即ち、操作表示部は、計数モード選択手段として機能している。なお、プリント枚数Tpnを紙送りサイズに応じて異ならせるモードが選択されると、MPU41は、制御パラメータである変化フラグをセットする。
図23は、本プリンタのMPU41によって実施されるプリント枚数Tpnのカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャートである。このフローにおいては、プリントアウトに使用された記録紙Pの紙送りサイズがA4横搬送サイズを超えるか否かが判断されるのに先立って、変化フラグについてセット中であるか否か、即ち、プリント枚数Tpnを紙送りサイズに応じて異ならせるか否かが判断される(S2)。そして、セット中でない場合(S2でN)には、紙送りサイズにかかわらず、プリント枚数Tpnが1つカウントアップされる(S4)。これに対し、変化フラグがセット中である場合(S2でY)には、そのプリントアウトに使用された記録紙Pの紙送りサイズについて、A4横搬送サイズである210[mm]を超えるか否かが判断される(S3)。そして、210[mm]を超えない場合(S3でN)には、プリント枚数Tpnが1つカウントアップされる(S4)。これに対し、210[mm]を超える場合(S3でY)には、プリント枚数Tpnが2つカウントアップされる(S5)。
かかる構成では、モードの切り換えにより、色ズレの少ない高画質化を優先するのか、あるいは待ち回数の短縮化を優先するのかをユーザーに選択してもらうことができる。
[変形例]
実施形態に係るプリンタの変形例装置である本プリンタは、感光体の軸線方向の寸法や、中間転写ベルト20の幅が、インチ系列用紙に対応する長さになっている。かかる構成では、A系列用紙に対応する長さの機種でA4用紙のプリントアウトが最も高頻度に行われるのと同様に、LT用紙のプリントアウトが最も高頻度に行われる。
図24は、実施形態に係るプリンタの変形例のMPU41によって実施されるプリント枚数Tpnのカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャートである。このフローにおいては、プリントアウトが1枚行われる毎に(S1でY)、そのプリントアウトに使用された記録紙Pの紙送りサイズについて、LTの短手方向長さである「8 1/2 インチ」を超えるか否かが判断される(S2)。そして、「8 1/2 インチ」を超えない場合(S2でN)には、プリント枚数積算レジスタRTn内のデータであるプリント枚数Tpnを1つインクレメント(カウントアップ)する(S3)。これに対し、「8 1/2 インチ」を超える場合(S2でY)には、プリント枚数Tpnを2つインクレメントする(S4)。
かかる構成では、紙送りサイズがLTの短手方向の長さを超えることによる1枚プリント毎の光書込ユニット4のユニット内温度上昇量の増加に応じて、プリント枚数のカウントアップ値を増加させることで、光書込ユニット4の駆動時間をカウントすることなく、色合わせ制御をユニット内温度上昇量に見合ったタイミングで実施することが可能になる。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、基準シートたるA4用紙がその短手方向を搬送方向とする姿勢で搬送されながら転写手段たる転写ユニット5に送られる場合のカウントアップ値を基準カウント値とし、紙サイズ検知センサ90等の長さ検知手段による検知結果がA4用紙の短手方向長さを超えた記録紙Pについてのカウントアップ値を基準カウント値の整数倍である2倍にするように、計数手段たるMPUを構成している。かかる構成では、上述したように、プリント枚数Tpnの桁数を3桁にしてメモリー量を低減することで、データ記憶容量を節約することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、複数の感光体として、その表面移動方向と直交する方向の長さがA系列用紙であるA3の短手方向長さに対応するものを用いるとともに、基準シートとしてA4サイズ紙を採用し、長さ検知手段による検知結果がA4短手方向の長さを超えた記録紙Pについてのカウントアップ値を基準カウント値の2倍にするように、MPUを構成している。かかる構成では、全てのサイズでカウントアップ値を異ならせることによるデータ記憶容量の増大化を回避することができる。
また、変形例のプリンタにおいては、複数の感光体として、その表面移動方向と直交する方向の長さがインチ系列用紙に対応する長さであるものを用いるとともに、基準シートとしてLTサイズ紙を採用し、長さ検知手段による検知結果がLT短手方向の長さを超えた記録紙Pについてのカウントアップ値を基準カウント値の2倍にするように、MPUを構成している。かかる構成においても、全てのサイズでカウントアップ値を異ならせることによるデータ記憶容量の増大化を回避することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、長さ検知手段による検知結果に応じたカウントアップ値の変化量を操作者に設定させる変化量設定手段たる操作表示部を設け、これに対する入力結果に応じた変化量でカウントアップ値を異ならせるように、MPU41を構成している。かかる構成では、既に述べたように、各サイズの記録紙Pについて、ユーザーがカウントアップ値を自由に設定することで、高画質化と待ち回数短縮化との兼ね合いを調整することができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、長さ検知手段による検知結果に応じてカウントアップ値を異ならせる計数モードと、変化させない計数モードとを、操作者に選択させる計数モード選択手段たる操作表示部を設け、計数モード選択手段に対する入力結果に応じて計数モードを切り換えるように、MPU41を構成している。かかる構成では、モードの切り換えにより、高画質化を優先するか、待ち回数の短縮化を優先するかをユーザーに選択してもらうことができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、MPU41として、計数値を所定値に到達させる毎にゼロに戻すものを用いている(図10のS8でRTn内データであるトリガープリント枚数をゼロにリセットしている)。かかる構成では、現時点の総プリント枚数から色合わせ処理実施時の総プリント枚数を減算するといった演算を行わなくても、前回の色合わせ処理実施時からのプリント枚数Tpnを容易に把握して、演算処理の高速化を図ることができる。
副走査線方向のレジストズレを説明する模式図。 スキューずれを説明する模式図。 実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットを示す概略構成図。 同プリンタの光書込ユニットを示す拡大構成図。 (a)及び(b)は同光書込ユニットの長尺レンズユニットを示す斜視図。 同プリンタの中間転写ベルトとこれに形成された位置ズレ検知用画像とを示す模式図。 プロセスユニット装着検知用のマイクロスイッチ、各色の現像装置の装着検知用のマイクロスイッチ及び光センサと、それらの検出信号を読み込む電気回路とを示すブロック図。 (a)及び(b)は、同光センサからの出力波形を示すグラフ。 同プリンタのMPUによって実施されるメイン制御フローを示すフローチャート。 (a)は同MPUによって実施される調整処理における各処理ステップを示すフローチャートであり、同MPUによって実施される色合わせ処理の各処理ステップを示すフローチャート。 位置ズレ検知用画像の形成及び計測処理における各処理ステップを示すフローチャート。 同光センサのレベル変動を示すグラフ。 同MPUによって実施される割込み処理の制御フローを示すフローチャート。 マーク中心点位置の算出処理の制御フローにおける前半部分を示すフローチャート。 マーク中心点位置の算出処理の制御フローにおける後半部分を示すフローチャート。 仮想の平均位置マークを示す模式図。 連続プリント枚数と色スレ量と温度との関係を示すグラフ(色合わせ処理なし)。 連続プリント枚数と色スレ量と温度との関係を示すグラフ(200枚毎に色合わせ処理を実施)。 連続プリント枚数と色スレ量と温度との関係を示すグラフ(100枚毎に色合わせ処理を実施)。 同MPUによって実施されるプリント枚数のカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャート。 第1実施例に係るプリンタのMPUによって実施されるプリント枚数のカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャート。 第2実施例に係るプリンタのMPUによって実施されるプリント枚数のカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャート。 変形例に係るプリンタのMPUによって実施されるプリント枚数のカウントアップ処理におけるフローを示すフローチャート。 各感光体上のトナー像を紙搬送ベルトに保持される記録紙に直接重ね合わせて転写する方式の画像形成装置を示す概略構成図。
符号の説明
4:光書込ユニット(潜像書込手段)
3Y,C,M,K:プロセスユニット(作像手段)
5:転写ユニット(転写手段)
10Y,C,M,K:感光体(潜像担持体)
12Y,C,M,K:現像装置(現像手段)
20:中間転写ベルト(表面無端移動体)
20r,c,f:光センサ(像検知手段)
41:MPU(計数手段、制御手段)
90:紙サイズ検知センサ(長さ検知手段)
P:記録紙(記録シート)

Claims (11)

  1. 無端移動する表面に潜像を担持する複数の潜像担持体、それら潜像担持体上の潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像手段、及びそれら潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段を有する作像手段と、表面無端移動体の表面をそれぞれの潜像担持体との対向位置に順次送るように無端移動させつつ、それぞれの潜像担持体の表面に形成された可視像を、該表面無端移動体の表面に保持される記録シートに重ね合わせて転写するか、あるいは該表面無端移動体の表面に重ね合わせて転写した後に記録シートに一括転写する転写手段と、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体に転写された可視像を検知する像検知手段と、該記録シートの搬送方向の長さを検知する長さ検知手段と、該転写手段に対する記録シートの通紙枚数を計数する計数手段と、それぞれの潜像担持体に形成した所定形状の可視像を該表面無端移動体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミングに基づいてそれぞれの潜像担持体に対する可視像形成タイミングを調整して、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体又は記録シートへの可視像の重ね合わせズレを低減する位置合わせ制御を、該計数手段による計数値が所定数増加する毎に実施する制御手段とを備える画像形成装置において、
    上記長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせるように、上記計数手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    所定サイズの記録シートである基準シートがその短手方向を搬送方向とする姿勢で搬送されながら上記転写手段に送られる場合の上記カウントアップ値を基準カウント値とし、上記長さ検知手段による検知結果が該基準シートの短手方向長さを超えた記録シートについての上記カウントアップ値を該基準カウント値の整数倍にするように、上記計数手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記基準シートとしてA4サイズ紙を採用し、上記長さ検知手段による検知結果がA4短手方向の長さを超えた記録シートについての上記カウントアップ値を上記基準カウント値の2倍にするように、上記計数手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    上記基準シートとしてLTサイズ紙を採用し、上記長さ検知手段による検知結果がLT短手方向の長さを超えた記録シートについての上記カウントアップ値を上記基準カウント値の2倍にするように、上記計数手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかの画像形成装置において、
    上記長さ検知手段による検知結果に応じた上記カウントアップ値の変化量を操作者に設定させる変化量設定手段を設け、該変化量設定手段に対する入力結果に応じた変化量で上記カウントアップ値を異ならせるように、上記計数手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかの画像形成装置において、
    上記長さ検知手段による検知結果に応じて上記カウントアップ値を異ならせる計数モードと、変化させない計数モードとを、操作者に選択させる計数モード選択手段を設け、該計数モード選択手段に対する入力結果に応じて計数モードを切り換えるように、上記計数手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかの画像形成装置において、
    上記計数手段として、計数値を所定値に到達させる毎にゼロに戻すものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかの画像形成装置において、
    複数の上記潜像担持体にそれぞれ作像能力測定用の可視像を形成して上記表面無端移動体の表面に転写し、それら作像能力測定用の可視像の上記像検知手段による検知結果に基づいて上記作像手段の作像条件を調整する作像条件調整制御を上記位置合わせ制御と合わせて実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかの画像形成装置において、
    上記潜像書込手段として、複数の上記潜像担持体のそれぞれに個別に対応する複数の書込光を1つの偏向手段によって偏向せしめながら潜像担持体に照射して潜像を光書込するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 無端移動する表面に潜像を担持する複数の潜像担持体、それら潜像担持体上の潜像をそれぞれ個別に現像する複数の現像手段、及びそれら潜像担持体に潜像を書き込む潜像書込手段を有する作像手段と、表面無端移動体の表面をそれぞれの潜像担持体との対向位置に順次送るように無端移動させつつ、それぞれの潜像担持体の表面に形成された可視像を、該表面無端移動体の表面に保持される記録シートに重ね合わせて転写するか、あるいは該表面無端移動体の表面に重ね合わせて転写した後に記録シートに一括転写する転写手段と、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体に転写された可視像を検知する像検知手段と、該記録シートの搬送方向の長さを検知する長さ検知手段と、該転写手段に対する記録シートの通紙枚数を計数する計数手段と、それぞれの潜像担持体に形成した所定形状の可視像を該表面無端移動体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミング基づいてそれぞれの潜像担持体に対する可視像形成タイミングを調整して、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体又は記録シートへの可視像の重ね合わせズレを低減する位置合わせ制御を、該計数手段による計数値が所定数増加する毎に実施する制御手段とを備える画像形成装置に用いられ、コンピュータを該計数手段として機能させる機械読取可能なプログラムにおいて、
    上記長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせる計数を上記計数手段に行わせることを特徴とするプログラム。
  11. 潜像書込手段により、複数の潜像担持体の無端移動する表面にそれぞれ潜像を書き込む工程と、それら潜像担持体上の潜像をそれぞれ個別に現像する工程と、表面無端移動体の表面をそれぞれの潜像担持体との対向位置に順次送るように無端移動させつつ、それぞれの潜像担持体の表面に形成された可視像を、該表面無端移動体の表面に保持される記録シートに重ね合わせて転写するか、あるいは該表面無端移動体の表面に重ね合わせて転写した後に記録シートに一括転写する工程と、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体に転写された可視像を像検知手段によって検知する工程と、該記録シートの搬送方向の長さを長さ検知手段によって検知する工程と、該転写手段に対する記録シートの通紙枚数を計数する計数工程とを実施し、且つ、それぞれの潜像担持体に形成した所定形状の可視像を該表面無端移動体の表面に転写してそれら可視像からなる位置ズレ検知用画像を得た後、該像検知手段による該位置ズレ検知用画像内の各可視像の検知タイミング基づいてそれぞれの潜像担持体に対する可視像形成タイミングを調整して、それぞれの潜像担持体から該表面無端移動体又は記録シートへの可視像の重ね合わせズレを低減する位置合わせ工程を、該計数手段による計数値が所定数増加する毎に実施する画像形成方法において、
    上記計数工程にて、上記長さ検知手段による検知結果に応じて記録シート1枚あたりのカウントアップ値を異ならせることを特徴とする画像形成方法。
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