JP2007333036A - 作業車の変速操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 変速操作具が復帰付勢のスプリングのために勢いよく復帰することを防止しながら静油圧式無段変速装置を変速操作することを防止でき、しかも、設置スペース及び構造面で有利に得ることができる変速操作装置を提供する。
【解決手段】 走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置を変速操作する人為操作自在な変速操作具24を備え、変速操作具24を中立状態に位置決めする位置決め機構70を備えている。位置決め機構70は、変速操作具24をスプリング73によって中立状態に復帰付勢する付勢機構74と、変速操作具24の回転支軸80に連動させたロータリダンパ81とを備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置を変速操作する人為操作自在な変速操作具を備え、前記変速操作具を中立状態に位置決めする位置決め機構を備えた作業車の変速操作装置に関する。
上記した変速操作装置は、静油圧式無段変速装置を中立状態に保持しやすいように、変速操作具を位置決め機構によって中立状態に位置決めするものである。
この種の変速装置として、従来、たとえば特許文献1に示されるものがあった。
特許文献1に示されるものは、変速ペダル(変速操作具に相当)、中立装置(位置決め機構に相当)を備えている。中立装置は、変速ペダルに第1連動ロッドを介して連動した中間リンクと、押圧部材と、この押圧部材を揺動付勢することにより、押圧部材が備えているローラを中間リンクのV字形側面に当て付け付勢する付勢バネとを備えている。
また、特許文献1に示されるものは、中間リンクに連結されたダンパを備えている。このダンパは、中間リンクの中立姿勢への復帰揺動に抵抗を付与する。
特開2001−32926号公報(段落〔0028〕、〔0029〕、図2,3)
位置決め機構に変速操作具を中立状態に復帰付勢するスプリングを備えさせると、変速操作具の操作を解除した場合、スプリングの弾性復元のために変速操作具が中立状態に向けて勢いよく作動することがある。
上記した従来の技術事項によると、変速操作具の上記した作動トラブルをダンパによって防止し得る変速操作装置を得ることができる。しかし、ダンパが伸縮構造のため、ダンパの設置及び支持に必要なスペースや構造の面から変速操作装置が大型になりがちであった。また、変速操作装置の構造が複雑になりがちであった。
本発明の目的は、スプリングを備えて位置決め機構を構成するものでありながら、上記した変速操作具の作動トラブルを防止することも、上記した設置スペース及び構造面での問題を回避することもできる作業車の変速操作装置を提供することにある。
本第1発明は、走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置を変速操作する人為操作自在な変速操作具を備え、前記変速操作具を中立状態に位置決めする位置決め機構を備えた作業車の変速操作装置において、
前記位置決め機構は、前記変速操作具をスプリングによって中立状態に復帰付勢する付勢機構と、前記付勢機構が有する回転体又は前記変速操作具の回転支軸に連動させたロータリダンパとを備えて構成してある。
本第1発明の構成によると、位置決め機構は、変速操作具をスプリングによって中立状態に復帰付勢し、これによって変速操作具を中立状態に位置決めする。しかし、変速操作具がスプリングのために中立状態に向けて勢いよく作動しないよう変速操作具にロータリダンパによって抵抗を付与できる。ロータリダンパは回転に対して抵抗を与える構造であり、内部のロータが回転する構造であるので、伸縮構造のダンパに比べて、ダンパの設置及び支持に必要なスペースは小さなものでよい。
これにより、変速操作具を中立状態に復帰付勢するスプリングを採用するものでありながら、変速操作具が中立状態に向けて静かに作動して急激な速度変化が発生しにくくて変速操作しやすい変速操作装置を、付勢機構の回転体又は前記変速操作具の回転支軸にロータリダンパを連動させただけのコンパクトかつ簡単な構造にして得ることができる。
本第2発明は、前記変速操作具の操作位置を検出するポテンショメータと、前記静油圧式無段変速装置を操作する変速アクチュエータと、前記ポテンショメータによる検出情報を基に、静油圧式無段変速装置が変速操作具の操作位置に対応した変速状態になるよう前記変速アクチュエータを操作する制御手段とを備えている。
本第2発明の構成によると、楽に変速操作できながら誤操作が行われにくい変速操作装置を構造簡単に得ることができる。
つまり、変速操作具によってポテンショメータを操作すれば、変速アクチュエータが作動して静油圧式無段変速装置を変速操作し、必要な変速操作力が軽くて済む。それでありながら、変速操作具がスプリングのために中立状態に向けて勢いよく作動することも、変速操作具が過剰に操作されることもロータリダンパによって防止され、変速操作具を所望のストロークだけ作動するようコントロールしやすい状態で操作できる。
本第3発明は、前記ロータリダンパが前記変速操作具の前記回転支軸の一端側に、前記ポテンショメータが前記回転支軸の他端側にそれぞれ連動されている。
本第3発明の構成によると、ロータリダンパを回転支軸に連動させる連動機構と、ポテンショメータを回転支軸に連動させる連動機構とをそれぞれ専用の連動機構に構成して、ロータリダンパ及びポテンショメータを回転支軸に連動させることができる。
これにより、ロータリダンパの連動機構も、ポテンショメータの連動機構も専用のコンパクトかつ構造簡単な状態に得て、この面からも変速操作装置をコンパクトかつ構造簡単に得ることができる。
本第4発明は、前記ロータリダンパのロータ操作体が前記変速操作具の前記回転支軸と同芯状に位置して前記回転支軸に連動され、前記ロータリダンパの本体ケースが前記変速操作具を回転自在に支持する支持体に固定されている。
本第4発明の構成によると、変速操作具の支持体をダンパ用に利用してロータリダンパを支持させることができる。これにより、ロータリダンパ専用の支持部材を不要にし、この面からも変速操作装置をコンパクトかつ構造簡単に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔第一実施例〕
本発明の実施例においては、本発明をトラクタに適用した場合を例に説明する。図1は、トラクタの全体側面図である。この図に示すように、トラクタは、エンジン1の後部に連結されたクラッチハウジング4Aを備えて成る車体フレーム4と、この車体フレーム4の前部に操向操作及び駆動自在に設けた左右一対の前車輪3,3と、前記車体フレーム4の後部に駆動自在に設けた左右一対の後車輪5,5と、前記車体フレーム4の後端部の上方に位置する運転座席7及び運転座席7の前方に位置するステアリングホィール6を有した運転部8と、前記車体フレーム4の後端部に上下駆動揺動自在に設けた左右一対のリフトアーム18,18と、前記車体フレーム4の後端部から車体後方向きに突出した動力取り出し軸15とを備えている。
前記車体フレーム4は、前記エンジン1及び前記クラッチハウジング4Aを備える他、前記エンジン1の下部に連結された前部フレーム2と、前記クラッチハウジング4Aの後部に連結された伝動ケース4Bと、この伝動ケース4Bの後端側に連結された後部ミッションケース4Cとを備えて構成してある。前記前部フレーム2は、前記左右一位の前車輪3,3を支持している。前記後部ミッションケース4Cは、前記左右一対の後車輪5,5を支持するとともに前記左右一対のリフトアーム18,18及び前記動力取り出し軸15を備えている。
このトラクタは、車体後部にロータリ耕耘装置(図示せず)を前記左右一対のリフトアーム18,18によって昇降操作するように連結するとともに、前記エンジン1の駆動力を前記動力取り出し軸15からロータリ耕耘装置に伝達するように構成して、乗用型耕耘機を構成するなど、車体後部に各種の作業装置を昇降操作及び駆動自在に連結して各種の乗用型作業機を構成する。
図2は、トラクタが備える走行用伝動装置の線図である。この図に示すように、走行用伝動装置は、前記クラッチハウジング4Aの内部に設けた主クラッチ9、前記伝動ケース4Bの内部に設けた主変速装置10、前記後部ミッションケース4Cの内部に設けた副変速装置11及び後輪差動機構13、前記副変速装置11の前輪出力ギヤ11aにクラッチギヤ11b及び前輪伝動軸11cを介して連動された前輪差動機構12を備えている。
前記主クラッチ9は、前記エンジン1からの駆動力を前記主変速装置10の入力軸16aに伝達する。前記主変速装置10は、入力軸16aによって入力した駆動力を変速し、変速後の駆動力を出力軸17aから前記副変速装置11に出力する。副変速装置11は、シフトギヤ11dがシフト操作されることによって高速状態と低速状態とに変速され、主変速装置10からの駆動力を高速と低速の二段階に変速して後輪差動機構13及び前輪差動機構12に出力する。
図3は、走行用伝動装置の主クラッチ9及び主変速装置10が位置する部位での縦断側面図である。図4は、主変速装置10の横断平面図である。これらの図に示すように、主変速装置10は、前記入力軸16aがポンプ軸となっているアキシャルプランジャ形で、かつ可変容量形の油圧ポンプ16と、この油圧ポンプ16からの圧油によって駆動されるアキシャルプランジャ形の油圧モータ17とを備えて構成してある。すなわち、主変速装置10は、静油圧式無段変速装置となっている。これにより、主変速装置10(以下、無段変速装置10と略称する。)は、油圧ポンプ16の斜板角度を変更操作されることにより、エンジン1からの駆動力を前進駆動力と後進駆動力とに変換して、かつ、前進駆動力も後進駆動力も無段階に変速して油圧モータ17のモータ軸で成る前記出力軸17aから出力し、副変速装置11及び後輪差動機構13を介して左右後輪5,5を駆動し、副変速装置11及び前輪差動機構12を介して左右前輪1,1を駆動する。
尚、図2に示すように、トラクタが備える作業用伝動装置は、前記主変速装置10の入力軸16a(油圧ポンプ16のポンプ軸)の駆動力を作業クラッチ14を介して前記動力取り出し軸15に伝達する。
図5は、トラクタが備える走行操作装置のブロック図である。この図に示すように、走行操作装置は、前記無段変速装置10を変速操作する油圧変速シリンダ26と、(以下、変速シリンダ26と略称する。)、前記エンジン1のアクセル装置40を操作する電動アクチュエータ41(以下、アクセルアクチュエータ41と称する。)と、前記変速シリンダ26を制御するサーボ制御機構20に連係されるとともに前記アクセルアクチュエータ41に連係された制御手段21とを備えている。また、走行操作装置は、運転部8に設けた変速ペダル24及びアクセルレバー25と、前記変速ペダル24の操作位置を検出し、この検出情報を前記制御手段21に出力するセンサとしての回転式のポテンショメータ27(以下、ペダルセンサ27と称する。)と、前記アクセルレバー25の操作位置を検出し、この検出情報を前記制御手段21に出力するセンサとしての回転式のポテンショメータ28(以下、アクセルレバーセンサ28と称する。)とを備えている。さらに、走行操作装置は、前記変速ペダル24と前記アクセル装置40の操作部40aとを連動させる連動機構50と、運転部8に設けた連動入り切りレバー61によって連動機構50を入り状態と切り状態に切換え操作する操作機構60と、前記連動入り切りレバー61の操作位置を検出し、この検出情報を前記制御手段21に出力するセンサとしての検出スイッチ29(以下、入り切りセンサ29と称する。)とを備えている。
図4に示すように、前記変速シリンダ26は、前記伝動ケース4Bの内部に設置されており、前記油圧ポンプ16の斜板16bを連動ピン26aを介して回動操作して斜板16bのシリンダブロック16cに対する角度を変更することにより、無段変速装置10を変速操作する。図5に示すように、前記サーボ制御機構20は、前進比例制御弁31及び後進比例制御弁32を備え、この前進比例制御弁31及び後進比例制御弁32が制御手段21からの指令によって切換え操作され、無段変速装置10が変速ペダル24の操作位置に対応した変速状態になるよう変速シリンダ26を操作する。図4に示すように、このサーボ制御機構20は、前記伝動ケース4Bに装着されている。
前記制御手段21は、マイクロコンピュータを利用して構成されており、前記ペダルセンサ27による検出情報と、前記斜板16bの角度に基づいて無段変速装置10の変速状態を検出する斜板センサ34による検出情報とを基に、無段変速装置10が変速ペダル24の操作位置に対応した変速状態になるようサーボ制御機構20を介して変速シリンダ26を操作する。
制御手段21は、前記入り切りセンサ29による検出情報を基に、前記連動機構50が入り状態と切り状態とのいずれにあるかを判断し、連動機構50が切り状態にあると判断した場合、アクセルレバーセンサ28による検出情報と、アクセル装置40の操作状態を検出するアクセルセンサ35による検出情報とを基に、アクセル装置40がアクセルレバー25の操作位置に対応した回転速度をエンジン1に現出させる操作状態になるようアクセルアクチュエータ41を操作する。これに対し、制御手段21は、連動機構50が入り状態にあると判断した場合、アクセルレバーセンサ28及びアクセルセンサ35による検出情報に基づくアクセルアクチュエータ41の操作を停止し、かつ、前記変速ペダル24によるアクセル装置40の操作が可能となるよう、アクセルアクチュエータ41を外力による操作が可能な状態に切換える。
トラクタを走行させるに当たり、変速ペダル24を前側操作部24a(図6,8参照)によって中立状態から車体前方側に踏み込み操作すると、制御手段21が変速シリンダ26を前進側に操作して無段変速装置10が前進側に変速操作され、トラクタが前進走行する。変速ペダル24を後側操作部24b(図6,8参照)によって中立状態から車体後方側に踏み込み操作すると、制御手段21が変速シリンダ26を後進側に操作して無段変速装置10が後進側に変速操作され、トラクタが後進走行する。前進走行の場合も後進走行の場合も、変速ペダル24の踏み込みストロークを多くするほど、制御手段21が変速シリンダ26を高速側に操作して無段変速装置10がより高速側に変速操作され、トラクタの走行速度がアップする。
このようにトラクタを走行させるに当たり、たとえば路上走行する場合、連動入り切りレバー61を入り位置ONに切換えておく。すると、操作機構60の作用によって連動機構50が入り状態になり、変速ペダル24とアクセル装置40とが連動する。これより、変速ペダル24を踏み込み操作した場合、これに連動してアクセル装置40が増速側に作動し、エンジン1の回転数がアップする。変速ペダル24の踏み込みストロークを多くし、無段変速装置10の高速側への変化が多くなるほど、アクセル装置40がより高速側に作動し、エンジン回転数がよりアップする。これにより、高速走行しても、エンジン回転数がアップし、エンジンストップが発生しにくくなる。一方、変速ペダル24に対する操作を解除し、変速ペダル24に備えてある位置決め機構70による復帰操作によって変速ペダル24を低速側に操作した場合、これに連動してアクセル装置40が減速側に作動する。これにより、低速走行すれば、エンジン1の回転数がダウンし、燃料消費が減少する。
これに対し、作業走行する場合、連動入り切りレバー61を切り位置OFFに切換えておく。すると、操作機構60の作用によって連動機構50が切り状態になり、変速ペダル24とアクセル装置40との連動が切れる。これにより、変速ペダル24を踏み込み操作しても、低速側に復帰操作しても、アクセル装置40がアクセルレバー25によって設定された速度状態を維持する。このため、走行速度を変化させても、エンジン1の回転数が変化せず、連結された作業装置は所定の駆動回転数を維持する。
図6は、変速ペダル24が備える前記位置決め機構70の側面図である。図9は、位置決め機構70の一部の斜視図である。これらの図に示すように、位置決め機構70は、運転部8の床板8aの下面側に固定されたベース体71が備えるスプリングホルダー72に一端側が支持されたコイル形のスプリング73を有した付勢機構74と、変速ペダル24の回転支軸80の一端側に連動させたロータリダンパ81とを備えて構成してある。
付勢機構74は、前記スプリング73を備える他、前記ベース体71が有する支軸71aに連結筒部75aで回転自在に支持された回転部材75と、この回転部材75のアーム部75bの端部を変速ペダル24の後端部に位置する連結片24aに連結している連動ロッド76と、前記ベース体71が有する支軸71bに連結筒部78aで揺動自在に支持された位置決め揺動体78と、前記位置決め揺動体78の他方の揺動リンク部78bと前記回転部材75のカム板部75cとの間に設けたカム機構79とを備えている。前記スプリング73は、前記位置決め揺動体78の一対の揺動リンク部78b,78cの一方78cに連結されている。
図6,9に示すように、前記カム機構79は、前記回転部材75の前記カム板部75cに設けたV字形の傾斜カム面79aと、前記位置決め揺動体78の前記揺動リンク部78bにローラを回転自在に支持させて設けた回転式のカムフォロワ79bとによって構成してある。前記スプリング73は、前記揺動リンク部78cを揺動付勢することにより、前記カムフォロワ79bを前記傾斜カム面79aに当て付け付勢している。
図8に示すように、前記ロータリダンパ81は、本体ケース81aと、この本体ケース81aの内部に回転自在に収容されたロータ81bと、前記本体ケース81aの内部に収容されたダンパーオイルと、前記ロータ81bに連動されたロータ操作体81cとを備えている。本体ケース81aは、前記変速ペダル24の前記回転支軸80を一対の縦片部82a,82aで支持することによって変速ペダル24を揺動自在に支持する支持体82の前記一対の縦片部82a,82aの一方の外側面に固定されている。ロータ操作体81cは、前記回転支軸80と同芯状に位置するよう配置した状態で回転支軸80に一体回転自在に連結されている。
つまり、変速ペダル24が中立状態から前進側と後進側のいずれに踏み込み操作されても、回転部材75が変速ペダル24の揺動に連動して支軸71の軸芯まわりで回転する。すると、カム機構79の作用により、位置決め揺動体78が回転部材75を初期位置に復帰するよう回転操作する。これにより、位置決め機構70は、スプリング73の弾性復元力によって変速ペダル24を中立状態に位置決めし、変速ペダル24が前進側と後進側のいずれに踏み込み操作された場合も変速ペダル24を中立状態に復帰操作する。さらに、位置決め機構70は、スプリング73によって復帰操作される変速ペダル24が中立状態に勢いよく作動しないようロータリダンパ81によって変速ペダル24に回転抵抗を付与する。
図7,9,11に示すように、変速ペダル24とアクセル装置40とを連動させる前記連動機構50は、前記位置決め機構70と、前記位置決め揺動体78を支持する前記支軸71bに連結筒部51aで揺動自在に支持されたアクセル連動部材51と、このアクセル連動部材51が備える一対の揺動リンク部51b,51cの一方51bと前記位置決め揺動体78の前記一方の揺動リンク部78cとの間に設けた係合機構52と、前記アクセル連動部材51の前記他方の揺動リンク部51cをアクセル装置40の操作部40aに連動させている操作ケーブル53と、アクセル連動部材51の前記一方の揺動リンク部51cに連結されたリターンバネ54とを備えている。
アクセル連動部材51は、位置決め揺動体78に接近離間するよう前記支軸71bに摺動自在に支持されている。前記係合機構52は、位置決め揺動体78の揺動リンク部78cに設けたピン孔52aと、このピン孔52aに入り込むように構成してアクセル連動部材51の揺動リンク部51bに固設した連動ピン52bとによって構成してある。
図11は、前記係合機構52の離脱状態での平面であり、図12は、前記係合機構52の係合状態での平面図である。これらの図に示すように、すなわち、アクセル連動部材51が位置決め揺動体78に接近するよう支軸71bに沿わせて摺動操作されると、連動ピン52bがピン孔52aに入り込む。すると、係合機構52は、位置決め揺動体78とアクセル連動部材51とを一体揺動するよう噛み合わせた係合状態になる。一方、アクセル連動部材51が位置決め揺動体78から離間するよう支軸71bに沿わせて摺動操作されると、連動ピン52bがピン孔52aから抜け外れる。すると、係合機構52は、位置決め揺動体78とアクセル連動部材51とを相対揺動するよう噛み合い解除させた離脱状態になる。
図7,9,11に示すように、前記連動機構50を入り状態と切り状態に切換え操作する前記操作機構60は、前記連動入り切りレバー61を備える他、前記位置決め揺動体78と前記アクセル連動部材51との間に支軸71bに外嵌した状態で位置するスプリング62と、前記ベース体71に支軸63を介して揺動自在に支持された操作アーム64と、この操作アーム64のケーブル連結部64aにインナーケーブル65aの一端側が連結された操作ケーブル65とを備えている。
前記操作ケーブル65のインナーケーブル65aの他端側は、前記連動入り切りレバー61に連結されている。前記スプリング62は、前記係合機構52の連動ピン52bがピン孔52aから抜け出るよう前記アクセル連動部材51を位置決め揺動体78に対して離間する側に摺動付勢している。連動入切りレバー61は、レバー支軸66を介して支持体67に支持されており、レバー支軸66の軸芯まわりで、支持体67が備えるレバーガイド68のガイド溝68a(図10参照)に沿わせて揺動操作できる。前記操作アーム64の先端部に回転自在なローラ64bを設けてある。操作アーム64は、支軸63の軸芯まわりで揺動操作されることにより、前記ローラ64bを前記アクセル連動部材51の揺動リンク部51cに当接させ、アクセル連動部材51を位置決め揺動体78に接近するよう前記スプリング62に抗して押圧操作したり、ローラ64bによる揺動リンク部51cの押圧操作を解除し、アクセル連動部材51を前記スプリング62によって位置決め揺動体78から離間操作したりする。
すなわち、操作機構60は、連動入切りレバー61がガイド溝68aに沿わせて揺動操作されると、操作ケーブル65の引っ張り力によって操作アーム64を揺動操作し、この操作アーム64によってローラ64bを介してアクセル連動部材51を位置決め揺動体78に対して接近操作することにより、係合機構52を係合状態に切換え操作して連動機構50を入り状態に切換え操作するか、あるいは、スプリング62の付勢力によってアクセル連動部材51を位置決め揺動体78に対して離間操作することにより、係合機構52を離脱状態に切換え操作して連動機構50を切り状態に切換え操作する。
つまり、変速ペダル24とアクセル装置60とを連動させる場合、連動入切りレバー61をガイド溝68aに沿わせて揺動操作し、ガイド溝68aの一端側に位置する入り位置ONに切換える。すると、操作機構60が操作アーム64によってアクセル連動部材51を位置決め揺動体78に接近操作し、係合機構52が係合状態に切り換わる。これにより、連動機構50が入り状態になり、変速ペダル24の操作力が連動ロッド76、回転部材75、位置決め揺動体78、連動ピン52b,アクセル連動部材51、操作ケーブル53を介してアクセル装置40の操作部40aに伝達される。
この場合、変速ペダル24が前進側に踏み込み操作された場合と後進側に踏み込み操作された場合とでは、変速ペダル24の揺動方向が異なり、回転部材75の回転方向が異なる。しかし、変速ペダル24が中立状態から前進側に踏み込み操作された場合も後進側に踏み込み操作された場合も、傾斜カム面79aの形状による作用により、位置決め揺動体78が初期位置から同じ揺動方向に揺動し、操作ケーブル53を引き操作する。これにより、変速ペダル24が前進側と後進側のいずれに踏み込み操作されても、アクセル装置40の操作部40aが変速ペダル24の踏み込みに連動して高速側に揺動操作されるよう変速ペダル24とアクセル装置40が連動する。また、この場合、連動入切りレバー61をレバーガイド68の切り欠き部68b(図10参照)に係入操作することにより、連動入切りレバー61がスプリング69によって切り欠き部68bの内部に維持されて連動入り位置ONに保持され、連動機構50を入り状態に保持できる。
変速ペダル24とアクセル装置40との連動を絶つ場合、連動入切りレバー61をガイド溝68aの他端側に位置する切り位置OFFに切換える。すると、操作機構60がスプリング62によってアクセル連動部材51を位置決め揺動体78に対して離間操作し、係合機構52が離脱状態に切り換わる。これにより、連動機構50が切り状態になり、変速ペダル24の操作力がアクセル装置40の操作部40aに伝達されない。
図8に示すように、前記ペダルセンサ27は、変速ペダル24の前記回転支軸80に対して前記ロータリダンパ81が位置する側とは反対側に配置され、ペダルセンサ27の回転操作軸27aは、前記回転支軸80のロータリダンパ81が連結している側とは反対側に端部に連結ネジ83によって連動されている。
〔第二実施例〕
図13は、別の実施構造を備えた位置決め機構70の側面図である。この図に示すように、この位置決め機構70は、第一実施例の位置決め機構70と比較すると、ロータリダンパ81の設置の点で第一実施例の位置決め機構70と相違した構成を備え、ロータリダンパ81の設置以外の点では第一実施例の位置決め機構70と同一の構成を備えている。次に、ロータリダンパ81の設置の構成について説明する。
ロータリダンパ81の本体ケース81aは、前記ベース体71が備えるダンパブラケット(図示せず)に固定されている。ロータリダンパ81のロータ操作体は、付勢機構74の回転体としての前記回転部材75の支軸71aと同芯状に配置した状態で前記回転部材75に連結されている。これにより、ロータリダンパ81は、回転部材75及び連動ロッド76を介して変速ペダル24に揺動抵抗を付与する。
〔別の実施例〕
上記実施例の操向シリンダ26に替え、モータとネジ機構とを組み合わせて成る操向駆動機構によって無段変速装置10を変速操作する構成を採用しても、本発明の目的を達成することができる。従って、これら操向シリンダ26、操向駆動機構を総称して変速アクチュータ26と呼称する。
上記実施例の変速ペダル24に替え、変速レバーを採用して実施する変速操作装置の場合にも本発明を適用することができる。従って、変速ペダル24、変速レバーを総称して変速操作具24と呼称する。
トラクタに装備される変速操作装置の他、草刈機など各種の作業用車両に装備される変速操作装置にも適用することができる。従って、これら、トラクタ、草刈機などを総称して作業車と呼称する。
前車輪3及び後車輪5に替え、クローラ式走行装置を備えた作業車にも本発明は適用できる。従って、車輪3,5、クローラ式走行装置を総称して単に走行装置3,5と呼称する。
トラクタ全体の側面図 走行用伝動装置の線図 走行用伝動装置の主変速装置配設部での縦断側面図 走行用伝動装置の主変速装置配設部での横断平面図 走行操作装置のブロック図 位置決め機構の側面図 連動機構の側面図 ロータリダンパ及びポテンショメータ配設部の平面図 位置決め機構、アクセル連動部材の斜視図 レバーガイドの正面図 係合機構の離脱状態での平面図 係合機構の係合状態での平面図 別実施構造を備える位置決め機構の側面図
符号の説明
3,5 走行装置
10 静油圧式無段変速装置
21 制御手段
24 変速操作具
26 変速アクチュエータ
27 ポテンショメータ
70 位置決め機構
75 付勢機構の回転体
73 スプリング
74 付勢機構
80 変速操作具の回転支軸
81 ロータリダンパ
81a 本体ケース
81c ロータ操作体
82 支持体

Claims (4)

  1. 走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置を変速操作する人為操作自在な変速操作具を備え、前記変速操作具を中立状態に位置決めする位置決め機構を備えた作業車の変速操作装置であって、
    前記位置決め機構は、前記変速操作具をスプリングによって中立状態に復帰付勢する付勢機構と、前記付勢機構が有する回転体又は前記変速操作具の回転支軸に連動させたロータリダンパとを備えて構成してある作業車の変速操作装置。
  2. 前記変速操作具の操作位置を検出するポテンショメータと、前記静油圧式無段変速装置を操作する変速アクチュエータと、前記ポテンショメータによる検出情報を基に、静油圧式無段変速装置が変速操作具の操作位置に対応した変速状態になるよう前記変速アクチュエータを操作する制御手段とを備えている請求項1記載の作業車の変速操作装置。
  3. 前記ロータリダンパが前記変速操作具の前記回転支軸の一端側に、前記ポテンショメータが前記回転支軸の他端側にそれぞれ連動されている請求項2記載の作業車の変速操作装置。
  4. 前記ロータリダンパのロータ操作体が前記変速操作具の前記回転支軸と同芯状に位置して前記回転支軸に連動され、前記ロータリダンパの本体ケースが前記変速操作具を回転自在に支持する支持体に固定されている請求項2〜3のいずれか一項に記載の作業車の変速操作装置。
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