JP2008106905A - 弁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流路抵抗を小さくして十分な流量を確保した弁構造を提供する。
【解決手段】 液体を流通させる液体通路と、前記液体通路中に移動可能に配置された弁球と、開弁方向に移動可能に設けられ、かつ前記弁球とともに移動するピンと、前記弁球が当接して前記液体通路を遮断する弁座部を有する弁座本体と、前記液体通路に連通して形成された液室と、前記液室内に移動可能に配置され、前記ピンと当接可能なピストンとを備えた弁構造において、前記弁座部とは別に、前記液室内に臨んで固定されたガイド部と、このガイド部に並列に形成された通路部とを備えたブッシュとを有することとした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遮断弁等の弁構造に関する。
従来、弁球によって流路となる孔を遮断し、流路内をストロークするピンによって弁球を移動させる弁構造にあっては、弁座本体に設けられた孔にピンのガイド機能を持たせ、この孔のガイド隙間を流路として構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−199573号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、ガイド機能を確保するために孔の軸長を大きくとると、流路たるガイド隙間も長くなって流路抵抗が増大してしまい、必要流量を確保できないという問題があった。とりわけ低温時に作動油の粘度が増加した場合はこの問題が顕著となる。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、流路抵抗を小さくして十分な流量を確保した弁構造を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明では、液体を流通させる液体通路と、前記液体通路中に移動可能に配置された弁球と、開弁方向に移動可能に設けられ、かつ前記弁球とともに移動するピンと、前記弁球が当接して前記液体通路を遮断する弁座部を有する弁座本体と、前記液体通路に連通して形成された液室と、前記液室内に移動可能に配置され、前記ピンと当接可能なピストンとを備えた弁構造において、前記弁座部とは別に、前記液室内に臨んで固定されたガイド部と、このガイド部に並列に形成された通路部とを備えたブッシュとを有することとした。
よって、流路抵抗を小さくして十分な流量を確保した弁構造を提供することができる。
以下、本発明の弁構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
[油圧回路]
実施例1につき図1ないし図3に基づき説明する。図1は本願弁構造を適用した遮断弁100(P,S)を有するブレーキ装置の油圧回路図であり、この油圧回路はP,S系統を有するタンデム型である。アウトバルブOUT/V(FL〜RR)は常閉電磁弁、アウト側ゲートバルブG/V_OUT(P,S)およびインバルブIN/V(FL〜RR)は常開電磁弁である。
ポンプPは一方向ポンプであり、モータMにより駆動される。マスタシリンダM/Cは油路A(P,S)および遮断弁100(P,S)を介してリザーバ(P,S)と接続し、ポンプPの吐出側は油路B(FL〜RR)及びインバルブIN/V(FL〜RR)を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)と接続する。
油路B(FL〜RR)はそれぞれアウトバルブOUT/V(FL〜RR)及び油路C(P,S)を介してリザーバRSV(P,S)と接続する。また、ポンプPの吸入側はリザーバ(P,S)と接続し、このリザーバRSV(P,S)は遮断弁100(P,S)を介して油路A(P,S)と接続する。
さらに、インバルブIN/V(FL〜RR)のポンプ吐出側は油路D(P,S)及びアウト側ゲートバルブG/V_OUT(P,S)を介してマスタシリンダM/Cと接続する。
アウト側ゲートバルブG/V_OUT(P,S)には、マスタシリンダM/Cへの逆流を防止するチェックバルブC/Vが並列に設けられている。また、各インバルブIN/V(FL〜RR)にはそれぞれ各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)への逆流を防止するチェックバルブC/Vが並列に設けられている。
(増圧時)
増圧時には、インバルブIN/V(FL〜RR)を開弁し、アウトバルブOUT/V(FL〜RR)を閉弁してポンプPを駆動する。ポンプ駆動によりマスタシリンダM/Cから作動油が汲み出され、油路A(P,S)及び油路B(FL〜RR)を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に導入されて増圧が行われる。
(減圧時)
減圧時には、インバルブIN/V(FL〜RR)を閉弁、アウトバルブOUT/V(FL〜RR)を開弁して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)の作動油をリザーバRSV(P,S)に還流することで減圧が行われる。
[遮断弁の詳細]
図2は遮断弁100(P,S)の軸方向断面図、図3は径方向断面図である。図2は図3のII−II断面、図3は図2のI−I断面を示す。100P,100Sともに同一形状であるため、以下では100Pについてのみ示す。P,Sの区別は行わず、単に遮断弁100とする。なお、遮断弁100のストローク方向をy軸とし、ピストン300に対し弁球120側を正方向とする。
遮断弁100はハウジング110、弁球120、ピン130、弁座本体140、ブッシュ200を有する。ハウジング110のy軸正方向側には油路Aに接続する軸方向孔(流体通路)111が設けられ、y軸負方向側にはリザーバRSVの液室310が設けられてピストン300がy軸方向摺動可能に収装される。
軸方向孔111には弁球120が収装され、この軸方向孔111のy軸負方向端部には弁座本体140が設けられている。この弁座本体140は外径側に向かうに連れy軸方向厚みが大きくなるテーパ(弁座部)141を有しており、中心は軸方向孔111のy軸負方向最深部となっている。
弁座本体140の軸中心にはピン挿通孔142が設けられてピン130が挿通される。弁球120は、無負荷時には軸方向孔111のy軸負方向端部に位置し、弁座本体140のテーパ141に当接して軸方向孔111を閉塞・遮断する。
ハウジング110の液室310は、ピストン300を収容する第1液室311と、第1液室311よりも小径かつy軸正方向側に設けられた第2液室312から形成される。第2液室312は弁座本体140のピン挿通孔142により軸方向孔111および油路Aと連通し、第2液室312にはピン130のガイドであるブッシュ200が収装される。
ピン130はy軸正方向側の弁座挿通部131とy軸負方向側のブッシュ挿通部132から形成され、弁座挿通部131はブッシュ挿通部132よりも大径に設けられて段部133が形成される。またピン130はこの段部133によってブッシュ200にy軸負方向移動を係止される。
ブッシュ挿通部132のy軸方向長さは弁座挿通部131よりも長く設けられる。ブッシュ挿通部132のy軸負方向端部である先端部134がピストン300に当接してy軸正方向に押圧されることにより、ピン130はy軸正方向にストロークして弁球120をy軸正方向側に移動させる。なお、弁球120の外径は軸方向孔111よりもわずかに小径に設けられ、弁球120がピン130によってy軸正方向に移動した際、弁球120とテーパ141は接触しない。
弁座挿通部131の径は、ピン挿通孔142に対し若干小径かつy軸方向摺動可能に設けられている。このため無負荷時において弁球120がテーパ141に当接して軸方向孔111を閉塞し、ピン130の弁座挿通部131がピン挿通孔142に挿通された状態にある場合、ピン挿通孔142は弁座挿通部131を収容した状態となり、流路面積はほぼゼロである。
弁座挿通部131およびピン挿通孔142のy軸方向長さは短く設けられており、ピン130がy軸正方向にストロークした際は弁座挿通部131はピン挿通孔142を完全に脱出する。これによりピン挿通孔142には小径のブッシュ挿通部132のみが挿通された状態となり、ピン挿通孔142内での流路面積が確保されて開弁状態となる。
弁座挿通部131およびピン挿通孔142のy軸方向長さを短く設けることで、ピン130のy軸正方向側へわずかにストロークすれば開弁されるよう設けられている。
リザーバRSVの容積が縮小すると、ピストン300がy軸正方向に移動してピン130および弁球120をy軸正方向に移動させ、ピン挿通孔142を開放する。さらにピン130がy軸正方向に移動して弁座挿通部131がピン挿通孔142を脱出すると、ピン挿通孔142における流路面積が確保されて軸方向孔111と液室310が連通され、油路A内の作動油がリザーバRSVに導入される。
[ブッシュの詳細]
ブッシュ200は十字形状であり(図3参照)、中心にピン130のブッシュ挿通部132を挿通する貫通孔であるガイド部210が設けられている。このガイド部210はピン130よりもわずかに大径に設けられてピン130のブッシュ挿通部132をy軸方向摺動可能に保持し、ピン130のストロークをガイドする。
また、ブッシュ200は円柱形状部材を鍛造することにより外径を凹ませ、十字状の凸部220と凹部230を形成する。凸部220はハウジング110の第2液室312に嵌合固定され、凹部230と第2液室312との隙間は油路AとリザーバRSVが連通した際に作動油をスムーズに通過させる通路部Dとして機能する。
これにより、油路AとリザーバRSVの連通時にガイド部210に並列に形成された通路部Dによって作動油を通過させることで、油路AとリザーバRSV間の流量を確保する。また、ドリル加工等の機械加工を不要とし、量産時のブッシュ200の製造コストを低減する。
また、組み付け時にピン130をy軸正方向側からピン挿通孔142に挿通する場合、ピン130の先端部134との接触によってテーパ141が損傷するおそれがある。そのため組み付け時には、y軸負方向側(ピストン300側)からピン130をピン挿通孔142に挿通した後、ブッシュ200をピン130に挿通させつつ第2液室312に嵌合させることでテーパ141の損傷を回避する。
[実施例1の効果]
(1)液体を流通させる液体通路(軸方向孔111)と、液体通路中に(y軸方向に)移動可能に配置された弁球120と、開弁方向(y軸正方向)に移動可能に設けられ、かつ弁球120とともに移動するピン130と、弁球120が当接して液体通路を遮断する弁座部(テーパ141)を有する弁座本体140と、液体通路に連通して形成された液室310と、液室310内に移動可能に配置され、ピン130と当接可能なピストン300とを備えた弁構造において、弁座部とは別に、液室310内に臨んで固定されたガイド部210と、このガイド部210に並列に形成された通路部Dとを備えたブッシュ200とを有することとした。
これにより、油路AとリザーバRSVの連通時にガイド部210に並列に形成された通路部Dによって作動油を通過させることで、油路AとリザーバRSV間の流量を確保することができる。
(2)ピン130の一端(弁座挿通部131)には弁球120が当接するとともに他端(先端部134)にはピストン300が当接し、ピン130は流体通路に対しピストン300側(y軸負方向側)から挿入されることとした。
組み付け時にはy軸負方向側(ピストン300側)からピン130をピン挿通孔142に挿通した後、ブッシュ200をピン130に挿通させつつ第2液室312に嵌合させることで、ピン130の先端部134との接触によってテーパ141が損傷するおそれを回避することができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
実施例1では鍛造により十字状のブッシュ200を形成したが、流路面積を確保できるものであればブッシュは他の形状でもよい。例えば図4に示すように、鍛造ではなく機械(ドリル)加工によって貫通孔240'を設け、この貫通孔240'を通路部Dとしたブッシュ200'としてもよい。鍛造設備が不要となり、試作時のブッシュ200'製造コストを低減できる。
また、図5に示すように、ブッシュ200''そのものに通路部Dを設けず、弁座本体140''にy軸方向の溝143''を設け、この溝143''を通路部Dとしてもよい。ガイド部210''以外の加工が不要となり、試作時のブッシュ200''製造コストを低減できる。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1または請求項2に記載の弁構造において、
前記ブッシュの通路部は鍛造によって形成されること
を特徴とする弁構造。
機械加工によらず通路部を形成可能とし、量産時における製造コストを低減することができる。
(ロ)請求項1または請求項2に記載の弁構造において、
前記ブッシュの通路部は機械加工によって形成されること
を特徴とする弁構造。
鍛造設備が不要となり、試作時における製造コストを低減することができる。
(ハ)請求項1または請求項2に記載の弁構造において、
前記ブッシュの通路部は弁座本体に形成されること
を特徴とする弁構造。
ブッシュに通路部を設ける必要がなく、ブッシュの製造コストを低減することができる。
本願弁構造を適用した遮断弁をを有する油圧回路図である。 遮断弁100(P,S)の軸方向断面図(図3のI−I断面)である。 遮断弁100(P,S)の径方向断面図(図2のII−II断面)である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。
符号の説明
100 遮断弁
110 ハウジング
111 軸方向孔
120 弁球
130 ピン
131 弁座挿通部
132 ブッシュ挿通部
133 段部
134 先端部
140 弁座本体
141 テーパ
142 ピン挿通孔
143'' 溝
200 ブッシュ
210 ガイド部
220 凸部
230 凹部
240' 貫通孔
300 ピストン
310 液室
311 第1液室
312 第2液室
A〜D 油路
C/V チェックバルブ
D 通路部

Claims (2)

  1. 液体を流通させる液体通路と、
    前記液体通路中に移動可能に配置された弁球と、
    開弁方向に移動可能に設けられ、かつ前記弁球とともに移動するピンと、
    前記弁球が当接して前記液体通路を遮断する弁座部を有する弁座本体と、
    前記液体通路に連通して形成された液室と、
    前記液室内に移動可能に配置され、前記ピンと当接可能なピストンと
    を備えた弁構造において、
    前記弁座部とは別に、前記液室内に臨んで固定されたガイド部と、このガイド部に並列に形成された通路部とを備えたブッシュと
    を有することを特徴とする弁構造。
  2. 請求項1に記載の弁構造において、
    前記ピンの一端には前記弁球が当接するとともに他端には前記ピストンが当接し、前記ピンは前記流体通路に対し前記ピストン側から挿入されること
    を特徴とする弁構造。
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