JP2009003073A - カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置 - Google Patents

カメラモジュール、台座マウント及び撮像装置 Download PDF

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大 蓮田
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伸之 長井
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Abstract

【課題】光学部品を所定の取付位置に適切に接着して良好な撮像品質を実現するカメラモジュール等を提供する。
【解決手段】カメラモジュール1は、入射光を集光するレンズ4,6と、レンズ4,6から出射される光のうち所定の波長を有する光を除去するフィルタ8と、フィルタ8を透過した光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力するセンサ9と、レンズ4,6を直接又は間接に保持する円筒部3aと、センサ9を収納する矩形部3bと、円筒部3aと矩形部3bとの間に形成されたフランジ部3dとを備えた台座3とを有し、台座3のフランジ部3dは、フィルタ8を収納する凹部と、凹部の底面に穿かれてレンズ4,6から出射される光を通過させる孔と凹部の側壁部との間の底面の領域に形成されてフィルタ8に当接する凸状の当接部とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば携帯電話機等に搭載されるカメラモジュール等に関する。
カメラモジュールにおいて、入射された光から撮像品質に影響を与える特定波長の光を光学フィルタを用いて除去することは、従来から広く行われている。カメラモジュールの小型化、高品質化の流れの中で、光学フィルタを接着剤にて台座マウントに接着することも行われている。光学フィルタを接着することで、その後の組立工程において、光学フィルタの脱落や位置ズレを防ぐことができる。
光学フィルタが所定の取付位置に適切に取り付けられていない場合、例えば、光学フィルタがレンズの光軸に対して斜めに取り付けられた場合、光学フィルタが光路を曲げることになる。その結果、カメラモジュールは本来の光学系とは異なる光学系となり、撮像品質に影響を与えることになる。
光学フィルタを台座マウントに接着して固定する従来技術として、例えば、接着剤を用いて赤外線フィルタをモールド樹脂に固定する公報開示の技術がある(特許文献1参照)。
また、撮像素子を覆うカバー部材の開口部に光学フィルタが固定されて撮像素子を密閉空間に封止する公報開示の技術が存在する(特許文献2参照)。
特開2003−219284号公報(特に、段落〔0056〕参照) 特開2004−304605号公報(特に、段落〔0022〕参照)
搭載部品を接着剤によって接着して固定する従来のカメラモジュールにおいて、所定の取付位置に接着されて固定された光学部品は、その後の組立工程において取付位置から動くことはない。よって、所定の光学系が実現でき、カメラモジュールは良好な撮像品質が得られる。従って、接着時に各光学部品が所定の取付位置に適切に配置されて接着されることが重要である。
ところで、例えば、撮像素子が搭載されたガラスカバーや光学フィルタ等の平板形状の光学部品を所定の取付位置に接着して固定するには、その光学部品を搭載する搭載面の平面度が実現できていることが重要である。平面度が実現できていないと光学部品を取り付ける際にガタが生じて、傾いた状態で接着される恐れがあるからである。
従来のカメラモジュールでは、光学フィルタをレンズの光軸方向に位置決めする際、光学フィルタを当接面にて面受けしていた。かかる場合、当接面に当接する光学フィルタの平面度や、光学フィルタに当接する当接面の平面度を正確に出すことが困難であり、その結果、光学フィルタと台座マウントとが正確に位置決めできず、光学フィルタがレンズの光軸に対して垂直から外れて接着される恐れがあった。
また、光学フィルタと光学フィルタに当接する当接面とが面接触する場合、光学フィルタと当接面との間には隙間がほとんど形成されない。例えば、光学フィルタを台座マウントの所定位置に配置して接着剤を注入する場合、注入した接着剤が光学フィルタの全周に回らない。これでは、光学フィルタが当接面に接触する部分のうち接着剤が回りこんだ部分は接着されるものの、光学フィルタの全周は接着されない。その結果、光学フィルタをはさんで台座マウントの上下の内部空間を確実に分離できず、撮像素子を収容する内部空間(光学フィルタの下側の空間)を密閉構造とすることができない。光学フィルタの上側のレンズが収容される空間から撮像素子が収容される光学フィルタの下側の空間に粉塵が侵入する余地があった。
一方、光学フィルタの全周を当接面に確実に接着しようとして多くの接着剤を注入するとき、即ち、注入する接着剤の量を多くしたとき、光学フィルタが当接面から浮き上がった状態で接着されるので、光学フィルタはレンズの光軸に対して傾いた状態で接着される恐れがあった。
かかる事情を考慮して本発明が解決しようとする課題は、光学部品を所定の取付位置に適切に接着して良好な撮像品質を実現するカメラモジュール等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカメラモジュールは、入射光を集光するレンズと、レンズから出射される光のうち所定の波長を有する光を除去する光学フィルタと、光学フィルタを透過した光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、撮像素子を収納する撮像素子収納部と、レンズ保持部と撮像素子収納部との間に形成されたフランジ部とを備えた台座マウントとを有し、台座マウントのフランジ部は、光学フィルタを収納する凹部と、凹部の底面に穿かれてレンズから出射される光を通過させる孔と凹部の側壁部との間の底面の領域に形成されて光学フィルタに当接する凸状の当接部とを有することを特徴とする。
ここで、この台座マウントのフランジ部の凹部は、光学フィルタを接着する接着剤が当接部に当接された光学フィルタと凹部の底面との間に形成される空隙に入り込んで光学フィルタを接着して収納することを特徴とすれば、余剰の接着剤注入による光学フィルタの浮き上がりを防止できるので好ましい。
また、この台座マウントのフランジ部は、フランジ部の凹部における側壁部と底面との隅に溝部を更に有し、台座マウントのフランジ部の当接部は、凹部の底面に穿かれた孔と溝部との間の底面の領域に形成されていることを特徴とすれば、注入された接着剤は溝部を流れて光学フィルタと凹部との間に回り込み、光学フィルタの全周を接着するので好ましい。
更に、この台座マウントのフランジ部の当接部は、少なくとも3つ形成されていることを特徴とすれば、点接触により光学フィルタの傾きを規制できるので好ましい。
更にまた、撮像素子が取り付けられ、レンズが出射する光を透過させる透過部材を更に有し、台座マウントの撮像素子収納部は、撮像素子が取り付けられた透過部材を収納することを特徴とすれば、撮像素子に埃等が直接落ちることはないので好ましい。
また、他の観点から捉えると、本発明にかかる台座マウントは、入射光を集光するレンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、レンズ保持部にて保持されたレンズにより集光される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換する撮像素子を収納する撮像素子収納部と、レンズ保持部と撮像素子収納部との間に形成され、レンズから出射される光のうち所定の波長を有する光を除去する光学フィルタを収納する凹部と、凹部の底面に穿かれてレンズから出射される光を通過させる孔と凹部の側壁部との間の底面の領域に形成されて光学フィルタに当接する凸状の当接部とを有するフランジ部とを有することを特徴とする。
ここで、このフランジ部は、フランジ部の凹部における側壁部と底面との隅に溝部を更に有し、フランジ部の当接部は、凹部の底面に穿かれた孔と溝部との間の底面の領域に形成されていることを特徴とすれば、注入された接着剤は溝部を流れて光学フィルタと凹部との間に回り込み、光学フィルタの全周を接着するので好ましい。
更に、他の観点から捉えると、本発明にかかる撮像装置は、入射光を集光するレンズと、レンズから出射される光のうち所定の波長を有する光を除去する光学フィルタと、光学フィルタを透過した光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、撮像素子を収納する撮像素子収納部と、レンズ保持部と撮像素子収納部との間に形成されたフランジ部とを備えた台座マウントと、撮像素子にて出力される電気信号が入力される基板と、基板に入力された電気信号に基づいて画像処理をする画像処理部とを有し、台座マウントのフランジ部は、光学フィルタを収納する凹部と、凹部の底面に穿かれてレンズから出射される光を通過させる孔と凹部の側壁部との間の底面の領域に形成されて光学フィルタに当接する凸状の当接部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光学部品を所定の取付位置に適切に接着して良好な撮像品質を確保したカメラモジュール等を提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかるカメラモジュール1を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示すカメラモジュール1の分解斜視図である。
図1に示されているように、カメラモジュール1は、複数枚のレンズを保持し、入射光をセンサ9上に結像するレンズユニット2と、レンズユニット2を保持する台座マウントの一例としての台座3とを備えている。また、カメラモジュール1は、外光の特定の波長成分を除去する光学フィルタの一例としてのフィルタ8と、入射した光を電気信号に変換する撮像素子の一例としてのセンサ9と、フィルタ8とセンサ9との間に配置された方形のガラスカバー10と、センサ9から出力される出力信号を外部に伝えるフレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuit)24とを備えている。そして、フレキシブル基板24の一端には台座3が接着され、他端にコネクタ25が取り付けられている。フレキシブル基板24において台座3の接着位置の裏面には補強板15が接着されている。
図2に示されているように、レンズユニット2は、レンズユニット2本体を構成するバレル2aと、外光が入射するバレル2aの端面に形成された開口部2bとを有する。バレル2aの外周面には雄ねじ2cが形成されている。
台座3は、レンズユニット2が取り付けられてレンズユニット2を保持するレンズ保持部の一例としての円筒部3aと、撮像素子収納部の一例としての矩形部3bとが一体成形により形成されている。矩形部3bは、外光の特定の波長成分を除去する光学フィルタの一例としてのフィルタ8と、入射した光を電気信号に変換する撮像素子の一例としてのセンサ9を搭載した方形のガラスカバー10とを収容保持する。
バレル2a及び台座3は、例えば黒色の液晶ポリマー(LCP)、ポリフタルアミド樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等の遮光性を有する合成樹脂により構成される。また、バレル2a及び台座3は、例えば、黒色のポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート等の遮光性のある合成樹脂により構成されても良い。
台座3の円筒部3aにおける内周面には雌ねじ3cが形成され、レンズユニット2本体のバレル2aの外周面には、この雌ねじ3cに対応する雄ねじ2cが形成されている。そして、後述するように、レンズユニット2は、台座3の円筒部3aに螺合して取り付けられる。尚、レンズ2bが台座3に直接取り付けられてもよい。
フィルタ8は、外光の特定の波長成分を除去するガラス状の部材である。本実施の形態では、赤外線除去フィルタ(IRCF:Infrared Cut Filter)を用いている。このフィルタ8は、センサ9の近傍に配置されており、これにより、乱反射の影響を抑制している。
センサ9は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子(イメージセンサ)である。本実施の形態では、CSP(Chip Scale Package)構造を有するセンサを用いている。センサ9は、レンズユニット2を介して撮像領域(受光エリア)に入射した光に応じて電気信号を生成し、出力する。
ガラスカバー10は、フィルタ8とセンサ9との間に配置されている。ガラスカバー10には、センサ9の撮像領域側の面をガラスカバー10に向けた状態でセンサ9が取り付けられている。これにより、センサ9の撮像領域に埃等が直接落ちることを防いでいる。
フレキシブル基板24は、柔軟性及び屈曲性を有する回路基板であり、一般的に、ポリエステル(PET)フィルム上に印刷又はエッチング等により回路が形成されてなる。そして、フレキシブル基板24の一端に台座3が接着され、他端にコネクタ25が配置されている。このコネクタ25は、フレキシブル基板24を介してセンサ9に電気的に接続されており、また、図示しない外部機器と電気的に接続する機能を有する。台座3の接着位置においてフレキシブル基板24の裏面に接着された補強板15は、柔軟性を有するフレキシブル基板24の強度を高めるための板状部材であり、台座3の底面の外形とほぼ等しい大きさを有している。
図3は、図1に示すカメラモジュール1の台座3を下方から見た斜視図である。
図3に示されているように、台座3の矩形部3bの底面(フランジ部3d(図4参照))には、フィルタ8の搭載面11と、ガラスカバー10の搭載面21とが形成されている。
フィルタ8の搭載面11は、フランジ部3dに入射側に窪んで形成されている。即ち、フィルタ8が当接部12(後述)に当接されて収納されたとき、フィルタ8の上面がガラスカバー10の搭載面21から出ないように、搭載面11はガラスカバー10の搭載面21に対して凹部を有して形成されている。
台座3の搭載面11には、フィルタ8が傾いた状態で取り付けられることがないようにフィルタ8に当接する当接部12と、フィルタ8の全周囲を接着する接着剤18(後述)が入る溝部13と、接着剤18を溝部13に注入するための接着剤注入用凹部14とが形成されている。
また、台座3の搭載面21には、ガラスカバー10に当接してガラスカバー10をレンズ4,6(図4参照)の光軸方向に位置決めする当接部22と、ガラスカバー10を接着する接着剤が入る溝部23とが形成されている。
当接部12は、フィルタ8の搭載面11の四隅のそれぞれに、一体成形により形成されている。ここで、当接部12の数は4つである必要はないが、フィルタ8が傾いて取り付けられることがないように、3つ以上形成されることが望ましい。また、フィルタ8の厚みと、フィルタ8を搭載面11に固着させるための接着剤18(図5参照)の層厚を考慮して、フィルタ8の搭載面11から当接部12の上面までの高さ(当接部12の高さ)が決定される。
当接部22は、ガラスカバー10の搭載面21の四隅のそれぞれに、一体成形により形成される。また、当接部22は、矩形部3bの側壁部から離間して形成されている。尚、当接部22の数は4つである必要はないが、ガラスカバー10がレンズ4,6の光軸に対して垂直な状態で安定するように、3つ以上形成されることが望ましい。ガラスカバー10の厚みと、台座3をフレキシブル基板24に接着する接着剤の層厚を考慮して、ガラスカバー10の搭載面21から当接部22の上面までの相対的な距離が決定され、そして、これに基づき当接部22の高さが決定される。
溝部23は、矩形部3bの側壁部と搭載面21との隅に全周にわたって形成されている。矩形部3bの側壁部の下端面に塗布されて内側にはみ出した接着剤が、台座3をフレキシブル基板24に接着する際にガラスカバー10に付着した場合、溝部23は接着剤を収納する。
図4は、図3の一点鎖線X−X’を通りカメラモジュール1の光軸と平行な面でカメラモジュール1を切ったときの断面図である。
図4に示されているように、レンズユニット2は、バレル2aに保持される2枚のレンズ4,6を有する。2枚のレンズ4,6の間に中間環5が配されている。そして、レンズ6は、レンズ押さえ7によって押さえられている。尚、本実施の形態では、レンズユニット2は2枚のレンズ4,6で構成されているが、レンズは1枚或いは3枚であっても構わない。
台座3は、内面から延びて内部空間を狭めるように形成されたフランジ部3dを有する。このフランジ部3dに穿った孔を通じて、台座3は、円筒部3aの内部空間と矩形部3bの内部空間とが連続している。
レンズ4,6は、外光を透過してセンサ9の撮像領域(受光エリア)に結像させるための光学素子である。即ち、開口部2bから入射した外光がレンズ4,6によって結像されてセンサ9の撮像領域に入射するように所定の光学系を形成している。所定の光学系は、単一のレンズ又は複数枚のレンズ群で構成される。尚、レンズ4,6は、レンズユニット2を介することなく台座3の円筒部3aに直接固定するようにしても良い。
レンズ4,6は、光学的に透明であることが必要なため、例えば、シリコン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂等の耐熱光学樹脂材料を使用することが望ましい。
中間環5は、例えば、カーボンブラックを練り込んだ延伸ポリエステル(PET)等の合成樹脂フィルム、又は、黒色塗料を焼き付けたSUS304の薄板で構成される。中間環5は、その厚みによって2つのレンズ4,6の面間距離を一定に保つと共に、中央に穿った孔により通過光量を制限する絞り機能を有している。即ち、中間環5は、光学系の開口径を決定する光学絞り、或いは、ゴースト、フレア等の不要光を遮光する遮光絞りとして使われる。
レンズ押さえ7は、例えば、ポリカーボネート樹脂とガラス繊維とカーボンブラック等の黒色顔料の混合物から構成されている。レンズ押さえ7は、バレル2aの内側面に接触してレンズ6をバレル2a内の所定位置に保持している。
フィルタ8は、接着剤18(図5参照)によりフランジ部3dに形成された搭載面11(図5参照)に取り付けられている。フィルタ8が搭載面11に取り付けられると、台座3の内部空間が2つに仕切られる。
ガラスカバー10は、出射面(図4における下側面)側に、図示しない配線パターンが予め設けられている。そして、この配線パターンの電極とセンサ9とをつなぐように複数の半田バンプ16が位置している。このように、電極の位置に取り付けられた半田バンプ16により、センサ9は、ガラスカバー10に固定されると共に、ガラスカバー10の電極と電気的に接続されている。
ここで、センサ9とガラスカバー10との離間距離は、半田バンプ16の大きさによって決定される。半田バンプ16の大きさを制御することは容易であることから、センサ9とガラスカバー10との離間距離を正確に管理することが可能である。
ガラスカバー10の出射面側の電極の別の位置には、半田バンプ17が配置されている。この半田バンプ17により、ガラスカバー10とフレキシブル基板24の間の電気的な接続が確保される。この半田バンプ17は、ガラスカバー10に固定されているセンサ9とフレキシブル基板24とが互いに離間するためのスペーサとしても用いられる。尚、ガラスカバー10を用いることなく、図示しない回路基板にセンサ9を直接固定しても良い。
接着剤18は、例えば、主成分がアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂の紫外線硬化性や熱硬化性の接着剤が好ましい。熱硬化型接着剤は80〜120℃で硬化する。また、紫外線硬化型接着剤は、3000〜6000mJ/cmの紫外線照射で硬化する。いずれの接着剤も常温で3000〜15000mPa・sの粘度のものが好ましく用いられる。また、撮像領域への浸み出し防止の観点から、より高粘度(例えば30000〜40000mPa・sのものであっても良い。
図5は、図4のP部の拡大断面図である。
図5に示されているように、フィルタ8は、当接部12の上端面に当接して収納されている。溝部13に配された接着剤18が、フィルタ8と溝部13とを接着している。より詳しく述べれば、接着剤18は、フィルタ8と搭載面11との間の空隙に入り込んでフィルタ8を搭載面11に接着すると共に、フィルタ8を溝部13の底面と側壁部とに接着している。
ここで、本実施の形態にかかるカメラモジュール1の組み立て方法を説明する。
センサ9が取り付けられたガラスカバー10が、半田バンプ17によりフレキシブル基板24に取り付けられる。
図2に示されているように、バレル2aにレンズ4が圧入され、その後に中間環5が収納される。そして、レンズ4との間で中間環5を挟み込むようにレンズ6が圧入され、レンズ押さえ7が入れられる。その後、レンズ押さえ7とバレル2aの内側面とが形成する隙間に接着剤(図示省略)が入れられ接着されて、レンズ4,6は位置決めされる。
フィルタ8が台座3に取り付けられる。このとき、フィルタ8は搭載面11の当接部12に当接される。搭載面11は凹部を有して形成されているので、その凹部に入り込むことで、フィルタ8は所定の位置に配される。そして、フィルタ8が4つの当接部12のすべてに当接されることによって、フィルタ8は傾くことなく所定の位置に適切に配される。
接着剤18が接着剤注入用凹部14から注入されて、搭載面11の近傍に形成されている溝部13に配される。固化する前の接着剤18の粘度は低いので、接着剤18は溝部13を流れて、フィルタ8の全周にわたって広がる。接着剤18の硬化により、フィルタ8は接着される。
その後、レンズユニット2は台座3の円筒部3aに螺合して取り付けられる。
台座3の矩形部3bを構成する側壁部の下端面に接着剤が塗布される。所定の厚さに調整した接着剤の層に、台座3の矩形部3bの側壁部の下端面を浸すことで塗布を行う。
その後、接着剤が塗布された台座3がフレキシブル基板24に接着される。このとき、下端面から内側にはみ出した接着剤は溝部23に入る。
続いて、台座3の円筒部3aにねじ込まれているレンズユニット2が結像調整(焦点合わせ)されて接着される。これにより、カメラモジュール1が完成する。
本実施の形態によれば、フィルタ8は、搭載面11全体に面接触するのではなく、フィルタ8の搭載面11の四隅に4個形成された狭面積の当接部12に当接する。即ち、フィルタ8は、当接部12による点接触により支持される。よって、面全体の平面度を確保せずとも、4つの当接部12間の高さの差を調整(規定)することで、台座3に対するフィルタ8の正確な位置決めが可能となる。台座3の型製作時に狭面積の当接部12の個々の高さや4個の当接部12の高さの差を管理することで、フィルタ8のチルト(傾き)管理が容易に行える。
また、本実施の形態によれば、フィルタ8の周囲に溝部13を設けたことにより、接着剤注入用凹部14から注入された接着剤18がフィルタ8の全周囲に流れ易くなる。よって、カメラモジュール1の組み立て時の作業性が向上する。余剰の接着剤18をこの空隙にて吸収することもでき、作業性が向上する。
更に、本実施の形態によれば、溝部13に注入された接着剤18が毛細管現象によりフィルタ8と搭載面11との間の空隙に入り込む。よって、円筒部3aの内部空間と矩形部3bの内部空間とを隔絶することができ、矩形部3bの内部空間を密閉構造とすることができる。これにより、円筒部3aの内部空間からのゴミや埃等の侵入を防ぐことができる。
当接部12を採用することなくフィルタ8が接着剤18によって搭載面11の全面に接着された従来例では、フィルタ8と搭載面11との間に接着剤18が入り込んでいた。かかる場合、接着剤18の層厚は場所によって偏り(偏在)があるので、フィルタ8が接着されて固定されるとき、フィルタ8に傾きや浮き上がりが生じる恐れがあった。これに対して、本実施の形態によれば、当接部12に当接されたフィルタ8と搭載面11との間に形成された空隙に接着剤18が入り込んでフィルタ8が接着されるので、フィルタ8は傾いた状態で固定されることはなく、フィルタ8の水平度が確保される。この空隙に余剰の接着剤18が入り込むので、フィルタ8の浮き上がりを防止できる。
(他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態を図6に示す。
図6は、他の実施の形態にかかるカメラモジュール20の部分拡大図である。図4に示すP部に相当する。
図6に示すカメラモジュール20では、フィルタ8を搭載する搭載面11に段差19が形成されている点が、図4又は図5に示すカメラモジュール1と相違する。図6において、図5に示す実施の形態と同じ構成要素は同じ参照符号を用いることで、以下の説明を省略する。
搭載面11にフィルタ8を搭載して溝部13に接着剤18を注入するとき、接着剤18が溝部13から外部へ滲み出たり、或いは、溢れることがある。かかる場合に、図6に示すように、搭載面11の段差19とフィルタ8との間に形成された凹みに、接着剤18が入り込む。その結果、接着剤18は、フィルタ8の透過面に流れ出ることはなく、良好な撮像品質が実現できる。
(撮像装置)
続いて、上記カメラモジュール1,20を搭載した撮像装置30を説明する。尚、カメラモジュール1,20は、撮像装置30の他に、例えば、携帯電話機やパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)に搭載されるカメラ、自動車に搭載されるカメラ又は監視カメラ等にも適用することが可能である。
図7は、撮像装置30の構成を示したブロック図である。
図7に示すように、撮像装置30は、カメラモジュール1,20からの画像信号に対して画像処理を行う画像処理部の一例としての画像処理プロセッサ101と、撮像装置30における各種制御を行うMPU(Micro Processing Unit)102と、このMPU102にユーザからの指示を与えるための入力キー103とを備えている。また、撮像装置30は、カメラモジュール1,20により撮影された被写体を映し出す液晶ディスプレイ(LCD)104を備えている。また、撮像装置30は、撮像装置30を制御するための各種情報等を記憶するメモリ105と、画像データを記録するメモリカード106とを備えている。
撮像装置30では、入力キー103においてデジタルカメラ使用モードが選択されると、MPU102はカメラモジュール1,20との通信を開始する。そして、MPU102はカメラモジュール1,20に制御信号を送信する。被写体からの光は、カメラモジュール1,20のセンサ9によって電気信号に変換され、画像処理プロセッサ101で信号処理が施される。画像処理プロセッサ101で信号処理された画像信号は、撮像装置30のメモリ105に一時的に保存され、LCD104にスルー画として表示される。
被写体の撮影は、入力キー103にあるシャッタボタンで行われる。シャッタボタンを押すと、MPU102は、画像処理プロセッサ101で処理された画像データをメモリ105に保存する。MPU102には、JPEGやMPEG等の手法による圧縮解凍回路が含まれており、メモリ105に保存された画像データは、MPU102により圧縮処理されてメモリカード106に記録される。また、メモリカード106に記録された画像データをMPU102によって解凍してメモリ105に読み込み、LCD104に再度表示させることも可能である。
なお、MPU102では、入力キー103からの操作により、撮影モードの選択やホワイトバランスや露出、感度等の設定が可能である。また、画像処理プロセッサ101で処理された画像データをメモリ105に保存する際に、デジタルズーム処理を行うことも可能である。
このように、本実施の形態にかかる撮像装置30には、良好な撮像品質を確保したカメラモジュール1,20が搭載されているので、撮像装置30は、良好な撮像品質の画像を出力することができる。
本実施の形態にかかるカメラモジュールの外観斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの分解斜観図である。 図1に示すカメラモジュールの台座を下方から見た斜視図である。 図3に示すX−X’面におけるカメラモジュールの断面図である。 図4のP部の拡大断面図である。 他の実施の形態における部分拡大断面図である。 本実施の形態にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,20…カメラモジュール(カメラモジュール)、2…レンズユニット、3…台座(台座マウント)、3a…円筒部(レンズ保持部)、3b…矩形部(撮像素子収納部)、3d…フランジ部、4,6…レンズ、8…フィルタ(光学フィルタ)、9…センサ(撮像素子)、10…ガラスカバー(透過部材)、11,21…搭載面、12,22…当接部、13,23…溝部、18…接着剤、30…撮像装置、101…画像処理プロセッサ(画像処理部)

Claims (8)

  1. 入射光を集光するレンズと、
    前記レンズから出射される光のうち所定の波長を有する光を除去する光学フィルタと、
    前記光学フィルタを透過した光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、前記撮像素子を収納する撮像素子収納部と、当該レンズ保持部と当該撮像素子収納部との間に形成されたフランジ部とを備えた台座マウントと
    を有し、
    前記台座マウントの前記フランジ部は、
    前記光学フィルタを収納する凹部と、
    前記凹部の底面に穿かれて前記レンズから出射される光を通過させる孔と当該凹部の側壁部との間の当該底面の領域に形成されて前記光学フィルタに当接する凸状の当接部と
    を有することを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記台座マウントの前記フランジ部の前記凹部は、前記光学フィルタを接着する接着剤が前記当接部に当接された前記光学フィルタと当該凹部の前記底面との間に形成される空隙に入り込んで当該光学フィルタを接着して収納することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記台座マウントの前記フランジ部は、当該フランジ部の前記凹部における前記側壁部と前記底面との隅に溝部を更に有し、
    前記台座マウントの前記フランジ部の前記当接部は、前記凹部の前記底面に穿かれた前記孔と前記溝部との間の当該底面の領域に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記台座マウントの前記フランジ部の前記当接部は、少なくとも3つ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  5. 前記撮像素子が取り付けられ、前記レンズが出射する光を透過させる透過部材を更に有し、
    前記台座マウントの前記撮像素子収納部は、前記撮像素子が取り付けられた前記透過部材を収納することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  6. 入射光を集光するレンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部にて保持された前記レンズにより集光される光を撮像領域にて受けて電気信号に変換する撮像素子を収納する撮像素子収納部と、
    前記レンズ保持部と前記撮像素子収納部との間に形成され、前記レンズから出射される光のうち所定の波長を有する光を除去する光学フィルタを収納する凹部と、当該凹部の底面に穿かれて当該レンズから出射される光を通過させる孔と当該凹部の側壁部との間の当該底面の領域に形成されて当該光学フィルタに当接する凸状の当接部とを有するフランジ部と
    を有することを特徴とする台座マウント。
  7. 前記フランジ部は、当該フランジ部の前記凹部における前記側壁部と前記底面との隅に溝部を更に有し、
    前記フランジ部の前記当接部は、前記凹部の前記底面に穿かれた前記孔と前記溝部との間の当該底面の領域に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の台座マウント。
  8. 入射光を集光するレンズと、
    前記レンズから出射される光のうち所定の波長を有する光を除去する光学フィルタと、
    前記光学フィルタを透過した光を撮像領域にて受けて電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記レンズを直接又は間接に保持するレンズ保持部と、前記撮像素子を収納する撮像素子収納部と、当該レンズ保持部と当該撮像素子収納部との間に形成されたフランジ部とを備えた台座マウントと、
    前記撮像素子にて出力される電気信号が入力される基板と、
    前記基板に入力された電気信号に基づいて画像処理をする画像処理部と
    を有し、
    前記台座マウントの前記フランジ部は、
    前記光学フィルタを収納する凹部と、
    前記凹部の底面に穿かれて前記レンズから出射される光を通過させる孔と当該凹部の側壁部との間の当該底面の領域に形成されて前記光学フィルタに当接する凸状の当接部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
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