JP2009007773A - 這い樋支持具およびこれを用いた這い樋の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コスト高を招いたり、施工に手間がかかっていた足部の折曲加工を行わずに、屋根材の厚さが異なっていても容易に施工を行うことができる這い樋支持具およびこれを用いた這い樋の取付構造を提供する。
【解決手段】 這い樋支持具1は、這い樋掴み部2と、屋根材の下側に差込み取付けされ、前側上方にて這い樋掴み部2が連結される足部3とからなり、這い樋掴み部2は上側掴み部21と下側掴み部22の別体で構成され、そのいずれか一方の両端には高さ方向に沿って鋸歯状の複数の凸部23が形成され、もう一方の両端には凸部23と係止する爪部24が形成されており、上側掴み部21を下側掴み部22に対してスライドさせることにより、上側掴み部21の高さ位置を段階的に調整させて係止固定が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、這い樋支持具およびこれを用いた這い樋の取付構造に関するものである。
従来、瓦や金属からなる屋根材を葺いて構成した屋根上を這わせる這い樋を取付ける際には、屋根材に取付けられた複数の這い樋支持具によって這い樋を支持させている。
図5に示されるように、従来の這い樋支持具6は、屋根材5に対応する厚さに折曲加工されて屋根材5を挟持あるいは押圧するように取付けられる足部7と、這い樋4を包囲保持する這い樋掴み部8とを有するものが一般的である(例えば特許文献1)。
しかしながら、図5に示されるような従来の這い樋支持具6は、屋根材5の厚さが異なると足部7に対してそれに合わせて折曲加工を施す必要があった。例えば、製造段階でその折曲加工を行う場合には、あらかじめ屋根材5の厚さ毎に対応する製品を用意しておくことで対応し、また、施工時に足部7の折曲加工を行う場合には、その場で屋根材5の厚さに応じて折曲加工を行って対応していた。
つまり、従来の這い樋支持具6を用いた場合、製造段階で屋根材5の厚さ毎に対応する製品を用意しておかなければならずコスト高を招いたり、あるいは、施工段階においてその場で足部の折曲加工を行うようにすると施工に手間がかかるという問題点を有していた。
特開2003−3626号公報
本発明は、以上の通りの現状に鑑みてなされたものであり、コスト高を招いたり、施工に手間がかかっていた足部の折曲加工を行わずに、屋根材の厚さが異なっていても容易に施工を行うことができる這い樋支持具およびこれを用いた這い樋の取付構造を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、第1には、屋根材に設置されて這い樋を支持するための這い樋支持具であって、這い樋を包囲保持する這い樋掴み部と、屋根材の下側に差込み取付けされ、前側上方にて前記這い樋掴み部が連結される足部とからなり、前記這い樋掴み部は上側掴み部と下側掴み部の別体で構成されるとともに、前記上側掴み部と前記下側掴み部のいずれか一方の両端にそれぞれ高さ方向に沿って鋸歯状の複数の凸部が形成され、もう一方の両端にそれぞれ前記凸部と係止する爪部が形成され、前記上側掴み部を前記下側掴み部に対してスライドさせることにより、前記上側掴み部の高さ位置を段階的に調整させて前記上側掴み部と前記下側掴み部とが前記凸部と前記爪部との係止により固定されることを特徴とする。
第2には、第1の這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造であって、前記這い樋支持具の足部が屋根材の下側に差込み取付けされ、這い樋掴み部の内側に這い樋を包囲保持するとともに、前記這い樋掴み部の上側掴み部を下側掴み部に対してスライドさせて、屋根材の厚みに応じて前記上側掴み部の高さ位置が調整された状態で、前記上側掴み部と前記下側掴み部とが前記凸部と前記爪部との係止により固定されていることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、下側掴み部に対して上側掴み部をスライドさせ、爪部と鋸歯状の複数の凸部とを適切な係止位置とすることによって、上側掴み部の高さ位置、すなわち這い樋掴み部の高さ位置を段階的に調整することができるため、足部を折曲加工することなく、屋根材に対し、その厚さの違いを意識することなく容易に這い樋の取付施工を行うことができるようになる。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の這い樋支持具を用いることにより、適切な係止位置で、爪部と鋸歯状の複数の凸部とを係止させることによって、屋根材の厚みが違う場合にも柔軟に対応した這い樋の取付構造が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の這い樋支持具の一実施形態を斜め上方から見た斜視図である。図2(a)、(b)、(c)は、それぞれ、図1の這い樋支持具を屋根材の厚さが薄い場合の這い樋の取付構造に適用したときの這い樋支持具の正面図、その這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造の側面図およびその這い樋の取付構造を斜め上方から見た斜視図である。図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ、図1の這い樋支持具を屋根材の厚さが厚い場合の這い樋の取付構造に適用したときの這い樋支持具の正面図、その這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造の側面図およびその這い樋の取付構造を斜め上方から見た斜視図である。
本実施形態の這い樋支持具1は、図1に示されるように、這い樋掴み部2と、平板状の足部3とからなる。
這い樋掴み部2は、下向き略コ字状の合成樹脂よりなる上側掴み部21と、上向き略コ字状の合成樹脂よりなる下側掴み部22との別体で構成されている。上側掴み部21と下側掴み部22の内側形状は、包囲保持すべき這い樋4の外周形状に倣った形状に形成されている。そして、下側掴み部22には、両端にそれぞれ、高さ方向に沿って鋸歯状の4つの凸部23(23a、23b、23c、23d)が外向きに形成されている。もちろん凸部23の数は単なる例示であり、必要に応じて所望の数に設定することができ、凸部23同士間の間隔も施工対象となる屋根材5が取り得る厚みの範囲を考慮して適切な値に設定することができる。一方、上側掴み部21には、両端にそれぞれ、前記凸部23と係止する爪部24が形成されている。この爪部24の形状は、鋸歯状の凸部23の各々と相補的な形状であることが好ましい。また、爪部24が形成されている部分は、上側掴み部21を下側掴み部22に対してスライドさせたときに外側に拡がるような適度な弾性を有していることが好ましい。また、下側掴み部22の下端側の形状は、図1に示すように、足部3との連結が確実かつ容易になるような連結部分として形成されていることが好ましい。
足部3は、屋根材5の下側に差込まれると、這い樋支持具1全体を確実に固定できる長さの細長形状の金属製薄板により形成されている。足部3の前側(差込まれる側と反対)上部には、這い樋掴み部2の下側掴み部22の下端側の接合部分が例えば接着剤によって固定されている。この足部3は、屋根材5の下側に形成されている屋根材5同士の空隙に差込むだけで容易に配置することができるようになっている。
次に上記の構成を有する本実施形態の這い樋支持具1を用いた取付構造について述べる。
図2は、屋根材5の厚さが薄い場合の這い樋の取付構造A1を示している。この場合、這い樋支持具1は、屋根材5の前面壁51のすぐ前側に、這い樋掴み部2が這い樋4の長さ方向と直角な位置関係となるように配置される。這い樋支持具1の足部3は屋根材5の前面壁51の下側から奥の方向に差し込まれている。この例では、屋根材5の厚さが薄いため、這い樋掴み部2が這い樋4を包囲保持し、這い樋4の下面が屋根材5の表面とほぼ当接する状態で、上側掴み部21の爪部24が下側掴み部22の下方位置の凸部23(23d)に係止され、這い樋4の取付固定が行われている。
図3は、屋根材5の厚さが厚い場合の這い樋の取付構造A2を示している。この場合も、這い樋支持具1は、屋根材5の前面壁51のすぐ前側に、這い樋掴み部2が這い樋4の長さ方向と直角な位置関係となるように配置される。這い樋支持具1の足部3は屋根材5の前面壁51の下側から奥の方向に差し込まれている。この例では、屋根材5の厚さが厚いため、這い樋掴み部2が這い樋4を包囲保持し、這い樋4の下面が屋根材5の表面とほぼ当接する状態で、上側掴み部21の爪部24が下側掴み部22の上方位置の凸部23(23a)に係止され、這い樋4の取付固定が行われている。この場合には、這い樋4は、上側掴み部21と屋根材5の表面と下側掴み部22の一部とで包囲保持されることになる。したがって、這い樋掴み部2の部分では、包囲保持された這い樋4の下面より下方の下側掴み部22内側部分に隙間が形成された状態となる。また、この場合、這い樋掴み部2の上側掴み部21の上端の高さ位置は、図2の場合に比べて屋根材5の板厚の差分だけ高い位置となっている。
上記では、屋根材5の厚さが薄い場合の這い樋の取付構造A1と厚い場合の這い樋の取付構造A2の二例を例示したが、本実施形態では、屋根材5の厚さに応じて3または4段階の異なる係止位置で上側掴み部21と下側掴み部22の係止を行うこともできる。
また、本実施形態の這い樋支持具1は、図4のようなケースにも適用することができる。図4(a)、(b)、(c)は、それぞれ、這い樋4が屋根材5の表面から上方向に間隔をもって配置される場合の這い樋支持具1の正面図、その這い樋支持具1を用いた這い樋の取付構造A3の側面図およびその取付構造A3を斜め上方から見た斜視図である。この場合、這い樋4の支持は実質的に、例えば這い樋4の両端部に設けられた竪樋と軒樋(いずれも不図示)との結合箇所において強固に行われることになる。
次に、本実施形態の這い樋支持具1の施工例を述べる。
まず、這い樋支持具1の平板状の足部3を、這い樋支持具1の設置位置近傍における屋根材5の前面壁51の適切な位置の下側から奥の方向に挿入し、這い樋掴み部2が屋根材5の前面壁51のすぐ前側になるように配置する。そして、這い樋掴み部2の上側掴み部21を外した状態で、下側掴み部22に這い樋4を嵌め込む。そして、その状態において、下側掴み部22に対して上側掴み部21を差し込んで下方にスライドさせて、這い樋4の下面が屋根材5の表面に当接する位置まで移動させ、その当接位置で上側掴み部21の爪部24を下側掴み部22の凸部23と係止させ、両者を固定する。これにより、施工が終了する。
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施形態では這い樋掴み部2の形状は、上向き略コ字状の下側掴み部22と下向き略コ字状である上側掴み部21とで構成されている角型の這い樋に対応させたものとしたが、本発明によれば、丸型の這い樋に対応させた上向き略U字状の下側掴み部22と下向き略U字状の上側掴み部21との組み合わせなどとすることもできる。
また、上記実施形態では、足部3の形状を細長形状の金属製薄板としたが、本発明によれば、幅広形状としてもよく、また、変形した細長形状の四角形や二つに分かれてなる細長形状の平板など適宜の変更を行うことができる。
さらに、上記実施形態では、上側掴み部21に爪部24を形成し、下側掴み部22に複数の鋸歯状の凸部23を形成したが、本発明によれば、両者の配置を逆とすることもできる。
本発明の這い樋支持具の一実施形態を斜め上方から見た斜視図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ図1の這い樋支持具を屋根材の厚さが薄い場合の這い樋の取付構造に適用したときの這い樋支持具の正面図、その這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造の側面図及びその這い樋の取付構造を斜め上方から見た斜視図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ図1の這い樋支持具を屋根材の厚さが厚い場合の這い樋の取付構造に適用したときの這い樋支持具の正面図、その這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造の側面図及びその這い樋の取付構造を斜め上方から見た斜視図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、這い樋が屋根材の表面から上方向に間隔をもって配置される場合の這い樋支持具の正面図、その這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造の側面図およびその這い樋の取付構造を斜め上方から見た斜視図である。 従来の這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造の側面図である。
符号の説明
1 這い樋支持具
2 這い樋掴み部
21 上側掴み部
22 下側掴み部
23 凸部
24 爪部
3 足部
4 這い樋
5 屋根材
6 従来の這い樋支持具
7 従来の這い樋支持具の足部
A1〜A3 這い樋の取付構造

Claims (2)

  1. 屋根材に設置されて這い樋を支持するための這い樋支持具であって、這い樋を包囲保持する這い樋掴み部と、屋根材の下側に差込み取付けされ、前側上方にて前記這い樋掴み部が連結される足部とからなり、前記這い樋掴み部は上側掴み部と下側掴み部の別体で構成されるとともに、前記上側掴み部と前記下側掴み部のいずれか一方の両端にそれぞれ高さ方向に沿って鋸歯状の複数の凸部が形成され、もう一方の両端にそれぞれ前記凸部と係止する爪部が形成され、前記上側掴み部を前記下側掴み部に対してスライドさせることにより、前記上側掴み部の高さ位置を段階的に調整させて前記上側掴み部と前記下側掴み部とが前記凸部と前記爪部との係止により固定されることを特徴とする這い樋支持具。
  2. 請求項1に記載の這い樋支持具を用いた這い樋の取付構造であって、前記這い樋支持具の足部が屋根材の下側に差込み取付けされ、這い樋掴み部の内側に這い樋を包囲保持するとともに、前記這い樋掴み部の上側掴み部を下側掴み部に対してスライドさせて、屋根材の厚みに応じて前記上側掴み部の高さ位置が調整された状態で、前記上側掴み部と前記下側掴み部とが前記凸部と前記爪部との係止により固定されていることを特徴とする這い樋の取付構造。
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