JP2009021433A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貫通電極を備えた配線基板において、貫通孔側壁直下への応力集中を緩和すると共に、貫通孔側壁への応力を低減して、貫通電極と配線部との電気的な接続信頼性を向上させる配線基板を提供する。
【解決手段】本発明の配線基板10は、基板11の一方の面11aに配された第一導電部13と、前記基板の他方の面11bから前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、前記基板内に設けられた貫通孔14と、前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆うとともに、前記基板の他方の面上を覆うように延びて配され、前記第一導電部と電気的に接続される第二導電部15と、を少なくとも備える。この貫通孔は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔の底部において、前記第一導電部と接続される前記第二導電部の部分が、他の部分よりも厚くなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板及びその製造方法の仕様に係り、詳しくは、貫通電極を備えた半導体デバイスをウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性を向上させる基板上の加工技術に関する。
近年、携帯電話機等の電子機器の高機能化が進み、これらの機器に用いられるICやLSI等の電子デバイス、及びOEICや光ピックアップ等の光デバイスにおいて、デバイス自体の小型化や高機能化を図るための開発が各所で進められている。たとえば、このようなデバイスを積層して設ける技術が提案されており、具体的には、何らかの機能素子が一方の面に設けられている基板に対し、該基板の一方の面から他方の面に貫通してなる貫通電極を用いる技術が挙げられる。
また、これらの基板の配線材料として、銅や銀等が次世代材料として期待されている。特に、銅は比抵抗が低いこと、エレクトロマイグレーション耐性がアルミニウム系合金に比べて高いこと、銀に比べて安価である等の理由により、最も期待され、配線材料として用いられている。
このような半導体デバイスを有する基板への貫通電極の形成方法としては、たとえば、図10及び11に示したような技術が知られている。
まず、図10(a)に示すように、一方の面111aに半導体デバイスが形成され、該半導体デバイス側に絶縁層112を介して第一導電部(以下、「電極部」という)113が配された基板111を準備し、該基板111の一方の面111aに、前記第一導電部113を覆うように第一樹脂層116を配する。
次に、図10(b)に示すように、前記基板111の他方の面111bから前記絶縁層112の少なくとも一部が露呈するように、たとえばRIE法(Reactive Ion Etching:イオンエッチング法)によって第一微細孔114aを形成する。
次いで、図10(c)に示すように、前記第一微細孔114aの側面、及び前記基板111の他方の面111bを覆うように、たとえばCVD法(Cemical Vapor Deposition:化学的気相成長法)によって絶縁層117を配する。
さらに、図11(a)に示すように、前記電極部113の少なくとも一部が露呈するように、たとえばRIE法(Reactive Ion Etching)によって前記絶縁層117に第二微細孔114bを形成する。
引き続き、図11(b)に示すように、前記第二微細孔114b内の側面及び露呈された前記電極部113を覆うとともに、前記絶縁層117で覆われた前記第一微細孔114aの側面、及び前記基板111の他方の面111bを覆うように、前記電極部113と電気的に接続される第二導電部(以下、「配線」という)115を配する。
その後、図11(c)に示すように、前記配線115を覆うように、封止樹脂層119を配する。
ゆえに、このように上記従来技術により形成された構造の貫通電極は、基板111に形成された第一微細孔114aの側面と絶縁層112に形成された第二微細孔114bの側面とに亘って形成されている。
そのため、前記貫通電極は、二つの部材間に跨って形成されていることから、図11(c)において○で囲ったAで示す貫通孔側壁直下部分に応力が集中し、配線115の剥がれや、絶縁層112へのクラック等を生じる虞があった。そこで、前記貫通孔側壁直下部分Aに対する応力を緩和するために、貫通孔底部における配線115厚を厚くする必要がある。
また、貫通孔側壁への応力が大きい場合は、配線115の剥がれの原因となる。そこで、貫通孔側壁に対する応力を小さくするために、貫通孔側壁における配線115厚を薄くする必要がある。
ところが、上記従来技術に示す構造の貫通電極の配線を、メッキプロセスを用いて形成する場合、貫通孔の内部(貫通孔底部や貫通孔側壁)における各々配線層のメッキ膜の成長は、拡散律速となるため、膜の成長が抑制される傾向にある。したがって、部分的に、貫通孔底部における配線層のメッキ厚を厚くしたり、貫通孔側壁における配線層のメッキ厚を薄くしたり、といった構造の配線を形成することはできなかった。
また、二つの部材間に跨って貫通電極が形成されることにより引き起こされる、貫通孔側壁直下部分に対する応力集中の課題を解消する手段として、図12に示すように、一つの部材内に貫通電極を形成した構造の配線基板が提案されている。
この配線基板は、樹脂フィルムよりなる絶縁層を基材121とし、この基材121にテーパ状の貫通孔122を形成する。また、前記基材121における、表面121aに配線層123、裏面121bに配線層124、および貫通孔122の内面122aに導電層125を同時に形成する。そして、貫通孔122の小径側端部を、前記導電層125で閉止するという構造をしている(たとえば、特許文献1を参照)。
つまり、特許文献1に記載の手段は、基材121に形成された貫通孔122の内面(側面)122aだけに導電層125を形成することで、貫通電極を構成したものである。ゆえに、、貫通電極が二つの部材間に跨って形成されることがなく、貫通孔側壁直下部分に応力が集中することによる導電層125の剥がれや破損を解消することが可能となる。
ところが、特許文献1に記載の手段は、貫通孔の内面への導電層と、絶縁層の表裏両面への配線層の形成を同時に行なうものである。そのため、貫通電極を構成する貫通孔底部の配線厚と貫通孔側壁の配線厚は等しく、部分的に、貫通孔底部における配線層のメッキ厚を厚くしたり、貫通孔側壁における配線層のメッキ厚を薄くしたりすることができない。したがって、貫通孔側壁への応力を低減することができず、導電層と配線層との電気的な接続信頼性の面で好ましくないものであった。
また、図13に、本発明者が、配線の厚さを3μm、5μm、10μmと変更した場合のシミュレーションにより求めた貫通孔内壁への応力分布を示す。図13に示す結果より、貫通孔底部の配線厚を厚くするに従い、貫通孔側壁直下部分の応力が小さくなっていることがわかる。また、貫通孔側壁に対しては、配線厚を厚くするに従い、貫通孔側壁に対しての応力が大きくなっていることがわかる。
以上より、貫通孔底部の配線厚が薄い場合、貫通孔側壁直下部分に応力が集中しやすいため、貫通孔底部の配線厚は厚くすることが望ましい。また、貫通孔側壁に対する配線厚は薄くした方が、貫通孔側壁に対する応力は小さくなるため、貫通孔側壁の配線厚は薄くするといった構造とする必要がある。
しかしながら、部分的に、貫通孔底部の配線厚は厚くし、貫通孔側壁の配線厚は薄くするといった構造を有する配線基板は、今までのところ提案されていない。
特開2001−7468号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、貫通電極を備えた配線基板において、貫通孔側壁直下への応力集中を緩和すると共に、貫通孔側壁への応力を低減して、貫通電極と配線部との電気的な接続信頼性を向上させた配線基板を提供することを第一の目的とする。
また、本発明は、ウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性が向上した配線基板の製造方法を提供することを第二の目的とする。
本発明の請求項1に係る配線基板は、基板の一方の面に配された第一導電部と、前記基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、前記基板内に設けられた貫通孔と、前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆うとともに、前記基板の他方の面上を覆うように延びて配され、前記第一導電部と電気的に接続される第二導電部と、を少なくとも備える配線基板において、前記貫通孔は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔の底部において、前記第一導電部と接続される前記第二導電部の部分が、他の部分よりも厚いことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る配線基板は、請求項1において、前記貫通孔の側壁を構成する多面が、全て前記基板の内部に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る配線基板は、請求項1において、前記基板は、その一方の面と前記第一導電部との間に第一絶縁層を備え、前記貫通孔の側壁を構成する多面の一部が、前記第一絶縁層に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る配線基板の製造方法は、基板の一方の面に配された第一導電部と、前記基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、前記基板内に設けられた貫通孔と、前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆うとともに、前記基板の他方の面上を覆うように延びて配され、前記第一導電部と電気的に接続される第二導電部と、を少なくとも備え、前記貫通孔は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔の底部において、前記第一導電部と接続される前記第二導電部の部分が、他の部分よりも厚い配線基板の製造方法であって、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔を形成する工程Aと、第一導電部と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い第二導電部を形成する工程Bと、を少なくとも備え、前記工程Aは、第一導電部を一方の面に配した基板を用い、該基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、側壁を構成する一面ごとに孔部を形成し、前記工程Bは、前記貫通孔の底部が埋まるように、前記貫通孔内の側壁、前記第一導電部の露呈した部分、及び前記基板の他方の面上に第二導電部を配する、ことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る配線基板は、基板の一方の面に配された第一導電部の少なくとも一部が前記基板の他方の面から露呈するように、前記基板内に設けられた貫通孔の側壁が深さ方向に多面をなし、さらに、前記貫通孔の底部において、前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆う第二導電部において前記第一導電部と接続される部分が、他の部分よりも厚いことを有している。
ゆえに、前記貫通孔の側壁が深さ方向に多面をなすことによって、当該貫通孔の開孔径を、他方の面側より一方の面側を小さい構造とすることができる。しかも、前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆うように第二導電部を配すると、前記第一導電部と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚く形成されるものとなる。その結果、応力が集中しやすい貫通孔側壁直下部分は、貫通孔底部の配線厚が貫通孔側壁の配線厚に比べて厚くなって貫通孔内部の応力を分散し、また、配線厚が薄くなった貫通孔側壁は、応力が小さくなって、貫通電極や配線部に剥がれや、これを覆うように配される絶縁膜(たとえば、SiO膜)のクラック等が生じる虞を低減することができる。
したがって、貫通電極を備えた配線基板において、貫通孔側壁直下への応力集中を緩和すると共に、貫通孔側壁への応力を低減して、貫通電極と配線部との電気的な接続信頼性を向上させた配線基板を提供することができる。
本発明の請求項5に係る配線基板の製造方法は、第一導電部を一方の面に配した基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、側壁を構成する一面ごとに孔部を形成することにより、前記基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔を形成し、さらに、前記貫通孔の底部が埋まるように、前記貫通孔内の側壁、前記第一導電部の露呈した部分、及び前記基板の他方の面上に第二導電部を配することで、前記第一導電部と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い前記第二導電部を形成するようにしている。ゆえに、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔を形成することができると共に、第一導電部と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い第二導電部を形成することができる。
したがって、ウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性が向上した配線基板の製造方法を容易に提供することができる。
(第一実施形態)
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る配線基板の一例を模式的に示す断面図である。また、図2は、貫通孔の底部のメッキ工程におけるメッキ膜の成長方向を説明する部分拡大図であり、図3は、本発明の貫通孔の構造の一例を説明する図である。なお、後述する他の実施形態においては、本実施形態と同様の構成部分については同じ符合を用い、その説明は省略することとし、特に説明しない限り同じであるものとする。
本実施形態における配線基板10は、図1乃至図3に示すとおり、基板11の一方の面11aに配された第一導電部(電極部)13と、前記基板11の他方の面11bから前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記基板11内に設けられた貫通孔14と、前記貫通孔14内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記基板11の他方の面11b上を覆うように延びて配され、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部15と、を少なくとも備えている。
したがって、上記基板11の他方の面11bから一方の面11aに向かう貫通孔14が形成され、この貫通孔14に第二導電部15が形成されることにより貫通電極18が形成されている。
そして、本実施形態における配線基板10では、前記貫通孔14は、その側壁が深さ方向に多面をなし、さらに、前記貫通孔14の側壁を構成する多面が、全て前記基板11の内部に形成されていること、及び前記貫通孔14の底部において、前記第一導電部13と接続される前記第二導電部15の部分が、他の部分よりも厚いことを特徴とする。
したがって、本実施形態では、前記第二導電部15を前記貫通孔14底部にて厚くし、該貫通孔14の底部における貫通孔14側壁直下の応力集中を緩和すると共に、貫通孔14側壁の前記第二導電部15を薄くし、該貫通孔14側壁への応力を低減する構造としている。
すなわち、貫通孔14の底部における開孔径が、第二導電部15の厚さに比べて十分に大きい場合、前記底部の第二導電部15の厚さを厚くし、貫通孔14側壁の第二導電部15の厚さを薄くすることは構造上困難である。
そこで本発明では、貫通孔14の底部における開孔径の大きさを第二導電部15の厚さに近い寸法、たとえば第二導電部15の厚さの1〜3倍にし、図2において矢印で示すように、たとえば第二導電部15をメッキ膜で形成した場合、メッキ工程におけるメッキ膜の成長方向を利用することで、貫通孔14の底部のみメッキ充填し、第二導電部15の厚さを厚くすることを提案する。
ここで、本発明は貫通孔14内部における第二導電部15のメッキ膜の成長がほぼ均一であるときにのみ適用できるものであるため、貫通孔14開口部となる基板11の一方の面11a側の径が、貫通孔14の底部となる基板11の他方の面11b側の径と比べ近い(アスペクト比が大きい)場合、第二導電部15のメッキ膜は貫通孔14開口部と基板11の一方の面11aばかりに成長してしまう。
したがって、図3に示すように、貫通孔14の開孔径は、貫通孔14の底部となる基板11の他方の面11b側の径w1より、開口部となる基板11の一方の面11a側の径w2を大きくしたほうが良い。これにより、前記基板11の他方の面11b上を覆う第二導電部15のメッキ膜の厚さt1や、基板11内に設けられた貫通孔14を覆う第二導電部15のメッキ膜の厚さt2に比べて、貫通孔14の底部における第二導電部15のメッキ膜の厚さt3を厚くすることができる。その結果、貫通孔14側壁直下の応力集中を緩和すると共に、貫通孔14側壁への応力を低減し、貫通電極18(第二導電部15)の剥がれや破壊ひいては断線等の損傷を防止して、貫通電極18における電気的な接続信頼性が向上することができる。
基板11は、たとえばSiウェハに代表される半導体基材の他に、ガラス基材、セラミック基材等、絶縁性の硬質材料からなる。基板11の厚さは、たとえば数百μm程度である。
第一導電部(電極部)13は、露呈部が通孔14の一方の面11a側から孔内に露呈するように設けられ、貫通電極18を構成する第二導電部15と電気的に接続される。
また、第一導電部13は、前記基板11の一方の面側に形成された半導体デバイスに電気的に接続されている。第一導電部13の材料としては、たとえばアルミニウム(Al)や銅(Cu)、アルミニウム−シリコン(Al−Si)合金、アルミニウム−シリコン−銅(Al−Si−Cu)合金等の導電性に優れる材料が好適に用いられる。この第一導電部13は、たとえばスパッタ法により形成することができる。
貫通孔14は、基板11において、他方の面11bから前記第一導電部13の少なくとも一部が孔内に露呈するように、基板11内に開けられてなる。貫通孔14の側面を構成する多面の数は、特に限定されない。この貫通孔14の形成には、RIE等のドライエッチング法を用いることができる。また、貫通孔14の一方の面11a側の径は、たとえば10〜50μmであり、他方の面11b側の径は、たとえば50〜300μmである。さらに、基板11上に設けられる貫通孔14の数は、特に限定されない。
第二導電部15は、貫通孔14内の側面の少なくとも一部に配されることにより、導電体として有効に働く。
図1の断面図に示す例では、第二導電部15は、側面の全体を覆うように配されているが、これには限定されない。また、第二導電部15は、第一導電部13との密着性に優れるとともに、第二導電部15を構成する元素が第一導電部13や基板11内に拡散しない材料を用いれば、さらに望ましい。たとえば、Al、Cu、Ni、Au等の金属材料を用いれば、導電性や第一導電部13との密着性等の点で好ましい。この第二導電部15は、たとえばメッキ法により形成することができる。
表面保護層16は、前記一方の面11aと前記第一導電部(電極部)13を覆うように備えられ、表面保護層16をなす材料としては、たとえばエポキシ、シリコーン、ポリイミド、アクリル等の樹脂を挙げることができる。この表面保護層16の形成には、たとえば真空印刷、フィルムのラミネート、スピンコート等の製法を用いることができる。
次に、以上のような構成による配線基板10の製造方法を説明する。図4は、その製造方法を段階的に示す説明図である。
本発明に係る各実施形態の配線基板の製造方法は、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔を形成する工程Aと、第一導電部と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い第二導電部を形成する工程Bと、を少なくとも備え、前記工程Aは、第一導電部を一方の面に配した基板を用い、該基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、側壁を構成する一面ごとに孔部を形成し、前記工程Bは、前記貫通孔の底部が埋まるように、前記貫通孔内の側壁、前記第一導電部の露呈した部分、及び前記基板の他方の面上に第二導電部を配する、ことを特徴とする。
本実施形態に係る配線基板10では、第二導電部15をメッキ法により形成する手法を採る。
具体的な実施例として、ウエハレベルパッケージでの貫通電極形成例を示す。
まず、前記配線基板10の製造にあたっては、図4(a)に示すように、一方の面11aに半導体デバイスが形成され、該一方の面11a上に設けられた配線部(不図示)を介して接続される第一導電部(電極部)13(I/Oパッド)が配された絶縁性の基板11を準備し、前記第一導電部13を覆うように表面保護層16を配する。第一導電部13としては、たとえばAlパッドが用いられる。
次に、図4(b)に示すように、前記基板11の他方の面11bから一方の面11a側の前記第一導電部13向かって第一微細孔14aを形成する。この第一微細孔14aは、側壁を構成する一面を形成するものである。
第一微細孔14aの形成には、ドライエッチング、DRIE(Deep−RIE)、レーザ加工、PAECE(光アシスト電解エッチング)等の方法を用いることができる。
さらに、図4(c)に示すように、前記第一微細孔14aに続けて、前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記第一微細孔14aとは側面の傾斜角度が異なる第二微細孔14bを形成する。この第二微細孔14bは、側壁を構成する他面を形成するものであり、この第一微細孔14aと第二微細孔14bにより、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔14が構成される。この該貫通孔14は、基板11の他方の面11b側の径より、開口部となる基板11の一方の面11a側の径が大きく形成されている。
第二微細孔14bの形成には、第一微細孔14aと同様に、ドライエッチング、DRIE(Deep−RIE)、レーザ加工、PAECE(光アシスト電解エッチング)等の方法を用いることができる。
そして、前記貫通孔14の底部が埋まるように、前記第二微細孔14b内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記基板11の他方の面11bを覆うように、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部15を配することにより、図1に示すように、第一導電部13と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い貫通電極18を備える配線基板10を構成することができる。
このような製造方法では、貫通孔底部の配線厚が貫通孔側壁の配線厚に比べて厚くなって貫通孔内部の応力を分散し、また、配線厚が薄くなった貫通孔側壁に対する応力は低減されて、ウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性が向上した配線基板の製造方法を容易に提供することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を、図面を参照して説明する。
図5は、本発明に係る配線基板の他の一例を模式的に示す断面図である。
本実施形態における配線基板20は、図5に示すとおり、基板21の一方の面21aに配された第一導電部(電極部)13と、前記基板21の他方の面21bから前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記基板21内に設けられた貫通孔24と、前記貫通孔24内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記基板21の他方の面21b上を覆うように延びて配され、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部25と、を少なくとも備えている。
したがって、上記基板21の他方の面21bから一方の面21aに向かう貫通孔24が形成され、この貫通孔24に第二導電部25が形成されることにより貫通電極28が形成されている。
そして、本実施形態における配線基板20では、前記貫通孔24は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔24の側壁を構成する多面の一部が、後述する第一絶縁層22に形成されていること、及び該貫通孔24の底部において、前記第一導電部13と接続される前記第二導電部25の部分が、他の部分よりも厚いことを特徴とする。
したがって、本実施形態においても、前記第二導電部25を前記貫通孔24底部にて厚くし、該貫通孔24の底部における貫通孔24側壁直下の応力集中を緩和すると共に、貫通孔24側壁の前記第二導電部25を薄くし、該貫通孔24側壁への応力を低減する構造としている。
基板21は、たとえばシリコン(Si)等からなる半導体基材や、ガラス基材、セラミック基材等、絶縁性の硬質材料からなる。基板21の厚さは、たとえば数百μm程度である。
図5に示す例では、基板21をSi等の半導体基材から構成し、基板21の一方の面21aが絶縁化された領域をなすように第一絶縁層22を配して構成されている。
第一絶縁層22は、たとえばSiOやSiNからなり、その厚さは、たとえば0.5〜6μmとすると良い。第一絶縁層22の成膜法としてはCVD等が、エッチング法としてはRIE等のドライエッチングが、それぞれ好適に用いられる。前記第一導電部13と整合する位置に開口部(不図示)を形成し、前記第一絶縁層22を介して前記第一導電部13と電気的に接続する。この第一絶縁層22は、厚さが厚いほど、貫通孔24底部において第一導電部13と接続される部分の前記第二導電部25の厚さを厚くすることができる。
貫通孔24は、基板21において、他方の面21bから前記第一導電部13の少なくとも一部が孔内に露呈するように、前記基板21の内部と前記第一絶縁層22に開けられてなる。貫通孔24の側面を構成する多面の数は、特に限定されない。この貫通孔24の形成には、RIE等のドライエッチング法を用いることができる。また、貫通孔24の一方の面21a側の径は、たとえば10〜50μmであり、他方の面21b側の径は、たとえば50〜300μmである。さらに、基板22上に設けられる貫通孔24の数は、特に限定されない。
その際、基板(たとえば、Si等)のエッチングには、SF系やCF系のプロセスガスを用いたRIE法が、絶縁膜(たとえば、SiOやSiN)のエッチングには、CF系のプロセスガスを用いたRIE法が、それぞれ好適に用いられる。
第二導電部25は、貫通孔24内の側面の少なくとも一部に配されることにより、導電体として有効に働く。
図5の断面図に示す例では、第二導電部25は、側面の全体を覆うように配されているが、これには限定されない。また、第二導電部25は、第一導電部13との密着性に優れるとともに、第二導電部25を構成する元素が第一導電部13や基板21内に拡散しない材料を用いれば、さらに望ましい。たとえば、Al、Cu、Ni、Au等の金属材料を用いれば、導電性や第一導電部13との密着性等の点で好ましい。この第二導電部25は、たとえばメッキ法により形成することができる。
次に、以上のような構成による配線基板20の製造方法を説明する。図6は、その製造方法を段階的に示す説明図である。
本実施形態に係る配線基板20では、第二導電部25をメッキ法により形成する手法を採る。
具体的な実施例として、ウエハレベルパッケージでの貫通電極形成例を示す。
まず、前記配線基板20の製造にあたっては、図6(a)に示すように、一方の面21aに半導体デバイスが形成され、該一方の面21a上に設けられた配線部(不図示)と第一絶縁層22を介して接続される第一導電部(電極部)13(I/Oパッド)が配された半導体基板21を準備し、前記第一導電部13を覆うように表面保護層16を配する。第一導電部13としては、たとえばAl、Al−Si−Cu、Al−Cu、等が用いられる。
次に、図6(b)に示すように、前記基板21の他方の面21bから一方の面21a側の前記第一導電部13向かって、前記第一絶縁層22の少なくとも一部が露呈するように、第一微細孔24aを形成する。この第一微細孔24aは、側壁を構成する一面を形成するものである。
第一微細孔24aの形成には、ドライエッチング、DRIE(Deep−RIE)、レーザ加工、PAECE(光アシスト電解エッチング)等の方法を用いることができる。
さらに、図6(c)に示すように、前記第一微細孔24aの底部を覆う、露呈した第一絶縁層22を除去し、前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記第一微細孔24aとは側面の傾斜角度が異なる第二微細孔24bを前記第一絶縁層22に形成する。この第二微細孔24bも、側壁を構成する一面を形成するものであり、この第一微細孔24aと第二微細孔24bにより、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔24が構成される。この該貫通孔24は、基板21の他方の面21b側の径より、開口部となる基板21の一方の面21a側の径が大きく形成されている。この第二微細孔24bは、基板21の一方の面に対する傾斜角度が垂直に近づけて形成すると、貫通孔24底部において第一導電部13と接続される部分の前記第二導電部25の厚さを厚くすることができるので好ましい。
第二微細孔24bの形成には、RIE等のドライエッチングが好適に用いられる。
そして、前記貫通孔24の底部が埋まるように、前記第二微細孔24b内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記第一微細孔24a内の側壁、前記基板21の他方の面21bを覆うように、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部25を配することにより、図5に示すように、第一導電部13と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い貫通電極28を備える配線基板20を構成することができる。
このような製造方法によって、貫通孔底部の配線厚が貫通孔側壁の配線厚に比べて厚くなって貫通孔内部の応力を分散し、また、配線厚が薄くなった貫通孔側壁に対する応力は低減されて、ウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性が向上した配線基板の製造方法を容易に提供することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態を、図面を参照して説明する。
図7は、本発明に係る配線基板の他の一例を模式的に示す断面図である。
本実施形態における配線基板30は、図7に示すとおり、基板31の一方の面31aに配された第一導電部(電極部)13と、前記基板31の他方の面31bから前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記基板31内に設けられた貫通孔34と、前記貫通孔34内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記基板31の他方の面31b上を覆うように延びて配され、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部35と、を少なくとも備えている。
したがって、上記基板31の他方の面31bから一方の面31aに向かう貫通孔34が形成され、この貫通孔34に第二導電部35が形成されることにより貫通電極38が形成されている。
そして、本実施形態における配線基板30では、前記貫通孔34は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔34の側壁を構成する多面の一部が、後述する第一絶縁層22に形成されると共に、該貫通孔34の側壁を構成する多面に第二絶縁層37を備え、前記第一絶縁層22は、前記第二絶縁層37よりも厚いこと、及び該貫通孔34の底部において、前記第一導電部13と接続される前記第二導電部35の部分が、他の部分よりも厚いことを特徴とする。
したがって、本実施形態においても、前記第二導電部35を前記貫通孔34底部にて厚くし、該貫通孔34の底部における貫通孔34側壁直下の応力集中を緩和すると共に、貫通孔34側壁の前記第二導電部35を薄くし、該貫通孔34側壁への応力を低減する構造としている。
基板31は、たとえばシリコン(Si)等からなる半導体基材や、ガラス基材、セラミック基材等、絶縁性の硬質材料からなる。基板31の厚さは、たとえば数百μm程度である。
図7に示す例では、基板31をSi等の半導体基材から構成し、基板31の一方の面31aが絶縁化された領域をなすように第一絶縁層32を配し、前記貫通孔34の内側面及び前記基板31の他方の面31b上が絶縁化された領域をなすように、貫通孔34と第二導電部35との間に第二絶縁層37を配すことで、基板31と第二導電部35とを電気的に絶縁した構成としている。
貫通孔34は、基板31において、他方の面31bから前記第一導電部13の少なくとも一部が孔内に露呈するように、前記基板31の内部と前記第一絶縁層22に開けられてなる。貫通孔34の側面を構成する多面の数は、特に限定されない。この貫通孔34の形成には、RIE等のドライエッチング法を用いることができる。また、貫通孔34の一方の面31a側の径は、たとえば10〜50μmであり、他方の面31b側の径は、たとえば50〜300μmである。さらに、基板32上に設けられる貫通孔34の数は、特に限定されない。
第二導電部35は、貫通孔34内の側面の少なくとも一部に配されることにより、導電体として有効に働く。
図7の断面図に示す例では、第二導電部35は、側面の全体を覆うように配されているが、これには限定されない。また、第二導電部35は、第一導電部13との密着性に優れるとともに、第二導電部35を構成する元素が第一導電部13や基板31内に拡散しない材料を用いれば、さらに望ましい。たとえば、Al、Cu、Ni、Au等の金属材料を用いれば、導電性や第一導電部13との密着性等の点で好ましい。この第二導電部35は、たとえばメッキ法により形成することができる。
第二絶縁層37は、たとえばSiOやSiN等からなり、その厚さは、たとえば0.5〜3μmの範囲が好ましい。この第二絶縁層37は、たとえばCVD法等により形成することができる。
次に、以上のような構成による配線基板30の製造方法を説明する。図8は、その製造方法を段階的に示す説明図である。
本実施形態に係る配線基板30では、第二導電部35をメッキ法により形成する手法を採る。
具体的な実施例として、ウエハレベルパッケージでの貫通電極形成例を示す。
まず、前記配線基板30の製造にあたっては、図8(a)に示すように、一方の面31aに半導体デバイスが形成され、該一方の面31a上に設けられた配線部(不図示)と第一絶縁層22を介して接続される第一導電部(電極部)13(I/Oパッド)が配された半導体基板31を準備し、前記第一導電部13を覆うように表面保護層16を配する。第一導電部13としては、たとえばAlパッドが用いられる。
次に、図8(b)に示すように、前記基板31の他方の面31bから一方の面31a側の前記第一導電部13向かって、前記第一絶縁層22の少なくとも一部が露呈するように、第一微細孔34aを形成する。この第一微細孔34aは、側壁を構成する一面を形成するものである。
第一微細孔34aの形成には、ドライエッチング、DRIE(Deep−RIE)、レーザ加工、PAECE(光アシスト電解エッチング)等の方法を用いることができる。
引き続き、図8(c)に示すように、第一微細孔34a内の側面及び基板31の他方の面31bを覆うように、第二絶縁層37を配する。
この第二絶縁層37の形成には、たとえばSiOをプラズマCVD等の方法を用いることができる。第二絶縁層37の形成においては、第一微細孔34aの底部(すなわち、露呈した第一絶縁層22部分)も第二絶縁層37によって覆われることになってしまうので、第一微細孔34aの底部を覆う第二絶縁層37を除去する。第二絶縁層37の除去は、たとえばドライプロセスによる異方性エッチングを用いることができる。第二絶縁層37のエッチングは、イオン性の高いエッチング(RIE)で行うことが一般的だが、物理的にイオンを照射するようなイオンミリングや、逆スパッタのような方法も使用可能である。
ここで、ドライプロセスの異方性エッチングを用い、導通および絶縁を確保する原理について、より詳細に説明する。
<第二絶縁層の成膜の選択比>
基板31の他方の面31bを覆うように第二絶縁層37を形成した場合、この第二絶縁層37の膜厚は、基板31の他方の面31bを覆う部分が最も厚くなり、第一微細孔34aの内側面においては他方の面31bから見て深い位置になるほど薄くなる傾向にある。その結果、第一微細孔34aの底部を覆う第二絶縁層37の膜厚は、極めて薄いか、あるいは殆どゼロ(被覆されていない)の状態が得られる。
<第二絶縁層に対するドライエッチングの選択比>
前述したような膜厚分布を有する第二絶縁層37に対して、その上空方向(その膜面に略垂直をなす方向)からドライエッチングを施した場合、イオンが強く照射された部分ほど、第二絶縁層37上に(保護的な役割をする)副性物質が形成される。つまり、膜厚の厚い部分(基板31の他方の面31bを覆う部分)ほど、副性物質が多量の形成されるので、エッチングされにくい傾向を示す。また、この傾向、すなわち、第二絶縁層37上に副性物質が形成される度合いは、第二絶縁層37の膜厚が減少するほど(第一微細孔34aの内側面においては他方の面31bから見て深い位置になるほど)弱まる。そして、第二絶縁層37の膜厚が極めて薄いか、殆どゼロの状態にある、第一微細孔34aの底部においては、これを覆う第二絶縁層37上には副性物質が殆ど形成されない。ゆえに、第一微細孔34aの底部に位置する第二絶縁層37は容易に除去されるので、第一導電部(電極部)13(I/Oパッド)を露呈した構成が得られる。
したがって、上述したドライプロセスの異方性エッチングによれば、第一微細孔34aの側面を覆う第二絶縁層37はイオン照射の影響を受けずに残存し、イオン照射により第一微細孔34aの底部のみ露呈してなる構成を、安定して作製することができる。
さらに、図8(d)に示すように、前記第一微細孔34aの底部を覆う、露呈した第一絶縁層22を除去し、前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記第一微細孔34aとは側面の傾斜角度が異なる第二微細孔34bを前記第一絶縁層22に形成する。この第二微細孔34bも、側壁を構成する一面を形成するものであり、この第一微細孔34aと第二微細孔34bにより、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔34が構成される。この該貫通孔34は、基板31の他方の面31b側の径より、開口部となる基板31の一方の面31a側の径が大きく形成されている。この第二微細孔34bは、基板31の一方の面に対する傾斜角度が垂直に近づけて形成すると、貫通孔34底部において第一導電部13と接続される部分の前記第二導電部35の厚さを厚くすることができるので好ましい。
第二微細孔34bの形成には、RIE等のドライエッチング法を用いることができる。
そして、前記貫通孔34の底部が埋まるように、前記第二微細孔34b内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記第一微細孔34a内の側壁、前記基板31の他方の面31bを覆うように、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部35を配することにより、図7に示すように、第一導電部13と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い貫通電極28を備える配線基板30を構成することができる。
このような製造方法によって、貫通孔底部の配線厚が貫通孔側壁の配線厚に比べて厚くなって貫通孔内部の応力を分散し、また、配線厚が薄くなった貫通孔側壁に対する応力は低減されて、ウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性が向上した配線基板の製造方法を容易に提供することができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態を、図面を参照して説明する。
図9は、本発明に係る配線基板の他の一例を模式的に示す断面図である。
本実施形態における配線基板40は、図9に示すとおり、基板41の一方の面41aに配された第一導電部(電極部)13と、前記基板41の他方の面41bから前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、前記基板41内に設けられた貫通孔44と、前記貫通孔44内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記基板41の他方の面41b上を覆うように延びて配され、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部45と、を少なくとも備えている。
したがって、上記基板41の他方の面41bから一方の面41aに向かう貫通孔44が形成され、この貫通孔44に第二導電部45が形成されることにより貫通電極48が形成されている。
そして、本実施形態における配線基板40では、前記貫通孔44は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔44の側壁を構成する多面の一部が、後述する第一絶縁層22に形成されると共に、該貫通孔44の側壁を構成する多面に第二絶縁層47を備え、前記第一絶縁層22は、前記第二絶縁層47よりも厚いこと、貫通孔34の底部近傍の側面の一方の面に対する傾斜角度が垂直に近づけて形成されていること、及び該貫通孔44の底部において、前記第一導電部13と接続される前記第二導電部45の部分が、他の部分よりも厚いことを特徴とする。
したがって、本実施形態においても、前記第二導電部45を前記貫通孔44底部にて厚くし、該貫通孔44の底部における貫通孔44側壁直下の応力集中を緩和すると共に、貫通孔44側壁の前記第二導電部45を薄くし、該貫通孔44側壁への応力を低減する構造としている。
基板41は、たとえばシリコン(Si)等からなる半導体基材や、ガラス基材、セラミック基材等、絶縁性の硬質材料からなる。基板41の厚さは、たとえば数百μm程度である。
図9に示す例では、基板41をSi等の半導体基材から構成し、基板41の一方の面41aが絶縁化された領域をなすように第一絶縁層42を配し、前記貫通孔44の内側面及び前記基板41の他方の面41b上が絶縁化された領域をなすように、貫通孔44と第二導電部45との間に第二絶縁層47を配すことで、基板41と第二導電部45とを電気的に絶縁した構成としている。
貫通孔44は、基板41において、他方の面41bから前記第一導電部13の少なくとも一部が孔内に露呈するように、前記基板41の内部と前記第一絶縁層22に開けられてなる。貫通孔44の側面を構成する多面の数は、特に限定されない。図9において、○印により囲んだ部分が、多面をなす箇所を表す。この貫通孔44の形成には、RIE等のドライエッチング法を用いることができる。また、貫通孔44の一方の面41a側の径は、たとえば10〜50μmであり、他方の面41b側の径は、たとえば50〜300μmである。さらに、基板42上に設けられる貫通孔44の数は、特に限定されない。
第二導電部45は、貫通孔44内の側面の少なくとも一部に配されることにより、導電体として有効に働く。
図9の断面図に示す例では、第二導電部45は、側面の全体を覆うように配されているが、これには限定されない。また、第二導電部45は、第一導電部13との密着性に優れるとともに、第二導電部45を構成する元素が第一導電部13や基板41内に拡散しない材料を用いれば、さらに望ましい。たとえば、Al、Cu、Ni、Au等の金属材料を用いれば、導電性や第一導電部13との密着性等の点で好ましい。この第二導電部45は、たとえばメッキ法により形成することができる。
第二絶縁層47は、たとえばSiOやSiN等からなり、その厚さは、たとえば0.5〜3μmの範囲が好ましい。この第二絶縁層47は、たとえばCVD法等により形成することができる。
次に、以上のような構成による配線基板40の製造方法を説明する。本実施形態に係る配線基板40の製造は図示しないが、前記配線基板30の製造方法を適宜採用することで行える。
まず、前記配線基板40の製造にあたっては、一方の面41aに半導体デバイスが形成され、該一方の面41a上に設けられた配線部(不図示)と第一絶縁層22を介して接続される第一導電部(電極部)13(I/Oパッド)が配された半導体基板41を準備し、前記第一導電部13を覆うように表面保護層16を配する。第一導電部13としては、たとえばAl、Al−Si−Cu、Al−Cu、等が用いられる。
次に、前記基板41の他方の面41bから一方の面41a側の前記第一導電部13向かって、前記基板41内に第一微細孔44aを形成する。この第一微細孔44aは、側壁を構成する一面を形成するものである。
第一微細孔44aの形成には、ドライエッチング、DRIE(Deep−RIE)、レーザ加工、PAECE(光アシスト電解エッチング)等の方法を用いることができる。
引き続き、一方の面41a側の前記第一導電部13向かって、前記第一絶縁層22の少なくとも一部が露呈するように、前記第一微細孔44aとは側面の傾斜角度が異なる第二微細孔44bを前記基板41内に形成する。この第二微細孔44bの側面は、一方の面41aに対する傾斜角度が垂直に近づけて形成されている。この第二微細孔44bも、側壁を構成する一面を形成するものである。
第二微細孔44bの形成には、ドライエッチング、DRIE(Deep−RIE)、レーザ加工、PAECE(光アシスト電解エッチング)等の方法を用いることができる。
次いで、前記第一微細孔44a内の側面、第二微細孔44b内の側面、及び前記基板41の他方の面41bを覆うように、第二絶縁層47を配する。
この第二絶縁層47の形成には、たとえばSiOをプラズマCVD等の方法を用いることができる。
さらに、前記第一導電部13の少なくとも一部が露呈するように、第三微細孔44cを前記第一絶縁層22に形成する。この第三微細孔44cは、側壁を構成するさらに一面を形成するものであり、この第一微細孔44aと第二微細孔44bと第三微細孔44cにより、基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔44が構成される。この該貫通孔44は、基板41の他方の面41b側の径より、開口部となる基板41の一方の面41a側の径が大きく形成されている。この第三微細孔44cも、基板41の一方の面に対する傾斜角度が垂直に近づけて形成すると、貫通孔44底部において第一導電部13と接続される部分の前記第二導電部45の厚さを厚くすることができるので好ましい。
第三微細孔44cの形成には、RIE等のドライエッチング法を用いることができる。
そして、前記貫通孔44の底部が埋まるように、前記第三微細孔44c内の側壁及び露呈された前記第一導電部13を覆うとともに、前記第二微細孔44b内の側壁、前記第一微細孔44a内の側壁、前記基板31の他方の面31bを覆うように、前記第一導電部13と電気的に接続される第二導電部45を配することにより、図9に示すように、第一導電部13と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い貫通電極48を備える配線基板40を構成することができる。
このような製造方法によって、貫通孔底部の配線厚が貫通孔側壁の配線厚に比べて厚くなって貫通孔内部の応力を分散し、また、配線厚が薄くなった貫通孔側壁に対する応力は低減されて、ウエハレベルパッケージで作製する際の貫通電極と導電部との電気的な接続信頼性が向上した配線基板の製造方法を容易に提供することができる。
なお、本発明では、貼り合せ基板等を用いて貼り合せ基板の内部の気密性を保つような基板に貫通電極を形成する場合において、貫通孔の底部の径を小さくすること、及び第二導電部の厚さを厚くすることで気密性を向上させることができる。
本発明は、貫通電極を用いた半導体デバイスをウエハレベルパッケージで作製する配線基板に適用できる。
本発明に係る配線基板の一例を示す断面図。 貫通孔の底部のメッキ工程におけるメッキ膜の成長方向を説明する断面図。 貫通孔の構造の一例を説明する断面図。 図1に示した配線基板を製造する一例を示す断面図。 本発明の配線基板の他の一例を示す断面図。 図5に示した配線基板を製造する一例を示す断面図。 本発明の配線基板の他の一例を示す断面図。 図7に示した配線基板を製造する一例を示す断面図。 本発明の配線基板の他の一例を示す断面図。 従来の貫通電極を備えた配線基板を製造する一例を示す断面図。 図10に続く製造工程を示す断面図。 従来の貫通電極を備えた配線基板を製造する他の一例を示す断面図。 シミュレーションにより求めた貫通孔内壁への応力分布を示す断面図。
符号の説明
10,20,30,40 配線基板、11 基板、11a 一方の面、11b 他方の面、13 第一導電部(電極部)、14 貫通孔、14a 第一微細孔、14b 第二微細孔、15 第二導電部、16 表面保護層、18 貫通電極、22 第一絶縁層、37 第二絶縁層。

Claims (4)

  1. 基板の一方の面に配された第一導電部と、
    前記基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、前記基板内に設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆うとともに、前記基板の他方の面上を覆うように延びて配され、前記第一導電部と電気的に接続される第二導電部と、を少なくとも備える配線基板において、
    前記貫通孔は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔の底部において、前記第一導電部と接続される前記第二導電部の部分が、他の部分よりも厚いことを特徴とする配線基板。
  2. 前記貫通孔の側壁を構成する多面が、全て前記基板の内部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記基板は、その一方の面と前記第一導電部との間に第一絶縁層を備え、
    前記貫通孔の側壁を構成する多面の一部が、前記第一絶縁層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  4. 基板の一方の面に配された第一導電部と、前記基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、前記基板内に設けられた貫通孔と、前記貫通孔内の側壁及び露呈された前記第一導電部を覆うとともに、前記基板の他方の面上を覆うように延びて配され、前記第一導電部と電気的に接続される第二導電部と、を少なくとも備え、前記貫通孔は、その側壁が深さ方向に多面をなし、該貫通孔の底部において、前記第一導電部と接続される前記第二導電部の部分が、他の部分よりも厚い配線基板の製造方法であって、
    基板の深さ方向に、側壁が多面をなす貫通孔を形成する工程Aと、
    第一導電部と電気的に接続される部分が、他の部分よりも厚い第二導電部を形成する工程Bと、
    を少なくとも備え、
    前記工程Aは、第一導電部を一方の面に配した基板を用い、該基板の他方の面から前記第一導電部の少なくとも一部が露呈するように、側壁を構成する一面ごとに孔部を形成し、
    前記工程Bは、前記貫通孔の底部が埋まるように、前記貫通孔内の側壁、前記第一導電部の露呈した部分、及び前記基板の他方の面上に第二導電部を配する、
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
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