JP2009066469A - 濾過装置及び気体噴出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気体の供給停止時に気体供給管内に被処理液が流入することを防止でき、また散気による洗浄効果を一定して得ることができる濾過装置を提供する。
【解決手段】中空糸膜を備えて形成される膜モジュールと、散気部2及び散気部2に気体を供給する気体供給管3を備えて形成される気体噴出装置4とを具備し、膜モジュールを被処理液に浸漬して被処理液の濾過を行なうと共に、散気部2から気体を被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄するようにした濾過装置に関する。気体が通過する多孔質体で下部が開口する有底筒状に散気部2を形成すると共に散気部2内に気体供給管3の先端の開口から気体を供給するようにする。気体供給管3から供給される気体の圧力で上昇し、且つ気体供給管3からの気体の供給が停止されると降下して気体供給管3の先端の開口を閉塞する可動部材5を、散気部2内に上下動自在に配置する。
【選択図】図1
【解決手段】中空糸膜を備えて形成される膜モジュールと、散気部2及び散気部2に気体を供給する気体供給管3を備えて形成される気体噴出装置4とを具備し、膜モジュールを被処理液に浸漬して被処理液の濾過を行なうと共に、散気部2から気体を被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄するようにした濾過装置に関する。気体が通過する多孔質体で下部が開口する有底筒状に散気部2を形成すると共に散気部2内に気体供給管3の先端の開口から気体を供給するようにする。気体供給管3から供給される気体の圧力で上昇し、且つ気体供給管3からの気体の供給が停止されると降下して気体供給管3の先端の開口を閉塞する可動部材5を、散気部2内に上下動自在に配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被処理液を中空糸膜で濾過して固液分離処理するようにした濾過装置、及びこの濾過装置に用いられる中空糸膜洗浄用の気体噴出装置に関するものである。
槽内の水などの被処理液を膜モジュールに通して濾過し、固液分離処理するようにした濾過装置が従来から提供されている。この膜モジュールとしては、中空糸膜を多数本収束して形成したものが用いられており、中空糸膜に固形分が付着したり、中空糸膜が目詰まりしたりすると、濾過性能が低下する。
そこで、中空糸膜からなる膜モジュールの下側に、気体供給管に接続された散気ノズルを配置し、気体供給管から供給された気体を散気ノズルから噴出して被処理液中で散気させることによって、この散気された気体による作用や、散気によって発生する被処理液の上昇流の作用で、膜モジュールの各中空糸膜に振動を与え、中空糸膜の表面に固形分が付着することを防ぐと共に、付着した固形分を中空糸膜の表面から剥ぎ取るようにしている(例えば特許文献1等参照)。
特開2007−83129号公報
上記のように気体供給管から供給された気体を散気ノズルから散気して、膜モジュールの中空糸膜を洗浄するにあたって、点検や補修などを行なうために散気を停止する際に、気体供給管からの気体の供給が停止されると、散気ノズルから気体供給管内に被処理液が流入することになる。そしてこの気体供給管内に流入した被処理液は、散気を再開する際に、気体供給管を通して供給される気体の圧力で散気ノズルから押し出される。従って散気の再開には特に支障はないが、気体供給管の管壁に付着している被処理液が供給される気体で乾燥され、被処理液中の固形分が気体供給管の管壁に固着することになり、気体の供給・停止が繰り返されると気体供給管内が固形分で詰まってしまうおそれがあるという問題があった。
また、散気ノズルはノズル孔を複数設けて形成され、気体供給管から供給される気体がこのノズル孔から被処理液中に出る際に気泡となって噴出されるものであるが、気体供給管から供給される気体の圧力や、水深などによって、気泡の粒径が変化し、散気による中空糸膜の洗浄効果が一定しないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、気体の供給停止時に気体供給管内に被処理液が流入することを防止でき、また散気による洗浄効果を一定して得ることができる濾過装置及び気体噴出装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る濾過装置は、中空糸膜を備えて形成される膜モジュール1と、散気部2及び散気部2に気体を供給する気体供給管3を備えて形成される気体噴出装置4とを具備し、膜モジュール1を被処理液に浸漬して被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なうと共に、膜モジュール1の下側に配置される散気部2から気体を被処理液中に散気して膜モジュール1の中空糸膜を洗浄するようにした濾過装置において、気体が通過する多孔質体で下部が開口する有底筒状に散気部2を形成すると共に散気部2内に気体供給管3の先端の開口から気体を供給するようにし、気体供給管3から供給される気体の圧力で上昇し、且つ気体供給管3からの気体の供給が停止されると降下して気体供給管3の先端の開口を閉塞する可動部材5を、散気部2内に上下動自在に配置して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、気体供給管3からの気体の供給が停止されると、可動部材5が降下して気体供給管3の先端の開口が可動部材5で閉塞され、気体の供給停止時に気体供給管3内に被処理液が流入することを防ぐことができるものである。また可動部材5は気体供給管3から供給される気体の圧力や水深に応じて散気部2内を上下動し、供給される気体の圧力が高いときや水深が浅いときには散気部2内の高い位置に位置して、多孔質の散気部2の広い上下範囲から気体が噴出されると共に、供給される気体の圧力が低いときや水深が深いときには散気部2内の低い位置に位置して、多孔質の散気部2の狭い上下範囲から気体が噴出されるものであり、気体供給管3から供給される気体の圧力や水深が変化しても、一定の粒径の気泡として散気部2から散気することができ、散気による中空糸膜の洗浄効果を一定して得ることができるものである。
また本発明は、上記の散気部2を円筒形に形成すると共に、上記の可動部材5を球形に形成して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、気体供給管3から供給される気体による可動部材5の上下動がスムーズになり、可動部材5が上下動することによる上記の効果を安定して得ることができるものである。
また本発明は、上記の膜モジュール1を複数備えると共に各膜モジュール1の下側に気体噴出装置4の散気部2をそれぞれ配置し、各散気部2に接続される気体供給管3を、気体供給ヘッダー管6に分岐接続して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、複数の膜モジュール1を用いて被処理液の濾過処理を効率高く行なうことができると共に、各膜モジュール1に対応して配置される散気部2の複数の気体供給管3を一本の気体供給ヘッダー管6に纏めることができ、気体供給用の配管設備が複雑になることがなくなるものである。
また本発明は、上記の気体供給ヘッダー管6を横向きに配置し、この気体供給ヘッダー管6に、気体供給ヘッダー管6の中心より下側において各気体供給管3を分岐接続して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、気体供給管3から気体供給ヘッダー管6内に被処理水が流入した場合に、気体の供給を再開して、気体供給ヘッダー管6内から気体供給管3を通して気体の圧力で水を押し出して排出するにあたって、気体供給ヘッダー管6内の底部に被処理水が残留するようなことなく、気体供給ヘッダー管6内の被処理水を排出することができるものである。
また本発明は、上記の気体供給ヘッダー管6を縦向きに配置し、この気体供給ヘッダー管6に、等間隔の放射状に各気体供給管3を分岐接続して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、気体供給ヘッダー管6から各気体供給管3に均一な圧力で気体を供給して、各散気管2から均一な圧力で気体を噴出させることができるものであり、複数の各膜モジュール1の中空糸膜の洗浄を均一に行なうことができるものである。
本発明に係る気体噴出装置は、中空糸膜を備えて形成される膜モジュール1を被処理液に浸漬して、被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なう濾過装置に用いられる気体噴出装置において、膜モジュール1の下側に配置され、気体を被処理液中に散気して膜モジュール1の中空糸膜を洗浄する散気部2と、散気部2に気体を供給する気体供給管3とを備え、気体が通過する多孔質体で下部が開口する有底筒状に散気部2を形成すると共に散気部2内に気体供給管3の先端の開口から気体を供給するようにし、気体供給管3から供給される気体の圧力で上昇し、且つ気体供給管3からの気体の供給が停止されると降下して気体供給管3の先端の開口を閉塞する可動部材5を、散気部2内に上下動自在に配置して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、気体供給管3からの気体の供給が停止されると、可動部材5が降下して気体供給管3の先端の開口が可動部材5で閉塞され、気体の供給停止時に気体供給管3内に被処理液が流入することを防ぐことができるものである。また可動部材5は気体供給管3から供給される気体の圧力に応じて散気部2内を上下動し、供給される気体の圧力が高いときには散気部2内の高い位置に位置して、多孔質の散気部2の広い上下範囲から気体が噴出されると共に、供給される気体の圧力が低いときには散気部2内の低い位置に位置して、多孔質の散気部2の狭い上下範囲から気体が噴出されるものであり、気体供給管3から供給される気体の圧力が変化しても、一定の粒径の気泡として散気部2から散気することができ、散気による中空糸膜の洗浄効果を一定して得ることができるものである。
本発明によれば、気体供給管3からの気体の供給が停止されると、可動部材5が降下して気体供給管3の先端の開口が可動部材5で閉塞され、気体の供給停止時に気体供給管3内に被処理液が流入することを防ぐことができるものであり、気体供給管3に流入した被処理液が乾燥する際に固形分が気体供給管3に付着して、気体供給管3が詰まることを防ぐことができるものである。また可動部材5は気体供給管3から供給される気体の圧力に応じて散気部2内を上下動し、供給される気体の圧力が高いときには散気部2内の高い位置に位置して、多孔質の散気部2の広い上下範囲から気体が噴出されると共に、供給される気体の圧力が低いときには散気部2内の低い位置に位置して、多孔質の散気部2の狭い上下範囲から気体が噴出されるものであり、気体供給管3から供給される気体の圧力が変化しても、一定の粒径の気泡として散気部2から散気することができ、散気による中空糸膜の洗浄効果を一定して得ることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図2は本発明の実施の形態の一例を示すものである。膜モジュール1は、下面が開口し上面が閉塞された筒状のケーシング11内に中空糸膜を設けて形成されるものである。中空糸膜をケーシング11内に設ける態様については図示を省略するが、従来から周知の態様をそのまま採用することができる。例えば、両端が開口する多数本の中空糸膜を引き揃え、これをU字状に屈曲して両端部を樹脂などで結束し、屈曲部が下端となるようにケーシング11内に取り付けるようにしてある。
図2の実施の形態では、筐体12内を仕切り板13で仕切って、上下に開口する複数のモジュール収容室14を形成し、この各モジュール収容室14にそれぞれ膜モジュール1を収容することによって、複数の膜モジュール1を備えた濾過装置を形成するようにしてある。図2の実施の形態では6つのモジュール収容室14を形成して6本の膜モジュール1を収容できるようにしたが、必要とされる固液分離処理能力に応じた本数の膜モジュール1を収容できるように、モジュール収容室14の数は任意に設定されるものである。筐体12の四隅には設置脚15が設けてある。筐体12は膜モジュール1と共に排水等の水など被処理液が供給される槽の底部に設置脚15で設置されるものであり、被処理液に膜モジュール1の中空糸膜を浸漬させた状態で使用されるものである。
被処理液の液面上において、筐体12の上方には収液ヘッダー管17が水平に配置してあり、収液ヘッダー管17に膜モジュール1の数に応じた本数の収液管18が分岐して接続してある。膜モジュール1はこの収液管18の先端部に接続されるものであり、このように収液管18を膜モジュール1に接続することによって、収液管18は膜モジュール1の中空糸膜内と連通されるようになっている。またこのように膜モジュール1を収液管18に接続することによって、収液管18を介して膜モジュール1を収液ヘッダー管17に吊り下げ支持することができるものである。
気体噴出装置4は散気部2と気体供給管3を備えて形成されるものである。この散気部2は、気体が通過する微小な連通孔を全体に多数有する多孔質体で形成されるものであり、図1に示すように上端が閉塞され、下端が開口する、上下方向に長い有底筒状に形成してある。散気部2を形成する多孔質体としては、ポリエチレンなどの樹脂発泡体を用いることができるものであり、樹脂焼結成形などで製造することができる。多孔質体の気孔率は35〜50%程度が好ましい。散気部2の形態は図2のように円筒形に形成することが好ましいが、各筒形などであってもよい。散気部2の下端の開口内に気体供給管3の先端部を差し込むことによって、気体供給管3の先端部に散気部2を取り付けるようにしてある。
散気部2内は上下方向に長い気体流入空間20として形成されるものであり、例えば散気部2を外径30mm、内径18mmの円筒形に形成して、気体流入空間20を直径18mmの円柱状の空間として形成してある。この気体流入空間20内には可動部材5が配設してある。可動部材5は図1の実施の形態では円柱形に形成してあり、その直径を気体流入空間20の内径より僅かに小さく形成して、気体流入空間20内を上下動することができるようにしてある。気体流入空間20を内径18mmに形成する場合には、可動部材5は直径を例えば17mmに形成することができる。可動部材5は被処理液の比重より大きい材料で形成されるものであり、例えば鉄芯などの金属芯をゴム硬度が30〜50Hs程度のゴムで被覆し、外面が弾性を有するように形成するのが好ましい。
可動部材5の重量は例えば5〜15g程度に形成してあり、排水など被処理液中を自重で沈降するが、気体供給管3から供給される気体の圧力で気体流入空間20内を上昇することができるようにしてある。また、可動部材5は下端に円錐形に下方へ突出する閉塞部21を設けて弾丸型に形成してあり、上記の気体供給管3の散気部2内に差し込み接続した先端の開口部の開口縁をすり鉢状に広がるテーパ面22に形成してある。従って、可動部材5が気体流入空間20内を降下すると、テーパ面22に閉塞部21が密着して、気体供給管3の先端の開口が可動部材5で閉塞されるようになっている。
筐体12の下側には気体供給ヘッダー管6が水平に配置してあり、上記の気体供給管3は膜モジュール1の数に応じた本数で気体供給ヘッダー管6に分岐して接続してある。各気体供給管3は先部を垂直に立ち上げてあり、上記の散気部2は気体供給管3の立ち上げた先端部に取り付けて支持されるものである。各散気部2は筐体12の各モジュール収容室14の下部内に配置してあり、膜モジュール1のケーシング11の下端開口の直下に位置するようにしてある。
上記のように形成される濾過装置にあって、収液ヘッダー管17は吸液ポンプなどに接続してあり、吸液ポンプを作動させると、槽内の被処理液は膜モジュール1内の中空糸膜に外側から中空内部へと通過してろ過されるものであり、このように中空糸膜に外側から中空内部へと通過する際に固液分離されて濾過された被処理液は、膜モジュール1のケーシング11の上端部内で集められて収液管18へと流入し、収液管18を通して収液ヘッダー管17内に送り込まれ、収液ヘッダー管17から排出されるようになっている。濾過装置には上記のように複数本の膜モジュール1が設けられており、各膜モジュール1で濾過された被処理液はそれぞれ収液管18を通して排出されるが、収液管18は収液ヘッダー管17に集束されて一本にまとめられているため、配管が複雑になることなく配管構成を簡単なものにすることができるものである。
また、気体供給ヘッダー管6は送風ポンプなどに接続してあって、エアーなどの気体が供給されるようにしてあり、このように気体供給ヘッダー管6に供給された気体は、各気体供給管3を通して各散気部2に供給され、多孔質体で形成される散気部2から散気される。このように散気部2から気体が散気されると、散気された気体は被処理液中を浮力で上昇し、膜モジュール1内の中空糸膜に作用する。また散気された気体が被処理液中を上昇することによって、被処理液に上昇流が生じ、この被処理液の上昇流が膜モジュール1内の中空糸膜に作用する。そしてこの散気の作用や、被処理液の流れの作用で、中空糸膜が振動し、中空糸膜の表面に固形物が堆積して付着することを防止したり、中空糸膜の表面に付着した固形物を剥離させたりして、中空糸膜に目詰まりが生じることを防ぐ洗浄を行なうことができるものである。濾過装置には上記のように複数本の膜モジュール1が設けられており、各膜モジュール1に対応して複数の散気部2と気体供給管3が設けられているが、気体供給管3は一本の気体供給ヘッダー管6にまとめられているので、配管が複雑になることなく配管構成を簡単なものにすることができるものである。
ここで、上記のように気体供給管3の先端の開口から散気部2内の気体流入空間20に気体を供給して、多孔質体で形成される散気部2の筒壁を通して気体を噴出させることによって散気するにあたって、気体供給管3から散気部2の気体流入空間20に気体が供給されると、気体の圧力で図1に示すように可動部材5は気体流入空間20内を押し上げられて上昇し、気体の圧力と可動部材5の自重とが釣り合った高さで可動部材5は停止する。従って、気体供給管3から散気部2の気体流入空間20に供給された気体は、気体供給管3の先端の開口から可動部材5が押し上げられた高さHの範囲において、散気部2の多孔質の筒壁を通して噴出されることになる。
既述のように、気体供給管3から散気部2内に供給される気体の圧力が変動すると、散気部2から噴出されて散気する気泡の粒径が変化し、散気による中空糸膜の洗浄効果が一定しないことになる。また散気部2が配置される水深によっても、気泡の粒径が変化し、散気による中空糸膜の洗浄効果が一定しない。これに対して本発明では上記のように、気体供給管3から散気部2に供給される気体の圧力で可動部材5が押し上げられ、気体の圧力が変動すると可動部材5が押し上げられる高さがこの圧力変動に応じて変動する。すなわち気体の圧力が高いときには、可動部材5が押し上げられる高さHが高くなって、散気部2の多孔質の筒壁を通して気体が噴出される範囲が広くなり、また気体の圧力が低いときには、可動部材5が押し上げられる高さHが低くなって、散気部2の多孔質の筒壁を通して気体が噴出される範囲が狭くなる。このように気体供給管3から散気部2に供給される気体の圧力が高いときには広い範囲から気体が噴出され、気体の圧力が高いときには狭い範囲から気体が噴出されるように、散気部2に供給される気体の圧力に応じて、散気部2の多孔質の筒壁を通して噴出される範囲が変化し、従って、気体の圧力が変動しても散気部2から噴出されて散気する気泡の粒径は一定になり、散気による中空糸膜の洗浄効果を一定して得ることができるものである。このことは、散気部2が配置される水深が変動する場合においても同様である。すなわち散気部2の水深が浅いときには可動部材5は気体流入空間20内の高い位置に位置して、多孔質の散気部2の広い上下範囲から気体が噴出されると共に、水深が深いときには可動部材5は気体流入空間20内の低い位置に位置して、多孔質の散気部2の狭い上下範囲から気体が噴出され、水深が変動しても散気部2から噴出されて散気する気泡の粒径は一定になり、散気による中空糸膜の洗浄効果を一定して得ることができるものである。尚、上記のように多孔質体で散気部2を有底筒状に形成する場合、可動部材5が気体流入空間20内に設けられないときには、気体供給管3から気体流入空間20に供給された気体は、水圧の作用が小さい散気部2の上部の筒壁を通して噴出され、水圧が大きく作用する散気部2の下部からの噴出量が少なくなり、散気部2の下部に詰りが発生し易くなる。気体流入空間20に上記のように可動部材5を設けることによって、このような問題はなくなるものである。
次に、点検や補修などに際して散気を停止するにあたって、気体供給管3から散気部2内への気体の供給が停止されると、可動部材5を押し上げる気体の圧力がなくなるので、可動部材5は気体流入空間20内を自重で沈降して下動し、気体供給管3の先端の開口が可動部材5で閉塞される。このように、気体供給管3から散気部2への気体の供給が停止された際に、気体供給管3の先端の開口が可動部材5で閉塞され、さらに水圧の作用で気体供給管3の開口は可動部材5で密閉されるものであり、被処理液が気体供給管3内に流入することを防ぐことができるものである。従って、気体供給管3内に被処理液が流入すると、散気を再開する際に、既述のように気体供給管3を通して供給される気体の圧力で散気部2から押し出されて排出され、気体供給管3の管壁に付着している被処理液が供給される気体で乾燥されて、被処理液中の固形分が気体供給管3の管壁に固着して気体供給管3内が詰まるおそれがあるが、このように散気を停止する際に気体供給管3内に被処理液が流入することを防ぐことができるので、気体供給管3内に固形分が付着して詰まるようなことを、防止することができるものである。
図3(a)は気体供給ヘッダー管6の一例を示すものであり、横向きに水平に配置される気体供給ヘッダー管6の長手方向に沿った複数個所に左右一対ずつ気体供給管3を分岐して接続してある。このように横向きに配置される気体供給ヘッダー管6に気体供給管3を接続するにあたって、図3(b)に示すように、気体供給管3の管中心が気体供給ヘッダー管6の管中心より下側になる位置に、つまり気体供給ヘッダー管6の中心よりも下側の位置に気体供給管3を接続するようにしてある。図3(b)の実施の形態では、気体供給管3は、気体供給ヘッダー管6に接続される横管3aと、散気部2に接続される縦管3bと、横管3aと縦管3bを接続するエルボ3cとから形成してある。
上記のように散気を停止する際に気体供給管3の開口を可動部材5で閉塞して、気体供給管3内に被処理液が流入することを防ぐようにしているが、万が一、散気停止時に気体供給管3内に被処理液が流入してさらに気体供給ヘッダー管6内に流入した場合、散気を再開する際に、気体供給ヘッダー管6内の被処理液は、供給される気体の圧力で気体供給ヘッダー管6から気体供給管3を通して、散気部2から押し出されて排出される。そして気体供給ヘッダー管9の管径は気体供給管3の管径よりも大きいので、気体供給ヘッダー管6と気体供給管3とを管中心を合わせて接続していると、気体供給ヘッダー管6の底部に被処理液が残留して全部を気体供給管3を通して排出することは難しい。このため、図3(b)のように気体供給ヘッダー管6の中心よりも下側の位置に気体供給管3を接続することによって、気体供給ヘッダー管6の底部の被処理液も気体供給管3を通して排出することができるものである。
気体供給ヘッダー管6の中心よりも下側の位置に気体供給管3を接続するにあたって、上記の図3(b)の実施の形態では、気体供給ヘッダー管6に接続される左右一対の気体供給管3は一直線状に位置するようにしてあるが、図3(c)の実施の形態では、気体供給ヘッダー管6の中心よりも下側の位置に気体供給管3を斜め下方へ向けて接続することによって、左右一対の気体供給管3がW字形に配置されるようにしてある。図3(c)の実施の形態では、気体供給管3は、気体供給ヘッダー管6に斜めに接続される斜め管3dと、散気部2に接続される縦管3eと、斜め管3dに接続されるエルボ3fと、縦管3eに接続されるエルボ3gと、エルボ3f、3g同士を接続する接続管3hとから形成してある。また気体供給管3の最も底部に位置するエルボ3fの底には液抜き孔24を設けて液抜き栓25で栓をしてあり、液抜き栓25を外すことによって、液抜き孔24から被処理液を抜いて管内の清掃をすることができるようにしてある。
図4は気体供給ヘッダー管6を縦向きの鉛直に配置するようにした実施の形態を示すものであり、気体供給ヘッダー管6の上端部の外周に、等間隔の放射状に各気体供給管3を分岐接続し、各気体供給管3が平面視で対称形をなすようにしてある。縦向きに配置される気体供給ヘッダー管6の上端は蓋部材27で閉じてある。このように気体供給ヘッダー管6に気体供給管3を放射状に分岐接続することによって、気体供給ヘッダー管6から気体供給管3に気体を均一に供給することができるものであり、各気体供給管3の上端部に設けた各散気部2からそれぞれ均一の圧力で気体を噴出させて、均一な散気を行なうことができるものである。
また図4(b)に示すように、この実施の形態では、可動部材5は球状に形成してある。この球状の可動部材5も上記と同様に、鉄芯などの金属芯をゴム硬度が30〜50Hs程度のゴムで被覆し、外面が弾性を有するように形成してあり、円筒状の散気部2の気体流入空間20を内径18mmに形成する場合には、可動部材5の直径を例えば17mm程度に形成してある。また散気部2の下端開口に差し込み接続される気体供給管3の先端の開口の内周に沿って凹段部29が形成してある。散気部2に差し込み接続される円筒形の気体供給管3の先端部(図4(b)の実施の形態では縦管3bで形成される)の内径は13mmに形成してあり、凹段部29の内径は15mm、凹段部29の深さは1mmに形成してある。このように気体供給管3の開口の内周に凹段部29を形成することによって、気体供給管3の開口は2段の段付きになるので、可動部材5が下動して気体供給管3の開口を塞ぐ際に、球形で表面が弾性を有するように形成される可動部材5は、凹段部29の上下2ヶ所の段部にそれぞれ食い込むように接触して2段で塞ぐことができる。従って、気体供給管3の開口を密閉する効果を高く得ることができるものであり、散気を停止する際に気体供給管3に被処理液が侵入することを確実に防ぐことができるものである。
尚、上記の各実施の形態では、散気部2の下部開口内に気体供給管3の先端部を差し込み接続するようにしたが、このように散気部2に気体供給管3を接続せず、例えば散気部2の下端の開口の直下に気体供給管3の先端の開口が位置するように気体供給管3を配置するようにしてもよい。この場合も、気体供給管3の先端の開口から供給された気体は散気部2内に下端の開口から入り、多孔質の散気部2の筒壁を通して散気される。また散気部2からの気体の供給が停止されると、可動部材5はその下部が散気部2の下端の開口から下方へ出て、可動部材5で気体供給管3の先端の開口を塞ぐことができる。従って、散気部2の下端の開口と気体供給管3の先端の開口との間の距離は、可動部材5の上下寸法よりも小さく設定されるものである。
1 膜モジュール
2 散気部
3 気体供給管
4 気体噴出装置
5 可動部材
6 気体供給ヘッダー管
2 散気部
3 気体供給管
4 気体噴出装置
5 可動部材
6 気体供給ヘッダー管
Claims (6)
- 中空糸膜を備えて形成される膜モジュールと、散気部及び散気部に気体を供給する気体供給管を備えて形成される気体噴出装置とを具備し、膜モジュールを被処理液に浸漬して被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なうと共に、膜モジュールの下側に配置される散気部から気体を被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄するようにした濾過装置において、気体が通過する多孔質体で下部が開口する有底筒状に散気部を形成すると共に散気部内に気体供給管の先端の開口から気体を供給するようにし、気体供給管から供給される気体の圧力で上昇し、且つ気体供給管からの気体の供給が停止されると降下して気体供給管の先端の開口を閉塞する可動部材を、散気部内に上下動自在に配置して成ることを特徴とする濾過装置。
- 散気部を円筒形に形成し、可動部材を球形に形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
- 膜モジュールを複数備えると共に各膜モジュールの下側に気体噴出装置の散気部をそれぞれ配置し、各散気部に接続される気体供給管を、気体供給ヘッダー管に分岐接続して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の濾過装置。
- 横向きに配置される気体供給ヘッダー管に、気体供給ヘッダー管の中心より下側において各気体供給管を分岐接続して成ることを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
- 縦向きに配置される気体供給ヘッダー管に、等間隔の放射状に各気体供給管を分岐接続して成ることを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
- 中空糸膜を備えて形成される膜モジュールを被処理液に浸漬して、被処理液を中空糸膜の外側から中空内部へと通過させることによって濾過を行なう濾過装置に用いられる気体噴出装置において、膜モジュールの下側に配置され、気体を被処理液中に散気して膜モジュールの中空糸膜を洗浄する散気部と、散気部に気体を供給する気体供給管とを備え、気体が通過する多孔質体で下部が開口する有底筒状に散気部を形成すると共に散気部内に気体供給管の先端の開口から気体を供給するようにし、気体供給管から供給される気体の圧力で上昇し、且つ気体供給管からの気体の供給が停止されると降下して気体供給管の先端の開口を閉塞する可動部材を、散気部内に上下動自在に配置して成ることを特徴とする気体噴出装置。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-09-10 JP JP2007234511A patent/JP2009066469A/ja not_active Withdrawn
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