JP2009081969A - 双方向スイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の信号によりオンまたはオフにされて、オン時に生じる電圧とその流れる電流とが非線形関係にあり、一の通流方向を有する非線形スイッチング素子として、例えば自己消弧能力があるIGBTやGTO等の半導体スイッチング素子と、所定の信号によりオンまたはオフにされて、オン時に生じる電圧とその流れる電流とが線形関係にある線形スイッチング素子として、例えば自己消弧能力があるMOSFETやJFET等の半導体スイッチング素子とを具備した双方向スイッチング回路であって、この双方向スイッチは、前記非線形スイッチング素子と前記線形素子との通流制御方向が互いに逆方向になるように逆並列に接続した並列回路を2組直列に接続した。
【選択図】図1
Description
あるいは、図3(b)に示されるようにこの双方向スイッチは、2つのIGBT(Q1,Q2)のコレクタ同士を接続するとともに、IGBT(Q1,Q2)のエミッタおよびコレクタにそれぞれダイオードD1,D2のアノードおよびカソードを逆並列に接続して構成される。
このように構成された図3(a)に示す双方向スイッチは、端子aから端子bに電流を流すときには、IGBT(Q1)のゲートに図示しないゲート制御回路から制御信号を与えてIGBT(Q1)をオンにする。すると電流は、端子aからIGBT(Q1)およびダイオードD2を経て端子bに達する。逆に端子bから端子aに電流を流すときには、図示しないゲート制御からIGBT(Q2)のゲートに制御信号を与えてIGBT(Q2)をオンにする。すると電流は、端子bからIGBT(Q2)およびダイオードD1を経て端子aに達する。同様に図3(b)に示す双方向スイッチも同様に上述したように作動する。
ところでIGBTやGTOは、図4に示すように素子の両端に生じる電圧と流れる電流との関係が比例せず非線形関係にある(以下、このような特性を備えた半導体スイッチング素子を非線形スイッチング素子と称する)。例えば非線形スイッチング素子は、わずかな電流を流しても、その両端には0.7V程度の電圧降下が生じる特性がある。このような特性を有するIGBTやGTOに対してMOSFETは、図4に示すように素子の両端に生じる電圧と流れる電流との関係が比例する線形関係にある(以下、このような特性を備えた半導体スイッチング素子を線形スイッチング素子と称する)。
また、これらスイッチング素子の動作周波数(スイッチング周波数)と、スイッチング素子の印加電圧および通流可能な電流との関係は、概略的には図5に示すようになる。つまりMOSFETは、高電圧・大電流の用途には適さないものの動作周波数を高くすることができる。一方、IGBTやGTOは、MOSFETよりも動作周波数を高くすることができないものの、高電圧・大電流の用途に適していることが読み取れる。
またIGBTやGTOは、図5に示したようにMOSFETに比べて、高電圧、大電流の用途に適しているものの、上述したようにスイッチング時の損失が大きく、更には高い動作周波数を設定する用途には適しないという問題もある。
したがって、IGBTやGTO等の非線形スイッチング素子を用いた電力変換装置等では、高周波化や高周波動作時における損失が大きいため効率が悪く、また冷却部品の大形化、装置重量の増加およびコストの上昇を招来することが否めなかった。
本発明の双方向スイッチは、上述した課題を解決するべくなされたものであり、その目的とするところは、導通損失とスイッチング損失を低減し、かつスイッチング速度を高速化するに好適な双方向スイッチを提供することにある。
この双方向スイッチは、前記非線形スイッチング素子と前記線形素子との通流方向が互いに逆方向になるように接続した逆並列回路を2組直列に接続して提供される。
上述の双方向スイッチは、一方の非線形スイッチング素子(IGBTやGTO)が通流状態にあるとき、他方の非線形スイッチング素子と逆並列に接続された線形スイッチング素子(MOSFETやJFET)が有するボディダイオードを介して電流を流す。したがって、部品点数の増加をきたすことがない。
前記双方向スイッチは、この双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値以下であるとき、前記線形スイッチング素子でスイッチングを行う一方、前記双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値を超えたとき、前記非線形スイッチング素子でスイッチングを行うスイッチング制御部を備えることを特徴としている。
あるいは前記双方向スイッチは、この双方向スイッチに流れる電流が所定の電流値以下であるとき、前記線形スイッチング素子でスイッチングを行う一方、前記双方向スイッチに流れる電流が所定の電流値を超えたとき、前記非線形スイッチング素子でスイッチングを行うスイッチング制御部を備えることを特徴とする。
したがって上述した双方向スイッチは、該スイッチに流れる電流が少ないとき、導通損失の少ない線形スイッチング素子(MOSFETやJFET)を用いる一方、流れる電流が多いとき、導通損失が少ない非線形スイッチング素子(IGBTやGTO)を用いて双方向スイッチのオン・オフ制御をし、導通損失やスイッチング損失の低減が図れる。
更に別の様態として構成される前記双方向スイッチは、この双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値以下、または、流れる電流が所定の電流値以下であるとき、前記線形スイッチング素子でスイッチングを行う一方、前記双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値を超えたとき、かつ、流れる電流が所定の電流値を超えたとき、前記非線形スイッチング素子でスイッチングを行うスイッチング制御部を備えることを特徴としている。
より好ましくは前記スイッチング制御部は、前記線形スイッチング素子が有するボディダイオードが導通する期間に前記線形スイッチング素子をオンすることが望ましい。
上述した双方向スイッチは、通流時の電圧降下をより低減することができ、導通損失やスイッチング損失を効果的に抑える。
また本発明の双方向スイッチは、この双方向スイッチに流れる電流が少ないときには、小電流時に導通損失が少ない線形スイッチング素子でオン・オフ制御をする一方、電流が大きいときには、大電流時に導通損失が少ない非線形スイッチング素子によってオン・オフ制御をしているので導通損失やスイッチング損失を低減することができる。
また本発明の双方向スイッチは、非線形スイッチング素子(GTOやIGBT)に比べて動作速度が速い線形スイッチング素子(MOSFETやJFET)も用いているので、特に低電流領域においてスイッチング速度を速めることが可能である。
さらに本発明の双方向スイッチは、非線形スイッチング素子と線形スイッチング素子とを逆並列に接続した並列回路において、通流時、これらスイッチング素子を同時にオンしているので、導通損失やスイッチング損失を低減することができる。
したがって本発明の双方向スイッチを用いた例えば交流電力調整装置等は、高効率化を図ることができ、引いては双方向スイッチを冷却する冷却部品の小形化、軽量化および低コスト化を図れるだけでなく、スイッチング周波数の高周波化に伴う高性能化が可能である等の実用上多大なる効果を奏する。
図1は、本発明の双方向スイッチを適用した交流電力調整装置の原理的回路図である。この図に示す双方向スイッチは、非線形スイッチング素子としてIGBTを、線形スイッチング素子としてMOSFETをそれぞれ用いたものである。
さて、図1において1は、交流電源であり、この交流電源1の一端には、双方向スイッチSW1の一端(端子a)が接続される。この双方向スイッチSW1は、図2(a)に示すようにIGBT(Q1,Q2)のそれぞれに逆並列にMOSFET(Q10,Q11)が接続されて逆並列回路を形成する。つまり、IGBT(Q1,Q2)のコレクタおよびエミッタには、MOSFET(Q10,Q11)のドレインおよびソースがそれぞれ接続される。そしてこの逆並列回路を2組、直列に接続して双方向スイッチを構成する。ちなみにMOSFET(Q10,Q11)は、それぞれボディダイオードBD10,BD11を備えている。
この双方向スイッチの他端(端子b)には、もう一つの双方向スイッチSW2の一端(端子c)が接続される。この双方向スイッチSW2は、上述の双方向スイッチSW1と同一構成をとる。そして双方向スイッチSW2の他端(端子d)は、交流電源1の他端に接続される。
この交流電力調整回路は、スイッチング制御部20によって二つの双方向スイッチSW1,SW2のオン・オフを制御され、交流電源1の振幅とは異なる振幅の交流電圧を生成して負荷RLに供給し、交流電力の調整ができるものである。そして、スイッチング制御部20には、各双方向スイッチに生じる電圧および/またはこれらスイッチに流れる電流を検出するセンサ(図1には図示せず)からの検出値が与えられるようになっている。
概略的には、上述したように構成された交流電力調整装置の作動についてより詳細に説明する。図1において交流電源1と双方向スイッチSW1とが接続された端子a側が正(プラス)、交流電源1と双方向スイッチSW2の端子d側が負(マイナス)であるとき図示しないスイッチング制御部20がIGBT(Q1)をオンにする。すると交流電源1→IGBT(Q1)→MOSFET(Q11)のボディダイオード(BD11)→リアクトルL→コンデンサCおよび負荷RL→交流電源1の経路で電流が流れる。
同様にスイッチング制御部20は、交流電源1の極性が反転したときは、ゲート制御回路が上述したようにしてIGBT(Q2)およびIGBT(Q3)のオン・オフを制御することで負荷RL両端の電圧を調整する。
ちなみにこの回路の動作は、MOSFETの代わりにダイオードを用いて構成した交流電力調整装置としてよく知られている回路である。
かくして本発明の双方向スイッチは、MOSFETの代わりにダイオードを用いて構成した双方向スイッチと同一部品点数で構成することができるのでコストや装置の大きさの増加を最小限に抑えることができる。
次に本発明の双方向スイッチにおける別の特徴点は、スイッチング制御部20が双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値以下であるとき、線形スイッチング素子であるMOSFETでスイッチングを行う一方、双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値を超えたとき、非線形スイッチング素子であるIGBTでスイッチングを行うところにある。
逆に特性曲線が交わる点の電流値Iを超えるとき(この図において電流値I2)、MOSFETの電圧に比べてIGBTの電圧は低くなる(V2a<V2b)。この場合、スイッチング制御部20は、IGBTをオンし、このIGBTに電流を流すことによって導通損失を低減させる。
かくして本発明の双方向スイッチは、スイッチング制御部20によって双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧以下であるとき、導通損失の少ない線形スイッチング素子(MOSFET)を用いる一方、電圧が所定の電圧値を超えたとき、導通損失が少ない非線形スイッチング素子(IGBT)を用いて双方向スイッチのオン・オフ制御をしているので、導通損失やスイッチング損失の低減を図ることができる。
あるいはスイッチング制御部20は、双方向スイッチに流れる電流が所定の電流値以下であるとき、線形スイッチング素子であるMOSFETでスイッチングを行う一方、双方向スイッチ(MOSFET)に流れる電流が所定の電流値を超えたとき、非線形スイッチング素子であるIGBTでスイッチングを行うように制御してもよい。
更に本発明のスイッチング制御部20は、双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値以下、または、流れる電流が所定の電流値以下であるとき、線形スイッチング素子であるMOSFETでスイッチングを行う一方、双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値を超えたとき、かつ、流れる電流が所定の電流値を超えたとき、非線形スイッチング素子であるIGBTでスイッチングを行うよう制御しても勿論かまわない。
またMOSFETは、ユニポーラ素子であり、IGBTのようなバイポーラ素子と比較して一般的にスイッチング速度(動作速度)が速いほか、単位スイッチング当たりのスイッチング損失が低く、高周波動作に適する。したがって、IGBTの代わりにMOSFETによってスイッチング動作を行わせることで高周波スイッチングが可能となり、より高性能なオン・オフ制御、すなわち電力制御を行うことができ、更にスイッチング損失も低減させることができる。
つまり、図1に示す交流電力調整装置においてスイッチング制御部20は、上述した実施形態とは異なり、双方向スイッチSW1のIGBT(Q1)をオンすると同時に、このIGBT(Q1)と並列に接続されているMOSFET(Q10)もオンする期間を設ける。すると交流電源1から供給される電流は、IGBT(Q1)とMOSFET(Q10)に分流して流れ、ボディダイオードBD11に流れる。
ただしスイッチング制御部20がIGBT(Q1)とMOSFET(Q10)を同時にオンしたとき、各素子に流れる電流は、それぞれの電圧が等しくなるように分流する。したがって、本発明の双方向スイッチは、双方向スイッチに流れる電流が少ないとき、MOSFET側に支配的に電流が流れる一方、電流値が大きいとき、IGBTに支配的に電流が流れる。
かくして本発明の双方向スイッチは、非線形スイッチング素子と線形スイッチング素子の両方を同時にオンする期間が存在するので導通損失をより低減させることが可能であるとともに、制御回路を簡略化することができる。
このように制御することによって双方向スイッチに流れる電流は、ボディダイオードだけでなくMOSFETにも電流が流れるため導通損失やスイッチング損失をより低減させることができる。ちなみに、この場合、IGBT(Q1)のエミッタとMOSFET(Q10)のソース、およびIGBT(Q2)のエミッタとMOSFET(Q11)のソースの電位は、同電位となる。このためMOSFET(Q10,Q11)を駆動させるための絶縁電源を新たに用意することなく、IGBT(Q1,Q2)を駆動させている電源を流用できる。したがって、本発明の双方向スイッチは、部品点数を増加することなく導通損失をより低減させることが可能である。
あるいは上述した双方向スイッチは、図2(b)に示すようにIGBT(Q1)およびMOSFET(Q10)とで構成される並列回路と、IGBT(Q2)およびMOSFET(Q11)とで構成される並列回路を入れ替えて構成してもかまわない。
尚、本発明の双方向スイッチは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、双方向スイッチを用いる例えばマトリクスコンバータ等にも適用可能である等、実用上極めて有用である。
20 スイッチング制御部
BD10,BD11,BD12,BD13 ボディダイオード
C コンデンサ
L リアクトル
Q1,Q2,Q3,Q4 IGBT
Q10,Q11,Q12,Q13 MOSFET
RL 負荷
Claims (6)
- 所定の信号によりオンまたはオフにされて、オン時にその両端に生じる電圧と流れる電流とが非線形関係にあり、一の通流方向を有する非線形スイッチング素子と、
所定の信号によりオンまたはオフにされて、オン時にその両端に生じる電圧と流れる電流とが線形関係にある線形スイッチング素子と
を具備した双方向スイッチング回路であって、
前記非線形スイッチング素子と前記線形素子との通流方向が互いに逆方向になるように接続した逆並列回路を2組直列に接続したことを特徴とする双方向スイッチ。 - 請求項1に記載の双方向スイッチであって、この双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値以下であるとき、前記線形スイッチング素子でスイッチングを行う一方、前記双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値を超えたとき前記非線形スイッチング素子でスイッチングを行うスイッチング制御部を備えることを特徴とする双方向スイッチ。
- 請求項1に記載の双方向スイッチであって、この双方向スイッチに流れる電流が所定の電流値以下であるとき、前記線形スイッチング素子でスイッチングを行う一方、前記双方向スイッチに流れる電流が所定の電流値を超えたとき、前記非線形スイッチング素子でスイッチングを行うスイッチング制御部を備えることを特徴とする双方向スイッチ。
- 請求項1に記載の双方向スイッチであって、この双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値以下、または、流れる電流が所定の電流値以下であるとき、前記線形スイッチング素子でスイッチングを行う一方、前記双方向スイッチの両端に生じる電圧が所定の電圧値を超えたとき、かつ、流れる電流が所定の電流値を超えたとき、前記非線形スイッチング素子でスイッチングを行うスイッチング制御部を備えることを特徴とする双方向スイッチ。
- 前記スイッチング制御部は、前記並列回路を構成する非線形スイッチング素子および前記線形スイッチング素子の両方を同時にオンまたはオフする期間を設けることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の双方向スイッチ。
- 前記スイッチング制御部は、前記線形スイッチング素子が有するボディダイオードが導通する期間に前記線形スイッチング素子をオンにすることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の双方向スイッチ。
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| A761 | Written withdrawal of application |
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