JP2009088488A - 記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンチオフ以上の大きな電圧を印加しなくても、チャネルボディに電荷を蓄積させることの可能な記憶装置を提供する。
【解決手段】記憶装置1は、MOSトランジスタ10および光照射装置20を備える。MOSトランジスタ10は、半導体基板11上に絶縁膜12および半導体層13を半導体基板11側からこの順に積層してなるSOI基板の半導体層13に形成されており、半導体層13のうちゲート電極15直下の部位に、電気的に浮遊したチャネルボディ18を有している。光照射装置20は、半導体基板11の裏面側に配置されており、レンズ21および光源22を半導体基板11側からこの順に配置して構成されている。光照射装置20は、光源22から発せられた光を、レンズ21を介してチャネルボディ18に照射する。
【選択図】図2

Description

本発明は、絶縁膜上にMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを備えた記憶装置に関する。
コンピュータ等の情報機器においては、高速動作の可能な高密度のDRAM(Dynamic Random Access Memory)が広く用いられている。DRAMは、キャパシタおよびFET(Field effect transistor)によって構成されるメモリセルを記憶単位として、複数のメモリセルをシリコン基板上にマトリクス状に形成したものであり、横方向の行アドレスと縦方向の列アドレスを指定して複数のメモリセルの中から1つを選択するようになっている。DRAMでは、例えば、メモリセル内のキャパシタに電荷が蓄えてある場合には「1」、電荷が無い場合には「0」とすることによりデータが記憶される。
DRAMのメモリセルのサイズは、微細化技術の向上に伴い年々縮小化の傾向にあるが、サイズがあまりに小さくなると動作の信頼性を確保することが困難となることから、限界に近づいていると言われている。
そこで、従来のDRAMの代替として、SOI基板上に、電気的に浮遊したチャネルボディを有するMOSトランジスタを形成し、1つのMOSトランジスタだけでメモリセルを構成した単純なセル構造のRAMが提案されている。このRAMでは、ソースドレイン間にピンチオフ以上の電圧を印加してインパクトイオン化を起こすことにより、チャネルボディに電荷が蓄積され、ドレインに負電圧を印加してチャネルボディとドレインとの間に順方向電流を流すことにより、チャネルボディから電荷が消去される(特許文献1の図10参照)。つまり、このRAMでは、MOSトランジスタに電荷の蓄積および消去の機能を担わせることにより、メモリセル内にキャパシタを設けなくても、データの記憶を可能にしているので、従来のDRAMよりも更なる微細化が可能である。
特開2007−149790号公報
しかし、インパクトイオン化を起こすためには、ピンチオフ以上の大きな電圧を印加する必要があるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ピンチオフ以上の大きな電圧を印加しなくても、チャネルボディに電荷を蓄積させることの可能な記憶装置を提供することにある。
本発明の記憶装置は、絶縁膜上の半導体層に、電気的に浮遊したチャネルボディを有する1または複数のMOSトランジスタを備えており、さらに、チャネルボディに光を照射する光源を備えている。
本発明の記憶装置では、電気的に浮遊したチャネルボディに光源からの光が照射される。これにより、例えば、MOSトランジスタのソースドレイン間に電圧が印加されていない場合や、MOSトランジスタのソースドレイン間にピンチオフより小さな電圧が印加される場合であっても、インパクトイオン化を補助したり、二光子吸収(two-photon-absorption)現象を利用して、チャネルボディにキャリアを発生させることができる。
本発明の記憶装置によれば、電気的に浮遊したチャネルボディに光源からの光を照射するようにしたので、ピンチオフ以上の大きな電圧を印加しなくても、チャネルボディにキャリアを発生させ、電荷を蓄積させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る記憶装置1は、メモリセルを記憶単位としてマトリクス状に配置したものである。図1は、この記憶装置1のメモリセルを拡大して表したものである。このメモリセルは、MOSトランジスタ10と、光照射装置20とを備えている。
図2は、MOSトランジスタ10の断面構成の一例と、光照射装置20の内部構成の一例とを表すと共に、MOSトランジスタ10と光照射装置20との位置関係を表したものである。MOSトランジスタ10は、半導体基板11上に絶縁膜12および半導体層13を半導体基板11側からこの順に積層してなるSOI基板の半導体層13に形成されたものである。
ここで、半導体基板11は、例えばシリコン(Si)からなる。絶縁膜12は、例えばシリコン酸化物(SiO)からなり、半導体層13は、例えばp型シリコン(Si)からなる。
なお、これら半導体基板11、絶縁膜12および半導体層13からなるSOI基板は、例えば、シリコン基板の表面から高濃度の酸素イオンを高エネルギーで注入して、シリコン基板の表面から所定の深さのところに酸素イオン層を形成したのち、高温でアニール処理を施し、注入された酸素イオンとシリコンとを互いに反応させて、シリコン基板内にシリコン酸化物(SiO)からなる絶縁膜を形成することにより形成可能である。
MOSトランジスタ10は、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、ソース領域16、ドレイン領域17およびチャネルボディ18を有している。
ここで、ゲート絶縁膜14は、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなり、半導体層13の表面上に帯状に形成されている。ゲート電極15は、例えば、p型ポリシリコン層と、シリサイド層とを半導体層13の側から順に積層した2層構造となっており、ゲート絶縁膜14の表面上に帯状に形成されている。ゲート電極15は、ワード線Wに電気的に接続されており、ワード線Wを介して電圧が印加されるようになっている。ソース領域16およびドレイン領域17は、例えば、n型不純物(例えばリン)を半導体層13の表面にドープすることにより形成されたものであり、半導体層13のうちゲート電極15の両側であって、かつ素子分離層19で囲まれた部位に形成されている。ソース領域16およびドレイン領域17のいずれか一方(図2ではソース領域16)は固定電位(図2では接地電位)となっている。他方(図2ではドレイン領域17)はビット線Bに電気的に接続されており、ビット線Bを介してソース領域16とドレイン領域17との間(つまりチャネルボディ18)に電圧が印加されるようになっている。
チャネルボディ18は、半導体層13のうちゲート電極15直下の部位を指しており、ソース領域16と電気的に接続されたソース電極(図示せず)と、ドレイン領域17と電気的に接続されたドレイン電極(図示せず)との間に電圧を印加すると共にゲート電極15に電圧を印加したときにチャネルの形成される部位に対応している。このチャネルボディ18は、絶縁膜12、ゲート絶縁膜14、ソース領域16およびドレイン領域17で囲まれ、他の部位と電気的に接続されておらず、電気的に浮遊している。
光照射装置20は、半導体基板11の裏面(MOSトランジスタ10側とは反対側の面)側に配置されており、レンズ21および光源22を半導体基板11側からこの順に配置して構成されている。
レンズ21は、例えば集光レンズであり、光源22からの光をチャネルボディ18に集光するようになっている。光源22は、絶縁膜12を介してチャネルボディ18に光を照射するものである。この光源22は、半導体基板11、絶縁膜12および半導体層13によって吸収されない波長領域(例えばシリコンに対して透明な1100nm以上の波長領域)の光を発するものであり、例えば波長1550nmの光を発するレーザである。この光源22は、インパクトイオン化を利用してチャネルボディ18に電荷を蓄積させる場合には、少なくともチャネルボディ18におけるインパクトイオン化を補助することの可能な程度の強度の光を発することができるようになっており、二光子吸収現象を利用してチャネルボディ18に電荷を蓄積させる場合には、レンズ21でレーザ光を絞った焦点において線形吸収を持たない波長帯域においても二個の光子により原子が励起される二光子吸収現象を起こさせるのに十分な強度の光を発することができるようになっている。
このような構成の記憶装置1では、例えば、ソース電極が接地電位にされると共に、ビット線Bを介してドレイン電極にピンチオフより小さな正電圧が印加された状態で、ゲート電極15に書込電圧(正電圧)が印加される。すると、チャネルボディ18にチャネルが形成され、チャネルボディ18内に生じた電界によって電子がソース領域16からドレイン領域17へ向かって加速されてエネルギーを得る。このとき、電子はシリコンのバンドギャップよりも小さなエネルギーしか得ていないので、インパクトイオン化が起こることはない。
しかし、本実施の形態では、さらに、図3に示したように、光照射装置20からチャネルボディ18に対して光Lが照射される。これにより、照射された光のエネルギーを電子が得て、電子のエネルギーがシリコンのバンドギャップを超えるので、インパクトイオン化が起こる。このとき、チャネルボディ18にキャリア(電子とホールのペア)が大量に発生するが、移動度の大きな電子はチャネルボディ18内の電界で加速されてチャネルボディ18から消失し、移動度の小さなホールはチャネルボディ18内をゆっくりと移動する。その後、光源22から発せられていた光がオフされる。これにより、図4に示したように、過剰のホールHがチャネルボディ18に残留し、チャネルボディ18にホールHが蓄積される。このように、チャネルボディ18にホールHが蓄積されている状態を例えば「1」とする。
その後、ビット線Bを介してドレイン電極に負電圧が印加されると、チャネルボディ18とドレイン領域17との間のpn接合に順方向電圧が印加されることとなるので、チャネルボディ18に蓄積されていたホールHがドレイン領域17に流れ出してチャネルボディ18から消失する。このように、チャネルボディ18にホールHが残存していない状態を例えば「0」とする。
ここで、例えば、チャネルボディ18にホールHが蓄積されている状態で、ソース電極が接地電位にされ、ゲート電極15に読出電圧(正電圧)が印加され、さらにドレイン電極に低い電圧Vdが印加されることによりMOSトランジスタ10が駆動されると、図5の実線で示したようにソースドレイン間に電流I(>基準値I)が流れ、他方、チャネルボディ18にホールHが残存していない状態で、MOSトランジスタ10が駆動されると、図5の一点鎖線で示したようにソースドレイン間に電流I(<基準値I)が流れる。したがって、ソースドレイン間に流れる電流の大きさが閾値Iを上回った場合には、そのメモリセルには「1」が記憶されていることを読み出すことが出来、ソースドレイン間に流れる電流の大きさが閾値Iを下回った場合には、そのメモリセルには「0」が記憶されていることを読み出すことが出来る。
なお、本実施の形態の記憶装置1では、他の方法によっても、チャネルボディ18に電荷を蓄積させることが可能である。例えば、ソース電極が接地電位にされると共に、ドレイン電極およびゲート電極15に電圧が印加されていない状態で、光照射装置20からチャネルボディ18に対して、二光子吸収現象を起こさせるのに十分な強度の光を照射する。すると、チャネルボディ18にキャリア(電子とホールのペア)が大量に発生するが、移動度の大きな電子はチャネルボディ18から消失し、移動度の小さなホールはチャネルボディ18に残留する。その結果、チャネルボディ18にホールHを蓄積させることができる。
以上のことから、本実施の形態では、電気的に浮遊したチャネルボディ18に対して所定の強度の光を照射するようにしたので、例えば、MOSトランジスタ10のソースドレイン間に電圧が印加されていない場合や、MOSトランジスタ10のソースドレイン間にピンチオフより小さな電圧が印加される場合など、ソースドレイン間にピンチオフ以上の大きな電圧を印加しない場合であっても、インパクトイオン化を補助したり、二光子吸収現象を利用して、チャネルボディ18にキャリアを発生させ、電荷を蓄積させることができる。
[第1の実施の形態の変形例]
上記実施の形態では、光照射装置20からの光Lが入射する部分に半導体基板11を設けていたが、例えば、図6に示したように、MOSトランジスタ10の上面に、MOSトランジスタ10を支持する支持基板Sを、接着層(図示せず)を介して貼り付け、例えばレーザ照射などにより半導体基板11を剥離、除去してもよい。そのようにした場合には、チャネルボディ18が、光照射装置20からの光Lが入射する表面近傍に配置されることになるので、半導体基板11の厚さに起因する球面収差をなくすることができる。これにより、チャネルボディ18に対して正確に光Lを集光させることができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る記憶装置2は、上記第1の実施の形態と同様、メモリセルを記憶単位としてマトリクス状に配置したものである。図7は、この記憶装置2のメモリセルを拡大して表したものである。このメモリセルは、MOSトランジスタ30と、光照射装置40とを備えている。
図8は、MOSトランジスタ30を斜視的に表したものである。図9は、図8のMOSトランジスタ30のA−A矢視方向の断面構成を表したものである。図10は、MOSトランジスタ30と光照射装置40との位置関係を表したものである。
MOSトランジスタ30は、半導体基板11上に絶縁膜12、第1半導体層31、絶縁膜32および第2半導体層33を半導体基板11側からこの順に積層してなる二重SOI基板の第1半導体層31、絶縁膜32および第2半導体層33に形成されたものである。
ここで、第1半導体層31および第2半導体層33は、例えばp型シリコン(Si)からなる。第1半導体層31には、積層方向と直交する方向に延在するリッジ部31Aが形成されており、そのリッジ部31Aの上面を除く表面全体に絶縁膜32が形成されている。この絶縁膜32は、例えばシリコン酸化物(SiO)からなる。第2半導体層33には、MOSトランジスタ30のソース領域16およびドレイン領域17に対応して開口部33Aが形成されている。
なお、上記二重SOI基板は、例えば以下のようにして形成することが可能である。まず、SOI基板の表面のうちリッジ部31Aを形成することとなる部位と対応する領域にシリコン酸化膜などからなるマスクを形成する。次に、そのマスクを含む表面全体に対して高濃度の酸素イオンを高エネルギーで注入して、SOI基板中の絶縁膜に到達しない深さのところに酸素イオン層を形成する。これにより、酸素イオン層がリッジ形状となる。次に、マスクを除去したのち、高温でアニール処理を施し、注入された酸素イオンとシリコンとを互いに反応させて、SOI基板内にシリコン酸化物(SiO)からなる絶縁膜を形成する。このようにして上記二重SOI基板が形成される。
MOSトランジスタ30は、ゲート絶縁膜34、ゲート電極35、ソース領域36、ドレイン領域37およびチャネルボディ38を有している。
ここで、ゲート絶縁膜34は、例えば、シリコン酸化物(SiO)からなり、リッジ部31Aの上面に、リッジ部31Aの延在方向と平行な方向に延在して形成されている。ゲート電極35は、例えば、p型ポリシリコン層と、シリサイド層とをリッジ部31Aの側から順に積層した2層構造となっており、ゲート絶縁膜34の表面上に、リッジ部31Aの延在方向と平行な方向に延在して形成されている。ゲート電極35は、ワード線Wに電気的に接続されており、ワード線Wを介して電圧が印加されるようになっている。ソース領域36およびドレイン領域37は、例えば、n型不純物(例えばリン)をリッジ部31A(第1半導体層31)の表面にドープすることにより形成されたものであり、リッジ部31Aのうちゲート電極35の両側に形成されている。ソース領域36およびドレイン領域37のいずれか一方(図9ではソース領域36)は固定電位(図9では接地電位)となっている。他方(図9ではドレイン領域37)はビット線Bに電気的に接続されており、ビット線Bを介してソース領域36とドレイン領域37との間(つまりチャネルボディ38)に電圧が印加されるようになっている。
チャネルボディ38は、リッジ部31Aのうちゲート電極35直下の部位を指しており、ソース領域36と電気的に接続されたソース電極(図示せず)と、ドレイン領域37と電気的に接続されたドレイン電極(図示せず)との間に電圧を印加すると共にゲート電極35に電圧を印加したときにチャネルの形成される部位に対応している。このチャネルボディ38は、絶縁膜12、ゲート絶縁膜34、ソース領域36およびドレイン領域37で囲まれ、他の部位と電気的に接続されておらず、電気的に浮遊している。
また、絶縁膜12、絶縁膜32およびゲート絶縁膜34のそれぞれの誘電率は、リッジ部31Aの誘電率よりも高くなっている。これにより、リッジ部31A、絶縁膜12、絶縁膜32およびゲート絶縁膜34は、積層方向と、積層方向と直交する方向とにおいて光を閉じ込める構造となっており、光導波路39として機能するようになっている。従って、チャネルボディ38は、光導波路39内に形成されている。なお、リッジ部31Aを導波する光は絶縁膜12や、絶縁膜32、ゲート絶縁膜34の外側に多少染み出すことから、図9では、その染み出しを考慮して光導波路39の範囲が例示されている。
光照射装置40は、半導体基板11の側面(リッジ部31Aの延在方向)に配置されており、レンズ41および光源42を半導体基板11側からこの順に配置して構成されている。
レンズ41は、例えば集光レンズであり、光源42からの光を、リッジ部31Aのうち半導体基板11の側面に露出している部分に集光するようになっている。光源42は、光導波路39を介してチャネルボディ18に光を照射するものである。この光源42は、半導体基板11、絶縁膜12、第1半導体層31、絶縁膜32、第2半導体層33およびゲート絶縁膜34によって吸収されない波長領域(例えばシリコンに対して透明な1100nm以上の波長領域)の光を発するものであり、例えば波長1550nmの光を発するレーザである。この光源42は、インパクトイオン化を利用してチャネルボディ38に電荷を蓄積させる場合には、少なくともチャネルボディ38におけるインパクトイオン化を補助することの可能な程度の強度の光を発することができるようになっており、二光子吸収現象を利用してチャネルボディ38に電荷を蓄積させる場合には、レンズ41でレーザ光を絞った焦点において線形吸収を持たない波長帯域においても二個の光子により原子が励起される二光子吸収現象を起こさせるのに十分な強度の光を発することができるようになっている。
このような構成の記憶装置2では、例えば、ソース電極が接地電位にされると共に、ビット線Bを介してドレイン電極にピンチオフより小さな正電圧が印加された状態で、ゲート電極35に書込電圧(正電圧)が印加される。すると、チャネルボディ38にチャネルが形成され、チャネルボディ38内に生じた電界によって電子がソース領域36からドレイン領域37へ向かって加速されてエネルギーを得る。このとき、電子はシリコンのバンドギャップよりも小さなエネルギーしか得ていないので、インパクトイオン化が起こることはない。
しかし、本実施の形態では、さらに、図11に示したように、光照射装置40から光導波路39を介してチャネルボディ38に対して光Lが照射される。これにより、照射された光のエネルギーを電子が得て、電子のエネルギーがシリコンのバンドギャップを超えるので、インパクトイオン化が起こる。このとき、チャネルボディ38にキャリア(電子とホールのペア)が大量に発生するが、移動度の大きな電子はチャネルボディ38内の電界で加速されてチャネルボディ38から消失し、移動度の小さなホールはチャネルボディ38内をゆっくりと移動する。その後、光源42から発せられていた光がオフされる。これにより、過剰のホールがチャネルボディ38に残留し、チャネルボディ38にホールが蓄積される。このように、チャネルボディ38にホールが蓄積されている状態を例えば「1」とする。
その後、ビット線Bを介してドレイン電極に負電圧が印加されると、チャネルボディ38とドレイン領域37との間のpn接合に順方向電圧が印加されることとなるので、チャネルボディ38に蓄積されていたホールがドレイン領域37に流れ出してチャネルボディ38から消失する。このように、チャネルボディ38にホールが残存していない状態を例えば「0」とする。
ここで、例えば、チャネルボディ38にホールが蓄積されている状態で、ソース電極が接地電位にされ、ゲート電極35に読出電圧(正電圧)が印加され、さらにドレイン電極に低い電圧Vdが印加されることによりMOSトランジスタ30が駆動されると、図5の実線で示したようにソースドレイン間に電流I(>基準値I)が流れ、他方、チャネルボディ38にホールが残存していない状態で、MOSトランジスタ30が駆動されると、図5の一点鎖線で示したようにソースドレイン間に電流I(<基準値I)が流れる。したがって、ソースドレイン間に流れる電流の大きさが閾値Iを上回った場合には、そのメモリセルには「1」が記憶されていることを読み出すことが出来、ソースドレイン間に流れる電流の大きさが閾値Iを下回った場合には、そのメモリセルには「0」が記憶されていることを読み出すことが出来る。
なお、本実施の形態の記憶装置2では、他の方法によっても、チャネルボディ38に電荷を蓄積させることが可能である。例えば、ソース電極が接地電位にされると共に、ドレイン電極およびゲート電極35に電圧が印加されていない状態で、光照射装置40からチャネルボディ38に対して、二光子吸収現象を起こさせるのに十分な強度の光を照射する。すると、チャネルボディ38にキャリア(電子とホールのペア)が大量に発生するが、移動度の大きな電子はチャネルボディ38から消失し、移動度の小さなホールはチャネルボディ38に残留する。その結果、チャネルボディ38にホールを蓄積させることができる。
以上のことから、本実施の形態では、電気的に浮遊したチャネルボディ38に対して所定の強度の光を照射するようにしたので、例えば、MOSトランジスタ30のソースドレイン間に電圧が印加されていない場合や、MOSトランジスタ30のソースドレイン間にピンチオフより小さな電圧が印加される場合など、ソースドレイン間にピンチオフ以上の大きな電圧を印加しない場合であっても、インパクトイオン化を補助したり、二光子吸収現象を利用して、チャネルボディ38にキャリアを発生させ、電荷を蓄積させることができる。
[第2の実施の形態の変形例]
上記第2の実施の形態では、チャネルボディ38がリッジ部31Aの内部、つまり光導波路39内に設けられていたが、リッジ部31Aの直上、つまり光導波路39に接して設けられていてもよい。例えば、図12、図13(図12のA−A矢視方向の断面図)に示したように、リッジ部31Aの上面と第2半導体層33との間にも絶縁膜32を形成し、第2半導体層33のうちリッジ部31Aの直上に対応する部分にチャネルボディ38が配置されるようにMOSトランジスタ30を設けるようにしてもよい。これにより、絶縁膜32の外側、つまりチャネルボディ38に染み出した光の作用によって、チャネルボディ38にキャリアを発生させ、電荷を蓄積させることができる。
また、上記第2の実施の形態では、光源42からの光をリッジ部31Aの側面から入射させ、光導波路39を導波してきた光をチャネルボディ38に照射するようにしていたが、例えば、上記第1の実施の形態と同様に、光源42からの光を半導体基板11側から絶縁膜12を介してチャネルボディ38に照射するようにしてもよい。この場合には、個々のチャネルボディ38に別個に光を照射することが可能となる。なお、そのようにした場合には、上記第1の実施の形態の変形例と同様に、MOSトランジスタ30の上面に、MOSトランジスタ30を支持する支持基板Sを、接着層(図示せず)を介して貼り付け、例えばレーザ照射などにより半導体基板11を剥離、除去してもよい。そのようにした場合には、チャネルボディ38が、光照射装置40からの光Lが入射する表面近傍に配置されることになるので、半導体基板11の厚さに起因する球面収差をなくすることができる。これにより、チャネルボディ38に対して正確に光Lを集光させることができる。
[上記各実施の形態の変形例]
また、上記各実施の形態では、光源からの光を一つのMOSトランジスタに照射するようにしていたが、例えば、図14に示したように、上記各実施の形態のMOSトランジスタ10またはMOSトランジスタ30をマトリクス状に集積化したチップ50を用意し、チップ50の半導体基板11側(ゲート電極35などの形成されていない側)に、レンズ21またはレンズ41と、所定のパターン(図14ではアルファベットのA)が形成されたマスク60と、光源22または光源42とをチップ50側から順に配置した上で、光源22または光源42から光をマスク60に向けて照射するようにしてもよい。これにより、一度の光照射で、マスク60にパターニングされたデータを一括してチップ50に書き込むことができるので、大量のデータを高速に書き込むことができる。
ここで、チップ50が半導体基板11の除去されたものによって構成されている場合には、半導体基板11の厚さに起因する球面収差をなくすることができる。これにより、レンズ21またはレンズ41に対して、球面収差を補正するような設計を行う必要がないので、正確なイメージを容易に得ることができる。
また、チップ50内に、MOSトランジスタ10またはMOSトランジスタ30から得られた信号を処理する信号処理用トランジスタを設けるようにしてもよい。この信号処理用トランジスタは、例えば、MOSトランジスタ10またはMOSトランジスタ30と同一面(具体的には絶縁膜12または絶縁膜32の表面)上に設けられており、半導体層13、半導体層31または半導体層33に設けられている。この信号処理用トランジスタは、例えば、MOSトランジスタ10またはMOSトランジスタ30と同様、電気的に浮遊したチャネルボディを有するMOSトランジスタであり、MOSトランジスタ10またはMOSトランジスタ30の出力に接続されている。
ただし、信号処理用トランジスタ70を、MOSトランジスタ10に照射する光Lが入射する領域内に配置した場合には、例えば、図15に示したように、MOSトランジスタ10またはMOSトランジスタ30に照射する光Lが信号処理用トランジスタ70に入射するのを遮る遮光膜71を設けることが好ましい。この遮光膜71は、例えば、図15に示したように、少なくとも信号処理用トランジスタ70との対向領域を覆っており、少なくともMOSトランジスタ10のチャネルボディ18との対向領域に開口71Aを有している。このように、信号処理用トランジスタ70への光入射を遮る遮光膜71を設けた場合には、光源22または光源42からの光Lが信号処理用トランジスタ70に入射して、信号処理用トランジスタ70にノイズが発生するのを防止することができる。その結果、信号処理用トランジスタ70から出力される信号に含まれるノイズを低く抑えることができる。
また、半導体基板11を取り除き、遮光膜71を絶縁膜12の表面に設けた場合には、遮光膜71の開口71Aを、チャネルボディ18に最も近づけて配置することができる。これにより、半導体基板11を取り除かず、半導体基板11の表面に遮光膜71を設けた場合と比べて、開口71Aの設計が容易となるので、ノイズの少ないイメージを得ることができる。
[実施例]
次に、上記実施の形態の記憶装置1の実施例について説明する。
“Limitations of active carrier removal in silicon Roman amplifiers and lasers, D.Dimitropoulos, S.Fathpour, and B.Jalali, University of California, Los Angeles, Los Angeles, California 90095-1594”に記載の計算式によって導かれる量のキャリア(電子とホールのペア)が二光子吸収現象によって発生するものとして、シミュレーションを行った。
このシミュレーションにおいて、チャネルボディ18の不純物濃度を5.0×1017cm−3、ゲート幅を1.0μm、絶縁膜12の厚さを0.2μm、光源22の波長を1.55μmとした。また、チャネルボディ18への光照射を終えたあと、MOSトランジスタ10を1kHzの周波数にて駆動した場合のドレイン電流を計算し、その結果を図16に示した。なお、図16には、ゲート電圧を0.2V一定とした上で、ドレイン電圧を0Vから2Vまで徐々に大きくしたのち2Vから0Vまで徐々に小さくしたときのドレイン電流の値が示されている。
図16から、0.04mW以上の光を照射することに対応する、6.0×1017cm−3以上のキャリアが発生した場合には、光を照射しない場合と比べて、ドレイン電流の特性に明らかな変化が見られる。もっとも、ドレイン電圧を2Vから0Vまで徐々に小さくしたときのドレイン電流の特性においては、光照射の有無による差が少なかった。
また、図16は1kHzの周波数にてドレイン電圧を変化させたときのデータであることから、チャネルボディ18の不純物濃度以上の濃度のキャリアが発生した場合には、光の照射を終えた0.5m秒後においてもトランジスタ特性に変化が見られることがわかった。これは、光の照射によるキャリア発生においても基板浮遊効果(ヒストリー効果)が発生していることを示している。これらのことから、本実施例のような基板浮遊効果を応用したRAMに関して光の照射によるデータの書き込みが可能であることがわかった。
本発明の第1の実施の形態に係る記憶装置の回路構成図である。 図1のMOSトランジスタおよび光照射装置の内部構成図である 図1の記憶装置における光照射について説明するための概念図である。 図1の記憶装置におけるホール蓄積について説明するための概念図である。 図1の記憶装置におけるドレイン電圧とソースドレイン電流の関係図である。 図2のMOSトランジスタの内部構成の一変形例を表す内部構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る記憶装置の回路構成図である。 図7のMOSトランジスタの斜視図である。 図8のMOSトランジスタのA−A矢視方向の断面構成図である。 図7の記憶装置の配置図である。 図7の記憶装置における光照射について説明するための概念図である。 図7のMOSトランジスタの一変形例の斜視図である。 図12のMOSトランジスタのA−A矢視方向の断面構成図である。 図2または図10の記憶装置の一変形例を表す斜視図である。 図14のチップの一変形例の断面成図である。 1kHzの周波数にてドレイン電圧を変化させたときのドレイン電圧とドレイン電流の関係図である。
符号の説明
1,2…記憶装置、10,30…MOSトランジスタ、11…半導体基板、12,32…絶縁膜、13…半導体層、14,34…ゲート絶縁膜、15,35…ゲート電極、16,36…ソース領域、17,37…ドレイン領域、18,38…チャネルボディ、19…素子分離層、20,40…光照射装置、21…レンズ、22…光源、31…第1半導体、31A…リッジ部、33…第2半導体、33A…開口部、39…光導波路、50…チップ、60…マスク、70…信号処理用トランジスタ、71…遮光膜、71A…開口、B…ビット線、H…ホール、L…光、S…支持基板、W…ワード線。

Claims (8)

  1. 絶縁膜上の半導体層に形成されると共に、電気的に浮遊したチャネルボディを有する1または複数のMOSトランジスタと、
    前記チャネルボディに光を照射する光源と
    を備えた記憶装置。
  2. 前記光源は、前記絶縁膜を介して前記チャネルボディに光を照射する請求項1に記載の記憶装置。
  3. 前記絶縁膜と前記光源との間に、レンズと、パターニングされたマスクとを前記絶縁膜側からこの順に備えた請求項2に記載の記憶装置。
  4. 前記半導体層に形成されると共に、前記MOSトランジスタから得られた信号を処理する信号処理用トランジスタと、
    前記絶縁膜と前記レンズとの間に形成されると共に、前記光源からの光が前記信号処理用トランジスタに入射するのを遮る遮光膜と
    を備えた請求項3に記載の記憶装置。
  5. 前記遮光膜は、前記絶縁膜の表面に設けられている請求項4に記載の記憶装置。
  6. 前記半導体層に1または複数の光導波路を備え、
    前記チャネルボディは前記光導波路内に形成されている請求項1に記載の記憶装置。
  7. 前記半導体層に1または複数の光導波路を備え、
    前記チャネルボディは前記光導波路に接して形成されている請求項1に記載の記憶装置。
  8. 前記光源は、前記光導波路を介して前記チャネルボディに光を照射する請求項6または請求項7に記載の記憶装置。
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