JP2009090894A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で部品点数が少なく、チルトロック操作を確実に行うことが可能なチルトロック機構を有するステアリング装置を提供する。
【解決手段】操作レバー27eの回転力が、伝達突起32、弾性部材33、係合孔314を介して、偏心カム31に破線の矢印A2方向の回転として伝達される。アウタコラム11のクランプが完了すると、チルトロック機構30は、カム面312に形成された鋸歯状の凹凸部313が、当接部34の車体後方側を向く当接端面341に食い込む。操作レバー27eの回転力は、伝達突起32から弾性部材33を介して偏心カム31に伝達される。従って、部品の寸法誤差が多少有っても、弾性部材33の弾性変形により、鋸歯状の凹凸部313を当接端面341に確実に食い込ませることができる。
【選択図】図5
【解決手段】操作レバー27eの回転力が、伝達突起32、弾性部材33、係合孔314を介して、偏心カム31に破線の矢印A2方向の回転として伝達される。アウタコラム11のクランプが完了すると、チルトロック機構30は、カム面312に形成された鋸歯状の凹凸部313が、当接部34の車体後方側を向く当接端面341に食い込む。操作レバー27eの回転力は、伝達突起32から弾性部材33を介して偏心カム31に伝達される。従って、部品の寸法誤差が多少有っても、弾性部材33の弾性変形により、鋸歯状の凹凸部313を当接端面341に確実に食い込ませることができる。
【選択図】図5
Description
本発明はステアリング装置、特に、コラムのチルト位置が調整可能で、二次衝突時にコラムが車体前方側にコラプス移動して、運転者に対する衝撃を緩和するようにしたステアリング装置に関する。
チルト位置が調整可能なステアリング装置では、コラムと一体的に形成されたディスタンスブラケットが、車体取付けブラケットにチルト位置が調整可能に挟持されている。チルト位置を調整した後のクランプは、操作レバーを回転操作して、車体取付けブラケットに形成されたチルト位置調整用長溝とディスタンスブラケットに挿通された締付けロッドを締め付け、所望のチルト位置で車体取付けブラケットにディスタンスブラケットを締付けてクランプしている。
車体取付けブラケットは、二次衝突時にステアリングホイールに運転者が衝突して車体前方側への衝撃荷重が作用すると、車体から離脱して車体前方側にコラプス移動し、運転者に加わる衝撃荷重を緩和するようにしている。
しかし、締付けロッドの締付力が緩い場合には、運転手がステアリングホイールに激突する二次衝突時に、コラムがチルト方向に移動してしまうことがある。すると、二次衝突時に車体前方側への衝撃荷重が円滑に作用しないため、車体取付けブラケットは車体から円滑に離脱せず、運転者に大きな衝撃荷重を与える恐れがあった。
このような二次衝突時のコラムのチルト方向(またはテレスコ方向)への移動を阻止するためのチルトロック機構(またはテレスコロック機構)として、特許文献1、特許文献2、特許文献3に示すようなチルトロック機構(またはテレスコロック機構)がある。特許文献1及び特許文献2のステアリング装置のチルトロック機構(またはテレスコロック機構)は、歯付きカムが歯付きラックに常に噛み合う方向にスプリングによって付勢されている。
そして、チルトクランプ(テレスコクランプ)を解除するために、操作レバーを回転操作すると、締付けロッドが回転して、歯付きカムを回転し、スプリングの付勢力に抗して、歯付きカムを歯付きラックとの噛み合いから解除している。
しかし特許文献1に示すテレスコロック機構では、歯付きカムと歯付きラックが山と山で噛み合うことが起こり得るため、二次衝突時のテレスコ移動時に、歯付きカムと歯付きラックの歯がずれて噛み合うことを意図している。しかし、テレスコ移動時の速度が速いと、山と谷が噛み合う前に歯が飛び越えてしまい、それを防止するには、スプリングの付勢力を強くする必要があり、操作レバーの操作力が過大になる恐れがある。
また、特許文献2に示すチルトテレスコロック機構では、スプリングの付勢力の大きさに誤差が生じると、車両走行時の振動によって、スプリングと歯付きカムとの接触音がまれに発生する恐れがあった。
特許文献3のステアリング装置のチルトロック機構は、ディスタンスブラケットに取り付けられた軸に回転可能に軸支された歯付きカムが、車体取付けブラケットの車体後方側の端面に食い込んで、コラムのチルト方向への移動を阻止する。そして、チルトクランプを解除するために、操作レバーを回転操作すると、締付けロッドが回転し、締付けロッドと歯付きカムをリンク式に連結するねじりコイルばねを介して歯付きカムを回転し、歯付きカムを車体取付けブラケットの車体後方側の端面との食い込みから解除している。
特許文献3に示すチルトロック機構では、歯付きカムが食い込む相手側部材に歯が不要なので、山と山の噛み合いや、チルト移動時の歯の飛び越え等の動作の不確実性が解消され、相手側部材の加工も容易になる。
しかし、特許文献3に示すチルトロック機構では、歯付きカムと締付けロッドがねじりコイルばねでリンク式に連結されているため、部品点数が増加し、ねじりコイルばねの付勢力の大きさに誤差が生じると、車両走行時の振動によって、ねじりコイルばねと歯付きカムとの連結部に接触音がまれに発生する恐れがあった。
本発明は、構造が簡単で部品点数が少なく、チルトロック操作を確実に行うことが可能なチルトロック機構を有するステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、上記コラムに形成されたディスタンスブラケット、二次衝突時に車体前方側に離脱可能に車体に取付け可能で、上記ディスタンスブラケットをチルト位置が調整可能に挟持する車体取付けブラケット、所望のチルト位置で上記車体取付けブラケットに上記ディスタンスブラケットを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケットに形成されたチルト位置調整用長溝とディスタンスブラケットに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドの一端に装着された操作レバー、上記締付けロッドに設けられ、上記操作レバーの操作を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、二次衝突時の上記ディスタンスブラケットのチルト方向への移動を阻止するためのチルトロック機構を備え、上記チルトロック機構が、上記締付けロッドに締付けロッドの軸心と同軸に回転可能に外嵌し、締付けロッドの軸心からの距離が円周方向に変化するカム面が外周に形成された偏心カム、上記操作レバーに形成され、上記偏心カムに係合して、操作レバーの操作を偏心カムの回転動作として伝達する伝達突起、上記伝達突起と偏心カムとの係合部に介挿された弾性部材、上記車体取付けブラケットの側板に突出して形成された当接部、上記偏心カムのカム面に形成され、上記操作レバーがクランプ操作を行うときに上記当接部に当接し、上記ディスタンスブラケットにチルト方向の外力が作用すると、上記当接部に食い込んで、ディスタンスブラケットのチルト方向の移動を規制する凹凸部からなることを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記カム機構は、上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの側板を上記ディスタンスブラケットに締付ける固定カム、上記固定カムに形成された円筒形外周部、上記締付けロッドの一端に支承され操作レバーとともに上記固定カムに対して相対的に回動可能な可動カム、上記固定カムと可動カムの対向する面に各々設けられ、上記固定カムに対して可動カムを相対的に軸方向に押圧するカム面を備え、上記偏心カムは、上記固定カムの円筒形外周部に回転可能に外嵌していることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記当接部は、上記チルト位置調整用長溝の車体前方端に、チルト位置調整用長溝に沿って形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記当接部は、上記車体取付けブラケットの側板から、切り起こし、膨出、曲げ出し、打ち出しのうちのいずれかにより形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記伝達突起は、上記操作レバーに一体的に形成され、上記偏心カムとの係合部に向かって折り曲げられていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記弾性部材は、上記偏心カムに形成された係合孔に内嵌するとともに、上記伝達突起に外嵌することを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第6番目の発明のステアリング装置において、上記弾性部材の材質がゴムまたは樹脂であることを特徴とするステアリング装置である。
第8番目の発明は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記凹凸部が鋸歯状であることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、チルトロック機構が、締付けロッドに締付けロッドの軸心と同軸に回転可能に外嵌し、締付けロッドの軸心からの距離が円周方向に変化するカム面が外周に形成された偏心カムと、操作レバーに形成され、偏心カムに係合して、操作レバーの操作を偏心カムの回転動作として伝達する伝達突起と、伝達突起と偏心カムとの係合部に介挿された弾性部材と、車体取付けブラケットの側板に突出して形成された当接部と、偏心カムのカム面に形成され、操作レバーがクランプ操作を行うときに当接部に当接し、ディスタンスブラケットにチルト方向の外力が作用すると、当接部に食い込んで、ディスタンスブラケットのチルト方向の移動を規制する凹凸部とから構成されている。
従って、偏心カムは締付けロッドの軸心と同軸に回転可能に外嵌しているため、偏心カムを回転可能に軸支する軸が不要であり、チルトロック操作を確実に行うことが可能で、構造が簡単で部品点数が少ないため、部品コストが削減され、製造コストを削減することができる。
以下の実施例では、ステアリングホイールの上下方向位置のみを調整する、チルト式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本発明のステアリング装置10を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム1が車体に取付けられ、このコラム1にはステアリングシャフト3が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト3には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール2が装着され、ステアリングシャフト3の左端(車体前方側)には、自在継手4を介して中間シャフト5が連結されている。
中間シャフト5は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト5aと、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト5bで構成され、中間インナーシャフ5aの雄スプラインが、中間アウターシャフト5bの雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト5bの車体後方側が上記自在継手4に連結され、中間インナーシャフト5aの車体前方側が自在継手6に連結されている。自在継手6には、ステアリングギヤ7の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール2を回転操作すると、ステアリングシャフト3、自在継手4、中間シャフト5、自在継手6を介して、その回転力がステアリングギヤ7に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド8を移動し、操舵輪9の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例1のステアリング装置10を示す要部の正面図である。図3は本発明の実施例1のステアリング装置10を示す要部の斜視図である。図4は図2のA−A拡大断面図である。図5は操作レバーの回転を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、及び、チルトロック機構の要部を車幅方向から見た本発明の実施例1の斜視図である。
図6は図5のP矢視図であって、(1)は車体取付けブラケットの側板の内側面にディスタンスブラケットの側板の外側面を締付けてクランプした状態、(2)は車体取付けブラケットの側板の内側面に対するディスタンスブラケットの側板の外側面の締付けを緩めてアンクランプした状態を示す。
図2に示すように、ステアリングシャフト3を挿通している筒状のコラム1は、アウタコラム11とインナコラム12とをテレスコープ状に組み合わせている。
図4に示すように、アウタコラム11の車体前方側の下部には、ディスタンスブラケット25が固定されている。このディスタンスブラケット25は略コ字状に折曲された金属板であって、開口部を上方に向けた状態でアウタコラム11に固定されている。そして、ディスタンスブラケット25の車幅方向に対向している一対の側板25a、25aに、貫通孔25b、25bが形成されている。
そして、ディスタンスブラケット25は、上部車体取付けブラケット23に、クランプ装置27を介してチルト位置調整可能に支持されている。また、インナコラム12の車体前方側も、下部車体取付けブラケット24を介して車体に支持されている。ここで、インナコラム12の車体前方端は、下部車体取付けブラケット24に回転自在に支持された枢動ピン24aを中心として、上下方向に揺動可能に支持されている。
下部車体取付けブラケット24は、図2、図3に示すように、コラム1の上部に沿って車体前後方向に延在し、上部車体取付けブラケット23を上部から覆うように配置されている。そして、二次衝突時にステアリングホイール2に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、上部車体取付けブラケット23と共に、車体から車体前方側に離脱し、図示しない衝撃エネルギー吸収部材を塑性変形させて、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
上部車体取付けブラケット23は、図4に示すように、下部車体取付けブラケット24に固定されている上板23aと、一対の側板23b、23bを備えている。一対の側板23b、23bは、上板23aの車幅方向の両端から略コ字状をなすように下方に折り曲げられ、平行に離間している。
また、この側板23b、23bは、ディスタンスブラケット25の一対の側板25a、25aを車幅方向の外方から挟み込むように当接している。さらに、一対の側板23b、23bは、長軸が上下方向に延在するように形成されたチルト位置調整用長溝23c、23cを備えている。
クランプ装置27は、図4に示すように、上部車体取付けブラケット23のチルト位置調整用長溝23c、23c、及び、ディスタンスブラケット25の貫通孔25b、25bに挿通された締付けロッド27aを有している。また、この締付けロッド27aの頭部側(図4の左側)には、固定カム27b、可動カム27c、及び、操作レバー27eが外嵌しているとともに、締付けロッド27aのねじ側(図4の右側)には、円盤状のカラー28を介して調整ナット29がねじ込まれている。
上記固定カム27bと可動カム27cは、操作レバー27eの回動操作を締付けロッド27aの軸方向移動に変換するカム機構を構成している。すなわち、固定カム27bはチルト位置調整用長溝23cに嵌入して、側板23bに対して回り止めされ、コラム1のチルト位置調整時に、チルト位置調整用長溝23cに沿って、固定カム27bが摺動する。操作レバー27eを手で回動操作すると、可動カム27cが固定カム27bに対して回動する。
操作レバー27eをクランプ方向に回動すると、固定カム27bのカム面の山に可動カム27cのカム面の山が乗り上げ、締付けロッド27aを図4の左側に引っ張ると同時に、固定カム27bを図4の右側に押す。
右側の側板23bは、調整ナット29、カラー28によって図4の左側に押され、右側の側板23bが内側に変形する。左側の側板23bは、固定カム27bの右端面によって右側に押され、左側の側板23bが内側に変形する。すると、左側の側板23bが、ディスタンスブラケット25の左側の側板25aを強く押す。同時に、右側の側板23bが、ディスタンスブラケット25の右側の側板25aを強く押す。
このようにして、ディスタンスブラケット25の側板25a、25aを、上部車体取付けブラケット23の側板23b、23bで締め付けて、アウタコラム11をチルト締付けしてクランプすることができる。従って、上部車体取付けブラケット23に対してアウタコラム11が固定され、アウタコラム11のチルト方向の変位が阻止される。
次に、運転者が操作レバー27eを締付解除方向に回動すると、上部車体取付けブラケット23の側板23b、23bが、挟持方向と反対の方向へそれぞれ弾性復帰する。そのため、アウタコラム11は、上部車体取付けブラケット23の側板23b、23bに対してフリーな状態となる。この状態で、締付けロッド27aをチルト位置調整用長溝23c、23cに案内させつつチルト方向に変位させて、ステアリングホイール2のチルト方向の調整を任意に行うことができる。
ここで、クランプ装置27には、二次衝突時のディスタンスブラケット25のチルト方向への移動を阻止するためのチルトロック機構30が配置されている。チルトロック機構30は、図3から図6に示すように、クランプ装置27の操作レバー27eが位置している車幅方向の一方側に配置されており、偏心カム31、伝達突起32、弾性部材33、当接部34を備えている。
固定カム27bの外周には、円筒形外周部271bが形成され、偏心カム31に形成された円筒形内周部311が、固定カム27bの円筒形外周部271bに回転可能に外嵌している。実施例では、偏心カム31は、固定カム27bの円筒形外周部271bだけに回転可能に外嵌しているが、可動カム27cの円筒形外周部だけに回転可能に外嵌しても良い。また、偏心カム31は、固定カム27bの円筒形外周部271bと可動カム27cの円筒形外周部の両方に跨って回転可能に外嵌すれば、偏心カム31の組み込みが容易になる。
偏心カム31は、固定カム27bの車幅方向(図4で見て左右方向)の厚みと略同一寸法の厚みを有する板状部材であり、偏心カム31の外周には、締付けロッド27aの軸心からの距離が円周方向に変化するカム面312が形成され、カム面312には、鋸歯状の凹凸部313が形成されている。偏心カム31の車幅方向の厚みと、固定カム27bの車幅方向の厚みを異ならせても良い。
当接部34は、チルト位置調整用長溝23cの車体前方側に、上部車体取付けブラケット23の左側の側板23bから切り起こして形成され、チルト位置調整用長溝23cに沿って形成されている。当接部34は、左側の側板23bから、切り起こし、膨出、曲げ出し、打ち出しのうちのいずれかにより形成しても良い。また、当接部34を左側の側板23bとは別部材とし、ボルト又は溶接等の固定手段により、左側の側板23bに取り付けるようにしても良い。
カム面312に形成された鋸歯状の凹凸部313は、当接部34の車体後方側を向く当接端面341に食い込むように配置されている。また、凹凸部313は、当初は当接端面341に強く当接した状態であり、アウタコラム11が車体上方側(図6(1)の白抜き矢印A1方向)に移動しようとすると、偏心カム31が図6(1)の破線の矢印A2方向に僅かに回転することで、食い込みが発生するようなカム面312に形成されている。
上記操作レバー27eには、操作レバー27eと一体的に形成され、操作レバー27eの回動操作を偏心カム31の回転動作として伝達する伝達突起32が形成されている。伝達突起32は、操作レバー27eから切り起こし、偏心カム31に向かって締付けロッド27aの軸心に平行に折り曲げられ、偏心カム31に形成された矩形の係合孔314に挿入されている。伝達突起32は、締付けロッド27aの軸心に対して傾斜して折り曲げても良い。伝達突起32の形成方法は、操作レバー27eから折り曲げて一体的に形成する方法に限定されるものではなく、操作レバー27eとは別部品のピン等の伝達突起を、操作レバー27eに圧入、カシメ、溶接等によって取り付けてもよい。
弾性部材33は、偏心カム31に形成された矩形の係合孔314に密に内嵌する矩形外周部331を有するとともに、矩形断面の伝達突起32に密に外嵌する矩形内周部332を有している。弾性部材33の材質は、適度の弾性を有するゴムまたは樹脂が望ましい。
次に、本実施例のステアリング装置10の動作について説明する。チルト位置調整を行なうには、先ず、図6(2)に示すように、操作レバー27eを実線の矢印A5方向に回転させ、上部車体取付けブラケット23の一対の側板23b、23bが互いに車幅方向に離間する方向にクランプ装置27を回動する。これにより、上部車体取付けブラケット23の一対の側板23b、23bによるディスタンスブラケット25(アウタコラム11)に対するクランプが解除される。
ここで、クランプ装置27がディスタンスブラケット25に対するクランプを解除したとき、チルトロック機構30は、アウタコラム11を上下方向に揺動自在とする。すなわち、チルトロック機構30は、図6(2)に示すように、操作レバー27eを実線の矢印A5方向に回転させると、この回転力が、伝達突起32、弾性部材33、係合孔314を介して、偏心カム31に破線の矢印A4方向の回転として伝達される。
偏心カム31が前述した破線の矢印A4方向に回転すると、カム面312に形成された鋸歯状の凹凸部313が、当接部34の車体後方側を向く当接端面341から離間する。
そして、チルト位置を調整するには、締付けロッド27aを上部車体取付けブラケット23のチルト位置調整用長溝23c、23cの長軸方向にスライドさせ、コラム1(アウタコラム11)を上下方向に揺動させながらステアリングホイール2の傾動動作を行う。
そして、ステアリングホイール2のチルト位置調整が完了した後、図6(1)に示すように、操作レバー27eを実線の矢印A3方向に回転させると、上部車体取付けブラケット23の一対の側板23b、23bが互いに車幅方向に接近し、ディスタンスブラケット25を介してアウタコラム11のクランプが完了する。
図6(1)に示すように、操作レバー27eのこの回転力が、伝達突起32、弾性部材33、係合孔314を介して、偏心カム31に破線の矢印A2方向の回転として伝達される。アウタコラム11のクランプが完了すると、チルトロック機構30は、図6(1)示すように、カム面312に形成された鋸歯状の凹凸部313が、当接部34の車体後方側を向く当接端面341に強く当接し、偏心カム31は回転不能に保持される。
操作レバー27eの回転力は、伝達突起32から弾性部材33を介して偏心カム31に伝達される。従って、当接端面341、偏心カム31、伝達突起32等のチルトロック機構30を構成する部品の寸法誤差が多少有っても、弾性部材33の弾性変形により、鋸歯状の凹凸部313を当接端面341に強く当接させることができる。
また、偏心カム31は、締付けロッド27aの軸心と同軸に回転可能に外嵌しているため、偏心カム31を回転可能に軸支する軸が不要で、部品点数が少ないため、製造コストを削減することができる。さらに、偏心カム31に操作レバー27eの回転操作を伝達する伝達突起32が短くて済むため、チルトロック機構30の剛性が向上し、アウタコラム11のチルト方向の支持力を増大させることができる。
ここで、車両衝突時の二次衝突で、ステアリングホイール2に運転者が衝突すると、車体後方側に向けて所定角度の上り傾斜を付けて配置されているコラム1には、チルト上方向の外力が作用する。
コラム1にチルト上方向の外力が作用し、アウタコラム11が上方向(図6(1)の白抜き矢印A1方向)に移動しようとすると、チルトロック機構30の偏心カム31が図6(1)の破線の矢印A2方向に僅かに回転する。その結果、カム面312に形成された鋸歯状の凹凸部313が、当接部34の車体後方側を向く当接端面341に対して食い込み、アウタコラム11(コラム1)のチルト上方向の移動を確実に規制する。
このように、車両衝突時、ステアリングホイール2に運転者が衝突し、コラム1にチルト上方向の外力が作用しても、当接端面341に対するチルトロック機構30の鋸歯状の凹凸部313の食い込みが発生することによって、アウタコラム11(コラム1)のチルト上方向へのチルト移動を確実に阻止することができる。
従って、下部車体取付けブラケット24は、上部車体取付けブラケット23と共に、車体から車体前方側に円滑に離脱し、図示しない衝撃エネルギー吸収部材を塑性変形させて、衝突時の衝撃エネルギーを効果的に吸収する。上部車体取付けブラケット23の側板23b、23bの車体後方側(図5で見て手前側)の端面を、車幅方向外側に折り曲げれば、上部車体取付けブラケット23の剛性が向上するため、操舵感が向上すると共に、二次衝突時のチルトロック機構30の作動がより確実になる。
次に本発明の実施例2について説明する。図7は操作レバーの回転を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、及び、チルトロック部材の要部を車幅方向から見た本発明の実施例2の斜視図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、実施例1の変形例であって、偏心カム31の係合孔の形状を変更し、偏心カム31を軽量化し、弾性部材33を係合孔に組み付け易くした例である。
図7に示すように、実施例2の偏心カム31の係合孔315は、車体下方側が開放されたコの字形に形成されている。弾性部材33の形状は実施例1と同一であって、偏心カム31に形成されたコの字形の係合孔315に密に内嵌する矩形外周部331を有するとともに、矩形断面の伝達突起32に密に外嵌する矩形内周部332を有している。
実施例2の偏心カム31の係合孔315は、車体下方側が開放されたコの字形に形成されているため、偏心カム31が軽量化される。また、係合孔315の車体下方側の開口部から車体上方側に向かって弾性部材33を挿入することができるので、係合孔315と矩形外周部331との嵌合がきつくても、係合孔315に弾性部材33の矩形外周部331を容易に組み付けることが可能となる。
次に本発明の実施例3について説明する。図8は操作レバーの回転を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、及び、チルトロック部材の要部を車幅方向から見た本発明の実施例3の斜視図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例3は、実施例1の変形例であって、弾性部材33の形状を変更し、偏心カム31を締付けロッド27aの軸方向に押し付けて、偏心カム31の正確な軸方向の位置決めを容易にした例である。
図8に示すように、実施例3の弾性部材33は、実施例1と同様に、偏心カム31に形成された矩形の係合孔314に密に内嵌する矩形外周部331を有するとともに、矩形断面の伝達突起32に密に外嵌する矩形内周部332を有している。また、弾性部材33には、締付けロッド27aの頭部側(図8の左側)に、矩形外周部331よりも大きな矩形のフランジ部333が形成され、偏心カム31の側面(締付けロッド27aの頭部側の側面)316にフランジ部333が当接可能に構成している。
実施例3では、チルトロック機構30の組み付け時に、操作レバー27eの伝達突起32を弾性部材33の矩形内周部332に挿入するだけで、弾性部材33のフランジ部333が偏心カム31の側面316に当接するため、弾性部材33を介して偏心カム31の軸方向の正確な位置決めを行うことができる。
次に本発明の実施例4について説明する。図9(1)は操作レバーの回転を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、及び、チルトロック部材の要部を車幅方向から見た本発明の実施例4の斜視図であり、図9(2)は図9(1)のQ矢視図であって、偏心カム31単体を示す側面図、図9(3)は図9(1)のQ矢視図であって、偏心カム31に弾性部材33、伝達突起32を組み付けた状態を示す側面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例4は、実施例1の変形例であって、偏心カム31の係合孔の形状を変更すると共に、弾性部材33の形状を変更して、弾性部材33の耐久性を向上させた例である。
図9に示すように、実施例4の偏心カム31の係合孔317は矩形形状に形成され、係合孔317の車体前方側と車体後方側には、矩形の突起3171、3171が形成され、この矩形の突起3171、3171が、係合孔317の内側に突出している。
実施例4の弾性部材33は、偏心カム31に形成された矩形の係合孔317に密に内嵌する矩形外周部331を有するとともに、矩形断面の伝達突起32に密に外嵌する矩形内周部332を有している。また、弾性部材33には、係合孔317の矩形の突起3171、3171が嵌入する矩形溝3321、3321が形成されている。矩形溝3321、3321は、弾性部材33の矩形外周部331から矩形内周部332に連通して形成されている。
実施例4では、操作レバー27eの回転力が、伝達突起32、弾性部材33、係合孔317を介して、偏心カム31に伝達されると、弾性部材33が弾性変形しながら、各部の寸法誤差を吸収し、鋸歯状の凹凸部313を当接端面341に強く当接させる。
コラム1にチルト上方向の外力が作用し、偏心カム31の鋸歯状の凹凸部313が、当接部34の当接端面341に対して食い込むと、偏心カム31に大きな荷重が加わり、弾性部材33がさらに弾性変形する。しかし、係合孔317の矩形の突起3171、3171が伝達突起32に金属接触して荷重を支持するため、弾性部材33に過大な荷重が作用するのを防ぎ、弾性部材33の破損を防止する。
次に本発明の実施例5について説明する。図10は操作レバーの回転を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、及び、チルトロック部材の要部を車幅方向から見た本発明の実施例5の斜視図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例5は、実施例1の変形例であって、当接部を左側の側板23bとは別部材とし、左側の側板23bに取り付けるようにした例である。
図10に示すように、車体後方側を向く当接端面351を有する矩形の当接部35は、上部車体取付けブラケット23の左側の側板23bとは別体で形成され、チルト位置調整用長溝23cの車体前方側に、チルト位置調整用長溝23cに沿って、溶接(スミ肉溶接、スポット溶接)、カシメ加工、ボルト締め等の固定手段により固定している。当接部を、上部車体取付けブラケット23の側板23bから切り起こして形成することができない場合に有効である。
次に本発明の実施例6について説明する。図11は本発明の実施例6を示す図5のP矢視図相当であって、(1)は車体取付けブラケットの側板の内側面にディスタンスブラケットの側板の外側面を締付けてクランプした状態、(2)は車体取付けブラケットの側板の内側面に対するディスタンスブラケットの側板の外側面の締付けを緩めてアンクランプした状態を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例6は、実施例1の変形例であって、伝達突起を操作レバー27eから折り曲げる方向を変えた例である。図11に示すように、実施例6の伝達突起321は、操作レバー27eの回動操作の中心よりも半径方向外側を支点にして、半径方向内側を操作レバー27eから切り起こし、偏心カム31に向かって締付けロッド27aの軸心に平行に折り曲げ、偏心カム31の係合孔314に圧入された弾性部材33の矩形内周部332に内嵌している。
次に本発明の実施例7について説明する。図12は本発明の実施例7を示す図5のP矢視図相当であって、(1)は車体取付けブラケットの側板の内側面にディスタンスブラケットの側板の外側面を締付けてクランプした状態、(2)は車体取付けブラケットの側板の内側面に対するディスタンスブラケットの側板の外側面の締付けを緩めてアンクランプした状態を示す。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例7は、実施例1の変形例であって、伝達突起を操作レバー27eの側面から折り曲げるようにした例である。図12に示すように、実施例7の伝達突起322は、操作レバー27eの右側面271eから、偏心カム31に向かって締付けロッド27aの軸心に平行に折り曲げ、偏心カム31の係合孔314に圧入された弾性部材33の矩形内周部332に内嵌している。伝達突起322は、操作レバー27eの左側面272eから、偏心カム31に向かって締付けロッド27aの軸心に平行に折り曲げても良い。
次に本発明の実施例8について説明する。図13は本発明の実施例8を示し、偏心カム31に、固定カム27b、弾性部材33、伝達突起32を組み付けた状態を示す側面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例8は、実施例1の変形例であって、固定カム27bの外周の円筒形外周部271bと偏心カム31の円筒形内周部311との間のガタを無くして、チルトクランプを解除した時に、偏心カム31が固定カム27bの外周の円筒形外周部271に当接して発生するガタ音を解消した例である。
すなわち、製造誤差等によって、固定カム27bの外周の円筒形外周部271bと偏心カム31の円筒形内周部311との間の隙間が締まりばめになると、操作レバー27eを操作して偏心カム31を回転させるのに大きな力を必要とし、好ましくない。そのため、固定カム27bの円筒形外周部271bと偏心カム31の円筒形内周部311との間には、若干の隙間が生じるように各部品を製造することが多い。
これに対し、実施例8は、図13に示すように、偏心カム31の係合孔314と円筒形内周部311、伝達突起32、弾性部材33の寸法を所定寸法に製作することにより、固定カム27bの円筒形外周部271bと偏心カム31の円筒形内周部311との間の隙間αを、図13の右側(片側)に寄せている。従って、固定カム27bの円筒形外周部271bと偏心カム31の円筒形内周部311は、図13の左側(片側)で接触し、チルトクランプを解除した時に、偏心カム31が固定カム27bの円筒形外周部271bに当接して発生するガタ音が解消される。
本実施例のステアリング装置10は、ステアリングホイール2にチルト方向の外力が作用しても、コラム1のチルトロック機構30の支持力を増大させることで、ステアリングホイール2のチルト位置を確実に保持することができる。
なお、上述した実施例は、車体後方側に配置したアウタコラム11が、車体前方側に配置したインナコラム12を摺動自在に内嵌してコラム1を構成しているが、車体前方側にアウタコラムを配置し、車体後方側にインナコラムを配置し、アウタコラムを車体取付けブラケットにて車体にチルト位置調整可能に支持するようにしてもよい。また、実施例のステアリング装置10にテレスコ位置を調整可能な機能を備えてもよい。
1 コラム
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 自在継手
5 中間シャフト
5a 中間インナーシャフト
5b 中間アウターシャフト
6 自在継手
7 ステアリングギヤ
8 タイロッド
9 操舵輪
10 ステアリング装置
11 アウタコラム
12 インナコラム
23 上部車体取付けブラケット
23a 上板
23b 側板
23c チルト位置調整用長溝
24 下部車体取付けブラケット
24a 枢動ピン
25 ディスタンスブラケット
25a 側板
25b 貫通孔
27 クランプ装置
27a 締付けロッド
27b 固定カム
271b 円筒形外周部
27c 可動カム
27e 操作レバー
271e 右側面
272e 左側面
28 カラー
29 調整ナット
30 チルトロック機構
31 偏心カム
311 円筒形内周部
312 カム面
313 凹凸部
314 係合孔
315 係合孔
316 側面
317 係合孔
3171 突起
32 伝達突起
321 伝達突起
322 伝達突起
33 弾性部材
331 矩形外周部
332 矩形内周部
3321 矩形溝
333 フランジ部
34 当接部
341 当接端面
35 当接部
351 当接端面
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 自在継手
5 中間シャフト
5a 中間インナーシャフト
5b 中間アウターシャフト
6 自在継手
7 ステアリングギヤ
8 タイロッド
9 操舵輪
10 ステアリング装置
11 アウタコラム
12 インナコラム
23 上部車体取付けブラケット
23a 上板
23b 側板
23c チルト位置調整用長溝
24 下部車体取付けブラケット
24a 枢動ピン
25 ディスタンスブラケット
25a 側板
25b 貫通孔
27 クランプ装置
27a 締付けロッド
27b 固定カム
271b 円筒形外周部
27c 可動カム
27e 操作レバー
271e 右側面
272e 左側面
28 カラー
29 調整ナット
30 チルトロック機構
31 偏心カム
311 円筒形内周部
312 カム面
313 凹凸部
314 係合孔
315 係合孔
316 側面
317 係合孔
3171 突起
32 伝達突起
321 伝達突起
322 伝達突起
33 弾性部材
331 矩形外周部
332 矩形内周部
3321 矩形溝
333 フランジ部
34 当接部
341 当接端面
35 当接部
351 当接端面
Claims (8)
- ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
上記コラムに形成されたディスタンスブラケット、
二次衝突時に車体前方側に離脱可能に車体に取付け可能で、上記ディスタンスブラケットをチルト位置が調整可能に挟持する車体取付けブラケット、
所望のチルト位置で上記車体取付けブラケットに上記ディスタンスブラケットを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケットに形成されたチルト位置調整用長溝とディスタンスブラケットに挿通された締付けロッド、
上記締付けロッドの一端に装着された操作レバー、
上記締付けロッドに設けられ、上記操作レバーの操作を締付けロッドの軸方向移動に変換するカム機構、
二次衝突時の上記ディスタンスブラケットのチルト方向への移動を阻止するためのチルトロック機構を備え、
上記チルトロック機構が、
上記締付けロッドに締付けロッドの軸心と同軸に回転可能に外嵌し、締付けロッドの軸心からの距離が円周方向に変化するカム面が外周に形成された偏心カム、
上記操作レバーに形成され、上記偏心カムに係合して、操作レバーの操作を偏心カムの回転動作として伝達する伝達突起、
上記伝達突起と偏心カムとの係合部に介挿された弾性部材、
上記車体取付けブラケットの側板に突出して形成された当接部、
上記偏心カムのカム面に形成され、上記操作レバーがクランプ操作を行うときに上記当接部に当接し、上記ディスタンスブラケットにチルト方向の外力が作用すると、上記当接部に食い込んで、ディスタンスブラケットのチルト方向の移動を規制する凹凸部からなること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項1に記載されたステアリング装置において、
上記カム機構は、
上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの側板を上記ディスタンスブラケットに締付ける固定カム、
上記固定カムに形成された円筒形外周部、
上記締付けロッドの一端に支承され操作レバーとともに上記固定カムに対して相対的に回動可能な可動カム、
上記固定カムと可動カムの対向する面に各々設けられ、上記固定カムに対して可動カムを相対的に軸方向に押圧するカム面を備え、
上記偏心カムは、
上記固定カムの円筒形外周部に回転可能に外嵌していること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
上記当接部は、
上記チルト位置調整用長溝の車体前方端に、チルト位置調整用長溝に沿って形成されていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項3に記載されたステアリング装置において、
上記当接部は、
上記車体取付けブラケットの側板から、切り起こし、膨出、曲げ出し、打ち出しのうちのいずれかにより形成されていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
上記伝達突起は、
上記操作レバーに一体的に形成され、上記偏心カムとの係合部に向かって折り曲げられていること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
上記弾性部材は、
上記偏心カムに形成された係合孔に内嵌するとともに、上記伝達突起に外嵌すること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項6に記載されたステアリング装置において、
上記弾性部材の材質がゴムまたは樹脂であること
を特徴とするステアリング装置。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリング装置において、
上記凹凸部が鋸歯状であること
を特徴とするステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007264997A JP2009090894A (ja) | 2007-10-10 | 2007-10-10 | ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007264997A JP2009090894A (ja) | 2007-10-10 | 2007-10-10 | ステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009090894A true JP2009090894A (ja) | 2009-04-30 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2007264997A Pending JP2009090894A (ja) | 2007-10-10 | 2007-10-10 | ステアリング装置 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-10-10 JP JP2007264997A patent/JP2009090894A/ja active Pending
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| JPWO2017175825A1 (ja) * | 2016-04-08 | 2019-01-17 | 日本精工株式会社 | ステアリングホイールの位置調節装置 |
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