JP2009107236A - 摩擦具 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望する熱変色面積に適した外形状の摩擦体を使用することができる摩擦具を提供する。
【解決手段】摩擦具1は、熱変色性インキを用いて被筆記面上に形成した熱変色性の像または筆跡を摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の像または筆跡を熱変色可能である。摩擦具1は、第1の摩擦体2と、前記第1の摩擦体2の内部から外部に出没可能な第2の摩擦体3とからなる。第1の摩擦体2を使用する場合、第2の摩擦体3を第1の摩擦体2内に没入させる。第2の摩擦体3を使用する場合、第2の摩擦体3を第1の摩擦体2より外部に突出させる。第1の摩擦体2の表面を凸曲面状に形成し、且つ、第2の摩擦体3の表面を凸曲面状に形成し、第1の摩擦体2の表面の曲率半径R1を、第2の摩擦体3の表面の曲率半径R2よりも大きく設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、摩擦具に関する。詳細には、熱変色性インキを用いて被筆記面上(例えば紙面上)に形成した熱変色性の像または筆跡を摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の像または筆跡を熱変色可能な摩擦具に関する。
従来、特許文献1には、熱変色性インキによる像または筆跡を摩擦熱で熱変色させるための摩擦体を、キャップの頂部に設ける構成や、軸胴の後端に設ける構成が記載されている。
特開2004−148744号公報
前記従来の摩擦具は、熱変色性の像または筆跡の小面積を熱変色させたい場合や、熱変色性の像または筆跡の大面積を熱変色させたい場合、摩擦具が1種類のみであるため、所望する熱変色面積に適した外形状を有する摩擦体を使用することができないおそれがある。例えば、熱変色性の像または筆跡の小面積を熱変色させたい場合、前記従来の摩擦体では、熱変色性の像または筆跡の熱変色させたくない部分を熱変色させてしまうおそれがあり、一方、熱変色性の像または筆跡の大面積を熱変色させたい場合、前記従来の摩擦体では多大な摩擦回数を必要とする。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、所望する熱変色面積に適した外形状の摩擦体を使用することができる摩擦具を提供しようとするものである。
本願の第1の発明は、熱変色性インキを用いて被筆記面上に形成した熱変色性の像または筆跡を摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の像または筆跡を熱変色可能な摩擦具であって、第1の摩擦体2と、前記第1の摩擦体2の内部から外部に出没可能な第2の摩擦体3とからなり、第1の摩擦体2を使用する場合、第2の摩擦体3を第1の摩擦体2内に没入させ、第2の摩擦体3を使用する場合、第2の摩擦体3を第1の摩擦体2より外部に突出させること(請求項1)を要件とする。
前記第1の発明の摩擦具1は、第1の摩擦体2、第2の摩擦体3の何れを用いても、熱変色性の像または筆跡を摩擦により熱変色させることができ、所望する熱変色面積に適した外形状の摩擦体を使用することができる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、被筆記面に一定荷重で押圧したときの第1の摩擦体2の接触面積を、被筆記面に一定荷重で押圧したときの第2の摩擦体3の接触面積よりも大きく設定したこと(請求項2)を要件とする。
前記第2の発明の摩擦具1は、比較的小さな接触面積が得られる第2の摩擦体3を、比較的大きな接触面積が得られる第1の摩擦体2の内部から出没させることにより、比較的大きな接触面積と比較的小さな接触面積を容易に得ることができる。前記第2の発明の摩擦具1において、熱変色性の像または筆跡の比較的大面積を熱変色させたい場合に、第1の摩擦体2を使用することができ、熱変色性の像または筆跡の比較的小面積を熱変色させたい場合に、第2の摩擦体3を使用することができる。
本願の第3の発明は、前記第2の発明において、第1の摩擦体2の表面を凸曲面状に形成し、且つ、第2の摩擦体3の表面を凸曲面状に形成し、第1の摩擦体2の表面の曲率半径R1を、第2の摩擦体3の表面の曲率半径R2よりも大きく設定したこと(請求項3)を要件とする。
前記第3の発明の摩擦具1は、曲率半径R1を比較的大きく設定した第1の摩擦体2により、被筆記面に一定荷重で押圧したときに比較的大きな接触面積を得ることができるとともに、曲率半径R2を比較的小さく設定した第2の摩擦体3により、被筆記面に一定荷重で押圧したときに比較的小さな接触面積を得ることができる。
・第1の摩擦体、第2の摩擦体
尚、本発明で、前記第1の摩擦体2及び第2の摩擦体3は、軟質材料から構成されることが好ましい。前記第1の摩擦体2及び第2の摩擦体3を構成する軟質材料とは、弾性を有する樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。
前記第1の摩擦体2及び第2の摩擦体3を構成する軟質材料は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に消しカスが生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。
本発明の摩擦具1の適用例としては、熱変色性インキを内蔵し且つ熱変色性インキを吐出可能なペン先を備えた筆記具の一部(例えば、筆記具本体の端部、またはキャップの端部)に摩擦具1を取り付けた構成、摩擦具1が直接把持可能な大きさの単体である構成、または把持可能なホルダーに摩擦具1を取り付けた構成等が挙げられる。
・熱変色性インキ
尚、本発明において、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
また、前記可逆熱変色性インキに含有される色材は、従来より公知の(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体、の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた可逆熱変色性マイクロカプセル顔料が好適に用いられる。
本発明では、図3に示すように、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿って変色し、完全発色温度(t)以下の低温域での発色状態、または完全消色温度(t)以上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t〜tの間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持できる色彩記憶保持型熱変色性インキが適用されることが好ましい。図3において、ΔHは、ヒステリシスの程度を示す温度幅(即ちヒステリシス幅)を示す。ΔHの値が小さいと、変色前後の両状態のうち一方の状態しか存在しえない。ΔHの値が大きいと、変色前後の各状態の保持が容易となる。
本発明では、前記熱変色性インキの、第1の摩擦体2及び第2の摩擦体3の摩擦熱による変色温度は、25℃〜95℃(好ましくは36℃〜95℃)に設定される。即ち、本発明では、前記高温側変色点〔完全消色温度(t)〕を、25℃〜95℃(好ましくは、36℃〜90℃)の範囲に設定し、前記低温側変色点〔完全発色温度(t)〕を、−30℃〜+20℃(好ましくは、−30℃〜+10℃)の範囲に設定することが有効である。それにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持を有効に機能させることができるとともに、可逆熱変色性インキによる像または筆跡を第1の摩擦体2及び第2の摩擦体3による摩擦熱で容易に変色することができる。
本発明の摩擦具は、所望する熱変色面積に適した外形状の摩擦体を使用することができる。
図1及び図2に本発明摩擦具1の実施の形態を示す。
本実施の形態の摩擦具1は、第1の摩擦体2と、該第1の摩擦体2の内部より出没可能な第2の摩擦体3とからなる。即ち、第2の摩擦体3は、第1の摩擦体2の内部より外部に突出可能であり、且つ、第1の摩擦体2の外部より内部に没入可能である。
前記第1の摩擦体2の表面は、凸曲面状に形成される。前記第1の摩擦体2は、凸曲面状表面より外部に開口する出没孔21を備える。前記第2の摩擦体3は、前記第1の摩擦体2の出没孔21内に摺動可能に収容される。前記出没孔21は、第1の摩擦体2の凸曲面状表面の頂部より外部に開口している。
前記第2の摩擦体3の表面は、凸曲面状に形成される。前記第1の摩擦体2の凸曲面状表面の曲率半径R1は、前記第2の摩擦体3の凸曲面状表面の曲率半径R2よりも大きく設定される。
前記第1の摩擦体2は、弾性を有する合成樹脂(例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂、シリコーン樹脂等)からなる。前記第2の摩擦体3は、弾性を有する合成樹脂(例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂、シリコーン樹脂等)からなる。前記第1の摩擦体2と前記第2の摩擦体3は、同一の材料から形成されてもよいし、異なる材料から形成されてもよい。
前記第2の摩擦体3を前記第1の摩擦体2の出没孔21から出没させる手段としては、外部操作(例えば、ノック操作、回転操作等)により前記第2の摩擦体3を出没させる出没装置や、前記第2の摩擦体3を直接、突出方向または没入方向に押圧することが挙げられる。
本実施の形態の摩擦具1は、熱変色性インキを内蔵し且つ熱変色性インキを吐出可能なペン先を備えた筆記具の一部(例えば、筆記具本体の端部、またはキャップの端部)に取り付けられてもよいし、直接把持可能な大きさの単体であってもよいし、または把持可能なホルダーに取り付けられてもよい。
本実施の形態の摩擦具1は、第1の摩擦体2を使用する場合、第2の摩擦体3を第1の摩擦体2内に没入させ、第2の摩擦体3を使用する場合、第2の摩擦体3を第1の摩擦体2より外部に突出させる。それにより、第1の摩擦体2、第2の摩擦体3の何れを用いても、熱変色性インキの像または筆跡を摩擦により熱変色させることができ、所望する熱変色面積に適した外形状の摩擦体を選択して使用することができる。
本実施の形態の摩擦具1は、被筆記面に一定荷重で押圧したときの第1の摩擦体2の接触面積が、被筆記面に一定荷重で押圧したときの第2の摩擦体3の接触面積よりも大きく設定される。本実施の形態の摩擦具1によれば、熱変色性インキの像または筆跡の比較的大面積を熱変色させたい場合、第1の摩擦体2を使用することができ、熱変色性インキの像または筆跡の比較的小面積を熱変色させたい場合に、第2の摩擦体3を使用することができる。
本実施の形態の摩擦具1は、曲率半径R1を比較的大きく設定した第1の摩擦体2により、被筆記面に一定荷重で押圧したときに比較的大きな接触面積を得ることができるとともに、曲率半径R2を比較的小さく設定した第2の摩擦体3により、被筆記面に一定荷重で押圧したときに比較的小さな接触面積を得ることができる。
尚、本発明で、第1の摩擦体2の表面、及び第2の摩擦体3の表面は、凸曲面形状の他にも、平面状にしてもよいし、円錐、角錐、斜めカット形状等により尖頭状にしてもよい。
尚、本発明で、第1の摩擦体2の横断面形状及び第2の摩擦体3の横断面形状は、円、楕円、方形、多角形等、いずれであってもよい。
本発明の摩擦具の実施の形態において、第2の摩擦体を第1の摩擦体内に没入させた状態を示す一部切り欠き縦断面図である。 図1の摩擦具において、第2の摩擦体を第1の摩擦体内より外部に突出させた状態を示す一部切り欠き縦断面図である。 熱変色性インキの変色挙動を示す説明図である。
符号の説明
1 摩擦具
2 第1の摩擦体
21 出没孔
3 第2の摩擦体
R1 第1の摩擦体表面の曲率半径
R2 第2の摩擦部表面の曲率半径

Claims (3)

  1. 熱変色性インキを用いて被筆記面上に形成した熱変色性の像または筆跡を摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の像または筆跡を熱変色可能な摩擦具であって、
    第1の摩擦体と、前記第1の摩擦体の内部から外部に出没可能な第2の摩擦体とからなり、第1の摩擦体を使用する場合、第2の摩擦体を第1の摩擦体内に没入させ、第2の摩擦体を使用する場合、第2の摩擦体を第1の摩擦体より外部に突出させることを特徴とする摩擦具。
  2. 被筆記面に一定荷重で押圧したときの第1の摩擦体の接触面積を、被筆記面に一定荷重で押圧したときの第2の摩擦体の接触面積よりも大きく設定した請求項1記載の摩擦具。
  3. 第1の摩擦体の表面を凸曲面状に形成し、且つ、第2の摩擦体の表面を凸曲面状に形成し、第1の摩擦体の表面の曲率半径を、第2の摩擦体の表面の曲率半径よりも大きく設定した請求項2記載の摩擦具。
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