JP2009108761A - インタークーラ - Google Patents

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Abstract

【課題】インタークーラにおいて、水をより確実に排出することができる技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の吸気の温度を低下させるインタークーラ8において、インタークーラ8内で凝縮する水が流れる箇所若しくは該水が溜まる箇所に設けられ該インタークーラ8の外部へ通じる貫通穴86と、貫通穴86を閉塞させる弁87と、弁87に接続されインタークーラ8内の温度に応じて膨張又は収縮することにより弁87を駆動する駆動手段88と、を備え、インタークーラの8温度が所定温度よりも高いときに弁87が貫通穴86を閉塞し、該所定温度よりも低いときに弁87が貫通穴86を開口させるように駆動手段88を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、インタークーラに関する。
排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャを備え、タービンよりも下流の排気通路とコンプレッサよりも上流の吸気通路とを接続し内燃機関からの排気の一部を吸気通路に還流させる低圧EGR通路を備える排気還流システムが知られている。
低圧EGR通路には、タービンや触媒を通過した排気が導入されるため、該低圧EGR通路を流れるEGRガスの温度が低い。そしてEGRガスがインタークーラにおいて冷却されると、該EGRガスに含まれる水の凝縮が起こる。
EGRガスには硫黄成分等が含まれているため、凝縮水中にもこれらの成分が含まれている。そして、これらの成分はインタークーラを腐食させる。
ここで、インタークーラから水を排出させるためのドレンポートを設け、内燃機関の停止時にフロートバルブの浮力を利用してドレンポートを開放することにより、インタークーラから水を排出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。つまり、インタークーラに溜まった水によりフロートバルブが浮いてドレンポートが開放されるので、該インタークーラから水が排出される。
特開2002−349273号公報
しかし、インタークーラに少量の水が溜まっている場合にはフロートバルブが浮かないため、該インタークーラから水を排出することが困難となる。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、インタークーラにおいて、水をより確実に排出することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明によるインタークーラは、以下の手段を採用した。すなわち、本発明によるインタークーラは、
内燃機関の吸気の温度を低下させるインタークーラにおいて、
前記インタークーラ内で凝縮する水が流れる箇所若しくは該水が溜まる箇所に設けられ、該インタークーラの外部へ通じる貫通穴と、
前記貫通穴を閉塞させる弁と、
前記弁に接続され、前記インタークーラ内の温度に応じて膨張又は収縮することにより前記弁を駆動する駆動手段と、
を備え、
前記インタークーラの温度が所定温度よりも高いときに前記弁が貫通穴を閉塞し、該所定温度よりも低いときに前記弁が貫通穴を開口させるように前記駆動手段を備えることを特徴とする。
インタークーラ内で凝縮する水が流れる箇所若しくは該水が溜まる箇所に貫通穴を開けると、該貫通穴を抜けて水がインタークーラの外部へと流れ出る。しかし、貫通穴を開い
たままにしておくと、内燃機関の稼動中に吸気が吹き抜けたり、大気がインタークーラ内へ進入したりするため、該貫通穴を塞ぐための弁を設けている。この弁が閉じているときには、水及びガスの出入はない。
そして、弁の開閉を駆動手段により行なう。ここで、内燃機関の稼動時には、ターボチャージャで圧縮されて温度の高くなった空気がインタークーラを通過する。そのため、内燃機関の稼動時には、内燃機関の停止時よりも、インタークーラ内の温度が高くなっている。駆動手段は、この温度差を利用している。つまり、温度に応じて膨張又は収縮する部材を弁と接続することにより、インタークーラ内の温度の変化により弁を動かすことができる。そして、すなわちインタークーラ内の温度が高いときに弁が閉じ、インタークーラ内の温度が低いときに弁が開くようにしておけば、インタークーラの温度が低いとき(例えば内燃機関の停止中)に水をインタークーラ外へ排出させることができる。つまり、前記所定温度とは、内燃機関の停止または稼動の境界を示す温度とすることができる。
そして本発明においては、前記貫通穴はインタークーラの底部に設けられ、前記駆動手段は温度が高くなるに従って膨張し、前記弁は内燃機関の停止時に貫通穴を開口し、該内燃機関の稼動時に貫通穴を閉塞させることができる。
つまり、水はインタークーラの底部に溜まるため、この位置に貫通穴を設けることにより、水は重力によって貫通穴から排出される。そして、内燃機関の停止時に貫通穴を開口することにより、内燃機関の停止中にインタークーラから水を排出させることができる。また、内燃機関の稼働中には貫通穴が閉塞されるため、該内燃機関の運転状態に悪影響を与えることがない。
本発明に係るインタークーラによれば、水をより確実に排出することができる。
以下、本発明に係るインタークーラの具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係るインタークーラを適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有する水冷式の4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1には、吸気通路3および排気通路4が接続されている。この吸気通路3の途中には、排気のエネルギを駆動源として作動するターボチャージャ5のコンプレッサハウジング5aが設けられている。また、コンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ7が設けられている。このエアフローメータ7により、内燃機関1の吸入空気量が測定される。
コンプレッサハウジング5aよりも下流の吸気通路3には、吸気と大気とで熱交換を行うインタークーラ8が設けられている。このインタークーラ8は、アルミニウムを主成分とする合金を材料としている。
また、エアフローメータ7よりも下流で且つコンプレッサハウジング5aよりも上流の吸気通路3には、該吸気通路3内を流通する吸気の流量を調節するスロットル9が設けられている。
一方、排気通路4の途中には、前記ターボチャージャ5のタービンハウジング5bが設けられている。また、タービンハウジング5bよりも下流の排気通路4には、パティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタという。)10が設けられている。
そして、内燃機関1には、排気通路4内を流通する排気の一部を吸気通路3へ再循環させるEGR装置30が備えられている。このEGR装置30は、EGR通路31、EGR弁32、およびEGRクーラ33を備えて構成されている。
EGR通路31は、フィルタ10よりも下流の排気通路4と、コンプレッサハウジング5aとスロットル9との間の吸気通路3と、を接続している。このEGR通路31を通って、排気が再循環される。また、EGR弁32は、EGR通路31の通路断面積を変更することにより、該EGR通路31を流れるEGRガスの量を変更する。さらに、EGRクーラ33は、EGR弁32よりも排気通路4側に備えられ、該EGRクーラ33を通過するEGRガスと、内燃機関1の冷却水とで熱交換をして、該EGRガスの温度を低下させる。EGR通路31及びEGRクーラ33は、主にステンレス鋼を材料としている。
このようなEGR装置30を備えている場合には、EGRガスがインタークーラ8を通過する。そのため、インタークーラ8内で凝縮水が発生する。そして、凝縮水中の硫黄成分等により該インタークーラ8が腐食する虞がある。
次に図2は、本実施例に係るインタークーラ8の断面図である。図2(A)は内燃機関1の稼動時、図2(B)は内燃機関1の停止時を夫々示している。インタークーラ8は、上流側タンク81及び下流側タンク82において吸気通路3と接続されている。そして、上流側タンク81と下流側タンク82とは、複数のチューブ83により接続されている。吸気は、先ず上流側タンク81に流入し、その後、複数のチューブ83に分散して流れ、下流側タンク82で合流する。夫々のチューブ83の間には、波板状のフィン84が備わる。フィン84は、隣接しているチューブ83の間に設けられ、山側が一方のチューブ83に溶接され、谷側が他方のチューブ83に溶接されている。そして、チューブ83内を流通する吸気の熱が、フィン84に伝わり、該フィン84から大気中へ熱が放出される。
また、下流側タンク82の底部には、凝縮水を一旦貯留するための貯留室85が接続されている。この貯留室85は、下流側タンク82内の凝縮水が流れ落ちる位置に設置されている。また、貯留室85は、ステンレス鋼を材料とする。
貯留室85の底部には、インタークーラ8の外部へ通じる貫通穴86が開けられている。この貫通穴86は、凝縮水が溜まる箇所の最下部に開けられている。そして、貯留室85の内部には、貫通穴86を閉塞させるための弁87と、該弁87を駆動するための駆動装置88とが設けられている。駆動装置88の一端は弁87に接続され、他端は貯留室85の上部に接続されている。この駆動装置88は、温度が高くなると長くなり、温度が低くなると短くなる。弁87及び駆動装置88は、例えばサーモスタットと同じ構造のものを用いることができる。なお、駆動装置88は、温度に応じて体積又は長さ、形状が変化し、且つ、弁87を駆動させ得る部材であればどのような部材を用いても良い。駆動装置88には、例えば金属やワックスを採用することができる。また、バイメタルを採用しても良い。なお、本実施例においては駆動装置88が、本発明における駆動手段に相当する。
そして、内燃機関1が稼働中のときには弁87が貫通穴86を塞ぎ、且つ内燃機関1が停止中のときには弁87が貫通穴86を開口させるように、駆動装置88の取付位置、取付角度、体積、長さ等を調節する。これは、実験等により求めても良い。
つまり、内燃機関1の稼働中にはターボチャージャ5により吸気が圧縮されるため、インタークーラ8には比較的温度の高い吸気が流入する。この吸気は外気よりも温度が高い。一方、内燃機関1の停止中にはインタークーラ8内の空気の流通は停止する。その後、インタークーラ8内の空気と、外気とで熱交換が行なわれることによりインタークーラ8内の温度は外気と等しくなる。つまり、内燃機関1の停止中には、内燃機関1の稼動中よりも、インタークーラ8内の温度が低くなる。例えば、外気温度の最高値近傍、又はそれよりも若干高い温度で弁87が開閉するように設定しておけば、内燃機関1の稼働中に駆動装置88が伸びて弁87を閉じ、停止中に駆動装置88が縮んで弁87を開くことができる。
このようにして、内燃機関1の停止中に弁87を開くことができるため、貯留室85に貯留されている水は重力によりインタークーラ8の外部へ排出される。これにより、インタークーラ8が腐食することを抑制できる。また、内燃機関1の稼働中に弁87を閉じることができるため、圧力の高い吸気が貫通穴86から外部へ流出することを抑制できる。そのため、過給圧の低下を抑制できる。また、このときに生じる凝縮水を、貯留室85に貯留することができる。
なお、吸気の流れの下流側に凝縮水が溜まり易いため、本実施例では下流側タンク82に貯留室85を設けているが、上流側タンク81に設けることもできる。
図3は、本実施例に係るインタークーラを適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。また図4は、本実施例に係るインタークーラ8の断面図である。本実施例に係るインタークーラ8は、チューブフィン式の熱交換器を採用し、例えば内燃機関1の冷却水と吸気とで熱交換をしている。この場合、チューブ内に冷却水を流し、フィン184の間へ吸気を流している。
フィン184は、上流側タンク181と下流側タンク182との間に配置されている。そして、フィン184の全体は、外カバー185により囲まれている。
フィン184は、波板状に形成されており、水平方向に配置されている。そして、波板の夫々の谷の最下部において貫通穴189が開けられている。
外カバー185の底面は、一箇所に水が集まるように傾斜が付けられている。そして、外カバー185の最下部には、排出路190の一端が接続されている。この排出路190の他端は第2スロットル6よりも下流の吸気通路3に接続されている。この第2スロットル6は、インタークーラ180よりも下流の吸気通路3に設けられている。
このように構成されたインタークーラ180では、吸気が通過するときに該吸気の温度が低下するので、フィン184に水が凝縮する。この水は波板状のフィン184の谷側へ向かって流れ、貫通穴189を通過して、さらに下側に備わるフィン184へ落下する。このようにして水が順次下側のフィン184へ移動し、最終的には外カバー185の底面へ落下する。
外カバー185の底面へ落下した水は、傾斜に従って流れ、排出路190へ流入する。ここで、内燃機関1のアイドル運転時には第2スロットル6が全開よりも閉じ側となっているので、インタークーラ180内の圧力よりも、第2スロットル6下流の吸気通路3内の圧力のほうが低くなっている。そのため、吸気が排出路190を介してインタークーラ180から流出する。この吸気の流れに乗って、凝縮水もインタークーラ180から流出
し、第2スロットル6よりも下流の吸気通路3へ到達する。その後、凝縮水は気筒2内に流入し再び蒸発する。
このようにしてインタークーラ180から水を排出することができるため、該インタークーラ180が腐食することを抑制できる。
実施例1に係るインタークーラを適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 実施例1に係るインタークーラの断面図である。 実施例2に係るインタークーラを適用する内燃機関とその吸・排気系の概略構成を示す図である。 実施例2に係るインタークーラの断面図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
4 排気通路
5 ターボチャージャ
5a コンプレッサハウジング
5b タービンハウジング
6 第2スロットル
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 スロットル
10 フィルタ
30 EGR装置
31 EGR通路
32 EGR弁
33 EGRクーラ
81 上流側タンク
82 下流側タンク
83 チューブ
84 フィン
85 貯留室
86 貫通穴
87 弁
88 駆動装置
180 インタークーラ
181 上流側タンク
182 下流側タンク
184 フィン
185 外カバー
189 貫通穴
190 排出路

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸気の温度を低下させるインタークーラにおいて、
    前記インタークーラ内で凝縮する水が流れる箇所若しくは該水が溜まる箇所に設けられ、該インタークーラの外部へ通じる貫通穴と、
    前記貫通穴を閉塞させる弁と、
    前記弁に接続され、前記インタークーラ内の温度に応じて膨張又は収縮することにより前記弁を駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記インタークーラの温度が所定温度よりも高いときに前記弁が貫通穴を閉塞し、該所定温度よりも低いときに前記弁が貫通穴を開口させるように前記駆動手段を備えることを特徴とするインタークーラ。
  2. 前記貫通穴はインタークーラの底部に設けられ、
    前記駆動手段は温度が高くなるに従って膨張し、
    前記弁は内燃機関の停止時に貫通穴を開口し、該内燃機関の稼動時に貫通穴を閉塞させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインタークーラ。
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