JP2009123737A - シリコン酸化膜の堆積方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガスプラズマ状態を形成するチャンバー内にターゲット材料とシリコン酸化膜を堆積する基板を設置し、該チャンバーに導入するガスとしてオゾンガスを含む導入ガスを用いることを特徴とするスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法である。
【選択図】 図1
Description
この内、スパッタ法はガスプラズマ雰囲気中においてターゲット材料にイオンを照射し、その運動エネルギーを得て解離・放出されるターゲット構成原子あるいは分子を、対向して配置した基板に堆積する方法である。そしてスパッタ法は、他の方法に比べて低温で堆積可能であるため、比較的簡便な方法として多用されてきた。
このゲート絶縁膜には通常105V/cm以上の高電界が印加されるため、二酸化シリコン膜には膜の均一性ばかりでなく電気的特性がきわめて安定であることが要求される。
そこでは、アルゴン70%と酸素30%を用いている。しかしながら、この手段では酸素ガス混入による酸素欠損補填の効果はあるものの、完全に酸素欠損を充足することは難しいため、実用的な技術になっていない。
(1)ガスプラズマ状態を形成するチャンバー内にターゲット材料とシリコン酸化膜を堆積する基板を設置し、該チャンバーに導入するガスとしてオゾンガスを含む導入ガスを用いることを特徴とするスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(2)前記チャンバーに導入するガスは、稀ガスにオゾンガスを混合させていることを特徴とする(1)に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(3)前記チャンバーに導入するガスは、さらに窒素原子を含むガスを混合させていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(4)前記ガスプラズマ状態は、高周波印加により生ずることを特徴とする(1)ないし(3)のいずれかに記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(5)前記プラズマ状態は、直流電圧印加により生ずることを特徴とする(1)ないし(3)のいずれかに記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(6)前記ターゲット材料は、石英であることを特徴とする(1)ないし(5)のいずれかに記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(7)前記ターゲット材料は、シリコンであることを特徴とする(1)ないし(5)のいずれかに記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(8)前記基板はシリコンあるいはシリコン膜が堆積された基板であり、予めオゾンガスにより表面が酸化されていることを特徴とする(1)ないし(7)のいずれかに記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
(9)(1)ないし(8)のいずれかに記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法により前記基板上にシリコン酸化膜を堆積した後に、該シリコン酸化膜の堆積時の基板温度と同程度あるいはその温度よりも高い温度で基板を加熱処理することを特徴とするシリコン酸化膜の堆積方法。
スパッタ法はガスプラズマ雰囲気で薄膜堆積を行うものであり、導入するガスに酸素が含まれると酸素プラズマあるいは酸素の励起状態が発生する。
O2 →O[3P] + O[3P] (1)
O2 →O[1D] + O[3P] (2)
上記(1)、(2)の励起に必要な活性化エネルギーはそれぞれ、5.12eV、7.08eVであり、プラズマが高密度でない場合は(1)が支配的になる。
O3 →O[3P] + O2 (3)
O3 →O[1D] + O2 (4)
上記(3)、(4)の励起に必要なエネルギーはそれぞれ、1.06eV、4.00eVであり、(1)及び(2)に比べてはるかに小さい。酸素プラズマによっても、(3)あるいは(4)の逆方向の合成反応によりオゾンが発生する可能性は存在するが、その量はわずかである。
1.2×1012 (300K) (5)
3.4×105 (600K) (6)
4.0×103 (1400K) (7)
これらのことから、酸素に代えてオゾンをプラズマチャンバーに導入することより、活性な励起状態である大量のO[1D]を有効に利用できるから、酸化反応を促進することができる。
また、シリコン基板を用いる場合は、大量の活性なO[1D]とシリコン基板とは直接反応するので、二酸化シリコンの表面層を形成できる。
なおプラズマの発生は高周波電力に限られるものではなく、直流電圧を利用できることは言うまでもない。
(2)において、フォトリソグラフィ及びエッチングの手段により多結晶化シリコン膜10を11のようにパターンに形成する。
(3)において、本発明に従い段落0024に記載の条件で高周波スパッタ法により二酸化シリコン膜12を10 nmの厚さに堆積する。
(4)において、リンを高濃度にドープした低抵抗の多結晶シリコン膜を堆積し、パターンに形成し、ゲート電極13とする。
(5)において、引き続き二酸化シリコン膜12の露出部をエッチングし、14のように多結晶化シリコン膜10の表面を表出させる。
(6)において、リンをイオン注入し900℃、30分の活性化熱処理により低抵抗のソース及びドレイン領域15を形成する。この熱処理工程はスパッタ堆積した二酸化シリコン膜の緻密化を兼ねている。
(7)において、本発明の実施により二酸化シリコン膜のカバー膜16を200nmの厚さに堆積する。
(8)においてフォトリソグラフィ及びエッチングの手段により、ソース、ドレイン、ゲートの各領域とのコンタクト窓17を形成する。
(9)において、アルミニウムを約1μmの厚さに堆積し、フォトリソグラフィ及びエッチングの手段によりパターン形成し、ソース引出電極18、ドレイン引出電極19及びゲート引出電極20を形成し薄膜トランジスタの主要な製造工程を完成する。
21はオゾンを25%含んだ酸素プラズマを用いたスパッタによる二酸化シリコン膜であり、酸素のみを導入した場合の二酸化シリコン膜22と比較している。23は比較のためのシリコン単結晶を熱酸化した二酸化シリコン膜の結果である。なおシリコン単結晶を熱酸化した二酸化シリコン膜の酸素原子の結合エネルギーは、深さによらずほぼ一定である。
21は、22に比べ23に近い酸素原子の結合エネルギーを持つ、すなわちシリコン熱酸化膜に近いことが示されている。
24付近の21及び22の傾きをみると、21の方が急峻となっており、界面付近の堆積膜の組成変化は少ないことが示されている。
すなわち従来の方法では酸素欠損が含有される酸化物薄膜の堆積方法として広く活用できることは明らかであり、各種電子回路装置あるいは表示装置等の製造を通して幅広く電子機器産業に貢献することが見込める。
2 陰極
3 陽極
4 ガス排気口
5 ガス導入口
6 シリコンディスク
7 シリコン基板
8 二酸化シリコン膜
9 ガラス基板
10 多結晶化シリコン膜
11 多結晶化シリコン膜のパターン
12 二酸化シリコン膜
13 ゲート電極
14 多結晶化シリコン膜の露出部
15 ソース及びドレイン領域
16 カバー膜
17 コンタクト窓
18 ソース引出電極
19 ドレイン引出電極
20 ゲート引出電極
Claims (9)
- ガスプラズマ状態を形成するチャンバー内にターゲット材料とシリコン酸化膜を堆積する基板を設置し、該チャンバーに導入するガスとしてオゾンガスを含む導入ガスを用いることを特徴とするスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記チャンバーに導入するガスは、稀ガスにオゾンガスを混合させていることを特徴とする請求項1に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記チャンバーに導入するガスは、さらに窒素原子を含むガスを混合させていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記ガスプラズマ状態は、高周波印加により生ずることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記プラズマ状態は、直流電圧印加により生ずることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記ターゲット材料は、石英であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記ターゲット材料は、シリコンであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 前記基板はシリコンあるいはシリコン膜が堆積された基板であり、予めオゾンガスにより表面が酸化されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のスパッタによるシリコン酸化膜の堆積方法により前記基板上にシリコン酸化膜を堆積した後に、該シリコン酸化膜の堆積時の基板温度と同程度あるいはその温度よりも高い温度で基板を加熱処理することを特徴とするシリコン酸化膜の堆積方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011114045A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Ulvac Japan Ltd | 絶縁膜の成膜方法 |
| JP2013062456A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-04 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 薄膜デバイスおよびその製造方法 |
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2007
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