JP2009190848A - エレベータ乗場押ボタン装置 - Google Patents

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Katsu Sugita
克 杉田
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Abstract

【課題】保守点検作業等を行う作業者だけが乗場押ボタン操作部を建物壁から取り外せるようにして第三者によるいたずらを防止する。
【解決手段】エレベータ乗場押ボタン装置は、乗場扉の周囲にある三方枠に作業札が取り付けられたことを検知する近接センサ22と、三方枠の側方の建物壁Wに着脱可能に設置される乗場押ボタン操作部12と、乗場押ボタン操作部12を建物璧Wに対してロックするロック機構38と、近接センサ22が作業札の取り付けを検知したときにロック機構38をロック解除状態に作動させるロック機構作動部40とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータ乗場押ボタン装置に関し、より詳しくは、第三者による取り外し等のいたずらを防止できるエレベータ乗場押ボタン装置に関する。
従来、エレベータシステムにおける乗場扉の側方には、乗りかごを呼び登録するための押ボタンを含む乗場押ボタン装置が設置されている。乗場押ボタン装置は、一般に、裏面に突出するケース部を例えばコンクリート製の建物壁に形成された取付穴に嵌め込まれて設置されているが、接着やねじ止め等の方法で固定されていない場合には、エレベータ保守員以外の第三者でもいたずら目的で容易に取り外すことができてしまう。
また近年においては、建物屋上部に機械室を設けることなく、巻上機やエレベータ制御盤を昇降路内最下部のピットに設ける機械室レスタイプのエレベータシステムの設置が増加している。このような機械室レスタイプのエレベータでは、最下階のエレベータ乗場に設置される乗場押ボタン装置を建物璧から取り外すと、通信ケーブルを介してピット内のエレベータ制御盤に接続されているコネクタが建物壁の取付穴内に収納されており、作業者がそのコネクタを引き出してメンテナンス用端末、例えばノート型パソコンに接続することで、保守点検作業が行えるようになっている。そのため、いたずらによって乗場押ボタン装置が取り外されて上記コネクタが破損または引きちぎられる等した場合、点検作業に支障を来たすことになる。
このようないたずらを防止するため、第三者が乗場押ボタン装置を建物壁から取り外せないように専用キーでしか開錠できないロック機構を設けることも考えられる。しかし、キー挿入穴は意匠的美観を損ねるとともに、キー挿入穴が外観上に見えているとキー挿入穴に異物を詰める等のいたずらを却って誘発しやすくなる。
ここで、例えば特許文献1には、はつり作業を要することなく乗場壁部の楕円状取付穴に取り付けられる、エレベータ乗場押ボタン装置が開示されている。
特開平9−255247号公報
しかし、上記特許文献1に開示されるエレベータ乗場押ボタン装置では、建物壁の取付穴に押ボタン装置が嵌め込まれているだけで固定されていないため、その気になれば誰でも容易に取り外すことが可能であり、上述したようないたずらを防止することはできない。
本発明の目的は、保守点検作業等を行う作業者だけが乗場押ボタン操作部を建物壁から取り外せるようにして第三者によるいたずらを防止できるエレベータ乗場押ボタン装置を提供することにある。
本発明に係るエレベータ乗場押ボタン装置は、乗場扉の周囲にある三方枠に作業札が取り付けられたことを検知する検知部と、三方枠の側方の建物壁に着脱可能に設置される乗場押ボタン操作部と、乗場押ボタン操作部を建物璧に対してロックするロック機構と、検知部が作業札の取り付けを検知したときにロック機構をロック解除状態に作動させるロック機構作動部とを備える。
本発明に係るエレベータ乗場押ボタン装置において、ID情報を読み取って認証するID読取認証部をさらに備え、ID読取認証部によりID情報が認証されたときにロック機構作動部はロック機構をロック解除状態に作動させてもよい。この場合、ID情報を記憶したICチップが、エレベータの点検作業を行う作業者が所持するICカードまたは名札に組み込まれていることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータ乗場押ボタン装置は、機械室レスタイプのエレベータシステムが設置される建物の最下階だけに設置されてもよい。
本発明に係るエレベータ乗場押ボタン装置によれば、保守点検作業を行う作業者が三方枠に作業札を取り付けたときにロック機構によるロックが解除されて乗場押ボタン操作部を建物壁から取り外すことができる。したがって、通常時、乗場押ボタン操作部は、ロック機構によって建物壁に対してロック状態で固定されているため、作業者以外の第三者によるいたずらで取り外されるのを防止することができる。
また、ID認証をロック機構のロック解除の追加条件とすれば、第三者による押ボタン装置の取り外し防止をより確実なものにできる。
また、ID情報を記憶したICチップをICカードまたは名札に組み込めば、携行に便利であり、特に名札は作業者が常に作業着に付けているものであるためポケットやカード入れから取り出す等の煩雑さも省ける。
さらに、機械室レスタイプのエレベータシステムが設置される建物の最下階だけにロック機構付きの乗場押ボタン装置を設置することとすれば、作業者以外の第三者が最下階の乗場押ボタン操作部を建物壁から取り外すのを防止できることで、最下階の乗場壁部に形成された乗場押ボタン操作部用取付穴内だけに収納されている保守点検用コネクタがいたずらによって使用できなくなるのを防止できる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本発明の第1実施形態であるエレベータ乗場押ボタン装置10を組み込んだエレベータシステム1が設置されている建物の最下階エレベータ乗場と昇降路内ピットを示す図である。エレベータシステム1は、機械室レスタイプのものであり、巻上機2およびエレベータ制御盤3が建物を鉛直方向に貫通する昇降路4の最下部であるピット5内に設置されている。図示しない乗りかごに連結されているワイヤ製のロープ6が巻上機2の綱車2aの下側半周に巻き掛けられている。
なお、本実施形態では、機械室レスタイプのエレベータシステムを例に説明するが、本発明は機械室を有するタイプのエレベータシステムにも適用可能である。
最下階である例えば1階のエレベータ乗場7の建物壁Wには、かご扉に連動して開閉される両開きまたは片開きの乗場扉8と、乗場扉8の周囲にある門型の三方枠9とが設置されている。そして、三方枠9の側方の建物壁Wは、乗場押ボタン操作部12が取り付けられている。乗場押ボタン操作部12は、かご呼び登録するための三角状の押ボタン14と、略中央位置に押ボタン14を押し込み可能に保持する矩形状のカバープレート16とを有する。
なお、最下階に設置される乗場押ボタン操作部12の押ボタン14は、頂角が上向きの三角形状をなす1つのボタンで構成されるが、中間階では頂角が上下方向にそれぞれ向いた2つの三角状押ボタンが配置され、最上階または屋上階では頂角が下向きの三角状をなす1つのボタンで構成される。また、押ボタン14は、三角状のものに限定されず、上向きまたは下向きの矢印が表示された円形や矩形等の他形状のものであってもよい。
乗場押ボタン操作部12には、ピット5内に設置されたエレベータ制御盤3から引き出されて上方に延伸する電気ケーブル20が接続されている。電気ケーブル20は、乗場押ボタン操作部12に電力供給する電力ラインであるとともに、電気信号を送受信する通信ラインとして機能する。
三方枠9の上辺部9a内には、検知部としての近接センサ22が設けられている。この近接センサ22は、三方枠9内に敷設された配線26を介して乗場押ボタン操作部12に電気的に接続されている。また、近接センサ22は、図2に示すように、三方枠上辺部9aの下面9bに形成された小孔9cに臨んで固定されており、この小孔9cを塞ぐように三方枠9に取り付けられる作業札24を検知するものである。
作業札24は、エレベータに関して保守点検、調整、修理等の作業を行う作業者が、作業中であってエレベータが利用できないことを利用者等に知らしめるために各階床のエレベータ乗場に設置することが義務付けられているものであって、その表面に例えば「点検中」や「調整中」等の文字表記がされている。また、作業札24は、側面形状が略L字状をなすよう形成されたプラスチック製プレートで構成され、その上面に接着されたマグネットシート28の磁力よって例えばステンレス等の磁性体からなる三方枠9に簡単に取り付けられるようになっている。
近接センサ22は、小孔9cを介して作業札24を非接触で検知できるものであればよく、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型等のいずれのタイプのものであってもよい。また、近接センサ22は、小孔9cが塞がれたことを光学的に検知するセンサであってもよい。
なお、作業札24を検知する検知部として、本実施形態では非接触式の近接センサ22を用いているが、センサ検知面が三方枠上辺部9aの下面9bと面一になるように小孔9cに設けられた接触式センサで作業札24の取り付けを検知するようにしてもよい。さらに、上記検知部は、小孔9cを設けることなく三方枠9を構成する板材を介して作業札24の取り付けを検知できるセンサ、例えば作業札24に接着されたマグネットシート28の磁力を検知するホール素子を用いた磁気センサで構成されることもできる。
図3に示すように、乗場押ボタン操作部12は、カバープレート16に裏面に突出して固定されたケース部18が建物壁Wに形成された取付穴30に嵌め込まれて取り付けられている。このとき、カバープレート16の裏面と建物壁Wとの表面とは、ほぼ隙間なく密着した状態になっている。また、建物壁Wに開口する取付穴30の開口部形状は、ケース部18の外形に対応する形状、例えば略矩形状をなしている。さらに、コンクリートまたはモルタルからなる建物壁Wの表面に開口する取付穴30の上縁部は、建物壁Wに埋め込むように固定されていて後述するロックピンが進入可能な凹部32を有する金属ブロック34によって形成されている。
乗場押ボタン操作部12のケース部18内には、押ボタン保持部36、ロック機構38およびロック機構作動部40が設けられている。押ボタン保持部36には、かご呼び登録のために押ボタン14が押されたことを検知するマイクロスイッチや、呼び登録されたことを押ボタン14の点灯によって表示するためのランプ等(いずれも図示せず)が内蔵されている。
ロック機構38は、プランジャをロックピン39とした電磁ソレノイドで構成されることができる。通常時は、ロックピン39がケース部18に形成された貫通孔から上方へ突出して金属ブロック34の凹部32内に進入して係合しており、これにより乗場押ボタン操作部12が建物壁Wに対してロックされた状態になっている。一方、ロック機構作動部40からロック機構38に電力供給されることによってロックピン39がケース部18内に点線で示す位置まで引き込まれて金属ブロック34の凹部32から脱出し、これにより建物壁Wに対する乗場押ボタン操作部12のロックが解除されるようになっている。
ロック機構作動部40は、ロック機構38に対する電力供給をオン・オフするスイッチング部材、例えばトランジスタで構成されることができ、近接センサ22からの作業札検知信号が入力されるようになっている。ロック機構作動部40および押ボタン保持部36には、エレベータ制御盤3から配線されている電気ケーブル20を構成する第1ケーブル21aが接続されている。
また、電気ケーブル20は、端部にコネクタ21bを有する第2ケーブル21cを含む。このコネクタ21bは、保守点検作業時に作業者がメンテナンス用端末であるノート型パソコンに接続するためのもので、機械室レスタイプのエレベータシステムにおいて最下階の乗場押ボタン操作部12の取付穴30内だけに収納されている。
なお、本実施形態においてエレベータ乗場押ボタン装置10は、乗場押ボタン操作部12、近接センサ22、ロック機構38およびロック機構作動部40によって構成される。
続いて、上記構成からなるエレベータ乗場押ボタン装置10の動作について図4等を参照して説明する。図4に示すように、ロック機構作動部40を構成するトランジスタのベースに近接センサ22が接続され、このトランジスタのエミッタに電源としてのエレベータ制御盤3が接続され、トランジスタのコレクタにロック機構38が接続されている。近接センサ22が作業札24を検知しない通常時には、近接センサ22からロック機構作動部40には作業札検知信号が入力されないため、ロック機構38にはエレベータ制御盤3からロック機構作動部40を介して電力供給されず、ロック機構38のロックピン39は金属ブロック34の凹部32内に係合している。これにより、乗場押ボタン操作部12は、建物壁Wに対してロックされた状態にあるため、作業者以外の第三者によるいたずらで取り外されるのを防止することができる。
一方、保守点検等を行うために訪問した作業者Mは、三方枠9の所定位置、すなわち上辺部9aの小孔9cが形成されている位置に、作業札24を取り付ける。この作業札24の取り付けを検知した近接センサ22から検知信号が入力されると、ロック機構作動部40がオンされる。すると、ロック機構作動部40を介してエレベータ制御盤3からロック機構38に電力供給され、ロックピン39が引き込まれて金属ブロック34の凹部32から脱出し、建物壁Wに対する乗場押ボタン操作部12のロックが解除される。これにより、作業者は、建物壁Wの取付穴30から乗場押ボタン操作部12を取り外すことができる。
次に、図5〜7を参照して本発明の第2実施形態であるエレベータ乗場押ボタン装置11について説明する。ここで、エレベータ乗場押ボタン装置11は、上記第1実施形態のエレベータ乗場押ボタン装置10とほぼ同様の構成を有するため、同一構成要素には同一符号を付して重複することとなる説明を援用によって省略し、異なる構成およびその作用について説明する。
乗場押ボタン操作部12には、ID読取認証部50がさらに設けられている。ID読取認証部50は、作業者Mが所持するICカード58に組み込まれているICチップに記憶されたID情報を無線送受信方式により非接触で読み取るID読取部52と、読み取られたID情報についての認証を行うID認証部54とを含む。ID読取認証部50は、作業者Mに割り当てられてID情報を予め記憶しており、読み取ったID情報が予め登録されているID情報と一致した場合にID認証信号をアンド回路56へ出力する。アンド回路56は、近接センサ22からの作業札検出信号に加えて、ID読取認証部50からのID認証信号を受け取ったときに、ロック機構作動部40へ信号を出力する。これにより、ロック機構38は、乗場押ボタン操作部12のロック解除動作を行う。
このようにID認証機能を付加した本実施形態のエレベータ乗場押ボタン装置11によれば、ID認証をロック機構38のロック解除の追加条件とすることで、作業者M以外の第三者による乗場押ボタン操作部12の取り外し防止をより確実なものにできる。
なお、ID情報を記憶したICチップは、カードに組み込まれていることに限定されるものではなく、作業者Mが携行するのに都合がよい物に組み込んであればよく、例えば作業者Mが作業着の胸に付ける名札に組み込んであればID認証時にポケットやカード入れからIC内蔵物をわざわざ取り出す等の煩雑さも省ける。
ところで、上述した実施の形態は、本発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて、種々の変更および改良が可能である。
例えば、ロック機構を有する乗場押ボタン操作部12は、作業者以外の第三者による取り外し防止のために建物の全階床に設置されるのが好ましいが、機械室レスタイプのエレベータシステムが設置される建物の最下階だけに設置されてもよい。このようにすれば、作業者以外の第三者が最下階の乗場押ボタン操作部12を建物壁Wから取り外すのを防止できることで、最下階の乗場壁部に形成された乗場押ボタン操作部用取付穴30内だけに収納されている保守点検用コネクタ21bがいたずらによって使用できなくなるのを防止できる。
また、上記各実施形態においてロック機構作動部40は、トランジスタ等のハードウエアで構成されるものとして説明したが、CPUおよびメモリ等で構成することによりロック機構38への電力供給をソフトウエアで制御するようにしてもよい。
さらに、上記ロック機構38は、電磁式のものに限らず、他の駆動方式、例えばモータによってロックピン39を出没可能に駆動するものであってもよい。
第1実施形態のエレベータ乗場押ボタン装置を組み込んだエレベータシステムの概略構成図である。 作業札の取り付けを検知する近接センサを示す図である。 図1の乗場押ボタン操作部を示す図である。 第1実施形態におけるロック機構のロック解除動作を説明するための図である。 第2実施形態のエレベータ乗場押ボタン装置を組み込んだエレベータシステムの概略構成図である。 図5の乗場押ボタン操作部を示す図である。 第2実施形態におけるロック機構のロック解除動作を説明するための図である。
符号の説明
1 エレベータシステム、2 巻上機、2a 綱車、3 エレベータ制御盤、4 昇降路、5 ピット、6 ロープ、7 エレベータ乗場、8 乗場扉、9 三方枠、9a 上辺部、9b 下面、9c 小孔、10,11 エレベータ乗場押ボタン装置、12 乗場押ボタン操作部、14 押ボタン、16 カバープレート、18 ケース部、20 電気ケーブル、21a 第1ケーブル、21b コネクタ、21c 第2ケーブル、22 近接センサ、24 作業札、26 配線、28 マグネットシート、30 取付穴、32 凹部、34 金属ブロック、36 押ボタン保持部、38 ロック機構、39 ロックピン、40 ロック機構作動部、50 ID読取認証部、52 ID読取部、54 ID認証部、56 アンド回路、58 ICカードL、M 作業者、W 建物壁。

Claims (4)

  1. 乗場扉の周囲にある三方枠に作業札が取り付けられたことを検知する検知部と、三方枠の側方の建物壁に着脱可能に設置される乗場押ボタン操作部と、乗場押ボタン操作部を建物璧に対してロックするロック機構と、検知部が作業札の取り付けを検知したときにロック機構をロック解除状態に作動させるロック機構作動部と、を備えるエレベータ乗場押ボタン装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ乗場押ボタン装置において、
    ID情報を読み取って認証するID読取認証部をさらに備え、ID読取認証部によりID情報が認証されたときにロック機構作動部はロック機構をロック解除状態に作動させることを特徴とするエレベータ乗場押ボタン装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータ乗場押ボタン装置において、
    ID情報を記憶したICチップが、エレベータの点検作業を行う作業者が所持するICカードまたは名札に組み込まれていることを特徴とするエレベータ乗場押ボタン装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータ乗場押ボタン装置において、
    機械室レスタイプのエレベータシステムが設置される建物の最下階だけに設置されることを特徴とするエレベータ乗場押ボタン装置。
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