JP2009192004A - 液化ガス気化設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】大量に廃棄される冷熱を有効に利用することができる液化ガス気化設備を提供する。
【解決手段】海水を導入し、上記海水とLNGとの間で熱交換させてLNGを気化させる液化ガス気化設備1であって、LNGとの間で熱交換した上記海水と冷却水との間で熱交換させる熱交換装置40と、上記海水との間で熱交換した上記冷却水により発熱機器50を冷却する冷却装置3とを有するという構成を採用する。
【選択図】図1
【解決手段】海水を導入し、上記海水とLNGとの間で熱交換させてLNGを気化させる液化ガス気化設備1であって、LNGとの間で熱交換した上記海水と冷却水との間で熱交換させる熱交換装置40と、上記海水との間で熱交換した上記冷却水により発熱機器50を冷却する冷却装置3とを有するという構成を採用する。
【選択図】図1
Description
本発明は、液化天然ガス等の液化ガスを気化させる液化ガス気化設備に関するものである。
従来から、火力発電所等の燃料として、天然ガス等の化石燃料を用いることが知られている。当該天然ガスは、冷却することで低温(約−160℃)の液化天然ガス(以下、LNGと称する)となり、専用のLNGタンカーによってLNG基地に海上輸送し、貯蔵タンクに貯蔵される。LNGは、使用の際に気化させるものであるが、その液化ガス気化設備として、例えば、内部にLNGを通して気化させる伝熱管にポンプによって熱源となる海水を大量に供給し、当該海水とLNGとを熱交換させてLNGを気化させるいわゆるオープンラック式のLNG気化器を用いることが知られている。また、液化ガス気化設備には、オーブンラック式のLNG気化器において用いられる海水を供給するポンプや貯蔵タンク内のガス圧を調整するためのガス圧縮装置等の大型装置の運転による過剰の発熱を抑制するため、通常、同一敷地内に大型の冷水塔等の冷却装置が備えられている。
ところで、LNGは低温であることから、気化の際にその冷熱を有効に利用しようとする方法が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の方法では、常温で受け入れたLPG(液化石油ガス)をLNGからの冷熱で冷却して、低温タンクで貯蔵可能な温度まで冷却し、冷却されたLPGを順次低温タンクに移送して貯蔵するLPGの低温貯蔵方法に利用している。
特開2001−208297号公報
しかしながら、LNGが保有している冷熱は、莫大であるにもかかわらず、上記方法を採用しても一部の利用に留まり、大半がLNGの気化に使用された後排水される海水(以下、冷海水と称する)として、海にそのまま放流されることが多い。当該冷海水の放流は、冷熱を無駄に廃棄しているだけでなく、大量の冷海水により放流部における海水の温度を低下させ、放流部周囲の環境への悪影響を与える可能性もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、大量に廃棄される冷熱を有効に利用することができる液化ガス気化設備を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、海水を導入し、上記海水と液化ガスとの間で熱交換させて上記液化ガスを気化させる液化ガス気化設備であって、上記液化ガスとの間で熱交換した上記海水と冷却媒体との間で熱交換させる熱交換装置と、上記海水との間で熱交換した上記冷却媒体により冷却対象物を冷却する冷却装置とを有するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、大量に廃棄される冷海水を、ポンプやガス圧縮装置等の冷却対象物を冷却する冷却媒体との熱交換に利用することで冷却媒体を冷却し、冷熱の有効利用を図ることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、大量に廃棄される冷海水を、ポンプやガス圧縮装置等の冷却対象物を冷却する冷却媒体との熱交換に利用することで冷却媒体を冷却し、冷熱の有効利用を図ることができる。
また、本発明では、上記熱交換装置は、上記海水を貯溜する貯溜部において上記熱交換をさせるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、大量の冷熱を貯溜することができ、冷却媒体との熱交換を効率よく行うことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、大量の冷熱を貯溜することができ、冷却媒体との熱交換を効率よく行うことができる。
また、本発明では、上記熱交換装置は、上記冷却媒体の流路を螺旋状に形成する配管を有するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、冷却媒体と冷海水との熱交換領域を大きく形成することができるため、熱交換を効率よく行うことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、冷却媒体と冷海水との熱交換領域を大きく形成することができるため、熱交換を効率よく行うことができる。
本発明によれば、海水を導入し、上記海水と液化ガスとの間で熱交換させて上記液化ガスを気化させる液化ガス気化設備であって、上記液化ガスとの間で熱交換した上記海水と冷却媒体との間で熱交換させる熱交換装置と、上記海水との間で熱交換した上記冷却媒体により冷却対象物を冷却する冷却装置とを有するという構成を採用することによって、大量に廃棄される冷海水を、ポンプやガス圧縮装置等の冷却対象物を冷却する冷却媒体との熱交換に利用することで、冷熱の有効利用を図ることができる。
したがって、本発明は、大量に廃棄される冷熱を冷却媒体の冷却に利用することにより、冷却装置の冷却媒体を冷却する設備の縮減ができ、例えば、敷地を大きく占有する大型の冷水塔等の冷却装置の小型化が可能となる。さらに、冷海水が、冷却媒体との熱交換により、温度が上昇して排水されるため、周囲の環境への負荷も低減することができる効果がある。
したがって、本発明は、大量に廃棄される冷熱を冷却媒体の冷却に利用することにより、冷却装置の冷却媒体を冷却する設備の縮減ができ、例えば、敷地を大きく占有する大型の冷水塔等の冷却装置の小型化が可能となる。さらに、冷海水が、冷却媒体との熱交換により、温度が上昇して排水されるため、周囲の環境への負荷も低減することができる効果がある。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における液化ガス気化設備1を示す構成図である。
液化ガス気化設備1は、LNG貯蔵・気化・供給設備2に、設備内に存在する種々の発熱機器(冷却対象物)50を冷却水(冷却媒体)の循環で冷却する冷却装置3が付加されて構成されている。
図1は、本実施形態における液化ガス気化設備1を示す構成図である。
液化ガス気化設備1は、LNG貯蔵・気化・供給設備2に、設備内に存在する種々の発熱機器(冷却対象物)50を冷却水(冷却媒体)の循環で冷却する冷却装置3が付加されて構成されている。
LNG貯蔵・気化・供給設備2は、LNGを貯蔵するする貯蔵タンク20と、貯蔵タンク20からLNGを払出す払出しポンプ21と、不図示の流量調整バルブを経由してLNGを配送するLNG配送管22と、LNG配送管22によりLNGの供給を受けてこれを気化する気化装置23と、気化したガスを発電設備等へ配送する天然ガス配送管24とから構成される。
貯蔵タンク20は、LNGタンカーにより海上輸送された低温のLNGを貯蔵するものであり、内装に保冷材(断熱材)が設けられ、気密性を有すると共に貯蔵タンク20内のガス圧を調整する不図示のガス圧縮装置が設けられる構成となっている。
払出しポンプ21は、LNG配送管22を介して気化装置23に気化の処理能力を超えない範囲内で、貯蔵タンク20に貯蔵されたLNGを一定の流量で払出す構成となっている。
払出しポンプ21は、LNG配送管22を介して気化装置23に気化の処理能力を超えない範囲内で、貯蔵タンク20に貯蔵されたLNGを一定の流量で払出す構成となっている。
気化装置23は、オープンラック式のLNG気化器であり、海中Sから海水を汲み上げる汲水管25が接続された汲水ポンプ26により海水供給管27を介して、気化装置23の槽内に海水が供給される構成となっている。気化装置23は、槽内において、LNG配送管22を介して供給されるLNGを、伝熱管が略カーテン状に並べられたパネル内に流通させ、海水管27を介して供給される海水との間で熱交換させて、気化させる構成となっている。
気化装置23により気化した天然ガス(NG)は、天然ガス配送管24を介して発電設備等へ配送されるのに対して、気化装置23において熱交換した後の冷海水は、槽内から排海水管28を介して貯溜部29へ流出させる構成となっている。
貯溜部29は、排海水管28を介して流出される冷海水を一時的に貯溜するものであり、所定の冷海水を貯溜する容量を有するとともに、不図示の排水ポンプにより一定量の冷海水を放水管29aを介して海中Sに放出する構成となっている。なお、貯溜部29の内装に、冷海水の冷熱を逃がさないように断熱材を用いても良い。
また、海中Sにおける放水管29aと汲水管25との距離は、汲水管25が冷海水を汲水するのを避けるため所定の距離をおいて配置される。
また、海中Sにおける放水管29aと汲水管25との距離は、汲水管25が冷海水を汲水するのを避けるため所定の距離をおいて配置される。
一方、冷却装置3は、発熱機器50を冷却するために、冷却水を循環させて奪熱を行う装置であり、発熱機器50に冷却水を供給する低温配管31及び冷却水循環ポンプ32と、発熱機器50を冷却して高温となった冷却水を流通させる高温配管33とを有し、これらを順に冷却水が流通して一巡するように配置される構成となっている。なお、この一巡の配置において、大気開放されなければならない部分は無く、密閉流路とすることも可能である。
高温配管33は、貯溜部29に貯溜される冷海水と熱交換する熱交換部(配管)33aを有している。熱交換部33aは、熱伝導性の高い材料、例えば、アルミ合金等で形成されており、貯溜部29に貯溜されている冷海水に沈水するように配置され、冷却水と冷海水との間で熱交換する領域を大きくするように、冷海水の水面から貯溜部29の底に向う螺旋状に冷却水の流路を形成する構成となっている。
なお、熱交換部33aは、複数に分岐させて、貯溜部29において複数の流路を形成させるように配設し、熱交換の後に合流させる構成であれば、より冷却水と冷海水との間で熱交換する領域を大きくできるため熱交換の効率が向上することとなり、より好ましい。
なお、熱交換部33aは、複数に分岐させて、貯溜部29において複数の流路を形成させるように配設し、熱交換の後に合流させる構成であれば、より冷却水と冷海水との間で熱交換する領域を大きくできるため熱交換の効率が向上することとなり、より好ましい。
なお、冷海水と冷却水との間で熱交換させる貯溜部29及び熱交換部33aを総じて熱交換装置40と称して、以下説明することがある。
続いて、上記構成の液化ガス気化設備1の動作について具体的にLNGや海水等の流体の温度T及び流量Wとあわせて説明する。なお、以下の説明において温度T、流量Wは、実験により求められた一つの結果例である。
液化ガス気化設備1は、LNGを貯蔵タンク20から払出しポンプ21により払出し、LNG配送管22及び不図示の流量調整バルブを経由させ流量を調節して、気化装置23に導入させる。本実施形態では、例えば、LNGは、温度Tが−155℃、流量Wが単位時間当たり100トン(100t/h)で、気化装置23に導入されることとなる。
気化装置23には、海中Sから海水を汲水管25を介して汲み上げた汲水ポンプ26によって、海水供給管27を介して槽内へと所定の流量の海水が供給される。このとき供給される海水は、例えば、温度Tが25℃で、流量Wが3770t/hで、供給されることとなる。
なお、海水の温度Tは、周囲の環境、例えば季節によって若干変動するものであるため、気化装置23のLNG気化処理能力を一定にするため流量調整バルブ等により流量を適宜調整するのが好ましい。
なお、海水の温度Tは、周囲の環境、例えば季節によって若干変動するものであるため、気化装置23のLNG気化処理能力を一定にするため流量調整バルブ等により流量を適宜調整するのが好ましい。
気化装置23にて、上記LNGと海水との間で熱交換させることによって、温度が上昇したLNGは、NGとなり、天然ガス配送管24を介して発電設備等へ配送される。なお、このときNGは、温度Tが15℃、流量Wが100t/hで発電設備等へ配送されることとなる。一方、上記LNGとの間で熱交換した海水は、温度が低下して冷海水となり、気化装置23の槽内から排海水管28を介して貯溜部29へ流出する。なお、このとき冷海水は、温度Tが25℃から20℃に低下しており、流量Wが3770t/hで、貯溜部29に流出・貯溜されることとなる。
一方、冷却装置3は、発熱機器50を冷却するために、冷却水を冷却水循環ポンプ32により低温配管31及び高温配管33により形成される流路内を常に循環させている。冷却水循環ポンプ32の作用により発熱機器50に送り込まれた冷却水は、冷却水の冷熱により熱を奪って発熱機器50を冷却するとともに、冷却水自体は熱を得て温度が上昇することとなる。このとき熱を得た冷却水は、温度Tが39℃、流量Wが500t/hとなって高温配管33を流通する。
こうして高温となった冷却水は、高温配管33を経て熱交換装置40に導入される。熱交換装置40は、気化装置23にて低温となった冷海水と、発熱機器50を冷却し高温となった冷却水との間で熱交換させて冷却水を冷却する。より詳しくは、熱交換装置40は、冷却水を高温配管33の螺旋状に形成された熱交換部33a内を流通させて貯溜部29に貯溜された冷海水との間で熱交換をさせる。こうして、冷海水と熱交換し、冷却された冷却水は、温度Tが39℃から32℃に低下して、流量Wが500t/hで低温配管31に流入され、再び、冷却水循環ポンプ32により発熱機器50を冷却するため循環することとなる。
対して、高温の冷却水と熱交換して、温度が上昇した冷海水は、放水管29aを介して海中Sに排出される。このとき冷海水は、温度Tが20℃から21℃に上昇しており、流量Wが3770t/hで海中Sに、放水管29aを介して放出されることとなる。こうして、貯溜部29において、一定量の冷海水が放出されるとともに、気化装置23から一定量の冷海水が流入されることによって、貯溜部29内の冷海水の温度は一定に保たれ、冷却水を冷却する冷熱を常に確保することができることとなる。
対して、高温の冷却水と熱交換して、温度が上昇した冷海水は、放水管29aを介して海中Sに排出される。このとき冷海水は、温度Tが20℃から21℃に上昇しており、流量Wが3770t/hで海中Sに、放水管29aを介して放出されることとなる。こうして、貯溜部29において、一定量の冷海水が放出されるとともに、気化装置23から一定量の冷海水が流入されることによって、貯溜部29内の冷海水の温度は一定に保たれ、冷却水を冷却する冷熱を常に確保することができることとなる。
したがって、上述の本実施形態によれば、海水を導入し、上記海水とLNGとの間で熱交換させてLNGを気化させる液化ガス気化設備1であって、LNGとの間で熱交換した上記海水と冷却水との間で熱交換させる熱交換装置40と、上記海水との間で熱交換した上記冷却水により発熱機器50を冷却する冷却装置3とを有するという構成を採用することによって、大量に廃棄される冷海水を、ポンプやガス圧縮装置等の発熱機器50を冷却する冷却水との熱交換に利用することで、冷熱の有効利用を図ることができる。
したがって、本実施形態は、大量に廃棄される冷熱を冷却水の冷却に利用することにより、冷却装置3の冷却水を冷却する設備の縮減ができ、例えば、敷地を大きく占有する大型の冷水塔等の冷却装置の小型化が可能となる。さらに、冷海水が、冷却水との熱交換により、温度が上昇して排水されるため、周囲の環境への負荷も低減することができる効果がある。
したがって、本実施形態は、大量に廃棄される冷熱を冷却水の冷却に利用することにより、冷却装置3の冷却水を冷却する設備の縮減ができ、例えば、敷地を大きく占有する大型の冷水塔等の冷却装置の小型化が可能となる。さらに、冷海水が、冷却水との熱交換により、温度が上昇して排水されるため、周囲の環境への負荷も低減することができる効果がある。
また、本実施形態では、熱交換装置40は、上記海水を貯溜する貯溜部29において上記熱交換をさせるという構成を採用することによって、大量の冷熱を貯溜することができ、冷却水との熱交換を効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、熱交換装置40は、上記冷却水の流路を螺旋状に形成する高温配管33の熱交換部33aを有するという構成を採用することによって、冷却水と冷海水との熱交換領域を大きく形成することができるため、熱交換を効率よく行うことができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本実施形態では、冷却水を貯溜する貯溜部29を有するという構成を採用したが、本発明は、上記構成に限定されるものでは無く、例えば、排海水管28を高温配管33内または高温配管33の外部と接触するように配設し、冷海水と冷却水との間で熱交換させる構成であっても良い。
また、本実施形態では、液化ガスはLNGと説明したが、他の低温の液化ガスであっても適用できる。
1…液化ガス気化設備、3…冷却装置、29…貯溜部、33a…熱交換部(配管)、40…熱交換装置、50…発熱機器(冷却対象物)
Claims (3)
- 海水を導入し、前記海水と液化ガスとの間で熱交換させて前記液化ガスを気化させる液化ガス気化設備であって、
前記液化ガスとの間で熱交換した前記海水と冷却媒体との間で熱交換させる熱交換装置と、
前記海水との間で熱交換した前記冷却媒体により冷却対象物を冷却する冷却装置とを有することを特徴とする液化ガス気化設備。 - 前記熱交換装置は、前記海水を貯溜する貯溜部において前記熱交換をさせることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス気化設備。
- 前記熱交換装置は、前記冷却媒体の流路を螺旋状に形成する配管を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液化ガス気化設備。
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