JP2009205985A - 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の有機EL素子は、陽極21と、陰極41と、前記陽極21および前記陰極41の間に挟まれ、有機化合物を含む発光層30とを含み、前記陰極41は、互いに材料の異なる複数の陰極層が積層されて構成され、前記複数の陰極層のうちの第1陰極層41がAgとOとCsとを含む。
【選択図】図1
Description
有機EL素子は、光源および照明装置などに用いられ、低い駆動電圧でありながら高い輝度で発光する素子特性が求められており、特にテレビ等の大型ディスプレイ用の素子では、消費電力を抑える為にさらなる低電圧駆動が求められている。高分子発光素子で低電圧駆動を得る為に従来の知見として、陰極にCsFやCs2CO3などのCs系無機化合物を用いて電流密度を増加させる方法が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
1.本発明の有機EL素子は、陽極と、陰極と、前記陽極および前記陰極の間に挟まれ、有機化合物を含む発光層とを含み、前記陰極は、互いに材料の異なる複数の陰極層が積層されて構成され、前記複数の陰極層のうちの第1陰極層がAgとOとCsとを含むものである。
第1陰極層の膜厚としては、0.5〜20nm、好適には2〜8nm程度とするのがよい。
また、第1陰極層に接して形成される第1陰極層を保護する第2陰極層は、Ag又はAlからなる層であり、その膜厚は80nm程度とするのがよい。第2陰極層の作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、また金属薄膜を熱圧着するラミネート法等が用いられる。
d=ε0×εr×S/C …(1)
ここで、dは有機発光層の半導体部膜厚、Cは電気容量、Sは素子の発光面積、ε0は真空誘電率、εrは比誘電率である。
これに対し、本発明のAg‐O‐Cs化合物を用いた場合、この実質膜厚の減少が大きく抑えられた。具体的には、成膜プロセス設計値が100nmの場合、実質膜厚が75nmと減少が抑えられた。
また、本発明のAg‐O‐Cs化合物を第1陰極層に用いた素子は低電圧駆動であった。
次に、本発明の有機EL素子の実施形態について、より具体的に説明する。本発明の製造方法は、陽極と、陰極と、前記陽極および前記陰極の間に挟まれ、有機化合物を含む発光層と成膜する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記陰極は、互いに材料の異なる複数の陰極層を積層して成膜し、前記複数の陰極層のうちの第1陰極層をCs2CO3とAgとを用いて成膜することを特徴とする。なお、本発明の製造方法が下記の有機EL素子に限定されるわけではない。
a)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
b)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
c)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
d)陽極/電荷注入層/発光層/陰極
e)陽極/発光層/電荷注入層/陰極
f)陽極/電荷注入層/発光層/電荷注入層/陰極
g)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
h)陽極/正孔輸送層/発光層/電荷注入層/陰極
i)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電荷注入層/陰極
j)陽極/電荷注入層/発光層/電荷輸送層/陰極
k)陽極/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
l)陽極/電荷注入層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
m)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電荷輸送層/陰極
n)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
o)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
(ここで、/は各層が隣接して積層されていることを示す。以下同じ。)
2層の発光層を有する有機EL素子としては、具体的には、
p)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/電荷発生層/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
の層構成を有するものが挙げられる。
また3層以上の発光層を有する有機EL素子としては、具体的には、電荷発生層/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層を一つの繰返し単位(以下において「繰返し単位A」という)として、
q)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/繰返し単位A/繰返し単位A・・・/陰極
と、2層以上の繰返し単位Aを含む層構成を有するものが挙げられる。
上記層構成p及びqにおいて、陽極、電極、陰極、発光層以外の各層は必要に応じて省略することができる。
ここで、電荷発生層とは電界を印加することにより、正孔と電子を発生する層である。当該電極を構成する材料としては、例えば、酸化バナジウム、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide:略称ITO)、酸化モリブデンなどが挙げられる。
上記層構成p及びqの各例において、前記金属酸化物層は、電荷注入層、正孔輸送層、又は電極のうち少なくとも1層として設けられる。
積層する層の順番や数、及び各層の厚さについては、発光効率や素子寿命を勘案して適宜用いることができる。
本発明の高分子発光素子を構成する基板は、電極を形成し、有機物の層を形成する際に変化しないものであればよく、例えばガラス、プラスチック、高分子フィルム、金属フィルム、シリコン基板、これらを積層したものなどが用いられる。前記基板としては、市販のものが入手可能であり、又は公知の方法により製造することができる。
本発明の高分子発光素子がディスプレイ装置の画素を構成する際には、当該基板上に画素駆動用の回路が設けられていてもよいし、当該駆動回路上に平坦化膜が設けられていてもよい。平坦化膜が設けられる場合には、該平坦化膜の中心線平均粗さ(Ra)がRa<10nmを満たす事が好ましい。
有機EL素子の陽極としては、正孔注入層、正孔輸送層、発光層等で用いられる有機半導体材料への正孔供給性の観点から、かかる陽極の発光層側表面の仕事関数が4.0eV以上であることが好ましい。
有機EL素子を所謂ボトムエミッション型の素子とする場合は、透明又は半透明の電極を用いることが、陽極を通して発光する素子を構成しうるため好ましい。
有機EL素子を所謂トップエミッション型の素子とする場合は、光を反射させる材料を用いてもよい。
かかる陽極の材料としては、金属、合金、金属酸化物、金属硫化物、電気伝導性化合物、又はこれらの混合物等を用いる事ができ、用いる有機層により適宜、選択して用いる。具体的には、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化モリブデン等の導電性金属酸化物、金、白金、銀、銅、クロム、ニッケル等の金属、さらにこれらの導電性金属酸化物と金属との混合物等が挙げられる。また、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェンもしくはその誘導体などの有機の透明導電膜を用いてもよい。
かかる陽極は、これら材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
正孔注入層は、陽極と正孔輸送層との間、または陽極と発光層との間に設けることができる。
本発明の高分子発光素子において、正孔注入層を形成する材料としては、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、スターバースト型アミン、フタロシアニン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、ポリ(N‐ビニルカルバゾール)誘導体、有機シラン誘導体、およびこれらを含む重合体、酸化バナジウム、酸化タンタル、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化アルミニウム等の酸化物、アモルファスカーボンが挙げられる。また、ポリアニリン、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー、ポリ(3,4‐エチレンジオキシチオフェン)・ポリスチレンスルフォン酸、ポリピロール等の有機導電性材料およびこれらを含む重合体を挙げることができる。さらに、テトラシアノキノジメタン誘導体(例えば2,3,5,6‐テトラフルオロ‐7,7,8,8‐テトラシアノキノジメタン)、1,4‐ナフトキノン誘導体、ジフェノキノン誘導体、ポリニトロ化合物、などのアクセプター性有機化合物も好適に使用できる。
前記材料は単成分であってもあるいは複数の成分からなる組成物であってもよい。また、前記正孔注入層は、前記材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。また、正孔輸送層で用いることができる材料として列記する材料も正孔注入層で用いることができる。
正孔輸送層を構成する材料としては、例えば、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポルフィリン系化合物、ポリシラン系化合物、ポリ(N‐ビニルカルバゾール)誘導体、有機シラン誘導体、およびこれらの構造を含む重合体が挙げられる。また、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー、ポリピロール等の有機導電性材料も挙げることができる。前記材料は単成分であってもあるいは複数の成分からなる組成物であってもよい。また、前記正孔輸送層は、前記材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
式中、芳香環上の水素原子はハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルキルチオ基、アルケニル基、アルキニル基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、酸イミド基、イミン残基、置換アミノ基、置換シリル基、置換シリルオキシ基、置換シリルチオ基、置換シリルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、1価の複素環基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールチオ基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、ヘテロアリールオキシカルボニル基及びカルボキシル基などから選ばれる置換基で置換されていてもよい。
また、置換基は、ビニル基、アセチレン基、ブテニル基、アクリル基、アクリレート基、アクリルアミド基、メタクリル基、メタクリレート基、メタクリルアミド基、ビニルエーテル基、ビニルアミノ基、シラノール基、小員環(たとえばシクロプロピル基、シクロブチル基、エポキシ基、オキセタン基、ジケテン基、エピスルフィド基等)を有する基、ラクトン基、ラクタム基、又はシロキサン誘導体の構造を含有する基等の架橋基であってもよい。また、上記の基の他に、エステル結合やアミド結合を形成可能な基の組み合わせ(例えばエステル基とアミノ基、エステル基とヒドロキシル基など)なども架橋基として利用できる。
さらにAr2とAr3が直接または、O、S等の2価の基を介して結合していてもよい。
アリーレン基としては、フェニレン基等があげられ、2価の複素環基としては、ピリジンジイル基、等があげられ、これらの基は置換基を有していてもよい。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等があげられ、1価の複素環基としては、ピリジル基等があげられ、これらの基は置換基を有していてもよい。
なお、この重合体の中では、架橋基を含んでいるものがより好ましい。
また、架橋以外で下層を溶解させずに積層するその他の方法として、隣り合った層を形成するための溶液に異なる極性の溶液を用いる方法があり、たとえば、下層に極性溶媒に溶解しない高分子化合物を用い、上層の製造において高分子化合物と極性溶媒とを含む塗布液を塗布しても下層が溶解しないようにする方法などがある。
発光層は、有機化合物を含む。通常、主として蛍光またはりん光を発光する有機物(低分子化合物および高分子化合物)が含まれる。なお、さらにドーパント材料を含んでいてもよい。本発明において用いることができる発光層を形成する材料としては、例えば、以下の色素系材料、金属錯体系材料、ドーパント材料、および高分子系材料などが挙げられる。
色素系材料としては、例えば、シクロペンダミン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体化合物、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ピロール誘導体、チオフェン環化合物、ピリジン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、オリゴチオフェン誘導体、トリフマニルアミン誘導体、オキサジアゾールダイマー、ピラゾリンダイマーなどが挙げられる。
金属錯体系材料としては、例えば、イリジウム錯体、白金錯体等の三重項励起状態からの発光を有する金属錯体、アルミキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾリル亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体など、中心金属に、Al、Zn、BeなどまたはTb、Eu、Dyなどの希土類金属を有し、配位子にオキサジアゾール、チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイミダゾール、キノリン構造などを有する金属錯体などを挙げることができる。
発光層中に発光効率の向上や発光波長を変化させるなどの目的で、ドーパントを添加することができる。このようなドーパントとしては、例えば、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、ルブレン誘導体、キナクリドン誘導体、スクアリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、スチリル系色素、テトラセン誘導体、ピラゾロン誘導体、デカシクレン、フェノキサゾンなどを挙げることができる。なお、このような発光層の厚さは、通常約20〜2000Åである。
高分子系材料としては、ポリフルオレン誘導体(PF)、ポリパラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリチオフェン誘導体、ポリジアルキルフルオレン(PDAF)、ポリフルオレンベンゾチアジアゾール(PFBT)、ポリアルキルチオフェン(PAT)等の共役系高分子化合物、上記色素体や金属錯体系発光材料を高分子化したものなどが挙げられる。
また、緑色に発光する材料としては、キナクリドン誘導体、クマリン誘導体、およびそれらの重合体、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体などを挙げることができる。なかでも高分子材料のポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体などが好ましい。
また、赤色に発光する材料としては、クマリン誘導体、チオフェン環化合物、およびそれらの重合体、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリフルオレン誘導体などを挙げることが出来る。なかでも高分子材料のポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリフルオレン誘導体などが好ましい。
また、低分子化合物の蛍光性材料としては、例えば特開昭57−51781号、同59−194393号公報、等に記載されている化合物が例示される。
有機物を含む発光層の成膜方法としては、発光材料を含む溶液を基体の上又は上方に塗布する方法、真空蒸着法、転写法などを用いることができる。溶液からの成膜に用いる溶媒の具体例としては、前述の溶液から正孔輸送層を成膜する際に正孔輸送材料を溶解させる溶媒と同様の溶媒があげられる。
電子輸送層および正孔ブロック層を構成する材料としては、公知のものが使用でき、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、フルオレノン誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、ナフトキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン若しくはその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン若しくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、ナフタレン、ペリレン等の芳香環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン誘導体、8‐キノリノール誘導体の金属錯体やメタルフタロシアニン、ベンゾオキサゾールやベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体、有機シラン誘導体、などが挙げられる。また、前記電子輸送層および正孔ブロック層は、前記材料の1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。また、電子注入層で用いることができる材料として列記する材料も正孔注入層で用いることができる。
電子注入層は、電子輸送層と陰極との間、または発光層と陰極との間に設けられる。電子注入層としては、電子輸送層および正孔ブロック層で用いることができる材料として列記した材料も電子注入層で用いることができる。電子注入層は、2層以上を積層したものであってもよい。電子注入層は、蒸着法、スパッタリング法、印刷法等により形成される。電子注入層の膜厚としては、1nm〜1μm程度が好ましい。
本発明の高分子発光素子が任意に有しうる、膜厚2nm以下の絶縁層は電荷注入を容易にする機能を有するものである。上記絶縁層の材料としては、金属フッ化物、金属酸化物、有機絶縁材料等が挙げられる。膜厚2nm以下の絶縁層を設けた高分子発光素子としては、陰極に隣接して膜厚2nm以下の絶縁層を設けたもの、陽極に隣接して膜厚2nm以下の絶縁層を設けたものが挙げられる。
<実施例1>
成膜されたガラス基板を200℃で10分加熱して正孔注入層を不溶化させ、基板を室温まで自然冷却させた。
ここで正孔注入材料溶液には、スタルクヴイテック(株)より入手可能なPEDOT:PSS溶液(ポリ(3,4‐エチレンジオキシチオフェン)・ポリスチレンスルフォン酸、「製品名:Baytron」)を用いた。
この塗膜を設けた基板を190℃で20分間加熱し、塗膜を不溶化させた後、室温まで自然冷却させ、正孔輸送層を得た。
この塗膜を設けた基板を130℃で20分間加熱し、溶媒を蒸発させた後、室温まで自然冷却させ、発光層を得た。
(1)真空度:2.0-4Pa以下
(2)Cs2CO3蒸着レート:0.7Å/s
(3)Ag蒸着レート:0.3Å/s
(4)Cs2CO3とAgの合計による蒸着レート:1.0Å/s
(5)Cs2CO3とAgの合計による第1陰極層の膜厚:3nm
実施例1と同様に、発光層までを成膜し、真空蒸着法によって、第1陰極層に相当する陰極層としてAgを含まないCs2CO3のみを3nm成膜した。
実施例1と同様に、発光層までを成膜し、真空蒸着法によって、第1陰極層に相当する陰極層としてBaを5nm成膜した。
アジレント社製LCRメータにて素子のキャパシタンスを測定し、下記式(1)より素子の半導体部の膜厚dを評価した。
ここで、dは半導体部膜厚、Cは電気容量、Sは素子の発光面積、ε0は真空誘電率、εrは比誘電率である
ここで、S=4mm2、εr=1.6とした。
21 陽極
22 正孔注入層
23 正孔輸送層
30 発光層
41 陰極
41−1 第1陰極層
41−2 第2陰極層
41−3 第3陰極層
42 電子注入層
43 電子輸送層
44 絶縁層
Claims (13)
- 陽極と、
陰極と、
前記陽極および前記陰極の間に挟まれ、有機化合物を含む発光層とを含み、
前記陰極は、互いに材料の異なる複数の陰極層が積層されて構成され、前記複数の陰極層のうちの第1陰極層がAgとOとCsとを含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1において、
前記第1陰極層がAgとOとCsとCとを含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項2において、
前記第1陰極層は、Cs2CO3とAgとを用いた共蒸着法によって成膜されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至3の何れか一つにおいて、
前記第1陰極層に接する第2陰極層がAgおよびAlのうちの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項4において、
前記第1陰極層が前記第2陰極層と前記発光層との間に配置されることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
前記第1陰極層に含まれるAgとCsとのモル比が、1:9〜8:2であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 請求項1乃至6の何れか一つにおいて、
前記有機化合物が、高分子化合物であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 陽極と、陰極と、前記陽極および前記陰極の間に挟まれ、有機化合物を含む発光層とを成膜する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、
前記陰極は、互いに材料の異なる複数の陰極層を積層して成膜し、前記複数の陰極層のうちの第1陰極層をCs2CO3とAgとを用いて成膜することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。 - 請求項8において、
第1陰極層の成膜が共蒸着法によることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。 - 請求項1〜7のいずれか一つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を用いたことを特徴とする面状光源。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を用いたことを特徴とするセグメント表示装置。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を用いたことを特徴とするドットマトリックス表示装置。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置。
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