JP2009226505A - 歯車のシェービング加工装置 - Google Patents

歯車のシェービング加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009226505A
JP2009226505A JP2008071947A JP2008071947A JP2009226505A JP 2009226505 A JP2009226505 A JP 2009226505A JP 2008071947 A JP2008071947 A JP 2008071947A JP 2008071947 A JP2008071947 A JP 2008071947A JP 2009226505 A JP2009226505 A JP 2009226505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaving
cutter
cutter shaft
cutting
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008071947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5056519B2 (ja
Inventor
Tomomi Imaizumi
知巳 今泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008071947A priority Critical patent/JP5056519B2/ja
Publication of JP2009226505A publication Critical patent/JP2009226505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5056519B2 publication Critical patent/JP5056519B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear Processing (AREA)

Abstract

【課題】シェービングカッタの剛性を高めるとともに、適量の切削油で切粉の噛み込みによる加工精度の悪化を防止するようにした歯車のシェービング加工装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の貫通孔35k1などを有するシェービングカッタ本体31と、シェービングカッタ本体31の中心部に配置され、中心部に軸線方向に延在して形成された軸線方向油路39および貫通孔35k1などの列と同一の放射線上に複数列配置され、各列の放射内端で軸線方向油路39などに開口し、放射外端で周面に開口した複数の放射方向油路37h1などを有するカッタ軸内筒32と、シェービングカッタ本体31とカッタ軸内筒32との間に位置し、貫通孔35k1などの列と同一の放射線上に複数列配置され、各列で円周方向に離隔して形成された複数のスリット41aを有するカッタ軸外筒33とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、歯車のシェービング加工装置に関し、特に、シェービングカッタの刃の剛性を高めるとともに、切粉の噛み込みを防止した歯車のシェービング加工装置に関する。
一般に、歯車のシェービング加工装置は、ホブやピニオンカッタあるいは総形フライスなどによってわずかの仕上げ代を残して歯切りされた歯車の歯面を仕上げる加工装置として使用されている。
この種の歯車のシェービング加工装置として、シェービングカッタの歯底部にセレーション溝加工に使用する溝加工バイトの逃げ溝を形成するとともに、この逃げ溝に、シェービング加工装置の主軸内に供給された切削油を通す切削油通路を開口させているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の歯車のシェービング加工装置においては、主軸内の切削油を切削油通路を通して、歯底部の逃げ溝の開口から各歯先部に向けて大量に噴出させ、切粉を歯部から排出させるようにしている。
実開昭61−184623号公報
しかしながら、前述の歯車のシェービング加工装置においては、シェービングカッタの逃げ溝が、シェービングカッタの歯元をえぐった形になっているので、歯元の剛性が低下し、加工中にシェービングカッタに加わる切削負荷により、シェービングカッタに撓みが生じ、加工精度が悪化してしまうという問題があった。
また、加工中に生ずる切粉を排出させるため、逃げ溝の開口から各歯先部に向けて切削油を大量に噴出させているが、シェービングカッタの全ての歯先部に向けて噴出させているので、被加工物と歯先部とが接触する加工部分に供給される切削油は少なくなってしまい、十分な供給がなされているとはいえない。そのため、切粉を加工部分から排出しきれないことがあり、加工部分に残った切粉が歯先に噛み込まれることがあり、加工精度の悪化を招くことがあるという問題があった。
また、切削油をシェービングカッタの全ての歯先部に向けて噴出させているので、加工していない不必要な部分に大量に供給されてしまい、大量の切削油が必要になってしまうという問題があった。
本発明は、前述の従来の問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、シェービングカッタの剛性を高めるとともに、適量の切削油で切粉の噛み込みによる加工精度の悪化を防止するようにした歯車のシェービング加工装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歯車のシェービング加工装置は、上記目的達成のため、(1)中心部に軸線方向に延在して形成された中心孔および前記中心孔とセレーション溝の歯底部で開口するよう軸線方向に離隔した複数列で配置され、各列で円周方向で等しい角度で前記中心孔に向かって形成された複数の貫通孔を有するシェービングカッタ本体と、前記シェービングカッタ本体の前記中心部に配置され、前記中心部に軸線方向に延在して形成された軸線方向油路および前記貫通孔の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列の放射内端で前記軸線方向油路に開口し、放射外端で周面に開口した複数の放射方向油路を有するカッタ軸内筒と、前記シェービングカッタ本体と前記カッタ軸内筒との間に位置し、前記貫通孔の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列で円周方向に離隔して形成された複数のスリットを有するカッタ軸外筒と、を備え、前記カッタ軸内筒および前記カッタ軸外筒のいずれかを前記シェービングカッタ本体とともに回転させるようにしたことを特徴とする。
この構成により、貫通孔がセレーション溝の歯底部で開口するよう形成されているので、シェービングカッタのセレーション溝をセレーション溝の溝加工バイトで加工する際に貫通孔が溝加工バイトの逃げとして機能するため、別途、逃げ穴を歯すじ方向に形成しなくて済むようになる。歯底部に逃げ穴が形成されていないので、各歯元部の歯厚が従来のものよりも大きくなり、従来のものと比較して歯元部の剛性が高まる。
また、切削油は、貫通孔の開口部分から直接切削部分に向けて吐出されるので、切削中に生じた切粉が切削油とともに速やかに排出され、シェービングカッタに噛み込まれるのが防止される。その結果、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
また、カッタ軸内筒およびカッタ軸外筒のいずれかをシェービングカッタ本体とともに回転させるようにしているので、切削油は、スリットと連通している放射方向油路のみからシェービングカッタ本体の貫通孔に流入する。その結果、切削油は切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。したがって、軸線方向油路内の切削油は、被加工物が切削されている状態で、切削部分に供給されるので、切削されていない他の被加工物の歯部には切削油が供給されず、切削油量を減少させることができ、切削加工に要する切削油を削減することができる。
上記(1)に記載の歯車のシェービング加工装置は、好ましくは(2)前記カッタ軸外筒の前記スリットのうち、近接する2つの列のスリットが互いに千鳥配列される。
この構成により、近接する2つの列のスリットが互いに千鳥配列されているので、切削油が貫通孔の開口部分から切削部分に向けて吐出される際、いずれかのスリットが、貫通孔と連通した状態を維持でき、切削油の供給が途切れることはない。その結果、切削中に生じた切粉が切削油とともに速やかに排出され、シェービングカッタに噛み込まれるのが防止され、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
上記(1)または(2)に記載の歯車のシェービング加工装置は、好ましくは(3)前記シェービングカッタ本体が、当該シェービングカッタ本体の前記中心孔を囲む内壁部に軸線方向に延在して形成され、前記貫通孔の開口部分を連通する連通溝を有し、前記複数の貫通孔が前記連通溝で開口するよう構成される。
この構成により、カッタ軸内筒の軸線方向油路内に流入した切削油は、スリットと連通している放射方向油路内に流入し、さらにスリット内を流通して、シェービングカッタ本体の連通溝に流入する。連通溝に流入した切削油は、貫通孔内を流通し、各歯底部からセレーション溝に沿って切削部分に吐出される。切削油は一旦、連通溝に流入するので、放射方向油路とスリットとの連通状態に関わらず、貫通孔内を流通する。このように、常時新たな切削油が貫通孔から切削部分に向けて吐出され、切粉が切削油とともに切削部分から排出される。
上記(1)ないし(3)に記載の歯車のシェービング加工装置においては、(4)前記カッタ軸外筒の前記各スリットと、前記シェービングカッタ本体の前記各貫通孔とが連通するよう、前記カッタ軸外筒に前記シェービングカッタ本体が固定され、前記カッタ軸外筒と前記シェービングカッタ本体とがともに回転し、前記カッタ軸内筒が、前記放射方向油路の開口を被加工物の方向に向けて静止するよう構成される。
この構成により、各スリットが切削油の通路を開閉する開閉弁として機能するので、切削油は、スリットと連通している放射方向油路のみからシェービングカッタ本体の貫通孔に流入する。その結果、切削油は切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。カッタ軸内筒の放射方向油路の開口が被加工物の方向に向いているので、軸線方向油路内の切削油は、被加工物が切削されている状態で、直接切削部分に速やかに供給される。したがって、切削されていない他の被加工物の歯部には切削油が供給されず、切削油量を減少させることができ、切削加工に要する切削油を削減することができる。
本発明によれば、シェービングカッタの剛性を高めるとともに、適量の切削油で切粉の噛み込みによる加工精度の悪化を防止するようにした歯車のシェービング加工装置を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置の構成の概略を示す構成図であり、図2は、シェービングカッタとワークの部分拡大斜視図であり、図3は、シェービングカッタの断面図であり、図4は、シェービングカッタの分解斜視図であり、図5は、シェービングカッタとワークの部分側面図であり、図6は、シェービングカッタのカッタ軸外筒に形成されたスリットの配列を示す展開図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1は、装置本体部11と、装置本体部11を支持するベース部12と、歯車のシェービング加工装置1により加工されるワークWを回転させるワーク軸部13と、ワーク軸部13を支持する基盤14と、基盤14を傾斜させる基盤傾斜部15と、シェービングカッタ16と、シェービングカッタ16を回転自在に支持するカッタ軸部17と、カッタ軸部17を方位方向に回動させるカッタ回動部18と、カッタ軸部17を昇降させる昇降部19と、歯車のシェービング加工装置1の各部を制御する制御ブロック20とを含んで構成されている。
装置本体部11は、歯車のシェービング加工装置1の設置場所に設けられるベース部12により支持された筐体からなり、内部に制御ブロック20を収納するとともに、昇降部19を支持している。この昇降部19は、内部に図示しない昇降機構を備え、カッタ軸部17をワークWの加工条件に応じて昇降させるようになっている。
ワーク軸部13は、基盤14上をその軸線方向に移動可能に設けられた保持機構13a、13bとを含んで構成されている。この保持機構13a、13bが、ワークWの両側面部を保持するとともに、保持機構13a、13b内の図示しないワーク軸が回転するようになっている。すなわち、ワーク軸部13に保持されたワークWがワーク軸とともに回転するようになっている。
基盤傾斜部15は、ワークWの加工条件に応じて、図示しない回動軸を中心としてEL方向に回動させて基盤14を傾斜させるようになっている。
カッタ回動部18は、ワークWの加工条件に応じて、図示しない回動軸を中心としてカッタ軸部17をAZ方向に回動させるようになっている。これらの各部は、公知のものと同様に構成されているので、これ以上の詳細な説明を省略する。
図1および図2に示すように、シェービングカッタ16は、カッタ軸部17の軸線CLと軸線を一致させるように、カッタ軸部17に支持されており、ワークWと噛み合うよう、ワークWの上部側に配置されている。このワークWは、ワーク軸部13の軸線WLと軸線を一致させるようワーク軸部13に支持されている。このカッタ軸部17の軸線CLと、ワーク軸部13の軸線WLとは、略平行ではあるが、所定の交差角θで交差して噛み合っている。したがって、ワーク軸とカッタ軸が同時に回転することにより、シェービングカッタ16とワークWとが相対滑りを起こし、ワークWの各歯先部の歯面が切削されるようになっている。
シェービングカッタ16は、ワークWの各歯先部の歯面を切削するよう、カッタ回動部18によりAZ方向に回動し、昇降部19によりZ軸方向に昇降するよう制御されるようになっている。
図3および図4に示すように、シェービングカッタ16は、シェービングカッタ本体31と、カッタ軸内筒32と、カッタ軸外筒33と、シェービングカッタ本体31とカッタ軸外筒33とを固定するキー34とを含んで構成されている。
シェービングカッタ本体31は、円盤状の本体部35と、本体部35の放射外方の円周上に突出して形成された複数の歯部36とを含んで構成されており、本体部35には、その中心部に軸線方向に延在して貫通する中心孔35aが形成されている。この中心孔35aには、カッタ軸外筒33が挿通されるようになっている。
各歯部36は、歯先部36aと、歯面部36bと、歯底部36cとを含んで構成されており、歯面部36bには歯たけ方向に4列のセレーション溝36s1、36s2、36s3、36s4が形成されている。このセレーション溝36s1ないし36s4により歯面部36bにシェービングカッタの刃が形成され、この刃によってワークWの歯面が切削される。
また、本体部35には、歯部36毎に、中心孔35aとセレーション溝36s1ないし36s4の各歯底部36cで開口するよう軸線方向に離隔した4列で配置され、各列で円周方向で等しい角度で中心孔35aに向かって形成された4個の貫通孔35k1、35k2、35k3、35k4が形成されている。
また、本体部35には、中心孔35aを囲む内壁部35bに軸線方向に延在する複数の連通溝35rが形成されており、貫通孔35k1ないし35k4の開口部分が連通されている。すなわち、貫通孔35k1ないし35k4が連通溝35rで開口している。また、本体部35には、内壁部35bに軸線方向に延在するキー溝35kが形成されており、キー34が挿入されるようになっている。
カッタ軸内筒32は、筒部37と、筒部37と一体的に形成されたフランジ部38とを含んで構成されており、筒部37およびフランジ部38には、軸線方向に切削油を通す軸線方向油路39が形成されている。この軸線方向油路39には、カッタ軸部17を経由して切削油が供給されるようになっている。
カッタ軸内筒32の筒部37には、軸線方向油路39および貫通孔35k1ないし35k4の各列と同一の放射線上に4列配置され、各列で放射内端で軸線方向油路39に開口するとともに、放射外端で周面に開口し、切削油を軸線方向油路39から放出する4個の放射方向油路37h1、37h2、37h3、37h4が形成されている。
この放射方向油路37h1ないし37h4は、図5に示すように、放射外端の周面でワークWに向かって開口している。
カッタ軸内筒32は、フランジ部38でカッタ軸部17のカッタ軸内筒支持部17aに連結されており静止している。
カッタ軸外筒33は、円筒状に形成されたスリット部41と、支持部42とを含んで構成されており、支持部42にカッタ軸外筒支持部17bに軸受43を介して回転自在に支持されている。カッタ軸外筒33のスリット部41には、軸線方向に端部で開口するカッタ軸内筒収容穴41b、キー溝41cが形成されており、カッタ軸内筒収容穴41bには、僅かの隙間を有してカッタ軸内筒32が挿入されるようになっている。また、キー溝41cには、キー34が挿入されるようになっている。
また、カッタ軸外筒33のスリット部41には、図6に示すように、貫通孔35k1ないし35k4の列と同一の放射線上にA列、B列、C列、D列の4列が配置され、各列で円周方向に離隔して形成された複数のスリット41aが形成されている。
各スリット41aの回転方向の長さLは、図5に示すように、近接した連通溝35rを結ぶよう形成されている。すなわち、Lは、各連通溝35r同士の円周方向の間隔と同様の長さになっている。
各スリット41aは、図3および図5に示すように、放射内端でカッタ軸内筒収容穴41bに開口し、放射外端で周面に開口しており、カッタ軸内筒32の放射方向油路37h1ないし37h4から流入した切削油を本体部35の連通溝35r内を流通させるようになっている。
各スリット41aは、図6に示すように、近接する2つのA列およびB列が互いに距離Lで円周方向にオーバーラップしている。すなわち、奇数列A、Cと偶数列B、Dのスリット41aが互いに千鳥配列されている。
図3および図4に示すように、シェービングカッタ16においては、シェービングカッタ本体31の中心孔35aにカッタ軸外筒33が挿入され、キー34によりシェービングカッタ本体31とカッタ軸外筒33が固定され、カッタ軸内筒32の筒部37がカッタ軸外筒33のカッタ軸内筒収容穴41bに収容されている。シェービングカッタ本体31とカッタ軸内筒32のフランジ部38との間にスペーサ49が介装され、シェービングカッタ本体31の軸線方向への移動が規制されるとともに、シェービングカッタ本体31の連通溝35r内の切削油の漏出が抑制されるようになっている。
図1に示すように、制御ブロック20は、装置本体部11内に収納されており、シェービングカッタ16を回転させるカッタ軸駆動部21と、ワークWを回転させるワーク軸駆動部22と、ワークWの加工部分に切削油Sを供給する切削油供給部23と、制御ブロック20の各部を制御する制御部24と、ワークWの形状、構造などのワークWに関する情報や回転速度などの加工条件などの諸設定値を記憶させる設定部25と、制御ブロック20の各部に電源を供給する電源部26とを含んで構成されている。
制御部24は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、処理プログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、A/D変換器やバッファなどを含む入力インターフェース回路、および、駆動回路などを含む出力インターフェース回路を含んで構成されている。
制御部24においては、カッタ軸駆動部21のカッタ軸の回転速度(rpm)およびワーク軸駆動部22のワーク軸の回転速度(rpm)が制御され、シェービングカッタ16とワークWとの間に所定の相対滑り速度(m/sec)を生じさせるようになっている。なお、制御ブロック20およびこれらの各部については、公知のものと同様に構成されているので、これ以上の詳細な説明を省略する。
次いで、本発明の第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1を使用した加工方法について説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1の図であり、図7(a)は、シェービングカッタ16の歯面部36bとワークWの歯面部が接触して加工している状態を示す模式図であり、図7(b)は、カッタ軸内筒32の放射方向油路37h1と、カッタ軸外筒33のスリット41aとが連通した状態を示す模式図である。図8は、シェービングカッタ16の部分拡大断面図であり、内部を流通する切削油の流通状態を示す。図9は、切削される切削歯毎の切削状態と切削油供給量との関係を示すグラフである。
シェービング加工は、ワークWの準備ステップ、ワークWを切削加工する加工ステップ、加工されたワークWを取外す取外しステップの順に行われる。
図1および図2に示すように、準備ステップにおいては、まず、ワークWが、ワーク軸部13の保持機構13aと保持機構13bにより、その両側面で挟みこまれて歯車のシェービング加工装置1にセットされる。この際、ワークWの形状に応じて、基盤傾斜部15により基盤14の傾斜角度が設定される。次いで、ワークWの形状に応じて選択されたシェービングカッタ16が、カッタ軸部17にセットされる。なお、ワークWの形状に対応した専用のシェービング加工装置1の場合には、既にワークWに対応したシェービングカッタ16が備わっているので、シェービングカッタ16の選択やセットが省略されることになる。
次いで、セットされたシェービングカッタ16が、カッタ回動部18により所定の方位角に設定され、昇降部19によりシェービングカッタ16とワークWとが噛み合うよう下降する。このとき、カッタ軸部17の軸線CLとワーク軸部13の軸線WLがワークWの切削加工に応じた所定の交差角θで交差した状態となり、カッタ軸部17およびワーク軸部13の回転により所定の相対滑り速度(m/sec)が生ずるようセットされている。
加工ステップにおいては、制御ブロック20の制御部24により、カッタ軸部17およびワーク軸部13が所定の回転速度(rpm)で回転し、シェービングカッタ16によりワークWの歯面が切削加工される。このとき、図7(a)に示すように、シェービングカッタ16の歯面部36bとワークWの歯面部Waが所定の押圧力(MPa)をもって圧接することにより、ワークWの歯面部Waが削られる。図7(a)に示すシェービングカッタ16の中央部分に示す歯部36が切削中であることを示し、矢印で示すシェービングカッタ16の回転方向の矢印の起点側の歯部36が切削開始時点であり、矢印の先端側の歯部36が切削終了時点であることを示している。
図7(b)に示すように、切削開始時点では、カッタ軸内筒32の放射方向油路37h1と、カッタ軸外筒33のスリット41aとが連通を開始し、このとき、カッタ軸内筒32の軸線方向油路39内の切削油が、放射方向油路37h1からスリット41a内へ流入するようになる。切削中の時点では、放射方向油路37h1と、カッタ軸外筒33のスリット41aとが連通しているので、軸線方向油路39内の切削油の放射方向油路37h1からスリット41a内への流入が維持されている。切削終了時点では、カッタ軸内筒32の放射方向油路37h1と、カッタ軸外筒33のスリット41aとの連通が終了し、軸線方向油路39内の切削油の放射方向油路37h1からスリット41a内への流入が停止する。
このような切削油の供給開始および供給停止は、各スリット41a毎に行われる。カッタ軸内筒32には、放射方向油路37h1ないし37h4が軸線方向に一列に形成されているとともに、カッタ軸外筒33のスリット41aが、A列、B列、C列、D列の4列形成され、A列およびB列、C列およびD列が千鳥配置されているので、切削油の供給開始および供給停止は、A列およびC列が同一の同期を持って行われ、B列およびD列が同一の同期を持って行われる。その結果、常にいずれかのスリット41aが放射方向油路37h1ないし37h4と連通しているので、全く切削油が供給されない状態ができるのを防止することができる。
このような切削油の供給は、図8に示すように、矢印方向の切削油の流通により、ワークWの切削部分に供給され、切削中に生じた切粉が切削油とともにワークWの外部に排出され、シェービングカッタ16に噛み込まれるのが防止される。その結果、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
すなわち、図1に示す切削油供給部23により、カッタ軸内筒32の軸線方向油路39内に流入した切削油は、矢印方向に流通し、スリット41aと連通している放射方向油路37h1と37h3内に流入し、さらにスリット41a内を流通して、シェービングカッタ本体31の連通溝35rに流入する。連通溝35rに流入した切削油は、貫通孔35k1ないし35k4内を流通し、各歯底部からセレーション溝36s1ないし36s4に沿って切削部分に吐出される。切削油は一旦、連通溝35rに流入するので、放射方向油路37h1ないし37h4とスリット41aとの連通状態に関わらず、貫通孔35k1ないし35k4内を流通する。このように、常時新たな切削油が貫通孔35k1ないし35k4から切削部分に向けて吐出され、切粉が切削油とともに切削部分から排出される。
図9に示すように、切削油は切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。
したがって、軸線方向油路39内の切削油は、ワークWが切削されている状態で、切削部分に供給されるので、切削されていない他のワークWの歯部には切削油が供給されず、切削油量が減少する。
なお、切削加工時に必要な切削油量は、ワークWの諸元や、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1の加工条件などの仕様により適宜選択される。
加工ステップにおいては、ワークWの全ての歯部の切削加工が終了したとき、制御ブロック20の制御部24により、カッタ軸部17およびワーク軸部13の回転が停止される。
取外しステップにおいては、カッタ軸部17およびワーク軸部13の回転が停止した後、ワーク軸部13の保持機構13aと保持機構13bによるワークWの保持が解除され、ワークWが歯車のシェービング加工装置1から取外される。
本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1においては、以上のように構成されているので、次の効果が得られる。
すなわち、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1は、中心孔35aおよび中心孔35aと貫通孔35k1ないし35k4を有するシェービングカッタ本体31と、シェービングカッタ本体31の中心部に配置され、中心部に軸線方向に延在して形成された軸線方向油路39および貫通孔35k1ないし35k4の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列の放射内端で軸線方向油路39に開口し、放射外端で周面に開口した放射方向油路37h1ないし37h4を有するカッタ軸内筒32と、シェービングカッタ本体31とカッタ軸内筒32との間に位置し、貫通孔35k1ないし35k4の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列で円周方向に離隔して千鳥配置された複数のスリット41aを有するカッタ軸外筒33とにより構成されている。
また、シェービングカッタ本体31が、その中心孔35aを囲む内壁部35bに軸線方向に延在して形成され、貫通孔35k1ないし35k4の開口部分を連通する連通溝35rを有し、貫通孔35k1ないし35k4が連通溝35rで開口するよう構成されている。
その結果、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1においては、貫通孔35k1ないし35k4がセレーション溝36s1ないし36s4の歯底部36cで開口するよう形成されているので、シェービングカッタ16のセレーション溝36s1ないし36s4を溝加工バイトで加工する際に、貫通孔35k1ないし35k4が、溝加工バイトの逃げとして機能するため、別途、逃げ穴を歯すじ方向に形成しなくて済むようになる。
また、歯底部36cに逃げ穴が形成されていないので、各歯元部の歯厚が従来のものよりも大きくなり、従来のものと比較して歯元部の剛性が高まる。
また、切削油は、貫通孔35k1ないし35k4の開口部分から直接ワークWの切削部分に向けて吐出されるので、切削中に生じた切粉が切削油とともにワークWの外部に速やかに排出され、シェービングカッタ16に噛み込まれるのが防止される。その結果、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
また、切削油は、スリット41aと連通している放射方向油路37h1ないし37h4のみからシェービングカッタ本体31の連通溝35rに流入するので、切削油は切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。したがって、軸線方向油路39内の切削油は、ワークWが切削されている状態で、切削部分に供給されるので、切削されていない他のワークWの歯部には切削油が供給されず、切削油量を減少させることができ、切削加工に要する切削油を削減することができる。
本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1においては、シェービングカッタ本体31の本体部35に連通溝35rを形成した場合について説明したが、本発明に係る歯車のシェービング加工装置においては、各スリットとシェービングカッタ本体の複数の貫通孔とを連通溝を介すること無く直接連通されるように構成してもよい。
また、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1においては、シェービングカッタ本体31の各歯部36に4列のセレーション溝36s1ないし36s4を形成した場合について説明したが、本発明に係る歯車のシェービング加工装置においては、シェービングカッタ本体に4列以外の複数のセレーション溝を形成してもよい。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置1のシェービングカッタの断面図であり、多数のセレーション溝を形成した場合を示す。図11は、多数のセレーション溝が形成されたシェービングカッタのスリットの配置を示す展開図であり、図11(a)は、軸線方向に略平行に配置した状態を示し、図11(b)は、軸線方向に傾斜させて配置した状態を示す。図12は、多数のセレーション溝が形成されたシェービングカッタのスリットの配置を示す展開図であり、図12(a)は、軸線方向に山形に配置した状態を示し、図12(b)は、軸線方向に千鳥状に配置した場合の展開図である。図13は、多数のセレーション溝を形成したシェービングカッタの部分拡大断面図である。
図10に示すように、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1においては、例えば、シェービングカッタ本体31の各歯部36に9列のセレーション溝36s1、36s2、36s3、36s4、36s5、36s6、36s7、36s8、36s9を形成してもよい。この場合に、図11(a)に示すように、スリット41aを軸線方向にA、B、C、D、E、F、G、H、Iの9列を軸線方向に略平行に配置してもよく、図11(b)に示すように、スリット41aを軸線方向にA、B、C、D、E、F、G、H、Iの9列を軸線方向に傾斜させて配置してもよい。また、図12(a)に示すように、スリット41aを軸線方向に、傾斜させ山形の列になるように配置してもよく、図12(b)に示すように、スリット41aを軸線方向に、距離Lのオーバーラップ部分を有するよう千鳥状に配置してもよい。
このように構成した歯車のシェービング加工装置1においては、図13に示すように、切削油が矢印方向に流通して、ワークWの切削部分に供給され、切削中に生じた切粉が切削油とともにワークWの外部に排出され、シェービングカッタ16に噛み込まれるのが防止される。その結果、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
すなわち、図1に示す切削油供給部23により、カッタ軸内筒32の軸線方向油路39内に流入した切削油は、矢印方向に流通し、スリット41aと連通している放射方向油路37h1、37h3、37h5、37h7、37h9に流入し、さらにスリット41a内を流通して、シェービングカッタ本体31の連通溝35rに流入する。連通溝35rに流入した切削油は、貫通孔35k1、35k2、35k3、35k4、35k5、35k6、35k7、35k8、35k9内を流通し、各歯底部からセレーション溝36s1ないし36s9を通って切削部分に供給される。切削油は一旦、連通溝35rに流入するので、放射方向油路37h1、37h2、37h3、37h4、37h5、37k6、37h7、37h8、37h9とスリット41aとの連通状態に関わらず、貫通孔35k1ないし35k9内を流通する。
切削油は、切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。したがって、軸線方向油路39内の切削油は、ワークWが切削されている状態で、切削部分に供給されるので、切削されていない他のワークWの歯部には切削油が供給されず、切削油量が減少する。
(第2の実施の形態)
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置10のシェービングカッタ56の断面図であり、図14(a)は、シェービングカッタの部分断面図であり、図14(b)は、図14(a)の一部を示すシェービングカッタの部分断面図である。また、図15は、シェービングカッタ56の部分拡大断面図であり、内部を流通する切削油の流通状態を示す。
なお、第2の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置10においては、第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1におけるシェービングカッタ本体31とカッタ軸内筒32とが固定されている点が異なっているが、他の構成は同様に構成されている。したがって、同一の構成については、図1から図13に示した第1の実施の形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置10は、第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置1と同様、装置本体部11と、装置本体部11を支持するベース部12と、歯車のシェービング加工装置1により加工されるワークWを回転させるワーク軸部13と、ワーク軸部13を支持する基盤14と、基盤14を傾斜させる基盤傾斜部15と、シェービングカッタ56と、シェービングカッタ56を回転自在に支持するカッタ軸部17と、カッタ軸部17を方位方向に回動させるカッタ回動部18と、カッタ軸部17を昇降させる昇降部19と、歯車のシェービング加工装置10の各部を制御する制御ブロック20とを含んで構成されている。
図14(a)に示すように、シェービングカッタ56は、シェービングカッタ本体61と、シェービングカッタ本体61と一体的に形成されたカッタ軸内筒62と、カッタ軸外筒63とを含んで構成されている。
シェービングカッタ本体61は、円盤状の本体部65と、本体部65の放射外方の円周上に突出して形成された複数の歯部66とを含んで構成されており、本体部65には、その中心部に軸線方向に延在する中心穴65aが形成されている。この中心穴65aには、カッタ軸外筒63が挿入されるようになっている。
各歯部66は、歯先部66aと、歯面部66bと、歯底部66cとを含んで構成されており、歯面部66bには歯たけ方向に9列のセレーション溝66s1、66s2、66s3、66s4、66s5、66s6、66s7、66s8、66s9が形成されている。このセレーション溝66s1ないし66s9により歯面部66bにシェービングカッタの刃が形成され、この刃によってワークWの歯面を切削するようにしている。
また、本体部65には、歯部66毎に、中心穴65aとセレーション溝66s1ないし66s9の各歯底部66cで開口するよう軸線方向に離隔した9列で配置され、各列で円周方向で等しい角度で中心穴65aに向かって形成された9個の貫通孔65k1、65k2、65k3、65k4、65k5、65k6、65k7、65k8、65k9が形成されている。また、本体部65の開放端部65fには、中心穴65aを有する突出部65tが形成されており、カッタ軸外筒63に軸受72aを介して回転自在に支持されている。
カッタ軸内筒62は、筒部67と、筒部67とシェービングカッタ本体61とを一体的に連結する連結部68とを含んで構成されており、筒部67および連結部68には、軸線方向に切削油を通す軸線方向油路69が形成されている。この軸線方向油路69には、カッタ軸部17を経由して切削油が供給されるようになっている。
図14(b)に示すように、カッタ軸内筒62の筒部67には、軸線方向油路69および貫通孔65k1ないし65k9の各列と同一の放射線上に9列配置され、各列で放射内端で軸線方向油路69に開口し、放射外端で周面に開口し、切削油を軸線方向油路69から放出する9個の放射方向油路67h1、67h2、67h3、67h4、67h5、67h6、67h7、67h8、67h9が形成されている。
この放射方向油路67h1ないし67h9は、複数の歯部66と同じ数の列を有し、貫通孔65k1ないし65k9と同様に、各列で円周方向で等しい角度で貫通して形成されている。
カッタ軸内筒62は、連結部68の外周面68aでカッタ軸部17におけるカッタ軸内筒支持部17aに軸受17cを介して回転自在に支持されている。
カッタ軸外筒63は、円筒状に形成されたスリット部71と、支持部72と、フランジ部73とを含んで構成されており、支持部72で軸受72aを介してシェービングカッタ本体61を回転自在に支持するとともに、フランジ部73でカッタ軸外筒支持部17bに連結され静止している。
カッタ軸外筒63のスリット部71には、軸線方向の端部で開口するカッタ軸内筒収容穴71bが形成されており、カッタ軸内筒収容穴71bには、僅かの隙間を有してカッタ軸内筒62が挿入されるようになっている。
また、カッタ軸外筒63のスリット部71には、貫通孔65k1ないし65k9の列と同一の放射線上に1列が配置され、円周方向に離隔して形成された複数のスリット71aが形成されている。
各スリット71aの回転方向の長さは、シェービングカッタ本体61の近接した歯部66に対応する長さ、すなわち、本体部65の円周上において、歯部66と、この歯部66に隣接された他の歯部66との間の円周上の間隔とほぼ同じ長さで形成されている。
各スリット71aは、放射内端でカッタ軸内筒収容穴71bに開口するとともに、放射外端で周面に開口しており、カッタ軸内筒62の放射方向油路67h1ないし67h9から流入した切削油を本体部65の貫通孔65k1ないし65k9内に流入させるようになっている。
図14(a)に示すように、シェービングカッタ56においては、シェービングカッタ本体61の中心穴65aにカッタ軸外筒63が挿入され、シェービングカッタ本体61とカッタ軸内筒62が連結され、カッタ軸部17によりシェービングカッタ本体61とカッタ軸内筒62がともに回転するようになっている。
このように構成した歯車のシェービング加工装置10においては、図15に示すように、切削油が矢印方向に流通して、ワークWの切削部分に供給され、切削中に生じた切粉が切削油とともにワークWの外部に排出され、シェービングカッタ16に噛み込まれるのが防止される。その結果、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
すなわち、切削油供給部23により、カッタ軸内筒62の軸線方向油路69内に流入した切削油は、矢印方向に流通し、スリット71aと連通している放射方向油路67h1ないし67h9に流入し、さらにスリット71a内を流通して、シェービングカッタ本体61の貫通孔65k1ないし65k9内を流通し、各歯底部からセレーション溝66s1ないし66s9を通って切削部分に供給される。
切削油は、第1の実施の形態における切削油の供給と同様に、切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。したがって、軸線方向油路69内の切削油は、ワークWが切削されている状態で、切削部分に供給されるので、切削されていない他のワークWの歯部には切削油が供給されず、切削油量が減少する。
本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置10においては、以上のように構成されているので、次の効果が得られる。
すなわち、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置10は、中心穴65aおよび中心穴65aと貫通孔65k1ないし65k9を有するシェービングカッタ本体61と、シェービングカッタ本体61の中心部に配置され、中心部に軸線方向に延在して形成された軸線方向油路69および貫通孔65k1ないし65k9の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列の放射内端で軸線方向油路69に開口し、放射外端で周面に開口した放射方向油路67h1ないし67h9を有するカッタ軸内筒62と、シェービングカッタ本体61とカッタ軸内筒62との間に位置し、貫通孔65k1ないし65k9の列と同一の放射線上に複数列配置され複数のスリット71aを有するカッタ軸外筒63とにより構成されている。
その結果、本実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置10においては、貫通孔65k1ないし65k9がセレーション溝66s1ないし66s9の歯底部66cで開口するよう形成されているので、シェービングカッタ16のセレーション溝66s1ないし66s9を溝加工バイトで加工する際に、貫通孔65k1ないし65k9が、溝加工バイトの逃げとして機能するため、別途、逃げ穴を歯すじ方向に形成しなくて済むようになる。また、歯底部66cに逃げ穴が形成されていないので、各歯元部の歯厚が従来のものよりも大きくなり、従来のものと比較して歯元部の剛性が高まる。
また、切削油は、貫通孔65k1ないし65k9の開口部分から直接ワークWの切削部分に向けて吐出されるので、切削中に生じた切粉が切削油とともにワークWの外部に速やかに排出され、シェービングカッタ16に噛み込まれるのが防止される。その結果、噛み込みによる加工精度の悪化が防止される。
また、切削油は、スリット71aと連通している放射方向油路67h1ないし67h4のみからシェービングカッタ本体31の貫通孔65k1ないし65k9に流入するので、切削油は切削開始までに切削油必要量に到達し、切削中はその切削油必要量が一定の状態で維持され、切削終了によりその供給が速やかに停止する。したがって、軸線方向油路69内の切削油は、ワークWが切削されている状態で、切削部分に供給されるので、切削されていない他のワークWの歯部には切削油が供給されず、切削油量を減少させることができ、切削加工に要する切削油を削減することができる。
以上説明したように、本発明に係る歯車のシェービング加工装置は、シェービングカッタの剛性を高めるとともに、適量の切削油で切粉の噛み込みによる加工精度の悪化を防止するようにした歯車のシェービング加工装置を提供することができる。その結果、歯車のシェービング加工装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置の構成の概略を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタと被加工物の部分拡大斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタとワークの部分側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタのカッタ軸外筒に形成されたスリットの配列を示す展開図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置の図であり、図7(a)は、シェービングカッタの歯面部とワークWの歯面部が接触して加工している状態を示す模式図であり、図7(b)は、カッタ軸内筒の放射方向油路と、カッタ軸外筒のスリットとが連通した状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタの部分拡大断面図であり、内部を流通する切削油の流通状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置における切削される切削歯毎の切削状態と切削油供給量との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタの断面図であり、多数のセレーション溝を形成した場合を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置において多数のセレーション溝が形成されたシェービングカッタのスリットの配置を示す展開図であり、図11(a)は、軸線方向に略平行に配置した状態を示し、図11(b)は、軸線方向に傾斜させて配置した状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタにおいて多数のセレーション溝が形成されたシェービングカッタのスリットの配置を示す展開図であり、図12(a)は、軸線方向に山形に配置した状態を示し、図12(b)は、軸線方向に千鳥状に配置した場合の展開図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシェービング加工装置の多数のセレーション溝を形成したシェービングカッタの部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る歯車のシェービング加工装置のシェービングカッタの断面図であり、図14(a)は、シェービングカッタの部分断面図であり、図14(b)は、図14(a)の一部を示すシェービングカッタの部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシェービング加工装置のシェービングカッタの部分拡大断面図であり、内部を流通する切削油の流通状態を示す。
符号の説明
1、10 シェービング加工装置
11 装置本体部
13 ワーク軸部
16、56 シェービングカッタ
17 カッタ軸部
31、61 シェービングカッタ本体
31a 中心孔
32、62 カッタ軸内筒
33、63 カッタ軸外筒
35、65 本体部
35k1、35k2、35k3、35k4、35k5、35k6、35k7、35k8、35k9、65k1、65k2、65k3、65k4、65k5、65k6、65k7、65k8、65k9 貫通孔
35a 中心孔
35r 連通溝
36s1、36s2、36s3、36s4、36s5、36s6、36s7、36s8、36s9、66s1、66s2、66s3、66s4、66s5、66s6、66s7、66s8、66s9 セレーション溝
36、66 歯部
36a、66a 歯先部
36b、66b 歯面部
36c、66c 歯底部
37、67 筒部
37h1、37h2、37h3、37h4、37h5、37k6、37h7、37h8、37h9、67h1、67h2、67h3、67h4、67h5、67h6、67h7、67h8、67h9 放射方向油路
39、69 軸線方向油路
41、71 スリット部
41a、71a スリット
41b、61a、71b カッタ軸内筒収容穴
65a 中心穴
68 連結部

Claims (4)

  1. 中心部に軸線方向に延在して形成された中心孔および前記中心孔とセレーション溝の歯底部で開口するよう軸線方向に離隔した複数列で配置され、各列で円周方向で等しい角度で前記中心孔に向かって形成された複数の貫通孔を有するシェービングカッタ本体と、
    前記シェービングカッタ本体の前記中心部に配置され、前記中心部に軸線方向に延在して形成された軸線方向油路および前記貫通孔の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列の放射内端で前記軸線方向油路に開口し、放射外端で周面に開口した複数の放射方向油路を有するカッタ軸内筒と、
    前記シェービングカッタ本体と前記カッタ軸内筒との間に位置し、前記貫通孔の列と同一の放射線上に複数列配置され、各列で円周方向に離隔して形成された複数のスリットを有するカッタ軸外筒と、を備え、前記カッタ軸内筒および前記カッタ軸外筒のいずれかを前記シェービングカッタ本体とともに回転させるようにしたことを特徴とする歯車のシェービング加工装置。
  2. 前記カッタ軸外筒の前記スリットのうち、近接する2つの列のスリットが互いに千鳥配列されたことを特徴とする請求項1に記載の歯車のシェービング加工装置。
  3. 前記シェービングカッタ本体が、当該シェービングカッタ本体の前記中心孔を囲む内壁部に軸線方向に延在して形成され、前記貫通孔の開口部分を連通する連通溝を有し、前記複数の貫通孔が前記連通溝で開口するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯車のシェービング加工装置。
  4. 前記カッタ軸外筒の前記各スリットと、前記シェービングカッタ本体の前記各貫通孔とが連通するよう、前記カッタ軸外筒に前記シェービングカッタ本体が固定され、前記カッタ軸外筒と前記シェービングカッタ本体とがともに回転し、前記カッタ軸内筒が、前記放射方向油路の開口を被加工物の方向に向けて静止していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の歯車のシェービング加工装置。
JP2008071947A 2008-03-19 2008-03-19 歯車のシェービング加工装置 Expired - Fee Related JP5056519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008071947A JP5056519B2 (ja) 2008-03-19 2008-03-19 歯車のシェービング加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008071947A JP5056519B2 (ja) 2008-03-19 2008-03-19 歯車のシェービング加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009226505A true JP2009226505A (ja) 2009-10-08
JP5056519B2 JP5056519B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41242536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008071947A Expired - Fee Related JP5056519B2 (ja) 2008-03-19 2008-03-19 歯車のシェービング加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5056519B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184623U (ja) * 1985-05-09 1986-11-18
JP2000052146A (ja) * 1998-06-05 2000-02-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シェービングカッタ及びシェービング盤及びシェービング加工方法
JP2002001616A (ja) * 2000-06-20 2002-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シェービング盤
JP2003089031A (ja) * 2001-09-17 2003-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 切屑除去装置およびこれを備えた歯車シェービング盤並びに切屑除去方法
JP2003300114A (ja) * 2002-04-10 2003-10-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シェービング盤及びシェービング加工方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184623U (ja) * 1985-05-09 1986-11-18
JP2000052146A (ja) * 1998-06-05 2000-02-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シェービングカッタ及びシェービング盤及びシェービング加工方法
JP2002001616A (ja) * 2000-06-20 2002-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シェービング盤
JP2003089031A (ja) * 2001-09-17 2003-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 切屑除去装置およびこれを備えた歯車シェービング盤並びに切屑除去方法
JP2003300114A (ja) * 2002-04-10 2003-10-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シェービング盤及びシェービング加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5056519B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2702978C (en) Rotary tool, in particular a drill
EP2217396B1 (en) Cutting tool with protrusions, and methods of use thereof
US5094573A (en) Multidirectional cutting tool
EP2881206B1 (en) Electrical discharge machining method
CN100393457C (zh) 复合工具
JP2004507369A (ja) 断面クリスマスツリー状溝のフライス加工方法
CN108243609A (zh) 旋刮加工用刀具
JP2011525152A (ja) ドリル
US20100129169A1 (en) Corner Portion Working Tool
US20190193226A1 (en) Method to produce a radial run-out tool as well as a radial run-out tool
EP1944109B1 (en) Method of machining workpiece with offset tool
JP5056519B2 (ja) 歯車のシェービング加工装置
JP2000326133A (ja) 翼溝加工カッター
KR20030089638A (ko) 보어의 버링 가공을 위한 공구, 장치 및 방법
US20250345861A1 (en) Indexing System for Multiple Insert Lathe Tool Holder
KR102352714B1 (ko) 팁 드레싱용 절삭 커터
JP4426407B2 (ja) 切削加工装置
JP4790253B2 (ja) 風力発電機用円筒ころ軸受
JP4058608B2 (ja) 孔あけ機
JPH08326749A (ja) 流体軸受装置およびその製造方法
JP2021091061A (ja) スカイビングカッタ
JPS60146611A (ja) 突出座の逃げ面の加工方法
JP2009214263A (ja) シェービングカッター、その製造方法、および歯車のシェービング加工方法
JP3874060B2 (ja) 座穴加工装置とその加工方法
US20230398619A1 (en) Near zero degrees cross-axis angle gear cutter and method of gear cutting using such a tool

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5056519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees