JP2009242512A - 接着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ホルムアルデヒド含有樹脂を使用することなく、干割れしやすい突板であっても干割れを防止でき、突板の接着に適した接着剤組成物を提供する。
【解決手段】 酢酸ビニル系樹脂エマルジョン(a)、ポリビニルアルコール(b)、水性エポキシ化合物(c)を含有することを特徴とする接着剤組成物により前記課題が解決されることを見出した。また、さらにイソシアネート化合物(d)を含有することが好ましく、前記ポリビニルアルコール(b)が、アセトアセチル基を含有することが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】 酢酸ビニル系樹脂エマルジョン(a)、ポリビニルアルコール(b)、水性エポキシ化合物(c)を含有することを特徴とする接着剤組成物により前記課題が解決されることを見出した。また、さらにイソシアネート化合物(d)を含有することが好ましく、前記ポリビニルアルコール(b)が、アセトアセチル基を含有することが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明はホルムアルデヒド含有樹脂を使用することなく、干割れしやすい突板であっても干割れを防止でき、突板の接着に適した接着剤組成物に関する。
従来、合板などの木質基材に対して化粧紙や突板を接着する際には、尿素やメラミンとホルムアルデヒドを縮重合したアミノ系樹脂と酢酸ビニル系樹脂を混合した接着剤が用いられてきた。しかしながら、いわゆるシックハウス症候群の問題により、ホルムアルデヒドを一定量以上放散する建材は使用面積が制限される等、建材やこれに使用される接着剤はホルムアルデヒドを使用しないタイプのものが求められるようになった。
本発明者らは既にアミノ系樹脂を使用しないタイプの接着剤を提案しているが、メープル、松やケヤキのような干割れしやすい突板を接着した際は干割れが生じていた。
特開2006−28316号公報
本発明はアミノ系樹脂のようなホルムアルデヒド含有樹脂を使用することなく、干割れしやすい突板であっても干割れを防止できる接着剤組成物を提供するものである。
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、酢酸ビニル系樹脂エマルジョン(a)、ポリビニルアルコール(b)、水性エポキシ化合物(c)を含有することを特徴とする接着剤組成物により前記課題が解決されることを見出した。また、さらにイソシアネート化合物(d)を含有することが好ましく、前記ポリビニルアルコール(b)が、アセトアセチル基を含有することが好ましいことを併せて見出した。
本発明の接着剤組成物が干割れしやすい突板であっても干割れを防止できる理由は必ずしも定かではないが、突板に対して十分に強固な接着力を有する一方、突板の乾燥収縮による動きを緩和できる柔軟さを併せ持つことによるものと考えられる。
本発明の接着剤組成物は干割れしやすい突板であっても干割れを防止できるため、メープル、松やケヤキのような干割れしやすい突板でも問題なく接着することができる。また、ホルムアルデヒドの放散源となるアミノ系樹脂を使用していないため、住宅等に使用される建材の製造にも問題なく使用できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いる酢酸ビニル系樹脂エマルジョン(a)は、通常、ケン化度75〜99.5%、平均重合度300〜4000であるポリビニルアルコールのような水溶性高分子を保護コロイドとし、必要によって界面活性剤等の乳化剤を併用して、酢酸ビニル単独または酢酸ビニルと共重合可能な単量体を乳化重合することにより合成される。酢酸ビニルと共重合可能な単量体として、エチレン、アクリル酸、アクリル酸エステル類、バーサチック酸ビニルなどが挙げられる。エチレンと共重合したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂はガラス転移温度が低く柔軟であり、これを用いることが好ましい。また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンやアクリル系樹脂エマルジョンのようにガラス転移温度が低い樹脂エマルジョンの存在下において、酢酸ビニル単独または酢酸ビニルと共重合可能な単量体を重合することにより、柔軟な酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを得られ、これを用いることができる。さらに、カルボキシル基含有単量体やアセトアセチル基含有単量体を共重合した酢酸ビニル系樹脂エマルジョンを用いることにより、耐水性を向上することができる。
ポリビニルアルコール(b)は、前記酢酸ビニル系樹脂エマルジョン中にも含まれるものであるが、酢酸ビニルなどの重合の際に保護コロイドとして消費されるため、重合後に別途添加されたポリビニルアルコールを示すものである。また、アセトアセチル基含有ポリビニルアルコールを用いることによって耐水性を向上させることができる。
水性エポキシ化合物(c)は突板の干割れ防止を目的として添加される。水性エポキシ化合物は、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコールをグリシジルエーテル化した化合物である。なお、前記多価アルコールの全てのアルコール基がグリシジルエーテル化されている必要はない。水性エポキシ化合物の好ましい添加量は、(a)酢酸ビニル樹脂エマルジョン100重量部に対して5〜30重量部である。
イソシアネート化合物(d)の添加により耐水性を向上させることができるため、例えば1類浸せきはく離試験に合格する程度の耐水性が必要とされる場合はイソシアネート化合物を添加することが好ましい。イソシアネート化合物の具体例として、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’−MDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート類等が挙げられる。前記酢酸ビニル系樹脂エマルジョン(a)の固形分100重量部に対し、イソシアネート化合物を1重量部以上用いることで耐水性の顕著な向上が見られる。一方、30重量部以上用いても耐水性は頭打ちとなり、混合後の増粘が速くなるため作業性が低下する。
本発明の接着剤組成物は前記各成分の他、公知の添加剤を用いることができる。例えば、増粘剤、充填材、pH調整剤、粘着付与樹脂、界面活性剤、防腐剤、消泡剤、防錆剤等が挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に制限されるものではない。
アセトアセチル基含有ポリビニルアルコールであるゴーセファイマーZ−320(日本合成化学工業株式会社製、商品名)10重量部を水90重量部に分散させ、90℃で3時間加熱攪拌した後冷却し、重亜硫酸ソーダ0.1部を混合することにより、AA化PVA水溶液(1)を得た。
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョンであるAE−156(アイカ工業株式会社製)60重量部、前記AA化PVA水溶液(1)20重量部、小麦粉15重量部、イソシアネート化合物であるAUH−1(アイカ工業株式会社製)1重量部、水性エポキシ化合物であるグリセリンポリグリシジルエーテル7重量部を混合し、実施例1の接着剤組成物を得た。
表1記載の配合にて実施例1と同様に実施例、比較例の各接着剤組成物を調製した。
各接着剤組成物をJAS1類合板(12mm厚、F☆☆☆☆)に100g/m2となるよう塗布し、メープルの突板(0.25mm厚)を貼り合わせ、105℃、0.7MPaで60秒間圧締して突板化粧合板を作製した。各突板化粧合板について1類浸せきはく離試験および2類浸せきはく離試験を行い、規格に適合したものを○、適合しなかったものを×と評価した。また、各突板化粧合板の突板の状態を確認し、顕著な割れがないものを○、顕著な割れが目立つものを×と評価した。
実施例の各接着剤組成物を用いた場合、得られた突板化粧合板には顕著な割れがなかった。また、実施例1、2のようにイソシアネート化合物を用いることによって、高度の耐水性を得ることができる。一方、比較例の各接着剤組成物を用いた場合は顕著な割れが目つ結果であり、イソシアネート化合物を用いたことによって耐水性に優れる比較例2においても割れが発生していた。したがって、耐水性と割れの評価は必ずしも一致しないことが分かる。
Claims (3)
- 酢酸ビニル系樹脂エマルジョン(a)、ポリビニルアルコール(b)、水性エポキシ化合物(c)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
- さらにイソシアネート化合物(d)を含有することを特徴とする請求項1記載の接着剤組成物。
- 前記ポリビニルアルコール(b)が、アセトアセチル基を含有することを特徴とする請求項1または2記載の接着剤組成物。
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