JP2009243797A - 給湯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】水冷媒熱交換器の水側伝熱管内で多量に発生する気泡を除去することにより、スケール付着を抑制することのできる給湯機が望まれていた。
【解決手段】給湯機Kは、圧縮機4、水冷媒熱交換器3の冷媒側伝熱管30、膨張弁6、および熱源側熱交換器7を連結して成るヒートポンプ冷媒回路1と、水ポンプ22、および冷媒側伝熱管30内の冷媒との間で熱交換を行なう水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29を連結して成る給湯用水路2とを有するものであって、水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の水出口部29Eを振動させる連結部材31または振動駆動機32,33(水出口部振動手段)を備えている。振動駆動機32,33は各センサ15,16,17の検出値に基づいて制御装置19の制御部20により制御される。
【選択図】図1
【解決手段】給湯機Kは、圧縮機4、水冷媒熱交換器3の冷媒側伝熱管30、膨張弁6、および熱源側熱交換器7を連結して成るヒートポンプ冷媒回路1と、水ポンプ22、および冷媒側伝熱管30内の冷媒との間で熱交換を行なう水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29を連結して成る給湯用水路2とを有するものであって、水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の水出口部29Eを振動させる連結部材31または振動駆動機32,33(水出口部振動手段)を備えている。振動駆動機32,33は各センサ15,16,17の検出値に基づいて制御装置19の制御部20により制御される。
【選択図】図1
Description
この発明は、ヒートポンプ式の給湯機に係り、水冷媒熱交換器の水流路内で発生する気泡を物理的に除去するようにした給湯機に関するものである。
近年、脱フロン化の流れを受けて天然冷媒を用いた冷凍サイクル装置の開発が進められている。なかでも二酸化炭素(CO2)を冷媒とした冷凍サイクル装置の普及は年々増加傾向であり、その用途もカーエアコン、空調機、冷凍機等に広がりつつある。CO2冷媒の特徴としては、オゾン破壊係数が0、地球温暖化係数が1で、環境への負荷は小さい。因みに、冷凍サイクル装置に長年用いられてきたHFC冷媒は、オゾン破壊係数が0であるが、地球温暖化係数は1000〜2000であった。また、CO2冷媒は、毒性が無く、可燃性も無く安価である。
一方で、大気熱等をヒートポンプ冷媒回路の熱源として、冷媒の凝縮熱等を用いて水を加熱するヒートポンプ式の給湯機が知られている。この給湯機に使用される水は水道水や地下水などである。一般に、水道水や地下水などはカルシウムやマグネシウム等の硬度成分を含んでいるが、地域によっては硬度成分を非常に多く含んでいる場合がある。そこで、硬度成分を比較的多く含む水を、ヒートポンプ式給湯機の水冷媒熱交換器で長期間高温に加熱すると、最も高温となる水流路の水出口部近傍を中心に、硬度成分がスケール (例えば、炭酸カルシウム)として析出することが多い。このようなスケールが、水冷媒熱交換器の水流路内の伝熱面に付着し蓄積していくと、水の流路抵抗となって圧力損失が増大する。また、冷媒と水とが熱交換する際の伝熱面の熱抵抗となり、熱交換器としての性能を著しく低減させる。さらに、水流路がスケールにより完全に閉塞されると、ヒートポンプ式給湯機による給湯運転が不可能になるおそれもある。
ところで、高温出湯(90℃程度)が可能なCO2冷媒使用のヒートポンプ給湯機では、水に溶存可能な空気の量が低下するため、気泡の発生率が高くなる。気泡の発生が多くなると、水冷媒熱交換器の水流路の内面に気泡が溜まり、流路抵抗が大きくなる。また、スケールの原因となる炭酸カルシウムも水温が高いほど析出しやすくなる。連続運転ではスケールが析出してもそのほとんどが排出されるために水流路内面に付着する量は比較的少ないが、断続運転では停止時に浮遊しているスケールは排出されないため付着量が多くなる。高温出湯が可能なCO2冷媒使用のヒートポンプ式給湯機は気泡の発生率が高いので、連続運転中であっても水流路内に気泡が溜まっていくため、熱交換率が低下し性能が著しく低下する。また、溶存していた気体が気泡として発生し、水流路内面に溜まると流路抵抗が大きくなるため、浮遊しているスケールが付着しやすくなる。スケールが付着した場合、有効伝熱面積の低下に留まらず、配管の詰まりが発生するおそれがあるため、閉塞の可能性が高くなる。
従来のHFC冷媒を使用したヒートポンプ式給湯機は循環加温方式を採用していた。これは、HFC冷媒の特性が水を少しずつ昇温する方が高効率に運転できるためである。そのため、図11(A)に示すように、給湯機K1と貯湯槽60との間で水を数回循環させることにより目標出湯温度まで昇温していたのである。この場合、最高出湯温度が70℃までしか昇温出来ないため、給湯機K1の水流路における気泡の発生率は少ない。
一方で、CO2冷媒を使用したヒートポンプ式給湯機は一過式昇温方式を採用しているものが多い。これは、CO2冷媒の特性が低温から高温へ一気に昇温した方が高効率に運転できるからである。CO2は低温時の温度に対する熱量変化が大きく、低温入水時に有利な冷媒である。ヒートポンプ式の給湯機K2と貯湯槽60の概略構成を図11(B)に示す。この構成では、給湯機K2の水冷媒熱交換器の水流路内で一気に90℃まで昇温させて貯湯槽60に供給するため、水流路における気泡の発生率が高い。
図12に水温と水に対する溶存酸素濃度との一般的な関係を示す。図中の曲線から、水温80℃の近辺に変曲点があり、80℃を超えると、溶存可能な酸素の量が一段と下がってくることが分かる。
図13に全国 平均の水質であるpH=7.0およびpH=8.0の水の水温と炭酸カルシウムの溶解度との関係を示す。図中の曲線から、水温が80℃を超えると、炭酸カルシウムが水にほとんど溶けず析出しやすいことが分かる。
つまり、上記したそれぞれの知見は、最高出湯温度の高いCO2冷媒を用いたヒートポンプ式給湯機特有の課題となることを示している。このように、水冷媒熱交換器の水流路のスケールが原因となって熱交換効率が低下したり閉塞による熱交換器の交換を行なうことになれば、運転コストやメンテナンス費が高くなる。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、水冷媒熱交換器の水側伝熱管内で多量に発生する気泡を除去することにより、スケール付着を抑制することのできる給湯機の提供を目的とする。
この発明に係る給湯機は、圧縮機、水冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管、膨張弁、および熱源側熱交換器を連結して成るヒートポンプ冷媒回路と、水ポンプ、および冷媒側伝熱管内の冷媒との間で熱交換を行なう水冷媒熱交換器の水側伝熱管を連結して成る給湯用水路とを有する給湯機において、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を振動させる水出口部振動手段を備えているものである。
この発明の給湯機では、給湯用水路内を流れる水が高温になる水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部で気泡の発生率が増加することに着目し、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を水出口部振動手段により振動させることにより気泡を除去するようにした。これは、鍋で湯を沸かすと内面に気泡が発生してくるが、その時、鍋に少しの振動を与えるだけで気泡を除去できるのと同じ理屈である。このように水流路内の気泡を取り除くことで流路抵抗の増大を抑制することができ、スケール付着を抑制できる。その結果、有効伝熱面積の低下及びスケールによる閉塞を抑制することができる。これにより、スケールの付着に対して信頼性に優れたヒートポンプ式の給湯機を提供できるのである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における給湯機の回路構成図である。
図において、この実施の形態1に係る給湯機Kは、ヒートポンプ冷媒回路1と給湯用水路2とを備えている。ヒートポンプ冷媒回路1は、圧縮機4、水冷媒熱交換器3の伝熱管コイル24の冷媒側伝熱管30、膨張弁6、熱源側熱交換器7、およびアキュムレータ8が冷媒配管9で環状に連結されて構成されている。このヒートポンプ冷媒回路1には、二酸化炭素(CO2)が冷媒として用いられる。給湯用水路2は、水ポンプ22、水流量調整弁12、および水冷媒熱交換器3の伝熱管コイル24の水側伝熱管29が水配管14で一連に連結して構成されている。水冷媒熱交換器3においては、水側伝熱管29の水流路13内の水と冷媒側伝熱管30の冷媒流路5内の冷媒との間で熱交換を行なうようになっている。そして、熱源側熱交換器7には、モータ11により駆動されるファン10によって室外空気が送風される。また、出側水温度センサ18が伝熱管コイル24の水側伝熱管29の水出口部29Eに配備されている。この出側水温度センサ18による検出温度を給湯目標温度(例えば、90℃)とするように、ヒートポンプ冷媒回路1の運転容量が制御される。この給湯機Kは高温出湯が可能な一過式昇温方式を採用している。
図1はこの発明の実施の形態1における給湯機の回路構成図である。
図において、この実施の形態1に係る給湯機Kは、ヒートポンプ冷媒回路1と給湯用水路2とを備えている。ヒートポンプ冷媒回路1は、圧縮機4、水冷媒熱交換器3の伝熱管コイル24の冷媒側伝熱管30、膨張弁6、熱源側熱交換器7、およびアキュムレータ8が冷媒配管9で環状に連結されて構成されている。このヒートポンプ冷媒回路1には、二酸化炭素(CO2)が冷媒として用いられる。給湯用水路2は、水ポンプ22、水流量調整弁12、および水冷媒熱交換器3の伝熱管コイル24の水側伝熱管29が水配管14で一連に連結して構成されている。水冷媒熱交換器3においては、水側伝熱管29の水流路13内の水と冷媒側伝熱管30の冷媒流路5内の冷媒との間で熱交換を行なうようになっている。そして、熱源側熱交換器7には、モータ11により駆動されるファン10によって室外空気が送風される。また、出側水温度センサ18が伝熱管コイル24の水側伝熱管29の水出口部29Eに配備されている。この出側水温度センサ18による検出温度を給湯目標温度(例えば、90℃)とするように、ヒートポンプ冷媒回路1の運転容量が制御される。この給湯機Kは高温出湯が可能な一過式昇温方式を採用している。
次に、この給湯機Kの外郭構造を図2〜図4に示す。基盤41の前部に前パネル42、フィンガード43、および上部パネル44が配置され、基盤41の両側部にサイドパネル45およびサイドパネル46が配備され、基盤41の背部に後パネル49および後上部パネル47が配備されている。上部パネル44、サイドパネル45、サイドパネル46、および後上部パネル47に囲まれた上面開口にはファンガード48が設置されている。そして、サイドパネル45,46、ベルマウス50、および機械室仕切板51により形成された空気通路を横切るように熱源側熱交換器7が配置され、熱源側熱交換器7の上方にファン10およびモータ11が配置されている。また、ケーシング下部の機械室仕切板51、前パネル42、および後パネル49によって外環境から区画された機械室内には、圧縮機4、膨張弁6、アキュムレータ8、電磁弁36、水冷媒熱交換器3、水ポンプ22、水流量調整弁12、それらを接続する配管群、制御ボックス23、その他が配備されている。
一方で、圧縮機4、膨張弁6、電磁弁36、制御ボックス23、水ポンプ22については、サービス頻度が高いため、基盤41の前部に配置されており、ユニット下部の前パネル42を外して修理・交換等の作業が行われる。よって、体積が大きくサービス頻度が比較的低い水冷媒熱交換器3は前部に配置することができず、基盤41の後部に配置されている。
尚、水冷媒熱交換器3の修理や交換等のサービス作業については、前方からは圧縮機4や制御ボックス23、冷媒配管群等が障害となるために困難であり、後パネル49からは作業スペースが狭いために作業ができない。また、サイドパネル45,46はファン10やその他パネル等の重量を支える構造部材となっているため、取外しが困難である。また、水冷媒熱交換器3の上部においても熱源側熱交換器7が配置されているため、作業が困難となる。
水冷媒熱交換器3は、図5に示すように、5パスの伝熱管コイル24(1),24(2),24(3),24(4),24(5)と、伝熱管コイル24(1),24(2),24(3),24(4),24(5)への水側伝熱管29,29,29,29,29の水入側が接続された水入口ヘッダー26と、伝熱管コイル24(1),24(2),24(3),24(4),24(5)からの水側伝熱管29,29,29,29,29の水出側が接続された水出口ヘッダー25と、伝熱管コイル24(1),24(2),24(3),24(4),24(5)への冷媒側伝熱管30,30,30,30,30の冷媒入側が接続された冷媒入口ヘッダー27と、伝熱管コイル24(1),24(2),24(3),24(4),24(5)からの冷媒側伝熱管30,30,30,30,30の冷媒出側が接続された冷媒出口ヘッダー28とにより構成される。これらの伝熱管コイル24、水入口ヘッダー26、水出口ヘッダー25、冷媒入口ヘッダー27、および冷媒出口ヘッダー28はそれぞれ、ろう付け等により接続される。ところで、給湯能力を大きくするためには水冷媒熱交換器3を大きくする必要がある。しかし、水冷媒熱交換器3の伝熱管長さが長くなると水流路13側および冷媒流路5側の圧損が大きくなるため、複数パスに分流させることにより1パスの圧損を抑制する。したがって、給湯能力を大きくする場合には、図5のように伝熱管コイル24を複数パス並列に配置する。なお、この給湯機Kは最大能力20馬力相当の能力を有しているため、5パス(5本)の伝熱管コイル24(n=1〜5)を搭載している。1パスの伝熱管コイル24の長さは約10mである。
図6(A)に図5の水冷媒熱交換器3の伝熱管コイル24の断面図の例を示す。この伝熱管コイル24は水側伝熱管29(内径約15mmφ)に3本の冷媒側伝熱管30,30,30(それぞれ内径約4mmφ)をねじって巻き付けて固着することで伝熱面積を増やし、水と冷媒を対向流にして熱交換を行なうようにしたものである。尚、この伝熱管コイル24は、高効率・省スペース化を図ることができるが、水側伝熱管29の内面構造が複雑なため、気泡が滞留しやすくなっている。滞留懸念場所を図6(A)中で一点鎖線の円内に示す。滞留懸念場所に気泡が滞留すると、有効な伝熱面積が低下する。そのため、気泡の確実な除去方法が必要となる。
尚、この発明に用いる伝熱管コイルとしては、前記した伝熱管コイル24に限るものでなく、図6(B)に示すような伝熱管コイル24Aであっても構わない。この伝熱管コイル24Aは、冷媒側伝熱管30A内に水側伝熱管29Aが収容された二重管構造を有している。この場合、水と冷媒を対向流とし水側伝熱管29Aの周囲の冷媒流路5Aに冷媒を流すことにより水流路13A内の水と熱交換するようになっている。
図7は異なる地区で使用してスケールが付着した給湯機の水冷媒熱交換器内における水温とスケール膜厚との関係を示している。図中の曲線からわかるように、傾向に多少の違いはあるが水温が80℃以上になる部分からスケールの付着が顕著になる傾向が認められる。地域によってカルシウムやマグネシウム等の硬度成分量に違いがあることより、溶け出し時のスケール膜圧に違いを生じるが、90℃以上では同等の膜厚となることが分かる。これより、硬度成分量に違いがあってもスケールの付着量に差異はなく、高温になるにつれて溶存できる空気の量が低下して気泡が発生し、水側伝熱管内面に溜まり、流路抵抗が大きくなったことでスケールの発生率が上がったと言える。
図8はスケールが付着した水冷媒熱交換器の水側伝熱管内における水出口端からの距離とスケール膜厚との関係を示している。図中の曲線からわかるように、スケールが付着しやすい部分は熱交換器全体の4〜8%であり、この範囲において気泡が大量に発生するため、振動を与えて除去すればよいことがわかる。この給湯機Kの伝熱管コイル1パスの全長は約10mであるため、水出口端部から遡って全長の約1割(この場合、約1m)までの部分(水出口部29E)に振動を与えて気泡を除去すればスケール析出の抑制につながる。
そこで、この給湯機Kでは、ケーシング内にあって振動する振動部品、例えば水ポンプ22、圧縮機4、圧縮機4の吸込み配管、または吐出配管と、水出口ヘッダー25または水側伝熱管29の露出部分とを結束バンド31などの連結部材で連結してある。この給湯機Kではケーシング内配管の取り廻し上の利便性により、図9に示すように、例えば、圧縮機4の吸込み配管9Aと、水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の水出口部29Eとが結束バンド31で連結されている。これにより、圧縮機4の運転中は常に振動部品の振動が水出口ヘッダー25から水側伝熱管29に伝わって水出口部29Eを共振させ、その結果、水出口部29Eの内面に気泡を付着させないか、あるいは内面から離脱させて除去する。尚、配管同士を直接接触させると騒音の原因となるため、間に緩衝材を介在させて固定するとよい。
すなわち、この結束バンド31が、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を振動させる、本発明にいう水出口部振動手段および連結部材の一例である。
すなわち、この結束バンド31が、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を振動させる、本発明にいう水出口部振動手段および連結部材の一例である。
上記したように、この実施の形態1の給湯機Kによれば、結束バンド31を介して振動伝達可能に連結された圧縮機4の吸込み配管9Aと共振させることで、水側伝熱管29の水流路13の内面に滞留させることなく、流通する水により気泡を水側伝熱管29内より追い出して、水出口ヘッダー25から排出することができる。これにより、十分な伝熱面積を確保することができ、性能低下およびスケール付着の抑制が可能となる。更には、付着していたスケールの剥離・離脱に寄与する。尚、水出口ヘッダー25は竪型配置にされており、且つ、水がヘッダー内を上向きに流れるので、水側伝熱管29からの気泡を効率よく迅速に排出することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、圧縮機4など振動部品の振動を利用した例を示したが、この実施の形態2では、水出口ヘッダー25または水側伝熱管29を直接振動させる例を示す。
図10(A)に示すように、小型の電動振動子でそれぞれ構成された振動駆動機32,32,32,32,32が、水冷媒熱交換器3の本体から出た水側伝熱管29,29,29,29,29の各露出部分に付設されている。これらの振動駆動機32,32,32,32,32は外部からの電源により駆動して水側伝熱管29,29,29,29,29の各露出部分を振動させる。これらの振動は各水側伝熱管29に伝わってそれぞれの水出口部29Eを共振させ、その内面の気泡を除去する。
実施の形態1では、圧縮機4など振動部品の振動を利用した例を示したが、この実施の形態2では、水出口ヘッダー25または水側伝熱管29を直接振動させる例を示す。
図10(A)に示すように、小型の電動振動子でそれぞれ構成された振動駆動機32,32,32,32,32が、水冷媒熱交換器3の本体から出た水側伝熱管29,29,29,29,29の各露出部分に付設されている。これらの振動駆動機32,32,32,32,32は外部からの電源により駆動して水側伝熱管29,29,29,29,29の各露出部分を振動させる。これらの振動は各水側伝熱管29に伝わってそれぞれの水出口部29Eを共振させ、その内面の気泡を除去する。
あるいは、図10(B)に示すように、バイブレータなどで構成される振動駆動機33が、水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29,29,29,29,29が集まって連結された水出側ヘッダー25に付設されている。この振動駆動機33は外部からの電源により駆動して水出側ヘッダー25を振動させる。この振動は各水側伝熱管29に伝わってそれぞれの水出口部29Eを共振させ、その内面の気泡を除去する。
すなわち、これらの振動駆動機32,33が、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を振動させる、本発明にいう水出口部振動手段の別例となる。
すなわち、これらの振動駆動機32,33が、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を振動させる、本発明にいう水出口部振動手段の別例となる。
従って、この実施の形態2の給湯機Kによれば、実施の形態1で述べた効果を奏することはもとより、外部の電源により振動駆動機32,33を駆動するので、必要なタイミングで水側伝熱管29の水出口部29Eを振動させることができ、振動の大きさも変更できるという利点がある。
実施の形態3.
次に、前記した実施の形態2の振動駆動機32または振動駆動機33の制御例を説明する。この構成では、図1に示すように、水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の入側に、入側水温度センサ(入側水温度検出手段)15が配備されている。入側水温度センサ15は水側伝熱管29入側の水温度を検出する。水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の出側には、出側水温度センサ(出側水温度検出手段)16が配備されている。出側水温度センサ16は水側伝熱管29出側の水温度を検出する。水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の出側には、水流速センサ(水流速検出手段)17が配備されている。水流速センサ17は水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29内を流通する出側水の流速を検出する。また、給湯機Kはその制御を行なう制御装置19を備えている。この制御装置19は、MPUなどで構成される制御部20と、給湯機Kに関する所定給湯運転効率などのデータを記憶したメモリ21を備えている。
次に、前記した実施の形態2の振動駆動機32または振動駆動機33の制御例を説明する。この構成では、図1に示すように、水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の入側に、入側水温度センサ(入側水温度検出手段)15が配備されている。入側水温度センサ15は水側伝熱管29入側の水温度を検出する。水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の出側には、出側水温度センサ(出側水温度検出手段)16が配備されている。出側水温度センサ16は水側伝熱管29出側の水温度を検出する。水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29の出側には、水流速センサ(水流速検出手段)17が配備されている。水流速センサ17は水冷媒熱交換器3の水側伝熱管29内を流通する出側水の流速を検出する。また、給湯機Kはその制御を行なう制御装置19を備えている。この制御装置19は、MPUなどで構成される制御部20と、給湯機Kに関する所定給湯運転効率などのデータを記憶したメモリ21を備えている。
そこで、制御部20(制御手段)は、各センサ15,16,17によりそれぞれ検出された、水側伝熱管29の入側水温度と出側水温度との温度差を求め、求めた温度差と検出した水流速とから給湯運転効率を算出する。算出した給湯運転効率が、予めメモリ21に格納されている所定給湯運転効率よりも低い場合に振動駆動機32または振動駆動機33を駆動して水側伝熱管29の水出口部29Eを振動させるのである。
従って、この実施の形態3の給湯機Kによれば、給湯運転効率の低下を検出でき、給湯運転効率の低下が検出されたときに振動駆動機32,33の駆動により水側伝熱管29の水出口部29Eを振動させるので、水出口部29Eにおける気泡の滞留とスケール付着の抑制を図り、更には付着していたスケールの剥離にもつながることから給湯運転効率を現状に保持するか、または改善することができる。
従って、この実施の形態3の給湯機Kによれば、給湯運転効率の低下を検出でき、給湯運転効率の低下が検出されたときに振動駆動機32,33の駆動により水側伝熱管29の水出口部29Eを振動させるので、水出口部29Eにおける気泡の滞留とスケール付着の抑制を図り、更には付着していたスケールの剥離にもつながることから給湯運転効率を現状に保持するか、または改善することができる。
尚、水冷媒熱交換器3の水出口部29Eの水温を検出する出側水温度センサ18(図1参照)を配備し、出側水温度センサ18の水温検出値が、予め制御装置19のメモリ21に記憶されている所定水温(例えば気泡の発生が増えてくる70℃)を超えたときに、制御部20が振動駆動機32,33を作動させるように構成することも可能である。
また、給湯機のヒートポンプ冷媒回路に用いる冷媒としては、先述した二酸化炭素が最も好適なのであるが、それ以外でも、出湯温度を70℃以上にする冷媒を用いることも可能である。
1 ヒートポンプ冷媒回路、2 給湯用水路、3 水冷媒熱交換器、4 圧縮機、6 膨張弁、7 熱源側熱交換器、9 冷媒配管、9A 吸込み配管、14 水配管、15 入側水温度センサ、16 出側水温度センサ、17 水流速センサ、20 制御部、21 メモリ、22 水ポンプ、25 水出口ヘッダー、29,29A 水側伝熱管、29E 水出口部、30,30A 冷媒側伝熱管、31 結束バンド、32,33 振動駆動機、K 給湯機。
Claims (5)
- 圧縮機、水冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管、膨張弁、および熱源側熱交換器を連結して成るヒートポンプ冷媒回路と、水ポンプ、および前記冷媒側伝熱管内の冷媒との間で熱交換を行なう水冷媒熱交換器の水側伝熱管を連結して成る給湯用水路とを有する給湯機において、前記水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部を振動させる水出口部振動手段を備えていることを特徴とする給湯機。
- 水出口部振動手段が、給湯機の振動部品と、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部とを振動伝達可能に連結する連結部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
- 水出口部振動手段が、水冷媒熱交換器の水側伝熱管の水出口部に付設されて前記水出口部を振動させる振動駆動機であることを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
- 水冷媒熱交換器の水側伝熱管の入側の水温度を検出する入側水温度検出手段と、前記水冷媒熱交換器の水側伝熱管の出側の水温度を検出する出側水温度検出手段と、前記水冷媒熱交換器の水側伝熱管内を流通する水の流速を検出する水流速検出手段と、前記それぞれ検出された、水側伝熱管の入側の水温度と出側の水温度との温度差、および、水流速に基づいて振動駆動機を駆動制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする請求項3に記載の給湯機。
- ヒートポンプ冷媒回路に用いられる冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給湯機。
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