JP2009252702A - 磁気遮蔽フランジ - Google Patents

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忠平 大島
Akira Yonezawa
彬 米澤
Hiromichi Kamiya
博道 神谷
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Abstract

【目的】本発明は、磁気遮蔽特性を有する配管あるいは容器に設けられたフランジを相互に接続する磁気遮蔽フランジに関し、ICFの真空シールを保全したままで浮遊磁場を究極迄遮蔽することを目的とする。
【構成】磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールする、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、エッジ部と磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、エッジ部に繋がる部分に所定幅で所定高さに形成した第1の溶接部、および磁気遮蔽フランジ部に繋がる部分に所定幅で所定高さよりも若干高く形成した第2の溶接部とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、磁気遮蔽特性を有する配管あるいは容器に設けられたフランジを相互に接続する磁気遮蔽フランジに関するものである。
フランジには、国際的に規格化されている寸法を有する、超高真空(UHV)関連装置に用いる真空継ぎ手フランジ、例えば国際標準コンフラットフランジ(ICF:International Conflat Flange)がある。本発明は、特に、ICFにおいて互いのフランジを複数のネジで真空シール接続するところのPC製(磁気遮蔽特性の優れたパーマロイC製)のフランジ部と固定時にガスケットを介して真空シールするところのSUSエッジ(繰り返し締め付けに強いステンレスエッジ)を有すことにより、PCによる磁気シールド機能を有し、かつICF内側の真空内に外部磁場が及ばないことを特徴とする磁気遮蔽フランジに関するものである。
本発明に係る磁気遮蔽フランジは、低速電子線装置(低加速SEM)、低速電子回折装置、低速電子線エネルギー分析器等の真空パーツとして用いる。これらは、表面解析、材料解析、複合材料開発、機能材料解析等の物理や化学の研究分野で必需である。工業分野では、微小複合材料や微小機能材料、微小パ−ツ等の製造及び品質管理では必携である。特に半導体分野、機能粉体を扱う医療分野、エネルギ−(燃料電池材料)分野にも及ぶものである。
従来、超高真空の配管や超高真空装置の真空シールを確実に行う要件は、アウトガスが極めて小さいこと、真空シールが確実であること、真空接続時に位置の再現性があることである。これを満たす真空継ぎ手として、世界共通規格のICFがある。ICFは一般的にSUS製であり上記要件を満足する。即ち、SUSはアウトガスが極めて小さくかつ表面の酸化等による変化も少なく、変形しにくい特徴がある。
(1)SUS製ICFについて:世界規格であるICFを図1に示す。材質はSUS304(ステンレスのなかの1種:JIS名称、以下SUSと称す)である。この図1で、1は回転対称軸仮想線である。互いに向き合うICF3とICF4について、銅製ガスケット10を介して所定(複数)のフランジ周囲に展開せるネジ1とナット2又はネジの締め付けによって結合すると、ガスケット10にICFのエッジ7が食い込んで、真空シールを得ることができる。ガスケット10は嵌め合い部9で嵌め合うので、エッジ7とエッジ傾斜部8と嵌め合い部9に囲まれる部分がガスケット10に高い圧力をかけ、エッジ7とガスケット10間は真空シールされる。エッジ7に食い込んだガスケット10はエッジ7及びエッジ傾斜部8で高い真空シール性を得る。このとき、嵌め合ったガスケット10は嵌め合い部9で両フランジの位置の再現性を保証している。かくして真空配管又は真空機器外筒は真空シールをされて結合を成す。以下ICFに接続する配管又は真空機器外筒を図から省略して、ICFのみの図で説明する。
また、エッジを真空シールに利用せずに、ICFのエッジの傾斜部8で真空シールする別種ガスケット11を使用する事例も多い(図1の(d))。
いずれの場合も、ガスケットは変形するので消耗品であるが、ICF自体はSUS製であり、エッジ及びエッジの傾斜部の変形はなく、永続的に使用できる。
しかし、SUSの初期透磁率μiは極めて小さく(μi=約1)、浮遊磁場はICFを通過して真空内部に及んでしまう。真空系内で動作する低速電子線等の装置では、浮遊磁場の影響を受ける。即ち、電磁気学によれば下式のごとく電子にかかる力はその速度と磁束密度とのベクトル積で表され、これに従って電子線は曲げられる。
mα = -e・v×B
但し、m:電子の質量(9.1×10-31 kg)
α:電子の加速度ベクトル(m/sec2
e :電子電荷量(1.6×10-19 Coul)
v :電子の速度ベクトル(m/sec)
B:磁束密度ベクトル(Teslar)
即ち、電子線の進行方向に垂直な方向を持つ磁束密度Bによる電子線は、両者に垂直な面上で半径ρの円軌道を成す。
ρ=(m*v)/( e*B) (式1)
但し、ρ:軌道の回転半径(m)
(式1)により、例えば電子線エネルギーを2桁小さくすると、その速度は1桁小さくなるので、ρは1桁小さくなる。
低速電子線照射装置の場合、外部磁場には(式1)によって敏感に反応し、その分解能を害したり、電子線が着地点で振動したり、電子線自体が反れて着地点に到着しない等の問題を起こす。また電子線のエネルギーアナライザ等の計測装置に於いても、同様の問題を起こす。その程度は電子線エネルギーの1/2乗に反比例し、外乱磁場に比例するので、低加速になればなるほど影響は大きい。
例えば、直進していた100eVの電子線がその進行方向に対して垂直な方向の磁束密度400Gauss(凡そ地磁気の大きさ)を被ると、電子ビームに回転半径約0.84mの運動軌道を与え、その直進性を著しく妨げる。結果、電子ビームに揺乱を与え、電子レンズでの所定の軌道を得られず、電子線自体の消失等々の問題を発生する。
特に、低加速電子ビームを扱う装置に於いては、装置の周りを磁気シールドで覆う方法をとるが、複雑な形状を成す装置外周に磁気シールド材を配置するのは一般的に大変な労力を要する。また配管穴や配線や装置形状による制約によって、これを施せない部分もあり、継ぎ目の無い万全な磁気シールドを施すのは困難であるという問題があった。
(2)PC製ICFについて:一方、高磁気シールド材、例えばμi=30,000以上を有するPC(Permalloy C:JIS規格呼称)を用いてICF3,4等を作成すると、ICF形成後に、磁気シールド特性を最適化する為に不可避的にメーカーで定める磁気焼鈍(最大約1,050℃)を行う結果、その硬度は129HVと相当柔らかく、銅ガスケット10で真空シールする部分、即ちPC製ICFのエッジ7及びエッジの傾斜部8の変形が発生し、真空シールの機能を失うという問題が発生する。
また、低い850℃の磁気焼鈍とすると、硬度は159HV〜165HVとなって十分硬く、変形等は発生せずに真空シール機能は達成できるが、この焼鈍温度での初期透磁率μi=30,000以上は全く保証されず、充分は磁気遮蔽が得られないという問題が発生する。
本発明は、これらの問題を解決するため、磁気遮蔽特性を有する配管あるいは容器に設けられたフランジを相互に接続する磁気遮蔽フランジにおいて、磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールするための、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、エッジ部と磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、溶接するロウを置く第1の隙間を設けたロウ置き部と、ロウ置き部に置いたロウが溶解したときに表面張力で引き込んで溜める、第1の隙間よりも内側に設けかつ隙間が小さい第2の隙間を有するロウ溜め部とを備えるようにしている。
また、磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールする、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、エッジ部と磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、所定幅で所定高さのほぼ同じ形状にした第1の溶接部と第2の溶接部とを備え、第1の溶接部と第2の溶接部との両者の先端部分に、第2の材質と同じ材質、あるいは充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な圧接を繰り返し可能な材質を溶解して盛り上げて溶接するようにしている。
また、磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールする、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、エッジ部と磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、エッジ部に繋がる部分に所定幅で所定高さに形成した第1の溶接部、および磁気遮蔽フランジ部に繋がる部分に前記所定幅で前記所定高さよりも若干高く形成した第2の溶接部とを備え、第2の溶接部の若干高い部分を溶解して第1の溶接部に溶接するようにしている。
これらの際に、第2の隙間を、第1の隙間の幅から徐々に小さくするようにしている。
また、第1の溶接部の所定の高さを、所定幅の1倍から3倍の範囲とし、第2の溶接部の所定の高さを、第1の溶接部の所定の高さに、更に、所定幅の1倍から2倍の範囲を加えるようにしている。
また、第1の材質と第2の材質とを溶接後に、第1の材質を焼鈍するための所定温度に昇温した後に降温し、第1の材質を高磁気遮蔽材にするようにしている。
また、磁気遮蔽フランジ部の材質をパーマロイCとし、エッジ部の材質をSUSとするようにしている。
本発明は、PC製のフランジ部にSUS製のエッジ部を溶接又は銀ロー付けを成しまたはエッジ部と同材質のSUSを溶接材として両者を溶接して磁気シールドを持つICFとすることにより、ICFの真空シールを保全したままで浮遊磁場を究極迄遮蔽すること
ができる。その結果、表面解析等に有用な低速電子線の軌道を保全できることにつながる。
本発明は、PC製のフランジ部にSUS製のエッジ部を溶接又は銀ロー付けを成しまたはエッジ部と同材質のSUSを溶接材として両者を溶接して磁気シールドを持つICFとすることにより、ICFの真空シールを保全したままで浮遊磁場を究極迄遮蔽することを実現した。
図1は、フランジの説明図を示す。
図1の(a)は、フランジの概略説明図を示す。図示のフランジは、1回転対称軸仮想線を中心にして上側の断面を模式的に示したものである。
図1の(a)において、ネジ1およびナット2は、対になって当該ネジ1を当該ナット2に結合して両者を回転させて絞め合わせることで、ICF(International Conflat Flange、国際標準コンフラットフランジ、ICFという)3,4を相互に密着した状態で固定するためのものである。
ICF3,4は、フランジであって、当該フランジを構成するエッジ7でガスケット10を圧接して超高真空を保持するためのものである。ここで、エッジ傾斜部8なる形状はガスケット10とエッジ7による気密保持をより確実にする役割を担うものである。
真空配管又は真空機器外筒5は、ICF3,4に接続された配管、容器である。
エッジ7は、ガスケット10を相互に圧接して超高真空を保持するためのものである。
エッジ傾斜部8は、エッジ7を形成するための傾斜部である。
嵌め合い部9は、相対するICF3,4がガスケット10を圧接する態様で相互に嵌め合うように構成された部分である。
図1の(b)は、図1の(a)の構造のフランジをネジ1とナット2の複数の組で相互に圧接する態様で固定した状態を示す。この状態では、ガスケット10がICF3,4のエッジ7でそれぞれ相対した位置を圧接し、超高真空を保持する状態に固定されている。ガスケット10は、純銅などを用い、繰り返し使用できるものである。
図1の(c)は、別種ガスケット11を用いて固定した状態を示す。図示の状態の別種ガスケット11は、図1の(b)のガスケット10がエッジ7の先端で圧接して超高真空を保持できる状態に固定したのに対し、当該図1の(c)はエッジ7のエッジ傾斜部8で圧接して超高真空を保持できる状態に固定したものである。いずれにしても、ガスケット10,11のいずれかの一部の相対した場所を局部的に圧接して超高真空を保持できる状態にすればよい。
以上の構成を持つICF3,4を用い、当該ICF3,4を構成するエッジ7あるいはエッジ傾斜部8などでガスケット10,11の相対する場所を相互に圧接して超高真空(超高圧)を保持、即ち、リークが極めて小さい状態に保持するように固定している。この際、ICF3,4を磁気遮蔽の高い材質(「第1の材質」という、例えばパーマロイC)で構成した場合、当該磁気遮蔽の高い材質はエッジ7、エッジ傾斜部8として形成すると、材質の固さが充分でなく、エッジ7およびエッジ傾斜部8にへたりが生じて充分は気密が保持できず、更に、繰り返し使用が不可となる問題があった。
それを解決するために本願発明では、図2以降に説明する構造および処理方法などを採用し、当該問題を解決したものである。以下順次詳細に説明する。
図2は、本発明の説明図(その1)を示す。図2は、銀ロー付けの例を示す。
図2の(a)は、本発明の概略説明図を示す。
図2の(a−1)は全体構成図を示し、図2の(a−2)はSUS製エッジ22とその近傍の拡大図を示す。
図2の(a−1)および(a−2)において、PC製フランジ21は、磁気遮蔽が充分に高い材質であるパーマロイCで作成したフランジである。
SUS製エッジ22は、エッジとして磁気遮蔽が充分に高くはなくが、硬度が充分に高い材質であるSUSで作成したフランジである。
嵌め合い部23は、SUS製エッジ22をPC製フランジ21に、半径方向に位置きめしてはめ合わせる部分である。
合わせ面24は、SUS製エッジ22をPC製フランジ21に、軸方向に合わせするための面である。
銀ロウ溜め部25は、銀ロウ置き部26に置いた銀ロウが溶け、表面張力で引き込んで当該銀ロウを溜める部分である。溶けた銀ロウは、SUS製エッジ22とPC製フランジ21との接触した部分に表面張力の力で引き込まれて行き渡り、残った銀ロウが当該銀ロウ溜め部25あるいは銀ロウ置き部26に残留することとなる。銀ロウ溜め部25の隙間は、溶けた銀ロウが表面張力で引き込むに充分な隙間でよく、例えば0.1〜0.5mm程度にする。
銀ロウ置き部26は、銀ロウを置く場所である。銀ロウを当該銀ロウ置き部26においた状態で、PC製フランジ21,SUS製エッジ22を重力あるいは治具で固定した状態で、全体を当該銀ロウが溶ける温度に加熱し、溶けた銀ロウは表面張力の力で銀ロウ溜め部25を介してSUS製エッジ22とPC製フランジ21との接触部分に同様に表面張力の力で引き込まれて行き渡る。そして、冷却することでSUS製エッジ22がPC製フランジ21に銀ロウ付けされ、超高真空に耐えうる接続が行われることとなる(詳細は図5フローチャートを用いて後述する)。
図2の(b)は、図2の(a−2)のSUS製エッジ22の近傍の拡大図を示す。
図2の(b−1)は銀ロウ27を銀ロウ置き部26に置いた状態を示し、図2の(b−2)は銀ロウが溶けて銀ロウ溜め部25および銀ロウ置き部26に溜まった状態を示す。
図2の(b−1)において、銀ロウ27は、図2の(a−2)の銀ロウ置き部26に平たいリング状の銀ロウを置いた状態を示す。
図2の(b−2)において、溶けた銀ロウ28は、図2の(b−1)の状態で加熱して銀ロウ27を溶かし、当該溶けた銀ロウが表面張力の力で銀ロウ溜め部25、更に、SUS製エッジ22がPC製フランジ21とに接触する部分に引き込まれて銀ロウ付けし、残った銀ロウが当該銀ロウ置き部26に残って固まった状態を示す。
以上説明した図2の(a)および(b)に示すように、銀ロウ置き部26に銀ロウを置いた状態で、全体を加熱して当該銀ロウを溶かして表面張力の力でSUS製エッジ22をPC製フランジ21の接触している部分に銀ロウ付けすることが可能となると共に、残った銀ロウを銀ロウ溜め部25、更に銀ロウ置き部26に滞留させ、充分な銀ロウをSUS製エッジ22とPC製フランジ21との接合面に供給し、完全に銀ロウ付けすることが可能となる。
図2の(c)は、他の例を示す。
図2の(c−1)は、銀ロウ溜め部25の幅を銀ロウ置き部26の幅から徐々に狭くした構造例を示す。図示の構造を持たせることにより、銀ロウ置き部26に置いた銀ロウが溶けたときに表面張力の力で当該溶けた銀ロウが全て銀ロウ溜め部25の方向に誘引され易くなり、外部の不要な場所に銀ロウ付けされないようにすることが可能となる。
図2の(c−2)は、銀ロウ置き部26の外側に邪魔板28,29を配置して溶けた銀ロウが外部に蒸発したりなどしないようにした構造例を示す。図示の構造にすることにより、銀ロウ置き部26に置いた銀ロウが溶けた場合に、外部に蒸発して不要な場所に付着したり、表面を伝わって外部に誘導されたりする事態を防止し、銀ロウが不要な外部の場所に付着し、銀ロウ付け後に、不要な場所に付着した銀ロウを除去する作業を軽減することが可能となる。
図3は、本発明の説明図(その2)を示す。図3は、SUS製エッジ32とPC製フランジ31との溶接部35に、SUS製溶接棒を溶かして両者を溶接する例を示す。
図3の(a)は、溶接前の概略説明図を示す。
図3の(a)において、PC製フランジ31は、磁気遮蔽の高いパーマロイCで作成したフランジである。
SUS製エッジ32は、硬度の高いSUSで作成したエッジである。
嵌め合い部33は、SUS製エッジ32をPC製フランジ31に、半径方向に位置きめしてはめ合わせる部分である。
合わせ面34は、SUS製エッジ32をPC製フランジ31に、軸方向に合わせるための面である。
溶接部35は、SUS製エッジ32およびPC製フランジ31の両者にほぼ同じ形状で作成した凸形状の溶接部であって、幅aおよび高さb(PC製フランジ31側),高さc(SUS製エッジ32側)を持つ部分であり、これらの関係は下記の関係を有するものである。
b,c=a×(1〜3)・・・・・・(式2)
ここで、b,cはPC製フランジ31側、SUS製エッジ32側の高さであり、aは両者の幅である。即ち、PC製フランジ31側およびSUS製エッジ32側の高さb,cは、幅の1倍から3倍の範囲で作成することが望ましい。この範囲内で作成した溶接部35では、別のSUS製溶接棒を溶かして当該溶接部35に盛り上げる溶接を行った場合に、良好な溶接が行われる範囲である。尚、幅を両者で同一としたが、異ならせた場合には、両者の溶接部35の先端に、SUSを溶かして盛り上げるときにほぼ同じ温度に加熱されれるように、当該幅を広くすれば高さを高く、逆に幅を狭くすれば高さを低くするように調整してもよい。この幅は溶接後の接合の強度を与えるものであり、例えば直径70mmのICFであれば、1〜1.5mm程度で十分である。
ストレス抜き部36は、嵌め合い部33と合わせ面34とが接合する部分に設けた隙間であって、溶接部35が溶接された後に室温に戻ったときにかかる力(ストレス)により、合わせ面34、嵌め合い部33が相互に離れたりずれたりなどする事態を許容するためのものである。
図3の(b)は、図3の(a)の構造のもとでSUSを溶かして溶接した後の状態を
模式的に示す。
図3の(b)において、接合部37は、SUSを溶かしつつほぼ半円形状になるように、ある点から初めて一周に渡り溶接した後の1つの断面を示す。ここでは、SUS製溶接棒を溶かしつつほぼ半円形状に図3の(a)の溶接部35に盛り上げることを、ある点から初めて一周に渡り溶接し、ある点の断面図を図示の溶接部36として示したものである(詳細には後述する図6で説明する)。
以上のように、図3の(a)に示す溶接部35を設け、当該溶接部35の上に半円形状にSUS製溶接棒を溶かしつつある点から初めて一周に渡り溶接することにより、図3の(b)に示す溶接部36をPC製フランジ31とSUS製エッジ32との接触した溶接部35に盛り上げて溶接(SUSリッチの溶接)することが可能となる。ここでは、SUS製溶接棒を溶かして溶接部35に半円形状に盛り上げて接合部36(SUSリッチの接合部36)を形成して両者を溶接して超高真空に耐えうる良好な結果が得られるが、逆にPC(パーマロイC)を溶かして溶接部35に半円形状に盛り上げて接合部36(PCリッチの接合部36)を形成して両者を溶接した場合には、冷却後にひび割れしたりなどし、超高真空に耐えうる良好な結果が得られなかった。ここで、SUSリッチな接合部36を形成した場合には、溶接後に磁気焼鈍(約1050℃)を施した後に接合部36にクラックが入ることも無い。
尚、溶接部を溶接盛り上げで接合部37を形成する場合、溶接盛り上げ材としてSUSは上述したように相性が極めて良好であるが、PC材、PB材を溶接盛り上げて接合部37を形成して溶接した場合には、良好な溶接結果は得られない。これは、接合部37のSUS製エッジ32側はSUSリッチであり、PC製フランジ31側に至るにつれて穏やかにSUS成分が薄れてPCリッチとなり、更にPC母材であるPC製フランジ31に繋がることにあると考えられる。
また、溶接部35の幅aは、当該溶接部35の厚みを決定するものであって、厚ければ強度の強い接合となり、薄ければ弱い接合となる。溶接部35の高さ(溶接代)b,cは、溶接時および磁気焼鈍時の熱ストレスを緩和することで、接合部36や溶接部35のクラック等の発生確率を極めて低くする役目がある。実使用では、超高真空装置として使用され、超高真空を得るためには、ベイクアウト(目的によって異なるが、150℃〜250℃)にしながら真空を引くので、当該接合部36、溶接部35は繰り返し熱ストレスを受けるが、上述したSUSリッチの接合部36の場合には、真空漏れや変形などの問題が発生しない。
また、溶接部35の高さ(溶接代)b,cを余り短くすると、溶接部35から周辺への熱伝導が大きくなり、限られた熱量で当該溶接部35を充分昇温することが難しくなり、充分な接合強度を得ることが困難となる。
図4は、本発明の説明図(その3)を示す。図4は、SUS製エッジ42とPC製フランジ41との溶接部45の高さを異ならせて、高い方のSUSを溶かして両者を溶接する例を示す。これは、特に、狭い空間内で溶接する場合、図3の例では盛り上げるSUS棒を溶接部55に押付けながら一定量を溶かして半円形状に盛り上げることを、ある点から初めて一周に渡り連続して行う必要があるが、図4の盛り上げるSUS棒を使用しない場合には溶接をより簡単にすることが可能となる。以下詳細に説明する。
図4の(a)は、溶接前の概略説明図を示す。
図4の(a−1)は全体の断面図を示し、図4の(a−2)はSUS製エッジ42の部分の拡大図を示す。
図4の(a−1)および(a−2)において、PC製フランジ41は、磁気遮蔽の高いパーマロイCで作成したフランジである。
SUS製エッジ42は、硬度の高いSUSで作成したエッジである。
嵌め合い部43は、SUS製エッジ42をPC製フランジ41に、半径方向に位置きめしてはめ合わせる部分である(いずれか一方でもよい)。
合わせ面44は、SUS製エッジ42をPC製フランジ41に、軸方向に合わせるための面である。
溶接部45は、SUS製エッジ42の高さを高くし、PC製フランジ41の高さを低くして作成した凸形状の溶接部であって、幅aおよび高さb(PC製フランジ41側),高さc(SUS製エッジ42側)を持つ部分であり、これらの関係は下記の関係を有するものである。
b=a×(1〜3)
c=b+a×(1〜2)・・・・・・(式3)
ここで、b,cはPC製フランジ41側、SUS製エッジ42側の高さであり、aは両者の幅である。即ち、PC製フランジ41側の高さbは、幅aの1倍から3倍の範囲で作成することが望ましい。SUS製エッジ42側の高さcはPC製フランジ41側の高さbに、更に、幅の1倍から2倍を加算した高さの範囲で作成することが望ましい。この範囲内で作成した溶接部45では、後述する高いSUS製エッジ42の母材のSUSを溶かして当該溶接部45に半円形状に盛り上げる溶接を行った場合に、良好な溶接が行われる範囲である。尚、幅を両者で同一としたが、異ならせた場合には、両者の溶接部45の先端に、高いSUS製エッジ42の母材のSUSを溶かして盛り上げるときにほぼ同じ温度に加熱されれるように、当該幅を広くすれば高さを高く、逆に幅を狭くすれば高さを低くするように調整してもよい。
尚、(式3)のa×(1〜2)の高さ(cがbよりの高い部分)である過長部の高さは、当該過長部を溶かして丁度、半円形状に溶接できるように当該高さを実験により求めて決める。
図4の(b)は、図4の(a)の溶接部45の向きを、半径方向の溶接部55にした例を示す。他は、同じであるので、説明を省略する。
図5は、本発明の溶接説明フローチャート(その1)を示す。これは、図2の溶接を説明するフローチャートである。
図5において、S1は、フランジ部、エッジ部を加工する。これは、図2のPC製フランジ21およびSUS製エッジ22を加工する。
S2は、ホウ砂を塗布する。これは、S1で加工した図2のPC製フランジ21およびSUS製エッジ22の、溶接する部分にホウ砂を塗布する。例えば、ホウ砂を水に溶いたもの(実際はホウ砂に溶接を良好にする材料を混ぜた溶接補助材)を、銀ロウ付けする対象の図2の嵌め合い部23、合わせ面24、銀ロウ溜め部25、銀ロウ置き部26、および銀ロウ27に塗布する。
S3は、嵌め合わせる、および銀ロウを入れる。これは、図2の(b−1)に示すように、PC製フランジ21に、SUS製エッジ22を重力あるいは治具で相互が密着する方向に力が印加されるようにした状態で、銀ロウ27(例えばリング状)を銀ロウ置き部26に入れる。尚、銀ロウの量は、予め実験により、外部に流れて不要な個所に銀ロウが付着しない量を求めておく。
S4は、炉中で600℃オーダに加熱する。これは、S1からS3で、PC製フランジ21にSUS製エッジ22を取り付け、銀ロウ27を銀ロウ置き部26に入れた状態で、全体を約600℃に加熱する。
S5は、銀ロウが溶けたことを確認し、降温する。これは、S4で全体を加熱して図2の(b−1)の銀ロウ27を溶かし、図2の(b−2)に示すように、溶けた銀ロウを、銀ロウ置き部26、銀ロウ溜め部25、嵌め合い部23、合わせ面24に表面張力で行き渡らしたことを確認した後、降温する。
S6は、溶接完了する。S5の降温して室温になったときに溶接完了する。PC製フランジ41は予め焼鈍しておく。
以上によって、図2のPC製フランジ21およびSUS製エッジ22を加工し、銀ロウ27を図2の(b−1)に示すように銀ロウ置き部26に入れた後に、全体を加熱して銀ロウを溶かすことにより、PC製フランジ21およびSUS製エッジ22を銀ロウ付け溶接することが可能となる。
図6は、本発明の溶接説明フローチャート(その2)を示す。これは、図3の溶接を説明する説明図である。
図6において、S11は、フランジ部、エッジ部を加工する。これは、図3のPC製フランジ31およびSUS製エッジ32を加工する。
S12は、重力又は治具で両者を固定する。これは、S11で加工した図3のPC製フランジ31およびSUS製エッジ32の溶接する部分を重力あるいは治具で相互が密着する方向に力が印加されるように固定する。
S13は、盛り用のSUS材を当てながら1点から初めて1周溶接する。これは、不活性ガス(例えばアルゴン)を図3の溶接部35に吹きつけながら電気溶接でアークを発生させ、当該アークで加熱された溶接部35の上に、SUS製エッジ32と同じ材質のSUS棒を近づけて溶かして半円形状に盛り上げて溶接する。この際、溶接部35の一点からSUS材を溶かして半円形状に盛り上げつつ一周に渡り連続して行い、最初の一点に戻って溶接を終了する。
S14は、磁気焼鈍する。これは、PC製エッジ32について公知の磁気焼鈍を行い、PC本来の磁気特性を発揮させるようにする(図9参照)。
S15は、溶接完了する。
以上によって、図3のPC製フランジ31およびSUS製エッジ32を加工し、溶接部35にSUSを溶かして半円形状に盛り上げることを一点から初めて一周に渡り溶接することにより、PC製フランジ31およびSUS製エッジ32をSUSで溶接することが可能となる。
図7は、本発明の溶接説明フローチャート(その3)を示す。これは、図4の溶接を説明するフローチャートである。
図7において、S21は、フランジ部、エッジ部を加工する。これは、図4のPC製フランジ41およびSUS製エッジ42を加工する。
S22は、重力又は治具で両者を固定する。これは、S21で加工した図4のPC製フランジ41およびSUS製エッジ42の溶接する部分にホウ砂を塗布した後、両者を重力あるいは治具で相互が密着する方向に力が印加されるように固定する。
S23は、SUSの過長部を盛り代として溶接する。これは、不活性ガス(例えばアルゴン)を図4の(a−2)の溶接部45に吹きつけながらあるいは還元雰囲気中で電気溶接でアークを発生させ、当該アークで加熱された溶接部45の長い過長部(SUS製エッジ42の過長部)を、溶かして半円形状に溶接する。この際、溶接部45の一点から過長部を溶かして半円形状にしつつ一周に渡り連続して行い、最初の一点に戻って溶接を終了する。
S24は、磁気焼鈍する。これは、PC製フランジ41について公知の磁気焼鈍を行い、PC本来の磁気特性を発揮させるようにする(図9参照)。
S25は、溶接完了する。
以上によって、図4のPC製フランジ41およびSUS製エッジ42を加工し、溶接部45のSUS製エッジ2の過長部(SUS)を溶かして半円形状にすることを一点から初めて一周に渡り溶接することにより、PC製フランジ41およびSUS製エッジ42を当該SUS製エッジ42の母材であるSUSで溶接することが可能となる。
図8は、本発明の溶接した断面図を示す。図8の断面図は、既述した図4の構造に加工した試験片について、既述した図7のフローチャートに従い溶接し、溶接後に溶接面をカットした断面の顕微鏡写真を示す。
図8において、SUSは、ステンレス(SUS304)であって、溶接部の高さは当初(溶接前)、PCの高さよりも、約幅分だけ高く形成したものである((式3)のcの高さの範囲)。
PCは、パーマロイ(パーマロイC)であって、溶接部の高さは当初(溶接前)、SUSの高さよりも、約幅分だけ低く形成したものである((式3)のbの高さの範囲)。
溶接部は、SUSの幅分だけ高く形成した部分を溶接で溶かして当該SUSとPCとの接合部に図示のように盛り上げる形状に、ある1点から初めて一周に渡り溶接し、冷却後に断面をカットしたものの顕微鏡写真である(図7のフローチャートとその説明参照)。
ストレス抜き部は、溶接した溶接部を冷却したときの各部の熱膨張係数の違いなどによるストレス(歪み)を軽減するための隙間である。
尚、溶接部を構成するSUS,PCの幅はそれぞれ約1mm幅、高さは約2mm,1mm程度である。
溶接部の断面の写真から判明するように、SUSを溶かして当該SUSとPCとの接合部に図示のように盛り上げることにより、良好な溶接が可能であることが当該写真から判明した。逆に、PCを溶かして当該PCとSUSとの接合部に盛り上げた場合には、良好な溶接が不可で、冷却後にクラックが発生したりなどし、超高真空のフランジの溶接には使用不可であった。
図9は、本発明の説明図を示す。
図9の(a)は、パーマロイ、SUSの物理特性の例を示す。
図9の(a)において、パーマロイはPC.PBなどが図示のようにあり、初期透磁率が極めて高く、磁気遮蔽が有効である特性がある。一方、硬度HVは低く、例えば129HV(1050℃焼鈍して初期透磁率を良好にした時のPC)で、上述したICFのエッジに使えない。
SUSは304,316,310などがあり、通常、初期透磁率はパーマロイに比較して極めて小さく、磁気遮蔽には有効でない特性がある。一方、硬度HVは高く、例えばパーマロイの1050℃焼鈍して初期透磁率を良好にした時でも、156HVあり(SUS304)、上述したICFのエッジに使用可能で、繰り返しに耐えうる物理特性を有しているものである。
図9の(b)は、硬度HVと透磁率特性両者が成立する条件の説明図を示す。
図9の(b)において、
(1)SUS単独では、磁気的に不成立である。
(2)PC単独では、850℃磁気焼鈍なら磁気特性は落ちるものの使用可である。
(3)PCとSUSの組み合わせで、1050℃焼鈍が成立する。
本発明は、(3)のPCとSUSの組み合わせで、PCの初期透磁率を高くする焼鈍温度1050℃で焼鈍しても、充分な初期透磁率をPCに確保して図2から図4のPC製フランジ21,31,41の初期透磁率を極めて高くして磁気遮蔽を高くした状態で、かつ、図2から図4のSUS製エッジ22,32,42の硬度を156を確保し、両者を銀ロウ付け、SUSで溶接部35,45を盛り上げて溶接することにより、磁気遮蔽の良好なICFを作成することが可能となった。
本発明は、PC製のフランジ部にSUS製のエッジ部を溶接又は銀ロー付けしまたはエッジ部と同材質のSUSを溶接材として両者を溶接して磁気シールドを持つICFとし、ICFの真空シールを保全したままで浮遊磁場を究極迄遮蔽する磁気遮蔽フランジに関するものである。
フランジの説明図である。 本発明の説明図(その1)である。 本発明の説明図(その2)である。 本発明の説明図(その3)である。 本発明の溶接説明フローチャート(その1)である。 本発明の溶接説明フローチャート(その2)である。 本発明の溶接説明フローチャート(その3)である。 本発明の溶接した断面図である。 本発明の説明図である。
符号の説明
1:ネジ
2:ナット
3,4:ICF
5、6:真空配管又は真空機器外筒
7:エッジ
8:エッジ傾斜部
9:嵌め合い部
10:ガスケット
11:別種ガスケット
21、31,41、51:PC製フランジ
22、32,42、52:SUS製エッジ
23、33、43、431、53:嵌め合い部
24、34、44、54、54:合わせ面
25:銀ロウ溜め部
26:銀ロウ置き部
27:銀ロウ
28:溶けた銀ロウ
29:邪魔板
35、45、55:溶接部
36:接合部

Claims (8)

  1. 磁気遮蔽特性を有する配管あるいは容器に設けられたフランジを相互に接続する磁気遮蔽フランジにおいて、
    磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、
    前記磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールするための、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な前記圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、
    前記エッジ部と前記磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、溶接するロウを置く第1の隙間を設けたロウ置き部と、
    前記ロウ置き部に置いたロウが溶解したときに表面張力で引き込んで溜める、前記第1の隙間よりも内側に設けかつ隙間が小さい第2の隙間を有するロウ溜め部と
    を備えたことを特徴とする磁気遮蔽フランジ。
  2. 磁気遮蔽特性を有する配管あるいは容器に設けられたフランジを相互に接続する磁気遮蔽フランジにおいて、
    磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、
    前記磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールする、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な前記圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、
    前記エッジ部と磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、所定幅で所定高さのほぼ同じ形状にした第1の溶接部と第2の溶接部と
    を備え、
    前記第1の溶接部と前記第2の溶接部との両者の先端部分に、前記第2の材質と同じ材質、あるいは充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な圧接を繰り返し可能な材質を溶解して盛り上げて溶接したことを特徴とする磁気遮蔽フランジ。
  3. 磁気遮蔽特性を有する配管あるいは容器に設けられたフランジを相互に接続する磁気遮蔽フランジにおいて、
    磁気遮蔽特性を有する第1の材質で形成し、固定具で相互に圧接させる磁気遮蔽フランジ部と、
    前記磁気遮蔽フランジ部に溶接し、ガスケットを圧接して真空シールする、充分な磁気遮蔽特性を有しないが充分な前記圧接を繰り返し可能な第2の材質で作成したエッジ部と、
    前記エッジ部と前記磁気遮蔽フランジ部とが接触する両者の内側の部分に、前記エッジ部に繋がる部分に所定幅で所定高さに形成した第1の溶接部、および前記磁気遮蔽フランジ部に繋がる部分に前記所定幅で前記所定高さよりも若干高く形成した第2の溶接部と
    を備え、
    前記第2の溶接部の若干高い部分を溶解して前記第1の溶接部に溶接したことを特徴とする磁気遮蔽フランジ。
  4. 前記第2の隙間を、前記第1の隙間の幅から徐々に小さくしたことを特徴とする請求項1記載の磁気遮蔽フランジ。
  5. 前記所定の高さを、前記所定幅の1倍から3倍の範囲としたことを特徴とする請求項2記載の磁気遮蔽フランジ。
  6. 前記第1の溶接部の所定の高さを前記所定幅の1倍から3倍の範囲とし、かつ前記第2の溶接部の所定の高さを前記第1の溶接部の所定の高さに、更に、前記所定幅の1倍から2倍の範囲を加えたことを特徴とする請求項3記載の磁気遮蔽フランジ。
  7. 前記第1の材質と前記第2の材質とを溶接後に、当該第1の材質を焼鈍するための所定温度に昇温した後に降温し、当該第1の材質を高磁気遮蔽材にしたことを特徴とする請求項1から請求項6にいずれかに記載の磁気遮蔽フランジ。
  8. 前記第1の材質をパーマロイCとし、前記第2の材質をSUSとしたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の磁気遮蔽フランジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015196838A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 Dowaメタルテック株式会社 Fe−Ni合金材の製造方法、軟磁性部品の製造方法、Fe−Ni合金及び軟磁性部品材料

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