JP2009291966A - 装飾用パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 光透過性基材に形成された装飾模様を可視領域の光を利用して任意の色で輝光表示を可能にし、かつ変化に富んだ見栄えの良い装飾用パネルを提供する。
【解決手段】 基材11の光入射面11aと反対の面11bに凹状の三次元形状を呈する複数の反射面121を基材11の反対の面11bに沿い配列形成することで装飾模様12を構成する。複数の反射面121で反射される光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様12に光の明暗を付ける。さらに、基材11を透過して反射フィルム16に到達した光15cを反射拡散し、この反射光を反射面121に向け反射させることにより、装飾模様12を際立たせるとともに上記光の明暗に合わせた濃淡色に着色する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車両用インストルメントパネルの装飾または家具の扉表面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話機本体の表面の装飾、電化製品の表面の装飾などに使用される装飾用パネルに関し、さらに詳しくは、光透過性基材に形成された装飾用の模様パターンを可視領域の色光を利用して任意の色で輝光表示できるようにした装飾用パネルに関するものである。
従来、例えば自動車に用いられる装飾パネルとして、乗用車の後部端のリアコンビネーションランプ間に装着されるガーニッシュが知られている(特許文献1参照)。
この種の装飾パネルは、アクリル等の透明な合成樹脂材からなるカバーと、このカバーを自動車の車体に取り付けるための取付基材とを備え、カバーの外表面は平滑な面に加工されているとともに取付基材と相対向する内表面には細かい凹凸模様(シボ)が形成されている。また、カバーの内表面と相対向する取付基材の表面には平面的に連続した凹球状の魚眼を形成し、さらに、この凹球状の魚眼にシルバーメタリック塗料を塗布してメタリック塗膜面が形成されている。
このような装飾パネルにおいては、カバーを透過した光はカバー内表面の細かい凹凸模様(シボ)により複雑に散乱され、この散乱光が取付基材のメタリック塗膜面に入射されると、凹球状の魚眼形状からくる凹面鏡の作用によって、その入射光の反射の乱れが集約された反射光となり、これにより、フレネルレンズの効果を出して、奥行きの深さを表現できる装飾パネルを提供できるようにしている。
特開平4−78632号公報
しかし、このような従来の装飾パネルでは、装飾パネルを構成する取付基材のメタリック塗膜面は凹球状の凹面鏡からなり、この凹面鏡でカバーの凹凸模様で散乱されて入射される光を集約された反射光、すなわち凹面鏡の大きさに応じた径のスポット光として反射するものであるため、このスポット状反射光の輝度はほとんど均一であるとともに、装飾パネルに対し視点を変えてもスポット光の輝度は変化しない。その結果、インストルメントパネルやドアートリムなどの自動車内装部品の装飾や電化製品などの装飾には変化が乏しく、かつ見栄えが低いという問題があった。
本発明は上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、光透過性基材に形成された装飾模様を可視領域の光を利用して任意の色で輝光表示できるとともに、変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を可能にし、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎや安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる装飾用パネルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために請求項1発明は、装飾用パネルであって、光入射面及び該光入射面と反対の面に装飾模様を有する透光性の基材と、前記基材の前記光入射面と反対の面を覆うように設けられたカバー部材と、前記カバー部材上の面で、前記基材の前記光入射面と反対の面と対向する面に設けられ、前記基材を透過した光を少なくとも前記装飾模様の箇所に向け反射させる反射フィルムとを備え、前記装飾模様は、前記基材に入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射する光の輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を生じさせるための三次元形状を呈する複数の反射面を前記少なくとも一方の面に沿い配列形成することで構成されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の凹状または凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の装飾用パネルにおいて、前記反射フィルムは、当該反射フィルムで反射される光にカラー色を発現させるカラーフィルムで構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面に、加飾用の模様パターンを有する半透明もしくは透明な加飾層が形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面と反対の面と前記反射フィルムとの間に空間が形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記基材の光入射面と反対の面が前記反射フィルムに当接していることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1記載の装飾用パネルにおいて、前記基材は有色透明または無色透明もしくは有色半透明な材質からなることを特徴とする。
本発明の装飾用パネルによれば、基材の光入射面と反対の面に沿いランダムに配列して形成した三次元形状の複数の反射面から装飾模様を構成し、この反射面により反射される光の輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて装飾模様に光の明暗を生じさせ、さらに、基材を透過した光を反射フィルムにより装飾模様に向け反射するように構成したので、基材の装飾模様の色を看者と装飾用パネルに対する視角または光入射角度及び回折光に応じて変化させることができるとともに、装飾模様に1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾が可能になり、併せて見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎや安らぎを与える光学的装飾効果を発揮できる。
また、本発明の装飾用パネルによれば、反射フィルムにカラーフィルムを使用したので、反射フィルムで装飾模様に向け反射される光にカラー色を発現させることができ、装飾用パネルの見栄えを更に強調することができる。
また、本発明の装飾用パネルによれば、基材の光入射面に、模様パターンを有する加飾層を形成したので、加飾層の模様パターンに三次元形状の反射面で生成された反射光による不規則に変化する光の明暗を付加でき、装飾模様に立体感付与し、より見栄えの良い装飾用パネルを提供できる。
また、本発明の装飾用パネルによれば、基材を有色透明な材質で成形することにより、装飾用パネルの見栄えを色彩の面から強調することができる。
さらに、本発明によれば、基材の光入射面と反対の面と反射フィルムとの間に空間が設けられているため、反射フィルムによる光の反射拡散効果が高められ、装飾用パネルの見栄えを更に強調することができる。
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明の装飾用パネルは、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明にかかる実施の形態1を示す装飾用パネルの平面図、図2は図1の2−2線に沿う拡大断面図、図3は本実施の形態1における装飾用パネルの基材に形成された反射面を基材の裏面(光入射面と反対の面に相当)側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図、図4は図3の4−4線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図、図5は図3の5−5線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図、図6は本実施の形態1における装飾用パネルの反射面及び反射フィルムの光に対する作用を模式的に示す断面図である。
本実施の形態1に示す装飾用パネル10は、図1及び図2に示すように、基材11、カバー部材13、反射フィルム16などを含んで構成される。
基材11は、アクリルやポリカーボネートなどの透明な合成樹脂材またはガラス等の透明で、かつ緩やかな凸状円弧に湾曲された板材から構成される。この基材11は板材の緩やかな湾曲面に応じた光入射面(表面)11aを有し、この光入射面11aと反対の面(裏面)11bには、例えばモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様12が形成されている。
なお、基材11の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
カバー部材13は、基材11に、その光入射面11aと反対の面11bを覆うように設けられるもので、不透明な樹脂製の板材からなり、基材11の周縁に沿い形成した係合段部111にカバー部材13の周縁部を嵌め込み、係合段部111に設けた図示省略の係止機構または接着剤により固定できるように構成されている。また、基材11の光入射面11aと反対の面11bに固定するとともに基材11と反射フィルム16との間に0.2mm以上10mm以下の空間14が形成されている。
なお、装飾用パネル10の照明光15には、各種照明灯の光または太陽光等の自然光などが用いられる。
反射フィルム16はカバー部材13の上面、すなわち装飾模様12の形成領域を含めた基材11の裏面11bと対向する面に積層され貼着されている。
この反射フィルム16は、基材11を透過して反射フィルム16に入射される光を反射拡散して装飾模様12の箇所を含めた光入射面11aと反対の面11bに向け反射させるものであり、ポリエチレンテレタフレート(PET)フィルムなどの樹脂フィルムに銀を蒸着したタイプやアルミなどの金属箔をラミネートしたものなどが使用される。また、樹脂フィルムには赤、青、緑等の種々の色に着色した有色透明なカラーフィルムが使用される。
前記装飾模様12は、図2及び図3に示すように、基材11の光入射面11aと反対の面11b(基材11の裏面)に、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面121を反対の面11bに沿いランダムな任意のピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面121を基材11の光入射面11a側から見た場合、反射面121の空間14との界面121aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面121は、基材11にその光入射面11a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様12に光の明暗を付けるためのものである。
次に、反射面121で生成される反射光の光彩、輝度に不規則に変化する明暗を生じさせる場合の具体例について図3〜図5を参照して説明する。
反射面121は、図3に示すように、三角屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを生じさせるのに必要な凹状の三次元形状を付与することにより構成される。この凹状の反射面121は、その空間14との界面121aの反射による輝度に木漏れ日または小川の水の流れに似た不規則に変化する明暗を生じせるものであり、その形状は数1に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面121は、周波数の違う複数のサイン曲線(2ix:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅(強さ))をかけて加算した形状となる。これをグラフに表すと図7に示す曲線711のようになる。
なお、符号712は周波数の異なる複数のサイン曲線を示す。また、1/fは、1/fゆらぎ関数f(x)を決める周波数成分の強さ、すなわち振幅が周波数fに反比例する式を表している。
上記反射面121は、図3〜図5に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面121cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、行、列方向の凹状反射面121の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、行、列方向の凹状反射面121の反射角θ1は、その材質がポリカーボネートの場合、約40度であり、さらに、行、列方向の凹状反射面121の傾斜角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
このような本実施の形態1に示す装飾用パネル10において、基材11の光入射側の面(表面)11aが照明光15により照射されると、この照明光15は図6に示すように入射光15aとなって基材11内を進行し凹状の三次元形状を呈する複数の反射面121に達する。そして、反射面121に達した入射光15aの一部は1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面121の空間14との界面121aの形状に応じて矢印15bのように基材11の表面11a側へ反射される。これに伴い、基材11の表面11aから出射される反射光15bの輝度に1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する明暗パターンを生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
また、複数の反射面121の空間14との界面121aを透過して反射フィルム16に到達した光15cはカラー着色された反射フィルム16によって反射拡散され、カラー着色された反射光として反射面121に向けて反射される。これにより、図1に示すように装飾用パネル10の表面には、モルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様12が反射フィルム16のカラー色で着色表示される。すなわち、装飾模様12は、これを構成する反射面121の空間14との界面121aに応じて不規則に変化する光の明暗と反射フィルム16からの反射光によって変化する光色とが合成された濃淡色に着色されることになる。
上記のような本実施の形態1に示す装飾用パネル10によれば、基材11の光入射面11aと反対の面11bに複数の反射面121を反対の面11bに沿い配列形成することで装飾模様12を構成し、そして、複数の反射面121を三角屋根型の三次元形状を呈する凹状反射面とすることにより、この反射面121で反射される光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様12に光の明暗を付け、さらに、複数の反射面121の界面121aを透過して反射フィルム16に到達する光15cを反射フィルム16で反射拡散して反射面121に向け反射させるとともに、装飾模様に向けて反射される光に反射フィルム16の着色カラー色を発現させ、このカラー色の反射光と上記光の明暗との組み合わせで装飾模様を輝光表示するように構成したので、基材11に形成された装飾模様12を可視領域の光を利用して変化する色で輝光表示させることができるとともに、装飾模様12に対し1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾が可能になり、カラー着色された反射光が装飾模様12の部分を透過して装飾模様12を際立たせ、併せて装飾用パネル10を見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎや安らぎを与える光学的装飾効果を発揮させることができる。
また、本実施の形態1によれば、反射フィルム16と基材11の光入射面11aと反対の面11bとの間に空間14が形成されているため、反射フィルム16での光の反射拡散により看者が反射光をさらに心地よいと感じる自然な光彩効果を高めることができ、装飾用パネル10の見栄えを更に強調することができる。
また、本実施の形態1によれば、基材11を有色透明な材質で成形することにより、装飾用パネルの見栄えを色彩の面から強調することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態2について図9〜図11を参照して説明する。
図8は本発明の実施の形態2における装飾用パネルの基材に形成された反射面を基材の裏面(光入射面と反対の面に相当)側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図、図9は図8の9−9線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図、図10は図8の10−10線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。
この実施の形態2に示す装飾用パネル20は、図9及び図10に示すように、基材21、カバー部材23、反射フィルム26などを含んで構成される。
基材21は、図8に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの透明な合成樹脂材またはガラス等の透明材からなる。この基材21の光入射面(表面)21aと反対の面(裏面)21bには、例えばモルフォ蝶などをデザイン化してなる装飾模様22が形成されている。
なお、基材21の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
また、基材21の光入射面21aと反対の面21bと反射フィルム26との間には0.2mm以上10mm以下の空間24が形成されている。
なお、装飾用パネル20の照明光15には、各種照明灯の光または太陽光等の自然光などが用いられる。
反射フィルム26はカバー部材23の上面、すなわち装飾模様22の形成領域を含めた基材21の光入射面21aと反対の面21bと対向する面に積層され貼着されている。
この反射フィルム26は、基材21を透過して反射フィルム26に入射される光を反射拡散して装飾模様22の箇所を含めた光入射面21aと反対の面21bに向け反射させるものであり、ポリエチレンテレタフレート(PET)フィルムなどの樹脂フィルムに銀を蒸着したタイプやアルミなどの金属箔をラミネートしたものなどが使用される。また、樹脂フィルムには赤、青、緑等の種々の色に着色した有色透明なカラーフィルムが使用される。
装飾模様22は、図8〜図10に示すように、基材21の光入射面21aと反対の面21bに、三角屋根型の三次元形状を呈する複数の反射面221を反対の面21bに沿いランダムな任意のピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面221を基材21の光入射面21a側から見た場合、反射面221の空間24との界面221aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面221は、基材21にその光入射面21a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様22に光の明暗を付けるためのものである。
次に、三次元形状の反射部221で生成される反射光の光彩、輝度に不規則に変化する明暗を生じさせる場合の具体例について、図9及び図10を参照して説明する。
三次元形状の反射部221は、図9に示すように、台形屋根型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを付与することで、図8〜図10に示すように、凹状の台形屋根型を呈する三次元形状に造形された、二次元方向に連続する凹状の反射面221から構成される。この凹状の反射面221は、その反射による輝度に木漏れ日または小川の水の流れに似た不規則に変化する明暗を生じせるものであり、その形状は、上記数1の式に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面221は、周波数の違う複数のサイン曲線(2ix:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅)をかけて加算した形状となる。
上記三次元形状を呈する凹状の反射面221は、図8〜図10に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面221cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、行、列方向の凹状反射面221の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、行、列方向の凹状反射面221の反射角θ1は、その材質がポリカーボネートの場合、約40度であり、さらに、凹状反射面221の傾斜角θ2は、0≦θ2≦90°の範囲に設定される。
このような実施の形態2に示す装飾用パネル20において、基材21の光入射面21aが照明光15により照射されると、この照明光15は、図9及び図10の矢印に示すように入射光15aとなって基材21内を進行し凹状の三次元形状を呈する複数の反射面221に達する。そして、反射面221に達した入射光15aの一部は1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面221の空間24との界面221aの形状に応じて矢印15bのように基材21の光入射面21a側へ反射される。これに伴い、基材21の光入射面21aから出射される反射光15bの輝度に1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する明暗パターンを生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
また、複数の反射面221の空間24との界面221aを透過して反射フィルム26に到達した光15cはカラー着色された反射フィルム26によって反射拡散され、カラー着色された反射光として反射面221に向けて反射される。これにより、装飾用パネル20の表面には、図1に示すようなモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様22が反射フィルム26のカラー色で着色表示される。すなわち、装飾模様22は、これを構成する反射面221の空間24との界面221aに応じて不規則に変化する光の明暗と反射フィルム26からの反射光によって変化する光色とが合成された濃淡色に着色されることになる。
上記のような本実施の形態2に示す装飾用パネル20によれば、基材21の光入射面21aと反対の面21bに複数の反射面221を反対の面21bに沿い配列形成することで装飾模様22を構成し、そして、複数の反射面221を台形屋根型を呈する三次元形状の凹状反射面とすることにより、この反射面221で反射される光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様22に光の明暗を付け、さらに、複数の反射面221の界面221aを透過して反射フィルム26に到達する光15cを反射フィルム26で反射拡散して反射面221に向け反射させるとともに、装飾模様に向けて反射される光に反射フィルム26の着色カラー色を発現させ、このカラー色の反射光と上記光の明暗との組み合わせで装飾模様を輝光表示するように構成したので、基材21に形成された装飾模様22を可視領域の光を利用して任意の色に発色できるとともに、装飾模様22の表示色に1/fゆらぎ関数f(x)に応じた濃淡を付与することができる。これにより、装飾用パネル20に対して1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて装飾用パネル20を見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎや安らぎを与える光学的装飾効果を発揮させることができる。
また、本実施の形態2によれば、反射フィルム26と基材21の光入射面21aと反対の面21bとの間に空間24が形成されているため、反射フィルム26での光の反射拡散により看者が反射光をさらに心地よいと感じる自然な光彩効果を高めることができ、装飾用パネルの見栄えを更に強調することができる。
また、本実施の形態2によれば、基材21を有色透明な材質で成形することにより、装飾用パネルの見栄えを色彩の面から強調することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態3について図11〜図13を参照して説明する。
図11は本発明の実施の形態3における装飾用パネルの基材に形成された多数の反射面を基材の裏面(光入射面と反対の面に相当)側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図、図12は図11の12−12線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図、図13は図11の13−13線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。
この実施の形態3に示す装飾用パネル30は、図12及び図13に示すように、基材31、カバー部材33、反射フィルム36などを含んで構成される。
基材31は、図11に示すように、アクリルやポリカーボネートなどの透明な合成樹脂材またはガラス等の透明材からなる。この基材31の光入射面(表面)31aと反対の面(裏面)31bには、例えばモルフォ蝶などをデザイン化してなる装飾模様32が形成されている。
なお、基材31の成形に使用される材質は、無色透明な合成樹脂材やガラスなどに限らず、有色透明または有色半透明な材料で成形することができる。
また、基材31の光入射面31aと反対の面31bと反射フィルム36との間には0.2mm以上10mm以下の空間34が形成されている。
なお、装飾用パネル30の照明光15には、各種照明灯の光または太陽光等の自然光などが用いられる。
反射フィルム36はカバー部材33の上面、すなわち装飾模様32の形成領域を含めた基材31の光入射面31aと反対の面31bと対向する面に積層され貼着されている。
この反射フィルム36は、基材31を透過して反射フィルム36に入射される光を反射拡散して装飾模様32の箇所を含めた光入射面31aと反対の面31bに向け反射させるものであり、ポリエチレンテレタフレート(PET)フィルムなどの樹脂フィルムに銀を蒸着したタイプやアルミなどの金属箔をラミネートしたものなどが使用される。また、樹脂フィルムには赤、青、緑等の種々の色に着色した有色透明なカラーフィルムが使用される。
装飾模様32は、図11〜図13に示すように、基材31の光入射面31aと反対の面31bに、半球型の基本形状を呈する複数の反射面321を反対の面31bに沿いランダムな任意のピッチで配列形成することで構成される。これにより、反射面321を基材31の光入射面31a側から見た場合、反射面321の空間34との界面321aは凹状の三次元形状を呈することになる。
このような反射面321は、基材31にその光入射面31a側から入射された入射光を反射または透過するとともに当該反射する光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様32に光の明暗を付けるためのものである。
次に、三次元形状の凹状反射部321で生成される反射光の光彩、輝度に不規則に変化する明暗を生じさせる場合の具体例について、図12及び図13を参照して説明する。
三次元形状の反射部321は、図11に示すように、半球型の基本形状を呈し、この基本形状に1/fゆらぎを付与することで、図11〜図13に示すように、凹状の半球型を呈する三次元形状に造形された、二次元方向に連続する凹状の反射面321から構成される。この凹状の反射面321は、その反射による輝度に木漏れ日または小川の水の流れに似た不規則に変化する明暗を生じせるものであり、その形状は、上記数1の式に示す1/fゆらぎ関数f(x)より決定される。
すなわち、1/fゆらぎ関数f(x)で決定される凹状の反射面321は、周波数の違う複数のサイン曲線(2ix:周波数)に適当な係数2−i(2−i:振幅)をかけて加算した形状となる。
上記三次元形状を呈する凹状の反射面321は、図11〜図13に示すように、予め決めた一定の間隔L(0<L<10mm)で行、列方向に連続して配列され、そして、互いに隣接する各行の反射面321cは列方向に1L分ずらして配列されている。また、行、列方向の凹状反射面321の深さhは、0≦h≦20mmの範囲に設定される。また、行、列方向の半球状反射面321は図13に示すように種々の大きさの径rを有する凹状反射面で構成される。
このような実施の形態3に示す装飾用パネル30において、基材31の光入射面31aが照明光15により照射されると、この照明光15は、図12及び図13の矢印で示すように入射光15aとなって基材31内を進行し半球状の三次元形状を呈する凹状反射面321に達する。そして、反射面321に達した入射光15aの一部は1/fゆらぎ関数f(x)より決定された反射面321の空間34との界面321aの形状に応じて矢印15bのように基材31の光入射面31a側へ反射される。これに伴い、基材31の光入射面31aから出射される反射光15bの輝度に1/fゆらぎ関数f(x)に応じて不規則に変化する明暗パターンを生じさせるとともに光波長のシフトによる色収差を生じさせる。
また、複数の反射面321の空間34との界面321aを透過して反射フィルム36に到達した光15cはカラー着色された反射フィルム36によって反射拡散され、カラー着色された反射光として反射面321に向けて反射される。これにより、装飾用パネル30の表面には、図1に示すようなモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様32が反射フィルム36のカラー色で着色表示される。すなわち、装飾模様32は、これを構成する反射面321の空間34との界面321aに応じて不規則に変化する光の明暗と反射フィルム36からの反射光によって変化する光色とが合成された濃淡色に着色されることになる。
上記のような本実施の形態3に示す装飾用パネル30によれば、基材31の光入射面31aと反対の面31bに複数の反射面321を反対の面31bに沿い配列形成することで装飾模様32を構成し、そして、複数の反射面321を半球型を呈する三次元形状の凹状反射面とすることにより、この反射面321で反射される光の輝度に1/fゆらぎの明暗を生じさせて装飾模様32に光の明暗を付け、さらに、複数の反射面321の界面321aを透過して反射フィルム36に到達する光15cを反射フィルム36で反射拡散して反射面321に向け反射させるとともに、装飾模様に向けて反射される光に反射フィルム36の着色カラー色を発現させ、このカラー色の反射光と上記光の明暗との組み合わせで装飾模様を輝光表示するように構成したので、基材31に形成された装飾模様32を可視領域の光を利用して任意の色に発色できるとともに、装飾模様32の表示色に1/fゆらぎ関数f(x)に応じた濃淡を付与することができる。これにより、装飾用パネル20に対して1/fゆらぎによる変化に富んだ見栄えの良い光学的装飾を施すことができ、併せて装飾用パネル30を見る者の視覚に作用して、癒し、くつろぎや安らぎを与える光学的装飾効果を発揮させることができる。
また、本実施の形態2によれば、反射フィルム36と基材31の光入射面31aと反対の面31bとの間に空間2434が形成されているため、反射フィルム36での光の反射拡散により看者が反射光をより心地よいと思える自然な光彩効果を高めることができ、装飾用パネルの見栄えを更に強調することができる。
また、本実施の形態3によれば、基材31を有色透明な材質で成形することにより、装飾用パネルの見栄えを色彩の面から強調することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明にかかる装飾用パネルの実施の形態4について図14及び図15を参照して説明する。
図14は本発明の実施の形態4における装飾用パネルの要部の拡大断面図、図15は同じく実施の形態4における装飾用パネルの要部の拡大断面図である。
この実施の形態4は、上記実施の形態1における装飾用パネル10の装飾模様12を構成する三次元形状の反射部121の変形例を示すもので、この三次元形状の反射部121は、図4及び図5に示す場合と同様に、三角屋根型の基本形状に1/fゆらぎを付与することにより、三角屋根型の三次元形状に造形された、二次元方向に連続する凹状反射面121を有している。
また、カバー部材13は、基材11に、その光入射面11aと反対の面11bを覆うように設けられるもので、不透明な樹脂製の板材からなり、基材11の周縁に沿い形成した係合段部111にカバー部材13の周縁部を嵌め込み、係合段部111に設けた図示省略の係止機構または接着剤により固定できるように構成されている。また、基材11の光入射面11aと反対の面11bに固定するとともに基材11と反射フィルム16との間に0.2mm以上10mm以下の空間14を形成されている。
さらに、基材11の光入射面11aには、木目や花柄または幾何学模様などの加飾用の模様パターンを有する半透明もしくは透明な加飾層17が形成されている。
このような実施の形態4に示す装飾用パネルによれば、基材11の光入射面11aに、模様パターンを有する加飾層17が設けられているので、加飾層17の模様パターンに反射面121で生成された反射光による1/fゆらぎのランダムに変化する光の明暗を付加され、これにより、装飾模様12に立体感を付与し、より見栄えの良い装飾用パネルを提供できる。
なお、本発明の装飾用パネルにおける三次元形状の反射部の基本形状は、上記実施の形態に示した三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型のものに限らず、反射部での反射光の輝度に不規則に変化する明暗を生じさせることができる形状のものであれば、どのような形状のものでも良い。
また、本発明の装飾用パネルにおける反射部を形成する三次元形状の凹状反射面は、数1に示す1/fゆらぎ関数で決定される形状のものに限らず、乱数表を利用して凹状反射面の形状を決定するようにすることもできる。
また、本発明の装飾用パネルに形成される装飾模様は、上記実施の形態に示したモルフォ蝶をデザイン化したものに限らず、車両用インストルメントパネルの装飾または家具の扉表面や引き出し用鏡板の装飾、携帯電話機本体の表面の装飾、電化製品の表面の装飾などに使用される装飾用パネルや、文字、ロゴマーク、木目などをデザイン化したものであってもよい。
また、本発明の装飾用パネルにおいては、上記実施の形態に示したモルフォ蝶をデザイン化してなる装飾模様やモルフォ蝶の色合いを発現した光学的装飾を表すものに限らず、白、黄色、紅、緑、青などの単色またはこれらの色が混ぜ合わされた色合いのハリ光沢または真珠光沢を有するオパールのような華飾性を発現することも可能である。
また、本発明の装飾用パネルにおいては、上記実施の形態に示したように基材の光入射面と反対の面と反射フィルムとの間に空間が形成されている構成に限らず、基材の光入射面と反対の面が反射フィルムに当接するように構成してもよい。
本発明にかかる実施の形態1を示す装飾用パネルの平面図である。 図1の2−2線に沿う拡大断面図である。 本実施の形態1における装飾用パネルの基材に形成された反射面を基材の裏面側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図3の4−4線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。 図3の5−5線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。 本実施の形態1における装飾用パネルの反射面及び反射フィルムの光に対する作用を模式的に示す断面図である。 本発明の1/fゆらぎ関数で決定される凹状反射面の形状特性を表した場合の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態2における装飾用パネルの基材に形成された反射面を基材の裏面側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図8の9−9線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。 図8の10−10線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。 本発明の実施の形態3における装飾用パネルの基材に形成された反射面を基材の裏面側から見た時の一例を示す一部の拡大斜視図である。 図11の12−12線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。 図11の13−13線に沿う箇所における基材と反射フィルム及びカバー部材を含めた装飾用パネルの一部を拡大して示した断面図である。 本発明の実施の形態4における装飾用パネルの要部の拡大断面図である。 本実施の形態4における装飾用パネルの要部の拡大断面図である。
符号の説明
10,20,30 装飾用パネル
11,21,31 基材
11a,21a,31a 光入射面
11b,21b,31b 光入射面と反対の面
12,22,32 装飾模様
121,221,321 反射面
121a,221a,321a 界面
13,23,33 カバー部材
14,24,34 空間
16,26,36 反射フィルム

Claims (7)

  1. 光入射面及び該光入射面と反対の面に装飾模様を有する透光性の基材と、
    前記基材の前記光入射面と反対の面を覆うように設けられたカバー部材と、
    前記カバー部材上の面で、前記基材の前記光入射面と反対の面と対向する面に設けられ、前記基材を透過した光を少なくとも前記装飾模様の箇所に向け反射させる反射フィルムとを備え、
    前記装飾模様は、前記基材に入射される入射光を反射しまたは透過するとともに前記反射する光の輝度に不規則に変化する1/fゆらぎを与えて前記装飾模様に光の明暗を生じさせるための三次元形状を呈する複数の反射面を前記少なくとも一方の面に沿い配列形成することで構成される、
    ことを特徴とする装飾用パネル。
  2. 前記複数の反射面は、三角屋根型、台形屋根型、半球屋根型、半楕円球屋根型等の凹状または凸状の三次元形状を呈し、当該反射面は前記光入射面と反対の面に沿い二次元方向にランダムなピッチで配列されていることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
  3. 前記反射フィルムは、当該反射フィルムで反射される光にカラー色を発現させるカラーフィルムで構成されていることを特徴とする請求項1の装飾用パネル。
  4. 前記基材の光入射面に、加飾用の模様パターンを有する半透明もしくは透明な加飾層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
  5. 前記基材の光入射面と反対の面と前記反射フィルムとの間に空間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
  6. 前記基材の光入射面と反対の面が前記反射フィルムに当接していることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
  7. 前記基材は有色透明または無色透明もしくは有色半透明な材質からなることを特徴とする請求項1記載の装飾用パネル。
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