JP2009292873A - 固形燃料、固形燃料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂とバイオマス材料を原料とする固形燃料およびその製造方法を提供する。
【解決手段】固形燃料は、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状の木粉と、バインダとしてのポリエチレンとを含んだ原料を、ポリエチレンが溶融する以上の温度まで加熱してから冷却して製造する。この固形燃料は、一旦溶融してから硬化したポリエチレンをバインダとして機能させることによりその全体形状が維持されるようになっている。ポリエチレンは、20重量%以下、好ましくは10重量%以下であり、木粉は51%であり、残部が架橋ポリエチレンである。
【選択図】なし
【解決手段】固形燃料は、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状の木粉と、バインダとしてのポリエチレンとを含んだ原料を、ポリエチレンが溶融する以上の温度まで加熱してから冷却して製造する。この固形燃料は、一旦溶融してから硬化したポリエチレンをバインダとして機能させることによりその全体形状が維持されるようになっている。ポリエチレンは、20重量%以下、好ましくは10重量%以下であり、木粉は51%であり、残部が架橋ポリエチレンである。
【選択図】なし
Description
本願発明は、樹脂とバイオマス材料を含むペレット状乃至粒状の固形燃料を製造するための技術に関する。
ペレット状乃至粒状(以下、簡単のため、ペレット状という)の固形燃料が知られている。周知のペレット状の固形燃料は、木粉を原料としている。
かかる木粉を原料として用いたペレットは、環境に優しくまた取り回しも行い易いため広く普及している。しかしながら、木粉を原料としたペレットは、重さあたりの発熱量がそれ程大きくない点に難点がある。
かかる木粉を原料として用いたペレットは、環境に優しくまた取り回しも行い易いため広く普及している。しかしながら、木粉を原料としたペレットは、重さあたりの発熱量がそれ程大きくない点に難点がある。
かかる難点を改良した固形燃料として、木粉その他のバイオマス材料に加えて樹脂を原料に含むペレット状の固形燃料が知られている。
樹脂は、単位重量あたりの発熱量が木粉より大きいため、バイオマス材料と樹脂とを原料に含む固形燃料であれば、その単位重量あたりの発熱量は木粉を原料とした固形燃料よりも大きくできる。また、木粉と樹脂とを原料に含む固形燃料であれば、バイオマス材料と樹脂の比率の変化により単位重量あたりの発熱量を制御できるため、そのような固形燃料は従来の固形燃料にはない新たな利点を持つものとなる。しかも、樹脂は、様々な用途へのリサイクルが強く求められており、且つその決定的な手法が確立されていないことからも明らかなように、その調達が容易であり、また、そのコストも基本的に低廉である。
樹脂は、単位重量あたりの発熱量が木粉より大きいため、バイオマス材料と樹脂とを原料に含む固形燃料であれば、その単位重量あたりの発熱量は木粉を原料とした固形燃料よりも大きくできる。また、木粉と樹脂とを原料に含む固形燃料であれば、バイオマス材料と樹脂の比率の変化により単位重量あたりの発熱量を制御できるため、そのような固形燃料は従来の固形燃料にはない新たな利点を持つものとなる。しかも、樹脂は、様々な用途へのリサイクルが強く求められており、且つその決定的な手法が確立されていないことからも明らかなように、その調達が容易であり、また、そのコストも基本的に低廉である。
このような樹脂とバイオマス材料を含むペレット状の固形燃料は、例えば、特開平08−209159号、特開平11−140472号に開示されているように、加熱することにより溶融させその後冷却して硬化させた樹脂をバインダとしてその全体形状を維持するようにする。この場合に用いられる樹脂は、バインダとして用いられるというその機能面からの要求により、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の溶融する温度の比較的低い樹脂が選択される。
しかしながら、溶融する温度の比較的低い樹脂とバイオマス材料を含む固形燃料は、以下のような不具合を有する。
固形燃料は、炉に投入して用いられる。しかしながら、炉に投入される前段階においても固形燃料が高温になる場合があり、そのような場合、固形燃料に含まれる樹脂が溶融して固形燃料がその形状を維持できなくなる場合がある。また、このような固形燃料は、炉に投入された場合すぐにその形状を失ってしまうため、特に燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成してしまう場合がある。大きな塊となった固形燃料は、次に着火するのが難しく、また、除去するのに非常に大きな手間がかかる。
しかしながら、溶融する温度の比較的低い樹脂とバイオマス材料を含む固形燃料は、以下のような不具合を有する。
固形燃料は、炉に投入して用いられる。しかしながら、炉に投入される前段階においても固形燃料が高温になる場合があり、そのような場合、固形燃料に含まれる樹脂が溶融して固形燃料がその形状を維持できなくなる場合がある。また、このような固形燃料は、炉に投入された場合すぐにその形状を失ってしまうため、特に燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成してしまう場合がある。大きな塊となった固形燃料は、次に着火するのが難しく、また、除去するのに非常に大きな手間がかかる。
本願発明は、樹脂とバイオマス材料を原料に含むペレット状の固形燃料を、改良して使用し易くするための技術を提供することをその課題とする。
上述の課題を解決する本願発明は、以下のようなものである。
本願発明は、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされている、ペレット状の固形燃料である。
この固形燃料は、従来技術の固形燃料と同様に、バイオマス材料を含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとして用いるようにしている。バインダ樹脂は、熱可塑性樹脂である。バインダ樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど、或いはこれらの混合物である。本願発明におけるバイオマス材料としては、木粉、籾殻、古紙、藁などをその例として挙げられる。
そして、この固形燃料は、架橋ポリエチレンをも含んでいる。架橋ポリエチレンは、ポリエチレンに架橋構造を持たせたものであり、熱に対して非常に強く、熱を加えた場合の振舞いが熱硬化性樹脂に類似する。本願発明者の研究によれば、固形燃料が架橋ポリエチレンを含んでいる場合、架橋ポリエチレンはバインダ樹脂のように簡単には溶融しないため、固形燃料が架橋ポリエチレンを含んでいる場合には、炉に投入される固形燃料はその形状を従来の固形燃料よりも維持するし、また燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成してしまうことも少ない。他方、架橋ポリエチレンは、それが燃焼する場合に生じる発熱量がポリエチレン等のバインダ樹脂と同等であるため、架橋ポリエチレンを加えた固形燃料は発熱量の面でも従来の固形燃料に劣ることがない。
しかも、架橋ポリエチレンは、電線の被覆等に用いられており、大量に廃棄されるものでありながら、熱に加えて薬品にも強いというその性質上、有効なリサイクルの方法が殆どない。したがって、架橋ポリエチレンを固形燃料に含めるのは、架橋ポリエチレンのリサイクルという面からも、また、コストの面からも有利である。
なお、架橋ポリエチレン単体に高温をかけて軟化させてから造粒してペレット状の固形燃料を製造する技術も知られているが、架橋ポリエチレンを軟化させるためには非常に大きな熱量が必要であり、その製造コストが高く付くため現実的でない。本願発明の固形燃料の製造時には、バインダ樹脂を溶融させる程度の熱をかければよいだけなので、その製造コストが過大になることもない。
本願発明は、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされている、ペレット状の固形燃料である。
この固形燃料は、従来技術の固形燃料と同様に、バイオマス材料を含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとして用いるようにしている。バインダ樹脂は、熱可塑性樹脂である。バインダ樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど、或いはこれらの混合物である。本願発明におけるバイオマス材料としては、木粉、籾殻、古紙、藁などをその例として挙げられる。
そして、この固形燃料は、架橋ポリエチレンをも含んでいる。架橋ポリエチレンは、ポリエチレンに架橋構造を持たせたものであり、熱に対して非常に強く、熱を加えた場合の振舞いが熱硬化性樹脂に類似する。本願発明者の研究によれば、固形燃料が架橋ポリエチレンを含んでいる場合、架橋ポリエチレンはバインダ樹脂のように簡単には溶融しないため、固形燃料が架橋ポリエチレンを含んでいる場合には、炉に投入される固形燃料はその形状を従来の固形燃料よりも維持するし、また燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成してしまうことも少ない。他方、架橋ポリエチレンは、それが燃焼する場合に生じる発熱量がポリエチレン等のバインダ樹脂と同等であるため、架橋ポリエチレンを加えた固形燃料は発熱量の面でも従来の固形燃料に劣ることがない。
しかも、架橋ポリエチレンは、電線の被覆等に用いられており、大量に廃棄されるものでありながら、熱に加えて薬品にも強いというその性質上、有効なリサイクルの方法が殆どない。したがって、架橋ポリエチレンを固形燃料に含めるのは、架橋ポリエチレンのリサイクルという面からも、また、コストの面からも有利である。
なお、架橋ポリエチレン単体に高温をかけて軟化させてから造粒してペレット状の固形燃料を製造する技術も知られているが、架橋ポリエチレンを軟化させるためには非常に大きな熱量が必要であり、その製造コストが高く付くため現実的でない。本願発明の固形燃料の製造時には、バインダ樹脂を溶融させる程度の熱をかければよいだけなので、その製造コストが過大になることもない。
本願発明者の研究によれば、架橋ポリエチレンを含む固形燃料が、炉に投入された場合にその形状を従来の固形燃料よりも維持し、燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成しづらい理由は、架橋ポリエチレン自体の溶融する温度が高いことに加えて、バインダ樹脂のある程度の部分がバイオマス材料に染込んでいるため、バインダ樹脂も簡単には溶融しないからだと考えられている。
実際バインダ樹脂がある程度以上多くなると、炉に投入された場合にその形状を従来の固形燃料よりも良く維持し、燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成しづらいという架橋ポリエチレンを含む固形燃料が持つ利点が失われる可能性もある。そのような点を考慮すると、前記バインダ樹脂は、20重量%以下であるのがよいと考えられる。前記バインダ樹脂を、10重量%以下とすれば、架橋ポリエチレンを含む固形燃料が持つ上述の利点が失われる可能性は小さい。
本願発明の固形燃料は、粒状の架橋ポリエチレンを3〜20重量%、粒状のバイオマス材料を51重量%含み、残部を熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とするものとすることができる。
実際バインダ樹脂がある程度以上多くなると、炉に投入された場合にその形状を従来の固形燃料よりも良く維持し、燃焼を止める場合などに多数の固形燃料同士が固まって大きな塊を形成しづらいという架橋ポリエチレンを含む固形燃料が持つ利点が失われる可能性もある。そのような点を考慮すると、前記バインダ樹脂は、20重量%以下であるのがよいと考えられる。前記バインダ樹脂を、10重量%以下とすれば、架橋ポリエチレンを含む固形燃料が持つ上述の利点が失われる可能性は小さい。
本願発明の固形燃料は、粒状の架橋ポリエチレンを3〜20重量%、粒状のバイオマス材料を51重量%含み、残部を熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とするものとすることができる。
本願発明の固形燃料は、例えば、以下のように製造することができる。
その製造方法は、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、前記原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態でペレット状に成形し、前記原料を冷却して前記バインダ樹脂を硬化させて、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る、固形燃料の製造方法である。
その製造方法は、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、前記原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態でペレット状に成形し、前記原料を冷却して前記バインダ樹脂を硬化させて、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る、固形燃料の製造方法である。
或いは、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、前記原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態で所定の形状に成形し、前記原料を冷却して前記バインダ樹脂を硬化させ、前記バインダ樹脂が硬化した状態の前記原料をペレット状となるように切断して、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る、固形燃料の製造方法である。
以下、本願発明による固形燃料の製造方法である第1実施形態及び第2実施形態について説明する。各実施形態及びそれらの変形例の説明では、重複する対象には重複する符号を付すものとし、重複する説明は場合により省略するものとする。
≪第1実施形態≫
第1実施形態では、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態で所定の形状に成形し、原料を冷却してバインダ樹脂を硬化させ、バインダ樹脂が硬化した状態の原料をペレット状となるように切断して、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る。
第1実施形態では、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態で所定の形状に成形し、原料を冷却してバインダ樹脂を硬化させ、バインダ樹脂が硬化した状態の原料をペレット状となるように切断して、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る。
まず、第1実施形態で用いる固形燃料製造装置について説明する。
図1にかかる固形燃料製造装置の構成を示す。図1は、第1実施形態による固形燃料製造装置の構造を概略的に示す一部透視図を含む側断面図である。
固形燃料製造装置は、管状、この実施形態では円筒状の本体10を備えている。本体10は、この実施形態では金属製である。本体10の基端側(図1における左側。なお、この実施形態において、『先端(側)』、『基端(側)』の語は、原料の移動方向にしたがって定義され、『先端(側)』の語は、原料の移動方向の下流側を、『基端(側)』の語は、原料の移動方向の上流側を、それぞれ意味するものとする。)には、投入筒11の一端が接続されている。投入筒11は、そこから本体10の内部に、固形燃料となる原料を投入するためのものである。
投入筒11の内部には原料を本体10に運ぶためのスクリューコンベア等の適当な機構が設けられていてもよい。原料の投入は、バッチ的に行われてもよいし、連続的に行われてもよい。この実施形態では、投入筒11の他端には、原料を貯留した図示せぬ貯留槽が接続されている。原料は、貯留槽から、投入筒11を介して本体10に投入されることになる。なお、この実施形態では、貯留槽に図示を省略の加熱装置が取付けられている。加熱装置は、貯留槽の内部にある樹脂とバイオマス材料とを含む原料を加熱するためのものである。この実施形態では、原料は、既に加熱された状態で本体10に投入されることになる。
図1にかかる固形燃料製造装置の構成を示す。図1は、第1実施形態による固形燃料製造装置の構造を概略的に示す一部透視図を含む側断面図である。
固形燃料製造装置は、管状、この実施形態では円筒状の本体10を備えている。本体10は、この実施形態では金属製である。本体10の基端側(図1における左側。なお、この実施形態において、『先端(側)』、『基端(側)』の語は、原料の移動方向にしたがって定義され、『先端(側)』の語は、原料の移動方向の下流側を、『基端(側)』の語は、原料の移動方向の上流側を、それぞれ意味するものとする。)には、投入筒11の一端が接続されている。投入筒11は、そこから本体10の内部に、固形燃料となる原料を投入するためのものである。
投入筒11の内部には原料を本体10に運ぶためのスクリューコンベア等の適当な機構が設けられていてもよい。原料の投入は、バッチ的に行われてもよいし、連続的に行われてもよい。この実施形態では、投入筒11の他端には、原料を貯留した図示せぬ貯留槽が接続されている。原料は、貯留槽から、投入筒11を介して本体10に投入されることになる。なお、この実施形態では、貯留槽に図示を省略の加熱装置が取付けられている。加熱装置は、貯留槽の内部にある樹脂とバイオマス材料とを含む原料を加熱するためのものである。この実施形態では、原料は、既に加熱された状態で本体10に投入されることになる。
本体10の内部には、スクリュー12が設けられている。スクリュー12は、本体10内に投入された原料を、本体10の先端側に移動させるためのものである。スクリュー12は、本体10の長さ方向に亘って設けられており、その軸が本体10の外部に設けられた駆動装置13と接続されている。駆動装置13によって回転させられる軸の回転に伴ってスクリュー12は回転し、それにより原料は本体10の先端側に移動することになる。
本体10の先端には、ダイス20が設けられている。ダイス20は、板状のダイス板21を備えている。ダイス板21はこの実施形態では金属製である。
ダイス板21には、その厚さ方向にダイス板21を貫通する貫通孔22が複数穿たれている
この実施形態の貫通孔22の長さはいずれも同じになっている。貫通孔22の断面形状は、この実施形態では円形である。必ずしもこの限りではないが、この実施形態における貫通孔22の径は、その長さ方向のどの部分でも同じになっている。ダイス板21は、原料の進行方向(本体10の長さ方向)に垂直に置かれており、貫通孔22は、その長さ方向が原料の進行方向に沿うようにされている。
ダイス板21には、その厚さ方向にダイス板21を貫通する貫通孔22が複数穿たれている
この実施形態の貫通孔22の長さはいずれも同じになっている。貫通孔22の断面形状は、この実施形態では円形である。必ずしもこの限りではないが、この実施形態における貫通孔22の径は、その長さ方向のどの部分でも同じになっている。ダイス板21は、原料の進行方向(本体10の長さ方向)に垂直に置かれており、貫通孔22は、その長さ方向が原料の進行方向に沿うようにされている。
ダイス板21の厚さは、一般的なダイスの厚さよりも大きくなっている。この厚さは、貫通孔22を通過する原料に含まれる樹脂をその内部で固化させられるように設計される。本体10内の原料は、スクリュー12によってダイス板21に押付けられることにより、スクリュー12、ダイス板21、本体10の内面、或いは周辺にある原料と擦れ合い、摩擦熱により高温になっている。ダイス板21の厚さは、原料が貫通孔22を通過しているときに、貫通孔22の基端側の温度が樹脂が溶融する温度以上を、貫通孔22の先端側の温度が樹脂が溶融する温度以下を、それぞれ保つことができるようなものとされている。
なお、この実施形態における貫通孔22は、すべての部分で断面が円形であり且つその径はすべての部分で同じである。しかしながら、貫通孔22は、必ずしも長さ方向のすべての部分でその径が同じになっている必要はない。
図2に示したように、貫通孔22は、その基端側の径が先端側の径より大きくなっていてもよい。貫通孔22は、図2(イ)に示したように、基端側から先端側に向けての途中まで、先端側に向かって細くなるようなテーパを与えられていてもよい。また、貫通孔22は、図2(ロ)に示したように、基端側から先端側に向けての途中まで、先端側に向かって細くなるようなテーパを持ち、且つその部分にドーナツ形状の面を備えていてもよい。
このような貫通孔22であれば、後述する原料が、貫通孔22の中に入り易くなる。
図2に示したように、貫通孔22は、その基端側の径が先端側の径より大きくなっていてもよい。貫通孔22は、図2(イ)に示したように、基端側から先端側に向けての途中まで、先端側に向かって細くなるようなテーパを与えられていてもよい。また、貫通孔22は、図2(ロ)に示したように、基端側から先端側に向けての途中まで、先端側に向かって細くなるようなテーパを持ち、且つその部分にドーナツ形状の面を備えていてもよい。
このような貫通孔22であれば、後述する原料が、貫通孔22の中に入り易くなる。
また、必ずしも必要ないが、この実施形態のダイス板21には、断熱層Lが設けられている。
断熱層Lは、例えば、図3(イ)に示したように、ダイス20の基端側の表面に設けられていてもよい。この場合、断熱層Lは、ダイス20の基端側の表面にダイス20と一体として設けられていてもよい。断熱層Lは、或いは、例えば、板状、シート状に形成されていてもよく、その場合にはダイス20とは一体でない断熱層Lは、ダイス20の表面に当接されるようにして配される。断熱層Lには、貫通孔22と干渉しないように孔が開けられており、原料が貫通孔22に入る際に断熱層Lがそれを妨げないようになっている。
断熱層Lの存在により、本体10内の原料が持つ熱は、ダイス板21に伝わりにくくなる。これにより、貫通孔22内の温度は貫通孔22の全長に亘って下がり、また、後述するように、貫通孔22の内部で原料中のバインダ樹脂(これは、後述するようにポリエチレンである。)が硬化し易くなる。
或いは、断熱層Lは、図3(ロ)に示したように、ダイス板21の厚さ方向の所定の部分に、設けられていてもよい。この場合、ダイス板21は、厚さ方向の所定の部分を境に、基端側と先端側に分割される。断熱層Lは、ダイス板21の分割された部分に位置することになる。断熱層Lは、分割されたダイス板21のうちの基端側のものの先端側の面に一体に設けられてもよく、また、分割されたダイス板21のうちの先端側のものの基端側の面に一体に設けられてもよい。断熱層Lが、例えば、板状、シート状に形成されている場合には、断熱層Lは、基端側のダイス板21と先端側のダイス板21に挟まれた状態で配置される。断熱層Lには、図3(イ)で示した場合と同様に、貫通孔22と干渉しないように孔が開けられる。
断熱層Lの存在により、本体10内の原料が持つ熱は、ダイス板21の基端側には伝わるが、ダイス板21の断熱層Lよりも先端側には伝わりにくくなる。これにより、貫通孔22の断熱層Lよりも先端側の部分の温度が下がり、後述するように、貫通孔22の内部で原料中のバインダ樹脂が硬化し易くなる。
断熱層Lは、断熱性能の高い公知の素材により形成できる。例えば、PTFE、FEPなどのフッ素樹脂により、断熱層Lを作ることができる。フッ素樹脂は、塗布などにより所定の対象と一体化することもできるし、板状、シート状等適宜の形状に成形することができる。図3に示したいずれの場合であっても、フッ素樹脂により断熱層Lを作るに困難はない。
断熱層Lは、例えば、図3(イ)に示したように、ダイス20の基端側の表面に設けられていてもよい。この場合、断熱層Lは、ダイス20の基端側の表面にダイス20と一体として設けられていてもよい。断熱層Lは、或いは、例えば、板状、シート状に形成されていてもよく、その場合にはダイス20とは一体でない断熱層Lは、ダイス20の表面に当接されるようにして配される。断熱層Lには、貫通孔22と干渉しないように孔が開けられており、原料が貫通孔22に入る際に断熱層Lがそれを妨げないようになっている。
断熱層Lの存在により、本体10内の原料が持つ熱は、ダイス板21に伝わりにくくなる。これにより、貫通孔22内の温度は貫通孔22の全長に亘って下がり、また、後述するように、貫通孔22の内部で原料中のバインダ樹脂(これは、後述するようにポリエチレンである。)が硬化し易くなる。
或いは、断熱層Lは、図3(ロ)に示したように、ダイス板21の厚さ方向の所定の部分に、設けられていてもよい。この場合、ダイス板21は、厚さ方向の所定の部分を境に、基端側と先端側に分割される。断熱層Lは、ダイス板21の分割された部分に位置することになる。断熱層Lは、分割されたダイス板21のうちの基端側のものの先端側の面に一体に設けられてもよく、また、分割されたダイス板21のうちの先端側のものの基端側の面に一体に設けられてもよい。断熱層Lが、例えば、板状、シート状に形成されている場合には、断熱層Lは、基端側のダイス板21と先端側のダイス板21に挟まれた状態で配置される。断熱層Lには、図3(イ)で示した場合と同様に、貫通孔22と干渉しないように孔が開けられる。
断熱層Lの存在により、本体10内の原料が持つ熱は、ダイス板21の基端側には伝わるが、ダイス板21の断熱層Lよりも先端側には伝わりにくくなる。これにより、貫通孔22の断熱層Lよりも先端側の部分の温度が下がり、後述するように、貫通孔22の内部で原料中のバインダ樹脂が硬化し易くなる。
断熱層Lは、断熱性能の高い公知の素材により形成できる。例えば、PTFE、FEPなどのフッ素樹脂により、断熱層Lを作ることができる。フッ素樹脂は、塗布などにより所定の対象と一体化することもできるし、板状、シート状等適宜の形状に成形することができる。図3に示したいずれの場合であっても、フッ素樹脂により断熱層Lを作るに困難はない。
ダイス板21の先端側には、貫通孔22から押出された原料を切断するための切断機構30が設けられている。
切断機構30は、ブレード31と、駆動機構32を備えている。ブレード31は、軸に固定されており、軸を回転させる駆動機構32の駆動力によって、軸を中心にして紙面に対して垂直な平面内で所定の速さで回転するようになっている。ブレード31は、そのような回転を行い、それと接触した原料を切断するようになっている。
切断機構30は、ブレード31と、駆動機構32を備えている。ブレード31は、軸に固定されており、軸を回転させる駆動機構32の駆動力によって、軸を中心にして紙面に対して垂直な平面内で所定の速さで回転するようになっている。ブレード31は、そのような回転を行い、それと接触した原料を切断するようになっている。
第1実施形態の固形燃料製造装置を用いて固形燃料を製造する固形燃料の製造方法について説明する。
この固形燃料製造装置を用いて固形燃料を製造するには、まず、原料を本体10に供給する。
この実施形態における原料は、バインダ樹脂と、架橋ポリエチレンと、バイオマス材料とを含んでいる。
バインダ樹脂は、具体的には、熱可塑性樹脂であり、この実施形態ではポリエチレンである。もっともバインダ樹脂は必ずしもポリエチレンである必要はなく、溶融する温度が比較的低い熱可塑性樹脂(の1種類以上)を適当に選択して用いることができる。
バイオマス材料は、具体的には、木粉である。なお、バイオマス材料は、籾殻、藁等であってもよい。
ポリエチレンと木粉と架橋ポリエチレンの重量比は、ポリエチレンが3〜20重量%、木粉が51重量%以上、残部が架橋ポリエチレンである。この実施形態でのポリエチレンは、20重量%以下とし、より詳細には、5〜10重量%とする。また、この実施形態での木粉は51重量%とし、残部を架橋ポリエチレンとする。
この実施形態では、ポリエチレン、架橋ポリエチレン及び木粉はともに、予め1〜5mm程度の大きさに、粉砕してから、図示せぬ上述の貯留槽に入れられている。もっとも、原料の組成、大きさ等は、必ずしもこれらの条件を充足する必要はない。
原料は、図示せぬ上述の加熱装置によって加熱されてから本体10に投入される。加熱装置による加熱は、本体10内で生じる上述の摩擦熱によって上がった原料の温度が、原料内のポリエチレンが溶融するに不足な場合にそれを補償できる程度で構わない。
この固形燃料製造装置を用いて固形燃料を製造するには、まず、原料を本体10に供給する。
この実施形態における原料は、バインダ樹脂と、架橋ポリエチレンと、バイオマス材料とを含んでいる。
バインダ樹脂は、具体的には、熱可塑性樹脂であり、この実施形態ではポリエチレンである。もっともバインダ樹脂は必ずしもポリエチレンである必要はなく、溶融する温度が比較的低い熱可塑性樹脂(の1種類以上)を適当に選択して用いることができる。
バイオマス材料は、具体的には、木粉である。なお、バイオマス材料は、籾殻、藁等であってもよい。
ポリエチレンと木粉と架橋ポリエチレンの重量比は、ポリエチレンが3〜20重量%、木粉が51重量%以上、残部が架橋ポリエチレンである。この実施形態でのポリエチレンは、20重量%以下とし、より詳細には、5〜10重量%とする。また、この実施形態での木粉は51重量%とし、残部を架橋ポリエチレンとする。
この実施形態では、ポリエチレン、架橋ポリエチレン及び木粉はともに、予め1〜5mm程度の大きさに、粉砕してから、図示せぬ上述の貯留槽に入れられている。もっとも、原料の組成、大きさ等は、必ずしもこれらの条件を充足する必要はない。
原料は、図示せぬ上述の加熱装置によって加熱されてから本体10に投入される。加熱装置による加熱は、本体10内で生じる上述の摩擦熱によって上がった原料の温度が、原料内のポリエチレンが溶融するに不足な場合にそれを補償できる程度で構わない。
本体10に投入された原料は、スクリュー12によって本体10の内部を本体10の先端側に向かって移動していく。その過程で、原料10は圧縮され摩擦熱によってその温度を益々上げる。原料10の温度は、ダイス板21に到達した時点で、原料に含まれるバインダ樹脂であるポリエチレンが溶融する温度を超えるようにする。それが可能となるように、本体10に投入する原料の量とスクリュー12によって原料10を押出す速さを調整する。この実施形態では、ダイス板21に到達した時点の原料の温度は、130℃以上、より詳細には、130℃〜180℃となるようにする。これにより、ダイス板21(或いは貫通孔22)の基端側の温度は、130℃以上、より詳細には、130℃〜180℃となる。
原料は、スクリュー12によって更に押され、貫通孔22の内部に押込まれる。これにより原料は、円筒形状に成形される。ダイス板21は、その厚さが大きく、且つその先端側の面は空気により冷却されているので、基端側から先端側にかけて下り傾斜の温度勾配を持つことになる。原料は、貫通孔22の中を進みながらダイス板21によって冷やされていき、貫通孔22の内部でそれに含まれるポリエチレンが硬化することによりある程度の硬さを持つことになり、それによって円筒形状に成形される。それが可能なように、ダイス板21(或いは貫通孔22)の先端側の温度は、ポリエチレンが硬化する温度よりも低い温度に保たれる。この実施形態では、ダイス板21の先端側の温度は、100℃以下、より詳細には、70℃〜80℃を保つようにされる。ダイス板21の先端側の温度は、それより低い温度であっても構わない。
貫通孔22の先端側から押出された原料は、切断機構30が備えるブレード31によって切断され下方に落下する。落下した原料が、固形燃料である。ブレード31の回転速度を適当に調整することにより、切断されて落下する原料の長さを調整することができる。落下する原料の長さを適当な範囲に調整すれば、固形燃料はペレット状になる。
このようにして製造された固形燃料は、ペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされたものとなる。
このようにして製造された固形燃料は、ペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされたものとなる。
なお、上述の固形燃料製造装置は、ダイス20を冷却する冷却機構を備えていてもよい。冷却機構は、例えば、ダイス20のダイス板21の先端側の面に当接するような状態を保ちながら配された、曲りくねったパイプ40により構成することができる。固形燃料の製造時に、パイプ40の中に水を通すことによってダイス20を冷却することができる。冷却機構は、常温或いは常温よりも低い温度の風をダイス板21の例えば先端に送る送風機などとして構成してもよい。
いずれにせよ、冷却機構があれば、ダイス板21に上述した如き温度条件を充足させるのが容易になる。
いずれにせよ、冷却機構があれば、ダイス板21に上述した如き温度条件を充足させるのが容易になる。
<変形例1>
第1実施形態による固形燃料の製造方法を実施する場合に用いる固形燃料製造装置は、以下のように変形することができる。
図4に、変形例1の固形燃料の製造方法で用いる固形燃料製造装置の構造を概略で示す。
変形例1の固形燃料の製造方法で用いる固形燃料製造装置は、基本的に第1実施形態で用いる固形燃料製造装置と同様の構造である。変形例1で用いる固形燃料製造装置が、第1実施形態で用いる固形燃料製造装置と異なるのは、ダイス20の構成である。
変形例1の固形燃料製造装置のダイス20は、第1実施形態の固形燃料製造装置が持たなかった細管23を備えている。
第1実施形態による固形燃料の製造方法を実施する場合に用いる固形燃料製造装置は、以下のように変形することができる。
図4に、変形例1の固形燃料の製造方法で用いる固形燃料製造装置の構造を概略で示す。
変形例1の固形燃料の製造方法で用いる固形燃料製造装置は、基本的に第1実施形態で用いる固形燃料製造装置と同様の構造である。変形例1で用いる固形燃料製造装置が、第1実施形態で用いる固形燃料製造装置と異なるのは、ダイス20の構成である。
変形例1の固形燃料製造装置のダイス20は、第1実施形態の固形燃料製造装置が持たなかった細管23を備えている。
細管23は、その基端側をダイス板21に固定されている。この実施形態では、細管23の先端は、ダイス板21の表面に固定されている。細管23は、円筒形状の金属製の管であり、その内径は、ダイス板21に設けられた貫通孔22の径と同じになっている。細管23は、貫通孔22と同軸に位置決めされている。
もっとも、貫通孔22の形状は、図5に示したように、その基端側の径が先端側の径より大きくなっていてもよい。図5(イ)に示した貫通孔22は、図2(イ)に示した貫通孔22と、図5(ロ)に示した貫通孔22は、図2(ロ)に示した貫通孔22と、それぞれ同様の形状となっている。
そして、変形例1の固形燃料製造装置の細管23は、その基端を貫通孔22に挿入されている。
図5(イ)に示した例によれば、細管23は、貫通孔22の全体を一定の厚さで覆うような形状とされている。必ずしもそうする必要はないが、細管23の基端側の端面は、ダイス板21の基端側の面と面一とされている。細管23は、ダイス板21と必ずしも固定されている必要はない。細管23を図示したような状態で貫通孔22に挿入すると、固形燃料の製造時には、原料からの圧力が細管23にその先端側に向かう方向でかかるため、太くなっている細管23の基端部が貫通孔22のテーパが与えられている部分に係止されるからである。
図5(ロ)に示した例によれば、細管23は、貫通孔22の先端側の径の変わらない部分と、貫通孔22の径の変わらない部分と貫通孔22のテーパが与えられた部分とを繋ぐドーナツ状の面とを一定の厚さで覆うような形状とされている。細管23は、ダイス板21と必ずしも固定されている必要はない。細管23を図示したような状態で貫通孔22に挿入すると、固形燃料の製造時には、原料からの圧力が細管23にその先端側に向かう方向でかかるため、細管23の基端側のリム状に張り出している部分が貫通孔22の上述のドーナツ状の面に係止されるからである。
そして、変形例1の固形燃料製造装置の細管23は、その基端を貫通孔22に挿入されている。
図5(イ)に示した例によれば、細管23は、貫通孔22の全体を一定の厚さで覆うような形状とされている。必ずしもそうする必要はないが、細管23の基端側の端面は、ダイス板21の基端側の面と面一とされている。細管23は、ダイス板21と必ずしも固定されている必要はない。細管23を図示したような状態で貫通孔22に挿入すると、固形燃料の製造時には、原料からの圧力が細管23にその先端側に向かう方向でかかるため、太くなっている細管23の基端部が貫通孔22のテーパが与えられている部分に係止されるからである。
図5(ロ)に示した例によれば、細管23は、貫通孔22の先端側の径の変わらない部分と、貫通孔22の径の変わらない部分と貫通孔22のテーパが与えられた部分とを繋ぐドーナツ状の面とを一定の厚さで覆うような形状とされている。細管23は、ダイス板21と必ずしも固定されている必要はない。細管23を図示したような状態で貫通孔22に挿入すると、固形燃料の製造時には、原料からの圧力が細管23にその先端側に向かう方向でかかるため、細管23の基端側のリム状に張り出している部分が貫通孔22の上述のドーナツ状の面に係止されるからである。
変形例1の固形燃料製造装置を駆動することにより、第1実施形態の場合と同様の固形燃料の製造方法を実行することができる。
原料についての条件、ダイス20が充足すべき温度条件等は、第1実施形態で説明したのと同様にすればよい。
その結果、製造される固形燃料は、ペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされたものとなる。
原料についての条件、ダイス20が充足すべき温度条件等は、第1実施形態で説明したのと同様にすればよい。
その結果、製造される固形燃料は、ペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされたものとなる。
<変形例2>
第1実施形態と変形例1はともに、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態で円筒形に成形し、原料を冷却してバインダ樹脂を硬化させ、バインダ樹脂が硬化した状態の円筒形に形成された原料をペレット状となるように切断して固形燃料を得ていた。
ただし、切断する前の原料の形状は、必ずしも円筒形である必要はない。
例えば、図6に示した如き、型100を、つまり矩形の凹部101を有する型100を用いれば矩形の板状の原料を得られるのは明らかであろう。図6に示した型100の凹部101に第1実施形態で説明したような原料を満たし、原料中のバインダ樹脂が溶融するような温度、例えば、130℃〜180℃まで原料の温度が上がるように型100を加熱し、そしてその後バインダ樹脂が硬化する温度まで原料の温度を下げれば、矩形に成形された原料を得られる。なお、型100の凹部101に入れた原料を硬化させる場合には、凹部101の形状に平面視で対応した形状の凸部を有する蓋を型100に被せるなどして、原料を圧縮状態にしておくこともできる。
その後、その原料を例えば賽の目に切断することにより、ペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされた固形燃料を得られる。
第1実施形態と変形例1はともに、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態で円筒形に成形し、原料を冷却してバインダ樹脂を硬化させ、バインダ樹脂が硬化した状態の円筒形に形成された原料をペレット状となるように切断して固形燃料を得ていた。
ただし、切断する前の原料の形状は、必ずしも円筒形である必要はない。
例えば、図6に示した如き、型100を、つまり矩形の凹部101を有する型100を用いれば矩形の板状の原料を得られるのは明らかであろう。図6に示した型100の凹部101に第1実施形態で説明したような原料を満たし、原料中のバインダ樹脂が溶融するような温度、例えば、130℃〜180℃まで原料の温度が上がるように型100を加熱し、そしてその後バインダ樹脂が硬化する温度まで原料の温度を下げれば、矩形に成形された原料を得られる。なお、型100の凹部101に入れた原料を硬化させる場合には、凹部101の形状に平面視で対応した形状の凸部を有する蓋を型100に被せるなどして、原料を圧縮状態にしておくこともできる。
その後、その原料を例えば賽の目に切断することにより、ペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされた固形燃料を得られる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態の固形燃料の製造方法について説明する。
第2実施形態の固形燃料の製造方法では、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態でペレット状に成形し、原料を冷却してバインダ樹脂を硬化させて、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る。
第2実施形態の固形燃料の製造方法について説明する。
第2実施形態の固形燃料の製造方法では、粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態でペレット状に成形し、原料を冷却してバインダ樹脂を硬化させて、バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る。
第2実施形態の固形燃料の製造方法では、例えば、図7に示した如き、型200を用いる。型200は、多数の凹部201を備えている。凹部201は、必ずしもこの限りではないがこの実施形態では円筒形とされている。この凹部201は、最終的に得られるペレット状の固形燃料の形状に対応したものとされている。
第2実施形態では、型200の凹部201に第1実施形態で説明したような原料を満たし、原料中のバインダ樹脂が溶融するような温度、例えば、130℃〜180℃まで原料の温度が上がるように型200を加熱し、そしてその後バインダ樹脂が硬化する温度まで原料の温度を下げれば、円筒形に成形された原料を得られる。バインダ樹脂を硬化させる場合に樹脂を圧縮してもよいのは、変形例2の場合と同様である。
凹部201から取り出した固形燃料は円筒形のペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされたものとなっている。
第2実施形態では、型200の凹部201に第1実施形態で説明したような原料を満たし、原料中のバインダ樹脂が溶融するような温度、例えば、130℃〜180℃まで原料の温度が上がるように型200を加熱し、そしてその後バインダ樹脂が硬化する温度まで原料の温度を下げれば、円筒形に成形された原料を得られる。バインダ樹脂を硬化させる場合に樹脂を圧縮してもよいのは、変形例2の場合と同様である。
凹部201から取り出した固形燃料は円筒形のペレット状であり、粒状の架橋ポリエチレンと、粒状のバイオマス材料と、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とを含み、一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされたものとなっている。
10 本体
20 ダイス
21 ダイス板
22 貫通孔
23 細管
30 切断機構
100 型
200 型
20 ダイス
21 ダイス板
22 貫通孔
23 細管
30 切断機構
100 型
200 型
Claims (7)
- 粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料とを含み、
一旦溶融させてから硬化させたバインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされている、
ペレット状の固形燃料。 - 前記バインダ樹脂は、20重量%以下である、
請求項1記載の固形燃料。 - 前記バインダ樹脂は、10重量%以下である、
請求項2記載の固形燃料。 - 前記バインダ樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、又はこれらのうちの2種類以上である、
請求項1記載の固形燃料。 - 粒状の架橋ポリエチレンを3〜20重量%、粒状のバイオマス材料を51重量%含み、残部を熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂とする、
請求項1記載の固形燃料。 - 粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、
前記原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態でペレット状に成形し、
前記原料を冷却して前記バインダ樹脂を硬化させて、
バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る、
固形燃料の製造方法。 - 粒状の架橋ポリエチレンと、熱可塑性樹脂であるバインダ樹脂と、粒状のバイオマス材料と、を含む原料を加熱し、
前記原料中のバインダ樹脂を溶融させた状態で所定の形状に成形し、
前記原料を冷却して前記バインダ樹脂を硬化させ、
前記バインダ樹脂が硬化した状態の前記原料をペレット状となるように切断して、
バインダ樹脂をバインダとしてその全体形状が維持されるようにされているペレット状の固形燃料を得る、
固形燃料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008145154A JP2009292873A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 固形燃料、固形燃料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008145154A JP2009292873A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 固形燃料、固形燃料の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009292873A true JP2009292873A (ja) | 2009-12-17 |
Family
ID=41541365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008145154A Pending JP2009292873A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 固形燃料、固形燃料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009292873A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012035650A1 (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
| PL448705A1 (pl) * | 2024-05-28 | 2024-12-16 | Politechnika Częstochowska | Sposób wytwarzania paliwa z biomasy w mieszaninie z polimerem termoplastycznym pochodzącym z recyklingu |
-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008145154A patent/JP2009292873A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012035650A1 (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
| CN103221516A (zh) * | 2010-09-17 | 2013-07-24 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
| US9296967B2 (en) | 2010-09-17 | 2016-03-29 | Creative Co., Ltd. | Solid fuel |
| PL448705A1 (pl) * | 2024-05-28 | 2024-12-16 | Politechnika Częstochowska | Sposób wytwarzania paliwa z biomasy w mieszaninie z polimerem termoplastycznym pochodzącym z recyklingu |
| PL248687B1 (pl) * | 2024-05-28 | 2026-01-12 | Politechnika Czestochowska | Sposób otrzymywania paliwa z biomasy w formie sypkiej w mieszaninie z polimerem termoplastycznym pochodzącym z recyklingu |
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