JP2009293386A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒ガスの吐出流量が低流量のときに貯油室の十分なガス抜きができ、吐出流量が高流量のときに貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防ぐことができる圧縮機の提供。
【解決手段】冷媒ガスの吐出経路に配置されて冷媒ガスに含まれる潤滑油Lを分離する油分離器43と、分離後の潤滑油Lの通路となる油回収路63と、油回収路63を介して取り込んだ分離後の潤滑油Lを貯留して外部冷媒回路38の吸入側配管又は圧縮機10内へ戻す貯油室62と、油分離器43よりも下流側の吐出経路と貯油室62とを連通するガス抜き通路65を備え、ガス抜き通路65を開閉する開閉手段を設け、開閉手段は、吐出流量が減少するときガス抜き通路65を開く方向に移動され、吐出流量が上昇するときガス抜き通路65を閉じる方向に移動される弁体54を備え、弁体54は、吐出流量に応じた移動によりガス抜き通路65の開閉度を変動させる。
【選択図】 図3
【解決手段】冷媒ガスの吐出経路に配置されて冷媒ガスに含まれる潤滑油Lを分離する油分離器43と、分離後の潤滑油Lの通路となる油回収路63と、油回収路63を介して取り込んだ分離後の潤滑油Lを貯留して外部冷媒回路38の吸入側配管又は圧縮機10内へ戻す貯油室62と、油分離器43よりも下流側の吐出経路と貯油室62とを連通するガス抜き通路65を備え、ガス抜き通路65を開閉する開閉手段を設け、開閉手段は、吐出流量が減少するときガス抜き通路65を開く方向に移動され、吐出流量が上昇するときガス抜き通路65を閉じる方向に移動される弁体54を備え、弁体54は、吐出流量に応じた移動によりガス抜き通路65の開閉度を変動させる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、圧縮機に関し、特に、冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器と、油分離器により分離された潤滑油を貯留する貯油室を備えた圧縮機に関する。
従来の圧縮機としては、例えば、特許文献1に開示された圧縮機が知られている。
この圧縮機は可変容量型の斜板式圧縮機であり、圧縮機には、冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器がハウジング内の吐出経路に設置されている。
圧縮機は、潤滑油を貯留する貯油室と、分離器により分離された潤滑油を貯油室へ通す透孔と、貯油室から圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入室)又は外部冷媒回路の吸入側配管に潤滑油を戻すオイル戻し通路と、を備えている。
さらに、この圧縮機には、透孔よりも下流側の吐出経路と貯油室を繋ぐガス戻し通路が備えられている。
この圧縮機は可変容量型の斜板式圧縮機であり、圧縮機には、冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器がハウジング内の吐出経路に設置されている。
圧縮機は、潤滑油を貯留する貯油室と、分離器により分離された潤滑油を貯油室へ通す透孔と、貯油室から圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入室)又は外部冷媒回路の吸入側配管に潤滑油を戻すオイル戻し通路と、を備えている。
さらに、この圧縮機には、透孔よりも下流側の吐出経路と貯油室を繋ぐガス戻し通路が備えられている。
この圧縮機によれば、透孔の入口よりも下流側の吐出経路と貯油室とを連通し、貯油室の冷媒ガスを吐出経路に戻すガス戻し通路を形成したから、吐出経路上に生じる差圧によって冷媒ガスには透孔、貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路に戻るガス流れが生じる。
従って、この冷媒ガスの流れによって貯油室のガス抜きが行われ、透孔を介して油分離器で分離した潤滑油を貯油室に直ぐに送ることが可能となり、油分離器での油滞留が抑止される。
特開2004−218610号公報
従って、この冷媒ガスの流れによって貯油室のガス抜きが行われ、透孔を介して油分離器で分離した潤滑油を貯油室に直ぐに送ることが可能となり、油分離器での油滞留が抑止される。
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、ガス戻し通路の通路断面積は一定である。
このため、従来技術では、例えば、ガス戻し通路の通路断面積を大きく設定すると、冷媒ガスの吐出流量が低流量のとき、貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路へ戻るガス流れにより貯油室のガス抜きは十分に行えるものの、吐出流量が高流量のときに貯油室内の潤滑油がガス戻し通路を流れ出す。
潤滑油がガス戻し通路から吐出経路へ流出する場合、外部冷媒回路におけるオイルが多くなり冷房効率が低下するという問題がある。
逆に、ガス戻し通路の通路断面積を小さくすると、吐出流量が高流量のときにガス戻し通路を介した貯油室内の潤滑油の流出は防止できるものの、吐出流量が低流量のときに貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路へ戻るガス流れが不十分となり、貯油室のガス抜きができなくなる。
貯油室のガス抜きができなくなると、油分離器において分離された潤滑油が貯油室へ導入されなくなり、圧縮機内の潤滑油が不足したり、吐出経路から外部冷媒回路へ流れる潤滑油が増大したりするという問題がある。
このため、従来技術では、例えば、ガス戻し通路の通路断面積を大きく設定すると、冷媒ガスの吐出流量が低流量のとき、貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路へ戻るガス流れにより貯油室のガス抜きは十分に行えるものの、吐出流量が高流量のときに貯油室内の潤滑油がガス戻し通路を流れ出す。
潤滑油がガス戻し通路から吐出経路へ流出する場合、外部冷媒回路におけるオイルが多くなり冷房効率が低下するという問題がある。
逆に、ガス戻し通路の通路断面積を小さくすると、吐出流量が高流量のときにガス戻し通路を介した貯油室内の潤滑油の流出は防止できるものの、吐出流量が低流量のときに貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路へ戻るガス流れが不十分となり、貯油室のガス抜きができなくなる。
貯油室のガス抜きができなくなると、油分離器において分離された潤滑油が貯油室へ導入されなくなり、圧縮機内の潤滑油が不足したり、吐出経路から外部冷媒回路へ流れる潤滑油が増大したりするという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、冷媒ガスの吐出流量が低流量のときに貯油室の十分なガス抜きができ、吐出流量が高流量のときに貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防ぐことができる圧縮機の提供にある。
上記課題を達成するため、本発明は、冷媒ガスの吐出経路に配置されて前記冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器と、分離後の潤滑油の通路となる油回収路と、油回収路を介して取り込んだ分離後の潤滑油を貯留して外部冷媒回路の吸入側配管又は圧縮機内へ戻す貯油室と、前記油分離器よりも下流側の吐出経路と前記貯油室とを連通するガス抜き通路を備えた圧縮機において、前記ガス抜き通路を開閉する開閉手段を設け、前記開閉手段は、吐出流量が減少するとき前記ガス抜き通路を開く方向に移動され、吐出流量が増大するとき前記ガス抜き通路を閉じる方向に移動される弁体を備え、前記弁体は、吐出流量に応じた移動により前記ガス抜き通路の開閉度を変動させることを特徴とする。
本発明では、開閉手段の弁体は冷媒ガスの吐出流量に応じて移動され、冷媒ガスの吐出流量が低流量のときには弁体はガス抜き通路を開き、吐出流量が高流量のときにはガス抜き通路を閉じる。
このため、吐出流量が低流量のときに貯油室内のガス抜きを行うことができる。
吐出流量が高流量のときには、油分離器により分離される潤滑油が増大し、貯油室に貯油される潤滑油も増大するが、ガス抜き通路が閉じられることによりガス抜き通路を介した貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防止することができる。
また、冷媒ガスの吐出流量に応じて弁体が移動し、弁体とガス抜き通路が干渉してガス抜き通路の通路断面積が増減し、これによりガス抜き通路の開閉度が変動する。
このため、吐出された冷媒ガスの流量の増減に応じてガス抜き通路を介した貯油室のガス抜き量を増減させることができる。
従って、油分離器から貯油室へ導入する潤滑油量を吐出された冷媒ガスの流量の増減に応じて増減することができる。
このため、吐出流量が低流量のときに貯油室内のガス抜きを行うことができる。
吐出流量が高流量のときには、油分離器により分離される潤滑油が増大し、貯油室に貯油される潤滑油も増大するが、ガス抜き通路が閉じられることによりガス抜き通路を介した貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防止することができる。
また、冷媒ガスの吐出流量に応じて弁体が移動し、弁体とガス抜き通路が干渉してガス抜き通路の通路断面積が増減し、これによりガス抜き通路の開閉度が変動する。
このため、吐出された冷媒ガスの流量の増減に応じてガス抜き通路を介した貯油室のガス抜き量を増減させることができる。
従って、油分離器から貯油室へ導入する潤滑油量を吐出された冷媒ガスの流量の増減に応じて増減することができる。
また、本発明では、上記の圧縮機において、互いに領域の異なる第1圧力領域と第2圧力領域が形成され、前記弁体は、前記第1圧力領域と前記第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動されてもよい。
この場合、弁体は第1圧力領域及び第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動される。
第1圧力領域と第2圧力領域の差圧が小さい場合に吐出流量が低流量で、両領域の差圧が大きい場合に吐出流量が高流量となる2点間差圧や、第1圧力領域と第2圧力領域の差圧が小さい場合に吐出流量が高流量で、両領域の差圧が大きい場合に吐出流量が低流量となる2点間差圧を利用することができる。
この場合、弁体は第1圧力領域及び第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動される。
第1圧力領域と第2圧力領域の差圧が小さい場合に吐出流量が低流量で、両領域の差圧が大きい場合に吐出流量が高流量となる2点間差圧や、第1圧力領域と第2圧力領域の差圧が小さい場合に吐出流量が高流量で、両領域の差圧が大きい場合に吐出流量が低流量となる2点間差圧を利用することができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記吐出経路における油分離器よりも下流側に配置され、前記吐出経路の経路断面積を小さくする差圧発生手段を備え、前記第1圧力領域は、前記吐出経路における前記油分離器と前記差圧発生手段との間に設定され、前記第2圧力領域は、前記吐出経路における差圧発生手段の下流側に設定されてもよい。
この場合、差圧発生手段が吐出経路の経路断面積を小さくするから、差圧発生手段の上流側となる第1圧力領域は、差圧発生手段の下流側である第2圧力領域よりも高圧となる。
弁体は、吐出経路における第1圧力領域及び第2圧力領域における冷媒ガスの差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
この場合、差圧発生手段が吐出経路の経路断面積を小さくするから、差圧発生手段の上流側となる第1圧力領域は、差圧発生手段の下流側である第2圧力領域よりも高圧となる。
弁体は、吐出経路における第1圧力領域及び第2圧力領域における冷媒ガスの差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記第1圧力領域と前記第2圧力領域の差圧に応じた可動体の移動量に基づき、吐出流量を検出する流量検出装置を備え、該可動体が前記弁体を兼ねてもよい。
この場合、流量検出装置の可動体をガス抜き通路を開閉する弁体として用いることができるから、ガス抜き通路を開閉するための開閉手段を別に設ける必要がない。
この場合、流量検出装置の可動体をガス抜き通路を開閉する弁体として用いることができるから、ガス抜き通路を開閉するための開閉手段を別に設ける必要がない。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、前記第2圧力領域は前記圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されてもよい。
この場合、弁体は吐出経路と吸入経路の差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれ、吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられる。
この発明では、弁体は吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
この場合、弁体は吐出経路と吸入経路の差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれ、吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられる。
この発明では、弁体は吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記第1圧力領域は前記吸入側配管に設定され、前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されてもよい。
この場合、弁体は吸入側配管と圧縮機内の吸入経路との差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれ、吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられる。
この発明では、弁体は吸入側経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
この場合、弁体は吸入側配管と圧縮機内の吸入経路との差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれ、吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられる。
この発明では、弁体は吸入側経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、該クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、前記第2圧力領域はクランク室内に設定されてもよい。
この場合、弁体は吐出経路とクランク室内との差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれ、吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられる。
この発明では、弁体は吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
この場合、弁体は吐出経路とクランク室内との差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれ、吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられる。
この発明では、弁体は吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、該クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、前記第1圧力領域は前記クランク室内に設定され、前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されてもよい。
この場合、弁体はクランク室内と吸入経路との差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
クランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられ、クランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれる。
この発明では、弁体はクランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
この場合、弁体はクランク室内と吸入経路との差圧の多寡によりガス抜き通路を開閉する。
クランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は閉じられ、クランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は開かれる。
この発明では、弁体はクランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路を開閉することができる。
本発明によれば、冷媒ガスの吐出流量が低流量のときに貯油室の十分なガス抜きができ、吐出流量が高流量のときに貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防ぐことができる圧縮機を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る圧縮機について図1〜図4に基づき説明する。
この実施形態に係る圧縮機は、可変容量型の斜板式圧縮機である。
図1は、第1の実施形態に係る圧縮機の縦断面図であり、図2は図1におけるA−A線矢視図であり、図3は図2における要部を拡大して示す拡大図であり、図4(a)は冷媒ガスの吐出流量が低流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図であり、図4(b)は冷媒ガスの吐出流量が高流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図である。
説明の便宜上、図1における左方を前方とし、右方を後方とする。
以下、第1の実施形態に係る圧縮機について図1〜図4に基づき説明する。
この実施形態に係る圧縮機は、可変容量型の斜板式圧縮機である。
図1は、第1の実施形態に係る圧縮機の縦断面図であり、図2は図1におけるA−A線矢視図であり、図3は図2における要部を拡大して示す拡大図であり、図4(a)は冷媒ガスの吐出流量が低流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図であり、図4(b)は冷媒ガスの吐出流量が高流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図である。
説明の便宜上、図1における左方を前方とし、右方を後方とする。
圧縮機10のハウジング11は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の前端に接合されたフロントハウジング13と、シリンダブロック12の後端に接合されたリヤハウジング14から形成されている。
シリンダブロック12とフロントハウジング13は、クランク室15をハウジング11内に形成する。
クランク室15には、駆動軸16が回転可能に配設されている。
駆動軸16は、車両に積載された外部駆動源としてのエンジン17に作動連結され、エンジン17からの動力伝達を受けて回転駆動される。
この実施形態の圧縮機は、エンジン17の動力が常に駆動軸16に伝達される構成を採用しており、クラッチレス方式の圧縮機である。
シリンダブロック12とフロントハウジング13は、クランク室15をハウジング11内に形成する。
クランク室15には、駆動軸16が回転可能に配設されている。
駆動軸16は、車両に積載された外部駆動源としてのエンジン17に作動連結され、エンジン17からの動力伝達を受けて回転駆動される。
この実施形態の圧縮機は、エンジン17の動力が常に駆動軸16に伝達される構成を採用しており、クラッチレス方式の圧縮機である。
クランク室15において、駆動軸16にはラグプレート18が一体回転可能に固定されている。
また、クランク室15内には斜板19が収容されている。
斜板19は設定された傾斜角で駆動軸16に嵌合されつつ、駆動軸16の軸線方向に傾動可能であって、かつ、駆動軸16に対して軸線方向に摺動可能に支持されている。
ラグプレート18と斜板19との間にヒンジ機構20が介在されている。
ヒンジ機構20は、ラグプレート18及び駆動軸16を同期回転させるとともに、駆動軸16の軸線方向に対する斜板19の傾動を許容する機能を備えている。
また、クランク室15内には斜板19が収容されている。
斜板19は設定された傾斜角で駆動軸16に嵌合されつつ、駆動軸16の軸線方向に傾動可能であって、かつ、駆動軸16に対して軸線方向に摺動可能に支持されている。
ラグプレート18と斜板19との間にヒンジ機構20が介在されている。
ヒンジ機構20は、ラグプレート18及び駆動軸16を同期回転させるとともに、駆動軸16の軸線方向に対する斜板19の傾動を許容する機能を備えている。
シリンダブロック12には複数(図1には一つのみ示す)のシリンダボア21が形成されている。
各シリンダボア21内には、片頭型のピストン22が往復動可能に収容されている。
各ピストン22はシュー23を介して斜板19の外周部に係留されている。
シリンダブロック12とリヤハウジング14の間に弁・ポート形成体24が介装されている。
シリンダボア21の背面側(図1における後方側)には、ピストン22と弁・ポート形成体24により囲まれた圧縮室25が区画されている。
各シリンダボア21内には、片頭型のピストン22が往復動可能に収容されている。
各ピストン22はシュー23を介して斜板19の外周部に係留されている。
シリンダブロック12とリヤハウジング14の間に弁・ポート形成体24が介装されている。
シリンダボア21の背面側(図1における後方側)には、ピストン22と弁・ポート形成体24により囲まれた圧縮室25が区画されている。
シリンダブロック12とリヤハウジング14の間に弁・ポート形成体24が介装されていることにより、リヤハウジング14の内部には、吸入室26及び吐出室27が区画形成される。
弁・ポート形成体24は、吸入室26と圧縮室25を連通する吸入ポート28と、吸入ポート28を開閉する吸入弁29と、吐出室27と圧縮室25を連通する吐出ポート30と、吐出ポート30を開閉する吐出弁31を形成する。
図1に示すように、リヤハウジング14に形成された隔壁14aが両室26、27を隔てるようにしている。
弁・ポート形成体24は、吸入室26と圧縮室25を連通する吸入ポート28と、吸入ポート28を開閉する吸入弁29と、吐出室27と圧縮室25を連通する吐出ポート30と、吐出ポート30を開閉する吐出弁31を形成する。
図1に示すように、リヤハウジング14に形成された隔壁14aが両室26、27を隔てるようにしている。
リヤハウジング14には、外部に露出する吸入口32が形成されており、吸入口32と吸入室26が吸入通路33により連通されている。
吸入口32は外部冷媒回路38と接続され、吸入口32から吸入室26までの冷媒ガスの通路を吸入経路とする。
吸入通路33の途中には吸入通路33の開度を調節する吸入絞り弁34が配置されている。
吸入絞り弁34は、OFF運転等の低容量運転時における吸入弁29の脈動を防止するための逆止弁である。
吸入絞り弁34は、吸入通路33を開閉する吸入側弁体34aと、後述する容量制御弁37の動作に追従して制御される制御側弁体34bと、両弁体34a、34bの間に介装されたコイルばね34cと、を備える。
吸入口32は外部冷媒回路38と接続され、吸入口32から吸入室26までの冷媒ガスの通路を吸入経路とする。
吸入通路33の途中には吸入通路33の開度を調節する吸入絞り弁34が配置されている。
吸入絞り弁34は、OFF運転等の低容量運転時における吸入弁29の脈動を防止するための逆止弁である。
吸入絞り弁34は、吸入通路33を開閉する吸入側弁体34aと、後述する容量制御弁37の動作に追従して制御される制御側弁体34bと、両弁体34a、34bの間に介装されたコイルばね34cと、を備える。
リヤハウジング14には、吐出室27からの冷媒ガスを通す吐出通路44が形成されている。
吐出通路44の途中には、吐出圧の冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑油を分離する油分離器43が設けられている。
吐出室27の冷媒ガスは油分離器43へ導入され、油分離器43は冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑油を冷媒ガスから分離する。
吐出通路44の途中には、吐出圧の冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑油を分離する油分離器43が設けられている。
吐出室27の冷媒ガスは油分離器43へ導入され、油分離器43は冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑油を冷媒ガスから分離する。
シリンダブロック12には、クランク室15と吸入室26とを連通する抽気通路35が形成されている。
抽気通路35はクランク室15の圧力を吸入室26へ放出するための通路である。
また、吐出室27とクランク室15を連通する給気通路36がシリンダブロック12及びリヤハウジング14にわたって形成されている。
給気通路36は吐出室27の圧力をクランク室15へ供給するための通路である。
リヤハウジング14において、給気通路36の途中には容量制御弁37が配設されている。
抽気通路35はクランク室15の圧力を吸入室26へ放出するための通路である。
また、吐出室27とクランク室15を連通する給気通路36がシリンダブロック12及びリヤハウジング14にわたって形成されている。
給気通路36は吐出室27の圧力をクランク室15へ供給するための通路である。
リヤハウジング14において、給気通路36の途中には容量制御弁37が配設されている。
容量制御弁37の開度を調節することで、給気通路36を介してクランク室15へ導入される高圧冷媒ガスの導入量と抽気通路35を介してクランク室15から導出される冷媒ガス導出量とのバランスが制御され、クランク室15の内圧が決定される。
クランク室15の内圧に応じて、ピストン22を介したシリンダボア21内の内圧との差が変更され、斜板19は駆動軸16に対する傾斜角が変更される。
この結果、圧縮機10はピストン22のストローク、即ち冷媒ガスの吐出容量を変更することができる。
クランク室15の内圧に応じて、ピストン22を介したシリンダボア21内の内圧との差が変更され、斜板19は駆動軸16に対する傾斜角が変更される。
この結果、圧縮機10はピストン22のストローク、即ち冷媒ガスの吐出容量を変更することができる。
例えば、クランク室15の内圧が低下すると斜板19の傾斜角が増大し、圧縮機10の吐出容量が増大される。
図1の二点鎖線で示した斜板19はラグプレート18に当接した最大傾斜角度の状態を示している。
逆に、クランク室15の内圧が上昇すると斜板19の傾斜角度は減少し、圧縮機の吐出容量が減少される。
図1の実線で示した斜板19は最小傾斜角度の状態を示している。
図1の二点鎖線で示した斜板19はラグプレート18に当接した最大傾斜角度の状態を示している。
逆に、クランク室15の内圧が上昇すると斜板19の傾斜角度は減少し、圧縮機の吐出容量が減少される。
図1の実線で示した斜板19は最小傾斜角度の状態を示している。
シリンダブロック12の上面には、吐出フランジ46が備えられており、吐出フランジ46内の内部にはフランジ通路48が形成されている。
フランジ通路48は、リヤハウジング14において油分離器43の下流側に形成された吐出通路44と連通する。
フランジ通路48は外部冷媒回路38と接続されている。
フランジ通路48は、リヤハウジング14において油分離器43の下流側に形成された吐出通路44と連通する。
フランジ通路48は外部冷媒回路38と接続されている。
車両用空調装置の冷媒回路(冷凍サイクル)は、冷媒回路の一部としての圧縮機と、圧縮機の吐出室27及び吸入室26に接続される外部冷媒回路38と、から構成されている。
なお、冷媒としては、例えば、二酸化炭素やフロンが用いられている。
外部冷媒回路38は、吐出室27側から順に、凝縮器39、レシーバタンク40、膨張弁41及び蒸発器42を備えている。
外部冷媒回路38における蒸発器42と圧縮機10の吸入口32との間の配管は吸入側配管に相当する。
なお、冷媒としては、例えば、二酸化炭素やフロンが用いられている。
外部冷媒回路38は、吐出室27側から順に、凝縮器39、レシーバタンク40、膨張弁41及び蒸発器42を備えている。
外部冷媒回路38における蒸発器42と圧縮機10の吸入口32との間の配管は吸入側配管に相当する。
吐出フランジ46内には、冷媒ガスの吐出流量を検知する流量検出装置53が設置されている。
流量検出装置53は、図3に示すように、吐出フランジ46に収容される可動体54と、可動体54を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング57と、吐出フランジ46の表面に固定される検出センサとしての磁気センサ61から主に構成される。
流量検出装置53は、図3に示すように、吐出フランジ46に収容される可動体54と、可動体54を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング57と、吐出フランジ46の表面に固定される検出センサとしての磁気センサ61から主に構成される。
吐出フランジ46とシリンダブロック12との間にはガスケット47が介在されている。
吐出フランジ46がシリンダブロック12に接合された状態では、吐出フランジ46の内部にはフランジ通路48が形成される。
フランジ通路48は、図2に示すように、吐出フランジ46の隔壁46aに設けた差圧発生手段としての絞り52を介して連通される高圧空間48a及び低圧空間48bと、低圧空間48bと連通される吐出口51と、低圧空間48bと連通する可動体収容部49と、可動体収容部49と高圧空間48aを連通する通路50を含む。
なお、この実施形態では、吐出室27から吐出口51までの吐出された冷媒ガスが通る冷媒ガスの通路を吐出経路とする。
フランジ通路48は、図2に示すように、吐出フランジ46の隔壁46aに設けた差圧発生手段としての絞り52を介して連通される高圧空間48a及び低圧空間48bと、低圧空間48bと連通される吐出口51と、低圧空間48bと連通する可動体収容部49と、可動体収容部49と高圧空間48aを連通する通路50を含む。
なお、この実施形態では、吐出室27から吐出口51までの吐出された冷媒ガスが通る冷媒ガスの通路を吐出経路とする。
絞り52はフランジ通路48の経路断面積を小さくし、高圧空間48aは絞り52の上流側であって、低圧空間48bは絞り52の下流側である。
この実施形態では、高圧空間48aは第1圧力領域に相当し、低圧空間48bは第2圧力領域に相当し、両空間48a、48bは互いに異なる領域である。
吐出フランジ46内には、通路50を介して高圧空間48aと連通する有底円筒形状の可動体収容部49が形成され、その内部に可動体54が一定の距離を摺動することができるように収容されている。
このため、可動体収容部49は、収容される可動体54により、通路50を介して高圧空間48aと連通する高圧側感圧室49aと、低圧空間48bと連通する低圧側感圧室49bに区画される。
この実施形態では、高圧空間48aは第1圧力領域に相当し、低圧空間48bは第2圧力領域に相当し、両空間48a、48bは互いに異なる領域である。
吐出フランジ46内には、通路50を介して高圧空間48aと連通する有底円筒形状の可動体収容部49が形成され、その内部に可動体54が一定の距離を摺動することができるように収容されている。
このため、可動体収容部49は、収容される可動体54により、通路50を介して高圧空間48aと連通する高圧側感圧室49aと、低圧空間48bと連通する低圧側感圧室49bに区画される。
可動体54は、図3に示すように、上端大径部55と下端小径部56を有する円柱状の形態を呈している。
下端小径部56は可動体収容部49の内壁との間に隙間を有し、この隙間に可動体54を上方へ付勢する付勢部材としてのコイルスプリング57が設けられる。
コイルスプリング57は可動体54に後述する差圧が作用したとき、所定位置にて釣り合うようにばね定数が設定されている。
下端小径部56は可動体収容部49の内壁との間に隙間を有し、この隙間に可動体54を上方へ付勢する付勢部材としてのコイルスプリング57が設けられる。
コイルスプリング57は可動体54に後述する差圧が作用したとき、所定位置にて釣り合うようにばね定数が設定されている。
上端大径部55には、磁石58が埋設されている。
なお、上端大径部55の外径は可動体収容部49の内径にほぼ対応しており、両者の隙間は可動体収容部49内における可動体54の摺動を許容する程度の微小な隙間となっている。
下端小径部56の下端部とコイルスプリング57の下端を支持する有孔の係止部材59が、吐出フランジ46における可動体収容部49内壁の下端付近に取り付けられており、係止部材59は可動体54とコイルスプリング57の可動体収容部49からの脱落を防止する。
上端大径部55の上端面は高圧空間48aの圧力を受ける受圧面であり、下端小径部56の下端面は低圧空間48bの圧力を受ける受圧面である。
なお、上端大径部55の外径は可動体収容部49の内径にほぼ対応しており、両者の隙間は可動体収容部49内における可動体54の摺動を許容する程度の微小な隙間となっている。
下端小径部56の下端部とコイルスプリング57の下端を支持する有孔の係止部材59が、吐出フランジ46における可動体収容部49内壁の下端付近に取り付けられており、係止部材59は可動体54とコイルスプリング57の可動体収容部49からの脱落を防止する。
上端大径部55の上端面は高圧空間48aの圧力を受ける受圧面であり、下端小径部56の下端面は低圧空間48bの圧力を受ける受圧面である。
吐出フランジ46の上面には、可動体54の磁石58と対向する磁気センサ61が取付部材60により固定されている。
磁気センサ61は磁石58の磁束密度を検出する検出センサである。
磁気センサ61は磁石58の磁束密度を検出する検出センサである。
磁気センサ61は図示しないアンプに接続されている。
アンプは 磁気センサ61からの出力に基づき、磁気センサ61と磁石58との距離が接近したとき、高圧空間48aと低圧空間48bとの2点間差圧が小さいと認識する機能を有する。
アンプは、磁気センサ61と磁石58との距離が離れたとき両者48a、48bの差圧が大きいと認識する機能を有する。
高圧空間48aは吐出室27から吐出通路44を通った吐出圧の冷媒ガスの供給を受けることができる。
なお、図2に示すシリンダブロック12には、フロントハウジング13及びリヤハウジング14との接合を図る通しボルト66のためのボルト用通孔が形成されている。
アンプは 磁気センサ61からの出力に基づき、磁気センサ61と磁石58との距離が接近したとき、高圧空間48aと低圧空間48bとの2点間差圧が小さいと認識する機能を有する。
アンプは、磁気センサ61と磁石58との距離が離れたとき両者48a、48bの差圧が大きいと認識する機能を有する。
高圧空間48aは吐出室27から吐出通路44を通った吐出圧の冷媒ガスの供給を受けることができる。
なお、図2に示すシリンダブロック12には、フロントハウジング13及びリヤハウジング14との接合を図る通しボルト66のためのボルト用通孔が形成されている。
吐出フランジ46内には、潤滑油Lを貯留することができる貯油室62が設置されている。
貯油室62の底面はシリンダブロック12に形成されており、貯油室62と油分離器43とを連通する油回収路63が形成されている。
つまり、油回収路63は分離後の潤滑油Lの通路となる。
油分離器43において分離された潤滑油Lは、油回収路63を通じて貯油室62へ導入される。
さらに、貯油室62と吸入通路33における吸入絞り弁34の上流側と連通する潤滑油戻し通路64が形成されている。
潤滑油戻し通路64は絞り(図示せず)が備えられており、貯油室62に貯留された潤滑油Lは所定の流量で潤滑油戻し通路64を通り、吸入通路33へ供給される。
貯油室62の底面はシリンダブロック12に形成されており、貯油室62と油分離器43とを連通する油回収路63が形成されている。
つまり、油回収路63は分離後の潤滑油Lの通路となる。
油分離器43において分離された潤滑油Lは、油回収路63を通じて貯油室62へ導入される。
さらに、貯油室62と吸入通路33における吸入絞り弁34の上流側と連通する潤滑油戻し通路64が形成されている。
潤滑油戻し通路64は絞り(図示せず)が備えられており、貯油室62に貯留された潤滑油Lは所定の流量で潤滑油戻し通路64を通り、吸入通路33へ供給される。
図1及び図3に示すように、貯油室62と可動体収容部49とを連通するガス抜き通路65が形成されている。
吐出経路における可動体収容部49の位置は、油分離器43よりも下流側の位置である。
ガス抜き通路65は、主に吐出流量が低流量のときに貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
この実施形態では、ガス抜き通路65の一端が貯油室62の上部に接続され、ガス抜き通路65の他端は可動体収容部49の上下方向における中間付近に接続されている。
ガス抜き通路65は貯油室62から可動体収容部49へ斜め下方へ向かうように形成されている。
吐出経路における可動体収容部49の位置は、油分離器43よりも下流側の位置である。
ガス抜き通路65は、主に吐出流量が低流量のときに貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
この実施形態では、ガス抜き通路65の一端が貯油室62の上部に接続され、ガス抜き通路65の他端は可動体収容部49の上下方向における中間付近に接続されている。
ガス抜き通路65は貯油室62から可動体収容部49へ斜め下方へ向かうように形成されている。
ガス抜き通路65の通路断面積は、吐出流量が低流量のときに十分に貯油室のガス抜きができる寸法に設定されている。
ガス抜き通路65は可動体54の移動により開閉され、可動体54の位置に応じて通路断面積が変動し、ガス抜き通路65の開閉度が変動する。
ガス抜き通路65は、図4(a)に示すように、可動体54が最も可動体収容部49の通路50側に位置する状態(吐出流量が低流量)では開閉度100パーセントで完全に開かれる。
ガス抜き通路65は、図4(b)に示すように、可動体54が最も可動体収容部49の係止部材59側に位置する状態(吐出流量が高流量)では開閉度0パーセントで完全に閉じられる。
このように、可動体54は、流量検出装置53の一部を構成するとともに、ガス抜き通路65の開閉手段の弁体として機能を有し、高圧空間48aと低圧空間48bとの2点間差圧に基づき移動される。
ガス抜き通路65は可動体54の移動により開閉され、可動体54の位置に応じて通路断面積が変動し、ガス抜き通路65の開閉度が変動する。
ガス抜き通路65は、図4(a)に示すように、可動体54が最も可動体収容部49の通路50側に位置する状態(吐出流量が低流量)では開閉度100パーセントで完全に開かれる。
ガス抜き通路65は、図4(b)に示すように、可動体54が最も可動体収容部49の係止部材59側に位置する状態(吐出流量が高流量)では開閉度0パーセントで完全に閉じられる。
このように、可動体54は、流量検出装置53の一部を構成するとともに、ガス抜き通路65の開閉手段の弁体として機能を有し、高圧空間48aと低圧空間48bとの2点間差圧に基づき移動される。
次に、この実施形態に係る圧縮機10の動作について説明する。
駆動軸16の回転運動に伴うピストン22の往復運動に基づき、吸入室26の冷媒ガスは弁・ポート形成体24の吸入ポート28から吸入弁29の開弁によりシリンダボア21内へ導かれる。
シリンダボア21内の冷媒ガスは圧縮され、吐出弁31を開弁させて吐出室27へ吐出される。
吐出室27へ吐出された高圧の冷媒ガスの大部分は、油分離器43、フランジ通路48を通り外部冷媒回路38へ導かれる。
駆動軸16の回転運動に伴うピストン22の往復運動に基づき、吸入室26の冷媒ガスは弁・ポート形成体24の吸入ポート28から吸入弁29の開弁によりシリンダボア21内へ導かれる。
シリンダボア21内の冷媒ガスは圧縮され、吐出弁31を開弁させて吐出室27へ吐出される。
吐出室27へ吐出された高圧の冷媒ガスの大部分は、油分離器43、フランジ通路48を通り外部冷媒回路38へ導かれる。
圧縮機10の運転時において、吐出室27から吐出される冷媒ガスにはミスト状の潤滑油が含まれている。
油分離器43は、吐出圧の冷媒ガスから潤滑油Lを分離する。
分離された潤滑油Lは油回収路63を通って油分離器43から貯油室62に導かれ、貯油室62において貯留される。
油分離器43内の圧力は貯油室62内の圧力よりも高いことから、貯油室62に貯留される潤滑油Lは、潤滑油戻し通路64を通じて吸入通路33へ導かれる。
油分離器43は、吐出圧の冷媒ガスから潤滑油Lを分離する。
分離された潤滑油Lは油回収路63を通って油分離器43から貯油室62に導かれ、貯油室62において貯留される。
油分離器43内の圧力は貯油室62内の圧力よりも高いことから、貯油室62に貯留される潤滑油Lは、潤滑油戻し通路64を通じて吸入通路33へ導かれる。
ところで、圧縮機10の吐出容量は、容量制御弁37の開度に対応する斜板19の傾斜角度により決定されるが、吸入絞り弁34は、容量制御弁37の開閉動作に追従して動作される。
例えば、容量制御弁37が閉じた状態から開く状態へ至る過程では、斜板19の傾斜角度は徐々に小さくなり最小容量運転(OFF運転)となる。
吸入絞り弁34はこの過程に追従して作動し、制御側弁体34bが最上位置へ向けて移動し、制御側弁体34bは吸入側弁体34aを閉じる方向にコイルばね34cを介して付勢する。
吸入される冷媒ガスの流量に応じて吸入側弁体34aが吸入通路33を開閉することにより、吸入通路33と吸入室26の間に可変絞りが設けられたことと同じ状態となり、圧力変動による吸入弁29の自励振動が防止される。
例えば、容量制御弁37が閉じた状態から開く状態へ至る過程では、斜板19の傾斜角度は徐々に小さくなり最小容量運転(OFF運転)となる。
吸入絞り弁34はこの過程に追従して作動し、制御側弁体34bが最上位置へ向けて移動し、制御側弁体34bは吸入側弁体34aを閉じる方向にコイルばね34cを介して付勢する。
吸入される冷媒ガスの流量に応じて吸入側弁体34aが吸入通路33を開閉することにより、吸入通路33と吸入室26の間に可変絞りが設けられたことと同じ状態となり、圧力変動による吸入弁29の自励振動が防止される。
次に、容量制御弁37が開いた状態から閉じる過程では、斜板19の傾斜角度は徐々に大きくなり最大容量運転となる。
この過程では、制御側弁体34bが最上位置から最下位置へ向い移動し、吸入側弁体34aに対するコイルばね34cの付勢力は作用しなくなる。
最大容量運転時に吸入側弁体34aが吸入通路33を閉じている場合であっても、冷媒ガスが吸入室26からシリンダボア21内へ最大容量で吸入される結果、吸入側弁体34aは吸入通路33を開弁するように下方へ向けて移動する。
この過程では、制御側弁体34bが最上位置から最下位置へ向い移動し、吸入側弁体34aに対するコイルばね34cの付勢力は作用しなくなる。
最大容量運転時に吸入側弁体34aが吸入通路33を閉じている場合であっても、冷媒ガスが吸入室26からシリンダボア21内へ最大容量で吸入される結果、吸入側弁体34aは吸入通路33を開弁するように下方へ向けて移動する。
フランジ通路48が高圧の冷媒ガスの供給を受けることにより、高圧空間48aから絞り52を通じて低圧空間48bへ冷媒ガスが導入され、低圧空間48bにおける冷媒ガスの圧力は高圧空間48aと比較して低下した状態にある。
一方、高圧空間48aにおける高圧の冷媒ガスの一部は通路50を通じて高圧側感圧室49aへ導入される。
他方、低圧空間48bの低圧ガスの一部は低圧側感圧室49bに導入される。
このため、上端大径部55の端面が受ける高圧の冷媒ガスと、下端小径部56に作用する低圧の冷媒ガスとの2点間の流量差圧により、可動体54は可動体収容部49内において上下に移動する。
容量制御弁37の制御により吐出容量が変更されると、吐出室27へ吐出される冷媒ガスの吐出流量が変更されるから、可動体54に作用する流量差圧が変化し、可動体54は流量差圧に応じて上方又は下方へ移動する。
一方、高圧空間48aにおける高圧の冷媒ガスの一部は通路50を通じて高圧側感圧室49aへ導入される。
他方、低圧空間48bの低圧ガスの一部は低圧側感圧室49bに導入される。
このため、上端大径部55の端面が受ける高圧の冷媒ガスと、下端小径部56に作用する低圧の冷媒ガスとの2点間の流量差圧により、可動体54は可動体収容部49内において上下に移動する。
容量制御弁37の制御により吐出容量が変更されると、吐出室27へ吐出される冷媒ガスの吐出流量が変更されるから、可動体54に作用する流量差圧が変化し、可動体54は流量差圧に応じて上方又は下方へ移動する。
例えば、冷媒ガスの吐出流量が低流量であるとき、図4(a)に示すように、高圧空間48aと低圧空間48bとの流量差圧は小さいため、コイルスプリング57の付勢力が勝り、可動体54は上方に移動した状態となる。
可動体54が上方に位置するとき、ガス抜き通路65の開閉度は100パーセントであってガス抜き通路65は可動体収容部49と貯油室62を連通する。
このため、貯油室62のガス抜きがガス抜き通路65を通じて行われる。
吐出流量が低流量であるとき、油分離器43により分離される潤滑油Lは、高流量時と比べて少ないが、貯油室62のガス抜きが行われることで、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
可動体54が上方に位置するとき、ガス抜き通路65の開閉度は100パーセントであってガス抜き通路65は可動体収容部49と貯油室62を連通する。
このため、貯油室62のガス抜きがガス抜き通路65を通じて行われる。
吐出流量が低流量であるとき、油分離器43により分離される潤滑油Lは、高流量時と比べて少ないが、貯油室62のガス抜きが行われることで、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
圧縮機10の吐出容量が増大するように変更されると、吐出室27へ吐出される冷媒ガスの吐出流量が増大される。
このとき、流量差圧が増大するため可動体54は下方へ移動する。
可動体54が可動体収容部49を下方へ移動するにつれて、可動体54はガス抜き通路65と干渉する。
可動体54とガス抜き通路65との干渉により、ガス抜き通路65の通路断面積は徐々に減少し、ガス抜き通路65の開閉度が減少する。
図4(b)に示すように、下方へ移動する可動体54が一定の距離を移動した時点で、ガス抜き通路65の開閉度は0パーセントであってガス抜き通路65は完全に閉じられる。
吐出流量が高流量のときには、油分離器43により分離される潤滑油Lが増大し、油分離器43から貯油室62へ導入され、貯油室62に貯油される潤滑油Lも増大する。
吐出流量が高流量のときには、可動体54によりガス抜き通路65が閉じられることから、貯油室62の潤滑油量が増大しても貯油室62の潤滑油Lはガス抜き通路65から流出することはない。
このとき、流量差圧が増大するため可動体54は下方へ移動する。
可動体54が可動体収容部49を下方へ移動するにつれて、可動体54はガス抜き通路65と干渉する。
可動体54とガス抜き通路65との干渉により、ガス抜き通路65の通路断面積は徐々に減少し、ガス抜き通路65の開閉度が減少する。
図4(b)に示すように、下方へ移動する可動体54が一定の距離を移動した時点で、ガス抜き通路65の開閉度は0パーセントであってガス抜き通路65は完全に閉じられる。
吐出流量が高流量のときには、油分離器43により分離される潤滑油Lが増大し、油分離器43から貯油室62へ導入され、貯油室62に貯油される潤滑油Lも増大する。
吐出流量が高流量のときには、可動体54によりガス抜き通路65が閉じられることから、貯油室62の潤滑油量が増大しても貯油室62の潤滑油Lはガス抜き通路65から流出することはない。
この実施形態に係る圧縮機によれば以下の効果を奏する。
(1)冷媒ガスの吐出流量が低流量のときにガス抜き通路65を開き、吐出流量が高流量のときにガス抜き通路65を閉じる可動体54を設け、低流量のときに十分なガス抜きができる寸法にガス抜き通路65の通路断面積を設定しているから、低流量のときにガス抜き通路65は開かれて貯油室62内のガス抜きを行うことができる。また、吐出流量が高流量のときには、油分離器により分離される潤滑油Lが増大し、貯油室62に貯油される潤滑油Lも増大するが、ガス抜き通路65が閉じられ、ガス抜き通路65を介した貯油室62からフランジ通路48(低圧空間48b)への潤滑油Lの流出を防止することができる。吐出流量が低流量のときには貯油室62内のガス抜きが行われることから、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。さらに、高流量のときには、ガス抜き通路65が閉じられる貯油室62からのフランジ通路48への潤滑油Lの流出が防止できることにより、外部冷媒回路38への潤滑油Lの流出が抑制され、外部冷媒回路38への潤滑油流出による冷房効率の低下が抑制される。
(1)冷媒ガスの吐出流量が低流量のときにガス抜き通路65を開き、吐出流量が高流量のときにガス抜き通路65を閉じる可動体54を設け、低流量のときに十分なガス抜きができる寸法にガス抜き通路65の通路断面積を設定しているから、低流量のときにガス抜き通路65は開かれて貯油室62内のガス抜きを行うことができる。また、吐出流量が高流量のときには、油分離器により分離される潤滑油Lが増大し、貯油室62に貯油される潤滑油Lも増大するが、ガス抜き通路65が閉じられ、ガス抜き通路65を介した貯油室62からフランジ通路48(低圧空間48b)への潤滑油Lの流出を防止することができる。吐出流量が低流量のときには貯油室62内のガス抜きが行われることから、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。さらに、高流量のときには、ガス抜き通路65が閉じられる貯油室62からのフランジ通路48への潤滑油Lの流出が防止できることにより、外部冷媒回路38への潤滑油Lの流出が抑制され、外部冷媒回路38への潤滑油流出による冷房効率の低下が抑制される。
(2)ガス抜き通路65の通路断面積は、冷媒ガスの吐出流量に応じて移動する可動体54により変動するから、吐出された冷媒ガスの流量の増減に応じてガス抜き通路65のガス抜き量を増減させることができる。従って、油分離器43から貯油室62へ導入する潤滑油量を冷媒ガスの吐出流量の増減に応じて増減することができる。
(3)流量検出装置53における可動体収容部49と貯油室62とを連通するガス抜き通路65を形成することにより、流量検出装置53の可動体54をガス抜き通路65の開閉手段として用いることができる。従って、ガス抜き通路65を開閉するための開閉手段を別に設ける必要がない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る圧縮機について図5、図6に基づいて説明する。
図5は第2の実施形態に係る圧縮機における冷媒ガス回路図を示す概略構成図であり、図6はガス抜き通路に設けた開閉手段の概要を示す要部断面図である。
第2の実施形態に係る圧縮機70は可変容量型の斜板式圧縮機であり、第1の実施形態に係る圧縮機と基本的に同一である。
従って、この実施形態では、第1の実施形態の圧縮機10と共通又は類似する要素については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して使用する。
次に、第2の実施形態に係る圧縮機について図5、図6に基づいて説明する。
図5は第2の実施形態に係る圧縮機における冷媒ガス回路図を示す概略構成図であり、図6はガス抜き通路に設けた開閉手段の概要を示す要部断面図である。
第2の実施形態に係る圧縮機70は可変容量型の斜板式圧縮機であり、第1の実施形態に係る圧縮機と基本的に同一である。
従って、この実施形態では、第1の実施形態の圧縮機10と共通又は類似する要素については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して使用する。
図5に示す圧縮機70が備える吸入室26の上流側には、外部冷媒回路38と連通する吸入通路33が設けられ、吸入通路33の途中には吸入絞り弁34が設置されている。
圧縮機70の吐出室27の下流側には、外部冷媒回路38と連通すると吐出通路44が形成されている。
吐出通路44の途中には油分離器43が設けられており、油分離器43と貯油室62を連通する油回収路63が備えられている。
油回収路63は、油分離器43において分離された潤滑油Lを貯油室62へ送る通路である。
因みに、第2の実施形態に係る圧縮機70は第1の実施形態の流量検出装置53を備えていない。
圧縮機70の吐出室27の下流側には、外部冷媒回路38と連通すると吐出通路44が形成されている。
吐出通路44の途中には油分離器43が設けられており、油分離器43と貯油室62を連通する油回収路63が備えられている。
油回収路63は、油分離器43において分離された潤滑油Lを貯油室62へ送る通路である。
因みに、第2の実施形態に係る圧縮機70は第1の実施形態の流量検出装置53を備えていない。
圧縮機70は、貯油室62と吸入通路33における吸入絞り弁34の上流側とを連通する潤滑油戻し通路64と、吐出通路44における油分離器43の下流側と貯油室62を連通するガス抜き通路71を備える。
潤滑油戻し通路64は貯油室62に貯留された潤滑油Lを所定の流量で吸入通路33へ供給する通路である。
ガス抜き通路71は、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入を促進するために、貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
潤滑油戻し通路64は貯油室62に貯留された潤滑油Lを所定の流量で吸入通路33へ供給する通路である。
ガス抜き通路71は、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入を促進するために、貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
ガス抜き通路71の途中には、ガス抜き通路71を開閉する開閉手段としての開閉弁72が備えられている。
開閉弁72は第1圧力領域である圧縮機70内の吐出経路と、第2圧力領域である吸入経路との2点間差圧によりガス抜き通路71を開閉する。
図5及び図6では、説明の便宜上、第1圧力領域をAで示し、第2圧力領域をBで示す。
この実施形態に係る圧縮機70内の吐出経路は吐出室27及び吐出通路44により構成されており、圧縮機70内の吸入経路は吸入通路33及び吸入室26により構成されている。
開閉弁72は第1圧力領域である圧縮機70内の吐出経路と、第2圧力領域である吸入経路との2点間差圧によりガス抜き通路71を開閉する。
図5及び図6では、説明の便宜上、第1圧力領域をAで示し、第2圧力領域をBで示す。
この実施形態に係る圧縮機70内の吐出経路は吐出室27及び吐出通路44により構成されており、圧縮機70内の吸入経路は吸入通路33及び吸入室26により構成されている。
開閉弁72は、図6に示すように、弁体75が収容される弁体収容部73を備えている。
弁体収容部73の中央付近はガス抜き通路71が接続されている。
弁体収容部73内を往復動する弁体75は、弁体収容部73の中央付近の位置したときにガス抜き通路71を連通する通孔75aを備える。
弁体75は弁体収容部73を第1圧力室73aと第2圧力室73bを区画形成する。
第1圧力室73aは第1圧力領域Aである吐出通路44と接続されている。
第2圧力室73bは第2圧力領域Bである吸入通路33と接続されている。
第2圧力室73bにはコイルばね74が介装されており、コイルばね74は弁体75を付勢する。
コイルばね74の付勢力は、ガス抜き通路71を開く方向へ弁体75を移動させる付勢力である。
弁体収容部73の中央付近はガス抜き通路71が接続されている。
弁体収容部73内を往復動する弁体75は、弁体収容部73の中央付近の位置したときにガス抜き通路71を連通する通孔75aを備える。
弁体75は弁体収容部73を第1圧力室73aと第2圧力室73bを区画形成する。
第1圧力室73aは第1圧力領域Aである吐出通路44と接続されている。
第2圧力室73bは第2圧力領域Bである吸入通路33と接続されている。
第2圧力室73bにはコイルばね74が介装されており、コイルばね74は弁体75を付勢する。
コイルばね74の付勢力は、ガス抜き通路71を開く方向へ弁体75を移動させる付勢力である。
この実施形態では、吐出流量が低流量であるとき、吐出通路44の圧力と吸入通路33の圧力との差圧は、吐出流量が高流量のときと比べて小さい。
吐出流量が低流量のとき、弁体75は弁体収容部73においてガス抜き通路71を開く位置にある。
この位置では、弁体75の通路75aが開閉弁72のガス抜き通路71の上流側及び下流側を連通する。
このとき、ガス抜き通路71は100パーセントの開閉度にあることから、ガス抜き通路71を介した貯油室62のガス抜きが行われる。
貯油室62のガス抜きが行われることにより油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
吐出流量が低流量のとき、弁体75は弁体収容部73においてガス抜き通路71を開く位置にある。
この位置では、弁体75の通路75aが開閉弁72のガス抜き通路71の上流側及び下流側を連通する。
このとき、ガス抜き通路71は100パーセントの開閉度にあることから、ガス抜き通路71を介した貯油室62のガス抜きが行われる。
貯油室62のガス抜きが行われることにより油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
一方、吐出流量が高流量になると、吐出流量が低流量であるときと比較して、吐出通路44の圧力と吸入通路33の圧力との差圧が大きくなり、弁体75が付勢力に抗して移動される。
弁体75は移動されるにつれてガス抜き通路71と干渉し、干渉によりガス抜き通路71の通路断面積が減少してガス抜き通路71の開閉度が低下する。
両通路44、33の差圧が一定値を超えると弁体75はガス抜き通路71の開閉度が0パーセントとなるようにガス抜き通路71を閉じる。
ガス抜き通路71が弁体75により閉じられると、ガス抜き通路71を通じた貯油室62から吐出通路44への潤滑油Lの流出は発生しない。
弁体75は移動されるにつれてガス抜き通路71と干渉し、干渉によりガス抜き通路71の通路断面積が減少してガス抜き通路71の開閉度が低下する。
両通路44、33の差圧が一定値を超えると弁体75はガス抜き通路71の開閉度が0パーセントとなるようにガス抜き通路71を閉じる。
ガス抜き通路71が弁体75により閉じられると、ガス抜き通路71を通じた貯油室62から吐出通路44への潤滑油Lの流出は発生しない。
第2の実施形態では、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)とほぼ同等の作用効果を有する。
さらに言うと、流量検出装置を備えない圧縮機であっても、開閉弁72を設けることにより、吐出流量が低流量のときに貯油室62の十分なガス抜きを行えるほか、高流量のときに貯油室62の潤滑油Lの外部冷媒回路38への流出を防止又は抑制することができる。
さらに言うと、流量検出装置を備えない圧縮機であっても、開閉弁72を設けることにより、吐出流量が低流量のときに貯油室62の十分なガス抜きを行えるほか、高流量のときに貯油室62の潤滑油Lの外部冷媒回路38への流出を防止又は抑制することができる。
本発明は、上記の第1、第2の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○上記の第1、第2の実施形態では、圧縮機を可変容量型の斜板式圧縮機としたが、可変容量型の斜板式圧縮機に限定する趣旨ではなく、例えば、固定容量型の斜板式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○上記の第1、第2の実施形態では、圧縮機を可変容量型の斜板式圧縮機としたが、可変容量型の斜板式圧縮機に限定する趣旨ではなく、例えば、固定容量型の斜板式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○上記の第2の実施形態では、開閉弁における第1圧力室を吐出通路と連通し、第2圧力室を吸入室と連通するようにしたが、開閉弁における第1圧力室と第2圧力室の連通先の組み合せは以下の(イ)〜(ハ)であってもよい。
(イ)第1圧力室と外部冷媒回路の吸入側配管とを連通し、第2圧力室と圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入室)とを連通する。この場合、吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの2点間差圧が小さい場合には、冷媒ガスの吐出流量が低流量であり開閉弁はガス抜き通路を開き、両者の差圧が大きい場合には、吐出流量が高流量であり開閉弁はガス抜き通路を閉じる。
(ロ)第1圧力室と圧縮機内の吐出経路(例えば、吐出室)とを連通し、第2圧力室とクランク室とを連通する。吐出経路とクランク室内との冷媒ガスの2点間差圧が小さい場合には、冷媒ガスの吐出流量が低流量であり開閉弁はガス抜き通路を開き、両者の差圧が大きい場合には吐出流量が高流量であり、開閉弁はガス抜き通路を閉じる。この開閉弁が適用できる圧縮機はクランク室の圧力が変動する可変容量型圧縮機である。
(ハ)第1圧力室とクランク室とを連通し、第2圧力室と圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入通路)とを連通する。この場合、クランク室内と吸入経路における冷媒ガスの2点間差圧が殆どない場合には、冷媒ガスの吐出流量が高流量であり開閉弁はガス抜き通路を閉じ、両者の差圧が大きい場合には吐出流量が低流量であり開閉弁はガス抜き通路を開く。この開閉弁が適用できる圧縮機はクランク室の圧力が変動する可変容量型圧縮機である。
(イ)第1圧力室と外部冷媒回路の吸入側配管とを連通し、第2圧力室と圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入室)とを連通する。この場合、吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの2点間差圧が小さい場合には、冷媒ガスの吐出流量が低流量であり開閉弁はガス抜き通路を開き、両者の差圧が大きい場合には、吐出流量が高流量であり開閉弁はガス抜き通路を閉じる。
(ロ)第1圧力室と圧縮機内の吐出経路(例えば、吐出室)とを連通し、第2圧力室とクランク室とを連通する。吐出経路とクランク室内との冷媒ガスの2点間差圧が小さい場合には、冷媒ガスの吐出流量が低流量であり開閉弁はガス抜き通路を開き、両者の差圧が大きい場合には吐出流量が高流量であり、開閉弁はガス抜き通路を閉じる。この開閉弁が適用できる圧縮機はクランク室の圧力が変動する可変容量型圧縮機である。
(ハ)第1圧力室とクランク室とを連通し、第2圧力室と圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入通路)とを連通する。この場合、クランク室内と吸入経路における冷媒ガスの2点間差圧が殆どない場合には、冷媒ガスの吐出流量が高流量であり開閉弁はガス抜き通路を閉じ、両者の差圧が大きい場合には吐出流量が低流量であり開閉弁はガス抜き通路を開く。この開閉弁が適用できる圧縮機はクランク室の圧力が変動する可変容量型圧縮機である。
10、70 圧縮機
11 ハウジング
15 クランク室
16 駆動軸
19 斜板
26 吸入室
27 吐出室
32 吸入口
33 吸入通路
34 吸入絞り弁
37 容量制御弁
38 外部冷媒回路
43 油分離器
44 吐出通路
46 吐出フランジ
48 フランジ通路
49 可動体収容部
50 通路
52 絞り
53 流量検出装置
54 可動体
62 貯油室
63 油回収路
64 潤滑油戻し通路
65、71 ガス抜き通路
72 開閉弁
73 弁体収容部
73a 第1圧力室
73b 第2圧力室
75 弁体
A 第1圧力領域
B 第2圧力領域
L潤滑油
11 ハウジング
15 クランク室
16 駆動軸
19 斜板
26 吸入室
27 吐出室
32 吸入口
33 吸入通路
34 吸入絞り弁
37 容量制御弁
38 外部冷媒回路
43 油分離器
44 吐出通路
46 吐出フランジ
48 フランジ通路
49 可動体収容部
50 通路
52 絞り
53 流量検出装置
54 可動体
62 貯油室
63 油回収路
64 潤滑油戻し通路
65、71 ガス抜き通路
72 開閉弁
73 弁体収容部
73a 第1圧力室
73b 第2圧力室
75 弁体
A 第1圧力領域
B 第2圧力領域
L潤滑油
Claims (8)
- 冷媒ガスの吐出経路に配置されて前記冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器と、分離後の潤滑油の通路となる油回収路と、油回収路を介して取り込んだ分離後の潤滑油を貯留して外部冷媒回路の吸入側配管又は圧縮機内へ戻す貯油室と、前記油分離器よりも下流側の吐出経路と前記貯油室とを連通するガス抜き通路を備えた圧縮機において、
前記ガス抜き通路を開閉する開閉手段を設け、
前記開閉手段は、吐出流量が減少するとき前記ガス抜き通路を開く方向に移動され、吐出流量が増大するとき前記ガス抜き通路を閉じる方向に移動される弁体を備え、前記弁体は、吐出流量に応じた移動により前記ガス抜き通路の開閉度を変動させることを特徴とする圧縮機。 - 互いに領域の異なる第1圧力領域と第2圧力領域が形成され、前記弁体は、前記第1圧力領域と前記第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動されることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
- 前記吐出経路における油分離器よりも下流側に配置され、前記吐出経路の経路断面積を小さくする差圧発生手段を備え、
前記第1圧力領域は、前記吐出経路における前記油分離器と前記差圧発生手段との間に設定され、
前記第2圧力領域は、前記吐出経路における差圧発生手段の下流側に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。 - 前記第1圧力領域と前記第2圧力領域の差圧に応じた可動体の移動量に基づき、吐出流量を検出する流量検出装置を備え、該可動体が前記弁体を兼ねていることを特徴とする請求項3記載の圧縮機。
- 前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、前記第2圧力領域は前記圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されていることを特徴とする請求項3記載の圧縮機。
- 前記第1圧力領域は前記吸入側配管に設定され、前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
- 外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、該クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、前記第2圧力領域はクランク室内に設定されることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
- 外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、該クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、前記第1圧力領域は前記クランク室内に設定され、前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008144646A JP2009293386A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 圧縮機 |
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|---|---|---|---|
| JP2008144646A JP2009293386A (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | 圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family Applications (1)
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-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008144646A patent/JP2009293386A/ja active Pending
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