JP2010141910A - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】誤り検出用データを含む可変長のデータで変調された信号を受信し、復調する受信手段と、複数のデータ長の候補を順に選択し、復調した信号について該選択したデータ長分だけ抽出して、前記誤り検出用データを用いて誤り検出を行う誤り検出手段と、該誤り検出手段により誤りを検出しなかった場合のデータ長の候補を前記可変長のデータ長として判定する判定手段を備え、前記判定手段は、前記誤り検出手段により誤りを検出しなかった最初のデータ長の候補を前記可変長のデータ長として判定する。
【選択図】図1
Description
ところで、低ユーザレートのチャネルに関しては、このTFCIビットが存在しない場合がある。その際、CRCチェックを利用したBTFD(Blind Transport Format Detection)処理により各トランスポートチャネルTrCHにおけるトランスポートフォーマットを判別して受信多重データより各トランスポートチャネルの送信データを再生する。
3GPP規格によれば、BTFD処理は音声符号の受信に際して適用される。すなわち、送信側の音声コーデック部は音声信号を例えばAMR方式により、(1)人間の声道を表現するLSPパラメータ、(2)音声の周期性を表現するピッチ周期成分、(3)音声に含まれる雑音成分、(4)ピッチ周期成分のゲイン、(5)雑音成分のゲインで表現し、入力音声よりこれら各要素を抽出して量子化し、量子化データを音声符号として出力する。LSPパラメータ、ピッチ周期成分、ピッチゲインは重要であり、第1のトランスポートチャネル(クラスAのTrCH)に分配し、雑音成分や雑音ゲインは少しぐらいエラーが乗っても致命的でないため、第2、第3のトランスポートチャネル(クラスB,CのTrCH)に分配する。
送信装置は、音声コーデック部より得られた各クラスの音声符号をそれぞれ所定ビットレートに応じたビット数で表現し、クラスAの音声符号に一定長のチェックコードを付加し、かつ、各クラスの音声符号に誤り訂正符号化処理を施し、各クラスの誤り訂正符号化処理が施された音声符号を、前記チェックコード付加クラスAを先頭にして多重して送信する。
受信装置は、CRCチェックを利用したBTFD処理により各クラスA〜CのトランスポートチャネルTrCHにおけるトランスポートフォーマット(ビット長)を判別し、該ビット長に基いて受信した各クラスの音声符号を抽出し、音声コーデックに入力し、音声コーデックは音声符号より音声信号を復元して出力する。なお、受信側において、受信物理チャネルは高位レイヤにてロジカルチャネルに遷移するが、物理チャネル〜ロジカルチャネルに遷移する間に、トランスポートチャネル(TrCH)という状態に遷移する。音声はTrCHが3チャネルで1つのロジカルチャネルとなり、各TrCHがそれぞれ、Class A,Class B,Class Cのトランスポートチャネルとなる。
図9は従来の移動局の構成図である。送信に際して、音声コーデック部1はマイク2から入力する音声信号を送信時間間隔TTI=20ms毎にAMR符号化方式により音声符号に変換し、クラスA〜Cの音声符号としてデータ分配部4に入力する。データ分配部4は音声コーデックからの指示によりクラスA〜Cの音声符号を選択的に符号化時間長20msの送信バッファ部51〜53に入力する。
各送信バッファ部51〜53はクラスA〜Cの音声符号(送信データ)を20ms毎に図示しないバッファメモリに書き込むと共に、次段のエンコード処理部61〜63に入力する。
エンコード処理部61〜63はそれぞれ時間20msの送信データを畳み込み符号あるいはターボ符号に従って符号化し(クラスAについてはCRCチェックビット付加後)、フレーム単位(10ms単位)に分割して多重部7に入力する。多重部7は各エンコード処理部61〜63から入力する誤り訂正符号化データを10ms毎に多重して1フレーム分の多重データを作成し、多重された符号化データを同相成分(IN−Phase component)データとして送出する。
制御信号発生部8はパイロットPILOT、TFCI、TPCなどの制御データを直交成分(Quadrature component)データとして一定シンボル速度で出力する。QPSK拡散&変調器9のQPSK拡散器9aは入力される同相成分(Ich成分)、直交成分(Qch成分)に所定の拡散コードを用いて拡散変調を施し、DA変換してQPSK直交変調器9bに入力する。直交変調器9bはIch信号、Qch信号にQPSK直交変調を施し、無線送信部10は直交変調器から出力するベースバンド信号を高周波数に周波数変換(IF→RF)すると共に、高周波増幅等を行ってアンテナANTTより送信する。
受信に際して、無線受信部11はアンテナATNRにより受信した高周波信号をベースバンド信号に周波数変換(RF→IF変換)し、しかる後、ベースバンド信号を直交検波して同相成分(I成分)データと直交成分(Q成分)データを発生し、AD変換して逆拡散復調部12に入力する。逆拡散復調部12はI成分信号、Q成分信号に拡散符号と同じ符号を用いて逆拡散処理を施し、送信されてきた符号化データを復調(同期検波)し、分離部13に入力する。
分離部13は入力する多重データよりフレーム毎(10ms毎)にクラスA〜Cのデータを分離し、それぞれデコード処理部141〜143に入力する。各デコード処理部141〜143は10msのデータを2つ結合して送信時間間隔TTI=20msのデータにし、しかる後、クラスA〜Cのデータに誤り訂正復号処理を施して元のクラスA〜Cの音声符号データを復号し、受信バッファ部151〜153のバッファメモリに書き込む。受信バッファ部151〜153はバッファメモリから同期してクラスA〜Cの音声符号データを読み出してデータ分配部4に入力し、データ分配部4は各クラスの音声符号データを音声コーデック1に入力する。音声コーデック部1は音声符号より音声信号を復元してスピーカ3より出力する。
以上要約すれば、W−CDMAシステムにおける送信側チャネルコーデック部21は、上位レイヤよりクラスA〜Cの音声符号データを受け取り、クラスA〜Cのトランスポートチャネル(TrCH)毎に符号化処理を行ない、符号化したデータを多重して物理チャネルにマッピングして送信する。逆に、受信側チャネルコーデック部22は、物理チャネル上の多重データよりクラスA〜Cのトランスポートチャネル(TrCH)毎にデータを分離して復号処理を行ない、その結果(クラスA〜Cの音声符号)を上位レイヤに受け渡す。
送信側の音声コーデック部1は前述のようにマイク2から入力する音声信号を送信時間間隔TTI=20ms毎にAMR符号化方式により音声符号に変換し、クラスA〜Cの音声符号としてデータ分配部4に入力するが、各クラスの音声符号のビットレート(ビット長)は呼接続時に基地局から指示される。すなわち、基地局は呼接続時に各クラスA〜Cのビットレートの組み合わせ候補を複数、発信端末及び着信端末にそれぞれ通知すると共に、どの組み合わせのビットレートで音声符号を送信するか指示する。図10は3GPP規格における音声フォーマット(ビットレートの組み合わせ候補)の一例であり、TTI=20ms毎に符号化した各クラスA〜Cの音声符号を表現するためのビット長を示している。図10には10種類のビットレートの組み合わせが示され、それぞれを特定するためにフレームタイプ番号が付されている。ビットレートの組み合わせ候補は分類すると、(1)無音のビットレート組み合わせ(1111)、(2)背景雑音のビットレート組み合わせ(0001)、(3)有音のビットレート組み合わせ(0000〜1110)がある。有音の場合、どのビットレート組み合わせを使用するかは、呼接続時の通信トラフィックによって決定される。具体的には、トラフィックが空いているときは、高ビットレート12.2kbpsで高品質の音声データのやりとりを行うが、逆にトラフィックが混んでいるときは、混雑度に応じて低いレートに変えて送受信データのビット長を小さくする。なお、有音のビットレートの組み合わせは呼接続時に一度、決定されると終話時まで、そのビットレートは維持され、中間でビットレートの切り替えはしない。現状では、有音のビットレート組み合わせは12.2kbpsのフレームタイプ1110だけである。
背景雑音は聴感上の自然さを与えるために必要なものである。人間の会話には、音声のある区間(有音区間)と、話の区切りや相手の話を黙って聞いている音声の無い区間(無音区間)が存在する。また、一般には、音声にオフィス、自動車または街路などで生じる背景雑音が重畳される。従って、実際の音声通信では、音声に背景雑音が重畳されている区間(有音区間)と背景雑音のみの区間(無音区間)が存在することになる。そのため、無音区間を検出し、無音区間の情報伝送を停止することにより大幅な伝送量の削減が可能となる。しかし、無音区間で何もしないか、あるいは一定レベルの雑音を出力せざるを得ないため不自然で、聴取者に違和感が生じる。そこで、図11に示すように無音状態が継続し、7回無音フレームが連続したとき、背景雑音を生成するために必要な1つの背景雑音フレームを挿入し、これにより背景雑音の伝送量を少なくしつつ、受信側で自然な違和感の無い再生を可能にする。
基地局は呼接続時に図10に示す各クラスA〜Cのビットレートの組み合わせ候補を発信端末及び着信端末にそれぞれ通知すると共に、フレームタイプ番号でどの組み合わせのビットレートで音声符号を送信するかを指示する。発信端末の音声コーデック部1(図9)は、基地局より指示されたビット長で各クラスの音声符号を表現し、送信側チャネルコーデック部21はクラスAの音声符号に一定長のCRCチェックコードを付加し、各クラスの音声符号に誤り訂正符号化処理を施し、フレーム単位(10ms単位)に分割し、各クラスの誤り訂正符号化データを10ms毎に多重して1フレーム分の多重データを作成して送出する。着信端末の受信側チャネルコーデック部22は多重データより各クラスのデータを分離し、それぞれに復号処理を施す。
図12は分離された後のTTI=20msの各クラスのデータ構成であり、(A)はクラスAのデータ構成図、(B),(C)はクラスB,Cのデータ構成図である。クラスAのデータは、(1)基地局より指示されたフレームタイプに応じたビット長を有するクラスAの音声符号部分A1、(2)一定長のCRCチェック符号部分A2、(3)エンプティ部分A3で構成されている。クラスB,Cのデータは、(1)基地局より指示されたフレームタイプに応じたビット長の音声符号部分B1,C1、(2)エンプティ部分B2,C2で構成されている。尚、エンプティ部分には信号の送信がされていないが、雑音による信号が送信されている。
受信側チャネルコーデック22は図12に示す構成のデータより音声符号部分A1,B1,C1(雑音による信号を除去して)のみを正確に切り取って音声コーデック部に入力しなければならない。そこで、従来はCRCチェックを利用したBTFD(Blind Transport Format Detection)処理により各クラスの音声符号のビット長を判別して分離する。すなわち、受信側チャネルコーデック部22は、クラスAの音声符号が、図10に示す各フレームタイプにおけるクラスAの単位時間当たりのビット数(0,39,42,49,..81)で表現されているものと仮定して受信データに誤り訂正復号処理を施す。尚、ビット数の小さい順に番号nend=1,2,..が付される。
しかる後、復号データに対してCRCチェックにより全てのパターンについて一通り復号結果が正しいかの検査を行ってから、該検査により復号結果が正しいと判定したものを検索し、図10を参照してその時のビットレートの組み合わせにおける各クラスの単位時間当たりのビット数(ビットレート)を求め、該ビット数を各クラスの音声符号を表現するビット数であると判別する。各クラスのビット長が判別すれば、受信側チャネルコーデック22は図12(A)〜(C)に示す構成のデータより音声符号部分のみを正確に切り取って音声コーデック部に入力する。
以下ではBTFD処理について説明するが、その前にBTFD処理を理解する上で必要な畳み込み符号及びビタビ復号を説明する。
図13は畳み込み符号器の例であり、2ビットのシフトレジスタSFRと2つの排他的論理和回路EXOR1,EXOR2を備え、EXOR1は入力とR1の排他的論理和g0を出力し、EXOR2は入力とR0とR1の排他的論理和g1(”1”が奇数のとき出力は”1”、それ以外は”0”)を出力する。したがって、入力データが01101の場合における畳み込み符号器の入出力関係及びシフトレジスタSFRの状態は図14に示すようになる。
畳み込み符号器のシフトレジスタSFRの内容はstate(状態)と定義され、図15に示すように00,01,10,11の4つの状態があり、それぞれを状態a,状態b,状態c,状態dと表現する。図13の畳込み符号器ではシフトレジスタSFRの状態がa〜dのいずれの状態であるか、及び、次に入力するデータが”0”であるか”1”であるかにより、出力(g0,g1)及び次の状態が一意に決まる。図16はかかる畳込み符号器の状態と入出力の関係図であり、点線は”0”入力、実線は”1”入力を示している。例えば、
(1)状態aにおいて、”0”が入力すると出力は00で状態はaになり、”1”が入力すると出力は11で状態はcになる。
(2)状態bにおいて、”0”が入力すると出力は11で状態はaになり、”1”が入力すると出力は00で状態はcになる。
(3)状態cにおいて、”0”が入力すると出力は01で状態はbになり、”1”が入力すると出力は10で状態はdになる。
(2)状態dにおいて、”0”が入力すると出力は10で状態はbになり、”1”が入力すると出力は01で状態はdになる。
この入出力関係を用いて図13の畳み込み符号器の畳み込み符号を格子状表現すると図17(a)に示すようになる。ただし、kは第kビット入力時点を意味し、符号器における初期(k=0)の状態はa(00)である。又、点線”0”入力、実線は”1”入力を示し、線上の2つの数値は出力(g0,g1)を示している。したがって、初期状態a(00)において、”0”が入力すると出力は00で状態はaになり、”1”が入力すると出力は11で状態はcになることがわかる。
この格子状表現図を参照すると、原データが11001であれば、図17(b)の2点鎖線で示すパスを介して状態cに至り、符号器出力は
11→10→10→11→11
となることがわかる。
復号器の受信データ(g0,g1)が11→10→10→11→11で誤りのない理想状態を想定すると、図18(a)の2点鎖線で示すパスが得られ、点線を”0”、実線を”1”とすることにより、図18(b)に示すように11001の復号結果を得ることができる。しかし、実際には、受信データに誤りが含まれる場合が多い。図18(c)に示すように、第5ビット目に誤りが発生し、硬判定受信データ(g0,g1)が11→10→00→11→11であるとすると、k=2のデータ入力時点で10,01のどちらへ分岐すべきか迷う(エラー回数ERR=1)。10とみなして上側のパスを選択すると、k=3,k=4で迷うこと無く状態cに至る。したがって、2点鎖線パスでのエラー回数ERR=1となり、その時の復号結果は11001となる。一方、k=2のデータ入力時点で01とみなして下側のパスを選択すると、k=3の時点でも、どちらへ分岐すべきか迷い、総エラー回数ERR=2となる。以後、同様にパスを選択し、分岐に迷った時にERRをカウントアップすると、最終的に以下の結果が得られる。すなわち、
復号結果を11001とした時の総エラー回数ERR:1
復号結果を11100とした時の総エラー回数ERR:2
復号結果を11101とした時の総エラー回数ERR:4
復号結果を11110とした時の総エラー回数ERR:3
復号結果を11111とした時の総エラー回数ERR:3
となる。そこで、エラー回数ERRが最小の復号結果11001を選択して出力する。このようにすれば、受信データに誤りがあっても原データ11001を正しく復元できる。
ところで、以上のように受信データに基づいて可能な全パスのエラー回数ERRを求め、そのうち最小のパスより原データを復号する処理は煩雑である。そこで、ビタビ復号は以下のように行う。尚、受信データは硬判定の結果111000であったとする。図18のk=3の状態aでは、2つの入力パスがある。その該当するパスのみを取り出して記述したものを図19(a)に示す。2つのパスとは図中に示したパス(1)とパス(2)である。受信データと各パスで得られる復号データとの間のハミング距離(以後、パスメトリック値という)を計算すると図19(b)、(c)に示すように、それぞれ3、4となる。
この計算結果から、「パス(1)をたどって状態aに到達した」と仮定する方のパスメトリック値が、「パス(2)をたどって状態aに到達した」と仮定するより小さい。そのため、パス(1)の方が送信されたデータに応じたパスであるという信頼性が高いため生き残りとして残し、他のパスを捨てる。このパスの取捨選択処理を各状態a〜dについて、時間k=1から連続して実行すると任意の時間kにおける各状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値が最小のパス(エラー最小のパス)を求めることができ、以後、同様の取捨選択処理を継続することができる。
以上より、N個の受信データが入力したとき、k=Nにおける各状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値最小(エラー最小)の4本のパスのうち、パスメトリック値が最小のパスを決定し、該パスに基づいて復号データを出力する。図20は受信データ1110 00 11 11であるときの各時間k(=1〜5)の各状態a〜dに至る最短パスを示しており、線上の数値はパスメトリック値である。k=5のデータ入力時点では、状態cに至るパスのパスメトリック値が最小となる。従って、k=5の時点の状態cから該パスに沿ってトレースバック処理を行うとデータ11001が得られ、これが復号データとなる。以上の復号アルゴリズムがViterbiアルゴリズムである。
なお、k=nendのデータ入力時点における状態a(=状態0)のパスメトリック値をa0(nend)、各状態a〜dのうち最大のパスメトリック値をamax(nend)、各状態のうち最少のパスメトリック値をamin(nend)とおくと、符号化データに対して誤りが少ないほどa0(nend)>amin(nend)の関係が顕著になる特性がある。すなわち、符号化データに対して誤りが少ないほどa0(nend)はより大きくなり、amin(nend)はより小さくなる特性がある。このため、[amax(nend)−amin(nend)]に対する[a0(nend)−amin(nend)]の割合は大きくなる。この特性より、次式
S(nend)=−10 log[{a0(nend)−amin(nend)}/{amax(nend)−amin(nend)}][dB] (1)
で与えられるS(nend)値は、誤りが少ないほど小さくなる。BTFD処理においてはこのS(nend)値が用いられる。BTFD処理は図21にしたがって詳細に説明するが、概略、以下の処理を段階的に行う。すなわち、
(a)ビットレートの候補が複数指定される。
(b)各ビットレート候補におけるクラスAのビットレートに対して、ビットレートの小さい順(nendの小さな順)にビタビ復号を行い、Add−Compare−Select(以後、ACS)処理を行いパスメトリック値を求め、そのパスメトリック値を用いて(1)式によりS(nend)を計算する。
(c)S(nend)と閾値Dとの大小判断を行う。
(d)S(nend)が閾値Dより小さければ、最終ビット位置においてパスメトリック値が最小の状態から、トレースバック処理を行う。
(e)トレースバック処理によりえられた復号データに対してCRCチェックを行う。
(f)CRCチェックがOKであれば、今回のS(nend)とそれまでの最小値であるSminとの比較をおこなう。
(b)〜(f)をビットレートの候補数分行い、CRCチェック結果がOKで、かつ、最終的に最も確からしいもの、すなわち、S(nend)が最小のビットレート候補を選択する。このビットレート候補における各クラスのビット数が各クラスの音声符号を表現するビット数であると決定する。ただし、(c)の結果、S(nend)が閾値Dより大きい場合、つまり、確からしさが低い場合は(d),(e),(f)の処理は行わない。
図21はBTFD処理フローである。
上位アプリケーションよりビットレートの候補(図10)が指定されるから、クラスAのビットレート(単位時間当たりのビット数)の小さい順に番号付けし、nend=1,2,3,...とする(ステップ101)。ついで、nend=1、Smin=D、nend′=0と初期化する(ステップ102)。
しかる後、nend位置までACS処理を行い(ステップ103)、(1)式によりS(nend)を計算する(ステップ104)。S(nend)が求まれば、このS(nend)と閾値Dとの大小判断を行う(ステップ105)。
S(nend)≦Dであれば、nend位置のパスメトリック値が最小の状態から、トレースバック処理を行う(ステップ106)。ついで、トレースバック処理により得られた復号データに対してCRCチェックを行う(ステップ107)。CRCチェックがOKであれば、今回のS(nend)とそれまでの最小値であるSminとの比較を行う(ステップ109)。
Smin>S(nend)であればSmin=S(nend)として最小値を更新すると共に、nend′=nendとしてその時のnend、すなわち、クラスAにおける音声符号のビット数を保存する(ステップ110)。しかる後、nendが最後の候補であるかチェックし(ステップ111)、最後でなければnend=nend+1によりnendを歩進し(ステップ112)、ステップ103以降の処理を繰り返す。
一方、ステップ105において、S(nend)>Dであれば、あるいは、ステップ108において、CRCチェックがNOであれば、あるいは、ステップ109において、Smin≦S(nend)であれば、ステップ111の処理を行う。
全候補のnendについて上記処理を繰り返せば、ステップ111において「YES」となるから、nend′=0であるかチェックし(ステップ113)、「YES」であればエラー出力する(ステップ114)。しかし、nend′=0でなければ、該nend′が最も確からしいビットレートの組み合わせにおけるクラスAのビットレート(ビット数)と判定し、出力する(ステップ115)。以後、図10のビットレートの組み合わせ候補を参照して他のクラスのビットレート(ビット数)を求める。
図22はBTFD処理を実行する受信側チャネルコーデック部の構成図である。図示しない分離・結合部は多重データよりクラス毎に分離したデータをクラス毎に結合してTTI=20msの各クラスのデータを作成する。受信データメモリ部22aは、このTTI=20msの各クラスのデータを受信して保持する。ビタビ復号部22bはACS演算/パスメトリックメモリ/パスメモリ部31、トレースバック部32、トレースバック後メモリ33を備えている。パスメモリは各時点kにおいて、状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値が最小の4本のパスをそれぞれ記憶するもの、パスメトリックメモリは各パスのパスメトリック値を記憶するものである。図20のk=5の例では、
状態aに到るパスは11100でパスメトリック値は2、
状態bに到るパスは11110でパスメトリック値は3、
状態cに到るパスは11001でパスメトリック値は1、
状態dに到るパスは11111でパスメトリック値は3、
である。トレースバック部32は状態a,b,c,dに到る4本のパスのうちパスメトリック値が最小となるパスを決定し、該パスに沿ってトレースバック処理を行って復号データを求めてトレースバック後メモリ33に保存する。
ビタビ復号部は、Aクラスについてはnend位置までのデータに対してビタビ復号処理を施す。又、B,Cクラスについてはデータ長が判らないため末尾位置までのビタビ復号処理を行い、各データ長候補に対応する時点kにおいて、状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値が最小の4本のパスをパスメモリに記憶し、それぞれのパスメトリック値をパスメトリックメモリに記憶する。
CRC演算部22cはクラスAの復号結果に基づいてCRCチェック演算を行う。CRCチェック演算後メモリ22dは、図9における受信バッファ15に相当するもので、CRCチェックOKとなり、且つ、SminとなったときのクラスAの復号データ(音声符号)を記憶する。又、トレースバック部はBTFD処理により決定されたクラスB,Cのビット数に対応する時点kにおける4本のパスのうちパスメトリック値が最小のパスを求め、該パスに沿ってトレースバック処理を行って該クラスB,Cの音声符号を取得し、CRCチェック演算後メモリ22dに記憶する。
BTFD制御部は22eは、図21のフローにしたがってBTFD処理を行って各クラスの音声符号のビット数を決定するものであり、候補レート設定/保持部34は上位レイヤ(上位アプリケーション)41より通知される複数のビットレート候補を保持すると共に、受信データメモリ部22aに所定のビットレートを設定する。
上位レイヤ(上位アプリケーション)41から、あらかじめ、音声の候補レート情報(図10に示すクラスA,B,Cのbit長)がBTFD制御部22eに通知され、候補レート設定/保持部34は通知された候補レート情報(ビットレート組み合わせ情報)を保持する。
一方、図示しない分離部で分離された各クラスの受信データは受信データメモリ部22aに保持され、BTFD制御部22eの候補レート設定/保持部34は複数のビットレート組み合わせ候補におけるクラスAのビットレートを小さい順に受信データメモリ部22aに設定する。
ビットレートを受け取った受信データメモリ部22aは、該ビットレートに応じたビット数のクラスAの受信データをビタビ復号部のACS演算/パスメトリックメモリ/パスメモリ部31に入力する。ACS演算/パスメトリックメモリ/パスメモリ部31はACS演算を行い、その演算結果であるパスメトリック値を内蔵のパスメトリックメモリに保持するとともに、最大パスメトリック値amax(nend)、最少パスメトリック値amin(nend)、状態a(状態0)のパスメトリック値a0(nend)をそれぞれBTFD制御部22eに通知する。
BTFD制御部22eは、S(nend)の計算を行い、さらに、S(nend)と閾値Dとの比較を行う。その結果、トレースバックを行うと判断すれば、トレースバック部32に対して、トレースバック起動情報を入力する。これによりトレースバック部32はトレースバックを行い、nend位置までの復号結果をトレースバック後メモリ部33に保存する。
しかる後、受信データメモリ部22aは、最大レートの組み合わせ(図10の例ではフレームタイプ1110)におけるクラスB,Cのビットレートに応じたビット数のクラスB、クラスC受信データをビタビ復号部22bに入力し、ビタビ復号部22bはビタビ復号処理を行い、得られたパスをパスメモリ部に保存する。すなわち、前述のように、各データ長候補に対応する時点kにおいて、状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値が最小の4本のパスをパスメモリに記憶し、それぞれのパスメトリック値をパスメトリックメモリに記憶する。
クラスAの復号が終了すれば、トレースバック後メモリ部33はCRC演算部22cにBTFD制御部22eから通知されたビットレート組み合わせ情報が指示するクラスAのビット数+CRCチェック符号数分の復号結果を入力する。CRC演算部22cはCRCチェック演算を行い、そのCRCチェック結果をBTFD制御部22eに通知する。BTFD制御部22eは、そのCRCチェック結果をもとに、図21の処理フローにしたがってSminとS(nend)の大小を比較し、Smin>S(nend)であれば、Smin、nend′値の更新を行う。又、CRCチェックがOKで、かつ、Smin>S(nend)の条件が成立すればCRCチェック符号を削除した復号結果をそれまでの復号結果に替えてCRC演算後メモリ22dに保存する。以後、BTFD制御部22eは、クラスAについて上記処理をビットレート組み合わせ候補分行えば、その時のnend′値に応じたビット数をクラスAの音声符号のビット数であると認識する。なお、nend′値に応じたビット数のクラスAの音声符号データは既にCRC演算後メモリ22dに格納されている。
ついで、BTFD制御部22eは、ビットレート組み合わせ候補テーブル(図10)とクラスAのビット数とからクラスB,Cの音声符号のビット数を識別する。以後、BTFD制御部22eは、トレースバック部32を起動し、該トレースバック部はパスメモリ部から、クラスB,Cのビット長に相当する時点kにおける4本のパスのうちパスメトリック値が最小のパスを求め、該パスに沿ってトレースバック処理を行って該クラスB,Cの音声符号を取得しCRC演算部22c経由でCRC演算後メモリ22dに格納する。CRC演算後メモリ22dはクラスA,B,Cの音声符号がそろったところで、これら音声符号を音声コーデック部1に1論理チャネルとして送り、音声コーデック部1は受信した音声符号より音声信号を復元する。
3GPP規格にのっとった従来のBTFD処理では、図21の処理フローより明らかなように、ビットレートすなわちデータ長の短い順にビタビ復号処理、CRCチェック演算を行い、最終的に全てのビットレート組み合わせ候補について処理した後に、最も確からしい各クラスの音声符号のデータ長を決定し、受信データより各クラスの音声符号データを切り取って音声コーデック部に入力する。しかし、かかる従来方法では、毎回全てのレート候補について演算するので、処理量が非常に多くなり、消費電流も増加する問題がある。
従来のBTFD処理シーケンスでは、真の音声符号と異なるデータ長においてもCRCチェックOKが生じることを想定しているため、全ての候補について検出処理を行って特性上良い方に基いて各クラスの音声符号のビット長を決定している。しかし、本来送信している真のデータ長以外で、CRCチェックOKが生じる確率は、CRC−SIZE=12bitとして、2−12であり、この処理による特性の改善は、微小であると考えざるを得ない。
また、ビットレート組み合わせ候補が無音用、背景雑音用、12.2k音声データ用の3つの場合を考えると、通話中は12.2k音声データがある程度続く。それにも拘わらず、従来のシーケンスでは、毎回、無音、背景雑音、12.2k音声データの順(レートが小さい順)にビタビ復号処理、CRCチェック演算を行い、結局12.2k音声データが正しいことを検出して受信するため、処理量が多く消費電流も増加する問題がある。
また、従来のBTFD処理シーケンスでは、ビタビ復号、トレースバック処理、CRC演算を終えた各クラスの復号結果を一旦CRC演算後メモリ22dに格納する。このように従来のBTFD処理シーケンスでは、トレースバック後メモリ部とCRC演算後メモリの両方が必要になるため使用するメモリ数が非常に多くなる問題がある。
本発明の別の目的は、BTFD処理に使用するメモリ数を減少でき、しかも、使用メモリ数を減少しても正しく各クラスの音声符号のビット数を識別できるようにすることである.
前記可変長のデータは、通話音声に基いて順次生成された、異なるデータ長を有する有音データ、無音データ、背景雑音データのいずれかと、誤り検出用データとを含むデータからなり、前記誤り検出手段は、前記判定手段により判定した可変長のデータ長の候補を後続して受信した次の可変長のデータについて最初に選択するデータ長の候補とする。
前記可変長のデータは、通話音声に基いて所定の規則で順次生成された、異なるデータ長を有する有音データ、無音データ、背景雑音データのいずれかと、誤り検出用データとを含むデータからなり、前記誤り検出手段は、前記判定手段により判定した可変長のデータ長の候補の履歴と前記所定の規則とを参照して、次の可変長のデータについて選択するデータ長の候補の順番を決定する。
又、本発明によれば、BTFD処理に使用するメモリ数を減少でき、しかも、使用メモリ数を減少しても正しく各クラスの音声符号のビット数を識別できる。
又、本発明によれば、各クラスの音声符号のビット数が送信時間間隔TTI毎に変化しても各クラスのデータを記憶するメモリの先頭アドレスを一定にして先頭アドレスの制御を容易にすることができる。
本発明の第1は、BTFD処理においてCRCチェックOKを検出した時、それ以降のBTFD処理を停止し、CRCチェックOK時のビットレート組み合わせにおける各クラスのビットレートに基いて各クラスの音声符号のビット数を決定し、該ビット数に基いて受信データより各クラスの音声符号を分離して音声コーデック部に入力する。このようにすれば、BTFD処理の処理量及び消費電流を減少でき、しかも、これらを減少しても各クラスの音声符号のビット数を識別し、各クラスの音声符号を正しく分離して音声コーデック部に入力できる。
3GPP規格ではクラスAに付加するCRCチェック符号のサイズは12ビットと規定されており、このサイズのCRCチェックにより212ビット中1ビット以上の誤りを検出することが可能である。図10の全てのビットレート組み合わせにおいて、クラスAのビットレートは0〜81bitであり212ビットと比較すると非常に小さい。このため、CRCチェックOKであったビットレートが駄目で、別のビットレートが正解となる確立は非常に小さい。
本発明の第2は、BTFD処理においてCRCチェックOKとなるまでビットレートの小さい順にビタビ復号、CRCチェック演算を行う。しかし、CRCチェックOKとなってクラスAのビットレートが確定した時は、そのときのビットレート組み合わせを送信時間間隔TTIの間保持し、次のTTI経過後のBTFD処理をこの記憶してあるビットレートの組み合わせにおけるクラスAのビットレートから開始する。このようにすれば、短時間で各クラスのビット長が判別する確率が大きく、BTFD処理の処理量及び消費電流を減少でき、しかも、これらを減少しても各クラスの音声符号のビット数を識別し、各クラスの音声符号を正しく分離して音声コーデック部に入力できる。
各クラスの音声符号のビット数は、送信側の音声コーデックにより決定される。ところで、音声通話であれば有音部分(12.2kbpsレート)と無音部分はそれぞれ数十秒単位で連続するのが普通であり、音声符号のTTI単位は20msである。このため、音声通話の有音部分/無音部分の変化の間隔は、TTI単位に対して長く、現TTIと次TTIでレートが変化する確率は、変化しない確率に比べて低いことになる。そのため、第2の発明は、ビットレートが確定したら次TTIでも同じビットレートでBTFD処理を行えば、その時点でCRCチェックOKとなり、ビットレートが確定する確率が高くなることを利用するものである。
本発明の第3は、無音状態をカウントし、過去に連続して7回の無音状態を検出すれば、次のTTIでは背景雑音に応じたビットレートからBTFD処理を開始する。これは3GPP音声コーデックの仕様によれば、8×TTIの無音状態において1つの背景雑音を挿入するように定義されているからである。このようにすれば、BTFD処理の処理量を減少できる。
本発明の第4では、BTFD処理により確定したフレームタイプ情報(各クラスのビットレートの組み合わせ)を、BTFD制御部から音声コーデック部に通知し、音声コーデック部がこのフレームタイプ情報をもとに、クラスAの音声符号をCRC演算後メモリから読み出し、クラスB,Cの音声符号はトレースバック後メモリから読み出す。このようにすれば、CRC演算後メモリにクラスB,Cの音声符号を保持する必要がなくなり、使用メモリ数を減少できる。なお、CRC演算後メモリを削除し、音声コーデック部が通知されるフレームタイプ情報をもとに、クラスA,B,Cの音声符号をトレースバック後メモリから読み出すように構成することもできる。このようにすれば、CRC演算後メモリを削除できるためますます使用メモリ数を減少できる。
(A)W−CDMAシステムにおける移動端末の構成
図1は本発明のW−CDMAシステムにおける移動端末の概略構成図であり、入力音声信号を符号化すると共に、音声符号を音声信号に復元して出力する音声コーデック部51、音声符号に誤り訂正符号化処理(チャネルエンコード処理)を施して出力する送信側チャネルコーデック部52、送信データを拡散変調する変調部53、拡散変調されたベースバンド信号を高周波信号に変換して送信アンテナANTTより送信する送信部54、受信アンテナANTRにより受信した受信信号をベースバンド信号に復調する受信部61、ベースバンド信号を逆拡散する復調部62、逆拡散された受信データに誤り訂正復号処理(チャネルデコード処理)を施し、復号された音声符号を音声コーデック部51に入力する受信側チャネルコーデック63、BTFD制御を行う制御プロセッサー(BTFD制御部)71を有している。
音声コーデック部51はAMR音声符号化方式により音声信号をTTI=20ms毎に符号化し、得られた音声符号をクラスA〜Cの3つに分け、それぞれを所定のビットレートに応じたビット長で表現し、各クラスの音声符号を3つのトランスポートチャネルTrCHで送信するように送信側チャネルコーデック部52に入力する。呼接続時に基地局は発信端末及び着信端末にそれぞれ各クラスA〜Cのビットレートの組み合わせ候補を複数(図10参照)通知すると共に、どの組み合わせのビットレートで音声符号を送信するのかを指示する。音声コーデック部51は該指示された組み合わせの各クラスのビットレートに応じたビット数で音声符号を表現してチャネルコーデック部52に入力する。
送信側チャネルコーデック部52は、クラスAの音声符号に一定長のCRCチェックコードを付加し、ついで、各クラスA〜CのTTI=20msの音声符号にビタビ符号化処理を施して符号化し、レートマッチングしてからフレーム単位(10ms単位)に分割し、10ms毎に各クラスの誤り訂正符号化処理が施された音声符号データをクラスAを先頭にして多重し、変調部53、送信部54を介して送信する。
受信チャネルコーデック部63は受信部61、復調部62を介して入力する多重データより、フレーム毎(10ms毎)にクラスA〜Cのデータを所定間隔で分離すると共に、各クラスの10msの受信データを2つ結合して送信時間間隔TTI=20msのデータにし、しかる後、クラスA〜Cのデータに誤り訂正復号処理を施して元のクラスA〜Cの音声符号データを復号し、音声コーデック51に入力する。この際、受信チャネルコーデック部63は各クラスの所定ビット長の音声符号データを正しく分離して音声コーデック部に入力する必要がある。このため、BTFD制御部71はBTFD処理により各クラスの音声符号データのビット長を識別し、受信チャネルコーデック部63は識別されたビット長の各クラスの音声符号データを復号結果から切り取って音声コーデック部51に入力する。なお、BTFD処理において受信チャネルコーデック部63はクラスAの復号データに対してCRCチェック演算を行い、BTFD制御部71はCRCチェック結果に基づいて各クラスの音声符号データのビット長を識別する。
(B)送信側/受信側チャネルコーデック部の処理
図2は送信側チャネルコーデック部52及び受信側チャネルコーデック部63の処理説明図である。音声コーデック部51からの各クラスA〜Cの音声符号データは、送信側チャネルコーデック52に入力する。送信側チャネルコーデック52はクラスAの音声符号データに、CRCチェックビットを付加し(ステップ201)、ついで、各クラスの音声符号データにビタビ符号化処理を施す(ステップ202)。しかる後、送信側チャネルコーデック52は、符号化した各クラスのデータに1stインタリーブ処理を行ない(ステップ203)、その後レートマッチング操作(各TrCHの許容レートに収まるようにデータの伸縮操作)を行なう(ステップ204)。送信側チャネルコーデック52はレートマッチング処理を行なった各クラスの符号化データを10ms毎に分割し、10ms毎に各クラスの符号化データをクラスAが先頭となる順番で多重化(ステップ205)、この多重データに2ndインタリーブ処理を施して(ステップ206)、変調部(MO部)53へ入力する。変調部53はQPSK拡散およびQPSK変調を行い、送信部54はRF信号に変換してアンテナより送信する。尚、レートマッチングは伸縮率に制限があり、許容レートに満たない場合は、その部分に所定のデータが挿入され、そのデータの挿入区間では送信を行わないこととする。図12のA3のエンプティ期間に対応する。
受信に際して、受信部61はRF信号からベースバンド信号に変換し、復調部(DEM部)62はQPSK復調およびQPSK逆拡散/レーク合成して受信データを復調し、復調データを受信側チャネルコーデック部63に入力する。受信側チャネルコーデック部63は、受信した多重データに2ndデインタリーブ処理を施し(ステップ207)、ついで、10msデータ毎に受信した多重データをクラスA〜C毎に分離した10msデータをクラス毎に結合してTTI=20msのデータを生成する(ステップ208)。以後、受信側チャネルコーデック部63は、クラス毎に受信データに1stデインタリーブ処理を行ない(ステップ209)、ビタビ復号処理を施して復号し(ステップ211)、復号後、クラスAの復号データにCRCチェック処理を施し、BTFD制御にしたがって該CRCチェック結果に基づいて各クラスの音声符号データのビット長を識別し(ステップ212)、該ビット長に基いて各クラスの音声符号を音声コーデック部51に入力する。
(C)各クラスのデータフォーマット及び多重/分離動作
図3は送信側チャネルコーデック部における各クラスのデータフォーマット及び多重データ構成説明図である。音声コーデック部51はAMR音声符号化方式により音声信号をTTI=20ms毎に符号化し、得られた音声符号をクラスA〜Cの3つに分け、それぞれを所定のビットレート、例えば、図10に示す最大レートのフレームタイプ1110に応じたビット長(クラスA:81ビット、クラスB:103ビット、クラスC:60ビット)で表現し、各クラスの音声符号を送信側チャネルコーデック部52に入力する((a)参照)。
送信側チャネルコーデック部52は、クラスAの音声符号に一定長、例えば12ビットのCRCチェックコードを付加し((a))、ついで、TTI=20msの各クラスの音声符号にビタビ符号化処理、インタリーブ処理、レートマッチング処理を施して符号化データを発生する(b)、(c)参照)。畳み込み符号化処理、レートマッチング処理により各クラスのビット長は81′、103′、60′に増大する。畳み込み符号の符号化率をnとすれば各クラスの符号化データの長さは元の長さのn倍+α(αはレートマッチングにより増減する量である)となる。
TTI=20msの各クラスの符号化データは、実際には10ms毎に分割され、10ms毎にクラスAを先頭にして多重するが、分割しないものとすれば、(d)に示すように各クラスの符号化データを隙間なく多重する。すなわち、最大レートの組み合わせ候補に応じたビット数で各クラスの音声符号を表現する場合には、隙間なく各クラスの符号化データを多重する。尚、最大レートの組み合わせ候補における各クラスの符号化データ長81′,103′,60′は既知の値である。最大レート以外のレートの組み合わせ候補、例えばフレームタイプ0110の組み合わせに応じたビット数(クラスA:65ビット、クラスB:99ビット、クラスC:400ビット)で各クラスの音声符号を表現する場合、各クラスの符号化データ長65′,99′,40′は最大符号化データ長81′,103′,60′に満たない。かかる場合は、(e)の斜線で示すように満たない分送信しない区間を示すデータを挿入する。このようにすることにより、受信側において各クラスのデータを容易に分離することが可能になる。ところで、実際には、前述のように、TTI=20msの各クラスの符号化データは、10ms毎に前半と後半に分割され、10ms毎にクラスAを先頭にして多重する。従って、(e)に示すフレームタイプ0110の組み合わせの場合、(f)に示すように各クラスA〜Cの符号化データは10msの前半と後半に分割され、(g)に示すように10ms毎にクラスAを先頭にして多重されて送信される。
図4は受信側チャネルコーデック部における各クラスの音声符号分離動作説明図である。受信チャネルコーデック部63は、受信部61、復調部62を介して入力する多重データ((a)参照)より10ms毎にクラスA〜Cのデータを既知の所定長で分離し、(b)に示すように各クラスの10msの受信データを2つ結合して送信時間間隔TTI=20msのデータを生成する。しかる後、受信側チャネルコーデック部63はクラスA〜Cのデータにビタビ復号処理を施して元のクラスA〜Cの音声符号データを復号し、音声コーデック51に入力する((c)、(d)参照)。この際、BTFD処理により各クラスの音声符号データのビット長を識別し、識別されたビット長に基いて雑音等によるデータ部分(斜線部分)を除去した各クラスの音声符号データを復号結果から取り出して音声コーデック部51に入力する。
(D)BTFD処理を実行する受信側チャネルコーデック部の構成
図5は本発明のBTFD処理を実行する受信側チャネルコーデック部及びBTFD制御部の構成図である。
受信側チャネルコーデック部63の復号前処理部63aは、図2で説明した2ndインタリーブ処理207、クラス毎の分割&結合処理208、1stデインタリーブ処理209を実行する。受信データメモリ部63bは、復号前処理部63aから出力するTTI=20msの各クラスのデータを保存する。この場合、受信データメモリ部63bは、図4(b)に示すように既知の最大レートに応じた符号化データ長に満たない部分(斜線部)にはパディングデータが埋め込まれた状態で各クラスのTTI=20msのデータを記憶する。
ビタビ復号部63cは、ACS演算/パスメトリックメモリ/パスメモリ部63c−1、トレースバック部63c−2、トレースバック後メモリ63c−3を備え、Aクラスについてはnend位置までのデータ部分に対してビタビ復号処理を施し、B,Cクラスについてはデータ全体にビタビ復号処理を施し、各時点におけるパスをパスメモリに保存する。すなわち、B,Cクラスについてはデータ長が判らないため末尾位置までのビタビ復号処理を行い、各データ長候補に対応する時点kにおいて、状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値が最小の4本のパスをパスメモリに記憶し、それぞれのパスメトリック値をパスメトリックメモリに記憶する。
CRC演算部63dはAクラスの復号結果に基づいてCRCチェック演算を行う。CRCチェック演算後メモリ63eは、CRCチェックOKとなり、且つ、BTFD処理においてSminとなったときのクラスAの復号データ(音声符号)を記憶する。
BTFD制御部71は後述するフローにしたがってBTFD処理を行って各クラスの音声符号のビット数を決定するもので、候補レート設定/保持部72、CRCチェックOK検出&レート決定制御部73、確定レート保持&レート決定制御部74、無音フレームカウント&レート決定制御部75,フレームタイプ通知手段76を有している。
候補レート設定/保持部72は上位レイヤ(上位アプリケーション)81より通知される複数のビットレート候補(図10参照)を保持すると共に、受信データメモリ部63bにクラスAのビットレートを小さい順に順次設定する。
CRCチェックOK検出&レート決定制御部73は、ビットレート組み合わせ候補を順次変更してクラスAのビット長を小さい順に切り替え、CRCチェックOKを検出した時のビットレート組み合わせ候補に基いて各クラスのビット長を決定する。
確定レート保持&レート決定制御部74は、CRCチェックOKが検出されて各クラスのビットレートが確定したとき、その時のビットレート組み合わせ候補を1送信時間間隔TTIの間保持し、TTI時間経過後の次のビットレート決定処理において、その記憶したビットレート組み合わせ候補におけるクラスAのビットレートでBTFD処理を開始して各クラスのビット長を決定する。
無音フレームカウント&レート決定制御部75は、無音フレームを検出した場合に無音フレーム連続数をカウントし、7回に達したら背景雑音に応じたビットレート組み合わせ候補のクラスAのビットレートでBTFD処理を開始して各クラスのビット長を決定する。
フレームタイプ通知手段76はBTFD処理により各クラスのビットレートを決定したとき、その時のビットレート組み合わせ候補を特定するフレームタイプ情報を音声コーデック部51に通知する。これにより、音声コーデック部51は、該フレームタイプ情報、すなわち、各クラスのビット長をトレースバック部63c−2に入力して該トレースバック部を起動する。トレースバック部63c−2はパスメモリ部から、クラスB,Cのビット長に相当する時点kにおける4本のパスのうちパスメトリック値が最小のパスを求め、該パスに沿ってトレースバック処理を行って該クラスB,Cの音声符号を取得しCRC演算部22c経由でCRC演算後メモリ22dに格納する。音声コーデック部51は、CRC演算後メモリ22dにクラスA,B,Cの音声符号がそろったところで、これら音声符号を取り込んで音声符号より音声信号を復元する。
(E)本発明のBTFD処理の第1実施例
図6は本発明の第1実施例のBTFD処理フローである。第1実施例のBTFD処理ではCRCチェックOKを検出した時、それ以降のBTFD処理を停止し、CRCチェックOK時のビットレート組み合わせにおける各クラスのビットレートに基いて各クラスの音声符号のビット数を決定し、該ビット数に基いて受信データより各クラスの音声符号を抽出して音声コーデック部に入力する。
BTFD制御部71は、上位アプリケーション81よりビットレートの候補(図10)が指定されるから、クラスAのビットレート(単位時間当たりのビット数)の小さい順に番号付けし、nend=1,2,3,...とする(ステップ301)。ついで、nend=1、Smin=D、nend′=0と初期化する(ステップ302)。
しかる後、nend位置までACS処理を行い(ステップ303)、(1)式によりS(nend)を計算する(ステップ304)。S(nend)が求まれば、このS(nend)と閾値Dとの大小判断を行う(ステップ305)。
S(nend)≦Dであれば、nend位置のパスメトリック値が最小の状態から、トレースバック処理を行う(ステップ306)。ついで、トレースバック処理により得られた復号データに対してCRCチェックを行う(ステップ307)。CRCチェックがOKであれば(ステップ308)、そのときのnendが最も確からしいビットレートの組み合わせにおけるクラスAのビットレート(ビット数)と判定し、出力する(ステップ309)。以後、図10のビットレートの組み合わせ候補を参照して他のクラスのビットレート(ビット数)を求める。
一方、ステップ305において、S(nend)>Dであれば、あるいは、ステップ308において、CRCチェックがNOであれば、ステップ310の処理を行う。ステップ310では全候補のnendについて上記処理を行ったかチェックする(ステップ310)。
CRCチェックOKとなることなく全候補のnendについて上記処理を繰り返せば、ステップ310において「YES」となるからエラー出力する(ステップ311)。しかし、全候補のnendについて上記処理が終了してなければnendを歩進し(ステップ312)、ステップ303の処理を繰り返す。
以上のBTFD処理を考慮して受信動作を説明する。
上位レイヤ(上位アプリケーション)81から、あらかじめ、各クラスのビットレートの組み合わせ候補が複数(図10参照)、BTFD制御部71に通知され、候補レート設定/保持部72はこの通知された候補レート情報を保持する。かかる状態において、受信データメモリ部63bは、復号前処理部63aで分離結合された各クラスのTTI=20msのデータを記憶する。BTFD制御部71の候補レート設定/保持部72は、複数の候補レートの中からレートの小さい順にクラスAのビットレートを受信データメモリ部63bに設定する。
受信データメモリ部63bは、受信したクラスAについて設定レートに応じたビット数分順にビタビ復号部のACS演算/パスメトリックメモリ/パスメモリ部63c−1に入力する。ACS演算/パスメトリックメモリ/パスメモリ部63c−1はACS演算を行い、その演算結果であるパスメトリック値を内蔵のパスメモリに保持するとともに、最大パスメトリック値amax(nend)、最少パスメトリック値amin(nend)、状態a(=状態0)のパスメトリック値a0(nend)をそれぞれBTFD制御部71に通知する。
BTFD制御部71は、S(nend)の計算を行い、さらに、S(nend)と閾値Dとの比較を行う。その結果、トレースバックを行うと判断すれば、すなわち、S(nend)≦Dであれば、トレースバック部63c−2に対して、トレースバック起動情報を入力する。これによりトレースバック部63c−2にnend位置までの復号結果を保存する。
しかる後、あるいは、クラスAのビタビ復号処理前に、受信データメモリ部63bは、クラスB,Cの受信データをビタビ復号部63cに入力し、ビタビ復号部63cは復号結果をパスメモリ部に保存する。すなわち、ビタビ復号部63cはB,Cクラスについてはデータ長が判らないため末尾位置までのビタビ復号処理を行い、各データ長候補に対応する時点kにおいて、状態a,b,c,dにそれぞれ至るパスメトリック値が最小の4本のパスをパスメモリに記憶し、それぞれのパスメトリック値をパスメトリックメモリに記憶する。
クラスAの復号処理が終了すれば、トレースバック部63c−2はCRC演算部63dにnend値に応じたビット数(クラスAのビット数NA+CRCチェック符号数)分の復号結果を入力する。CRC演算部63dはCRCチェック演算を行い、CRCチェックがOKであれば、CRCチェック符号を削除した復号結果をCRC演算後メモリ63eに保存し、その時のnend値に応じたクラスAのビット数(NA)がクラスAの真の音声符号のビット数であると認識する。
ついで、BTFD制御部71は、ビットレート組み合わせ候補テーブル(図10)とクラスAのビット数とからビットレート組み合わせ候補を識別し、音声コーデック部51に該ビットレート組み合わせ候補を特定するフレームタイプ情報を通知する。音声コーデック部51は通知されたビットレート組み合わせ候補より各クラスの音声符号ビット数を識別し、該音声符号ビット数をトレースバック部63c−2に入力して該トレースバック部を起動する。トレースバック部63c−2はパスメモリ部から、クラスB,Cのビット長に相当する時点kにおける4本のパスのうちパスメトリック値が最小のパスを求め、該パスに沿ってトレースバック処理を行って該クラスB,Cの音声符号を取得しCRC演算部22c経由でCRC演算後メモリ22dに格納する。音声コーデック部51は、CRC演算後メモリ22dにクラスA,B,Cの音声符号がそろったところで、これら音声符号を取り込んで音声符号より音声信号を復元する。
以上、第1実施例によれば、CRCチェックOKの時点でBTFD処理を終了できるため、BTFD処理の処理量を減少でき、結果的に消費電流を減少でき、しかも、これらを減少しても各クラスの音声符号のビット数を識別し、各クラスの音声符号を正しく分離して音声コーデック部に入力できる。
(E)本発明のBTFD処理の第2実施例
図7は本発明の第2実施例のBTFD処理フローであり、第1実施例の処理フローと同一処理には同一ステップ番号を付している。
第2実施例では、CRCチェックOKとなってクラスAのビットレートが確定した時のビットレート組み合わせ候補を送信時間間隔TTIの間保持しておき、次のTTI経過後のBTFD処理を該記憶してあるビットレートの組み合わせ候補におけるクラスAのビットレートから開始する。
通常、音声通話であれば有音部分(12.2kbpsレート)と無音部分はそれぞれ数十秒単位で連続するのが普通であり、音声符号のTTI単位は20msである。このため、音声通話の有音部分/無音部分の変化の間隔は、TTI単位に対して長く、現TTIと次TTIでのレートが変化する確率は、変化しない確率に比べて低いことになる。そのため、第2実施例は、ビットレートが確定したら次TTIでも同じビットレートでBTFD処理を行えば、その時点でCRCチェックOKとなり、ビットレートが確定する確率が高くなることを利用するものである。
第1実施例の処理フローと異なる点は、各クラスのビットレートが確定したときにセットされるレート確定フラグを導入し、このレート確定フラグを用いてBTFD処理を行う点である。以下では、第1実施例と異なる処理を重点的に説明する。
まず、音声受信を開始する前にレート確定フラグをオフする。ついで、音声受信を開始し、レート確定フラグがオンかオフかを判別する(ステップ401)。初回はオフなので、第1実施例と同様にレートが小さい順からBTFD処理を行う(ステップ301〜309)。ステップ309において、クラスAのビットレートが確定すれば、レート確定フラグをオンし(ステップ412)、その時のクラスAのビットレート(TTI単位のビット長)、すなわち、nendを次TTIまで保持する(ステップ413)。この結果、次TTIでは、ステップ411においてレート確定フラグがオンとなっているため、前TTI時に保持したnendからACS演算を開始する。
一方、ステップ305においてS(nend)>Dとなり確からしくないデータと判断した場合、レート確定フラグがオンであるかチェックし(ステップ414)、レート確定フラグがオンであればレート確定フラグをオフし(ステップ415)、ステップ411に戻り、以降の処理を繰り返す。又、ステップ411において、レート確定フラグがオフであれば、ステップ310の処理を行う。すなわち、ステップ310において全候補のnendについて上記処理を行ったかチェックする(ステップ310)。CRCチェックOKとなることなく全候補のnendについて上記処理を繰り返せば、ステップ310において「YES」となるからエラー出力する(ステップ311)。しかし、全候補のnendについて上記処理が終了してなければnendを歩進し(ステップ312)、ステップ411以降の処理を繰り返す。
また、ステップ308においてCRCチェックの結果OKでないと判明した場合、レート確定フラグがオンであるかチェックし(ステップ416)、レート確定フラグがオンであればレート確定フラグをオフし(ステップ415)、ステップ411に戻り、以降の処理を繰り返す。又、ステップ416において、レート確定フラグがオフであれば、ステップ310以降の処理を行う。
以上、第2実施例によれば、ビットレートが確定したら次TTIでも同じビットレートでBTFD処理を行うようにしたから、少ないBTFD処理で各クラスのビットレートを決定することができる。
(F)本発明のBTFD処理の第3実施例
図8は本発明の第3実施例のBTFD処理フローであり、第1、第2実施例の処理フローと同一処理部分には同一ステップ番号を付している。第3実施例では、無音状態をカウントし、過去に連続して7回の無音状態を検出すれば、次のTTIでは背景雑音のビットレートからBTFD処理を開始する。これは3GPP音声コーデックの仕様によれば、8×TTIの無音状態において1つの背景雑音を挿入するように定義されているからである。このようにすれば、BTFD処理の処理量を減少できる。
音声受信を開始する前に無音フレーム数Uを0に初期化する。以後、音声受信を開始し、レート確定フラグがオフであれば(ステップ411)、第1実施例と同様にレートが小さい順からBTFD処理を行う(ステップ301〜309)。ステップ309において、クラスAのビットレートが確定すれば、レート確定フラグをオンし(ステップ412)、その時のクラスAのビットレート、すなわち、nendを次TTIまで保持する(ステップ413)。ついで、確定したnendが無音のビットレートであるかどうかの判断し(ステップ501)、無音でなければ、次のTTIになるのを待つ。一方、無音であれば、無音状態数Uをカウントアップし(U=U+1,ステップ502)、次のTTIになるのを待つ。
次TTIにおいて、レート確定フラグがオンであれば(ステップ411)、無音フレーム数Uが7回に達したかチェックする(ステップ503)。7回に達してなければ、nendを前TTIで確定したnendとしてステップ303以降の処理をおこない、7回に達していればnendを背景雑音とする(ステップ504)。その際、無音フレーム数Uを0に初期化し(ステップ505)、レート確定フラグをオフにし(ステップ506)、ステップ303以降の処理を行う。U=0にし、レート確定フラグをオフにしたことにより、次TTIからはレートが小さい順に、つまり、無音のnendらBTFD処理が開始することになる。
以上では、本発明を移動端末に適用した場合について説明したが、固定端末にも適用できることは勿論である。
(G)発明の効果
以上本発明によれば、BTFD処理の処理量及び消費電流を減少でき、しかも、これらを減少しても正しく各クラスの音声符号のビット数を識別し、各クラスの音声符号を正しく分離して音声コーデック部に入力できる。
又、本発明によれば、BTFD処理に使用するメモリ数を減少でき、しかも、使用メモリ数を減少しても正しく各クラスの音声符号のビット数を識別できる。
又、本発明によれば、各クラスの音声符号のビット数が送信時間間隔TTI毎に変化しても各クラスのデータを記憶するメモリの先頭アドレスを一定にして先頭アドレスの制御を容易にすることができる。
52 送信側チャネルコーデック部
53 変調部
54 送信部
61 受信部
62 復調部
63 受信側チャネルコーデック
71 制御プロセッサー(BTFD制御部)
Claims (4)
- 誤り検出用データを含む可変長のデータで変調された信号を受信し、復調する受信手段と、複数のデータ長の候補を順に選択し、復調した信号について該選択したデータ長分だけ抽出して、前記誤り検出用データを用いて誤り検出を行う誤り検出手段と、該誤り検出手段により誤りを検出しなかった場合のデータ長の候補を前記可変長のデータ長として判定する判定手段を備え、
前記判定手段は、前記誤り検出手段により誤りを検出しなかった最初のデータ長の候補を前記可変長のデータ長として判定する、
ことを特徴とする受信装置。 - 前記可変長のデータは、通話音声に基いて順次生成された、異なるデータ長を有する有音データ、無音データ、背景雑音データのいずれかと、誤り検出用データとを含むデータからなり、
前記誤り検出手段は、前記判定手段により判定した可変長のデータ長の候補を後続して受信した次の可変長のデータについて最初に選択するデータ長の候補とする、
ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。 - 前記順次生成はミリ秒オーダで生成されることを特徴とする請求項2記載の受信装置。
- 前記可変長のデータは、通話音声に基いて所定の規則で順次生成された、異なるデータ長を有する有音データ、無音データ、背景雑音データのいずれかと、誤り検出用データとを含むデータからなり、
前記誤り検出手段は、前記判定手段により判定した可変長のデータ長の候補の履歴と前記所定の規則とを参照して、次の可変長のデータについて選択するデータ長の候補の順番を決定する、
ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
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