JP2010236143A - 壁紙用裏打ち紙 - Google Patents

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浩一郎 広重
Seiji Saitaka
聖士 才高
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Abstract

【課題】 アクリル系樹脂を2g/m〜7g/mで含有しなくても、塩化ビニルペースト等の塗工時、或いはその後の乾燥工程において毛羽立ちの発生が少なく、ブリスター状の面荒れが少ない壁紙裏打ち紙を提供する。
【解決手段】 少なくとも木材パルプを含有する基紙に、バインダーとコロイダルシリカとを含有する塗工液を塗布又は含浸してなる壁紙用裏打ち紙であって、前記壁紙用裏打ち紙は、前記コロイダルシリカを0.02質量%以上0.5質量%未満の範囲で含有し、さらに、前記壁紙用裏打ち紙に含有される前記バインダーと前記コロイダルシリカの重量比がバインダー100質量部に対してコロイダルシリカ1〜20質量部である
【選択図】 なし

Description

本発明は、塩化ビニル壁紙等の壁紙用裏打ち紙に関し、特に加熱時及び吸湿時においても寸法安定性が高く、ビニルペースト加工適性やその後の乾燥工程適性に優れた、塩化ビニル壁紙(以下、ビニル壁紙と称す)等の壁紙用として好適な裏打ち紙に関する。
壁紙は、一般住宅、ホテル、病院等における室内のインテリアのために、長期間壁に貼付して使用される。壁紙には塩化ビニル壁紙(以下、ビニル壁紙と称す)、オレフィン壁紙、織物壁紙、紙壁紙、無機質壁紙等があるが、これらの壁紙は、塩化ビニル樹脂層、オレフィン樹脂層、織物層、紙層、無機質層等の化粧層と、該化粧層を保持するための裏打ち紙により構成されている。
ビニル壁紙は、ビニルペーストを裏打ち紙の表面に塗工し、塗工物がゲル化した後、印刷、発泡、エンボス等の加工を行って製品化される。ビニル壁紙は織物壁紙等に比較して安価であるため広く用いられているが、塩化ビニル樹脂層表面に裏打ち紙のパルプ繊維の毛羽立ちが原因となる突起ができ、この部分に印刷不良(白抜け)が発生するという問題がある。特に、近年ビニルペースト加工工程の高速化に伴い、ビニルペースト塗工後のゲル化温度がより高温化されるようになった。そのために、裏打ち紙に対してこれまでより大きなせん断力が加わるようになり、上記の諸問題が従来以上に発生しやすくなってきたので、これらの問題に対する対策が従来以上に求められている。
上記諸問題に対する対策の一つとして、加工工程において発生する表面の毛羽立ちが少ないだけでなく、壁面から壁紙を剥離する際のピール適性が良い上、オープンタイムが長く、施工時の作業性に優れる壁紙用裏打ち紙として、アクリル系樹脂を含有させてなる壁紙用裏打ち紙が提案されている(特許文献1)。
特開2006−97208号公報
しかし、特許文献1に開示された壁紙用裏打ち紙は、ガラス転移温度が20℃〜100℃のアクリル系樹脂を2g/m〜7g/mも含有させるため、生産コストが高くなり、また、塩化ビニルペーストを塗工後や、加熱してゲル化する際や、またはその後印刷されてエンボス加工直前の発泡(加熱)工程等で蒸発した有機溶剤が原紙側を通過しにくくなるためにブリスター状の面荒れ(裏打ち紙とビニル層の間の膨れ)が発生しやすいという問題があった。
したがって本発明の目的は、アクリル系樹脂を2g/m〜7g/mで含有しなくても、塩化ビニルペースト等の塗工時、或いはその後の乾燥工程において毛羽立ちの発生が少なく、ブリスター状の面荒れが少ない壁紙裏打ち紙を提供することにある。
ビニル壁紙の場合には、壁紙用裏打ち紙の表面に塩化ビニルペーストを塗布し、塩化ビニルペーストの硬化後、印刷工程に付されて塩化ビニル層が化粧層となる。このとき壁紙用裏打ち紙の表面強度が低いと、化粧層の塗工時に紙表面の繊維が毛羽立ち、硬化後に該毛羽立ち部が壁紙表面で突起状となり、印刷不良の原因となると考えられる。
本発明者等は、上記の諸目的を達成すべく鋭意検討した結果、紙基材に、コロイダルシリカを一定の範囲で含有させることにより、良好な結果を得ることができることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、少なくとも木材パルプを含有する基紙に、バインダーとコロイダルシリカとを含有する塗工液を塗布又は含浸してなる壁紙用裏打ち紙であって、前記壁紙用裏打ち紙は、前記コロイダルシリカを0.02質量%以上0.5質量%未満の範囲で含有し、さらに、前記壁紙用裏打ち紙に含有される前記バインダーと前記コロイダルシリカの重量比がバインダー100質量部に対してコロイダルシリカ1〜20質量部であることを特徴とする壁紙用裏打ち紙である。前記バインダーはポリビニルアルコールであることが好ましい。また、前記壁紙用裏打ち紙は、前記バインダーを0.5質量%以上4.0質量%以下の範囲で含有することが好ましく、前記コロイダルシリカの一次粒子径が12nm以上50nm以下であることが好ましい。
本発明のビニル壁紙用裏打ち紙は、高価な材料を使用しないにもかかわらず製造工程において裏打ち紙の表面繊維が起き上がらないので毛羽立ちの発生が少なくなり、また、ブリスター状の面荒れ(裏打ち紙とビニル層の間の膨れ)が少ないという、本発明格別の効果を有する。
本発明の壁紙用裏打ち紙は、少なくとも木材パルプを含有する基紙に、バインダーとコロイダルシリカとを含有する塗工液を塗布又は含浸してなる。
本発明の壁紙用裏打ち紙に使用する基紙は、針葉樹の晒しクラフトパルプ(NBKP)、広葉樹の晒しクラフトパルプ(LBKP)、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)を、単独または任意の配合率で混合して抄紙したものである。、脱墨パルプ(DIP)を用いることも可能であるが、寸法安定性が悪くなるため配合しない方が好ましい。
本発明においては、使用するパルプのカナダ標準濾水度(CSF)を450ml〜550mlに調整することが好ましい。パルプのCSFは、前記した少なくとも1種のパルプを叩解して上記範囲に調整すれば良い。2種類以上のパルプを使用する場合には、別々に叩解したパルプを混合して上記範囲にしても、予め混合したパルプを叩解して上記範囲に調整してもよい。パルプのCSFが450mlより小さいと、水性の糊を用いて施工する際に、壁紙の伸びが大きくなるだけでなく乾燥時の収縮も大きくなり、隣同士に貼った壁紙の目開き(隙間)が大きくなるので好ましくない。パルプのCSFが550mlより大きいと紙力が不十分になるため、ビニルペースト等の塗工時に断紙が発生し易くなる上、原紙に毛羽立ちが発生し易くなるので好ましくない。
本発明の壁紙用裏打ち紙に使用する基紙には、不透明度を向上させるために、填料を紙基材当たり1〜30質量%含有させることが好ましい。上記填料としては、一般の抄紙において使用される填料の中から適宜選択した、少なくとも1種を使用することができる。このような填料としては例えば、カオリン、焼成カオリン、デラミネーティッドカオリン、クレー、焼成クレー、デラミネーティッドクレー、イライト、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化珪素、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛などの無機填料、及び、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂等の有機填料などが挙げられる。
本発明においては、上記の填料の中でも、ビニルペースト塗工時のブリスター(裏打ち紙と塩化ビニル層との間の膨れ)の発生を抑制することが可能である、焼成クレーを使用することが好ましい。
本発明において、バインダーとしては皮膜を形成できる高分子化合物を用いることができるが、加工性の点で水溶性高分子及び/または水分散性高分子を用いることが好ましい。水溶性高分子として、酸化澱粉、酵素変性澱粉等の各種変性澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、カゼイン等を、また、水分散性高分子として、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタアクリレート・ブタジエン共重合体ラテックス、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン等を適宜単独又は併用して使用することができる。
特に、ポリビニルアルコールは、壁紙用裏打ち紙の表面の繊維の毛羽立ちを抑制する効果が大きくなるために特に好ましい。さらに、ポリビニルアルコールのケン化度は高い方が毛羽立ち抑制効果が大きい。このため、本発明においてはケン化度90以上のポリビニルアルコールを用いることが好ましい。また、ポリビニルアルコールの重合度は、低いと毛羽立ち抑制効果が小さく、高いと、塗工液粘度があがり、塗工性が悪くなる傾向にある。このため、本発明においてはポリビニルアルコールの重合度は1000〜2000であることが好ましい。
本発明において塗工液中に含有されるコロイダルシリカとは、SiO2またはその水和物のコロイドであり、ケイ酸塩に希塩酸を作用させてから透析する方法等により得られ、常温ではなかなか沈殿しないゾル状である。一般にコロイダルシリカは、球状、鎖状、会合状、房状等の形状を有し、本発明においてはいずれの形状のコロイダルシリカを用いることができるが、特に壁紙用裏打ち紙の表面強度を高くし、毛羽立ち抑制効果が大きいという点で球状のコロイダルシリカを用いることが好ましい。
本発明の壁紙用裏打ち紙は、コロイダルシリカを0.02質量%以上0.5質量%未満の範囲で含有し、さらに壁紙用裏打ち紙中のバインダーとコロイダルシリカの比率は、バインダー100質量部に対して、コロイダルシリカが1〜20質量部である。コロイダルシリカを上記含有量および割合で含有する場合、バインダーの接着強度が向上し毛羽立ちを抑制することができる。コロイダルシリカの含有率が0.02質量%未満の場合、また、コロイダルシリカの含有比率がバインダー100質量部に対して1質量部未満の場合は毛羽立ちが発生する。逆に、コロイダルシリカの含有量が0.5質量%以上の場合、コロイダルシリカの含有比率がバインダー100質量部に対して20質量部を超え場合は、バインダーの接着強度が大幅に低下し、毛羽立ちが大きくなる。
毛羽立ちはバインダー量を増やすことである程度向上するが、バインダーを増量するだけでは壁紙用裏打ち紙の透気性が低下し、面荒れが発生する。
本発明において、コロイダルシリカの特に好ましい含有量は0.05質量%以上、0.4質量%以下であり、特に好ましい比率は、バインダー100質量部に対して、コロイダルシリカが2質量部以上であり、18質量部以下である。
また、本発明においては、コロイダルシリカの一次粒子径は12nm以上50nm以下であることが好ましく、特に40nm以下であることが好ましい。一次粒子径が12nm未満であると壁紙用裏打ち紙の透気性が小さくなりブリスターと呼ばれる面荒れが発生しやすい傾向にある。また、一次粒子径が50nmを超えると接着性向上効果が小さくなり毛羽立ちが発生しやすい傾向にある。
本発明においては、壁紙用裏打ち紙に難燃性を付与することもできる。難燃性を付与するためには、前述した塗工液に難燃剤を含有するして塗布または含浸させるか、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等を、填料として更に裏打ち紙中に配合することが好ましい。前記難燃剤としては、スルファミン酸グアニジン、スルファミン酸グアニジンメチロール化物、リン酸グアニジン、スルファミン酸アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム等を単独または混合して使用することができる。
本発明の壁紙用裏打ち紙には、通常の紙と同様にサイズ剤が内添及び/又は外添されていてもよい。サイズ剤としては、酸性抄きの場合、ロジン系サイズ剤、ロジンエマルジョン系サイズ剤、α−カルボキシルメチル飽和脂肪酸等を使用することができる。また、中性抄きの場合には、中性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、カチオンポリマー系サイズ剤を使用することができる。サイズ剤の添加量は特に限定されるものではないが、ステキヒトサイズ度で10秒以上となるように使用することが好ましい。また、サイズプレス等を用いた外添においても、ロジン系、合成樹脂系等の表面サイズ剤を使用することが可能である。
また、本発明の壁紙用裏打ち紙においては、品質に影響のない範囲で、定着剤、乾燥紙力剤、湿潤紙力剤、硫酸バンド、歩留り向上剤、染料を内添薬品として使用することができる。更にサイズプレス等を用いて塗工又は含浸させる外添薬品として、表面紙力剤、染料、顔料(クレー、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン、シリカ等)等を使用することができる。
本発明の壁紙用裏打ち紙の坪量は、40g/m以上120g/m以下であることが好ましい。坪量が40g/m未満であると強度が低く、加工時に断紙が発生し易くなる。また、坪量が120g/mを超えると壁紙に加工した時に硬くなりすぎ、施工が困難となるという欠点が生じる。
本発明の壁紙用裏打ち紙は公知の抄紙機によって適宜製造することができ、その抄紙条件は特に限定されるものではない。抄紙機としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機等を使用することができる。
このようにして製造される本発明の壁紙用裏打ち紙は、塩化ビニルペースト等を塗工した際等に、表面に発生する毛羽立ちが少ないという特徴を有する。尚、毛羽立ちの評価は、アプリケータを用いて塩化ビニルペーストを塗工した時に発生する、塩化ビニル塗工面の毛羽立ち個数(凸部の数)を数えることによって行うことができる。
本発明の壁紙用裏打ち紙の上層に、化粧層を設けて壁紙とする。製品としては、例えば、化粧層としてビニル層を設けたビニル壁紙、オレフィン層を設けたオレフィン壁紙、織物層を設けた織物壁紙、紙層を設けた紙壁紙、無機質層を設けた無機質壁紙等の壁紙製品が挙げられる。何れの場合にも、化粧層となる層を設けた後に、必要に応じて印刷したり、発泡処理やエンボス処理を行ったりして化粧層とする。
以下に、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。なお、実施例及び比較例で作製したビニル壁紙用裏打ち紙については
、下記に示した方法によって毛羽立ち、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
<毛羽立ちの評価>
壁紙用裏打ち紙を23℃、50RH%の環境下で24時間調湿した後、32cm(MD方向)×15cm(CD方向)となるように断裁した。なお、サンプリングに際しては、紙面を擦らないように十分注意した。ガラス板上に、坪量150g/mの上質紙を2枚敷き、クリップにて固定した。次に、幅250mm×長さ130mm×厚さ15mmの金属直方体(重さ約400g)にガーゼを4重に巻きつけ、上質紙の表面を2回擦ってガーゼの面をならした。
別の上質紙表面に、塩化ビニル塗工面となるF面が上になるように、壁紙用裏打ち紙のサンプルをのせ、ガーゼを巻きつけた金属直方体にて、自重により、MD方向の上から下に向かって1回擦った。壁紙用裏打ち紙の上下方向の向きを変え、同様に上から下に向かって1回擦った。
このようにして壁紙用裏打ち紙の擦った場所に、塗工厚が200μmとなるアプリケータを用い、塩化ビニルペーストを塗工した後、145℃の乾燥機中に1分間入れ、塩化ビニルペーストをゲル化させた。ゲル化した塩化ビニル層表面の中央部に、CD方向に5cm×MD方向に10cmの大きさとなるように切り抜いた型紙をのせ、その中に発生した突起物(欠陥)の数を計測した。同様にして作製したサンプル4枚の計測値を合計して、1サンプル当りの突起物の数(200cm当りの個数)とした。計測した突起物の数が10個以下である場合を◎、11〜15個である場合を○、16〜20個である場合を○△、21〜30個である場合を△、31個以上である場合を×と評価した。△以上であれば実用上問題なく使用できる。
なお、塩化ビニルペーストは塩化ビニル樹脂100部、可塑剤(DOP)58部、希釈剤5部を混合して調製した。
<透気抵抗度の評価>
紙パルプ試験方法JAPAN TAPPI T 460に準じて王研式透気度計を用いて試料を10枚重ねた状態で透気度を測定した。
<ブリスター状の面荒れの評価>
塩化ビニル樹脂100部、可塑剤(DOP)58部、希釈剤10部を混合して塩化ビニルペーストを調製し、壁紙用裏打ち紙に、塗工厚が200μmとなるアプリケータを用いて塩化ビニルペーストを塗工した後、210℃の送風乾燥機中で30秒間加熱することにより塩化ビニルペーストをゲル化させ、塩化ビニルペースト塗工面の表面性および平滑性を目視評価した。△以上であれば実用上問題なく使用できる。
○:ブリスター状の面荒れが見られず、塗工面が平滑
○△:ブリスター状の面荒れが僅かに見られた
△:ブリスター状の面荒れが一部に見られた
×:ブリスター状の面荒れが全面に見られた
[実施例1]
針葉樹晒クラフトパルプ(カナダ標準ろ水度(CSF):500ml)を35質量部、広葉樹晒クラフトパルプ(CSF:500ml)を65質量部配合したパルプスラリー中に、抄紙pHが4.5になるように硫酸バンドを添加した。次に、内添サイズ剤としてアルファーカルボキシメチル飽和脂肪酸塩(商品名:NSP−S、星光PMC(株)製)を、対パルプ絶乾質量あたり0.15質量%となるように添加し、更に湿潤紙力剤としてポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂(商品名:WS−547、星光PMC(株)製)を0.2質量%、脂肪酸アミン系樹脂(商品名:N−815、星光PMC(株)製)を0.1質量%、及び、填料として焼成クレーを灰分15%となるように添加して抄紙した。抄紙に際し、ポリビニルアルコール(商品名:ポバール117、(株)クラレ製)2.5質量%、コロイダルシリカA(日産化学工業社製スノーテックスST−50、球状、平均粒径25nm)0.25質量%の塗工液を調製し、この塗工液を工程中のサイズプレスコーターを用いて、固形分で1.43g/mとなるように塗工液を含浸させて、2質量%のポリビニルアルコール及び0.2質量%のコロイダルシリカAが含まれる坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例2]
塗工液中のコロイダルシリカAを0.05質量%にして調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で1.33g/mとなるようにした以外は実施例1と同様に代えて坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例3]
塗工液中のコロイダルシリカAを0.45質量%にして調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で1.53g/mとなるようにした以外は実施例1と同様に代えて坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例4]
塗工液中のポリビニルアルコール3.5質量%、コロイダルシリカAを0.53質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で2.32g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例5]
塗工液中のポリビニルアルコール4.0質量%、コロイダルシリカAを0.1質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で2.33g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例6]
塗工液中のポリビニルアルコール1.5質量%、コロイダルシリカAを0.15質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で0.61g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例7]
塗工液中のポリビニルアルコール4.0質量%、コロイダルシリカAを0.4質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で2.50g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例8]
塗工液中のコロイダルシリカAをコロイダルシリカB(日産化学工業社製スノーテックスST−20、球状、平均粒径15nm)に代えて調整した以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例9]
塗工液中のコロイダルシリカAをコロイダルシリカC(日産化学工業社製スノーテックスST−20L、球状、平均粒径45nm)に代えて調整した以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例10]
原紙中に、填料として焼成クレーを灰分7%となるように添加して抄紙した以外は実施例9と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例11]
塗工液中のポリビニルアルコール0.8質量%、コロイダルシリカAを0.08質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で0.33g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例12]
塗工液中のポリビニルアルコール4.7質量%、コロイダルシリカAを0.47質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で3.29g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例13]
塗工液中のコロイダルシリカAをコロイダルシリカD(日産化学工業社製スノーテックスST−XS、球状、平均粒径5nm)に代えて調整した以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例14]
塗工液中のコロイダルシリカAをコロイダルシリカE(日産化学工業社製スノーテックスST−YL、球状、平均粒径65nm)に代えて調整した以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[実施例15]
塗工液中のコロイダルシリカAをコロイダルシリカE(日産化学工業社製スノーテックスST−UP、鎖状、平均粒径70nm)に代えて調整した以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[比較例1]
塗工液中のコロイダルシリカAを配合しないで調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で1.30g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[比較例2]
塗工液中のコロイダルシリカAを0.013質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で1.31g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[比較例3]
塗工液中のコロイダルシリカAを0.75質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で1.69g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
[比較例4]
塗工液中のポリビニルアルコール4質量%、コロイダルシリカAを0.012質量%に代えて調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で2.28g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した
[比較例5]
塗工液中のポリビニルアルコールを配合しないで調整し、サイズプレスコーターを用いて、固形分で0.11g/mとなるようにした以外は実施例1と同様にして坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造し、毛羽立ち個数、透気抵抗度、ブリスター状の面荒れを評価した。
実施例及び比較例で作製したビニル壁紙用裏打ち紙について、評価した結果を表1〜3にまとめる。
Figure 2010236143
Figure 2010236143
Figure 2010236143
本発明に相当する実施例1〜15においては、毛羽立ち、面荒れともに良好な壁紙を作成することができた。なお、PVAの含有量が1質量%以下の実施例6,実施例11は毛羽立ちが発生しやすい傾向にあった。また、含有するコロイダルシリカの一次粒子径が大きい実施例14、実施例15においても毛羽立ちが発生しやすかった。また、PVAの含有量が3.5質量%以上の実施例5および実施例12、コロイダルシリカの一次粒子径が小さい実施例13においては若干面荒れが発生した。
一方、コロイダルシリカを含有しない比較例1、コロイダルシリカの含有量が0.02質量%以下の比較例2、コロイダルシリカの含有量が0.5質量%を超え、さらにPVA100質量部に対するコロイダルシリカの割合が20質量部を超える比較例3、PVAを含有しない比較例5においては毛羽立ちが多く発生した。また、比較例4はPVA塗工量が多いためコロイダルシリカが少なくても毛羽立ちを抑制するが、PVA塗工量が多くてまた、コロイダルシリカが少ないため面荒れが発生しやすい。

Claims (4)

  1. 少なくとも木材パルプを含有する基紙に、バインダーとコロイダルシリカとを含有する塗工液を塗布又は含浸してなる壁紙用裏打ち紙であって、前記壁紙用裏打ち紙は、前記コロイダルシリカを0.02質量%以上0.5質量%未満の範囲で含有し、さらに、前記壁紙用裏打ち紙に含有される前記バインダーと前記コロイダルシリカの重量比がバインダー100質量部に対してコロイダルシリカ1〜20質量部であることを特徴とする壁紙用裏打ち紙。
  2. 前記バインダーはポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載された壁紙用裏打ち紙。
  3. 前記壁紙用裏打ち紙は、前記バインダーを0.5質量%以上4.0質量%以下の範囲で含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された壁紙用裏打ち紙。
  4. 前記コロイダルシリカの一次粒子径が12nm以上50nm以下であることを特徴とする請求項1〜3に記載された壁紙用裏打ち紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102251441A (zh) * 2011-07-07 2011-11-23 广东玉兰装饰材料有限公司 具有除臭功能的墙纸及其制备方法
JP2013047650A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd セシウム除去性壁紙
CN105172406A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 刘惠强 一种硅藻土墙纸印刷工艺
CN109208388A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 镇江市睿泽文化传播有限公司 一种防油污墙纸

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